シャーシの取り付け


(注)  

ASA に付属するゴム脚を取り外さないでください。ゴム脚は、すべての取り付け方向で適切に冷却するために必要です。


シャーシのデスクトップ マウント

シャーシをデスク上に水平に置くことにより、デスクトップにマウントできます。シャーシの上方 2.5 cm(1 インチ)以内や、両側および背面の 1.3 cm(0.5 インチ)以内に、冷却の妨げになる遮蔽物や障害物がないようにしてください。シャーシに付属のゴム脚を取り外さないでください。それらも、適切な冷却のために必要です。

図 1. シャーシを積み重ねないでください

注意    

シャーシの上に別のシャーシを積み重ねないでください。過熱状態となり、電源が再投入される場合があります。


シャーシの壁面取り付け

シャーシを壁に取り付けるには、次の手順に従います。壁面取り付けキットを購入できます。壁面取り付けキットの部品番号は ASA5506-WALL-MNT= です。

手順


ステップ 1

シャーシを取り付ける壁の場所を選択します。

ステップ 2

オプションの壁面取り付けキットに付属している、2 つのシスコ提供のネジとアンカーを使用します。

木材やシート メタルなど、乾式壁以外にシャーシを取り付ける場合は、アンカーが不要なことがあります。

ステップ 3

鉛筆、ルーラー、水準器を使用して、2 本の取り付けネジの位置にマーキングします。

シャーシの幅と長さは 20 X 23.44 cm(7.87 X 9.23 インチ)です。シャーシの取り付け穴は、中間の位置(すなわち前面および背面から 6.372 インチ)にあり、穴は反対側から 0.75 インチ(1.9 cm)押し込まれています。

したがって、2 つの水平のマーキングが 16.14 cm(6.37 インチ)、または約 16.18 cm(6-3/8 インチ)の間隔になる必要があります。

図 2. 2 本の取り付けネジの位置のマーキング
ステップ 4

壁の各マークの位置にドリルで穴をあけます。

これらの穴は、アンカーの直径よりわずかに小さくする必要があります。推奨されるドリル穴のサイズは 3/16 インチです。

ステップ 5

アンカーを穴に挿入し、しっかり固定されていることを確認します。

ステップ 6

各ネジをアンカーに締め込み、突き出しが約 1/4 インチになるまで回します。

ステップ 7

シャーシを持ち上げ、アンカーのネジ位置にシャーシ底の穴を合わせてシャーシを壁側に移動し、ネジの頭がシャーシ内に入ったらシャーシを下にスライドしてネジに乗せます。

シャーシは前面パネルが天井または床を向いた状態でしか取り付けることができません。他の向きでの壁面への設置はサポートされません。


次のタスク

クイックスタートガイドで説明されているように、デフォルトのソフトウェア設定用にケーブルを取り付けます。

シャーシのラックマウント

ラックシェルフキット(部品番号 800-107605-01)には、次の品目が含まれています。


(注)  

シャーシをラックに固定するために使用できる 4 本一組のネジが 2 セット同梱されています。ラックに合うネジを選択してください。
  • ラックシェルフ(部品番号 700-122662-01)

  • スライド式ラックトレイ 2 個(部品番号 800-107648-01)

  • ケーブルガイド 2 個(部品番号 700-01663-01)

  • M3 X 7 mm プラスネジ 12 本(部品番号 48-1921-01)。これらのネジを使用してケーブルガイドを取り付けます。

  • 12-24 X 0.75 インチプラスネジ 4 本(部品番号 48-0440-01)。ラックタイプに応じてこれらのネジを使用し、スライド式ラックトレイをラックに固定します。

  • 10-32 X 0.75 インチプラスネジ 4 本(部品番号 48-0441-01)。ラックタイプに応じてこれらのネジを使用し、スライド式ラックトレイをラックに固定します。


(注)  

スライド式ラックトレイをシャーシに固定するには、6-32 X 0.25 インチネジ(部品番号 48-0421-01)6 本が必要です。これらのネジはキットに含まれている場合がありますが、含まれていない場合は用意する必要があります。また、6 本の追加の M3 x 7 mm プラスネジがあります。これらのネジを使用してシャーシにスライド式ラックを固定しないでください。大きすぎてしっかりと固定されません。



(注)  

ASA 5506H-X はラックマウント シェルフに 1 台しかマウントできません。

ASA 5506H-X の寸法は、8.79 X 46.48 X 49.52 cm(3.46 X 18.3 X 19.5 インチ)です。PID は asa5506h-rack-mnt= です。


手順


ステップ 1

ラックシェルフにケーブルガイドを取り付けます。

図 3. ラックシェルフフランジへのケーブルガイドの取り付け

1

ケーブルガイド 2 個(部品番号 700-01663-01)

左側ケーブル ガイド ラック シェルフの切り欠き

3

右側ケーブル ガイド ラック シェルフの切り欠き

4

12 本の M3 X 7 mm プラスネジのうち 6 本(部品番号 48-1921-01)

  1. ケーブルガイドをラックシェルフフランジの切り欠きに合わせます(上の図を参照)。

  2. ラックシェルフの背面で、12 本の M3 X 7 mm プラスネジのうち 6 本(部品番号 48-1921-01)を使用して、左右のケーブルガイドを取り付けます。

    (注)   

    ラックシェルフの背面からネジを取り付けます。

  3. ラックシェルフを脇に置きます。手順 2 に進み、スライド式ラックトレイをシャーシに取り付けます。

    手順 8 の図は、ケーブルガイドが取り付けられたラックシェルフを示しています。

ステップ 2

大きな安定した作業領域で、上面を下向きにしてシャーシを配置します

ステップ 3

スライド式ラックトレイを反転し、シャーシの上に配置します。正面に向いた前面または背面パネルを使用してシャーシを取り付けることができます。

図 4. シャーシへのスライド式ラックトレイの取り付け

1

6 本の 6-32 X 0.25 インチネジのうち 3 本(部品番号 48-0421-01)(必要に応じて用意)

ステップ 4

シャーシとスライド式ラックトレイの位置を調整して、スライド式ラックトレイシェルフの底の窪みにある 3 つの取り付け穴とシャーシの下部の取り付け穴を揃えます。

ステップ 5

ネジを締めて、シャーシをスライド式ラックトレイの所定の位置に固定します。

ステップ 6

右側面を上にしてスライド式ラックトレイを慎重に回転させます。

ステップ 7

シャーシ背面のスライド式ラックトレイに電源装置を取り付けます。

図 5. スライド式ラックトレイへの電源装置の取り付け

1

電源装置用マジックテープストラップ

2

電源装置用マジックテープストラップ

3

電源装置止め具

4

電源装置止め具

5

背面側滑り止めとネジ(滑り止めのネジ 2 本中の 1 本)

  1. マジックテープストラップを緩め、シャーシ背面のスライド式ラックトレイに電源装置を設置します。

    AC 電源コードが背面側になっていることを確認します。
  2. 電源装置を後方および側方の止め具に合わせます。

    背面側の滑り止めが電源装置に触れていない場合は、2 本のネジを緩め、電源装置に触れる位置まで滑り止めをスライドさせてから、ネジを締め直します。

  3. マジックテープストラップを再度取り付けてしっかりと締め、電源装置を固定します。

    図 6. マジックテープストラップの装着

    1

    電源装置に巻き付けられたベルクロストラップ

ステップ 8

スライド式ラックトレイをラックシェルフの中にスライドさせます。

図 7. トレイラックシェルフへのスライド式ラックのスライド
ステップ 9

これで、シャーシのスライド式ラックトレイの取り付けと、スライド式ラックトレイのラックシェルフへの取り付けが完了しました。手順 1 ~ 8 を繰り返して、2 番目のシャーシを取り付けます。2 番目のスライド式ラックトレイとさらに 3 本の 6-32 x 0.25 インチネジを使用して、2 番目のシャーシをスライド式ラックトレイに取り付けてから、ラックシェルフに取り付けます(手順 3 を参照)。

図 8. ラックシェルフへのスライド式ラックトレイの取り付け完了
ステップ 10

ラックのタイプに合ったラックマウントキット付属の適切なネジ(12-24 X 0.75 インチまたは 10-32 X 0.75 インチ)を使用して、ラックにラックシェルフを取り付けます。

これで、電源コードを接続し、ケーブルガイドに通すことができるようになりました。


次のタスク

Cisco ASA 5506-X Series Quick Start Guide』で説明されているように、デフォルトのソフトウェア設定に従ってケーブルをインストールします。

ASA 5506H-X の DIN レールへの取り付け

厚さ 7.5 mm 幅 45 mm のトップハット DIN レールを ASA 5506H-X に使用できます。取り付け面に DIN レールを約 200 mm(7.8 インチ)ごとに固定し、エンドアンカーを適切に使用します。


(注)  

安定性を高めるために、ASA 5506H-X をスチール製の DIN レールに取り付けることを推奨します。


ASA 5506H-X を幅 35 mm の DIN レールに取り付けるには、次の手順に従います。

手順


ステップ 1

付属の 4 本のネジを使用して、シャーシの背面に DIN レール ブラケットを取り付けます。

図 9. ASA 5506H-X への DIN レールブラケットの取り付け
ステップ 2

DIN レール ブラケットの端にある、シャーシからはみ出しているプラスチック タブを見つけます。タブを内側に押し、タブを押し下げたままプラスチック ラッチを出てくるまでスライドさせ、ロック位置に置きます。

ステップ 3

シャーシを横向きにし、電源コネクタが上部近くに来るようにします。

ステップ 4

シャーシの背面の端を DIN レールの真正面に配置し、DIN レールがプラスチック ラッチと金属製フックの間のスペースに収まっていることを確認します。

ステップ 5

DIN レール ブラケットのフックが DIN レールの上端に掛かるようにシャーシの位置を調整します。DIN レール ブラケットのラッチを固定している間、一時的にシャーシの重量をフックにかけることができます。

ステップ 6

シャーシが DIN レールの上に載ったら、DIN レール ブラケットのラッチを押し上げて固定します。これにより、ラッチが閉位置に留まり、DIN レールに固定されます。

図 10. DIN レールに取り付けられた ASA 5506H-X
これで、シャーシが DIN レールに取り付けられました。

次のタスク

Cisco ASA 5506-X Series Quick Start Guide』の説明に従ってケーブルを取り付けます。