- 最初にお読みください
- Cisco IOS XE(SD-WAN)の新機能
- システムとインターフェイスの概要
- システムロギングの設定
- ユーザーアクセスと認証の設定
- ロールベース アクセス コントロール
- デバイスの設定
- 設定グループと機能プロファイル
- デバイスのタグ付け
- ネットワーク階層とリソース管理
- Cisco Unified Communications 音声サービス
- CUBE の設定
- ネットワーク インターフェイスの設定
- ホットスタンバイ ルータ プロトコル(HSRP)
- セルラーゲートウェイの設定
- ジオフェンシングの設定
- VRRP インターフェイス トラッキング
- VDSL および G.SHDSL の設定
- ダイナミック オンデマンド トンネル
- サービス VPN の静的ルートのトラッキング
- Cisco IOS XE SD-WAN デバイス の NAT DIA トラッカー
- Cisco IOS XE SD-WAN デバイス のサービス側 NAT
- IPv6 機能
- IP Directed Broadcast
- 共有テンプレートから Cisco IOS XE SD-WAN テンプレートへの移行
- Cisco IOS XE SD-WAN ルータの CLI テンプレート
- CLI アドオン機能テンプレート
- Cisco SD-WAN EtherChannel
- Cisco SD-WAN マルチテナント機能
- マルチテナント Cisco vSmart コントローラでの柔軟なテナント配置
- Cisco SD-WAN マルチテナント機能(Cisco IOS XE リリース 17.4.x および 17.5.x)
- Cisco SD-WAN Carrier Supporting Carrier
- Cisco 1000 シリーズ統合型サービスルータでのワイヤレス管理
- Cisco SD-WAN および Cisco ThousandEyes による可視性の強化
- 付録:vManage How-To マニュアル
IP Directed Broadcast
IP ダイレクト ブロードキャストは、宛先アドレスが何らかの IP サブネットの有効なブロードキャスト アドレスであるにもかかわらず、その宛先サブネットに含まれないノードから発信される IP パケットです。
宛先サブネットに直接接続されていないデバイスは、そのサブネット上のホストを宛先とするユニキャスト IP パケットを転送する場合と同じ方法で IP ダイレクト ブロードキャストを転送します。ダイレクト ブロードキャスト パケットが、宛先サブネットに直接接続されたデバイスに到着すると、そのパケットはその宛先サブネット上でブロードキャストされます。パケットの IP ヘッダー内の宛先アドレスはそのサブネットに設定された IP ブロードキャスト アドレスに書き換えられ、パケットはリンク層ブロードキャストとして送信されます。
あるインターフェイスでダイレクト ブロードキャストがイネーブルになっている場合、着信した IP パケットが、そのアドレスに基づいて、そのインターフェイスが接続されているサブネットを対象とするダイレクト ブロードキャストとして識別されると、そのパケットはそのサブネット上でブロードキャストされます。
![]() (注) |
ダイレクトブロードキャストのアクセス制御リスト(ACL)オプションは、vManage ではサポートされていません。 |
ダイレクト ブロードキャストから物理ブロードキャストへの変換をイネーブルにするには、ip directed-broadcast コマンドを使用します。この機能をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。デフォルトでは、ip directed-broadcast は無効になっていて、すべての IP ダイレクトブロードキャストがドロップされます。
ip directed-broadcast および no ip directed-broadcast例
次に、イーサネット インターフェイス 2/1 上で IP ダイレクト ブロードキャストの転送をイネーブルにする例を示します。
device# configure-transaction
device(config)# interface ethernet 2/1
device(config-if)# ip address 10.114.114.1 255.255.255.0
device(config-if)# ip directed-broadcast
device(config-if)# end