環境および電源管理
この章では、環境と電源管理機能について説明します。
環境および電源管理
Cisco 819 サービス統合型ルータは、環境温度を監視し、30 秒ごとに温度を記録するために本体にセンサーを搭載しています。ルータのシャーシの四隅に 1 つずつ、4 つのセンサーがあります。さらにシステム アンビエント センサーおよび 3G センサーがあります。
コーナー センサーは次のメッセージを表示します。
- コンソールへのエラー メッセージ:温度範囲が設定されている温度しきい値を外れると、モニタにエラー メッセージを表示します。ルータの異なる SKU ごとに違う温度範囲が設定されています。
- Cisco 819G(非強化):0 ~ 60 °C
- Cisco 819HG(強化):–25 ~ 75 °C
- SNMP トラップ:syslog メッセージは、温度が指定範囲外の場合に作成されます。
- サーバの「Call Home」機能:サーバの CallHome 機能が有効化されているため、非常に高温または低温になった場合に、Cisco TAC に問い合わせることができます。
コーナー センサーに加えて、システム周囲センサーと 3G センサーでも 30 秒おきに温度をブートフラッシュ メモリに記録されます。
温度が上限しきい値を超えたり、下限しきい値を下回ったりすると、温度情報が不揮発性メモリ領域に保存され、この出力の一部として表示されます。
ルータの動作温度を確認するには、show environment コマンドを使用します。または最後に装置の電力使用量および電力消費量を表示するには、このコマンドを使用できます。
次に、show environment コマンドの出力例を示します。
router# show environment
SYSTEM WATTAGE
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Board Power consumption is: 4.851 W
Power Supply Loss: 1.149 W
Total System Power consumption is: 6.000 W
REAL TIME CLOCK BATTERY STATUS
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Battery OK (checked at power up)
TEMPERATURE STATUS
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Sensor Current High/Low
Name Temperature Status Threshold
--------------------- -------------- -------------- ---------
Sensor 1 36 Normal 60/0
Sensor 2 34 Normal 60/0
Sensor 3 40 Normal 60/0
Sensor 4 38 Normal 60/0
System Ambient Sensor 35 Normal 60/0
3G Modem Sensor 33 Normal 85/0
Environmental information last updated 00:00:26 ago
 (注) |
モデムの温度が、非強化バージョンの場合は 85 度まで、強化バージョンでは 90 度まで上がると、警告メッセージが表示されます。温度が 108 度を超えた場合、ルータは自動的にシャットダウンします。
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