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Cisco ONS 15454 では、イーサネット カードを使用して、イーサネットを SONET プラットフォームに統合します。この章では、E シリーズ、G シリーズ、ML シリーズ、および CE シリーズ イーサネット カードについて説明します。カードの取り付けおよび設定の手順については、『 Cisco ONS 15454 Procedure Guide 』を参照してください。ML シリーズの構成情報については、『 Ethernet Card Software Feature and Configuration Guide for the Cisco ONS 15454, Cisco ONS 15454 SDH, and Cisco ONS 15327 』を参照してください。
ここでは、イーサネット カードの機能、および各カードのソフトウェアの互換性について説明します。
(注) 各カードには、ONS 15454 シェルフ アセンブリのスロットに対応する記号が記載されています。同じ記号が示されているスロットに、カードを装着します。スロットと記号の一覧は、『Cisco ONS 15454 Procedure Guide』を参照してください。
表5-1 に、Cisco ONS 15454 のイーサネット カードの一覧を示します。
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E100T-12 カードには、自動検知機能を持つ 12 のスイッチド 10/100BaseT イーサネット ポートがあり、XCVT カードと互換性があります。 |
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E100T-G カードには、自動検知機能を持つ 12 の スイッチド 10/100 BaseT イーサネット ポートがあり、XC10G および XC-VXC-10G カードと互換性があります。 |
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E1000-2 カードには、2 つの IEEE 準拠 1000 Mbps ポートがあります。GBIC(ギガビット インターフェイス コンバータ)は別売です。 |
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E1000-2-G カードには、2 つのIEEE 準拠 1000 Mbps ポートがあります。GBIC は別売です。E1000-2-G カードは、XC10G および XC-VXC-10G カードと互換性があります。 |
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G1000-4 カードには、4 つの IEEE 準拠 1000 Mbps ポートがあります。GBIC は別売です。G1000-4 には、XC10G カードが必要です。 |
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G1K-4 カードには、4 つのIEEE 準拠 1000 Mbps ポートがあります。GBIC は別売です。G1K-4 カードの機能は、G1000-4 カードと同じですが、XCVT、XC10G、および XC-VXC-10G クロスコネクト カードと相互運用できます。 |
「G1K-4 カード」を参照 |
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ML100T-12 カードには、自動検知機能を持つ 12 のスイッチド 10/100 BaseT イーサネット ポートがあります。 |
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ML1000-2 カードには、2 つのIEEE 準拠 1000 Mbps ポートがあります。Small Form-factor Pluggable(SFP)は別売です。 |
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CE-100T-8 カードには、8 つの IEEE 準拠 10/100 Mbps ポートがあります。CE-100T-8 カードは、XC10G、XC-VXC-10G、または XCVT クロスコネクト カードと相互運用できます。 |
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CE-1000-4 カードには、4 つの IEEE 準拠 1000 Mbps ポートがあります。CE-1000-4 カードは、XC10G、XC-VXC-10G、または XCVT クロスコネクト カードと相互運用できます。 |
表5-2 に、各イーサネット カードと Cisco Transport Controller(CTC)ソフトウェアとの互換性を示します。
(注) 「あり」の場合、そのカードがソフトウェア リリースで完全にまたは部分的にサポートされています。このカードのソフトウェア制限の詳細については、各カードのリファレンス セクションを参照してください。
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(注) ハードウェアの仕様については、「E100T-12 カードの仕様」を参照してください。
ONS 15454 は、イーサネット(10 Mbps)およびファースト イーサネット(100 Mbps)に E100T-12 カードを使用します。各カードには、12 のIEEE 802.3 準拠のスイッチド 10/100BaseT イーサネット ポートがあります。これらは、接続されたデバイスの速度を個別に検出し(自動検知)、自動的に適正な速度で接続します。ポートは半二重または全二重のどちらかで動作するように自動設定され、フロー制御を有効にするか無効にするかを決定できます。イーサネット ポートは手動で設定することもできます。図5-1 に、このカードの前面プレートとブロック図を示します。
図5-1 E100T-12 カードの前面プレートとブロック図
E100T-12 イーサネット カードは、SONET ネットワーク上でイーサネット トラフィックの高スループット、低遅延パケット交換を提供するとともに、SONET のセルフヒーリング保護サービスを通じて高信頼性を提供します。このイーサネットの機能によって、ネットワーク オペレータは、大容量のカスタマー LAN 相互接続、インターネット トラフィック、およびケーブル モデム トラフィック集約用に、10/100 Mbps の複数のアクセス ドロップを提供できます。これにより、効率的な転送ができ、従来の Time Division Multiplexing(TDM; 時分割多重)トラフィックとパケット交換データ トラフィックが共存できます。
各 E100T-12 カードは、イーサネット インターフェイス間で、標準ベースでワイヤ速度のレイヤ 2 イーサネット スイッチングをサポートします。IEEE 802.1Q タグは、トラフィックを論理的に(サブスクライバ単位などに)分離します。IEEE 802.1Q では、複数のサービス クラスもサポートします。
E100T-12 カードは、スロット 1 ~ 6 および 12 ~ 17 に装着できます。ONS 15454 に搭載した複数の E シリーズ イーサネット カードは、個別に運用するか、または単一のイーサネット スイッチとして運用できます。ONS 15454 のパケット交換エンティティに STS チャネルをプロビジョニングすることによって、論理的な SONET ポートを作成できます。論理ポートは STS-1 の帯域幅の単位で作成できます。E100T-12 は、STS-1、STS-3c、STS-6c、および STS-12c の回線サイズをサポートします。
(注) STS-12c イーサネット回線を作成する場合は、E シリーズ カードをシングルカード EtherSwitch として設定する必要があります。
E100T-12 カードの前面プレートには、 表5-3 に示す 2 つのカード レベルの LED があります
E100T-12 カードには、ポートの状態を示す 12 ペアの LED(各ポートに 1 ペア)があります。 表5-4 に、ポート レベルのインジケータを示します。E100T-12 カードのポート ステータスは、ONS 15454 のファントレイ アセンブリの LCD を使用して確認できます。ポートまたはカード スロットのステータスを確認するには、LCD を使用します。画面に、特定のポートまたはスロットの番号およびアラームの重大度が表示されます。
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E100T-12 カードは、XCVT カードと互換性があります。E1000-12 カードは、XC10G および XC-VXC-10G カードと併用しないでください。
(注) ハードウェアの仕様については、「E100T-G カードの仕様」を参照してください。
ONS 15454 では、イーサネット(10 Mbps)およびファースト イーサネット(100 Mbps)に E100T-G カードを使用します。各カードには、12 の IEEE 802.3 準拠のスイッチド 10/100BaseT イーサネット ポートがあります。これらのポートは、接続されたデバイスの速度を個別に検出し(自動検知)、自動的に適正な速度で接続します。ポートは半二重または全二重のどちらかで動作するように自動設定され、フロー制御を有効にするか無効にするかを決定できます。イーサネット ポートは手動で設定することもできます。図5-2 に、このカードの前面プレートとブロック図を示します。
E100T-G イーサネット カードは、SONET ネットワーク上でイーサネット トラフィックの高スループット、低遅延パケット交換を提供するとともに、SONET のセルフヒーリング保護サービスを通じて高信頼性を提供します。このイーサネットの機能によって、ネットワーク オペレータは、大容量のカスタマー LAN 相互接続、インターネット トラフィック、およびケーブル モデム トラフィック集約用に、10/100 Mbps の複数のアクセス ドロップを提供できます。これにより、効率的な転送ができ、従来の TDM トラフィックとパケット交換データ トラフィックが共存できます。
各 E100T-G カードは、イーサネット インターフェイス間で、標準ベースでワイヤ速度のレイヤ 2 イーサネット スイッチングをサポートします。IEEE 802.1Q タグは、トラフィックを論理的に(サブスクライバ単位などに)分離します。IEEE 802.1Q では、複数のサービス クラスもサポートします。
(注) STS-12c イーサネット回線を作成する場合は、E シリーズ カードをシングルカード EtherSwitch として設定する必要があります。
E100T-G カードは、スロット 1 ~ 6 および 12 ~ 17 に装着できます。ONS 15454 に搭載した複数の E シリーズ イーサネット カードは、個別に運用するか、または単一のイーサネット スイッチとして運用できます。ONS 15454 のパケット交換エンティティに多数の STS チャネルをプロビジョニングすることによって、論理的な SONET ポートを作成できます。論理ポートは STS-1 の帯域幅の単位で作成できます。ONS 15454 は、STS-1、STS-3c、STS-6c、または STS-12c の回線サイズをサポートします。
E100T-G カードの前面プレートには、 表5-5 に示す 2 つのカード レベルの LED があります。
E100T-G カードには、ポートの状態を示す 12 ペアの LED(各ポートごとに 1 ペア)があります( 表5-6 )。E100T-G カードのポート ステータスは、ONS 15454 のファントレイ アセンブリの LCD を使用して確認できます。ポートまたはカード スロットのステータスを確認するには、LCD を使用します。画面に、特定のポートまたはスロットの番号およびアラームの重大度が表示されます。
(注) ハードウェアの仕様については、「E1000-2 カードの仕様」を参照してください。
ONS 15454 は、ギガビット イーサネット(1000 Mbps)に E1000-2 カードを使用します。E1000-2 カードには、大容量のカスタマー LAN 相互接続のための 2 つの IEEE 準拠 1000 Mbps ポートがあります。各ポートは、全二重通信をサポートします。
E1000-2 カードは、光インターフェイスに GBIC モジュラ レセプタクルを使用します。詳細は、「イーサネット カードの GBIC および SFP」を参照してください。
図5-3 に、このカードの前面プレートとブロック図を示します。
E1000-2 ギガビット イーサネット カードは、SONET ネットワーク上でイーサネット トラフィックの高スループット、低遅延パケット交換を提供するとともに、SONET のセルフヒーリング保護サービスを通じて高信頼性を提供します。これにより、ネットワーク オペレータは大容量のカスタマー LAN 相互接続用に複数の 1000 Mbps アクセス ドロップを提供できます。また、効率的な転送ができ、従来の TDM トラフィックとパケット交換データ トラフィックが共存できます。
各 E1000-2 カードは、ONS 15454 上のイーサネット インターフェイスと SONET インターフェイス間で、標準ベースのレイヤ 2 イーサネット スイッチングをサポートします。IEEE 802.1Q VLAN タグは、トラフィックを論理的に(サブスクライバ単位などに)分離します。
ONS 15454 に装着した複数の E シリーズ イーサネット カードは、単一のスイッチング エンティティとして、または各種の SONET ポート構成をサポートする個別の単一スイッチとして運用できます。
ONS 15454 のパケット交換エンティティに STS チャネルをプロビジョニングすることによって、論理的な SONET ポートを作成できます。論理ポートは STS-1 の帯域幅の単位で作成できます。ONS 15454 は、STS-1、STS-3c、STS-6c、または STS-12c の回線サイズをサポートします。
(注) STS-12c 回線を作成する場合は、E シリーズ カードをシングルカード EtherSwitch として設定する必要があります。
E1000-2 カードは、スロット 1 ~ 6 および 12 ~ 17 に装着できます。E1000-2 は、XCVT カードとは互換性がありますが、XC10G および XC-VXC-10G カードとは互換性がありません。E1000-2-G カードは、XC10G および XC-VXC-10G カードと互換性があります。
E1000-2 カードの前面プレートには、 表5-7 に示す 2 つのカード レベルの LED があります
E1000-2 カードには、各ポートにつき 1 つの 2 色 LED があります( 表5-8 )。LED がグリーンで点灯している場合、アクティブなネットワーク ケーブルが接続され、キャリアが検出されていることを示します。LED が消灯している場合、アクティブなネットワーク ケーブルがポートに接続されていないか、カードが単方向のトラフィックを伝送していることを示します。LED がオレンジで点滅している場合、点滅速度は、ポートが送受信しているトラフィックのレベルに比例します。
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E10000-2 は、XCVT カードと互換性があります。XC10G および XC-VXC-10G カードを使用する場合には、E1000-2-G カードが必要です。
(注) ハードウェアの仕様については、「E1000-2-G カードの仕様」を参照してください。
ONS 15454 は、ギガビット イーサネット(1000 Mbps)に E1000-2-G カードを使用します。E1000-2-G カードには、大容量のカスタマー LAN 相互接続に使用する 2 つの IEEE 準拠 1000 Mbps ポートがあります。各ポートは、全二重通信をサポートします。
E1000-2-G カードは、光インターフェイスに GBIC モジュラ レセプタクルを使用します。詳細は、「イーサネット カードの GBIC および SFP」を参照してください。
図5-4 に、このカードの前面プレートとブロック図を示します。
図5-4 E1000-2-G カードの前面プレートとブロック図
E1000-2-G ギガビット イーサネット カードは、SONET ネットワーク上でイーサネット トラフィックの高スループット、低遅延パケット交換を提供するとともに、SONET のセルフヒーリング保護サービスを通じて高信頼性を提供します。これにより、ネットワーク オペレータは大容量のカスタマー LAN 相互接続用に複数の 1000 Mbps アクセス ドロップを提供できます。また、効率的な転送ができ、従来の TDM トラフィックとパケット交換データ トラフィックが共存できます。
各 E1000-2-G カードは、ONS 15454 上のイーサネット インターフェイスと SONET インターフェイス間で、標準ベースのレイヤ 2 イーサネット スイッチングをサポートします。IEEE 802.1Q VLAN タグは、トラフィックを論理的に(サブスクライバ単位などに)分離します。
ONS 15454 に装着した複数の E シリーズ イーサネット カードは、単一のスイッチング エンティティとして、または各種の SONET ポート構成をサポートする個別の単一スイッチとして運用できます。
ONS 15454 のパケット交換エンティティに STS チャネルをプロビジョニングすることによって、論理的な SONET ポートを作成できます。論理ポートは STS-1 の帯域幅の単位で作成できます。ONS 15454 は、STS-1、STS-3c、STS-6c、または STS-12c の回線サイズをサポートします。
(注) STS-12c イーサネット回線を作成する場合は、E シリーズ カードをシングルカード EtherSwitch として設定する必要があります。
E1000-2-G カードの前面プレートには、 表5-9 に示す 2 つのカード レベルの LED があります
E1000-2-G カードには、各ポートにつき 1 つの 2 色 LED があります( 表5-10 )。グリーンの LINK LED が点灯している場合、アクティブなネットワーク ケーブルが接続され、キャリアが検出されていることを示します。グリーンの LINK LED が消灯している場合、アクティブなネットワーク ケーブルが接続されていないか、カードが単方向のトラフィックを伝送していることを示します。オレンジのポート ACT LED は、ポートが送受信しているトラフィックのレベルに比例した速度で点滅します。
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E1000-2-G カードは、XCVT、XC10G および XC-VXC-10G カードと互換性があります。このカードは、スロット 1 ~ 6 および 12 ~ 17 に装着できます。
G1000-4 カードには、XC10G カードが必要です。ONS 15454 は、ギガビット イーサネット(1000 Mbps)に G1000-4 カードを使用します。G1000-4 カードには、IEEE 準拠の 1000 Mbps インターフェイスの 4 つのポートがあります。各ポートは、各カードの OC-48 の最大帯域幅での全二重動作をサポートします。
G1000-4 カードは、光インターフェイスに GBIC モジュラ レセプタクルを使用します。詳細は、「イーサネット カードの GBIC および SFP」を参照してください。
(注) このソフトウェア リリースの一部として利用可能な新しい機能は、このカードには有効ではありません。
図5-5 に、このカードの前面プレートとブロック図を示します。
G1000-4 ギガビット イーサネット カードは、SONET ネットワーク上のイーサネット カプセル化トラフィック(IP およびその他のレイヤ 2 またはレイヤ 3 プロトコル)で高スループット、低遅延転送を実現します。キャリアクラス イーサネット転送は、障害や保護スイッチング(1+1 Automatic Protection Switching[APS; 自動保護スイッチング]、Unidirectional Path Switched Ring[UPSR; 単方向パス スイッチ型リング]、Bidirectional Line Switched Ring[BLSR; 双方向ライン スイッチ型リング]など)の際のヒットレス(< 50 ミリ秒)パフォーマンスによって実現します。CTC、Transaction Language One(TL1)、または Cisco Transport Manager(CTM)を使用することにより、完全なプロビジョニングがサポートされます。
サポート対象の回線サイズは、STS-1、STS-3c、STS-6c、STS-9c、STS-12c、STS-24c、STS-48c です。
ハードウェアの制約により、G シリーズ カードにドロップできる回線の組み合わせに追加の制限が発生します。これらの制限は、ONS 15454 により透過的に実行されるので、ユーザ側で制限される回線の組み合わせを追跡する必要はありません。
1 つの STS-24c がカードで終端する場合、そのカードの残りの回線を別の 1 つの STS-24c に使用できます。また、合計 12 以内の STS になるように STS-12c 以内のサイズの回線を組み合わせることもできます(この場合、カードの STS の合計は 36 になります)。
STS-24c 回線がカードにドロップされない場合は、最大 48 の STS 帯域幅であれば無制限に使用できます(たとえば、1 つの STS-48c や 4 つの STS-12c 回線などです)。
(注) STS-24c の制限は、1 つの STS-24c 回線がドロップされたときにのみ課せられます。そこで、この制限の影響は次のようにして最小限にとどめることができます。カード上の STS-24c 回線を、ほかのサイズの回線と分離してグループ化します。グループ化した回線は、ONS 15454 のほかの G シリーズ カードにドロップできます。
G1000-4 カードの前面プレートには、 表5-11 に示す 2 つのカード レベルの LED があります
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カード プロセッサの準備ができていないか、G1000-4 カードに重大なソフトウェア障害が発生していることを示します。FAIL LED は、ブート シーケンスの一環として、ソフトウェアが動作可能とみなされるまで点灯します。 |
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G1000-4 カードの動作状態を示します。グリーンが点灯していれば、G1000-4 カードはアクティブで、ソフトウェアは動作可能です。 |
G1000-4 カードには、ポート単位の 1 つの 2 色 LED が付いています。 表5-12 に、LED の意味を示します。
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イーサネット ポートにリンクが存在しますが、トラフィック フローは抑制されています。たとえば、回線が未設定、回線上にエラーが発生している、またはポートが無効などの場合、トラフィック フローは抑制されます。 |
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イーサネット ポートにリンクが存在し、トラフィックがポート上で伝送されています。LED が点滅する速度は、ポートのトラフィック速度に対応しています。 |
G1000-4 カードには、Cisco ONS 15454 Release 3.2 以降のシステム ソフトウェアおよび XC10G クロスコネクト カードが必要です。このカードをスロット 1 ~ 6 および 12 ~ 17 に装着することにより、48 ギガビット イーサネット ポートの合計シェルフ容量が得られます。通常、少なくとも 2 つのスロットが OC-192 などの OC-N トランク カードで占有されるので、シェルフ単位の実質的な G1000-4 ポート数の上限は 40 です。
(注) ハードウェアの仕様については、「G1K-4 カードの仕様」を参照してください。
G1K-4 カードの機能は、従来の G1000-4 カードと同じです。このカードには、4 つの IEEE 準拠 1000 Mbps インターフェイス ポートがあります。各インターフェイスは、ポート単位で 1 Gbps または 2 Gbps 双方向、カード単位で 2.5 Gbps または 5 Gbps 双方向の最大帯域幅で、全二重伝送をサポートします。各ポートは、全二重および IEEE 802.3x フロー制御を自動ネゴシエートします。G1K-4 カードは、光インターフェイスに GBIC モジュラ レセプタクルを使用します。詳細は、「イーサネット カードの GBIC および SFP」を参照してください。
図5-6 に、このカードの前面プレートとブロック図を示します。
G1K-4 ギガビット イーサネット カードは、SONET ネットワークでイーサネット カプセル化トラフィック(IP およびその他のレイヤ 2 またはレイヤ 3 プロトコル)の高スループット、低遅延転送を提供するとともに、SONET のセルフヒーリング保護サービスを通じて高信頼性を提供します。キャリアクラス イーサネット転送は、障害や保護スイッチング(1+1 APS、UPSR、BLSR、光装置保護など)の際のヒットレス(< 50 ミリ秒)パフォーマンスによって実現します。また、SONET サービスのように、完全なプロビジョニングと管理を行うことができます。CTC または CTM を使用して完全なプロビジョニングを行うことができます。各 G1K-4 カードは、同じシェルフ内の他のカードから独立して動作します。
ハードウェアの制約により、G シリーズ カードにドロップできる回線の組み合わせに追加の制限が発生します。これらの制限は、ONS 15454 により透過的に実行されるので、ユーザ側で制限される回線の組み合わせを追跡する必要はありません。
1 つの STS-24c がカードで終端する場合、そのカードの残りの回線を別の 1 つの STS-24c に使用できます。また、合計 12 以内の STS になるように STS-12c 以内のサイズの回線を組み合わせることもできます(この場合、カードの STS の合計は 36 になります)。
STS-24c 回線がカードにドロップされない場合は、最大 48 の STS 帯域幅であれば無制限に使用できます(たとえば、1 つの STS-48c や 4 つの STS-12c 回線などです)。
(注) STS-24c の制限は、1 つの STS-24c 回線がドロップされたときにのみ課せられます。そこで、この制限の影響は次のようにして最小限にとどめることができます。カード上の STS-24c 回線を、ほかのサイズの回線と分離してグループ化します。グループ化した回線は、ONS 15454 のほかの G シリーズ カードにドロップできます。
G1K-4 カードは、XCVT、XC10G、または XC-VXC-10G カードと相互運用できます。XC10G または XC-VXC-10G カードを使用する場合、G1K-4 カードをスロット 1~6 および 12~17 に装着することにより、48 ギガビット イーサネット ポートの合計シェルフ容量が得られます(通常、少なくとも 2 つのスロットが OC-192 などの光カードで占有されるので、シェルフの実質的なポート数の上限は 40 です)。XCVT カードを使用する場合には、G1K-4 カードを装着できるのはスロット 5、6、12、および 13 に限定されます。
G1K-4 カードの前面プレートには、 表5-13 に示す 2 つのカード レベルの LED インジケータがあります。
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カード プロセッサの準備ができていないか、G1K-4 カードに重大なソフトウェア障害が発生していることを示します。FAIL LED は、ブート シーケンスの一環として、ソフトウェアによりカードが動作可能とみなされるまで点灯します。 |
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G1K-4 カードの動作状態を示します。グリーンが点灯していれば、G1K-4 カードはアクティブで、ソフトウェアは動作可能です。 |
G1K-4 カードには、ポート単位の 4 つの 2 色 LED が付いています。 表5-14 に、LED の意味を示します。
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イーサネット ポートにリンクが存在しますが、トラフィック フローは抑制されています。たとえば、回線が未設定、回線上にエラーが発生している、またはポートが無効などの場合、トラフィック フローは抑制されます。 |
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イーサネット ポートにリンクが存在し、トラフィックがポート上で伝送されています。LED が点滅する速度は、ポートのトラフィック速度に対応しています。 |
(注) ハードウェアの仕様については、「ML100T-12 カードの仕様」を参照してください。
ML100T-12 カードには、IEEE 802.3 準拠の 10/100 インターフェイス用の 12 のポートがあります。各インターフェイスは、ポート単位で 200 Mbps、カード単位で 2.488 Gbps の最大帯域幅の全二重伝送をサポートしています。各ポートは、接続されたデバイスの速度を個別に検出し(自動検知)、自動的に適正な速度で接続します。ポートは半二重または全二重のどちらかの動作を自動設定し、フロー制御を有効にするか無効にするかを判別します。ML シリーズの構成情報については、『 Ethernet Card Software Feature and Configuration Guide for the Cisco ONS 15454, Cisco ONS 15454 SDH, and Cisco ONS 15327 』を参照してください。
図5-7 に、このカードの前面プレートとブロック図を示します。
図5-7 ML100T-12 カードの前面プレートとブロック図
このカードは、STS-48 の最大合計帯域幅で運用できる 2 つの仮想 Packet over SONET(POS)ポートを備えています。これらのポートは、OC-N カード ポートと同様に動作し、各ポートで、STS-1、STS-3c、STS-6c、STS-9c、STS-12c、または STS-24c のサイズの STS 回線を使用できます。ML シリーズ カードの SONET STS 回線の設定手順については、『Cisco ONS 15454 Procedure Guide』の「Create Circuits and VT Tunnels」の章を参照してください。
ML シリーズの POS ポートは、SONET 回線の VCAT および SW-LCAS をサポートしています。ML シリーズ カードは、最大 2 つの VCAT グループをサポートし、各グループが 1 つの POS ポートに対応します。各 VCAT グループは、2 つの回線メンバーでプロビジョニングする必要があります。ML シリーズ カードは、STS-1c-2v、STS-3c-2v、および STS-12c-2v をサポートしています。ML シリーズ カードの SONET VCAT 回線の設定手順については、『Cisco ONS 15454 Procedure Guide』の「Create Circuits and VT Tunnels」の章を参照してください。
ML100T-12 カードには、2 つのカード レベルの LED があります。 表5-15 に、これらのカード レベルの LED を示します。
ML100T-12 カードには、各ファスト イーサネット ポートに 2 つの LED があります。動作(ACT)を示すオレンジの LED およびグリーンの LINK LED です。 表5-16 に、これらのポート レベルの LED を示します。
ML100T-12 カードは、スロット 1 ~ 6 または 12 ~ 17 に装着でき、XC10G または XC-VXC-10G カードと相互運用できます。XCVT カードと併用する場合、ML100T-12 カードを装着できるのは、スロット 5、6、12、または 13 だけです。
(注) ハードウェアの仕様については、「ML100X-8 カードの仕様」を参照してください。
ML100X-8 カードには、100BaseFX インターフェイスを備えた 8 つのポートがあります。FX インターフェイスには、LX SFP または FX SFP のどちらかのコネクタを使用できます。LX SFP は、1 対のシングルモード光ファイバ上で動作する 100 Mbps 802.3 準拠の SFP で、LC コネクタを備えています。FX SFP は、1 対のマルチモード光ファイバ上で動作する 100 Mbps 802.3 準拠の SFP で、LC コネクタを備えています。SFP の詳細については、「イーサネット カードの GBIC および SFP」を参照してください。
各インターフェイスは、自動ネゴシエーションによる全二重伝送、およびポート単位で 200 Mbps、カード単位で 2.488 Gbps の最大帯域幅をサポートしています。ML シリーズの構成情報については、『 Ethernet Card Software Feature and Configuration Guide for the Cisco ONS 15454, Cisco ONS 15454 SDH, and Cisco ONS 15327 』を参照してください。
図5-8 に、このカードの前面プレートとブロック図を示します。
図5-8 ML100X-8 カードの前面プレートとブロック図
このカードは、STS-48 の最大合計帯域幅で運用できる 2 つの仮想 Packet over SONET(POS)ポートを備えています。これらのポートは、OC-N カード ポートと同様に動作し、各ポートで、STS-1、STS-3c、STS-6c、STS-9c、STS-12c、または STS-24c のサイズの STS 回線を使用できます。ML シリーズ カードの SONET STS 回線の設定手順については、『Cisco ONS 15454 Procedure Guide』の「Create Circuits and VT Tunnels」の章を参照してください。
ML シリーズの POS ポートは、SONET 回線の VCAT および SW-LCAS をサポートしています。ML シリーズ カードは、最大 2 つの VCAT グループをサポートし、各グループが 1 つの POS ポートに対応します。各 VCAT グループは、2 つの回線メンバーでプロビジョニングする必要があります。ML シリーズ カードは、STS-1c-2v、STS-3c-2v、および STS-12c-2v をサポートしています。ML シリーズ カードの SONET VCAT 回線の設定手順については、『Cisco ONS 15454 Procedure Guide』の「Create Circuits and VT Tunnels」の章を参照してください。
ML100X-8 カードには、2 つのカード レベルの LED があります。 表5-17 に、これらのカード レベルの LED を示します。
ML100X-8 カードには、各ファスト イーサネット ポートに 2 つの LED があります。動作(ACT)を示すオレンジの LED およびグリーンの LINK LED です。 表5-18 に、ポート レベルのインジケータを示します。
ML100X-8 カードは、スロット 1 ~ 6 または 12 ~ 17 に装着でき、XC10G または XC-VXC-10G カードと相互運用できます。XCVT カードと併用する場合、ML100X-8 カードを装着できるのは、スロット 5、6、12、または 13 だけです。
(注) ハードウェアの仕様については、「ML1000-2 カードの仕様」を参照してください。
ML1000-2 カードには、IEEE 準拠の 1000 Mbps インターフェイスを備えた 2 つのポートをがあります。各インターフェイスは、ポート単位で 2 Gbps、カード単位で 4 Gbps の最大帯域幅の全二重伝送をサポートしています。各ポートは、全二重および IEEE 802.3x フロー制御を自動ネゴシエートします。
最大の柔軟性が得られるように、SFP モジュールは別売製品として提供されています。詳細は、「イーサネット カードの GBIC および SFP」を参照してください。
図5-9に、ML1000-2 カードの前面プレートを示します。
このカードは、STS-48 の最大合計帯域幅で運用できる 2 つの仮想 POS ポートを備えています。これらのポートは、OC-N カード ポートと同様に動作し、各ポートで、STS-1、STS-3c、STS-6c、STS-9c、STS-12c、または STS-24c のサイズの STS 回線を使用できます。ML シリーズ カードの SONET STS 回線の設定手順については、『Cisco ONS 15454 Procedure Guide』の「Create Circuits and VT Tunnels」の章を参照してください。
ML シリーズの POS ポートは、SONET 回線の VCAT および SW-LCAS をサポートしています。ML シリーズ カードは、最大 2 つの VCAT グループをサポートし、各グループが 1 つの POS ポートに対応します。各 VCAT グループは、2 つの回線メンバーでプロビジョニングする必要があります。ML シリーズ カードは、STS-1c-2v、STS-3c-2v、および STS-12c-2v をサポートしています。ML シリーズ カードの SONET VCAT 回線の設定手順については、『Cisco ONS 15454 Procedure Guide』の「Create Circuits and VT Tunnels」の章を参照してください。
ML1000-2 カードの前面プレートには、 表5-19 に示す 2 つのカード レベルの LED があります
ML1000-2 カードの 2 つの各ギガビット イーサネット ポートには、 表5-20 に示す 3 つの LED があります。
ML1000-2 カードは、スロット 1 ~ 6 または 12 ~ 17 に装着でき、XC10G または XC-VXC-10G カードと相互運用できます。XCVT カードと併用する場合、ML1000-2 カードを装着できるのは、スロット 5、6、12、または 13 だけです。
(注) ハードウェアの仕様については、「CE-100T-8 カードの仕様」を参照してください。
CE-100T-8 カードには、前面プレートに 8 つの RJ-45 10/100 Mbps イーサネット ポートと、RJ-45 コンソール ポートがあります。CE-100T-8 カードは、低次(VT1.5)仮想連結、高次(STS-1)仮想連結、Generic Framing Procedure(GFP)、および Point-to-Point Protocol/High-Level Data Link Control(PPP/HDLC; ポイントツーポイント プロトコル/ハイレベル データリンク制御)フレーム同期プロトコルを使用して、10/100 Mbps イーサネット トラフィックを SONET STS-12 ペイロードにマッピングします。
CE-100T8 カードはまた、SONET リンクの帯域幅をヒットレスでダイナミックに調整できる Link Capacity Adjustment Scheme(LCAS)をサポートしています。CE-100T-8 カードの LCAS はハードウェア ベースですが、CE-100T-8 カードは SW-LCAS もサポートします。したがって、SW-LCAS だけをサポートし、標準ハードウェア ベースの LCAS をサポートしていない ONS 1545 SDH ML シリーズ カードとも互換性があります。CE-100T-8 カードからの回線が ONS 15454 SDH ML シリーズ カード上で終端する場合には、SW-LCAS がサポートされます。
各 10/100 イーサネット ポートは、VT1.5 または STS-1 単位で SONET チャネルにマップできるので、SONET インフラストラクチャでイーサネットおよび IP を効率的に転送できます。
図5-10 に、CE-100T-8 カードの前面プレートとブロック図を示します。
図5-10 CE-100T-8 カードの前面プレートとブロック図
ブロック図と関連付けた CE-100T-8 カードの一般的な機能は、次のとおりです。
入力方向(イーサネットから SONET)では、10/100 Mbps イーサネットのすべての物理レイヤ インターフェイス機能を実行する Physical Sublayer(PHY; 物理サブレイヤ)により、フレームがネットワーク プロセッサに送信され、対応するパケット バッファ メモリにキューイングされます。ネットワーク プロセッサは、パケット処理、パケット交換、および分類を実行します。次に、イーサネット フレームは Ethermap に転送されます。ここで、イーサネット トラフィックは終端し、ポート単位の HDLC または GFP フレーム同期によりカプセル化されます。カプセル化されたイーサネット フレームは、VT1.5 Synchronous Payload Envelope(SPE; 同期ペイロード エンベロープ)、STS-1 SPE、または STS-3c SPE などの連続連結ペイロードなど、設定可能な数の低次および高次仮想連結ペイロードにマッピングされます。最大 64 の VT1.5 SPE または 3 つのSTS-1 SPE を、仮想連結できます。カプセル化されたイーサネット フレームを含む SONET SPE は、qMDM FPGA に転送されます。ここでは、Bridging Convergence Transmission(BTC)ASIC により SONET ネットワーク上に転送できるように、4 つの STS-3 フレームが 1 つの STS-12 フレームに多重化されます。
出力方向(SONET からイーサネット)では、FPGA が、BTC から受信した STS-12 フレームを 4 つの STS-3 SPE に逆多重化し、各 STS-3 を ET3 マッパーに送信します。GFP または PPP/HDLC でカプセル化されたイーサネット フレームを含む STS-3 SONET SPE が抽出され、Ethermap の外部メモリ バッファに保管されます。このメモリは、受信した低次および高次の仮想連結ペイロードの調整および遅延差補正に使用されます。調整および遅延補正が完了すると、イーサネット フレームはいずれかのフレーム同期プロトコル(GFP または HDLC)によりカプセル解除されます。カプセル解除されたイーサネット フレームは、Quality of Service(QoS; サービス品質)キューイングおよびトラフィック スケジューリングのためにネットワーク プロセッサに転送されます。ネットワーク プロセッサは、フレームを対応する PHY チャネルの 1 つにスイッチングし、イーサネット ポート経由で外部クライアントに転送します。
CE-100T-8 カードの QoS 機能の詳細については、『 Ethernet Card Software Feature and Configuration Guide for the Cisco ONS 15454, Cisco ONS 15454, and Cisco ONS 15327 』の「CE-100T-8 Operations」の章を参照してください。
CE100T-8 カードの前面プレートには、 表5-21 に示す 2 つのカード レベルの LED があります
CE-100T-8 カードの 8 つのイーサネット ポートの RJ-45 コネクタには、それぞれ 2 つの LED が組み込まれています。 表5-22 に、これらの LED を示します。
CE-100T-8 カードは、スロット 1 ~ 6 または 12 ~ 17 に装着でき、XC10G、XC-VXC-10G、または XCVT カードと相互運用できます。
(注) ハードウェアの仕様については、「CE-1000-4 カードの仕様」を参照してください。
CE-1000-4 カードは着脱可能な GBIC を使用して、SONET ネットワーク上のイーサネット トラフィックを転送します。CE-1000-4 には、入力側に 4 つの IEEE 802.3 準拠 1000 Mbps ギガビット イーサネット ポートがあります。出力側には、SONET ネットワーク上のイーサネット パケットを転送するための 4 つの仮想ポートを持つ統合型 Ethernet over SONET マッパーがあります。
イーサネット ポートは半二重または全二重のどちらかの動作を自動設定し、フロー制御を有効にするか無効にするかを決定します。またイーサネット ポートも、フロー制御を使用してオーバーサブスクライブされます。
イーサネット フレームは、ITU-T GFP(Cyclic Redundancy Check[CRC; 巡回冗長検査]あり、またはなし)、または LEX(HDLC を実装した PPP)使用して、カプセル化されます。CE-1000-4 カードは、G1000-4/G1K-4 カード(LEX カプセル化を使用)、CE-100T-8 カード(LEX または GFP-F を使用)、および ML シリーズ カード(LEX または GFP-F を使用)と相互運用します。
• T1X1 G.707 ベースの High-Order Virtual Concatenated(HO VCAT; 高次の仮想連結)ペイロード
• Contiguously Concatenated(CCAT; 連続連結)SONET ペイロード
–標準の CCAT サイズ(STS-1、STS-3c、STS-12c、STS-24c、STS-48c)
–非標準の CCAT サイズ(STS-6c、STS-9c、STS-18c)
CE-1000-4 カードの SONET STS または VCAT 回線の設定手順については、『Cisco ONS 15454 Procedure Guide』の「Create Circuits and VT Tunnels」の章を参照してください。
CE-1000-4 カードには、CTC、CTM、TL1、および SNMP(簡易ネットワーク管理プロトコル)による複数の管理オプションがあります。
CE-1000-4 カードは、Software Link Capacity Adjustment Scheme(SW-LCAS)をサポートします。これにより、ONS 15454 CE-100T-8 および ML シリーズ カードと併用できるようになります。CE-1000-4 カードは、SW-LCAS が有効な場合に再設定できる VCAT Group(VCG)(柔軟性のある VCG)をサポートします。CE-1000-4 カードは、標準ハードウェア ベースの LCAS をサポートしません。
• グループ内に関連するメンバーが存在しない場合、VCG でのクロスコネクトの追加または削除はサービスに影響しない
CE-1000-4 カードは、non Link Capacity Adjustment Scheme(no-LCAS)をサポートします。これにより、ONS 15454 CE-100T-8 および ML シリーズ カードと併用できるようにもなります。CE-1000-4 カードは、no-LCAS が有効な場合に固定され、再設定できない VCG(固定 VCG)をサポートします。
• CTC または TL1 を使用して、VCG でのメンバーを追加または削除
• 強制コマンド モードが例示化されないかぎり、メンバーはサービス開始または停止できない
(注) CTC ではデフォルトで強制コマンド モードに設定するため、これが可能です。ただし、TL1 を使用してメンバーのサービスを開始または停止するには、強制コマンド モードが設定されていなければなりません。
• CTC または TL1 を使用して、VCG でのクロスコネクトを追加または削除これは、接続の損失により VCG サイズ(TXCOUNT)を再調整しないかぎり、サービスに影響しません。
CE-1000-4 カードは、VCAT の遅延差をサポートし、関連する次の機能を提供します。
• 各方向での 122 ミリ秒の VCG 最大遅延差をサポート
• スプリット ファイバでルーティングされる VCAT 回線上のすべての保護スキーム(UPSR、2 つのファイバ BLSR、4 つのファイバ BLSR)をサポート
• 共通ファイバ ルーティングされる VCAT 回線上の 2 ファイバをサポート
• ダイバース(スプリット ファイバ)でルーティングされる VCAT 回線では差分遅延補正を自動的に有効化、共通ファイバでルーティングされる VCAT 回線では差分遅延補正を無効化
図5-11 に、CE-1000-4 カードの前面プレートとブロック図を示します。
図5-11 CE-1000-4 カードの前面プレートとブロック図
G1000-4 カードの前面プレートには、 表5-23 に示す 2 つのカード レベルの LED があります
(注) CE-1000-4 カードを、異なるタイプのカード用に事前プロビジョニングされていたスロットに挿入すると、構成のミスマッチが解消されるまで、レッドの FAIL LED およびグリーンの ACT LED が交互に点滅します。
CE-1000-4 カードには、各ギガビット イーサネット ポートに 2 つの LED があります。動作(ACT)を示すオレンジの LED およびリンク ステータス(LINK)を示すグリーンの LED です。 表5-24 に、LED の意味を示します。
インジケータ |
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イーサネット ポートにリンクが存在しますが、トラフィック フローは抑制されています。たとえば、回線が未設定、回線上にエラーが発生している、またはポートが無効などの場合、トラフィック フローは抑制されます。 |
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イーサネット ポートにリンクが存在し、トラフィックがポート上で伝送されています。LED が点滅する速度は、ポートのトラフィック速度に対応しています。 |
CE-1000-4 カードは、XC10G および XC-VXC-10G カードと併用する場合にはスロット 1 ~ 6 および 12 ~ 17 に装着できます。シェルフに XCVT カードを搭載した場合、CE-1000-4 カードはスロット 5、6、12、および 13 にのみ装着できます。
ここでは、イーサネット カードで使用する GBIC および SFP について説明します。
ONS 15454 イーサネット カードには、業界標準の Small Form-Factor Pluggable(SFP; 着脱可能小型フォーム ファクタ)コネクタと GBIC モジュラ レセプタクルを使用します。ML シリーズ ギガビット イーサネット カードには、シスコの標準 SFP を使用します。ギガビット E シリーズ、G-1K-4、および CE-1000-4 カードには、シスコの標準 GBIC を使用します。Release 4.1 以降のソフトウェアの場合には、G シリーズ カードに、ギガビット イーサネット トランスポンダとして動作する Dense Wavelength Division Multiplexing(DWDM; 高密度波長分割多重)GBIC および Coarse Wavelength Division Multiplexing(CWDM; 低密度波長分割多重)GBIC を装着できます。
イーサネット カードはすべて、カードに装着されている GBIC または SFP のタイプが CTC および TL1 に表示されます。シスコでは、SFP および GBIC を別売製品として提供しています。
表5-25 、Cisco ONS 15454 イーサネット カードと、各カードと互換性のある GBIC および SFP を示します。
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15454-GBIC-SX |
30-0759-01 |
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15454-GBIC-SX |
30-0759-01 |
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15454-SFP-LC-SX |
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15454-GBIC-SX |
30-0759-01 |
1.この TAN と互換性があるのは、ONS 15454-E1000-2 または 15454-E1000-2-G カードだけです。 2.xx.x は、32 の対応可能な波長です。表5-27 参照 3.xxxx は、8 つの対応可能な波長です。表5-26 参照 |
GBIC は、ポートまたはスロットからネットワークまでの高速シリアル リンクを提供する統合光ファイバ トランシーバです。GBIC モジュールには、各種のラッチング機構を使用できます。ラッチのタイプは、モデルのタイプ(SX または LX/LH など)またはテクノロジーのタイプ(ギガビット イーサネットなど)とは関連していません。テクノロジーのタイプおよびモデルは、GBIC のラベルを参照してください。GBIC モデルには、スロット内のイーサネット カード上に GBIC を固定する 2 つのクリップ(GBIC の両側に 1 つずつ)が付いているタイプと、ロック ハンドル付きのタイプがあります。図5-12 に、両方のタイプを示します。
図5-12 クリップ付き(左)とハンドル付き(右)の GBIC
DWDM(15454-GBIC-xx.x、15454E-GBIC-xx.x)および CWDM(15454-GBIC-xxxx、15454E-GBIC-xxxx)GBIC は、ONS 15454 G シリーズ カードが Gigabit Ethernet Transponding モードまたは Ethernet over SONET モードに設定されている場合に動作します。DWDM GBIC および CWDM GBIC は、いずれもWavelength Division Multiplexing(WDM; 波長分割多重)テクノロジーで、SC コネクタ付きのシングルモード光ファイバ上で動作します。シスコの CWDM GBIC テクノロジーは 20 nm 波長グリッドを使用し、Cisco ONS 15454 DWDM GBIC テクノロジーは 1 nm 波長グリッドを使用しています。搭載されている CWDM GBIC または DWDM GBIC の特定の波長は、CTC に表示されます。DWDM の波長は間隔が狭いので、CWDM よりも高精度のレーザーが必要になります。DWDM のスペクトラムは、光信号を増幅できます。G シリーズ カードのトランスポンダ モードの詳細については、『 Ethernet Card Software Feature and Configuration Guide for the Cisco ONS 15454, Cisco ONS 15454 SDH, and Cisco ONS 15327 』を参照してください。
DWDM GBIC および CWDM GBIC は、CWDM、DWDM、LX/LH、ZX のすべての波長を含む 1300 nm および 1500 nm の全帯域で受信しますが、送信するのは 1 つの特定の波長だけです。これにより、G シリーズの一部のトランスポンダ モードでは、特定の送信波長と一致しない波長での受信を設定できます。
(注) G1000-4 カードは、CWDM GBIC および DWDM GBIC をサポートしています。Common Language Equipment Identification(CLEI)コードが WM51RWPCAA の G1K-4 カード(2003 年 8 月以降に製造)は、CWDM GBIC および DWDM GBIC をサポートしています。2003 年 8 月より以前に製造された G1K-4 カードは、CWDM GBIC または DWDM GBIC をサポートしていません。
ONS 15454 対応の CWDM GBIC は、最長 100 ~ 120 km のシングルモード光ファイバ上で、 表5-26 に示す 8 つの波長をサポートします。
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ONS 15454 対応の DWDM GBIC は、最長 100 ~ 120 km のシングルモード光ファイバ上で、赤色帯域および青色帯域の 32 種類の波長をサポートします。Cisco ONS 15216 などの光増幅器を併用すると、DWDM GBIC で約 300 km の最長非生成スパンをサポートできます( 表5-27 を参照)。
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G シリーズ カード対応の CWDM GBIC または DWDM GBIC は、出荷時に波長が設定されているので、プロビジョニングできません。波長は、各 GBIC に CWDM-GBIC-1490 のように記載されています。正常に運用するには、CWDM/DWDM 装置の入力と一致する特定の送信波長が設定された GBIC を使用する必要があります(図5-13)。必要な波長については、サイト プランまたはネットワーク図に従ってください。
CWDM GBIC または DWDM GBIC を装着した G シリーズ カードは、メトロ DWDM 上での非保護のギガビット イーサネット サービスの配信をサポートします(図5-14 を参照)。短距離および長距離のアプリケーションで使用できます。
図5-14 ケーブル ネットワークでの CWDM/DWDM GBIC 搭載 G シリーズの使用
SFP は、ポートまたはスロットからネットワークまでの高速シリアル リンクを提供する統合光ファイバ トランシーバです。SFP モジュールでは、各種のラッチング機構を使用できます。ラッチのタイプは、モデルのタイプ(SX または LX/LH など)またはテクノロジーのタイプ(ギガビット イーサネットなど)とは関連していません。テクノロジーのタイプおよびモデルは、SFP 上のラベルを参照してください。ラッチのタイプには、マイラー タブ(図5-15)、アクチュエータ/ボタン(図5-16)、およびベイル クラスプ(図5-17)の 3 種類があります。
• EXT ― 拡張動作温度範囲 -5 °C ~ 85 °C
• IND ― 工業用温度範囲 -40 °C ~ 85 °C