インストール ウィザードを使用した Prime Network ゲートウェイとユニットのインストール
この章では、GUI インストール ウィザードを使用して、ゲートウェイとユニットをインストールする方法について説明します。これは、CLI インストールの代替(および推奨)インストール方法です。
ここでは、次の内容について説明します。
インストール ウィザードには、Operations Reports と Prime Network Integration Layer のインストールは含まれていません。
インストール ウィザードの使用に関する前提条件
はじめる前に、次の前提条件が満たされていることを確認します。
- Xming などの X クライアント アプリケーションが、ウィザードを起動するローカル マシンにインストールされている。
- PuTTY などの Telnet/SSH クライアントが、ウィザードを起動するローカル マシンにインストールされており、X11 転送が有効になっている。
- ゲートウェイとユニットのすべてのインストール前タスクが完了している。 取り付けの準備 を参照してください。
- データベース ファイル(linuxamd64_12c_database_1of2.zip と linuxamd64_12c_database_2of2.zip)は、Cisco Prime Network 4.3.2 disk6 に保存されています。Prime Network 4.0 へのアップグレードに必要なファイルは、Prime Network 4.0 DVD に保存されています。
インストール ウィザードの起動
インストール ウィザードを起動するには:
手順 1 X クライアント アプリケーション(Xming など)を起動します。
手順 2 ルート ユーザとして、Prime Network ゲートウェイをインストールするサーバで端末を起動します。
手順 3 DVD ドライブに Disk 1: New Install を挿入します。(インストール DVDを参照)。
手順 4 mount コマンドを使用して、挿入した DVD をマウントし、マウント ディレクトリに移動します。
手順 5 マウント ディレクトリで install.bin ファイルを探して、それを実行します。
これにより、インストール ウィザードが起動します。
手順 6 概要を確認して、[Next] をクリックします。[Installation Type] ウィンドウで、関連するインストールを選択できます。
インストール ウィザードを使用した、組み込みデータベースを備えたゲートウェイのインストール
次の手順では、GUI インストール ウィザードを使用して、Prime Network ゲートウェイと組み込みデータベースをインストールする方法について説明します。
手順 1 Disk 1: New Install 上の install.bin ファイルを使用して、インストール ウィザードを起動します。インストール ウィザードの起動を参照してください。
手順 2 概要を確認して、[Next] をクリックします。
手順 3 [Installation Type] ウィンドウで、[Express - Install Prime Network with Embedded Oracle Database] を選択し、[Next] をクリックします。
手順 4 以下に示すように、次の 4 つのウィンドウで、必要なユーザとインストール フォルダの情報を入力します。
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[Operating System User Name] ウィンドウ
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New Operating System user |
Prime Network オペレーティング システムのユーザ名。このユーザ名は、SSH を使用してゲートウェイに接続するときと、その他の管理目的に使用されます。 |
また、このユーザ名は、インストール ディレクトリとデータベース スキーマ名の基礎として使用されます。 pn432 を使用することをお勧めします。このドキュメントでは、pnuser を使用して、オペレーティング システム ユーザ変数を表します。 |
Password |
Prime Network オペレーティング システム ユーザ用のパスワード。 |
— |
[Prime Network User] ウィンドウ
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Password |
Prime Network ルート ユーザ用のパスワード。 |
ルート ユーザ名とパスワードは、Prime Network GUI アプリケーションにログインするときに使用されます。画面上部のテキスト ボックスに示されるパスワード要件に準拠するパスワードを入力します。 |
[Operating System “root” Password] ウィンドウ
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Password |
オペレーティング システム ルート ユーザ用のパスワード。 |
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[Installation Folder] ウィンドウ
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Please choose a folder |
インストール フォルダを選択するか、デフォルト フォルダを使用します。 |
デフォルト インストール ディレクトリは /export/home/OS-User です。デフォルト ディレクトリを使用することをお勧めします。このドキュメントでは、$NETWORKHOME を使用して、インストール ディレクトリを表します。 |
手順 5 [Next] をクリックします。
手順 6 [Prerequisites Summary] ウィンドウで [OK] とマークされていない項目をチェックし、必要に応じて、それらを修正します(たとえば、ディスク スペースを増やします)。[Next] をクリックします。
手順 7 [Gateway Installation Embedded Oracle Database] ウィンドウで、システムによって自動的に識別された IP アドレスとは異なる場合に、ユニットとの通信に使用するゲートウェイ IP アドレスを入力します。
手順 8 [Suite-Integrated](Prime Central と一緒に Prime Network を使用する場合)または [Standalone] を選択します。
(注) スイート統合システムの場合は、Prime Network Integration Layer をインストールする必要があります。Chapter 10, “Prime Network 統合層のインストール”を参照してください。
手順 9 [Embedded Database] ウィンドウで、次の情報を入力します。
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[Embedded Database] ウィンドウ(1)
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Database username |
デフォルトのユーザ名を使用しない場合の Oracle データベース ユーザのユーザ名。 |
デフォルトは oracle です。 |
Database Server IP Address |
データベース サーバの IP アドレス(IPv4 または IPv6)。データベース サーバは、ゲートウェイにすることも、リモート サーバにすることもできます。 |
デフォルトは、ゲートウェイの IP アドレスです。 |
Choose a database profile |
セットアップを表すデータベース プロファイルを選択します。 |
ガイドラインについては、外部 Oracle データベースの作成を参照してください(情報は組み込みデータベースにも適用されます)。Prime Network は、この入力に基づいてメモリとストレージの要件を計算します。 |
Would you like to enable database auto-backup? |
[yes | no] |
「 No 」と入力した場合は、後で、 emdbctl コマンドを使用して、自動バックアップを有効にすることができます。『 Cisco Prime Network 4.3.2 Administrator Guide 』を参照してください。 |
[Embedded Database] ウィンドウ(2)
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Database Zip Files Path |
データベース zip ファイルが配置されたディレクトリへのパス。 |
デフォルトは / です。 これらのファイルは、 Prime Network 4.3.2 installation DVD の Disk 6 からコピーする必要があります。 |
Database Home Directory |
データベース ホーム ディレクトリへのパス。 |
デフォルトは /export/home/oracle です。 Oracle バイナリ用として 6 GB 以上のディスク スペースを用意する必要があります。 インストール ディレクトリ($ NETWORKHOME )の下には置かないでください。 |
Database Data Files Path |
データ ファイルを含むディレクトリへのパス( oracle-datafiles-dir ) |
デフォルトは /export/home/oracle/oradata/anadb です。 |
Redo Logs File Path |
やり直しファイルを含むディレクトリへのパス。 |
oracle-datafiles-dir と同じディスクに配置しないでください。 デフォルトのマウント オプションを使用してマウントされた ext3 パーティションを使用します。 |
Archive Logs Files Path |
アーカイブ ログ ファイルを含むディレクトリへのパス。 |
oracle-datafiles-dir と同じディスクに配置しないでください。 |
Backup Data Files Path |
バックアップ データ ファイルを含むディレクトリへのパス。 |
oracle-datafiles-dir と同じディスクに配置しないでください。 |
手順 10 [Suite-Integrated] を選択した場合は、Prime Central との通信を有効にする情報を入力する必要があります。これには、Prime Central データベース サーバの IP アドレス、データベース ポート、データベース SID、データベースのユーザ名とパスワードが含まれます。[Next] をクリックします。
手順 11 [Operations Reports Database (Infobright)] ウィンドウで、Infobright データベースが配置されたサーバと Infobright データ用のフォルダへの接続を有効にする情報を入力してから、[Next] をクリックします。
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[Operations Reports Database (Infobright)] ウィンドウ
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Infobright Database Server IP Address |
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Root user password for SSH connection |
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Infobright database server port |
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Archive history size |
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Backup history size |
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Would you like to enable backup files creation? |
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[Operations Reports Database (Infobright) Folders] ウィンドウ
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Path to folder for Infobright database data |
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Path to folder for Infobright database cache data |
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Path to folder for Infobright database backup data |
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Path to folder for Infobright DLP staging area |
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手順 12 [Installation Setup Summary] ウィンドウで、情報を確認して検証します。
手順 13 [Install] をクリックします。インストール手順が完了するまでに 20 ~ 50 分かかります。
手順 14 インストールが完了すると、それを示すメッセージが表示されます。インストールが失敗した場合は、エラーの詳細を含むメッセージが表示されます。
インストール後に、次のログを参照できます。
- インストール ログ:/var/adm/cisco/prime-network/logs/
- 組み込みデータベース設定ログ:$ NETWORKHOME /local/scripts/embedded_oracle
- Prime Network 設定ログ:$NETWORKHOME/Main/logs
(注) Prime Central から Windows 2008 サーバ上の Prime Network を起動する前に、ホスト ファイルがホスト名を解決する正しいホスト IP アドレスで更新されていることを確認します。ホスト名が正しく設定されていない場合は、Prime Network インストールが失敗します。
インストール ウィザードを使用した、外部データベースを備えたゲートウェイのインストール
次の手順では、GUI インストール ウィザードを使用して、外部データベースに接続された Prime Network ゲートウェイをインストールする方法について説明します。
手順 1 Disk 1: New Install 上の install.bin ファイルを使用して、インストール ウィザードを起動します。インストール ウィザードの起動を参照してください。
手順 2 概要を確認して、[Next] をクリックします。
手順 3 [Installation Type] ウィンドウで、[Custom: Install Prime Network with External Oracle Database] を選択し、[Next] をクリックします。
手順 4 必要なユーザとインストール フォルダの情報を入力します。
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[Operating System Username] ウィンドウ
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New Operating System User |
Prime Network オペレーティング システムのユーザ名。このユーザ名は、SSH を使用してゲートウェイに接続するときと、その他の管理目的に使用されます。 |
また、このユーザ名は、インストール ディレクトリとデータベース スキーマ名の基礎として使用されます。 pn431 を使用することをお勧めします。このドキュメントでは、pnuser を使用して、オペレーティング システム ユーザ変数を表します。 |
Password |
Prime Network オペレーティング システム ユーザ用のパスワード。 |
— |
[Prime Network User] ウィンドウ
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Password |
Prime Network ルート ユーザ用のパスワード。 |
ルート ユーザ名とパスワードは、Prime Network GUI アプリケーションにログインするときに使用されます。 画面上部のテキスト ボックスに示されるパスワード要件に準拠するパスワードを入力します。 |
[Operating System “root” Password] ウィンドウ
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Password |
オペレーティング システム ルート ユーザ用のパスワード。 |
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[Installation Folder] ウィンドウ
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Please choose a folder |
pn-installation-dir |
デフォルト インストール ディレクトリは /export/home/ OS-User です。デフォルト ディレクトリを使用することをお勧めします。このデフォルト ホーム ディレクトリは $NETWORKHOME として参照されます。 |
手順 5 [Next] をクリックします。
手順 6 [Prerequisites Summary] ウィンドウで、[OK] と表示されていない項目がないかをチェックし、必要に応じて、それらを修正します(たとえば、ディスク スペースを増やします)。確認したら、[Next] をクリックします。
手順 7 [Gateway Installation] ウィンドウで、システムによって自動的に識別された IP アドレスとは異なる場合に、ユニットとの通信に使用するゲートウェイ IP アドレスを入力します。
手順 8 [Suite-Integrated](Prime Central と一緒に Prime Network を使用する場合)または [Standalone] を選択します。
(注) スイート統合システムの場合は、Prime Network Integration Layer をインストールする必要があります。Chapter10, “Prime Network 統合層のインストール”を参照してください。
手順 9 [External Database] ウィンドウで、次の情報を入力します。
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Database Server IP Address |
データベース サーバの IP アドレス。 |
— |
Database Port |
oracle-listener-port |
デフォルトのポートは 1521 です。 |
SID |
oracle-SID |
— |
Database Administrator User Name |
oracle-admin-user |
管理タスクを実行可能なデータベース ユーザ。 |
Database Administrator Password |
oracle-admin-password |
— |
Database Data Files Path |
oracle-datafiles-dir |
— |
Does your database require an encrypted connection? |
[yes | no] |
「 yes 」と回答した場合は、[Next] のクリック後に、暗号化方式とアルゴリズムの入力が促されます。 |
Do you want Prime Network to create the users? |
[yes | no] |
「 yes 」と回答した場合は、Prime Network がデフォルトのユーザ名でデータベース ユーザを作成します。 |
手順 10 データベースで暗号化が必要と指定した場合は、暗号化方式とアルゴリズムの入力が促されます。
- 暗号化方式:Accepted、Requested、または Required(デフォルトは Required)。
- 暗号化アルゴリズム:ドロップダウン リストから選択します。
手順 11 Prime Network にデータベース ユーザの作成を依頼しないと指定した場合は、[External Database User Configuration] ウィンドウが開きます。
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Database schema “main” Username |
name 、PN432 など |
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Database schema “dwe” Username |
name _dwe |
PN432_dwe など |
Database Administrator Username |
name _admin |
管理データベース スキーマの名前 |
Database Reports main username |
name _rep |
レポート データベース スキーマの名前 |
Database schemes passwords |
password |
イベント アーカイブを除くすべてのスキーマに使用されるパスワード |
Database EP schema username |
name _ep |
イベント アーカイブ データベース スキーマの名前 |
Database EP Reports username |
name _ep_rep |
従来のレポート データベース スキーマの名前 |
Database EP Schema Password |
ep-password |
イベント アーカイブ スキーマ用のパスワード |
手順 12 [Suite-Integrated] を選択した場合は、Prime Central との通信を有効にする情報を入力する必要があります。これには、Prime Central データベース サーバの IP アドレス、データベース ポート、データベース SID、データベースのユーザ名とパスワードが含まれます。
手順 13 [Operations Reports Database (Infobright)] ウィンドウで、Infobright データベースが配置されたサーバと Infobright データ用のフォルダへの接続を有効にする情報を入力してから、[Next] をクリックします。
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[Operations Reports Database (Infobright)] ウィンドウ
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Infobright Database Server IP Address |
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Root user password for SSH connection |
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Infobright database server port |
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Archive history size |
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Backup history size |
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Would you like to enable backup files creation? |
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Estimate your database profile |
セットアップを表すデータベース プロファイルを選択します。 |
詳細については、外部 Oracle データベースの作成を参照してください。 |
[Operations Reports Database (Infobright) Folders] ウィンドウ
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Path to folder for Infobright database data |
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Path to folder for Infobright database cache data |
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Path to folder for Infobright database backup data |
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Path to folder for Infobright DLP staging area |
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手順 14 [Installation Setup Summary] ウィンドウで、情報を確認して検証します。
手順 15 [Install] をクリックします。インストール手順が完了するまでに 20 ~ 50 分かかります。
手順 16 インストールが完了すると、それを示すメッセージが表示されます。インストールが失敗した場合は、エラーの詳細を含むメッセージが表示されます。
利用できるログは次のとおりです。
- インストール ログ:/var/adm/cisco/prime-network/logs/
- 設定ログ:$NETWORKHOME/Main/logs
インストール ウィザードを使用したユニットのインストール
次の手順では、GUI インストール ウィザードを使用して、追加のユニットをインストールする方法について説明します。
(注) ゲートウェイにユニットを追加するときに、ユニットとゲートウェイの OS のバージョンが同じであることを確認します。
(注) ユニットのインストールを開始する前に、ユニットを接続するゲートウェイが稼働していることを確認します。
手順 1 Disk 1: New Install 上の install.bin ファイルを使用して、インストール ウィザードを起動します。インストール ウィザードの起動を参照してください。
手順 2 概要を確認して、[Next] をクリックします。
手順 3 [Installation Type] ウィンドウで、[Add Unit] を選択して、[Next] をクリックします。
手順 4 必要なユーザとインストール フォルダの情報を入力します。
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Operating System User Name |
ゲートウェイに設定されたものと同じオペレーティング システム ユーザ名。 |
— |
Password |
OS-User-password |
— |
[PN Administrator User] ウィンドウ
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PN Administrator User Name |
admin-username |
さまざまな Prime Network アプリケーションにアクセスするための管理者ユーザのユーザ名。 |
Password |
admin-password |
これは、Prime Network 管理者ユーザ用のパスワードで、Prime Network アプリケーションへのログインに使用されます。 |
[Installation Folder] ウィンドウ
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Please choose a folder |
インストール ディレクトリへのパス。 |
これは、ゲートウェイに指定したものと同じインストール フォルダにする必要があります。 |
手順 5 [Prerequisites Summary] ウィンドウで、[OK] と表示されていない項目がないかをチェックし、必要に応じて、それらを修正します(たとえば、ディスク スペースを増やします)。確認したら、[Next] をクリックします。
手順 6 [Unit Installation] ウィンドウで、次のように入力します。
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Gateway IP Address |
ユニットとの通信に使用されるゲートウェイ IP アドレス。 |
先に進む前に、ゲートウェイが稼働していることを確認します。 |
Prime Network User OS Password on Gateway |
OS-User-password |
— |
Unit IP Address |
unit-ip-address |
— |
Mode |
[Active Unit | Standby Unit] |
アクティブ ユニットは追加後に開始されます。スタンバイ ユニットはフェールオーバーの発生時に開始されます。 |
Unit Protection |
[Enable | Disable] |
ユニット高可用性保護を有効または無効にします。 |
Unit Name |
unit-name |
— |
Unit Protection Group |
unit-protection-group |
ユニットが属している保護グループ。 |
Main Schema Database IP Address(オプション) |
FaultDatabase-ip-address |
この情報を指定した場合は、互換性のないゲートウェイおよびデータベース インターフェイス タイプから保護されます。 |
手順 7 [Pre-installation Summary] ウィンドウで、情報を確認します。
手順 8 [Install] をクリックして、ユニット インストールを開始します。
手順 9 インストールが完了したら、[Done] をクリックします。
利用できるログは次のとおりです。
- インストール ログ:/var/adm/cisco/prime-network/logs/
- 設定ログ:$NETWORKHOME/Main/logs