Prime Network Operations Reports のインストール
Operations Reports は、Cisco Prime Network 4.3.2 に対するオプション アドオン コンポーネントで、拡張レポート機能を備えています。さまざまなビジネス ニーズに適用可能な、事前にパッケージ化された多種多様なレポートを利用できます。また、独自のレポートを作成することも、個別の要件に合わせてレポートをカスタマイズすることもできます。
Operations Reports のインストールには、インベントリを保存する Infobright データベースとレポートの生成に使用される障害データが含まれています。Operations Reports には、Oracle データベースからのデータも使用されます。See the 『 Cisco Prime Network 4.3.2 Operations Reports User Guide 』で詳細を確認してください。
(注) Infobright に関連するディレクトリを手動で追加すると、インストールが失敗する可能性があります。たとえば、/usr/local/infobright がすでに存在する場合は、Infobright インストールが中断されます。
ここでは、次の内容について説明します。
Operations Reports と Infobright データベースのインストール
このセクションでは、Operations Reports と Infobright データベースのインストール手順について説明します。
Operations Reports と Infobright データベースを使用する場合のサイジングとメモリの要件については、シスコのアカウント担当者にお問い合わせください。
(注) IPv6 専用サーバに Operations Reports をインストールすることはできません。IPv4 専用サーバまたはデュアル スタック サーバ(IPv4 と IPv6)にはインストールすることができますが、レポート サーバとの通信に使用できるのは IPv4 アドレスのみです。
はじめる前に
- Prime Network ゲートウェイをインストールします。CLI を使用した Prime Network ゲートウェイのインストールを参照してください。
- 必要な RPM がゲートウェイにインストールされているかどうかを確認します。Red Hat 6.5 に必要な RPM を参照してください。
- Prime Network Integration Layer で作業する場合は、それをインストールしてから Operations Reports をインストールします。
- Pentaho バイナリ インストール エラーを避けるために、サーバが lynx を使用してインストールされていないことを確認します。
ゲートウェイ サーバに Operations Reports と Infobright データベースをインストールするには:
手順 1 ルート ユーザとして、ゲートウェイ サーバで端末を起動します。
手順 2 DVD ドライブに Disk 5: Operations Reports を挿入します。
手順 3 mount コマンドを使用して、挿入した DVD をマウントし、マウントの場所に移動します。
手順 4 マウントの場所で infobright_integ.zip ファイルを探して、その親ディレクトリに移動します。
手順 5 unzip コマンドを使用して zip ファイルを解凍します。
unzip infobright_integ.zip –d extract-directory
(注) このファイルは /root などのプライベート フォルダに解凍しないでください。
手順 6 zip ファイルを解凍したディレクトリに移動し、(ルート ユーザとして)インストールを開始します。
cd extract-directory/infobright_integ
perl primenw_integration.pl
手順 7 プロンプトで必要な情報を入力します。
表 9-1 Operations Reports 用のインストール プロンプト
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Choosing database profiles |
1 秒あたりの実行可能イベント数に基づいて 1 ~ 7 の範囲で選択します。 |
Archive history size |
値を日数で設定します(デフォルトは 180 日)。 |
Backup history size |
Infobright database server’s IP address |
ローカル サーバの IPv4 IP アドレス(ゲートウェイ IP アドレス)またはリモート サーバ IP アドレスを入力します。 |
Password for user root to open SSH connection to the Infobright server |
Infobright サーバに接続するためのパスワード(Infobright がリモート サーバにインストールされている場合)。 |
Full path to data directory |
Infobright データ、キャッシュ、およびバックアップ ファイルが格納されるフォルダへのフル パスを入力します。 このパスはサーバ上にすでに存在している必要があります。 |
Full path to cache directory |
Infobright database backup data location |
Enabling backup files creation |
Infobright バックアップを有効にする場合は、「yes」と入力します。 |
Full path to Infobright Distributed Load Processor (DLP) staging area on gateway and units |
Operations Reports プロセスによって生成されたテキスト ファイルが配置されるフォルダへのフル パスを入力します。これらのファイルは、継続的に、Infobright データベース サーバに移動されます。 |
Disabling Low and Medium Strength Ciphers (yes/no) [default(no)]
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次のオプションのいずれかを選択します。
- [no]:Prime Network のセキュリティ設定は変更されません。
- [yes]:低中強度の暗号が無効になります。
低中強度の暗号を無効にする場合は、その前に、すべてのネットワーク接続で高強度の暗号が使用されていることを確認する必要があります。 (注) スタンドアロン スクリプトの updateciphers.pl とインストール フローでは、暗号強度を低中に設定することができません。updateciphers.pl スクリプトを使用した場合にだけ、サービスの再起動後に暗号強度を高に設定することができます(その逆はできません)。 |
ユニットへの Infobright のインストール
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Installing Infobright on specified unit |
(ゲートウェイに接続された)ユニットにインストールする場合は、「 yes 」と入力します。 |
Password to connect to specified unit |
SSH パスワード |
手順 8 ゲートウェイとユニットを再起動してインストールを完了します(「 yes 」と入力します)。
インストールが完了したら、次の URL を使用して Operations Reports を起動できます。
https:// gateway-IP :8445/prime-network-reports/Login
ここで、8445 は Operation Reports の Web クライアントで使用されるデフォルト ポートです。
(注) Operation Reports のインストール後にユニットが追加された場合は、追加のユニットへの Infobright データベースのインストールの手順を使用してそのユニットに Infobright をインストールします。
追加のユニットへの Infobright データベースのインストール
Infobright データベースをインストールするためのこの手順は、次の場合にのみ使用します。
- Operation Reports のインストール後にユニットが追加され、
- そのユニットで NAT が使用されている
(注) スタンバイ ユニットでは、この手順を実行しないでください。
Prime Network ユニットに Infobright をインストールするには:
手順 1 ルート ユーザとして、Operations Reports をインストールするユニット サーバで端末を起動します。
手順 2 DVD ドライブに Disk 5: Operations Reports を挿入します。
手順 3 mount コマンドを使用して、挿入した DVD をマウントし、マウントの場所に移動します。
手順 4 マウントの場所で infobright_integ.zip ファイルを探して、その親ディレクトリに移動します。
手順 5 unzip コマンドを使用して zip ファイルを解凍します。
unzip infobright_integ.zip –d extract-directory
(注) このファイルは /root などのプライベート フォルダで解凍しないでください。
手順 6 zip ファイルを解凍したディレクトリに移動し、インストール スクリプトを開始します。
cd extract-directory/infobright_integ
perl primenw_integration.pl
手順 7 インストールを完了するには、「 yes 」と入力してユニットを再起動します。
(注) Cisco Prime Network、CMM、Cisco Prime Network Operations Reports の順でゲートウェイ サーバにインストールされるインストール シナリオでは、アプリケーションがシャットダウンされる場合があります。このような場合は、CMM アプリケーションを再起動してから、ルート ユーザとして次のシステム コマンドを入力します。/etc/init.d/ciscomm start