DOCSIS ワークフロー
このセクションでは、DHCPv4 および DHCPv6 の DOCSIS プロビジョニング仕様に記載されているプロビジョニング ワークフローについて説明します。
DOCSIS DHCPv4 ワークフロー
次の図は、DHCPv4 の DOCSIS プロビジョニング仕様に記載されているプロビジョニング ワークフローを示しています。その後で各手順を説明します。
ステップ |
DOCSIS DHCPv4 ワークフロー |
起こりうる問題 |
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CM1 -1 |
DHCP Discover |
Cisco Prime Network Registrar DHCP
Prime Cable Provisioning Network Registrar 拡張機能
RDU
DPE
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CM-2 |
DHCP Offer |
DHCP およびケーブル モデム終端システム(CMTS)間のルーティングの問題 |
CM-3 |
DHCP REQUEST |
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CM-4 |
DHCP Ack |
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CM-5 |
TFTP 要求 |
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CM-6 |
TFTP 応答 |
DPE および CMTS 間のルーティング問題 |
CM-7 |
ToD 要求 |
init(t) 状態:タイム サーバ(DPE)からモデムへのルートがありません |
CM-8 |
ToD 応答 |
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CM-9 |
CMTS による CM 登録 |
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CM-10 |
CMTS 登録 Ack |
許容可能な状態は次のとおりです。
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DOCSIS DHCPv6 ワークフロー
次の図は、DHCPv6 の DOCSIS プロビジョニング仕様に記載されているプロビジョニング ワークフローを示しています。その後で各手順を説明します。
ワークフロー |
説明 |
起こりうる問題 |
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プロビジョニング フェーズ:リンク ローカル アドレスの割り当て |
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ケーブル モデムは EUI-64(64 ビット拡張固有 ID)からケーブル モデムを構築し、これはインターフェイスの MAC アドレスから導出されます。 |
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NS (DAD) |
ケーブル モデムは NS(Neighbor Solicitation)メッセージを使用して、重複アドレス検出(DAD)を実行します。DAD は構築されたリンクローカル アドレスがすでに使用されているか確認します。NS への応答がない場合は、ケーブル モデムによりリンクローカル アドレスが使用されていないことを決定されます。応答が返される場合は、MAC アドレスとリンクローカル アドレスが競合していることを意味し、ケーブル モデムがプロビジョニング プロセスを停止します。 |
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プロビジョニング フェーズ:ルータの検出 |
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ケーブル モデムは、ルータ検索を使用してデフォルト ルータを検索し、HFC リンク上のプレフィックスを特定します。 |
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RS |
ケーブル モデムでは、RS(Router Solicitation)を CMTS に送信して、定期的なルータ アドバタイズメント メッセージ(RA)の送信をトリガします。 |
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RA |
CMTS ルータは定期的な RA を送信し、それぞれに以下が含まれます。
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プロビジョニング フェーズ:DHCPv6 |
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solicit |
ケーブル モデムは、DHCP サーバを検索するために要請メッセージを送信します。 |
Network Registrar DHCP
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solicit (続き) |
ケーブル モデムは、DHCP サーバを検索するために要請メッセージを送信します。 |
Prime Cable Provisioning Network Registrar 拡張機能
RDU
DPE
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Relay-Forw |
リレー エージェントは、DHCPv6 サーバにケーブル モデムから受信した完全な DHCPv6 メッセージを転送します。 リレー エージェントは次のようなリレー エージェント メッセージ フィールドおよびオプションを追加します。
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Relay-Repl |
リレー エージェントはサーバ応答を抽出し、CMTS 経由でケーブル モデムに転送します。 |
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Advertise |
DHCP サーバでケーブル モデムから受信した要請メッセージに応答するには、DHCP サービスで利用可能なことを示すために、アドバタイズ メッセージを返します。 |
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Request |
アドバタイズ メッセージを受信すると、ケーブル モデムは要求メッセージに特定のサーバからの IP アドレスを含む要求設定パラメータを送信します。 |
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Relay-Forw |
リレー エージェントは、DHCPv6 サーバにメッセージを転送します。 |
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Relay-Repl |
リレー エージェントはサーバ応答を抽出し、CMTS 経由でケーブル モデムに転送します。 |
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Reply |
CMTS は割り当てられたアドレスおよび設定パラメータを含む、DHCP サーバから受信した応答メッセージを転送します。 |
init6(i) 状態 |
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NS (DAD) |
DHCPv6 メッセージ交換が完了すると、ケーブル モデムはリンクローカル アドレスがすでに DAD 経由で使用されていないか確認します。応答を受信しない場合、IP アドレスの取得が正常に行われたとみなします。 |
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プロビジョニング フェーズ:ToD |
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Request |
IPv6 アドレスを取得後、ケーブル モデムは RFC 868 時間サーバから時刻を要求します。DHCPv6 オプションでは、サーバの IPv6 アドレスが提供されます。 |
init6(t) 状態:時間サーバ(DPE)からモデムへのルートがありません |
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Response |
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プロビジョニング フェーズ:TFTP |
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TFTP 取得 |
TFTP を使用してケーブル モデムで設定ファイルをダウンロードします。サーバおよび設定ファイル名の IPv6 アドレスは DHCPv6 経由で使用可能です。 |
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TFTP RSP(設定ファイル) |
DPE および CMTS 間のルーティング問題 |
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ケーブル モデムでは、IPv6 操作にプロビジョニングされます。 |