Cisco Container Platform は、複数の Kubernetes クラスタを導入および管理するためのターンキー方式による実稼働グレードの拡張可能なプラットフォームです。このプラットフォームは 100% 上流側の Kubernetes で実行します。そのため、Cisco Container Platform はシームレスなコンテナ ネットワーキング、エンタープライズグレードの永続ストレージ、実稼働グレードの内蔵セキュリティ、統合されたロギング、モニタリング、およびロード バランシングを提供します。
Cisco Container Platform は認証および認可、セキュリティ、高可用性、ネットワーキング、ロード バランシング、運用の機能を提供し、Kubernetes クラスタを効率的に運用および管理します。また、Cisco Container Platform は Kubernetes の検証済みの設定を提供するため、Cisco HyperFlex や Cisco ACI などの基盤となるインフラストラクチャ コンポーネントとの統合も可能です。Cisco Container Platform のインフラストラクチャ プロバイダーは Hyperflex です。
Cisco Container Platform の Web インターフェイスを使用して、コンテナ化されたアプリケーションの導入が可能な Kubernetes クラスタを作成することができます。インフラストラクチャ プロバイダーのプラットフォームでこれらのクラスタが作成されます。
次に、Cisco Container Platform の 2 つのユーザ ペルソナを示します。
この章は、次の内容で構成されています。
シスコ スマート ソフトウェア ライセンシングの設定
Cisco Container Platform インスタンスのライセンスを簡単に生成、導入、および管理するには、シスコ スマート ソフトウェア ライセンシングを設定する必要があります。必要なライセンスの数は、導入シナリオに必要な VM の数に応じて異なります。
Cisco Container Platform インスタンスは 90 日間の評価期間は使用可能ですが、その後は Cisco Smart Software Manager(Cisco SSM)に登録する必要があります。Cisco SSM を使用すると、一元管理された 1 つの Web サイトからシスコ
スマート ソフトウェア ライセンスを管理できます。Cisco SSM では、仮想アカウントと呼ばれるグループ内のライセンスを整理および表示できます。また、必要に応じて Cisco SSM を使用して仮想アカウント間でライセンスを転送することもできます。
[Smart Licensing] 領域の下にある software.cisco.com の Cisco Software Central のホームページから Cisco SSM にアクセスできます。
ポリシー上の理由またはネットワーク可用性上の理由のいずれかで Cisco SSM を使用してライセンスを管理しない場合は、施設に Cisco SSM サテライトをインストールできます。Cisco Container Platform は Cisco SSM サテライトに登録し、ライセンスの使用に伴ってその使用状況を報告します。
ライセンスの使用方法とコンプライアンス
Cisco SSM に Cisco Container Platform を登録すると、サポート ライセンス付きの Cisco Container Platform ライセンスが付与されます。
Cisco SSM または Cisco SSM サテライトは Cisco Container Platform のすべてのインスタンスのライセンス要件を合計し、ライセンス使用量の合計と購入したライセンスの数を毎日比較します。データ同期後、Cisco Container Platform インスタンスは次のステータス インジケータのうちのいずれかを表示します。
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[Authorized]:購入したライセンスの数が十分な場合
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[Out of Compliance]:ライセンスの数が不足している場合
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[Authorization Expired]:製品が 90 日間にわたって Cisco SSM または Cisco SSM サテライトと通信していなかった場合。
シスコ スマート ソフトウェア ライセンシングのワークフロー
次の表で、シスコ スマート ソフトウェア ライセンシングのワークフローについて説明します。
登録トークンの生成
Cisco Container Platform インスタンスを登録するための登録トークンを Cisco SSM または Cisco SSM サテライトから生成する必要があります。
スマート アカウントと仮想アカウントが Cisco SSM または Cisco SSM サテライトにセットアップされていることを確認します。
ステップ 1 |
Cisco SSM または Cisco SSM サテライトでスマート アカウントにログインします。
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ステップ 2 |
Cisco Container Platform インスタンスの登録に使用する仮想アカウントまで移動します。
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ステップ 3 |
登録トークンを使用して登録した製品に高いレベルの暗号化を有効にする場合は、[Allow export-controlled functionality on the products registered with this token] チェック ボックスをオンにします。
(注)
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このオプションは、輸出規制対象機能に準拠している場合にのみに表示されます。
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ステップ 4 |
[New Token] をクリックして登録トークンを生成します。
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ステップ 5 |
トークンをコピーして保存し、Cisco Container Platform インスタンスの登録時に使用します。
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転送設定の実行
デフォルトでは、 Cisco Container Platform は Cisco SSM と直接通信します。転送設定を行うことによって、通信のモードを変更できます。
Cisco Container Platform インスタンスの登録トークンを取得していることを確認します。
ステップ 1 |
Cisco Container Platform の Web インターフェイスにログインします。
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ステップ 2 |
左側のペインで、[Licensing] をクリックします。
評価モードで Cisco Container Platform を実行している場合は、[Smart Software Licensing] ペインにライセンス通知が表示されます。
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ステップ 3 |
ライセンス通知が表示されたら、[edit the Smart Call Home Transport Settings] リンクをクリックします。
または、[Licensing Status] タブをクリックした後 [Transport Settings] の下に表示された [View/Edit] リンクをクリックします。
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ステップ 4 |
[Transport Settings] ダイアログボックスで、次のステップのいずれかを実行します。
- Cisco Container Platform を設定し、インターネットを使用してライセンス使用状況情報を Cisco SSM に送信するには、次の手順を実行します。
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[DIRECT] ラジオ ボタンをクリックします。
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Cisco Container Platform で DNS を設定し、tools.cisco.com を解決します。
これがデフォルト設定です。
- Cisco Container Platform を設定し、Cisco SSM サテライトを使用してライセンス使用状況情報を Cisco SSM に送信するには、次の手順を実行します。
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[TRANSPORT GATEWAY] ラジオ ボタンをクリックします。
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Cisco SSM サテライトの URL を入力します。
- Cisco Container Platform を設定し、プロキシ サーバを使用してライセンス使用状況情報を Cisco SSM に送信するには、次の手順を実行します。たとえば、シスコのトランスポート ゲートウェイや Apache などの既成のプロキシです。
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[HTTP/HTTPS PROXY] ラジオ ボタンをクリックします。
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プロキシ サーバの IP アドレスとポート番号を入力します。
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ステップ 5 |
[SAVE] をクリックします。
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Cisco Container Platform ライセンスの登録
90 日間の評価期間が終了する前に Cisco Container Platform ライセンスを Cisco SSM または Cisco SSM サテライトに登録する必要があります。
ステップ 1 |
Cisco Container Platform の Web インターフェイスにログインします。
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ステップ 2 |
左側のペインで、[Licensing] をクリックします。
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ステップ 3 |
ライセンス通知で、[Register] をクリックします。
[Smart Software Licensing Product Registration] ダイアログボックスが表示されます。
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ステップ 4 |
Cisco SSM または Cisco SSM サテライトを使用して生成した登録トークンをコピーし、 [Smart Software Licensing Product Registration] フィールドに貼り付けます。
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ステップ 5 |
[REGISTER] をクリックして、登録プロセスを完了します。
Cisco Container Platform は登録ステータスを確認するために Cisco SSM または Cisco SSM サテライトに要求を送信し、Cisco SSM または Cisco SSM サテライトは Cisco Container Platform にもステータスを報告します。これは毎日実行されます。
トークンの登録に失敗した場合は、新しいトークンを使用して Cisco Container Platform インスタンスを登録できます。
Cisco Container Platform の登録の詳細については、Cisco Container Platform ライセンスの再登録を参照してください。
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承認の更新
デフォルトでは、認可の更新は 30 日ごとに自動的に更新されます。ただし、 Cisco Container Platform では、自動更新プロセスが失敗した場合はユーザが認可プロセスを手動で開始できます。Cisco Container Platform が Cisco SSM または Cisco SSM サテライトに 90 日間接続されておらず、Cisco Container Platform が使用しているライセンスが回収されライセンス プールに戻されている場合は認可期限が切れます。
Cisco Container Platform インスタンスが Cisco SSM または Cisco SSM サテライトに登録されていることを確認します。
ステップ 1 |
Cisco Container Platform の Web インターフェイスにログインします。
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ステップ 2 |
左側のペインで、[Licensing] をクリックします。
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ステップ 3 |
[Action] ドロップダウン リストから [Renew Authorization Now] を選択します。
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ステップ 4 |
[Renew Authorization] ダイアログボックスで [OK] をクリックします。
Cisco Container Platform が Cisco SSM または Cisco SSM サテライトと同期してライセンス認可ステータスを確認し、Cisco SSM または Cisco SSM サテライトがステータスを Cisco Container Platform に報告します。これは毎日実行されます。
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Cisco Container Platform ライセンスの再登録
Cisco Container Platform は、Cisco SSM または Cisco SSM サテライトから登録を解除してから再度登録するか、または登録適用オプションを使用することによって Cisco SSM または Cisco SSM サテライトに登録できます。
Cisco SSM または Cisco SSM サテライトから新しい登録トークンが取得されていることを確認します。
ステップ 1 |
Cisco Container Platform の Web インターフェイスにログインします。
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ステップ 2 |
左側のペインで、[Licensing] をクリックします。
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ステップ 3 |
[Actions] ドロップダウン リストから [Reregister] を選択します。
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ステップ 4 |
[Smart Software Licensing Product Reregistration] ダイアログ ボックスの [Product Instance Registration Token] フィールドに、Cisco SSM または Cisco SSM サテライトを使用して生成した登録トークンを入力します。
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ステップ 5 |
[REGISTER] をクリックして、登録プロセスを完了します。
Cisco Container Platform は登録ステータスを確認するために Cisco SSM または Cisco SSM サテライトに要求を送信し、Cisco SSM または Cisco SSM サテライトは Cisco Container Platform にもステータスを報告します。これは毎日実行されます。
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登録の解除
Cisco SSM または Cisco SSM サテライトから Cisco Container Platform インスタンスの登録を解除し、すべてのライセンスを現在の仮想アカウントからリリースし、それらのライセンスを仮想アカウント内の他の製品に使用できるようにすることができます。登録を解除することによって、 Cisco Container Platform は Cisco SSM または Cisco SSM サテライトから切断されます。
Cisco Container Platform インスタンスが Cisco SSM または Cisco SSM サテライトに登録されていることを確認します。
ステップ 1 |
Cisco Container Platform の Web インターフェイスにログインします。
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ステップ 2 |
左側のペインで、[Licensing] をクリックします。
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ステップ 3 |
[Actions] ドロップダウン リストから [Deregister] を選択します。
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ステップ 4 |
確認ダイアログ ボックス内の [DEREGISTER] をクリックします。
Cisco Container Platform は登録解除ステータスを確認するために Cisco SSM または Cisco SSM サテライトに要求を送信し、Cisco SSM または Cisco SSM サテライトは Cisco Container Platform にステータスを報告します。これは毎日実行されます。
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