Cisco Container Platform 3.0.0 ユーザ ガイド

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Kubernetes クラスタへのアプリケーションの導入

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Updated:
2019年4月1日

章のタイトル： Kubernetes クラスタへのアプリケーションの導入

Kubernetes クラスタへのアプリケーションの導入

Cisco Container Platform の Web インターフェイスを使用して Kubernetes クラスタを作成すると、コンテナ化されたアプリケーションをそのクラスタ上に導入できます。

この章は、次の内容で構成されています。

アプリケーション導入のワークフロー

タスク

関連するセクション
Cisco Container Platform の Web インターフェイスを使用して Kubernetes クラスタを作成します。

vSphere オンプレミス クラスタでの Kubernetes クラスタの作成

クラスタへのアクセスに必要なクラスタ情報と証明書を含んでいる kubeconfig ファイルをダウンロードします。

Kubeconfig ファイルのダウンロード
kubectl ユーティリティを使用してアプリケーションを導入し、シナリオをテストします。

サンプル シナリオ

Kubeconfig ファイルのダウンロード

Kubernetes クラスタにアクセスするには、kubectl などのコマンド ライン ツールを使用するか、または API を使用してクラスタ環境をダウンロードする必要があります。

手順

ステップ 1

左側のペインで、[Clusters] をクリックします。

ステップ 2

ダウンロードするクラスタ環境に対応する [Download] アイコンをクリックします。

クラスタ情報とクラスタにアクセスするために必要な証明書が含まれている kubeconfig ファイルがローカル システムにダウンロードされます。

サンプル シナリオ

このトピックには、アプリケーションの導入に関するいくつかのサンプル シナリオが含まれています。

永続ボリュームを使用したポッドの展開

standard というデフォルト ストレージ クラスを持つテナント クラスタが展開されます。クラスタを作成するタスクの間に選択したストレージ クラスによっては、永続ボリュームが HyperFlex または vSphere プロバイダーによって使用可能になります。

手順

ステップ 1

テナント Kubernetes クラスタを設定します。

export KUBECONFIG=<Path to kubeconfig file>
ステップ 2

ストレージ クラスタが作成されていることを確認します。

kubectl describe storageclass standard

     	Name:                  standard
		IsDefaultClass:        Yes
		Annotations:           storageclass.beta.kubernetes.io/is-default-class=true
		Provisioner:           hyperflex.io/hxvolume
		Parameters:            
		AllowVolumeExpansion:  
		MountOptions:          
		ReclaimPolicy:         Delete
		VolumeBindingMode:     Immediate
		Events:                \
ステップ 3

ストレージを要求するための永続ボリュームの要求を作成します。

cat <<EOF > pvc.yaml
kind: PersistentVolumeClaim
apiVersion: v1
metadata:
  name: pv-claim
spec:
  storageClassName: standard
  accessModes:
    - ReadWriteOnce
  resources:
    requests:
      storage: 3Gi
EOF
（注）   
[storageClassName] フィールドは任意です。 
kubectl create -f pvc.yaml
persistentvolumeclaim "pv-claim" created
（注）   
HyperFlex ストレージ クラスは ReadWriteOnce または ReadOnlyMany のアクセス モードを、vSphere ストレージ クラスは ReadWriteOnce アクセス モードをサポートしています。
ステップ 4

永続ボリューム要求（pvc）が作成されていることを確認します。

kubectl describe pvc pv-claim
Name:          pv-claim
Namespace:     default
StorageClass:  standard
Status:        Bound
Volume:        hx-default-pv-claim-5c4e8978-cdd2-11e8-9a07-005056b8fd7b
Labels:        
Annotations:   pv.kubernetes.io/bind-completed=yes
               pv.kubernetes.io/bound-by-controller=yes
Finalizers:    [kubernetes.io/pvc-protection]
Capacity:      3Gi
Access Modes:  RWO,ROX
Events:        \

永続ボリュームが自動的に作成され、この pvc にバインドされます。

（注）   

VSPHERE をデフォルトのストレージ クラスとして使用する場合、テナント Kubernetes クラスタの作成時に指定したデータストア内の kubevols フォルダ内に VMDK ファイルが作成されます。

ステップ 5

ストレージ グラスを持つ永続ボリューム要求を使用するポッドを作成します。

cat <<EOF > pvc-pod.yaml
kind: Pod
apiVersion: v1
metadata:
  name: pvc-pod
spec:
  volumes:
    - name: pvc-storage
      persistentVolumeClaim:
       claimName: pv-claim
  containers:
    - name: pvc-container
      image: nginx
      ports:
        - containerPort: 80
          name: "http-server"
      volumeMounts:
        - mountPath: "/usr/share/nginx/html"
          name: pvc-storage
EOF

kubectl create -f pvc-pod.yaml
pod "pvc-pod" created
ステップ 6

ポッドが起動し、動作していることを確認します。

kubectl get pod pvc-pod

NAME      READY     STATUS    RESTARTS   AGE
pvc-pod   1/1       Running   0          16s
VSPHERE をデフォルトのストレージ クラスとして使用すると、vCenter にアクセスし、ポッドのプロビジョニング済みの VMDK を動的に表示できます。

入力を使用したカフェ アプリケーションの導入

このシナリオでは、着信 HTTP 要求を管理するために入力ルールを使用したカフェ アプリケーションの導入および設定について説明します。これには、SSL 終了入力を使用したシンプルなファンアウトを使用します。

入力の詳細については、NGINX を使用した Kubernetes サービスのロード バランシングを参照してください。

手順

ステップ 1

次の URL にアクセスします。

https://github.com/nginxinc/kubernetes-ingress/tree/master/examples/complete-example
ステップ 2

次の yaml ファイルをダウンロードします。

  • tea-rc.yaml

  • tea-svc.yaml

  • coffee-rc.yaml

  • coffee-svc.yaml

  • cafe-secret.yaml

  • cafe-ingress.yaml
ステップ 3

kubectl ユーティリティを開きます。

ステップ 4

Cisco Container Platform が自動的にインストールする L7 NGINX ロード バランサの IP アドレスを取得します。 

kubectl get pods --all-namespaces -l app=nginx-ingress -o wide

NAMESPACE     NAME            READY  STATUS  RESTARTS AGE  IP            NODE
ingressnginx  nginx-           1/1   Running  0       3d   10.10.45.235  test-clusterwc5729f9ce2
              ingresscontroller
              -66974b775-jnmpl
ステップ 5

カフェ アプリケーションを展開します。

  1. コーヒーおよびティーのサービスと、レプリケーション コントローラを作成します。

    kubectl create -f tea-rc.yaml<br>
kubectl create -f tea-svc.yaml<br>
kubectl create -f coffee-rc.yaml<br>
kubectl create -f coffee-svc.yaml
ステップ 6

ロード バランシングを設定します。

  1. SSL 証明書とキーを使用して秘密を作成します。

    kubectl create -f cafe-secret.yaml

  2. 入力リソースを作成します。

    kubectl create -f cafe-ingress.yaml
ステップ 7

カフェ アプリケーションが展開されていることを確認します。

kubectl get pods -o wide
NAMESPACE       READY STATUS     RESTARTS  AGE   IP                NODE
coffee-rc-jb9sx 1/1   Running    0         3d    192.168.151.134   test-cluster-wb3d42afeff
coffee-rc-tjwgj 1/1   Running    0         3d    192.168.44.133    test-cluster-wc5729f9ce2
tea-rc-6qmvm    1/1   Running    0         3d    192.168.44.132    test-cluster-wc5729f9ce2
tea-rc-ms46j    1/1   Running    0         3d    192.168.151.132   test-cluster-wb3d42afeff
tea-rc-tnftv    1/1   Running    0         3d    192.168.151.133   test-cluster-wb3d42afeff
ステップ 8

コーヒーとティーのサービスが展開されていることを確認します。

kubectl get svc
NAME         TYPE        CLUSTER-IP    EXTERNAL-IP     PORT(S)     AGE
coffee-svc   ClusterIP   10.105.139.1  80/TCP          3d                     
kubernetes   ClusterIP   10.96.0.1     443/TCP         4d                      
tea-svc      ClusterIP   10.109.34.129 80/TCP          3d
ステップ 9

入力が展開されているかどうかを確認します。

kubectl describe ing
Name: cafe-ingress
Namespace: default
Address:
Default backend: default-http-backend:80 (<none>)
TLS: cafe-secret terminates cafe.example.com
Rules:

Host               Path       Backends
cafe.example.com                      
                   /tea       tea-svc:80 (<none>)
                   /coffee    coffee-svc:80 (<none>)

Annotations:
Events: <none>
ステップ 10

アプリケーションをテストします。

  1. ステップ 2 で取得したロード バランサの IP アドレス 10.10.45.235 にアクセスします。

  2. 入力コントローラが予想どおりにロード バランシングするかどうかをテストします。

curl --resolve cafe.example.com:443:10.10.45.235 https://cafe.example.com/coffee --insecure
<!DOCTYPE html>
...
<p><span>Server address:</span> <span>192.168.151.134:80</span></p>
...
curl --resolve cafe.example.com:443:10.10.45.235 https://cafe.example.com/coffee --insecure
<!DOCTYPE html>
...
<p><span>Server address:</span> <span>192.168.44.133:80</span></p>
...

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