次の設置ワークフローの図は、Cisco NCS 5500 シリーズ固定ポート シャーシとそのコンポーネントを設置する手順、および運用に向けてシステムを準備する手順を示しています。このワークフローを参考にして、すべてのコンポーネントを正しい順序で適切に設置してください。手順については、この設置ガイドの該当する項を参照してください。
このマニュアルに記載されている作業を開始する前に、人身事故または機器の損傷を防ぐために、ここで説明する安全に関する注意事項を確認してください。人身事故または機器の損傷を防ぐために、次の注意事項に従ってください。これらの注意事項は、危険な状況をすべて網羅しているとは限らないので、作業に際しては十分に注意してください。
設置中および設置後は、作業場を清潔にし、煙や埃がない状態に保ってください。レーザーベースのコンポーネント内に汚れや埃が入らないように注意してください。
ゆったりとした衣服や装身具など、ルータあるいはその他の関連コンポーネントに引っかかるようなものは着用しないでください。
シスコの装置は、その仕様および製品使用手順に従って使用した場合に、安全に運用できます。
シャーシから取り外す前に、固定構成 PDU またはモジュラ構成電源シェルフの電源を必ずオフにしてください。
危険を伴う作業は、1 人では行わないでください。
装置を電気回路に接続するときに、配線が過負荷にならないように注意してください。
この装置は、アースさせる必要があります。絶対にアース導体を破損させたり、アース線が正しく取り付けられていない装置を稼働させたりしないでください。アースが適切かどうかはっきりしない場合には、電気検査機関または電気技術者に確認してください。
怪我またはシャーシの破損を防ぐために、モジュール(電源装置、ファン、またはカードなど)のハンドルを持ってシャーシを持ち上げたり、傾けたりすることは絶対に避けてください。これらのハンドルは、シャーシの重さを支えるようには設計されていません。
システムの稼働中は、バックプレーンに危険な電圧またはエネルギーが生じています。作業を行うときは注意してください。
装置を設置または交換する際は、必ずアースを最初に接続し、最後に取り外します。
ラックの安定装置をかけるか、ラックを床にボルトで固定してから、保守のために装置を取り外す必要があります。ラックを安定させないと、転倒することがあります。
接続されていない光ファイバ ケーブルやコネクタからは目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光を直視したり、光学機器を使用して直接見たりしないでください。
シャーシを設置する前に、次の注意事項が守られていることを確認してください。
設置およびメンテナンスを行うのに十分なスペースが確保されているサイトが準備されていること。シャーシの設置に必要なスペースの仕様については、スペース要件を参照してください。
動作環境が に記載されている範囲内にあること。 環境仕様および物理仕様
シャーシがラック内に入っている唯一の装置である場合は、ラックの一番下に取り付けること。
ラックに複数のシャーシを設置する場合は、一番重いコンポーネントをラックの一番下に設置して、下から順番に取り付けます。
ラックにスタビライザが付いている場合は、スタビライザを取り付けてから、ラックにシャーシを設置したり、ラック内のシャーシを保守したりしてください。
シャーシの周囲および通気口を通過するエアーフローが妨げられないこと。
ケーブルがラジオ、電線、蛍光灯などの電気ノイズ源から離れていること。また、ケーブルを損傷する可能性のある他の装置から離して安全に配線してください。
SFP+ モジュール接続のケーブル要件については、「トランシーバ、コネクタ、およびケーブル」の項を参照してください。各ポートはケーブルの反対側の波長仕様と一致させる必要があります。また、ケーブルは最大のケーブル長を超えないものとします。
シャーシを取り付けるための次の工具および機器を用意します。
シャーシをラックマウントするトルク能力がある #1 および #2 プラス ネジ用ドライバ
3/16 インチ マイナス ドライバ
メジャーおよび水準器
静電気防止用リスト ストラップなどの静電気防止用器具
静電気防止用マットまたは静電気防止材
Torx T15 ドライバ、またはアダプタを取り付けるための Torx T15 キー。
アース線(6 AWG を推奨します)。地域および各国の規定に適合するサイズを使用してください。アース線の長さは、スイッチから適切なアース場所までの距離に応じて異なります。
アース ラグ(1)
ラグ端子の寸法に適した圧着工具
ワイヤ ストリッパ
(ANSI)19 インチ マウント ブラケットのペア
ブラケットを固定するための M4 ネジ(16)
アース ラグを固定するための M4 ネジ(2)
ここでは、シャーシを収容する建物を適切にアース接続する方法について説明します。(設置場所の準備を参照)。
ここでは、密閉された静電気防止用袋からシャーシを取り出す前の作業者の準備について説明します。次の図では、手首に静電気防止用ストラップを付けて、袖口をアースに接続するアース コードを付ける方法について説明します。静電気防止用リスト ストラップは、担当者の静電気を制御する主要な手段です。
![]() (注) | これらの画像は説明を目的としたものです。シャーシの実際の外観とサイズは異なる場合があります。 |
標準の水平取り付けレールが付いている 4 支柱 19 インチ(48.3 cm)の標準ラックに NCS 5500 シリーズ シャーシを取り付けます。シャーシを移動したりラックにシャーシを取り付ける前に、次のステップを行うことをお勧めします。
ステップ 1 | シャーシを取り付けるラックを設置します。設置場所の準備 の説明に従って、シャーシを取り付けるラックを必ずアース接続してください。 |
ステップ 2 | ラックを床面に固定します。
床面にラックをボルト固定するには、フロア ボルト キット(アンカー埋め込みキットとも言う)が必要です。床面にラックをボルト固定する方法の詳細については、フロア マウント キット専門の会社(たとえば Hilti、詳細については Hilti.com を参照)に相談してください。特にボルトを毎年増し締めする必要がある場合は、フロア取り付けボルトにアクセスできることを確認してください。 |