スーパーバイザ冗長性
Cisco MDS ディレクタ スイッチには、冗長性を確保するために 2 つのスーパーバイザ モジュールがあります。スイッチの電源が投入され、両方のスーパーバイザ モジュールが存在する場合、最初に起動したスーパーバイザ モジュールがアクティブ モードになり、2 番目に起動したスーパーバイザ モジュールがスタンバイ モードになります。アクティブ モードのスーパーバイザがスイッチを制御します。スイッチのすべてのコンポーネントが正常に動作していることを確認するために必要なすべての機能を実行します。スタンバイ スーパーバイザ モジュールは、常に現用系スーパーバイザ モジュールをモニタリングします。アクティブ スーパーバイザ モジュールが機能不全になると、ユーザー トラフィックに影響を与えることなくスタンバイ スーパーバイザ モジュールに切り替わります。障害が発生したスーパーバイザが回復すると、スタンバイ スーパーバイザになり、新しい現用系スーパーバイザをモニターします。
Cisco MDS NX-OS リリース 8.4(2)より前では、Cisco MDS ディレクタ スイッチ上のスタンバイ スーパーバイザの管理イーサネット リンクがダウンしていました。したがって、管理リンクのピア ポートもダウンしており、未使用ポートと誤認される可能性があります。この未使用のポートは、誤って無効化にされているか、再利用されている可能性があります。スイッチオーバーが発生すると、新しくアクティブになったスーパーバイザの管理リンクは使用できなくなり、新しくアクティブになったスーパーバイザの管理ポートへのアクティブな接続がないため、スイッチは管理できなくなります。
Cisco MDS NX-OS リリース 8.4(2)から Cisco MDS ディレクタ スイッチ上のスタンバイ スーパーバイザのマネジメント イーサネット リンクは、スーバーバイザがスタンバイ ステートに到達した場合に起動します。ただし、IP などの上位層プロトコルは現用系ではありません。これにより、スタンバイ スーパーバイザの管理リンクのピア ポートがアップ状態になり、長期間のダウンによって誤って無効になったり、再利用されたりすることがなくなります。
![]() (注) |
ディレクタ スイッチで高可用性を備えたアウト オブ バンド管理では、両方のスーパーバイザの mgmt0 ポートを同じサブネットまたは仮想 LAN に接続する必要があります。これは、mgmt0 IP アドレスが現在アクティブなスーパーバイザによって使用されるためです。 |