システム使用率のモニタリングに関する情報
このセクションは、次のトピックで構成されています。
■ サーバ使用率の情報
■ サーバ アラートしきい値
■ CPU 使用率
■ メモリ使用率
■ ディスク使用率
サーバ使用率の情報
Cisco Vision Director Server のモニタリング サービス(Director Service OS)は、CPU、メモリ(RAM)、ディスク使用率について、30 秒間隔でシステム ステータスのポーリングを行います。
使用率のステータスは、 管理ダッシュボード で設定するサーバ アラートしきい値に基づいて報告されます。
管理ダッシュボード にある [CV Director Server Utilization] パネルには、Cisco Vision Director Server での CPU、メモリ、ディスク使用率が一目で確認できるようゲージ形式で表示されます( 図 1 )。
注 : 使用率のステータスはブラウザによる自動更新はされないので、リフレッシュ用のボタンをクリックする必要があります。
図 1 Cisco StadiumVision Director サーバの使用率
重要:CPU またはディスクの使用率が 90 % を上回るか、あるいはメモリ使用率が 95 % を上回った場合、管理ダッシュボードにはクリティカル アラートが表示されます。
ヒント:現在の CPU、メモリ、およびディスクの使用率は、日次の Vision Health Report でも確認できます。
サーバ アラートしきい値
使用率のステータスとアラートは、 管理ダッシュボード で設定するサーバ アラートしきい値に基づいて報告されます。
CPU、空きメモリ、ディスク容量について設定されるアラートしきい値には、次の 2 種類があります。
■[Warning]:警告しきい値が規定するのは、サーバ使用率ゲージにおける黄色のエリアです。
■[Error]:エラーしきい値が規定するのはサーバ使用率ゲージの赤いエリアであり、これは重要(クリティカル)なアラートに対応します。
サーバのアラートしきい値のデフォルト値を確認するには、次の手順を実行します。
[Tools] > [Management Dashboard] > [Dynamic Signage Director Configuration] > [System Configuration] > [Management Dashboard] > [Power over Ethernet] > [Server Alert Thresholds] に移動します。
図 2に、各種システム エリアにおけるデフォルトのしきい値を示します。
図 2 サーバ アラートしきい値のデフォルト値
CPU 使用率
仮に CPU 使用率が 90 % のアラームしきい値を上回っても、短期間であれば許容範囲内かもしれません。ただし、CPU 使用率が高いままの場合は、ランナウェイ プロセスまたはタスクの問題が発生しており、使用可能なすべての CPU リソースを消費してシステムの応答性を低下させます。
問題の解決方法を特定するには、システムを調べる必要があります。 管理ダッシュボード には、最後に実施されたレポートがキャッシュされています。常に新しい要求/更新を実行して最新の情報を取得するようにしてください( 図 3 )。
必要に応じて、シスコ テクニカル サポートでケースをオープンして System State Report ツールで得られるスレッドのダンプを提供してください。
図 3 管理ダッシュボードのサーバ使用率と監視対象サービス
メモリ使用率
CPU 使用率が 90 % のアラームしきい値を長時間上回っている場合、システム中の何かが必要量より多くのメモリを消費している可能性があります。どのプロセスがメモリを最も多く使用しているかを特定してください。
表 1 に、Cisco Vision Director サーバのメモリ量の合計と、アラームしきい値を越える使用率を示します。
重要: メモリの使用率が 90 % を上回る場合は、シスコ テクニカル サポートでケースをオープンしてください。
表 1 メモリ使用率としきい値
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Cisco Vision Director のキャッシュされたメモリ
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ディスク使用率
ディスク使用率がしきい値を上回った場合、ディスク容量の空きスペースがなくなっています。ユーザのコンテンツ以外にも、バックアップ ファイル、再生証明ファイル、ログ ファイルの数が増えすぎると、ディスク容量を消費する原因となります。
表 2 に、ハード ディスクの合計サイズと推奨される最小空き容量を示します。
表 2 ハード ディスクの容量
重要 :毎日実行するバックアップ タスクが、制限以上にハード ディスク容量を消費して、想定外のシステム障害を発生させる可能性があります。
ディスク使用率の管理法
このセクションは、次のトピックで構成されています。
■ Cisco Vision Director サーバでのファイル保持期間の変更
■ イベント ビューアを使用したディスク アラートの監視
■ システム ファイルの削除
Cisco Vision Director サーバでのファイル保持期間の変更
ユーザ ロール:インストーラ(管理者)(Installer (Administrator))
Cisco Vision Director では、バックアップとログ ファイルの保持期間を Text Utility Interface(TUI)で設定できます。
デフォルト設定は次のとおりです。
■バックアップ ファイル—1 つのファイル。バックアップ保持ポリシーでのファイル数は、2、5、7、10 のいずれかに変更できます。
■ログ ファイル—15 日。ログ保持ポリシーの日数は、5 または 10 日に変更できます。
注意 :全体的なディスクの使用率とバックアップ コンテンツのサイズを追跡して、保持しておきたいファイル数がシステム リソースでサポートできるようにしてください。
TUI の使用法の詳細については、『 Cisco Vision Director Server Administration Guide 』の「 Cisco Vision Director Text Utility Interface 」モジュールを参照してください。
ファイルの保存期間を変更するには、次の手順を実行します。
注: 保持ポリシーは、プライマリとセカンダリ サーバの両方で変更する必要があります。
1. TUI にログインします。
2. [Vision Server Administration] > [Retention Policy] に移動します。
3. [Backup/restore Files] メニューまたは [Log Files] メニューを選択して、保持期間を示す文字列を入力します。
イベント ビューアを使用したディスク アラートの監視
ユーザ ロール:管理者(Administrator)
Director Server のモニタリングを有効に設定してある場合(推奨)、Director Server のアラートはすべて管理ダッシュボードの [サービス アラート(Service Alerts)] ウィンドウで検索できます。
ディスク容量アラートは、サーバで設定するディスク アラートしきい値に基づいて報告されます。
イベント ビューアを使用してディスク アラートを監視するには、次の手順を実行します。
1. [Tools] > [Management Dashboard] > [Event Viewer] ドロワ > [All Events] > [System] に移動します。
2. [イベント(Events)] パネルで、[ソース(Source)] 列の [サービス 監視(Service Monitor)] において [サブ タイプ(Sub Type)] 列に「DEGRADED」があるかを確認します。
システム ファイルの削除
ユーザ ロール:インストーラ(管理者)(Installer (Administrator))
TUI を使用すると、次のタイプのシステム ファイルを削除することができます。
■ログ ファイル
■システムステートレポート
■ISO アップグレード ファイル
■バックアップ ファイル
データベース メンテナンスの実行
ユーザ ロール:インストーラ(管理者)(Installer (Administrator))
Cisco StadiumVision Director リリース 4.1 以降では、イベント スクリプトの実行中でもバックアップ タスクを開始できるようになりました。この変更に伴い、バックアップ処理中にはデータベースの最適化と修復は行われなくなったため、必要に応じてデータベース メンテナンスを手動実行するための新規オプションが TUI に追加されています。
データベース メンテナンスの必要性を判断する方法の 1 つは、バックアップ ログ(/var/log/svd-config/backup- YYYMMddHHMMSSz.log)を確認することです。テーブルの更新が「OK」以外であるか最新でなかった場合は、データベース メンテナンスを実行します。
注 : パフォーマンスの低下は、データベース メンテナンスの必要性を示唆する兆候の 1 つです。
TUI の使用に関する詳細については、『 Cisco Vision Administration Guide: Dynamic Signage Director, 6.1 』の「 Cisco Vision Director Text Utility Interface 」モジュールを参照してください。
重要: メンテナンスの完了後は、Cisco Vision Director ソフトウェアを再起動する必要があります。ベスト プラクティスとして、データベース メンテナンスの 開始前 に Cisco Vision Director ソフトウェアをシャットダウンしておき、メンテナンス完了後に再起動することが推奨されます。ただし、メンテナンス開始前にシャットダウンしておかなかった場合でも、Cisco Vision Director ソフトウェアは再起動させる必要があります。
データベースのメンテナンスを実行するには、次の手順を実行します。
1. TUI にログインします。
2. (推奨)Cisco Vision Director ソフトウェアをシャットダウンします。メイン メニューから [Cisco Vision Server Administration] > [Shutdown Dynamic Signage Director Software] に移動します。
3. [StadiumVision Server Administration] メニューから [Database Maintenance] を選択します( 図 4 )。
図 4 TUI のデータベース メンテナンス オプション
4. 確認プロンプトで、[Y] を押して再起動プロセスを開始します( 図 5 )。
図 5 データベース メンテナンスの確認プロンプト
5. メンテナンスを実行すると、各テーブルの更新ステータスが表示されます( 図 6 )。
図 6 データベース メンテナンス テーブルの更新
6. データベース メンテナンスの完了後、Cisco Vision Director ソフトウェアを再起動させます。
7. TUI のメイン メニューから [Cisco Vision Server Administration] > [Restart Dynamic Signage Director Software] に移動します。