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複数施設アーキテクチャでは、中央のサーバ サイトを複数のリモート サイトと一緒に導入できます。このマニュアルは Cisco Vision Dynamic Signage Director の管理者を対象とするもので、複数施設サポートを有効にして管理する方法について説明します。
複数施設サポートを設定する前に、次の要件が満たされていることを確認してください。
■Cisco Vision Dynamic Signage Director オンプレミス アーキテクチャの概要を読んでおく必要があります。
■Cisco Vision Dynamic Signage Director におけるゾーン、グループ、ロケーションの導入について理解し、プレイリストとスクリプトの使用について理解する必要があります。
■集中型 Cisco Vision Dynamic Signage Director サーバが最小リリース 3.1 で設置されている必要があります。
■既存のロケーションに対する新規の設定または設定の変更について計画を済ませておく必要があります。既存のロケーションの場合は、必ず現在のグループ/ゾーンの関連付けを把握しておいてください。既存のロケーションを特定の施設に再割り当てすると、この関連付けは無効になります。
複数施設サポートのための Cisco Vision Dynamic Signage Director の設定を行う前に、必ず次の制限事項を考慮してください。
■リモートの場所にある DMP はすべて、中央の Cisco Vision Dynamic Signage Director サーバによって制御されます。
■DMP タイム サービス用の PTP マスターは、これらのリモート DMP と一緒に配置し、同じ VLAN 上に配置する必要があります。
■施設オブジェクト(ロケーション、プレイリスト、スクリプトなど)は、施設オペレータ ロールに割り当てられているユーザを除いて、単一施設の関連付けに制限されます。
注意: 既存のロケーションを特定の施設に再割り当てすると、以前のグループ/ゾーンの関連付けはすべて無効になり、ロケーションをグループ/ゾーンに割り当て直す必要があります。
■施設管理者または施設オペレータのみを、1 つまたは複数の施設に関連付けることができます。
■Cisco Vision Dynamic Signage Director ソフトウェアの領域のうち「施設対応」となっているのは一部のみです。つまり、特定のロールが施設セレクタを使用して施設固有の制御スコープを適用することができます。それらの領域は次のとおりです。
–[Device Management](コマンド センター モニタリング)
注: 外部コンテンツ、チャネル、およびダイナミック メニュー ボード(DMB)のコンテンツ アイテムは、すべての施設に対してグローバルです。したがって、施設管理者はこれらのグローバル コンテンツ アイテムも削除することができます。
ユーザ ロール別に許可されている特定のアクセスの詳細については、表 2を参照してください。
注: [Configuration] インターフェイス の次の領域は、施設セレクタを使用した直接の施設対応ではありませんが、定義されているオブジェクトに施設固有の関係を持たせることができます。
■[Users]:[Configuration] > [Users] ですべてのユーザを定義できますが、実行できるのは [Venues] タブで施設管理者または施設オペレータに施設を関連付けることのみです。[Users] インターフェイスは施設対応ではありません。
■[Groups & Zones]:ゾーンとグループでは、それらの施設との関連付けがロケーションを通じて継承されます。ロケーションは、管理者によって [Venues] タブで施設に関連付けられます。
■[Triggers]:トリガーは施設関連のスクリプトに適用できますが、トリガー インターフェイス自体は施設対応ではなく、Cisco Vision Dynamic Signage Director で定義されているトリガーのスコープはすべてグローバルです。
■メディア プランナー インポート API を使用してインポートしたプレイリストは、Cisco Vision Dynamic Signage Director へのインポート後に手動で施設に割り当てる必要があります。
注意: Cisco Vision Dynamic Signage Director では、複数施設サポートを有効にしてオブジェクトを関連付けた後に、複数施設サポートを無効にする(「Multiple Venue Enabled」プロパティを false に設定する)ことはできません。
注: 複数施設が有効になっている場合、[All Assets] メニュー項目は表示されません(図 1)。
図 1 複数施設を有効にした状態では [All Assets] を使用できない
■複数施設の階層管理を行うためのロールベース アクセス コントロール
■複数施設環境におけるスクリプトとステージングの動作について
Cisco Vision Dynamic Signage Director リリース 5.0 では、新しい施設管理者ロールが導入されています。
ユーザの管理、およびロールベース アクセス コントロール(RBAC)の詳細については、Cisco Vision Dynamic Signage Director のユーザ管理を参照してください。
Cisco Vision Dynamic Signage Director 管理者は、施設の管理に関連するすべての機能を実行できます。
複数施設サポートの設定管理のほとんどは、Cisco Vision Dynamic Signage Director 管理者ロールと一緒にのみ存在します。これには次の機能の追加が含まれます。
■Cisco Vision Dynamic Signage Director での複数施設サポートの有効化
複数施設アーキテクチャでは、コンテンツ マネージャは、標準の Cisco Vision Dynamic Signage Director 環境内の機能と同じ機能をすべて実行でき、さらに次の追加機能を持ちます。
■[Configuration] > [Venue] の選択
■施設タグを使用して 1 つまたは複数の施設に関連付けるコンテンツのインポート
■現在選択されている施設スコープまたはすべての施設に関連付けるプレイリストやスクリプトの作成
注: コンテンツ マネージャは、現在施設セレクタで選択されている施設に基づいて施設が割り当てられる新しいオブジェクトのみを作成できます。別の施設にオブジェクトを再割り当てする場合、コンテンツ マネージャはオブジェクトを削除して再度追加する必要があります。
施設管理者ロールは Cisco Vision Dynamic Signage Director リリース 5.0 で導入されたもので、中央管理者がそのユーザに対して承認した施設で、Cisco Vision Dynamic Signage Director の次の領域について限定的な権限を提供します。
■[Device Management](コマンド センター モニタリング)
■[Management Dashboard]:コマンドが限定的にサポートされた読み取り専用アクセス。
■[Configuration] > [Devices]([Display Specifications] のみ):[Groups & Zones]、[Channel Definitions]、[Luxury Suites] への読み取り専用アクセス。
施設オペレータ ロールは、イベント オペレータ ロールとヘルプ デスク ロールのサブセットをベースに、施設固有の制御スコープの機能を追加したものです。施設オペレータ ロールは次の機能をサポートします。
■[Configuration] > [Users] でのユーザ パスワードの変更
■権限が付与された施設への読み取り専用アクセスを使った、[Management Dashboard] での情報の表示および監視
レガシー RBAC ロール(Cisco StadiumVision Director リリース 3.1 より前のリリースで利用可能だったロール)は、Cisco Vision Dynamic Signage Director ソフトウェア リリース内の機能と同じ機能をすべて実行できます。
注: 複数施設アーキテクチャでは、イベント オペレータは標準の Cisco Vision Dynamic Signage Director 環境内の機能と同じ機能をすべて実行できます。イベント オペレータ ロールは施設対応ではありません。スクリプトに対して施設固有の制御スコープをサポートする場合は、新しい施設オペレータ ロールを使用してください。
複数のリモート サイト(施設)がある集中型 Cisco Vision Dynamic Signage Director サイトでは、次の機能がサポートされます。
■ユーザ、ロケーション、プレイリスト、スクリプト(総称して「施設オブジェクト」)の関連付け
複数施設環境でスクリプトを設定する際は、次のベストプラクティスを考慮してください。
■施設固有のスクリプトを作成する場合は、次の手順を実行します。
a. 最初に、アクションのないスクリプトを作成し、名前を付けて保存します。
■リモート サイトでの実行を意図したスクリプトが、どの非サイト DMP でも実行されないようにします。
■最適な動作を得るため、サイトの同じ DMP に対して複数のイベント スクリプトを実行することは避けてください。
注: 施設間でスクリプトの割り当てを移動する場合は、ゾーン/グループ/プレイリストが、手動で再割り当てするまで引き続き古い施設に関連付けられている可能性があることに注意してください。スクリプトが属する施設とゾーン/グループ/プレイリストが属する施設が異なる場合、スクリプトは開始されません。
Cisco Vision Dynamic Signage Director では、スクリプトのステージングは常にシリアル化されます。たとえば、手動のステージング ジョブが実行されている場合、スクリプトを開始したステージング ジョブは、手動のステージングが完了した後に開始されます。スクリプトが同時に開始されることはありません。
コンテンツの入れ替え時には、コンテンツのステージングが直ちに実行されます。現在のステージングが継続中の場合、コンテンツの入れ替えのステージングはキューに入れられます。DMP では、ステージングの成功の確認が行われるまで古いコンテンツが再生されます。そのため、多少の遅延が生じる可能性があります。
■Cisco Vision Dynamic Signage Director での複数施設サポートの有効化(必須)
■Cisco Vision Dynamic Signage Director への施設の追加(必須)
■施設と Cisco Vision Dynamic Signage Director オブジェクトとの関連付け(必須)
■Cisco Vision Dynamic Signage Director からの施設の削除(任意)
■施設スコープの選択(任意)
■管理ダッシュ ボードから施設の監視(任意)
デフォルトでは、Cisco Vision Dynamic Signage Director は複数施設の導入に対応するように設定されていません。Cisco Vision Dynamic Signage Director で集中型サーバとリモート サイトをサポートするには、[Multiple Venue Configuration] プロパティを設定する必要があります。このプロパティによって、対応するレジストリ キーが設定されます。このレジストリ キーが設定されると、アップグレード時に保存されます。
注意: Cisco Vision Director では、以前に複数施設サポートを有効にしてオブジェクトを関連付けた後に、複数施設サポートを無効にする(「Multiple Venue Enabled」プロパティを false に設定する)ことはできません。そのため、複数施設サポートの有効化と無効化を切り替えないでください。
Cisco Vision Dynamic Signage Director で複数施設サポートを有効にする手順は次のとおりです。
1. Cisco Vision Dynamic Signage Director に管理者としてログインします。
2. [More] > [Management Dashboard] > [Dynamic Signage Director Configuration] > [System Configuration] > [Data Integration] > [Multiple Venue Configuration] に移動します。
3. [Multiple Venue Enabled?] プロパティの値を「true」に設定します。図 2を参照してください。
図 2 [Management Dashboard] での複数施設の有効化
4. [Refresh] アイコンをクリックしてプロパティ値を更新します。
注:複数施設管理機能が Cisco Vision Dynamic Signage Director で有効になります。レジストリ キー(図 3)の名前は「 multiVenueDeployment 」です。
図 3 レジストリ:multiVenueDeployment
6. 「Choose venue:」コントロールが [Management Dashboard] ウィンドウの右上隅に表示されることを確認します。
7. [Configuration] > [Venues] に移動し、[Venues] アイコンが使用可能であることを確認します。
ヒント: 複数施設サポートを有効にする前にすでに [Configuration] を開いていた場合は、ウィンドウを更新して [Venues] アイコンを表示します。
Cisco Vision Dynamic Signage Director で複数施設サポートを有効にした後、リモート サイトを施設として追加することができます。
Cisco Vision Dynamic Signage Director で施設を追加する手順は次のとおりです。
1. Cisco Vision Dynamic Signage Director に管理者としてログインします。
2. [Configuration] > [Venues] に移動します (図 4) 。
4. (必須)[Name] ボックスに、施設を識別する一意の名前を入力します。デフォルトは「New venue」です。
5. (必須)[Time zone] ボックスで、矢印をクリックしてドロップダウンボックスを開き、リモート サイトのタイム ゾーンを選択します。
注: このオプションは参照のみであり、再生証明レポート用です。
施設は、Cisco Vision Dynamic Signage Director のロケーション、プレイリスト、スクリプト、およびユーザに関連付けることができます。[Configuration] > [Venues] を使用して、これらすべてのオブジェクトをすべての施設に対して関連付けられるのは、管理者のみです。
Cisco Vision Dynamic Signage Director 管理者による複数施設の初期設定と関連付けが完了すると、他のロール(コンテンツ マネージャ、施設管理者、施設オペレータ)は、承認を受けたインターフェイスの機能領域について、Cisco Vision Dynamic Signage Director の施設セレクタを使用して自分の施設の制御スコープを選択できます。関連するタスクはすべて、選択した施設スコープ(すべての施設または特定の施設)に基づいて決まります。
Cisco Vision Dynamic Signage Director で施設の関連付けを行う前に、次のガイドラインについて理解してください。
■各オブジェクトは、ユーザを除いて、単一施設の関連付けに限られます。
■割り当てられた施設管理者ロールまたは施設オペレータ ロールを持つユーザのみを、管理者が 1 つまたは複数の施設に割り当てることができます。
■次のロールのみが、Cisco Vision Dynamic Signage Director のインターフェイスで施設セレクタを表示でき、セレクタを使用して、承認を受けた領域について施設の制御スコープを選択できます。
注意: ロケーションがすでにグループ/ゾーン設定に含まれている場合、ロケーションに対して施設の関連付けまたは関連付けの解除をすると、それらのグループとゾーンからロケーションが強制的に削除されます。それらのエンドポイントではスクリプトの開始が失敗する場合があります。これは、グループの一部ではなくなっているためです。
■スクリプトの作成と関連付けに関するガイドラインについては、スクリプトに関するベスト プラクティスを参照してください。
施設と Cisco Vision Dynamic Signage Director のオブジェクトとを関連付ける手順は次のとおりです。
1. Cisco Vision Dynamic Signage Director に管理者としてログインします。
2. [Configuration] > [Venues] に移動します。
3. [Venue] リストで、関連付ける施設の名前をクリックします。
4. 選択した施設にオブジェクト タイプを割り当てるには、次の操作を行います。
a. [Locations]、[Playlists]、[Scripts]、[Users]、[Tags]、または [Folders] をクリックします。
b. [Available] パネルで、関連付けるロケーション、プレイリスト、スクリプト、ユーザ、タグ、またはフォルダの名前を選択します。
ヒント: オブジェクトは複数選択できます。チェックボックスをクリックし、Ctrl を押しながらクリックして、追加のオブジェクトを選択します。
c. 赤で示されている [moving box icon] アイコンをクリックします。
オブジェクト名が [Assigned] ボックスに追加されます。
d. 関連付けを必要とするオブジェクトの数だけ、ステップ a.~ステップ b.を繰り返します。
5. (オプション)割り当て済みのオブジェクトを削除するには、[Assigned] ボックスでオブジェクトの名前を選択し、[move] ボタンをクリックします。
オブジェクトを施設に関連付けようとするとき、ロケーションがすでに別の施設のグループまたはゾーンに関連付けられている場合など、特定の条件によっては、施設に関連付けるための設定が最適でないオブジェクトについてシステムから警告が表示されることがあります。警告メッセージではそうしたオブジェクトが特定され、次の 2 つのうちいずれかを実行できます。
■[Close] をクリックして Cisco Vision Dynamic Signage Director の設定に戻り、オブジェクトが施設の関連付けのガイドラインに最大限従っていることを確認して、設定内容を控えておくか設定を変更します。
■[Force] をクリックし、競合しているオブジェクトについて、要求された関連付けを試みるよう許可します。
注: [Force] ボタンは、すべての関連付けで機能するとは限りません。指定されたユーザ操作の強制が試みられますが、成功するかどうかはいくつかの要因によって決定されます。最善の結果を得るため、エラー メッセージを見てどのオブジェクトが要求された操作と競合しているかを確認してください。Cisco Vision Dynamic Signage Director 内の競合を避けるため、修正手順を実行してください。
図 6は、施設オブジェクトの関連付けをしようとして、Cisco Vision Dynamic Signage Director の設定内で競合が生じている場合に表示される可能性のあるエラー メッセージの例です。競合していないその他のオブジェクトはすべて、要求どおりに施設に関連付けられます。
図 7に、割り当て競合のメッセージの例を示します。この例では、施設に割り当てようとしたロケーション、プレイリスト、またはスクリプトが、すでに別の施設に割り当て済みであることが示されています。元の施設の割り当てはメッセージに表示されます(この例では「Cheyenne2」)。次の 2 つのうちいずれかを実行できます。
■[Remove & Re-assign] をクリックして新しい施設の割り当てに進み、指定されたオブジェクトを現在の施設の割当から削除します。
■[Cancel] をクリックして、元の施設の割り当てを保持し、Cisco Vision Dynamic Signage Director に戻ります。
Cisco Vision Dynamic Signage Director から施設を削除する手順は次のとおりです。
1. Cisco Vision Dynamic Signage Director に管理者としてログインします。
2. [Configuration] > [Venues] に移動します (図 5) 。
3. 削除する施設にリンクされているすべてのオブジェクトから、関連付けを削除します。
施設スコープの選択は [Configuration] > [Venues] インターフェイス および [Management Dashboard] で行えます。ただし、施設対応になっているのはインターフェイスの特定の領域のみです。ソフトウェアで複数施設サポートを有効にして新しい施設を追加すると、施設対応になっているそれらの領域で施設セレクタを使用できるようになります。
施設のステータスは、施設セレクタでラジオ ボタンを使用して示されます。赤色は施設が無効になっていることを示し、緑色は施設がオンラインであることを示します。
注意: 施設セレクタには、選択した最後の施設が表示されますが、インターフェイスの施設対応ではない領域にいる場合、スコープは選択した施設に限定されません。グローバル スコープ(すべての施設)が適用されます。詳細については、施設の関連付けについてを参照してください。
1. 管理者、コンテンツ マネージャ、施設管理者、または施設オペレータとして Cisco Vision Dynamic Signage Director にログインします。
2. ウィンドウの上部で施設セレクタ ドロップダウンボックスを探します。
図 8は、Cisco Vision Dynamic Signage Director の施設セレクタの例です。
図 8 [Venue Selector] ドロップダウン ボックス
–操作のスコープを特定の施設に適用するには、ドロップダウンボックスでその施設の名前を選択します。
選択した施設のリモート デバイスのステータスを「管理ダッシュボード」から監視できます。
[Management Dashboard] でのリモート DMP のトラフィック監視にはユニキャスト メッセージングが使用されるため、マルチキャストの最適化は適用されません。
管理ダッシュ ボードから施設を監視する手順は次のとおりです。
1. 管理者として Cisco Vision Dynamic Signage Director サーバにログインします。
2. [More] > [Management Dashboard] に移動します。
3. ウィンドウの上部で、監視するデバイスのある施設を選択します。
4. [Monitor and Status] ドロワーをクリックします。
図 9は、東京の施設におけるゾーンの情報を示しています。
図 9 管理ダッシュ ボードにおける特定の施設にあるデバイスの監視
このセクションでは、一括管理ツール(BAT)を使用して多数の展開済みのデバイスやロケーションを 1 つの施設システムから複数の施設システムへ移行する際のベストプラクティスについて説明します。
ここでは、BAT を使用した TSV ファイルのエクスポート、編集、インポートについて触れています。これらの作業の詳細については、『 Cisco Vision Director Bulk Administration Tool 』ガイドを参照してください。
■前提条件(必須)
■新しい施設の作成(必須)
■既存のスイートからのロケーションの削除(DMP がスイートにある場合のみ必須)
■施設への最初のロケーションの関連付け(必須)
■施設固有の情報の設定と BAT を使用したロケーションの関連付け(必須)
展開済みのデバイスを Cisco Vision Dynamic Signage Director から移行する前に、次の要件を満たしていることを確認してください。
注意: Cisco Vision Dynamic Signage Director では、以前に複数施設サポートを有効にしてオブジェクトを関連付けた後に、複数施設サポートを無効にする(「Multiple Venue Enabled」プロパティを false に設定する)ことはできません。そのため、複数施設サポートの有効化と無効化を切り替えないでください。
■次のオブジェクト タイプが設定されていて、施設ごとに一意であることを確認する必要があります。
グループ、ゾーン、ロケーション、スクリプト、スイート、プレイリスト。
■オブジェクトが関連付けられている施設を簡単に識別できるように、オブジェクト名にプレフィックスを割り当てる命名規則を使用します。これにより、関連するオブジェクトを簡単に見つけて追跡できます。
たとえば、「WEST-SIDE-VENUE」という施設に属するスクリプト、プレイリスト、ロケーションに名前を付ける場合は、「WE」というプレフィックスを使用して、WE-Script1、WE-Script2、WE-Playlist1、WE-Location1 などとすることができます。
■複数の施設を対象としたグループに既存の DMP が存在する場合は、それらを分割して、グループごとに「単一の施設にのみ対応する」DMP が含まれるようにする必要があります。
たとえば、Cisco Vision Dynamic Signage Director のすべての DMP で構成されるグループ(ALL-DMPs)がある場合は、「ALL-DMPs-Venue1」、「All-DMPs-Venue2」、「ALL-DMPs-No-Venue」などのように、施設ごとに、より小さい DMP グループに分割します。
ゾーン、スクリプト、スイート、ロケーションなど他のオブジェクトについても、これと同じルールが適用されます。これらのいずれかに、別の施設を対象としたオブジェクトや、グローバルにすべきオブジェクト(つまり、どの施設にも属さないオブジェクト)がある場合は、それらを施設単位で分割します。
■(DMP がスイートにある場合のみ)すべてのスイートにスイート コントローラを関連付ける必要があります。
ヒント: エクスポートした元のデバイス リストを調べて、スイートでコントローラが定義されているかどうかを簡単に確認することができます(元の設定用のデバイス リストのエクスポートを参照)。列 N(「Suite Name」)に値があり、同じ行で列 M(「Suite Control Type」)に対応する値がない場合は、列 N に名前のあるスイートにデバイス リストが関連付けられていないことがわかります。
スイート コントローラが関連付けられていない場合は、スイート コントローラをスイートに割り当てます。使用可能なスイート コントローラがない場合は、仮のスイート コントローラを作成してスイートに割り当てます。移行プロセスが正常に完了した後、それらの架空のコントローラを削除します。
a. [Configuration] > [Devices] > [IP Phones] に移動します。
b. ping 不可の架空の IP アドレスを持つ仮の IP フォン エントリを作成します。
c. [Configuration] > [Luxury Suites] に移動します。
d. スイート コントローラを持っていないスイートを選択します。
最初の単一施設システムの設定情報を保持し、後で作成した新しい複数施設デバイス リストにその情報を簡単に再設定できるようにするには、次のタスクを実行します。
詳細については、『 Cisco Vision Director Bulk Administration Tool 』ガイドで「Exporting and Downloading a TSV File for Locations and DMPs」のトピックを参照してください。
元のシステム設定用のデバイス リストをエクスポートする手順は次のとおりです。
1. [Configuration] > [Devices] > [Locations & DMPs] に移動します。
3. [Export] ボックスが表示されたら、[Download] をクリックします。
4. [Select location for download] ウィンドウが表示されたら、保存する.txt ファイルの名前を入力するか、デフォルト名を受け入れて、[Save] をクリックします。
このタスクでは、基本的な情報を使用して新しい施設を作成する方法について説明します。ここで使用する基本的な情報は、後のタスクで BAT を使用してさらに更新します。
注: 既存のグループからロケーションを削除する前に、「前提条件」の項に示す要件を実行して、すべてのオブジェクトを施設ごとに一意のグループに配置してください。
ロケーションを新しい施設に関連付ける前に、ロケーションを既存のグループから削除します。
グループからすべてのロケーションを削除する手順は次のとおりです。
1. [Configuration] > [Groups & Zones] > [Location<->Group] に移動します。
4. 右側の [Locations] パネルで、選択したグループに対するすべてのロケーションを選択します。
5. Ctrl キーまたは Shift キーを押しながらクリックすると、複数のロケーションを選択できます。
6. [Remove From Groups] をクリックします。
7. ロケーションの削除を必要とするすべてのグループについて、ステップ 3.を繰り返します。
ロケーションを施設に関連付けるには、既存のスイートからロケーションを削除します。エクスポートした元のデバイス リストを使用し、BAT ツールを通じてそれらのロケーションを再び設定に追加します。
既存のスイートからロケーションを削除する手順は次のとおりです。
1. [Configuration] > [Luxury Suites] に移動します。
2. 施設に移動する対象のロケーションが含まれているスイートをすべて選択します。
3. それぞれのロケーションを選択し、上部の [-] アイコンをクリックして、スイートからロケーションを削除します。
ヒント: [-] アイコンをクリックすると、すぐにスイートから DMP が削除されます。
4. すべての DMP がスイートから削除されたら、[Save] をクリックします。
5. ロケーションの削除を必要とするそれぞれのスイートについて、ステップ 2.を繰り返します。
新しい複数施設のデバイス リストをエクスポートする際に、施設固有のフィールドを確立するには、作成したそれぞれの新しい施設に少なくとも 1 つのロケーションを関連付けます。
詳細については、施設と Cisco Vision Dynamic Signage Director オブジェクトとの関連付けを参照してください。
このタスクにより、残りの施設固有の情報をより簡単に設定し、BAT を使用してロケーションを関連付けることができます。
施設固有の情報を設定してロケーションを関連付ける手順は次のとおりです。
施設ごとに少なくとも 1 つのロケーションを関連付けると、新しくエクスポートしたデバイス リスト ファイルに施設固有のフィールド エントリが追加され、残りの必要な設定情報をより簡単に設定できるようになります。
BAT ファイル内の施設固有のフィールド エントリは次のとおりです。
–Venue JMX Password:システムのグローバル資格情報が無効になっている場合にのみ、JMX パスワードが施設情報に保存されます。
注: Venue JMX Username フィールドは常に無視されます。
2. 施設へのロケーションの関連付けを行うため、Microsoft Excel などのスプレッドシート アプリケーションを使用して TSV ファイルを編集します。
b. コピー(または自動入力)を行い、施設に追加する新しいロケーションの行を追加します。
詳細については、『 Cisco Vision Director Bulk Administration Tool 』ガイドで「Importing a TSV File」のトピックを参照してください。
4. [Configuration] > [Venues] に移動し、ロケーションが施設に正しく関連付けられていることを確認します。
この手順では、より簡単な方法で、元のシステムのグループ情報を新しい複数施設のデバイス リストに再設定できます。
元のデバイス リストからグループやその他の情報を設定する手順は次のとおりです。
1. 新しいデバイス リストをエクスポートし、スプレッドシート アプリケーションでファイルを開きます。
3. スプレッドシートを [Name] フィールド(列 E)でソートします。
4. ステップ 1 でエクスポートしたマスター デバイス リストのコピーを作成します。
5. マスター スプレッドシートを [Name] フィールドでソートします。
6. 元のマスター ファイルから、グループ情報(Z、AA、AB、AC など)のある列をコピーし、新しいデバイス リストに適切に貼り付けます。
ヒント: Microsoft Excel で特定の行および列を操作する際、行または列の非表示/再表示の機能や固定/固定解除の機能を使用すると、この作業を効率的に実行できます。これらの機能の詳細については、Microsoft のサポート サイトを参照してください。
7. 元のマスター ファイルから、[Suites] および [Suite Controller] 情報のある列(J ~ Y)をコピーします。
9. 新しいデバイス リストを Cisco Vision Dynamic Signage Director にインポートします。