vKVMを介したBusiness Edition(BE6K/7K)のESXiのアップグレード

Updated: 2023 年 9 月 29 日
Document ID:221005

偏向のない言語

この製品のドキュメントセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このドキュメントセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブ ランゲージの取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。

翻訳について

シスコは世界中のユーザにそれぞれの言語でサポート コンテンツを提供するために、機械と人による翻訳を組み合わせて、本ドキュメントを翻訳しています。ただし、最高度の機械翻訳であっても、専門家による翻訳のような正確性は確保されません。シスコは、これら翻訳の正確性について法的責任を負いません。原典である英語版（リンクからアクセス可能）もあわせて参照することを推奨します。

    概要

    このドキュメントでは、Cisco Integrated Management Controller(CIMC) vKVMインターフェイスを使用してCisco Business Edition(BE6K/7K)のESXiをアップグレードする方法について説明します。

    前提条件

    要件

    次の項目に関する知識があることが推奨されます。

    • Cisco Business Editionサーバモデル
    • ESXi vSphere

    使用するコンポーネント

    このドキュメントの情報は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づいています。

    • Business EditionサーバBE6H-M5-K9
    • ESXi 6.7バージョン

    このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、クリアな（デフォルト）設定で作業を開始しています。本稼働中のネットワークでは、各コマンドによって起こる可能性がある影響を十分確認してください。

    ESXiアップグレード

    アップグレード前の作業

    アップグレードする正しいESXiバージョンの検証

    BEサーバをアップグレードするための正しいESXiバージョンを確認します。次の2つのアプリケーションとの互換性を検証する必要があります。

    1. UCアプリケーションとの互換性：サーバで実行されているUCアプリケーションのサポート対象バージョンを確認するには、『UC Applications Virtualization Guide』を参照してください。

      たとえば、CUCM14仮想マシンをホストしている場合、サポートされるVMware vSphere ESXiのバージョンは6.7、7.0U1、および8.0U1です。仮想化テーブルには、最低限のベースバージョンがリストされています。これは、CUCM14の互換性がバージョン7.0ではサポートされていないものの、7.0U1、7.0U2、または7.0U3ではサポートされていることを意味します。

    2. CIMCとの互換性：

    ESXiバージョンでサポートされているCIMCバージョンを確認するには、UCSハードウェアおよびソフトウェア互換性ツールにアクセスしてください。

    • サーバタイプ：CiscoスタンドアロンサーバCシリーズ
    • サーバモデル：表を参照し、BEモデルに従って正しいUCSモデルを選択します。

    BEモデル

    UCSモデル

    BE6M-M4-(K9/XU)

    UCSC-C220-M4S

    BE6H-M4-(K9/XU)

    UCSC-C220-M4S

    BE6M-M5-(K9/XU)

    UCSC-C220-M5SX

    BE6H-M5-(K9/XU)

    UCSC-C220-M5SX

    BE6K-M6-(K9/XU)

    UCSC-C220-M6S

    BE7M-M4-(K9/XU)

    UCSC-C240-M4S2

    BE7H-M4-(K9/XU)

    UCSC-C240-M4SX

    BE7M-M5-(K9/XU)

    UCSC-C240-M5SX

    BE7H-M5-(K9/XU)

    UCSC-C240-M5SX

    BE7M-M6-(K9/XU)

    UCSC-C240-M6SX

    BE7H-M6-(K9/XU)

    UCSC-C240-M6SX
    • プロセッサバージョン：最新の
    • オペレーティングシステム：VMware
    • オペレーティングシステムのバージョン：ESXiの宛先バージョン。

    Compatibility tool example互換性ツールの例

    現在のCIMCバージョンが互換性があると表示されている場合は、CIMCをアップグレードする必要はありません。それ以外の場合は、「Details」列で指定した「Firmware Bundle」リンクでCIMCをアップグレードし、「Documents」列の「Install & Upgrade Guides」を参照してください。

    Compatibility tool results互換性ツールの結果

    ESXiが起動する仮想ドライブの検証

    CIMCポータルにログインし、Storage > Cisco RAID Controller > Virtual Drive Infoの順に移動して、Boot Driveがtrueになっている仮想ドライブ名を特定します。

    CIMC boot up virtual driveCIMCブートアップ仮想ドライブ

    VMwareポータルからのISOファイルのダウンロード

    アップグレード用の正しいISOファイルを取得するには、VMWare Portal > Select Version > Custom ISO > find Cisco Custom Image for ESXiの順に移動し、Go To Downloadsをクリックします。


    VMware portal ISO download pageVMwareポータルISOダウンロードページ

    最新のESXiバージョンを選択し、ファイルタイプISOのDownload Nowをクリックします。

    ESXi ISO download selectionESXi ISOダウンロードの選択

    アップグレードタスク

    warning-icon

    警告：仮想マシンの電源を正常にオフにする必要があります。UCアプライアンスの場合、正しいプロセスはSSH経由でログインし、utils system shutdownコマンドを入力することです。

    1. ESXiをメンテナンスモードに設定します。ESXi GUIインターフェイスに移動し、[Host] > [Maintenance Mode] > [Enter Maintenance Mode]を右クリックします。 
    2. CIMCインターフェイスを開き、ツールバーからLaunch vKVMをクリックします。
    tip-icon

    ヒント:vKVMコンソールが別のウィンドウで開かれるため、ブラウザはポップアップウィンドウを許可する必要があります。

    belsanch_2-1695793310403

    1. vKVMコンソールで、Virtual Mediaをクリックします。 有効になっていない場合は、Activate Virtual Devicesをクリックします。


    Activate virtual devices menuActivate Virtual Devicesメニュー

    1. 次に、Map CD/DVDをクリックします。

    Map CD/DVD menuMap CD/DVDメニュー

    1. アップロードするISOファイルを選択し、Map Driveをクリックします。

    Map image file windowMap Image Fileウィンドウ

    1. Virtual Driveメニューに移動し、イメージファイルがマップされていることを確認します。

    Validate virtual drive menu仮想ドライブの検証メニュー

    1. サーバを再起動するには、Power > Reset System (warm boot)の順に選択します。

    Reset system menuReset Systemメニュー

    1. サーバの起動が開始されます。

    Server booting up windowサーバブートアップウィンドウ

    1. シスコのロゴが表示されたら、F6キーを押してBoot Menuを選択します。メッセージEntering Boot selection menuが表示されます。

    Server boot menu selection windowサーバブートメニュー選択ウィンドウ

    1. ブートメニューが表示されたら、Cisco vKVM-Mapped vDVDオプションを選択します。

    Boot menu windowBoot Menuウィンドウ

    1. 自動ブートがトリガーされる前に、ESXi Installerを選択します。

    ESXi installer selection windowESXi Installer Selectionウィンドウ

    1. UCSがESXiインストーラのロードを開始します。 
    caution-icon

    注意：セッションがアクティブなままであることを確認してください。ブラウザ接続が切断されると、vDVDからの起動プロセスが失敗します。

    tip-icon

    ヒント：同じUCSネットワーク内のローカルマシンからアップグレードを実行して、ISOファイルのロードに要する時間を短縮します。

    Loading ESXi installer screenLoading ESXi installer画面

    1. Welcome Installation Wizardが表示されたら、Enterキーを押して続行します。

    Welcome ESXi installation screenESXiインストールの初期画面

    1. エンドユーザライセンス契約書(EULA)が表示されたら、F11キーを押して同意し、続行します。
    tip-icon

    ヒント:F11キーが認識されない場合は、マクロカスタムキーを使用できます。マクロ>管理>新規>F11キーを選択に移動します。Macro > User Defined Macrosの下に新しいキーが表示されます。

    EULA screenEULA画面

    1. インストーラがUCSストレージをスキャンします。

    ESXi installer scanning screenESXiインストーラのスキャン画面

    1. ESXiがインストールされている仮想ドライブを選択します。これは、「Pre-upgrade Tasks」で「Boot Virtual Drive」として示されているドライブです。

    Select disk screenSelect Disk画面

    1. Upgrade ESXi, preserve VMFS datastoreの順に選択します。
    note-icon

    注：これはESXiの新規インストールと同じプロセスです。以前のESXiが検出されない場合、または誤った仮想ドライブが選択された場合は、インストールオプションのみが表示されます。

    Upgrade selection screenUpgrade Selection画面

    1. 移行元と移行先のESXiバージョンを検証し、F11でアップグレードを確認します。

    Confirm upgrade screenConfirm Upgrade画面

    Upgrade in progress screenアップグレードの進行中の画面

    1. アップグレードが完了したら、vDVDからESXi ISOファイルを削除し、Enterキーを押します。

    Upgrade complete screenUpgrade complete画面

    Rebooting server screenRebooting server画面

    1. UCSは通常のブートプロセスを開始し、完了すると右上に新しいESXiバージョンが表示されます。

    Upgrade successful screenUpgrade successful画面

    1. ESXi GUIインターフェイスに移動し、Hostを右クリックして、Maintenance Modeを選択し、Exit Maintenance Modeを選択します。 

    アップグレード後の作業

    ESXiライセンスのアップグレード

    ESXiのアップグレードが別のメジャーバージョン（6.xから7.x）からの場合は、ESXiライセンスもアップグレードする必要があります。ESXiライセンスのタイプと購入方法に応じて、ESXiライセンスをアップグレードする方法はさまざまです。

    BE6K/7Kサーバで取得できるESXiライセンスには、次の3種類があります。
    1. VMwareライセンス
    2. ISV1契約を含むシスコの再販ライセンス
    3. SWSS契約を含む組み込みライセンス

    ライセンスをVMwareと一緒に直接購入した場合は、「VMWareライセンスキー要件」を参照するか、VMwareにお問い合わせください。
    ライセンスがシスコと一緒に購入された場合（ISV1を使用したシスコの再販ライセンスまたは組み込みライセンス）は、MCEツールを使用してライセンスをアップグレードします。詳細については、『MCEバージョンアップグレードガイド』を参照してください。

    関連情報

    更新履歴

    改定 発行日 コメント
    1.0
    29-Sep-2023
    初版
    TAC Authored

    シスコ エンジニア提供

    • Belen Sanchez Torralva
      テクニカルコンサルティングエンジニア

    このドキュメントは役に立ちましたか?

    Feedbackフィードバック

    シスコに問い合わせ

    このドキュメントは次の製品に対応しています