High
日本語の情報は原文の英語の非公式な翻訳です。日本語と英語のバージョンに相違がある場合は、英語のバージョンが優先されます。
概要
Cisco Secure Firewall 適応型セキュリティアプライアンス(ASA)ソフトウェアおよび Cisco Secure Firewall Threat Defense(FTD)ソフトウェアの syslog メッセージ 419002 に関するシステムレート制限プロセスにおける脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が影響を受けるデバイスで CPU 使用率を上昇させ、サービス妨害(DoS)状態を引き起こす可能性があります。
この脆弱性は、syslog メッセージ 419002 に関するレート制限が不適切であることに起因します。攻撃者は、大量の TCP 同期(SYN)パケットを影響を受けるデバイスに送信することにより、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は CPU 使用率を上昇させ、パフォーマンスの低下を招く可能性があります。
この脆弱性に対処するソフトウェア アップデートは、すでにシスコからリリースされています。本脆弱性に対処する回避策がいくつかあります。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-asa-ftd-logging-dos-ZXXNesfN
本アドバイザリは一連のアドバイザリの一部です。アドバイザリの完全なリストおよび各アドバイザリへのリンクについては、「Cisco Advance Notification for Publication of September 16, 2026, Security Advisories」を参照してください。さらに、Cisco Secure Firewall 製品の改善と修正に関する詳細な情報については、「Cisco Secure Firewall 適応型セキュリティ アプライアンス ソフトウェア、Cisco Secure Firewall Threat Defense ソフトウェア、および Cisco Secure Firewall Management Center ソフトウェア強化リリース:2026 年 9 月」を参照してください。
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性は、Cisco Secure Firewall ASA ソフトウェアまたは Cisco Secure FTD ソフトウェアの脆弱性のあるリリースを実行し、メッセージ 419002 の syslog ロギングが有効になっているシスコのデバイスに影響を与えます。ロギングメッセージ 419002 は、ロギングがグローバルに有効になっている場合、デフォルトで有効になります。
脆弱性が存在する Cisco ソフトウェアリリースについては、このアドバイザリの修正済みソフトウェアセクションを参照してください。
デバイス設定の確認
デバイスがこの脆弱性の影響を受けるかどうかを判断するには、以下の手順を実行します。
1. デバイスの CLI で show logging | include syslog ロギングコマンドを実行し、syslog ロギングがグローバルに有効になっているかどうかを確認します。以下の例に示すように、このコマンドの出力に enabled が含まれている場合、syslog ロギングがグローバルに有効になっています。ステップ 2 に進みます。
ASAv1# show logging | include syslog
Syslog logging: enabled
出力にロギングが無効であることが示されている場合、そのデバイスは影響を受けません。
2. show logging message 419002 コマンドを使用して、syslog メッセージ 419002 に対してロギングが特に有効になっているかどうかを確認します。このコマンドの出力に、syslog メッセージ 419002 に対してロギングが有効になっていることが示されている場合、このメッセージをロギングする際に、デバイスが使用するデフォルトのレベルに注意してください。次の出力例は、syslog メッセージ 419002 がデフォルトレベル warnings で有効になっていることを示しています。手順 3 に進んでください。
ASA# show logging message 419002
syslog 419002: default-level warnings (enabled),standby
logging (disabled)
このメッセージのロギングが無効になっている場合、デバイスは影響を受けません。
3. show logging | include logging: level コマンドを使用して、任意のログ出力先へのロギングが有効になっているかどうかを確認し、対応するログレベルを確認します。
次の出力例では、ロギングが出力先 Console に対してはレベル errors で有効になっていて、出力先 Buffer に対してはレベル warnings で有効になっていることを示しています。
ASA# show logging | include logging: level
Console logging: level errors, 301 messages logged
Buffer logging: level warnings, 265964 messages logged
手順 2 で syslog メッセージ 419002 について確認されたログレベル以上でいずれかの出力先へのロギングが有効になっている場合、そのデバイスは影響を受けます。
手順 3 の例では、出力先 Buffer へのロギングがレベル warnings に設定されています。これは、手順 2 の例での syslog メッセージ 419002 のロギングレベルに対応します。この例のデバイスは、脆弱と見なされます。
手順 3 の例では、出力先 Console へのロギングがレベル errors で設定されています。これは、手順 2 の例での syslog メッセージ 419002 のロギングレベルよりも低いレベルです。これがデバイス上で有効になっている唯一のログ出力先である場合、syslog メッセージ 419002 はログに記録されず、そのデバイスは脆弱であると見なされることはありません。
show logging | include logging: level コマンドの出力が空である場合、そのデバイスは影響を受けていないことを示しています。
ロギング設定の詳細については、『CLI ブック 1:Cisco Secure Firewall ASA シリーズ 9.24 CLI コンフィギュレーション ガイド(一般的な操作)』の「ログ」の章、『Cisco Secure Firewall Management Center デバイス構成ガイド』の「Syslog」のセクション、または『Cisco Secure Firewall Device Manager コンフィギュレーション ガイド』の「システムロギングの設定」のセクションを参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの「脆弱性のある製品」セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、この脆弱性が Cisco Secure Firewall Management Center(FMC)ソフトウェアには影響を与えないことを確認しました。
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。以下のセクションで説明する方法に従って、Cisco Secure Firewall ASA ソフトウェアまたは Cisco Secure FTD ソフトウェアでレート制限を設定します。
Cisco Secure Firewall ASA ソフトウェア
Cisco Secure Firewall ASA ソフトウェアを実行しているデバイスの場合、グローバル コンフィギュレーション モードで追加し、logging rate-limit 100 1 message 419002 コマンドを使用して手動でレート制限を設定します。
次の例では、メッセージ 419002 のレートが 1 秒あたり 100 メッセージに制限されていて、これにより、この脆弱性がエクスプロイトされないようにすることができます。
ASA(config)# logging rate-limit 100 1 message 419002
Cisco Secure FTD ソフトウェア
Cisco Secure FTD ソフトウェアを実行しているデバイスの場合、次のいずれかのオプションを使用します。
- [Secure Firewall Management Center(FMC)] > [デバイス(Devices)] > [プラットフォーム設定(Platform Settings)] > [レート制限(Rate Limit)] > [Syslogレベル(Syslog Level)] を選択し、適切なポリシーを展開します。詳細については、「FMC を介して FTD にロギングを設定」を参照してください。
- [Firewall Device Manager(FTD)] > [デバイス(Device)] > [システム設定(System Settings)] > [ロギング(Logging)] を選択し、メッセージ 419002 のレートを 1 秒あたり 100 メッセージに制限します。詳細については、「Firepower Device Manager(FDM)での syslog の設定と確認」を参照してください。
この回避策は導入されており、テスト環境では実証済みですが、お客様は、ご使用の環境および使用条件において適用性と有効性を判断する必要があります。また、導入されている回避策または緩和策が、お客様固有の導入シナリオおよび制限に基づいて、ネットワークの機能やパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があることに注意してください。回避策や緩和策は、ご使用の環境への適用性と環境への影響を評価した後で導入してください。
修正済みソフトウェア
シスコでは、回避策や緩和策(該当する場合)は、修正済みソフトウェアリリースへのアップグレードが利用可能になるまでの一時的な解決策であると考えています。この脆弱性を修正し、本アドバイザリに記載されているような将来のリスクを回避するために、シスコでは、本アドバイザリに記載されている修正済みソフトウェアにアップグレードすることを強く推奨します。
修正リリース
次の表では、左の列にシスコ ソフトウェアリリースを記載しています。中央の列には、このアドバイザリで説明されている脆弱性の影響を受けるホットフィックスが一覧表示され、右側の列には、これらの脆弱性に対する修正を含む最初のソフトウェアリリースが示されています。記載されているホットフィックスリリースのいずれかをインストール済みのお客様は、記載されている最初の修正済みリリースをインストールする必要があります。
| Cisco Secure Firewall ASA ソフトウェアリリース | 影響を受けるホットフィックスリリース | 第 1 修正済みリリース |
|---|---|---|
| 9.16 以前 | N/A | 9.16.4.103 |
| 9.18 | 9.18.4.135 | 9.18.4.94 |
| 9.20 | 9.20.4.235 | 9.20.4.49 |
| 9.22 | 9.22.3.191 | 9.22.3.26 |
| 9.23 | 9.23.1.195 9.23.1.211 |
9.23.1.47 |
| 9.24 | 9.24.1.155 9.24.1.221 |
9.24.1.26 |
次の表では、左の列にシスコ ソフトウェアリリースを記載しています。右の列は、リリースがこのアドバイザリに記載されている脆弱性の影響を受けるかどうか、およびこれらの脆弱性に対する修正を含む最初のリリースを示しています。
| Cisco Secure FTD ソフトウェアリリースおよび Cisco Secure FMC ソフトウェアリリース | 第 1 修正済みリリース |
|---|---|
| 7.0 以前 | 7.0.10 |
| 7.2 | 7.2.12 |
| 7.4 | 7.4.8 |
| 7.6 | 7.6.6 |
| 7.7 | 7.7.13 |
| 10.0 | 10.0.2 |
| 10.1 | 10.1.0 |
シスコでは、複数の脆弱性に対する修正が含まれているため、上記の表の最初の修正済みリリースにアップグレードすることを強く推奨します。詳細については、「Cisco Secure Firewall 適応型セキュリティアプライアンス、Cisco Secure Firewall Threat Defense、および Cisco Secure Firewall Management Center ソフトウェア強化リリース:2026 年 9 月」を参照してください。
Cisco Secure Firewall ASA、Cisco Secure FMC、Cisco Secure FTD の各ソフトウェア
お客様が Cisco Secure Firewall ASA、Cisco Secure FMC、Cisco Secure FTD の各ソフトウェアにおける脆弱性のリスクの有無を判断できるように、シスコは Cisco Software Checker を提供しています。このツールを使うことで、特定のソフトウェアリリースに関連するすべてのシスコ セキュリティ アドバイザリを検索でき、それぞれのアドバイザリで言及された脆弱性を修正した最初のリリース(「First Fixed」)を特定できます。 また、該当する場合には、Software Checker により判別されたすべてのアドバイザリに記載のすべての脆弱性が修正された最初のリリース(「Combined First Fixed」)を特定できます。
このツールを使用するには、「Cisco Software Checker」ページの手順に従います。または、次のフォームを使用して、特定のソフトウェアリリースに影響を及ぼす脆弱性を検索します。このフォームを使用するには、次の手順に従います。
- ツールで検索するアドバイザリを選択します。すべてのアドバイザリ、セキュリティへの影響の評価(SIR)が「重大」または「高」のアドバイザリのみ、またはこのアドバイザリのみを選択します。
- 該当するソフトウェアを選択します。
- 該当するプラットフォームを選択します。
- リリース番号を入力します。たとえば、Cisco Secure Firewall ASA ソフトウェアの場合は 9.20.3.4、Cisco Secure FTD ソフトウェアの場合は 7.4.2 と入力します。
- [チェック(Check)] をクリックします。
Cisco Secure FTD デバイスのアップグレード手順については、該当の Cisco Secure FMC アップグレードガイドを参照してください。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
送信元
この脆弱性は Cisco Cisco Technical Assistance Center(TAC)サポートケースの解決中に発見されました。
URL
改訂履歴
| バージョン | 説明 | セクション | Status | 日付 |
|---|---|---|---|---|
| 1.1 | 修正済みリリースの表を追加。 | 修正済みソフトウェア | Final | 2026 年 9 月 18 日 |
| 1.0 | 初版リリース | — | Final | 2026 年 9 月 16 日 |
利用規約
ソフトウェアのダウンロードおよびテクニカルサポート
Cisco.com の シスコサポート & ダウンロードページには、ライセンスとダウンロードに関する情報が記載されています。このページには、マイデバイス(My Devices)ツールを使用するお客様のカスタマーデバイスサポート範囲も表示できます。お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、シスコから直接、あるいはシスコ認定再販業者やシスコ認定パートナーを通じて調達されたもので、ライセンスが有効なものに限ります。
シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)に連絡してアップグレードを入手してください。 無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、関連するシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
利用規約の詳細
シスコは、商品適格性または特定目的への適合性に関する保証を含め、明示的か黙示的かを問わず、いかなる種類の保証も表明しません。前述の一般論に限定されることなく、シスコは、本情報の正確性または完全性を保証するものではありません。コンテンツは「現状のまま」提供されます。本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
本セキュリティアドバイザリに含まれる情報のコピーや要約には、事実誤認を引き起こしたり、重要な情報が欠落していたりする可能性があります。本セキュリティアドバイザリの最新版については、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページをご覧ください。Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT; プロダクト セキュリティ インシデント レスポンス チーム)は、このアドバイザリに記載されている該当するリリース情報と修正済みリリース情報のみを評価します。詳細については、シスコのセキュリティ脆弱性ポリシーを参照してください。