ルータを注意深く選ぶのであれば、モバイルアプリケーションや Web ダッシュボードなど、簡単にセットアップできるツールを提供するモデルを選ぶことが望まれます。ルータは 1 台 1 台異なり、セットアップ方法もルータごとに異なるからです。ここで紹介するのは、すべてのルータのセットアップに共通する基本的なステップです。
インターネット接続が良好でない場合、ルータの設定には手間がかかります。インターネットに接続する最も簡単な方法は、コンピュータをインターネット サービス プロバイダー(ISP)が提供するモデムまたはゲートウェイデバイスに接続することです。コンピュータがインターネット接続を検出したら、ルータをセットアップできます。
これも「当たり前」のステップですが、セットアップ中の手間を省いてくれます。ルータのデフォルトのユーザー名とパスワードなど、重要なセットアップ情報が記載されているシールや紙を準備してください。
多くのルータ製造業者が、セットアップと管理の両方に使用できるモバイルアプリケーションまたは Web ダッシュボードを提供しています。スマートフォン アプリケーションがあれば、設定のためにルータをコンピュータに接続する必要がない場合もあります。ルータに付属する書類で、アプリケーションを利用できるか確認してください。
ルータにアンテナが付属しており、ルータの筐体に付いていない場合は取り付ける必要があります。さらに、セットアッププロセスを開始する前にアンテナを伸ばす必要があります。
ワイヤレスビジネスルータの最適な設置場所は、均等なカバレッジを実現できる職場内の開けたエリアです。注意しなければならないのは、ルータを ISP(インターネット サービス プロバイダー)のブロードバンドゲートウェイに接続する必要があることです。ゲートウェイは、通常は外壁近くのケーブルに取り付けられていることから、開けた場所を見つけることは容易ではありません。
ルータを接続する際にこの「距離が遠い」という問題を解決できるのは、CAT5e または CAT6 ケーブルを使用して ISP ゲートウェイのイーサネットポートにルータを接続することです。別の方法として、ルータの設置場所に選択した位置まで、オフィスの壁にイーサネットケーブルを走らせることがあります。
さらに別の方法として、ルータにメッシュネットワークを導入することがあります。メッシュネットワークを構築することで、自宅またはオフィスの 1 つのネットワークに複数の Wi-Fi トランスミッタを配置することができるようになります。すべてのワイヤレスルータで使用できるエクステンダとは異なり、メッシュネットワークはメッシュネットワークの機能が内蔵されているルータを必要とします。
いずれの方法も、基本的なイーサネットケーブルを使って、ルータのワイドエリアネットワーク(WAN)またはインターネットポートに接続することになります。通常、インターネットポートは異なる色で別のポートと区別されています。
ルータの LED ランプは、インターネットに正常に接続されているかどうかを示します。正常な接続を確認するランプが点灯していない場合は、ケーブルが適切なポートに接続されているかどうかを確認してください。
ラップトップコンピュータをルータ背面のデバイスポートの 1 つに接続し、ルータの接続が機能していることを確認します。アクティブなインターネット接続を確認した際と同様、問題がなければ有線接続を開始できます。
ISP が、ルータが内蔵されたゲートウェイを提供する場合もありますが、ほとんどの場合、これらの一体型デバイスはビジネス環境に向けて構築されていません。また、ビジネスの成長に合わせてサービスを追加し、ネットワークを拡張するための追加ポートやセキュリティなどのオプションも備えていません。
ルータが一体化されたゲートウェイをお使いの場合は、ルータを無効にするようにゲートウェイを設定し、WAN IP アドレス(インターネットプロバイダーがお客様のアカウントに割り当てる固有のインターネット プロトコル アドレス)とすべてのネットワークトラフィックを新しいルータに渡す必要があります。
このステップを実行しなければ競合が発生し、デバイスが正常に機能しない場合があります。このステップでは、ISP に問い合わせてサポートを受ける必要がある場合があります。
まず、ゲートウェイの電源を切ります。すでにイーサネットケーブルがゲートウェイのローカルエリアネットワーク(LAN)ポートに接続されている場合、ケーブルを抜いてルータの WAN ポートに接続します。再びゲートウェイの電源を入れ、起動するまで数分待ちます。次に、ルータを電源に接続し、電源を入れます。ここでも数分待ちます。
ルータのセットアップを続ける最も簡単な方法は、ルータメーカーが提供している場合はモバイルアプリケーションを使用することです。アプリケーションがない場合、またはルータの Web ベースのダッシュボードを使用する場合は、ルータをイーサネットケーブルでコンピュータに接続します。
ルータの IP アドレスは、デバイス自体の背面に印刷されている場合があります。印刷されていない場合は、一般的なルータのアドレスである 192.168.1.1 をブラウザの検索バーに入力します。
ルータを設定するには、デフォルトの管理名とパスワードを使用してログインする必要があります。この情報は通常ルータ自体に印刷されているか、付属のユーザーマニュアルに記載されています。
次に、必要なログイン情報を入力します。ログインしたら、すぐに新しいユーザー名とパスワードを作成することをお勧めします。デフォルトでは通常、「admin」や「password1234」のようなログイン情報となっており、当然安全ではありません。そのため、最初に変更してください。
ルータでは「ファームウェア」またはそれを動作させるソフトウェアの更新が必要な場合があります。新しいファームウェアはバグを修正したり、新しいセキュリティ保護を提供したりする場合があるため、なるべく早く更新してください。
新しいファームウェアを自動的にダウンロードするルータもありますが、ほとんどは自動ではありません。アプリケーションまたはブラウザインターフェイスでアップデートを確認する必要があります。
ほとんどのルータには、事前に割り当てられた管理用ユーザー名とパスワードがあるように、事前に設定された Wi-Fi のユーザー名とパスワードもあります。たいていは Wi-Fi のユーザー名とパスワードを変更するようにプロンプトが表示されますが、そのようなプロンプトが表示されない場合もすみやかに変更してください。
ルータに自動インストール機能が搭載されている場合は、それを使用してセットアップを完了します。たとえば、IP アドレスを自動的にデバイスに割り当てる Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)によって IP アドレスを管理するために自動設定を使用します。これらのアドレスは後からいつでも変更できます。