この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、サーバの設置方法について説明します。この章の内容は次のとおりです。
(注) サーバの設置、操作、または保守を行う前に、『Regulatory Compliance and Safety Information for Cisco UCS C-Series Servers』を参照して重要な安全情報を確認してください。
警告 安全上の重要事項
「危険」の意味です。人身事故を予防するための注意事項が記述されています。機器の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してください。各警告の最後に記載されているステートメント番号を基に、装置に付属の安全についての警告を参照してください。
ステートメント 1071
(注) シャーシは厳密に検査したうえで出荷されています。輸送中の破損や内容品の不足がある場合には、ただちにカスタマー サービス担当者に連絡してください。
手順 1 段ボール箱からサーバを取り出します。梱包材はすべて保管しておいてください。
手順 2 カスタマー サービス担当者から提供された機器リストおよび図 2-1 と、梱包品の内容を照合します。すべての品目が揃っていることを確認してください。
手順 3 破損の有無を調べ、内容品の間違いや破損がある場合には、カスタマー サービス担当者に連絡してください。次の情報を用意しておきます。
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ここでは、サーバの設置準備について説明します。この項の内容は次のとおりです。
警告 システムの過熱を防ぐため、最大推奨周囲温度の 35°C (95°F) を超えるエリアで操作しないでください。
ステートメント 1047
警告 いつでも装置の電源を切断できるように、プラグおよびソケットにすぐ手が届く状態にしておいてください。
ステートメント 1019
警告 この製品は、設置する建物に短絡(過電流)保護機構が備わっていることを前提に設計されています。この保護装置の定格が 250 V、15 A 以下であることを確認します。
ステートメント 1005
警告 装置は地域および国の電気規則に従って設置する必要があります。
ステートメント 1074
ここでは、標準的なオープン ラックに関する要件を示します。この要件は、周囲温度が 41°F ~ 95°F(5°C ~ 35°C)の範囲にあることを前提とします。
このサーバ用にシスコから提供されるスライド レールの場合、設置先のラックに 0.38 インチ(9.6 mm)の正方形、0.28 インチ(7.1 mm)の丸形、または #12-24 UNC のネジ穴があれば、設置用の工具は必要ありません。
警告 ラックへのユニットの設置や、ラック内のユニットの保守作業を行う場合は、負傷事故を防ぐため、システムが安定した状態で置かれていることを十分に確認してください。安全を確保するために、次のガイドラインを守ってください。
ラックに設置する装置が 1 台だけの場合は、ラックの一番下に取り付けます。
ラックに複数の装置を設置する場合は、最も重い装置を一番下に設置して、下から順番に取り付けます。
ラックにスタビライザが付いている場合は、スタビライザを取り付けてから、ラックに装置を設置したり、ラック内の装置を保守したりしてください。ステートメント 1006
a. レール内の 4 つのキー付きスロットがサーバ側面の 4 個のペグの位置に合うように、内側レールをサーバの一方の側の位置に合わせます(図 2-2 を参照)。
b. キー付きスロットをペグに設定し、レールを背面に向けてスライドさせて、ペグの所定の位置にロックします。
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手順 2 両方のスライド レール部品で前面の固定プレートを開きます。スライド レール部品の前端に、バネ仕掛けの固定プレートがあります。取り付けペグをラック支柱の穴に挿入する前に、この固定プレートが開いている必要があります。
部品の 外側 で、背面を向いている緑色の矢印ボタンを押して、固定プレートを開きます(図 2-3 を参照)。
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手順 3 スライド レールを次のようにラックに取り付けます。
a. 片側のスライド レール部品の前端を、使用する前面ラック支柱の穴の位置に合わせます。
スライド レールの前端をラック支柱の外側に迂回させ、取り付けペグを外側前面からラック支柱の穴に入れます(図 2-3 を参照)。
(注) ラック支柱は、取り付けペグと開いた固定プレートの間にある必要があります。
c. 「PUSH」のマークが付いた固定プレートのリリース ボタンを押します。ばね仕掛けの固定プレートが閉じて、ペグが所定の位置にロックされます。
d. スライド レールの長さを調整したら、背面取り付けペグを対応する背面ラック支柱の穴に差し込みます。スライド レールは前面から背面に向かって水平である必要があります。
背面取り付けペグを、ラック支柱の内側から背面ラック支柱の穴に入れます。
e. 2 つ目のスライド レール部品を、ラックの反対側に取り付けます。2 つのスライド レール部品が相互に同じ高さであり、水平になっていることを確認します。
f. 所定の位置に収まって留まるまで、各部品の内側のスライド レールをラック前方へ引き出します。
a. サーバの側面に装着されている内側レールの背面を、ラック上の空のスライド レールの前端の位置に合わせます。
b. 内部の停止位置に収まるまで、サーバをスライド レールに押し込みます。
c. 両方の内側レールでリリース クリップを背面に向けてスライドさせたら、前面のスラム ラッチがラック支柱に収まるまで、サーバをラックに押し込みます。
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手順 5 (任意)スライド レールに付属の 2 本のネジを使用して、サーバをさらに確実にラックに固定します。サーバを取り付けたラックを移動する場合は、この手順を実行します(図 2-5を参照)。
サーバをスライド レールに完全に押し込んだ状態で、サーバ前面のヒンジ付きスラム ラッチのレバーを開き、レバーの下にある穴からネジを挿入します。ネジがラック支柱のレールの静止部分に挿入され、サーバが引き抜かれるのを防ぎます。反対のスラム ラッチについても行ってください。
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(注) CMA は左右逆に取り付けることができます。CMA を逆に取り付けるには、取り付ける前に ケーブル マネジメント アーム(省略可能)の取り付けを逆にするを参照してください。
手順 1 サーバをラックに完全に押し込んだ状態で、サーバから最も離れた CMA アームの CMA タブを、ラック支柱に装着された固定スライド レールの終端にスライドさせます(図 2-6 を参照)。カチッと音がしてロックされるまで、タブをレールの終端にスライドさせます。
手順 2 サーバに最も近い CMA タブを、サーバに装着された内側レールの終端にスライドさせます(図 2-6 を参照)。カチッと音がしてロックされるまで、タブをレールの終端にスライドさせます。
手順 3 ラックの幅に一致するまで、CMA アセンブリの反対側の終端にある幅調整スライダを引き出します(図 2-6 を参照)。
手順 4 幅調整スライダの終端にある CMA タブを、ラック支柱に装着された固定スライド レールの終端にスライドさせます(図 2-6 を参照)。カチッと音がしてロックされるまで、タブをレールの終端にスライドさせます。
手順 5 各プラスチック製ケーブル ガイドの上部でヒンジ付きフラップを開き、必要に応じてケーブル ガイドを通してケーブルを配線します。
図 2-6 スライド レールの背面へのケーブル マネジメント アームの装着
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手順 1 CMA アセンブリ全体を 180 度回転させます。プラスチック製ケーブル ガイドは、上を向いたままにしておく必要があります。
手順 2 サーバの背面を向くように、各 CMA アームの終端でタブを反転させます。
手順 3 幅調整スライダの終端にあるタブを回転させます。タブの外側の金属ボタンを長押しし、サーバの背面を向くようにタブを 180 度回転させます。
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ここでは、サーバを スタンドアロン モードで 使用する場合のサーバの電源投入方法、IP アドレスの割り当て方法、サーバ管理への接続方法について説明します。サーバを UCS 統合で使用する場合は、固有のケーブル接続および設定が必要です。Cisco UCS 統合に適した設置方法を参照してください。
(注) このサーバにはあらかじめ Shared LOM EXT というデフォルトの NIC モードが設定されています。デフォルトの NIC 冗長化は active-active で、DHCP はイネーブルです。Shared LOM EXT モードでは、1 Gb イーサネット ポートおよび取り付け済みの Cisco 仮想インターフェイス カード(VIC)上のすべてのポートが、Cisco Integrated Management Interface(Cisco IMC)にアクセスできます。10/100 専用管理ポートを使用して Cisco IMC にアクセスする場合は、次の手順の手順 4 の説明に従って、サーバに接続して NIC モードを変更できます。このステップでは、NIC 冗長化を変更し、スタティック IP 設定を設定することもできます。
手順 1 付属の電源コードをサーバの各電源装置に接続し、次に、接地された AC 電源出力に接続します。電源仕様については、電力仕様を参照してください。
最初のブート中、サーバがスタンバイ電源でブートするまでに約 2 分かかります。
電源ステータスは、電源ステータス LED で確認できます(図 1-1を参照)。
(注) サーバはブートアップ時に、サーバに取り付けられている各 USB デバイスに対して 1 度ビープ音を鳴らします。外部の USB デバイスが取り付けられていない場合でも、仮想フロッピーディスク、CD/DVD ドライブ、キーボード、またはマウスなどの各仮想 USB デバイスに対して短いビープ音が鳴ります。BIOS 電源投入時自己診断テスト(POST)時に USB デバイスをホットプラグまたはホットアンプラグした場合、または、BIOS セットアップ ユーティリティや EFI シェルにアクセスしている間にもビープ音が鳴ります。
手順 2 付属の KVM ケーブルを前面パネルの KVM コネクタに接続して、USB キーボードと VGA モニタを接続します(図 1-1を参照)。
(注) または、背面パネルの VGA および USB ポートを使用することもできます。ただし、前面パネルの VGA と背面パネルの VGA は同時に使用できません。1 つの VGA コネクタに接続している場合に、反対側のコネクタにビデオ デバイスを接続すると、最初の VGA コネクタがディセーブルになります。
手順 3 イーサネット ケーブルを、使用するサーバ ポートまたはカード ポートに接続します。
手順 4 NIC モードと NIC 冗長化を設定し、DHCP をイネーブルにするか、スタティック ネットワーク設定を設定するかを選択します。
a. 電源ボタンを押して、サーバをブートします。F8 の押下を求めるプロンプトが表示されるのを待ちます。
b. ブートアップ時に、BIOS Cisco IMC 設定ユーティリティを開くよう求められたら F8 を押します。
c. NIC モードを、サーバ管理用の Cisco IMC へのアクセスのために選択したポートに応じて設定します(ポートの識別については、図 1-2を参照してください)。
このモードでは、DHCP 応答が shared LOM ポートと Cisco カード ポートの両方に返されます。サーバがスタンドアロン モードであるために、Cisco カード接続でその IP アドレスが Cisco UCS Manager システムから取得されないと判別された場合は、その Cisco カードからのその後の DHCP 要求はディセーブルになります。スタンドアロン モードで Cisco カードを介して Cisco IMC に接続する場合は、Cisco Card NIC モードを使用します。
(注) Cisco Card NIC モードは現在、PCIe スロット 5 または 10 に取り付けられている Cisco UCS VIC だけでサポートされています。Cisco UCS 仮想インターフェイス カードの特記事項も参照してください。
d. 必要に応じて NIC 冗長化を変更するには、このユーティリティを使用します。このサーバでは、次の 3 つの NIC 冗長化設定を行うことができます。
– [None]:イーサネット ポートは個別に動作し、問題が発生した場合にフェールオーバーを行いません。
– [Active-standby]:アクティブなイーサネット ポートに障害が発生した場合、スタンバイ ポートにトラフィックがフェールオーバーします。
– [Active-active]:すべてのイーサネット ポートが同時に使用されます。詳細については、「NIC モードおよび NIC 冗長化の設定」を参照してください。
e. ダイナミック ネットワーク設定に対して DHCP を有効にするか、スタティック ネットワーク設定を入力するかを選択します。
(注) DHCP をイネーブルにするには、DHCP サーバにこのサーバの MAC アドレスの範囲をあらかじめ設定しておく必要があります。MAC アドレスはサーバ背面のラベルに印字されています。このサーバでは、Cisco IMC に 6 つの MAC アドレスが割り当てられています。ラベルに印字されている MAC アドレスは、6 つの連続 MAC アドレスのうち最初のものです。
f. (任意)このユーティリティを使用して、VLAN 設定とデフォルトの Cisco IMC ユーザ パスワードの設定を行います。
(注) 設定の変更は約 45 秒後に有効になります。次の手順のサーバの再起動は、F5 を押してウィンドウを更新し、新しい設定が表示されてから行います。
(注) DHCP のイネーブル化を選択した場合、動的に割り当てられた IP アドレスと MAC アドレスがブートアップ時にコンソール ウィンドウに表示されます。
手順 5 ブラウザと Cisco IMC の IP アドレスを使用して、Cisco IMC セットアップ ユーティリティに接続します。IP アドレスは、手順 4で行った設定に基づいています(スタティック アドレスまたは DHCP サーバによって割り当てられたアドレス)。
(注) サーバのデフォルトのユーザ名は admin です。デフォルト パスワードは password です。
サーバを管理するには、これらのインターフェイスの使用手順について『 Cisco UCS C-Series Rack-Mount Server Configuration Guide 』または『 Cisco UCS C-Series Rack-Mount Server CLI Configuration Guide 』を参照してください。これらのマニュアルへのリンクは、次の URL の C シリーズ マニュアル ロードマップ内にあります。
http://www.cisco.com/go/unifiedcomputing/c-series-doc
このサーバには、次のような選択可能な NIC モード設定があります。
このモードでは、DHCP 応答が shared LOM ポートと Cisco カード ポートの両方に返されます。サーバがスタンドアロン モードであるために、Cisco カード接続でその IP アドレスが Cisco UCS Manager システムから取得されないと判別された場合は、その Cisco カードからのその後の DHCP 要求はディセーブルになります。スタンドアロン モードで Cisco カードを介して Cisco IMC に接続する場合は、Cisco Card NIC モードを使用します。
このサーバには、次のような選択可能な NIC 冗長化設定があります。
Active-active 設定では、モード 5 またはバランス TLB(ロード バランシングを発信する適応型)を使用します。このチャネル ボンディングは、特別なスイッチのサポートを必要としません。発信トラフィックは、各スレーブの現在の負荷を実行(速度に関連して計算される)配信されます。着信トラフィックは現在のスレーブによって受信されます。受信のスレーブで障害が発生すると、別のスレーブは、失敗した受信のスレーブに MAC アドレスを引き継ぎます。
ここでは、システム BIOS について説明します。次の項目を取り上げます。
サーバには、シスコが提供し、承認しているファームウェアが使用されています。シスコは、各ファームウェア イメージと共にリリース ノートを提供しています。ファームウェアを更新するには、いくつかの方法があります。
ファームウェア レベルについては、この項で示しているマニュアル ロードマップ リンクにある『 Cisco Host Upgrade Utility Quick Reference Guide 』を参照してください。
『 Cisco UCS C-Series Rack-Mount Server BIOS Upgrade Guide 』を参照してください。
『 Cisco UCS C-Series Rack-Mount Servers Configuration Guide 』を参照してください。
『 Cisco UCS C-Series Rack-Mount Servers CLI Configuration Guide 』を参照してください。
(注) BIOS 設定の詳細が [BIOS] ウィンドウに表示されます。
手順 1 ブート中にメッセージが表示されたら、F2キーを押して BIOS Setup ユーティリティに切り替えます。
(注) このユーティリティの [Main] ウィンドウに、現在の BIOS のバージョンとビルドが表示されます。
手順 2 矢印キーを使って、BIOS メニュー ウィンドウを選択します。
手順 3 矢印キーを使って、変更するフィールドを反転表示にします。
手順 4 Enterキーを押して変更するフィールドを選択し、そのフィールドの値を変更します。
手順 5 [Exit] メニュー ウィンドウが表示されるまで右矢印キーを押します。
手順 6 [Exit] メニュー ウィンドウの指示に従って変更内容を保存し、セットアップ ユーティリティを終了します(または、F10を押します)。Escキーを押すと、変更内容を保存せずにユーティリティを終了できます。