ACC では、同じネットワーク基盤でユニファイドメッセージング機能も実現している。社員は単一の機器で、メール、ボイスメール、ファックスといったサービスをすべて利用できる。あらゆる通信が単一の受信箱に送られ、IP フォンや PC から検索できるのである。
「私は出張が多いのですが、今では会社に電話したり、ボイスメールシステムに電話したりしなくても、ノート PC であらゆる電話メッセージを確認できるようになっています」とエリス社長。「とても気に入っています」
ADP のバーナー氏によると、同社とシスコが共同開発したソリューションによって、ACC ではネットワークインフラを最大限に利用できるようになっている。
「複数のベンダーの製品を組み合わせずに、音声とデータの単一プラットフォームを選んだ判断は、間違っていませんでした」とシューマッハ氏は言う。
「そのほうが信頼性ははるかに高くなると思います。過去 2年間、当社のネットワークがダウンしたことはなく、すべてがきちんと機能しています」
ACC は過去 3年にわたって、オフィスのアップグレードと技術の導入に多額の投資を行ってきた。リターンは得られているのだろうか?
「非常に大きな金額を投資しました」、エリス社長ははっきりとそう言った。「でも、私に言わせれば、本当に買ったのは当社の未来なのです。私は、何の制約もなしにこの販売代理店を成長させることのできる自由を買ったのです。価値があるかですって? もちろん。今後 2年間で売上を 2倍以上にし、顧客ベースを 2倍に拡大する見込みを確実に持っています。この技術があるからこそ、それだけの成長ができるのだと確信しています」