サービスプロバイダー

世界で最も人口の多い国の接続

インドのように広大で多様な国では、相互接続の力がデジタル トランスフォーメーションの促進剤になります。Reliance Jio 社 の CTO、Puneet Garg 氏は次のように述べています。「4 億 5,000 万人の加入者の接続よりも難しいことがあります。1 億世帯向けの有線ブロードバンドを変革し、高速インターネット、音声、テレビサービスを提供することです。これは実に困難な課題です」

インド最大のデジタル サービス プロバイダーである Reliance Jio 社は、こうしたデジタル革命の最前線に立ち、完全なコンバージド IP ネットワークで 1 億世帯を接続するという大胆なビジョンを掲げています。Garg 氏は次のように語っています。「現在、当社の世帯顧客は 1 ヵ月あたり 300 ギガバイトのデータを使用していますが、今後 18 ～ 24 ヵ月のうちに 1,000 ギガバイトに増加する見込みです。こうしたトラフィック量の 4 倍増に対応するには、非常に堅牢で、適切に設計されたバックホールネットワークが必要です」

これは単に数字の問題ではありません。国のデジタル環境を刷新することが重要です。Jio 社は、すでに 6 億人ものモバイルユーザーをサポートするインフラを有し、インドのすべての世帯、企業、地域社会がデジタルの世界にシームレスかつ容易にアクセスできるようにするために尽力しています。

将来のネットワークのために今イノベーションに取り組む

Jio 社のこの野心的なビジョンに向けた取り組みは、シスコとの戦略的パートナーシップの恩恵を得て、革新的な将来のアーキテクチャの開発に力を注いでいます。この協業によりイノベーションが具現化しています。Jio 社が採用したシスコ アジャイル サービス ネットワーキングは、柔軟なサービス展開と堅牢なユーザー体験を実現するために最適化された、シンプルなネットワークアーキテクチャを提供します。こうした進歩は、現在のニーズを満たすだけではなく、遅延の低減、精度と先見性による効率化など、デジタルネットワークに達成可能な新しいグローバル標準の設定につながります。

Garg 氏は次のように述べています。「Jio 社の社内の専門知識とシスコの自動化機能を活用して、セキュリティを含むオブザーバビリティ、プロビジョニング、管理の分野で、エンドツーエンドの視点での自動化を実現しました」

将来のイノベーションを重視

ユーザーと使用率の急増に対応するために、Jio 社はエンドツーエンドのコンバージド IP ネットワークを構築しました。このネットワークでは、以下のようなシスコの最先端技術が活用されています。

• Cisco Silicon One ベースの Cisco 8000 シリーズ ルータ
• IPv6（SRv6）を介したセグメントルーティング
• Cisco Crosswork Network Automation
• シスコ ルーテッド オプティカル ネットワーキングとコヒーレント プラガブル オプティクス
• Cisco Provider Connectivity Assurance（旧 Accedian Skylight）

このインフラストラクチャは、6 億のモバイル顧客と 1 億世帯をサポートし、シームレスな接続性を維持できます。

Jio 社は、今後 10 年を見据えて、急激な成長をサポートする将来のアーキテクチャに焦点を当てています。同社はシスコと共同で、復元力と適応性を備えた将来に対応できるネットワークの構築に取り組んでいます。また、エンドツーエンドの SRv6 と AI を活用した自動化を採用して運用を効率化するとともに、ブロードバンド ネットワーク ゲートウェイのコントロールプレーンとユーザープレーンの分離によって拡張性とリソース使用率を改善しています。この戦略的な洞察により、Jio 社のネットワークは常に他社の一歩先を行っており、インドの進化するデジタル需要に対応しています。

Garg 氏は次のように述べています。「シスコと当社は連携によって、インドのデジタルの未来を強化し、国内の人々、アイデア、可能性をつないでいます。このパートナーシップにより、Jio 社はネットワークを構築するだけでなく、イノベーションを推進し、成長を促進し、インド全体の暮らしを変革するデジタルエコシステムを構築しているのです」

未来は明るく、Jio 社がその道を照らしています。

シスコが高度なエンドツーエンドのコンバージド IP ネットワークを使用して、Reliance Jio 社によるインドのデジタル環境の変革を支援した事例をご覧ください。