この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
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この章では、ACU のプロファイル マネージャー機能を使用してクライアント アダプタのプロファイルを作成および管理する方法について説明します。
ACU のプロファイル マネージャー機能を使用することで、クライアント アダプタに対して最大 16 個のプロファイル(保存済みの設定)を作成し、管理できます。 これらのプロファイルを使用すると、異なる設定情報が必要なさまざまな場所でクライアント アダプタを使用できます。 たとえば、クライアント アダプタを会社、自宅、および空港などの公共エリアで使用できるようにプロファイルを設定できます。 プロファイルを作成しておけば、それらを簡単に切り替えることができるので、新たな場所に行くたびにクライアント アダプタを設定し直す必要がありません。
プロファイルは、クライアント アダプタ ドライバのために予約されたレジストリの一部として保存されるので、無線タイプと関連付けられています。 この結果、340 シリーズの PC カード用のプロファイルを設定し、後から 350 シリーズの PC カードにアップグレードする場合、プロファイルはすべて失われます。 同様に、クライアント アダプタのソフトウェア コンポーネントをアンインストールすると、すべてのプロファイルは失われます。 プロファイルの消失を防ぐため、プロファイル マネージャーのインポートおよびエクスポート機能を使用してプロファイルをバックアップすることをお勧めします。 詳細は、「プロファイルのインポートとエクスポート」を参照してください。
ACU のプロファイル マネージャーを開く場合は、デスクトップで[Aironet Client Utility(ACU)]アイコンをダブルクリックするか、[マイ コンピュータ]>[コントロール パネル]>[Aironet Client Utility]をクリックして ACU を開きます。 次に[Profile Manager]アイコンをクリックするか、[Commands]ドロップダウン メニューから[Profile Manager]を選択します。[Profile Manager]画面が表示されます(図 4-1を参照)。
プロファイル マネージャーを使用すると、プロファイルの管理に関連する次のタスクを実行できます。
• 自動プロファイル選択にプロファイルを追加(自動プロファイル選択へのプロファイルの追加)
• アクティブ プロファイルの選択(アクティブ プロファイルの選択)
• プロファイルの編集(プロファイルの編集)
• プロファイルのデフォルト値への設定(プロファイルのデフォルト値への設定)
• プロファイルの名称変更(プロファイルの名称変更)
• プロファイルの削除(プロファイルの削除)
• プロファイルのインポート(プロファイルのインポート)
• プロファイルのエクスポート(プロファイルのエクスポート)
(注) システム管理者が管理ツールを使用して特定のパラメータを無効にしている場合、これらのパラメータは[Profile Manager]画面で無効にされ、選択できません。
ステップ 1 [Profile Manager]画面の[Add]をクリックします。[Profile Management]編集ボックスにカーソルが表示されます。
ステップ 2 新たなプロファイルの名前を入力します(Office、Home など)。
ステップ 3 Enter キーを押します。 新たなプロファイル名が括弧内に示された[Properties]画面が表示されます。
• このプロファイルにデフォルト値を使用する場合は、[OK]をクリックします。 作成したプロファイルが、[Profile Manager]画面のプロファイルのリストに追加されます。
• 設定パラメータの設定を変更する場合は、 クライアント アダプタの設定の手順に従ってください。 作成したプロファイルが、[Profile Manager]画面のプロファイルのリストに追加されます。
ステップ 5 [OK]または[Apply]をクリックしてプロファイルを保存します。
(注) PC-Cardbus カードのプロファイルは、カードを挿入するスロットに関連付けられます。 したがって、PC-Cardbus カードを常に同じスロットに挿入し、2 つのスロットのプロファイルを作成するか、片方のスロットからプロファイルをエクスポートし、もう片方のスロットにそのプロファイルをインポートします。
クライアント アダプタにプロファイルを作成した後、プロファイル マネージャーの自動プロファイル選択機能にそれらのプロファイルを追加することができます。 自動プロファイル選択が有効になっている場合、クライアント アダプタは自動プロファイル選択に入っているプロファイルのリストから自動的にプロファイルを選択し、それを使用してネットワークとの接続を設定します。
自動プロファイル選択に作成したプロファイルを追加し、プロファイルが選択される順序を設定する手順は次のとおりです。
ステップ 1 ACU を開き、[Select Profile]アイコンをクリックするか、[Commands]ドロップダウン メニューから[Select Profile]を選択します。[Select Profile]画面が表示されます(図 4-2を参照)。
ステップ 2 [Use Auto Profile Selection]オプションの隣の[Manage]ボタンをクリックします。[Auto Profile Selection Management]画面が表示されます(図 4-3を参照)。
図 4-3 [Auto Profile Selection Management]画面
ステップ 3 作成したすべてのプロファイルは、[Available Profiles]ボックスに表示されます。 自動プロファイル選択に追加するプロファイルをそれぞれハイライトし、[Add]ボタンをクリックします。 プロファイルは[Auto Selected Profiles]ボックスに移動します。
• [Auto Selected Profiles]ボックスには、少なくとも 2 つのファイルが入っていなければなりません。
• プロファイルは SSID を指定していなければなりません。SSID を指定していない場合、
[Available Profiles]ボックスでプロファイルを選択できません。
• プロファイルは複数の SSID を指定できません。複数の SSID を指定していると、 [Available
Profiles]ボックスでプロファイルを選択できません。
• 自動プロファイル選択に表示されるプロファイルは、それぞれ固有の SSID を持っていなければなりません。 例: Profile A と Profile B の SSID がいずれも "ABCD" である場合、Profile A と Profile B のいずれかのみを 自動プロファイル選択に追加できます。
(注) 自動プロファイル選択からプロファイルを削除する場合、[Auto Selected Profiles]ボックスでプロファイルをハイライトし、[Remove]ボタンをクリックします。 プロファイルは[Available Profiles]ボックスに移動します。
ステップ 4 [Auto Selected Profiles]ボックスの先頭のプロファイルが最も優先順位が高く、最後のプロファイルの優先順位が最も低くなります。 自動選択プロファイルの順序(および優先順位)を変更する場合は、移動するプロファイルをハイライトし、[High Priority]または[Low Priority]矢印をクリックしてプロファイルを上または下に移動します。
自動プロファイル選択が有効になっていると、クライアント アダプタは使用可能なネットワークをスキャンします。 優先順位が最も高く、見つかったネットワークと同じ SSID を持つプロファイルが、ネットワークとの接続に使用されます。 接続が失敗した場合、クライアント アダプタは SSID がネットワークに一致する優先順位が次に高いプロファイルを使って接続を試みます。接続が成功するまでこれが繰り返されます。
クライアント アダプタで使用するプロファイルを指定する手順は、次のとおりです。
(注) EAP-TLS、PEAP、および EAP-SIM が ACU ではなく、オペレーティング システムで有効になっていても、単に ACU でのプロファイルの切り替えによってこれらの認証タイプを切り替えることはできません。 ホストベースの EAP を使用するプロファイルを ACU で作成できますが、Windows で特定の認証タイプを有効にしなければなりません(Windows で Microsoft 802.1X サプリカントを使用していることが条件です)。 また Windows に 1 度に設定できるのは 1 つの認証タイプのみです。このため、Host-Based EAP を使用する複数のプロファイルが ACU にあり、別の認証タイプを使用する場合は、ACU でプロファイルを切り替えた後で Windows で認証タイプを変更する必要があります。
(注) ACU ではなく ACM の Profile Manager を使用してアクティブなプロファイルを選択することができます。 手順については、 Cisco Aironet Client Monitor(ACM)の使い方 を参照してください。
ステップ 1 ACU を開き、[Select Profile]アイコンをクリックするか、[Commands]ドロップダウン メニューから[Select Profile]を選択します。[Select Profile]画面が表示されます(図 4-2)。
• [Use Selected Profile]:このオプションを選択すると、クライアント アダプタでは 1 つのプロファイルのみを使用できます。 このオプションを選択した場合は、ドロップダウン ボックスから必要なプロファイルを選択する必要があります。
選択済みのプロファイルを使用中に、アクセス ポイントへの結合に失敗したり、結合が失われたりした場合でも、クライアント アダプタは別のプロファイルによる結合の試行を行いません。 結合するには、別のプロファイルを選択するか、[Use Auto Profile Selection]を選択する必要があります。
(注) クライアント アダプタにプロファイルが設定されていない場合、[Use Selected Profile]ドロップダウン ボックスは無効になっていますが、"Driver Advanced Tab Settings" が表示されます。
• [Use Auto Profile Selection]:このオプションを選択すると、プロファイルは、自動プロファイル選択に含まれるよう設定されているプロファイル リストから、クライアント アダプタのドライバにより自動的に選択されます。
クライアント アダプタの結合が 10 秒間を上回って(LEAP が有効な場合は、[LEAP Settings]画面で LEAP 認証タイムアウト値によって指定された時間を超えて)失われた場合、ドライバは自動プロファイル選択に含まれている別のプロファイルに自動的に切り替えます。 アダプタは、アクセス ポイントとの結合を維持している間、または 10 秒以内(または LEAP 認証タイムアウト値によって指定された時間内)に再結合した場合は、プロファイルを切り替えません。 クライアント アダプタを強制的に別のアクセス ポイントに結合するには、[Use Selected Profile]オプションを使用して新しいプロファイルを選択する必要があります。
(注) このオプションが使用できるのは、自動プロファイル選択に複数のプロファイルが含まれている場合です。
(注) 自動プロファイル選択を LEAP とともに使用する場合は、ログイン スクリプトは信頼性に欠けます。 コンピュータにログインする前またはそれと同時に LEAP 認証を実行し、完全なネットワーク接続性を取得する場合には、ログイン スクリプトが実行されます。 しかし、コンピュータにログインした後に LEAP 認証を実行し、完全なネットワーク接続性を取得する場合には、ログイン スクリプトは実行されません。
• [Use Another Application To Configure My Wireless Settings]:このオプションは、クライアント アダプタに ACU 以外のアプリケーションを設定できるようにします。 そのようなアプリケーションの例には、Windows XP および Boingo があります。
(注) Windows XP でカードを設定して、ACU の診断ツールを使用する場合は、このオプションを選択する必要があります。 Windows XP でクライアント アダプタを設定する手順については、 Windows XP でのクライアント アダプタの設定 を参照してください。
ステップ 3 [OK]または[Apply]をクリックして選択を保存します。 クライアント アダプタは、ここで選択したオプションに従ってプロファイルの使用を開始します。
この項では、既存のプロファイルを修正する手順について説明します。 次に示す各項の手順に従って、プロファイルの編集、デフォルト値への設定、名称変更、または削除を行います。
ステップ 1 ACU を開き、[Profile Manager]アイコンをクリックするか、[Commands]ドロップダウン メニューから[Profile Manager]を選択します。[Profile Manager]画面が表示されます(図 4-1)。
ステップ 2 [Profile Management]ドロップダウン ボックスで、編集するプロファイルを選択します。
ステップ 3 [Edit]をクリックします。 プロファイルの名前が括弧内に示された[Properties]画面が表示されます。
ステップ 4 クライアント アダプタの設定の手順に従って、このプロファイルの設定パラメータを変更します。
ステップ 5 [OK]または[Apply]をクリックして設定の変更を保存します。
ステップ 1 ACU を開き、[Profile Manager]アイコンをクリックするか、[Commands]ドロップダウン メニューから[Profile Manager]を選択します。[Profile Manager]画面が表示されます(図 4-1)。
ステップ 2 [Profile Management]ドロップダウン ボックスで、デフォルト値に設定するプロファイルを選択します。
ステップ 3 [Use Defaults]をクリックします。
ステップ 4 プロンプトが表示されたら、[Yes]をクリックして確認します。
ステップ 5 [OK]または[Apply]をクリックして変更を保存します。 プロファイルにデフォルト値が設定されます。
ステップ 1 ACU を開き、[Profile Manager]アイコンをクリックするか、[Commands]ドロップダウン メニューから[Profile Manager]を選択します。[Profile Manager]画面が表示されます(図 4-1)。
ステップ 2 [Profile Management]ドロップダウン ボックスで、名称変更するプロファイルを選択します。
ステップ 3 [Rename]をクリックします。[Profile Management]編集ボックスが有効になります。
ステップ 5 [OK]または[Apply]をクリックして変更を保存します。 プロファイルの名前が変更され、プロファイルのリストに追加されます。
ステップ 1 ACU を開き、[Profile Manager]アイコンをクリックするか、[Commands]ドロップダウン メニューから[Profile Manager]を選択します。[Profile Manager]画面が表示されます(図 4-1)。
ステップ 2 [Profile Management]ドロップダウン ボックスで、削除するプロファイルを選択します。
ステップ 4 プロンプトが表示されたら、[Yes]をクリックして確認します。
ステップ 5 [OK]または[Apply]をクリックして変更を保存します。 プロファイルが削除されます。
この項では、プロファイルをインポートおよびエクスポートする手順について説明します。 インポートおよびエクスポート機能は、たとえば次のような場合に必要になります。
• クライアント アダプタのタイプを変更する前に、またはクライアント アダプタ ソフトウェアのコンポーネントをアンインストールする前にプロファイルをバックアップする。
• 片方の Cardbus スロットの PC-Cardbus カードのプロファイルをエクスポートし、もう片方の Cardbus スロットで使用できるようにインポートする。
• 別のコンピュータのプロファイルを自分のコンピュータに設定する。
• 自分のプロファイルをエクスポートして別のコンピュータに設定する。
次に示す各項の手順に従って、プロファイルをインポートまたはエクスポートします。
ステップ 1 インポートするプロファイルがフロッピー ディスクに保存されている場合は、ディスクをコンピュータのフロッピー ディスク ドライブに挿入します。
ステップ 2 ACU を開き、[Profile Manager]アイコンをクリックするか、[Commands]ドロップダウン メニューから[Profile Manager]を選択します。[Profile Manager]画面が表示されます(図 4-1)。
ステップ 3 [Import]をクリックします。[Import Profile]画面が表示されます。
ステップ 5 プロファイルをクリックすると、[Import Profile]画面下部の[File name]ボックスにそのプロファイルが表示されます。
ステップ 6 [Open]をクリックします。 インポートしたプロファイルが、[Profile Manager]画面のプロファイルのリストに表示されます。
ステップ 1 プロファイルをフロッピー ディスクにエクスポートする場合は、空のフロッピー ディスクをコンピュータのフロッピー ディスク ドライブに挿入します。
ステップ 2 ACU を開き、[Profile Manager]アイコンをクリックするか、[Commands]ドロップダウン メニューから[Profile Manager]を選択します。[Profile Manager]画面が表示されます(図 4-1)。
ステップ 3 [Profile Management]ドロップダウン ボックスで、エクスポートするプロファイルを選択します。
ステップ 4 [Export]をクリックします。[Save Profile As]画面が表示されます。 デフォルトのファイル名は、ProfileName.pro です(ProfileNameは、選択したプロファイルの名前で、デフォルトのディレクトリは ACU がインストールされたディレクトリです)。
ステップ 5 プロファイル名を変更する場合は、[File name]編集ボックスに新たな名前を入力します。
ステップ 6 コンピュータのフロッピー ディスク ドライブやネットワーク上の場所など、別のディレクトリを[Save in]ドロップダウン ボックスで選択します。
ステップ 7 [Save]をクリックします。 プロファイルが指定の場所にエクスポートされます。
ステップ 8 「プロファイルのインポート」の手順に従って、別のコンピュータのプロファイルをインポートします。
Install Wizard を使用してカスタム インストールを実行している場合は、[Allow Non-Administrator Users to Save Settings to the Registry]パラメータの値を指定できました。 このパラメータを[Yes]に設定すると、Windows NT、2000、または XP が動作するコンピュータで、管理者権限を持たないユーザがプロファイルを ACU で修正、レジストリへ保存できるようになります。 (Windows 98、98 SE、Me では複数のユーザ クラスをサポートしていないため、このオプションは使用できません。) このパラメータを[No]に設定すると、管理者権限を持たないユーザへのアクセスが拒否されます。
ACU にはこれに似たパラメータがあり、管理者権限を持っている場合は、このパラメータを使用してインストール時に行った変更を変更することができます。 このパラメータの現在の設定を変更する場合は、次の手順に従います。
ステップ 2 [Preferences]アイコンをクリックするか、[Options]ドロップダウン メニューから[ Preferences] を選択します。[Aironet Client Utility Preferemces]画面が表示されます(図 4-4)。
図 4-4 [Aironet Client Utility Preferences]画面
• 通常クラスのユーザによるプロファイルの修正と保存を許可する場合は、[Allow Non-
Administrator Users to Save Profiles to the Registry]チェック ボックスを選択します。
• 通常クラスのユーザによるプロファイルの修正と保存を禁止する場合は、[Allow Non-
Administrator Users to Save Profiles to the Registry]チェック ボックスの選択を解除します。