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ACU は、クライアント アダプタをさまざまなタイプのネットワークで使用できるように設定するツールのほか、クライアント アダプタとワイヤレス ネットワーク上の他のデバイスのパフォーマンスを評価するツールも提供します。 ACU の診断ツールを使用すると、次の機能を実行できます。
• クライアント アダプタの現在のステータスおよび設定の表示
• クライアント アダプタのデータの送受信に関する統計情報の表示
• クライアント アダプタの RF リンクのグラフィック表示
• クライアント アダプタとその結合先のアクセス ポイント間の RF リンクのパフォーマンスを評価するための RF リンク テストの実行
表 7-1 を使用すると、上記診断ツールを使用する際の手順をすばやく見つけることができます。
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いくつかのパラメータは、ACU 診断ツールの動作に影響を与えます。 このようなパラメータを設定する手順は、次のとおりです。
ステップ 2 [Preferences]アイコンをクリックするか、[Options]ドロップダウン メニューから[ Preferences] を選択します。[Aironet Client Utility Preferemces]画面が表示されます(図 7-1)。
図 7-1 [Aironet Client Utility Preferences]画面
ステップ 3 表 7-2 は、ACU 診断ツールの動作に影響を与えるパラメータとその説明を示しています。 パラメータを変更する際は、表内の指示に従ってください。
ACU を使用すると、クライアント アダプタの現在のステータスだけでなく、アダプタの設定の多くも表示できます。
クライアント アダプタのステータスおよび設定を表示するには、ACU を起動し、[Status]アイコンをクリックするか、[Commands]ドロップダウン メニューから[ Status] を選択します。[Status]画面が表示されます。図 7-2 は、信号強度の値をパーセントで表した[Status]画面であり、図 7-3 は、信号強度の値を dBm で表した同画面の下部です。
(注) 現在のプロファイル名が画面上部の括弧内に表示されます。
図 7-2 [Status]画面(パーセントによる信号強度)
図 7-3 [Status]画面の下部(dBm による信号強度)
表 7-3 は、[Status]画面に表示される要素とその説明を示しています。
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(注) シリアル番号が表示されるのは、カードに番号がプログラミングされている場合です。 |
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クライアント アダプタにインストールされているブート ブロック ファームウェアの現在のバージョン。 ブート ブロック ファームウェアは、クライアント アダプタの識別情報の保持、無線の起動、およびメイン ファームウェアへの制御の受け渡しを行います。このファームウェアはブート ブロックと異なり、ユーザによる修正やアップグレードが可能です。 |
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[Profile Manager]画面の[Use Selected Profile]ドロップダウン ボックスに表示されるネットワーク構成(またはプロファイル)。 これは、ユーザがアクティブ プロファイルとして選択したプロファイルです。 (注) 自動プロファイル選択を使用している場合、現在のプロファイルがデフォルト プロファイルと異なることがあります。 クライアント アダプタは、アクセス ポイントとの結合を維持している間、または 10 秒以内(または LEAP が有効な場合は、LEAP 認証タイムアウト値によって指定された時間内)に再結合した場合は、プロファイルを切り替えません。 プロファイルの作成および使用方法については、 プロファイル マネージャーの使用方法を参照してください。 |
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お使いのクライアント アダプタが現在使用しているネットワーク設定(またはプロファイル)。 (注) 自動プロファイル選択を使用している場合、現在のプロファイルがデフォルト プロファイルと異なることがあります。 クライアント アダプタは、アクセス ポイントとの結合を維持している間、または 10 秒以内(または LEAP が有効な場合は、LEAP 認証タイムアウト値によって指定された時間内)に再結合した場合は、プロファイルを切り替えません。 プロファイルの作成および使用方法については、 プロファイル マネージャーの使用方法を参照してください。 (注) 現在のプロファイルが無効な LEAP ユーザ名とパスワードのために非有効化となった場合、このフィールドにはプロファイルが |
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クライアント アダプタが短い無線ヘッダーを実際に使用しているかどうかを示します。 (注) この設定は 2.4GHz クライアント アダプタのみで表示されます。 (注) 短い無線ヘッダーの使用方法については、表 5-3 の[Use Short Radio Headers]パラメータを参照してください。 |
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クライアント アダプタがアクセス ポイントとの間で送受信されたパケットの保護にメッセージ完全性チェック(MIC)を使用しているかどうかを示します。 MIC により、暗号化されたパケットに対するビットフリップ攻撃を防止できます。 ビットフリップ攻撃では、暗号化されたメッセージが不正侵入者によって傍受され、簡単な変更が加えられます。その後、このメッセージは不正侵入者から再び送信され、受信側に正規のメッセージとして受信されます。 (注) MIC はクライアント アダプタのドライブで自動的にサポートされますが、アクセス ポイントで有効になっている必要があります。 |
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クライアント アダプタの結合先のアクセス ポイント構成を示します。 値: [None]、[WEP Key In Use]、[Cell Is Secure]、[LEAP Authenticated] |
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アクセス ポイントは[Full Encryption]に対応して設定されています。 (注) クライアントの現在のプロファイルで[Allow Association To Mixed Cells]を有効にしていない場合、クライアントは Full Encryption を使用しているアクセス ポイントにのみ結合できます。 |
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クライアントは LEAP を使用していて、WEP と |
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値: [Enabled]、[Not Enabled]、[Need Firmware Upgrade] (注) WEP の有効化については、「ネットワーク セキュリティ パラメータの設定」を参照してください。 |
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クライアント アダプタがアクセス ポイントと通信するためにアクセス ポイントと同じ WEP キーを共有する必要があるか、または WEP の設定に関係なくアクセス ポイントと通信できるかを示す。 (注) 認証タイプの設定方法については、「ネットワーク セキュリティ パラメータの設定」を参照してください。 |
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値: [Diversity]、[Primary Only]、[Secondary Only](PCI クライアント アダプタの場合は[Primary Only]オプションのみ選択できます) (注) この設定は 2.4GHz クライアント アダプタのみで表示されます。 (注) [Primary Only]と[Secondary Only]の値は以前、それぞれ[Right Only]と[Left Only]という名称でした。 アンテナ モードの設定方法については、表 5-4 および表 5-5 の[Antenna Mode(Receive)]および[Antenna Mode(Transmit)]パラメータを参照してください。 |
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クライアント アダプタの現設定の基準となる規制地域(米州など)。(日本のチャネル セットには、[Call ID]も表示されます。)この値はユーザが設定することはできません。 (注) チャネル識別番号、チャネル中心周波数、および各チャネルの規制地域のリストは、 チャネル、電力レベル、アンテナ ゲインを参照してください。 |
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クライアント アダプタがアクセス ポイントと結合する際に使用する名前。 (注) クライアント名の設定方法については、表 5-2 の[Client Name]パラメータを参照してください。 |
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クライアント アダプタが現在データ パケットの送信に使用している速度。 値: 1、2、5.5、または 11Mbps(2.4GHz クライアント アダプタ)、 |
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クライアント アダプタのデータ パケットの送受信用に設定されている速度。 値: 1Mbps、2Mbps、5.5Mbps、11Mbps、または[Auto Rate Selection](2.4GHz クライアント アダプタ)、6 Mbps、9 Mbps、12 Mbps、18 Mbps、24 Mbps、36 Mbps、48 Mbps、54 Mbps、または[Auto Rate Selection](5GHz クライアント アダプタ) (注) クライアント アダプタのデータ レートの設定方法については、表 5-3 の[Data Rate]パラメータを参照してください。 |
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クライアント アダプタの現在の転送時の電力レベル。 最大レベルは、クライアント アダプタにインストールされている無線、およびアダプタを使用している国の規制機関によって異なります。 値: 1、5、15、または 30 mW(340 シリーズクライアント アダプタ)、 (注) クライアント アダプタの電力レベルの設定方法については、表 5-3 の[Transmit Power]パラメータを参照してください。 |
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クライアント アダプタが転送可能になる電力レベル。 最大レベルは、クライアント アダプタにインストールされている無線、およびアダプタを使用している国の規制機関によって異なります。 値: 1、5、15、または 30 mW(340 シリーズクライアント アダプタ)、 (注) クライアント アダプタの設定可能な電力レベルについては、表 5-3 の[Transmit Power]パラメータを参照してください。 |
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クライアント アダプタが通信用チャネルとして現在使用している周波数。 値: クライアント アダプタの無線および規制地域により異なる (注) クライアント アダプタの周波数の選択方法については、表 5-3 の |
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値: [Error]、[Not Associated]、[Associated]、[Authenticating]、[Authenticated]、[Authentication Failed]、または[Ad Hoc Mode] |
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クライアント アダプタが現在結合しているネットワークの名前。 (注) クライアント アダプタの SSID については、表 5-2 の[SSID1]パラメータを参照してください。 |
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クライアント アダプタが使用されているネットワークのタイプ。 値: [Infrastructure]または[Ad Hoc] (注) ネットワーク タイプの設定方法については、表 5-2 の[Network Type]パラメータを参照してください。 |
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(注) クライアント アダプタの省電力モードの設定方法については、表 5-2 の[Power Save Mode]パラメータを参照してください。 |
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クライアント アダプタが結合しているアクセス ポイントの名前。 このフィールドが表示されるのは、クライアント アダプタがインフラストラクチャ モードで動作し、アクセス ポイントに名前が設定され、[Aironet Extensions]が有効になっている場合のみです(アクセス ポイントでは Cisco IOS リリース 12.2(4)JA 以上が実行されていること)。 |
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クライアント アダプタが結合されているアクセス ポイントの IP アドレス。 このフィールドが表示されるのは、クライアント アダプタがインフラストラクチャ モードで動作し、アクセス ポイントに IP アドレスが設定され、[Aironet Extensions]が有効になっている場合のみです(アクセス ポイントでは Cisco IOS リリース 12.2(4)JA 以上が実行されていること)。 (注) [Aironet Extensions]が無効になっている場合、結合したアクセス ポイントの IP アドレスは 0.0.0.0 のように表示されます。 |
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クライアント アダプタが結合されているアクセス ポイントの MAC アドレス。 クライアント アダプタがインフラストラクチャ モードの場合にのみ表示されます。 (注) このフィールドにはアクセス ポイントのイーサネット ポートの |
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ビーコン パケットの間隔を指定します。ビーコン パケットは、アドホック モードでクライアントが相互検索を行う場合に便利です。 (注) ビーコン間隔は、クライアント アダプタがアドホック モードの場合にのみ表示されます。 |
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クライアント アダプタに電源が投入された後の経過時間(時間:分:秒)。 アダプタが 24 時間以上稼働している場合は、「日数, 時間:分:秒」で表されます。 |
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すべての受信パケットの信号の品質。 値が大きいほど、棒グラフが緑色になり、信号が明瞭であることを示します。 (注) この設定が表示されるのは、2.4GHz クライアント アダプタの場合で、パーセントによる信号強度の表示を選択した場合のみです。 詳細については、表 7-2 の[Signal Strength Display Units]パラメータを参照してください。 |
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2.4GHz 帯域での背景の無線周波エネルギーのレベル。 値が小さいほど、棒グラフが緑色になり、背景ノイズが弱いことを示します。 (注) この設定が表示されるのは、2.4GHz クライアント アダプタの場合で、dBm による信号強度の表示を選択した場合のみです。 詳細については、表 7-2 の[Signal Strength Display Units]パラメータを参照してください。 |
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受信予定のビーコン パケットに対する受信したビーコン パケットの割合。 値が大きいほど、棒グラフが緑色になり、信号が明瞭であることを示します。 例:アクセス ポイント は、1 秒あたり 10 ビーコンを送信します。その場合、クライアントアダプタは、5秒間で、50ビーコンパケットを受信すると予想できます。40パケットしか受信しない場合、受信されたビーコンの割合は、80% になります。 (注) この設定は 5GHz クライアント アダプタのみで表示されます。 |
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クライアント アダプタがアクセス ポイントと通信する能力。これは、アダプタの信号強度と信号品質の両方の結果によって決まります。 値: [Not Associated]、[Poor]、[Fair]、[Good]、[Excellent] (注) この設定が表示されるのは、2.4GHz クライアント アダプタ(ただし、パーセントによる信号強度の表示を選択した場合)および 5GHz クライアント アダプタです。 詳細については、表 7-2 の[Signal Strength Display Units]パラメータを参照してください。 |
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信号強度と現在のノイズ レベルの差。 値が大きいほど、アクセス ポイントと通信するためのクライアント アダプタの能力が高くなります。 (注) この設定が表示されるのは、2.4GHz クライアント アダプタの場合で、dBm による信号強度の表示を選択した場合のみです。 詳細については、表 7-2 の[Signal Strength Display Units]パラメータを参照してください。 |
ACU を使用して、クライアント アダプタでどのようにデータが送受信されたかを示す統計情報を表示します。
クライアント アダプタの統計情報を表示するには、ACU を起動し、[Statistics]アイコンをクリックするか、[Commands]ドロップダウン メニューから[ Statistics] を選択します。[Statistics]画面が表示されます(図 7-4)。
(注) 現在のプロファイル名が画面上部の括弧内に表示されます。
(注) ここに表示される送受信の統計情報は、ホストの統計情報です。 つまり、Windows デバイスで送信または受信されたパケットおよびエラーを示します。 アクセス ポイントまたはサイト調査ツールからのリンク ステータス テストは、ファームウェア レベルで実行されるため、[Statistics]画面で表示される統計情報には反映されません。
統計情報は、クライアント アダプタを起動するか、または[Reset]ボタンを選択した直後から計算され、[Screen Update Timer]に指定されたレートで継続的に更新されます。[Screen Update Timer]設定の変更手順については、 表 7-2 を参照してください。
表 7-4 は、表示されるクライアント アダプタの統計情報とその説明を示しています。
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使用可能な受信バッファがないとき(バッファ フルのとき)に受信されたパケットの数。 このエラーは通常、ホストの受信パケットの読み取り速度がクライアント アダプタの送信速度に追いつかない場合に発生します。 |
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クライアント アダプタが 802.11 physical layer convergence protocol(PLCP;物理レイヤ コンバージェンス プロトコル)ヘッダーの受信を開始したが、ヘッダーに cyclic redundancy check(CRC;サイクリック冗長性検査)エラーがあるため、パケットの残りの部分が無視された回数。 (注) CRC エラーは、クライアント アダプタの設置密度が高いために生じるパケットの衝突、同一チャネルにおけるアクセス ポイントの制御範囲の重複、信号の跳ね返りによるマルチパスの多発、または電子レンジやコードレス電話機などからの別の 2.4GHz 信号などに起因します。 |
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CRC エラーのない 802.11 PLCP ヘッダーが受信されたが、ヘッダーに無効な値が含まれるため、パケットの残りの部分が無視された回数。 |
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802.11 PLCP ヘッダーは有効だが、データ部に CRC エラーが含まれていたパケットの数。 (注) CRC エラーは、クライアント アダプタの設置密度が高いために生じるパケットの衝突、同一チャネルにおけるアクセス ポイントの制御範囲の重複、信号の跳ね返りによるマルチパスの多発、または電子レンジやコードレス電話機などからの別の 2.4GHz 信号などに起因します。 |
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クライアント アダプタがアクセス ポイントに結合を試みたが、アダプタの SSID がアクセス ポイントと異なるために結合できなかった回数。 |
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クライアント アダプタがアクセス ポイントに結合を試みたが、アクセス ポイントがアダプタの指定アクセス ポイントでなかったために結合できなかった回数。 (注) アクセス ポイントの指定方法については、表 5-4の |
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クライアント アダプタがアクセス ポイントに結合を試みたが、アダプタのデータ レートがアクセス ポイントでサポートされていないために結合できなかった回数。 (注) サポートされているデータ レートについては、表 5-3 の |
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クライアント アダプタがアクセス ポイントに認証を試みたが、アクセス ポイントから時間内に応答がなかった(タイムアウト)ために認証を得られなかった回数。 |
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クライアント アダプタがアクセス ポイントに結合を試みたが、アクセス ポイントから時間内に応答がなかった(タイムアウト)ために結合できなかった回数。 |
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問題なく受信されたが、すべてのフラグメントが 10 秒以内に受信されなかったか、あるいはホストがアダプタから 10 秒以内にパケットを読み取らなかったために、クライアント アダプタで廃棄されたパケットの数。 |
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message integrity check(MIC;メッセージ完全性チェック)が正しく、問題なく受信されたパケットの数。 (注) このフィールドは、MIC がアクセス ポイントで有効になっていない場合は表示されません。 |
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(注) このフィールドは、MIC がアクセス ポイントで有効になっていない場合は表示されません。 |
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(注) このフィールドは、MIC がアクセス ポイントで有効になっていない場合は表示されません。 |
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MIC シードが受信できなかったために廃棄されたパケットの数。 (注) このフィールドは、MIC がアクセス ポイントで有効になっていない場合は表示されません。 |
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MIC シーケンス番号が不適切なために廃棄されたパケットの数。 (注) このフィールドは、MIC がアクセス ポイントで有効になっていない場合は表示されません。 |
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[Reset]ボタンが選択された後の経過時間(時間:分:秒)。 クライアント アダプタが 24 時間以上稼働している場合は、「日数, 時間:分:秒」で表されます。 |
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クライアント アダプタに電源が投入された後の経過時間(時間:分:秒)。[Total Up Time]は、[Reset]ボタンが選択されても継続的に増分されます。 アダプタが 24 時間以上稼働している場合は、「日数, 時間:分:秒」で表されます。 |
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問題なく受信された RTS パケットの応答として送信された clear-to-send(CTS;送信クリア)パケットの数。 |
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RF エネルギーがすでに検出されているために遅延したパケットの数。 この状態は通常、パケットを送信している別の無線や、信号を妨害する他の RF ソース(電子レンジなど)によって生じます。 |
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ACU のリンク ステータス メーターを使用して、クライアント アダプタの RF リンクのパフォーマンスを評価できます。 このツールを使用してさまざまな場所で RF リンクを評価すると、パフォーマンスが不十分なエリアを避け、クライアント アダプタとアクセス ポイントとの接続が失われるリスクを排除できます。
リンク ステータス メーターを開くには、ACU を起動し、 [Link Status Meter] アイコンをクリックするか、[Commands]ドロップダウン メニューから[Link Status Meter]を選択します。 LSM 画面が表示されます(図 7-5)。
(注) 現在のプロファイル名が画面上部の括弧内に表示されます。
[Link Status Meter]画面には、次の内容がグラフィック表示されます。
• [Signal strength]:パケット受信時のクライアント アダプタの無線信号の強度。 縦軸にパーセントで表示されます。
• [Signal equality]:パケット受信時のクライアント アダプタの無線信号の品質。 横軸にパーセントで表示されます。
信号強度と信号品質を組み合わせた結果は、斜線によって表現されます(図 7-5)。 グラフィック表示での斜線の位置によって、クライアント アダプタとその結合先のアクセス ポイント間の RF リンクが弱い、普通、良い、非常に良いのいずれであるかが決まります。 クライアント アダプタの結合先のアクセス ポイントの名前、IP アドレス、および MAC アドレスが、表示の下部に示されます。
(注) アクセス ポイント名と IP アドレスが表示されるのは、クライアント アダプタがインフラストラクチャ モードで動作し、アクセス ポイントに名前と IP アドレスが設定され、[Aironet Extensions]が有効になっている場合のみです(アクセス ポイントでは Cisco IOS リリース 12.2(4)JA 以上が実行されていること)。
(注) アクセス ポイントの MAC アドレスが表示されるのは、クライアント アダプタがインフラストラクチャ モードで動作している場合のみです。 このフィールドにはアクセス ポイントのイーサネット ポートの MAC アドレス(Cisco IOS を実行していないアクセス ポイントの場合)、またはアクセス ポイントの無線の MAC アドレス(Cisco IOS を実行しているアクセス ポイントの場合)が表示されます。 Cisco IOS を実行するアクセス ポイントのイーサネット ポートの MAC アドレスは、デバイスの裏側のラベルに印字されています。
(注) 信号強度と信号品質は、ACU の[Status]画面にも表示されます。 ただし[Status]画面では、これらのデータはヒストグラムで表現されます。
クライアント アダプタとその結合先のアクセス ポイント間の RF パフォーマンスの最新履歴を表示するには、[Aironet Client Utility Preferences]画面で[Show History]チェックボックスを選択します。 グラフィック表示の黒色のドットは、過去 50 個の信号のパフォーマンスを示します。
ACU のリンク テスト ツールは PING を送信して RF リンクのパフォーマンスを評価します。 このテストは、ACU の[RF Network Properties]画面で設定されているデータ レート( 表 5-3 の[Data Rate]パラメータ)で、エリア全体のさまざまな場所で複数回実行するように設計されています。 リンク テストの結果を使用して RF ネットワークのカバレッジを決定することで、最終的に必要なアクセス ポイントの数とネットワークにおける配置を決定できます。 またこのテストを行うと、パフォーマンスが不十分なエリアを避けることができるので、クライアント アダプタと結合先のアクセス ポイントとの接続が失われるリスクを排除できます。
リンク テストは RF レベルよりも上位で行われるため、2 つのネットワーク デバイス間の RF リンクをテストするだけでなく、 ネットワークの配線部のステータスのチェックや、TCP/IP および適切なドライバがロードされているかどうかの検証も行います。
RF リンク テストを実行するために必要な前提条件は、次のとおりです。
• TCP/IP プロトコルがシステムにインストールされている。
(注) TCP/IP のインストールおよび設定については、Windows オペレーティング システムの[ヘルプ]を参照してください。
• アクセス ポイント(アドホック モードの場合は、他のコンピュータ)に IP アドレスが設定されている。
ステップ 1 ACU を開き、[Link Test]アイコンをクリックするか、[Commands]ドロップダウン メニューから[ Linktest] を選択します。[Linktest]画面が表示されます(図 7-6)。
(注) 現在のプロファイル名が画面上部の括弧内に表示されます。
ステップ 2 [IP Address of Access Point]フィールドに、RF リンク テストを行うアクセス ポイントまたは他のワイヤレス デバイスの IP アドレスを入力します。
ステップ 3 リンク テストは、特定数のパケットの送信を試行するまで実行するか、ユーザが停止するまで実行するかを設定できます。 次のいずれかの手順に従い、リンク テストの実行時間を決定します。
• リンク テスト中に送信するパケットの数を選択します。[Number of Packets]フィールドに数字を入力するか、スライダを使用してこの値を選択します([Number of Packets]パラメータは、[Continuous]チェック ボックスが選択されている場合は無視されます)。
• リンク テストを継続的に実行するには、[Continuous Link Test]チェックボックスを選択します。
ステップ 4 テスト中にアクセス ポイントに送信されるデータ パケットのサイズを選択します。[Packet Size]フィールドに数字を入力するか、スライダを使用してこの値を選択します。
(注) 512 バイトを超えるパケットは、Windows TCP/IP スタックにより断片化(分割)されます。 このため、パケット サイズが 512 バイトを超える場合は、何も欠落しなくても、送信されるパケットの数と受信されるパケットの数が一致しません。
ステップ 5 [Start]ボタンをクリックして、リンク テストを実行します。 テスト中は統計情報が表示され、定期的に更新されます。
図 7-7は、信号強度の値をパーセントで表した[Linktest]画面であり、図 7-8は、信号強度の値を dBm で表した同画面の下部です。
図 7-7 [Linktest]画面(テスト実行中、パーセントによる信号強度)
図 7-8 [Linktest]画面の下部(テスト実行中、dBm による信号強度)
表 7-5 は、リンク テストの実行中に[Linktest]画面に表示される統計情報とその説明を示しています。
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値: [Error]、[Configured]、[Associated]、[Not Associated]、 |
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クライアント アダプタが現在データ パケットの送信に使用している速度。 値: 1、2、5.5、または 11Mbps(2.4GHz クライアント アダプタ)、 |
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クライアント アダプタが結合しているアクセス ポイントの名前。 このフィールドが表示されるのは、クライアント アダプタがインフラストラクチャ モードで動作し、アクセス ポイントに名前が設定され、[Aironet Extensions]が有効になっている場合のみです(アクセス ポイントでは Cisco IOS リリース 12.2(4)JA 以上が実行されていること)。 |
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クライアント アダプタが結合されているアクセス ポイントの MAC アドレス。 クライアント アダプタがインフラストラクチャ モードの場合にのみ表示されます。 (注) このフィールドにはアクセス ポイントのイーサネット ポートの MAC アドレス(Cisco IOS を実行していないアクセス ポイントの場合)、またはアクセス ポイントの無線の MAC アドレス(Cisco IOS を実行しているアクセス ポイントの場合)が表示されます。 Cisco IOS を実行するアクセス ポイントのイーサネット ポートの MAC アドレスは、デバイスの裏側のラベルに印字されています。 |
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すべての受信パケットの信号の品質。 値が大きいほど、棒グラフが緑色になり、信号が明瞭であることを示します。 (注) この設定が表示されるのは、2.4GHz クライアント アダプタの場合で、パーセントによる信号強度の表示を選択した場合のみです。 詳細については、表 7-2 の[Signal Strength Display Units]パラメータを参照してください。 |
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2.4GHz 帯域での背景の無線周波エネルギーのレベル。 値が小さいほど、棒グラフが緑色になり、背景ノイズが弱いことを示します。 (注) この設定が表示されるのは、2.4GHz クライアント アダプタの場合で、dBm による信号強度の表示を選択した場合のみです。 詳細については、表 7-2 の[Signal Strength Display Units]パラメータを参照してください。 |
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受信予定のビーコン パケットに対する受信したビーコン パケットの割合。 値が大きいほど、棒グラフが緑色になり、信号が明瞭であることを示します。 例:アクセス ポイント は、1 秒あたり 10 ビーコンを送信します。その場合、クライアントアダプタは、5秒間で、50ビーコンパケットを受信すると予想できます。それが40パケットしか受信しない場合は、受信するビーコンの割合は80% になります。 (注) この設定は 5GHz クライアント アダプタのみで表示されます。 |
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クライアント アダプタがアクセス ポイントと通信する能力。これは、アダプタの信号強度と信号品質の両方の結果によって決まります。 値: [Not Associated]、[Poor]、[Fair]、[Good]、[Excellent] (注) この設定が表示されるのは、2.4GHz クライアント アダプタ(ただし、パーセントによる信号強度の表示を選択した場合)および 5GHz クライアント アダプタです。 詳細については、表 7-2 の[Signal Strength Display Units]パラメータを参照してください。 |
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信号強度と現在のノイズ レベルの差。 値が大きいほど、アクセス ポイントと通信するためのクライアント アダプタの能力が高くなります。 (注) この設定が表示されるのは、2.4GHz クライアント アダプタの場合で、dBm による信号強度の表示を選択した場合のみです。 詳細については、表 7-2 の[Signal Strength Display Units]パラメータを参照してください。 |
ステップ 6 リンク テストの継続的実行を設定しなかった場合、指定された数のパケットが送信されるとテストが終了し、[Stop]ボタンは[Start]ボタンに変わります。 任意の時点でリンク テストを終了させるには、[Stop]、[OK]、または[Cancel]をクリックします。