CDR および CMR レコード
この章では、CDR/CMR レコードをエクスポートする方法と、エクスポートしたレコードを表示する方法を説明します。
コンピュータ上の選択した場所に CDR/CMR ダンプ情報をエクスポートするには、Cisco Unified Communications Manager CDR Analysis and Reporting の [CDR] メニューの [CDR/CMR のエクスポート(Export CDR/CMR)] を使用します。CDR/CMR ダンプは、CSV 形式です。エクスポートされたレコードのダンプを表示することもできます。
CDR および CMR レコードのエクスポート
CDR および CMR レコードの結果をエクスポートするには、この手順に従います。
手順
ステップ 1 |
CDR Analysis and Reporting から、 を選択します。[CDR/CMRレコードのエクスポート(Export CDR/CMR records)] ウィンドウが表示されます。 |
ステップ 2 |
[開始日(From Date)] ドロップダウン リスト ボックスと [終了日(To Date)] ドロップダウン リスト ボックスで、CDR/CMR ダンプの日付範囲を選択します。 |
ステップ 3 |
[レコードの選択(Select records)] で、CDR レコードと CMR レコードのチェックボックスをオンにします。 |
ステップ 4 |
[ファイルへのエクスポート(Export to File)] をクリックします。 [CDR/CMRレコードのエクスポート結果(Export CDR/CMR records Result)] ウィンドウが表示されます。CDR および CMR レコード結果の表示を参照してください。 |
CDR および CMR レコード結果の表示
次の手順で、エクスポートした CDR/CMR レコード結果を表示する方法を説明します。
始める前に
次の手順を開始する前に、CDR および CMR レコードのエクスポートのすべての手順を実行してください。
手順
ステップ 1 |
[CDR/CMR レコードのエクスポート結果(Export CDR/CMR Record Results)] ウィンドウで、[CDR Dump] リンクまたは [CMR Dump] リンクを右クリックします。 次のオプションを含むポップアップ ウィンドウが表示されます。
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ステップ 2 |
ポップアップ ウィンドウから、オプションの 1 つを選択します。 |
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ステップ 3 |
CDR/CMR ダンプをコンピュータに保存するように選択した場合は、ダンプを保存する場所を選択し、[保存(Save)] をクリックします。ダウンロードが完了したら、ダウンロードした場所でファイルを見つけて、開くことができます。 |
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ステップ 4 |
CDR ダンプまたは CMR ダンプを削除するには、[ファイルの削除(Delete File)] チェックボックスをオンにし、[戻る(Back)] または [閉じる(Close)] をクリックします。 ファイルが削除されます。
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CDR データ
コール詳細レコード(CDR)は、着信番号、発信番号、コールが開始された日付と時刻、コールが接続された時刻、およびコールが終了した時刻の詳細情報を示します。コール管理レコード(CMR)は、診断レコードとも呼ばれ、ジッター、損失パケット、コール中に送受信されたデータの量、および遅延の詳細情報を示します。CDR データは、CDR と CMR を集めてまとめたものです。単一のコールで、複数の CDR および CMR が生成される場合があります。 Unified Communications Manager は、CDR および CMR 内の各コールに関連する情報を記録します。CDR と CMR は、総称として CDR データとして知られており、CAR の基本的な情報ソースとして機能します。
Cisco CDR Agent サービスは、Unified Communications Manager が生成した CDR ファイルと CMR ファイルをローカル ホストから CDR リポジトリ ノードに転送します。CDR リポジトリ ノードでは、CDR Repository Manager サービスが SFTP 接続を介して実行されています。SFTP 接続が切断されると、Cisco CDR Agent サービスは、接続が確立されるまで CDR リポジトリ ノードとの接続を試み続けます。Cisco CDR Agent サービスは、CDR リポジトリ ノードとの接続が再開されると、溜まっていたすべての CDR ファイルを送信します。CDR Repository Manager サービスは、CDR ファイルと CMR ファイルを保守し、CMR と CDR に使用するディスク空間を確保し、最大 3 つの設定済みの宛先にファイルを送信し、各宛先への配信結果を追跡します。CAR は、CDR Repository Manager サービスが作成したディレクトリ構造内の CDR/CMR ファイルにアクセスします。
ユーザが設定したコール量の上限と下限の設定は、CDR リポジトリに割り当てられる、総ディスク空間に対する割合(%)を指定します。CDR リポジトリ フォルダの下で保持されているフォルダは、コール量の上限と下限の割合(%)に寄与しますが、コール量の上限に達しても、Log Partition Monitoring がそのフォルダを削除することはありません。コール量の上限に達すると、CDR Repository Manager は、コール量の下限に達するまで処理済みの CDR ファイルを削除するか、または下限に達しない場合は処理済みの CDR ファイルをすべて削除します。処理済みの CDR ファイルをすべて削除してもコール量の下限に達しない場合、削除はそこで停止します。システムが最大ディスク割り当てに達するまで、CDRHighWaterMarkExceeded アラームが発生します。最大ディスク割り当てに達すると、システムは、ディスク使用量がコール量の上限を下回るまで、未配信のファイルを削除し、さらに保持期間内のファイルを古いファイルから順に削除していきます。このシナリオの CDRMaximumDiskSpaceExceeded アラームが繰り返し発生する場合は、ディスク割り当てを増やすか、または保持日数を短くしてください。
(注) |
ディスク割り当ての使用率が、設定されている上限のしきい値を超える場合、LMP は次のパスで自動的にエクスポートされたCDR と CMR データも消去します。/var/log/active/tomcat/logs/car/carreports/reports/ondemand/temp。 お客様やサードパーティ製のアプリケーションは、バッファに格納された履歴データが失われないように、エクスポートされたファイルをすぐに取得する必要があります。 |
これらのアラームに関する情報は、CDR Repository Alarm Catalog(CDRRepAlarmCatalog)にあります。次の表に、このカタログのアラームとアラートを表示します。
これらのアラームを設定するには、
に進みます。
名前 |
重大度 |
説明 |
---|---|---|
CDRFileDeliveryFailed |
ERROR_ALARM |
SFTP による CDR ファイルの外部課金サーバへの配信が失敗しました。 |
CDRAgentSendFileFailed |
ERROR_ALARM |
CDR Agent が Cisco Unified CM ノードから Unified Communications Manager のクラスタ内の CDR Repository ノードに CDR ファイルを送信できません。 |
CDRHWMExceeded |
WARNING_ALARM |
CDR ファイルのコール量の上限(HWM)に達して、正常に配信された CDR ファイルの一部が削除されました。 |
CDRMaximumDiskSpaceExceeded |
CRITICAL_ALARM |
CDR ファイルのディスク使用量が最大ディスク割り当てを超過しました。ディスク使用量を減らすために、未配信のファイルが一部削除された可能性があります。 |
CDRFileDeliveryFailureContinues |
ERROR_ALARM |
SFTP による CDR ファイルの配信が、再試行で失敗しました。 |
CDRAgentSendFileFailureContinues |
ERROR_ALARM |
CDR Agent が、再試行で CDR ファイルを Cisco Unified CM ノードから CDR リポジトリ ノードに送信することができません。 |
これらのアラームおよび推奨処置の詳細については、
でアラーム定義を参照してください。CDR サービスおよびアラームの詳細については、『Cisco Unified Serviceability アドミニストレーション ガイド』を参照してください。