Cisco Unity Connection 8.x のデフォルト テンプレート
Cisco Unity Connection には、次の変更はできるが削除はできない、事前定義のユーザ テンプレートが付属しています。
|
このテンプレート上の設定は、ほとんどのユーザに適しています。 |
|
このテンプレート上の設定は、Connection を管理するユーザに適しています。このテンプレートに基づくユーザ アカウントにはボイス メールボックスがありません。 デフォルトで、テンプレートでは、最上位特権を持つ管理者の役割であるシステム管理者の役割が指定されます。 |
Cisco Unity Connection 8.x のテンプレート デフォルトに関するパスワードおよび PIN セキュリティの留意点
Connection のエンド ユーザ アカウントと管理者アカウントを作成するためのテンプレートを準備する場合は、次の点に留意してください。
ボイス メールボックス アカウントがあるユーザ
デフォルトの電話 PIN と Web アプリケーション パスワードが、作成したユーザ アカウントに適用されます。これらの PIN とパスワードは、インストール中のデフォルト ボイスメール ユーザ テンプレートのデフォルト セットと、アカウントの作成中に選択したユーザ テンプレートの [パスワードの変更(Change Password)] ページで設定したデフォルトのどちらかです。これらの PIN とパスワードをユーザに付与して、ユーザが Connection カンバセーションと Cisco Personal Communications Assistant(PCA)にサインインできるようにする必要があります。システムのセキュリティを強化するために、ユーザにはできるだけ早く PIN とパスワードの両方を変更するように指示することと、PIN とパスワードに複雑さのルールを適用することを推奨します。
あるいは、Bulk Password Edit ツールを使用して、Connection エンド ユーザ アカウントが作成された後に、それらのアカウントに固有のパスワードと PIN を割り当てることもできます。Bulk Password Edit ツールは、パスワードと PIN 用の固有文字列が格納された CSV ファイルと組み合わせて使用し、パスワード/PIN を一括適用するものです。Bulk Password Edit ツールは、Windows ベースのツールです。 http://www.ciscounitytools.com/Applications/CxN/BulkPasswordEdit/BulkPasswordEdit.html からツールをダウンロードし、ヘルプを参照してください。
ボイス メールボックス アカウントがないユーザ
デフォルト Web アプリケーション パスワードが、作成した各管理アカウントに適用されます。新しいアカウントがデフォルト管理者テンプレートに基づいている場合は、そのアカウントに関連付けられたデフォルト パスワードがランダムに生成された文字列であることに注意してください。したがって、新しい管理アカウントがデフォルト管理者テンプレートに基づいている場合は、最初に、そのテンプレートの新しいデフォルト パスワードを入力してランダムに生成された文字列を置き換えるか、新しいアカウントを作成するたびにパスワードを変更するようにしてください。システムのセキュリティを強化するために、管理者にはできるだけ早くパスワードを変更するように指示することと、パスワードに複雑さのルールを適用することを推奨します。
Cisco Unity Connection 8.5 以降でのテンプレート デフォルトに関する単一受信トレイの考慮事項
Connection 8.5 以降の単一受信トレイを設定する場合は、[社内電子メール アドレスから SMTP プロキシ アドレスを生成(Generate SMTP Proxy Address From Corporate Email Address)] チェックボックスをオンにします。このチェックボックスをオンにすると、Connection によって自動的に [社内電子メール アドレス(Corporate Email Address)] フィールドの値に対する新しい SMTP プロキシ アドレスが作成されます。SMTP プロキシ アドレスを使用すると、Connection で、メッセージのヘッダーにある SMTP アドレスを SMTP プロキシ アドレスのリストと比較して、メッセージの送信者をユーザにマッピングし、受信者をユーザまたは連絡先にマッピングすることができます。Cisco Unity Connection ViewMail for Microsoft Outlook を単一受信トレイ機能と一緒に使用してメッセージを送信する場合は、該当する SMTP プロキシ アドレスが必要です。
Cisco Unity Connection 8.x でのユーザ テンプレートの追加
ボイス メールボックスがあるユーザはエンド ユーザです。ボイス メールボックスがないユーザはシステム管理者です。該当する手順を実行して、ユーザ テンプレートを作成します。
• 「エンド ユーザ テンプレートを作成するには(ボイス メールボックスがないユーザの場合)」
• 「管理者テンプレートを作成するには(ボイス メールボックスがないユーザの場合)」
エンド ユーザ テンプレートを作成するには(ボイス メールボックスがないユーザの場合)
ステップ 1 Cisco Unity Connection Administration で、[テンプレート(Templates)] を展開してから、[ユーザ テンプレート(User Templates)] を選択します。
ステップ 2 [ユーザ テンプレートの検索(Search User Templates)] ページで、[新規追加(Add New)] を選択します。
ステップ 3 [ユーザ テンプレートの新規作成(New User Template)] ページの [ユーザ テンプレート タイプ(User Template Type)] リストで、[ボイス メールボックスがあるユーザ テンプレート(User Template with Voice Mailbox)] を選択します。
ステップ 4 [ベースにするテンプレート(Based on Template)] リストで、新しいテンプレートが基づくテンプレートを選択します。
(注) [ユーザ テンプレートの新規作成(New User Template)] ページで選択した設定(エイリアスや表示名など)を除く、すべての設定がベース テンプレートから新しいテンプレートにコピーされます。システム同報リスト メンバーシップもベース テンプレートからコピーされます。たとえば、デフォルトの voicemailusertemplate に基づくすべての新しいユーザ テンプレートは、自動的に、allvoicemailusers システム同報リストと、voicemailusertemplate が手動で追加された他のすべてのリストに追加されます。
ステップ 5 エイリアスと表示名を入力します。
ステップ 6 [電話システム(Phone System)] リストで、該当する電話システムを選択します。
ステップ 7 [保存(Save)] を選択します。
ステップ 8 [ユーザ テンプレートの基本設定の編集(Edit User Template Basics)] ページで、必要に応じて、追加の設定を入力します。
ステップ 9 基本設定の入力が完了したら、[保存(Save)] を選択します。
ステップ 10 [編集(Edit)] メニューで、該当するページを選択して、新しいユーザ テンプレートの設定のカスタマイズを継続します。ページ上で設定を変更した場合は、ページを移動する前に [保存(Save)] を選択します。
管理者テンプレートを作成するには(ボイス メールボックスがないユーザの場合)
ステップ 1 Cisco Unity Connection Administration で、[テンプレート(Templates)] を展開してから、[ユーザ テンプレート(User Templates)] を選択します。
ステップ 2 [ユーザ テンプレートの検索(Search User Templates)] ページで、[新規追加(Add New)] を選択します。
ステップ 3 [ユーザ テンプレートの新規作成(New User Template)] ページの [ユーザ テンプレート タイプ(User Template Type)] リストで、[ボイス メールボックスがないユーザ テンプレート(User Template Without Voice Mailbox)] を選択します。
ステップ 4 [ベースにするテンプレート(Based on Template)] リストで、新しいテンプレートが基づくテンプレートを選択します。
ステップ 5 アカウントのエイリアスを入力します。
ステップ 6 必要に応じて、追加の情報を入力してから、[保存(Save)] を選択します。
ステップ 7 必要に応じて、[ユーザ テンプレートの基本設定の編集(Edit User Template Basics)] ページで、追加の情報を入力します。ページ上で設定を変更した場合は、[保存(Save)] を選択します。
ステップ 8 [編集(Edit)] メニューで、[役割(Roles)] を選択します。
ステップ 9 [役割の編集(Edit Roles)] ページの [割り当て済みの役割(Assigned Roles)] フィールドまたは [使用可能な役割(Available Roles)] フィールドで、役割名を選択してから、 上 矢印または 下 矢印を選択して役割を該当するフィールドに移動します(デフォルトで、テンプレートでは、最上位特権を持つ管理者の役割であるシステム管理者の役割が指定されることに注意してください)。
ステップ 10 [割り当て済みの役割(Assigned Roles)] フィールドに管理者に適用可能なすべての役割が表示されたら、[保存(Save)] を選択します。
ステップ 11 [編集(Edit)] メニューで、[パスワードの設定(Password Settings)] を選択します。
ステップ 12 [パスワードの設定の編集(Edit Password Settings)] ページで、Connection の管理 にアクセスするときに管理者が使用するパスワードの設定を入力します。
a. [次回サインイン時に、ユーザによる変更が必要(User Must Change at Next Sign-In)] チェックボックスがオンになっていることを確認します。このチェックボックスがオンになっている場合は、管理者が初めてサインインしたときにパスワードの変更が要求されます。
b. [認証規則(Authentication Rule)] フィールドで、該当する規則を選択します。
ステップ 13 [保存(Save)] を選択します。
ステップ 14 Cisco Unified Communications Manager Business Edition(CMBE) 設定の場合は、ステップ 17 に進みます。
Cisco Unity Connection 設定の場合は、[編集(Edit)] メニューで、[パスワードの変更(Change Password)] を選択します。
注意 新しいテンプレートのパスワードを入力する場合は手順(
ステップ 15 と
ステップ 16)を省略しないでください。パスワードを入力しなかった場合は、ランダムに生成された文字列がデフォルト パスワードとして入力されます。その後は、アカウントにサインインできなくなり、別の管理アカウントにサインインするように促され、新しいアカウントのパスワードを変更してランダムに生成された文字列を置き換えます。
ステップ 15 [パスワードの変更(Change Password)] ページの [パスワード(Password)] フィールドに、パスワードを入力します。パスワードは、パスワードの複雑さに関する次の要件を満たしている必要があることに注意してください。
• 最大長要件([認証規則の編集(Edit Authentication Rule)] ページの [最小クレデンシャル長(Minimum Credential Length)] フィールドで設定されたように)
• 次のカテゴリの中から 1 つ以上の文字を含めること:大文字、小文字、数字、および記号(~ !@ # $ % ^ & * " ' , .: ; ?- _ ( ) [ ] < > { } + = / \ |)
• 同じ文字が 4 つ以上連続しないこと(たとえば、aaaaB1C9 は無効です)
• 管理者のエイリアスまたは名前を含めないこと
ステップ 16 [パスワードの確認(Confirm Password)] フィールドにもう一度パスワードを入力します。
ステップ 17 [保存(Save)] を選択します。
Cisco Unity Connection 8.x でのユーザ テンプレートの変更
Cisco Unity Connection アカウントを作成する前に、使用するテンプレート内の設定を確認して、変更が必要かどうかを判断してください。テンプレート設定を変更しても、既存のユーザ アカウントには影響しません。
ユーザ テンプレートを変更するには
ステップ 1 Cisco Unity Connection Administration で、[テンプレート(Templates)] を展開してから、[ユーザ テンプレート(User Templates)] を選択します。
ステップ 2 [ユーザ テンプレートの検索(Search User Templates)] ページで、変更するユーザ テンプレートのエイリアスを選択します。
(注) ユーザ テンプレートが検索結果テーブルに表示されていない場合は、ページ上部の検索フィールドに必要なパラメータを設定して [検索(Find)] を選択します。
ステップ 3 [ユーザ テンプレートの基本設定の編集(Edit User Template Basics)] ページで、必要に応じて、設定を変更します。
ステップ 4 設定の変更が完了したら、[保存(Save)] を選択します。
ステップ 5 [編集(Edit)] メニューから、該当するページのいずれか(またはすべて)の設定を変更できます。ページ上で設定を変更した場合は、ページを移動する前に [保存(Save)] を選択します。
Cisco Unity Connection 8.x でのユーザ テンプレートの削除
デフォルト テンプレート(ボイスメール ユーザ テンプレートと管理者テンプレート)は削除できないことに注意してください。
ユーザ テンプレートを削除しても、そのテンプレートに基づいて作成されたユーザ アカウントには影響しません。
ユーザ テンプレートを削除するには
ステップ 1 Cisco Unity Connection Administration で、[テンプレート(Templates)] を展開してから、[ユーザ テンプレート(User Templates)] を選択します。
ステップ 2 [ユーザ テンプレートの検索(Search User Templates)] ページで、削除するユーザ テンプレートのエイリアスの左側にあるチェックボックスをオンにします。
(注) ユーザ テンプレートが検索結果テーブルに表示されていない場合は、ページ上部の検索フィールドに必要なパラメータを設定して [検索(Find)] を選択します。
ステップ 3 [選択項目の削除(Delete Selected)] を選択します。
ステップ 4 [OK] を選択します。