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目次
Cisco Unified IP Phone には、それぞれ Web ページがあります。この Web ページで、電話機に関する次のような情報を表示できます。
この章では、電話機の Web ページから取得可能な情報について説明します。 この情報は、電話機の操作のリモート モニタやトラブルシューティングに役立てることができます。
また、この情報の多くは、電話機から直接取得することもできます。 詳細については、xref を参照してください。
ここでは、Cisco IP Phone 7821、7841、および 7861 のモデル情報、ステータス メッセージ、およびネットワーク統計を表示する方法について説明します。
[モデル情報(Model Information)]:電話機のハードウェアとソフトウェアに関する情報を表示します。
[ステータス(Status)] メニュー:ステータス メッセージ、ネットワーク統計、および現在のコールに関する統計を表示する画面にアクセスできます。
これらの画面に表示される情報は、電話機の操作のモニタやトラブルシューティングに役立てることができます。
また、これらの情報の大半およびその他の関連情報は、電話機の Web ページからリモートで取得することもできます。
Cisco Unified IP Phone 7821、7841、および 7861 のトラブルシューティングの詳細については、トラブルシューティングを参照してください。
ステップ 1 | [ステータス(Status)] メニューを表示するには、アプリケーション を押します。 |
ステップ 2 | を選択します。 |
ステップ 3 | [ステータス(Status)] メニューを終了するには、[終了(Exit)] を押します。 |
次の表に、電話機の [ステータス メッセージ(Status Messages)] 画面に表示されるステータス メッセージを示します。
次の表では、[ネットワーク統計(Network Statistics)] 画面の情報について説明します。
項目 |
説明 |
---|---|
Tx フレーム(Tx Frames) |
電話機が送信したパケットの数。 |
Tx Broadcasts |
電話機が送信したブロードキャスト パケットの数。 |
Tx Unicast |
電話機が送信したユニキャスト パケットの総数。 |
Rx フレーム(Rx Frames) |
電話機が受信したパケットの数。 |
Rx Broadcasts |
電話機が受信したブロードキャスト パケットの数。 |
Rx unicast |
電話機が受信したユニキャスト パケットの総数。 |
ネイバー デバイス ID(Neighbor Device ID) |
CDP プロトコルで検出された、このポートに接続されているデバイスの ID。 |
[リスタートの原因(Restart Cause)]:次のいずれかの値になります。 |
電話機が最後にリセットされた原因。 |
Port 1 |
PC ポートのリンクの状態と接続(たとえば、Auto 100 Mb Full-Duplex は、PC ポートがリンク アップ状態で、全二重の 100 Mbps 接続を自動ネゴシエーションしたことを意味します)。 |
Port 2 |
ネットワーク ポートのリンク状態と接続。 |
IPv4 |
DHCP ステータスに関する情報。 これには、次の状態があります。 |
電話機の [コールの統計(Call Statistics)] 画面にアクセスすると、最新のコールのカウンタ、統計、および音声品質メトリックを表示できます。
(注) |
また Web ブラウザを使用して [ストリームの統計(Streaming Statistics)] Web ページにアクセスすることにより、リモートでコール統計情報を表示することもできます。 この Web ページには、電話機では表示できない追加の RTCP 統計が含まれています。 |
単一のコールが複数の音声ストリームを使用する場合がありますが、最後の音声ストリームに関するデータだけがキャプチャされます。 音声ストリームは、2 つのエンドポイント間のパケット ストリームです。 一方のエンドポイントが保留になると、コールが引き続き接続されている場合でも、音声ストリームは停止します。 コールが再開されると、新しい音声パケット ストリームが開始され、以前のコール データは新しいコール データによって上書きされます。
[コール統計(Call Statistics)] 画面に音声ストリームに関する最新情報を表示するには、次の手順を実行します。
次の表に、[コール統計(Call Statistics)] 画面の項目を示します。
セキュリティに関する情報を電話機に表示できます。 [セキュリティ設定(Security Configuration)] 画面を表示するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 | [アプリケーション(Applications)] を押します。 |
ステップ 2 | [管理者設定(Admin Settings)] を選択します。 |
ステップ 3 | [セキュリティ(Security)] を選択します。 |
ステップ 4 | 終了するには、[終了(Exit)] を押します。 |
[セキュリティ設定(Security Configuration)] 画面には、次の項目が表示されます。
項目 |
説明 |
---|---|
セキュリティ モード(Security Mode) |
電話機に設定されているセキュリティ モードを表示します。 |
LSC |
ローカルで有効な証明書(LSC)(セキュリティ機能に使用される)が電話機にインストールされているかどうかを示します。 |
信頼リスト(Trust List) |
[信頼リスト(Trust List)] は、[CTL 署名(CTL Signature)] および [Call Manager/TFTP サーバ(Call Manager/TFTP Server)] のサブメニューが表示される、トップレベルのメニューです。 |
802.1X 認証(802.1x Authentication) |
電話機に対して 802.1X 認証を有効にできます。 |
Cisco IP Phone には、それぞれ Web ページがあります。この Web ページで、電話機に関する次のような情報を表示できます。
[デバイス情報(Device Information)]:電話機のデバイスの設定および関連情報を表示します。
[ネットワークのセットアップ情報(Network Setup Information)]:ネットワークのセットアップ情報とその他の電話機の設定情報を表示します。
[ネットワーク統計情報(Network statistics)]:ネットワーク トラフィックに関する情報を提供するハイパーリンクを表示します。
[デバイス ログ(Device Logs)]:トラブルシューティングに利用できる情報を提供する次のハイパーリンクを表示します。
[ストリームの統計(Streaming Statistics)]:[音声とビデオの統計(Audio and Video statistics)]、[ストリーム 1(Stream 1)]、[ストリーム 2(Stream 2)]、[ストリーム 3(Stream 3)]、[ストリーム 4(Stream 4)]、[ストリーム 5(Stream 5)]、および [ストリーム 6(Stream 6)] ハイパーリンクを含み、さまざまなストリームの統計情報が表示されます。
ここでは、電話機の Web ページから取得可能な情報について説明します。 この情報は、電話機の操作のリモート モニタやトラブルシューティングに役立てることができます。
また、この情報の多くは、電話機から直接取得することもできます。 詳細については、[モデル情報(Model Information)] ウィンドウの表示を参照してください。
Cisco IP Phone の Web ページにアクセスするには、次の手順を実行します。
(注) |
Web ページにアクセスできない場合は、デフォルトでアクセスが無効になっている可能性があります。 詳細については、xref を参照してください。 |
ステップ 1 | 次の方法のいずれかを使用して、Cisco IP Phone の IP アドレスを入手します。 |
ステップ 2 |
Web ブラウザを開いて、次の URL を入力します。ここで、IP_address は Cisco IP Phone の IP アドレスです。 http://<IP_address> または https://<IP_address>(Cisco IP Phone がサポートするプロトコルによって異なる) |
電話機の Web ページの [デバイス情報(Device Information)] エリアには、電話機のデバイス設定と関連情報が表示されます。 次の表に、これらの項目を示します。
(注) |
次の表にリストしている一部の項目は、すべての電話機モデルに適用されません。 |
[デバイス情報(Device Information)] 領域を表示するには、電話機の Web ページへのアクセスの説明に従って、電話機の Web ページにアクセスしてから、[デバイス情報(Device Information)] ハイパーリンクをクリックします。
項目 |
説明 |
---|---|
MAC Address |
電話機のメディア アクセス コントロール(MAC)アドレス。 |
ホスト名(Host Name) |
電話機の MAC アドレスに基づいて電話機に自動的に割り当てられる一意の固定された名前。 |
電話番号(Phone DN) |
電話機に割り当てられている電話番号。 |
Version |
電話機で作動しているファームウェアの ID。 |
ハードウェアのリビジョン(Hardware Revision) |
電話機のハードウェアのリビジョン値。 |
シリアル番号(Serial Number) |
電話機の固有のシリアル番号。 |
モデル番号(Model Number) |
電話機のモデル番号。 |
メッセージ受信(Message Waiting) |
この電話機のプライマリ回線で受信したボイス メッセージがあるかどうかを示します。 |
UDI |
電話機に関する次の Cisco Unique Device Identifier(UDI)情報を表示します。 |
時刻(Time) |
電話機が属する日時グループの時間。 この情報は、Cisco Unified Communications Manager から取得されます。 |
タイムゾーン(Time Zone) |
電話機が属する日時グループのタイム ゾーン。 この情報は、Cisco Unified Communications Manager から取得されます。 |
日付(Date) |
電話機が属する日時グループの日付。 この情報は、Cisco Unified Communications Manager から取得されます。 |
電話機の Web ページにある [ネットワークのセットアップ(Network Setup)] エリアには、ネットワークの設定情報と電話機のその他の設定に関する情報が表示されます。 次の表に、これらの項目を示します。
これらの項目の多くは、Cisco IP Phone の [ネットワークのセットアップ(Network Setup)] メニューで表示し、設定できます。
[ネットワークのセットアップ(Network Setup)] 領域を表示するには、電話機の Web ページにアクセスし、次に [ネットワークのセットアップ(Network Setup)] ハイパーリンクをクリックします。
項目 |
説明 |
---|---|
DHCP サーバ(DHCP Server) |
電話機の IP アドレス取得元となる Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)サーバの IP アドレス。 |
BOOTP サーバ(BOOTP Server) |
電話機が設定をブートストラップ プロトコル(BootP)サーバから取得するかどうかを示します。 |
MAC Address |
電話機のメディア アクセス コントロール(MAC)アドレス。 |
ホスト名(Host Name) |
DHCP サーバが電話機に割り当てたホスト名。 |
ドメイン名(Domain Name) |
電話機が所属するドメイン ネーム システム(DNS)ドメインの名前。 |
IP アドレス(IP Address) |
電話機のインターネット プロトコル(IP)アドレス。 |
サブネット マスク(Subnet Mask) |
電話機で使用されるサブネット マスク。 |
TFTP サーバ 1(TFTP Server 1) |
電話機で使用される、プライマリの Trivial File Transfer Protocol(TFTP)サーバ。 |
TFTP サーバ 2(TFTP Server 2) |
電話機で使用される、バックアップの Trivial File Transfer Protocol(TFTP)サーバ。 |
デフォルト ルータ 1(Default Router 1) |
電話機で使用される、デフォルト ルータ。 |
DNS サーバ 1 ~ 3(DNS Server 1–3) |
電話機で使用されるプライマリ DNS サーバ([DNS サーバ 1(DNS Server 1)])およびオプションのバックアップ DNS サーバ([DNS サーバ 2(DNS Server 2)] ~ [DNS サーバ 3(DNS Server 3)])。 |
接続先 VLAN ID(Operational VLAN ID) |
電話機が所属する、Cisco Catalyst スイッチに設定された接続先 Virtual Local Area Networks (VLAN)。 |
管理 VLAN ID(Admin. VLAN ID) |
電話機がメンバーになっている補助 VLAN。 |
CUCM サーバ 1(CUCM Server 1)~CUCM サーバ 5(CUCM Server 5) |
電話機を登録可能な Cisco Unified Communications Manager サーバのホスト名または IP アドレス(優先度順)。 限定された Cisco Unified Communications Manager 機能を提供できる SRST ルータが使用可能な場合、項目にそのルータの IP アドレスが表示されることもあります。 使用可能なサーバについては、この項目に Cisco Unified Communications Manager サーバの IP アドレスと、次の状態のいずれかが表示されます。
項目には、Survivable Remote Site Telephony(SRST)指定も含めることができます。これは、限定された Cisco Unified Communications Manager 機能を提供できる SRST ルータを特定します。 このルータは、他のすべての Cisco Unified Communications Manager サーバが到達不能になった場合に、コールの処理を引き継ぎます。 SRST Cisco Unified Communications Manager は、アクティブであっても、常にサーバのリストの最後尾に表示されます。 SRST ルータ アドレスは、[Cisco Unified CM の設定(Cisco Unified Communications Manager Configuration)] ウィンドウの [デバイス プール(Device Pool)] セクションで設定します。 |
情報 URL(Information URL) |
電話機に表示されるヘルプ テキストの URL。 |
ディレクトリ URL(Directories URL) |
電話機でディレクトリ情報の取得元となるサーバの URL。 |
メッセージ URL(Messages URL) |
電話機でメッセージ サービスの取得元となるサーバの URL。 |
サービス URL(Services URL) |
電話機が Cisco IP Phone サービスを取得するサーバの URL。 |
DHCP を使う(DHCP Enabled) |
電話機が DHCP を使用するかどうかを示します。 |
DHCP アドレス解放(DHCP Address Released) |
電話機の [ネットワークの設定(Network Configuration)] メニューの [DHCP アドレス解放(DHCP Address Released)] オプションの設定を示します。 |
代替 TFTP(Alternate TFTP) |
電話機が代替 TFTP サーバを使用しているかどうかを示します。 |
アイドル URL(Idle URL) |
電話機が [URL のアイドル時間(Idle URL Time)] フィールドで指定された時間にわたって使用されず、メニューが開かれていない場合に表示される URL。 |
URL のアイドル時間(Idle URL Time) |
電話機がアイドル状態で、いかなるメニューも開かれない時間(秒数)であり、この時間の経過後、[アイドル URL(Idle URL)] で指定した XML サービスがアクティブになります。 |
プロキシ サーバの URL(Proxy Server URL) |
電話機の HTTP クライアントの代わりにローカル以外のホスト アドレスに HTTP 要求を送信し、ローカル以外のホストから電話機の HTTP クライアントへの応答を提供するプロキシ サーバの URL。 |
認証 URL(Authentication URL) |
電話機の Web サーバに発行された要求を検証するために、電話機が使用する URL。 |
SW ポートのセットアップ(SW Port Setup) |
スイッチ ポートの速度とデュプレックス。次のいずれかになります。 |
PC ポートのセットアップ(PC Port Setup) |
スイッチ ポートの速度とデュプレックス。次のいずれかになります。 |
TFTP サーバ 2(TFTP Server 2) |
プライマリ TFTP サーバが使用不能になった場合に、電話機が使用するバックアップ TFTP サーバ。 |
ユーザ ロケール(User Locale) |
電話機のユーザに関連付けられているユーザ ロケール。 言語、フォント、日付と時刻の形式、および英数字キーボードのテキスト情報など、ユーザをサポートするための一連の詳細情報を示します。 |
ネットワーク ロケール(Network Locale) |
電話機のユーザに関連付けられているネットワーク ロケール。 電話機が使用するトーンと断続周期の定義など、特定の場所にある電話機をサポートするための一連の詳細情報を示します。 |
ヘッドセットを使う(Headset Enabled) |
電話機のヘッドセット ボタンが有効になっているかどうかを示します。 |
ユーザ ロケール バージョン(User Locale Version) |
電話機にロードされたユーザ ロケールのバージョン。 |
ネットワーク ロケール バージョン(Network Locale Version) |
電話機にロードされたネットワーク ロケールのバージョン。 |
PC ポートを無効にする(PC Port Disabled) |
電話機の PC ポートが有効になっているか無効になっているかを示します。 |
スピーカーを使う(Speaker Enabled) |
電話機のスピーカーフォンが有効になっているかどうかを示します。 |
GARP を使う(GARP Enabled) |
電話機が Gratuitous ARP 応答から MAC アドレスを取得するかどうかを示します。 |
ボイス VLAN を使う(Voice VLAN Enabled) |
電話機が、PC ポートに接続されたデバイスに、ボイス VLAN へのアクセスを許可するかどうかを示します。 |
通話制御の DSCP(DSCP for Call Control) |
コール制御シグナリングの DSCP IP 分類。 |
設定の DSCP(DSCP for Configuration) |
電話機の設定転送の DSCP IP 分類。 |
サービスの DSCP(DSCP for Services) |
電話機ベースのサービスの DSCP IP 分類。 |
セキュリティ モード(Security Mode) |
電話機に設定されているセキュリティ モード。 |
Web アクセス可能(Web Access Enabled) |
電話機の Web アクセスが有効([はい(Yes)])か無効([いいえ(No)])かを示します。 |
PC ポートへのスパン(Span to PC Port) |
ネットワーク ポートで送受信されるパケットをアクセス ポートに転送するかどうかを表示します。 |
PC VLAN |
PC に送信されたパケットから 802.1P/Q タグを識別し、削除する VLAN。 |
PC ポートの CDP(CDP on PC Port) |
PC ポートで CDP がサポートされているかどうかを示します(デフォルトでは有効)。 Cisco Unified Communications Manager で CDP が無効になっている場合は、PC ポートで CDP を無効にすると CVTA が動作しなくなることを示す警告が表示されます。 PC ポートとスイッチ ポートの CDP に関する現在の値は、[設定(Settings)] メニューに表示されます。 |
SW ポートの CDP(CDP on SW Port) |
スイッチ ポートで CDP がサポートされているかどうかを示します(デフォルトでは有効)。 電話機、電力ネゴシエーション、QoS 管理、および 802.1x セキュリティに VLAN を割り当てる場合は、スイッチ ポートで CDP を有効にします。 電話機を Cisco スイッチに接続した場合は、スイッチ ポートで CDP を有効にします。 CDP が Cisco Unified Communications Manager で無効になっているときは、電話機を Cisco スイッチ以外のスイッチに接続した場合に限り、スイッチ ポートで CDP を無効にする必要があることを示す警告が表示されます。 PC ポートとスイッチ ポートの CDP に関する現在の値は、[設定(Settings)] メニューに表示されます。 |
LLDP-MED:SW ポート(LLDP-MED: SW Port) |
スイッチ ポートで Link Layer Discovery Protocol Media Endpoint Discovery(LLDP-MED)が有効になっているかどうかを示します。 |
LLDP:PC ポート(LLDP: PC Port) |
リンク層検出プロトコル(LLDP)が PC ポートで有効かどうかを示します。 |
LLDP 電源優先度(LLDP Power Priority) |
電話機の電源優先度をスイッチにアドバタイズし、スイッチが電力を適切に電話機に供給できるようにします。 次の設定があります。 |
LLDP アセット ID |
在庫管理のため電話機に割り当てられているアセット ID を識別します。 |
電話機の Web ページにある次のネットワーク統計ハイパーリンクには、電話機のネットワーク トラフィックに関する情報が表示されます。
[イーサネット情報(Ethernet Information)]:イーサネット トラフィックに関する情報を表示します。
[アクセス(Access)] 領域:電話機の PC ポートとの間で送受信されるネットワーク トラフィックに関する情報を表示します。
[ネットワーク(Network)] 領域:電話機のネットワーク ポートとの間で送受信されるネットワーク トラフィックに関する情報を表示します。
ネットワーク統計領域を表示するには、電話機の Web ページにアクセスして、[イーサネット情報(Ethernet Information)]、[アクセス(Access)]、または [ネットワーク(Network)] ハイパーリンクをクリックします。
次の表では、[イーサネット情報(Ethernet Information)] Web ページの内容について説明しています。
項目 |
説明 |
---|---|
Tx フレーム(Tx Frames) |
電話機が送信するパケットの総数。 |
Tx ブロードキャスト(Tx broadcast) |
電話機が送信するブロードキャスト パケットの総数。 |
Tx マルチキャスト(Tx multicast) |
電話機が送信するマルチキャスト パケットの総数。 |
Tx ユニキャスト(Tx unicast) |
電話機が送信するユニキャスト パケットの総数。 |
Rx フレーム(Rx Frames) |
電話機が受信したパケットの総数。 |
Rx ブロードキャスト(Rx broadcast) |
電話機が受信するブロードキャスト パケットの総数。 |
Rx マルチキャスト(Rx multicast) |
電話機が受信するマルチキャスト パケットの総数。 |
Rx ユニキャスト(Rx unicast) |
電話機が受信するユニキャスト パケットの総数。 |
Rx PacketNoDes |
ダイレクト メモリ アクセス(DMA)記述子がないため廃棄されたパケットの総数。 |
次の表で、[アクセス領域(Access Area)] および [ネットワーク領域(Network Area)] の Web ページの情報を説明します。
項目 |
説明 |
---|---|
Rx totalPkt |
電話機が受信したパケットの合計数 |
Rx crcErr |
CRC が失敗した、受信されたパケットの合計数 |
Rx alignErr |
フレーム チェック シーケンス(FCS)が無効であり、長さが 64 ~ 1522 バイトの受信されたパケットの合計数 |
Rx マルチキャスト(Rx multicast) |
電話機が受信したマルチキャスト パケットの合計数 |
Rx ブロードキャスト(Rx broadcast) |
電話機が受信したブロードキャスト パケットの合計数 |
Rx ユニキャスト(Rx unicast) |
電話機が受信したユニキャスト パケットの合計数 |
Rx shortErr |
サイズが 64 バイトより小さい、受信された FCS エラー パケットまたは Align エラー パケットの合計数 |
Rx shortGood |
サイズが 64 バイトより小さい、受信された有効なパケットの合計数 |
Rx longGood |
サイズが 1522 バイトより大きい、受信された有効なパケットの合計数 |
Rx longErr |
サイズが 1522 バイトより大きい、受信された FCS エラー パケットまたは Align エラー パケットの合計数 |
Rx size64 |
無効なパケットを含め、サイズが 0 ~ 64 バイトまでの受信されたパケットの合計数 |
Rx size65to127 |
無効なパケットを含め、サイズが 65 ~ 127 バイトまでの受信されたパケットの合計数 |
Rx size128to255 |
無効なパケットを含め、サイズが 128 ~ 255 バイトまでの受信されたパケットの合計数 |
Rx size256to511 |
無効なパケットを含め、サイズが 256 ~ 511 バイトまでの受信されたパケットの合計数 |
Rx size512to1023 |
無効なパケットを含め、サイズが 512 ~ 1023 バイトまでの受信されたパケットの合計数 |
Rx size1024to1518 |
無効なパケットを含め、サイズが 1024 ~ 1518 バイトまでの受信されたパケットの合計数 |
Rx tokenDrop |
リソース不足(FIFO オーバーフローなど)が原因でドロップされたパケットの合計数 |
Tx excessDefer |
メディアが使用中であることが原因で送信が遅延したパケットの合計数 |
Tx lateCollision |
パケット転送の開始後 512 ビット時間過ぎてから衝突が起こった回数 |
Tx totalGoodPkt |
電話機が受信した有効なパケット(マルチキャスト、ブロードキャスト、およびユニキャスト)の合計数 |
Tx Collisions |
パケットの送信中に生じた衝突の合計回数 |
Tx excessLength |
パケット送信が 16 回試行されたために送信されなかったパケットの合計数 |
Tx ブロードキャスト(Tx broadcast) |
電話機が送信したブロードキャスト パケットの合計数 |
Tx マルチキャスト(Tx multicast) |
電話機が送信したマルチキャスト パケットの合計数 |
LLDP FramesOutTotal |
電話機から送信された LLDP フレームの合計数 |
LLDP AgeoutsTotal |
キャッシュ内でタイムアウトになった LLDP フレームの合計数 |
LLDP FramesDiscardedTotal |
必須 TLV のいずれかについて、欠落している、順序に誤りがある、または範囲を超える文字列長が含まれているために廃棄された LLDP フレームの合計数 |
LLDP FramesInErrorsTotal |
検出可能なエラーが 1 つ以上含まれる状態で受信された LLDP フレームの合計数 |
LLDP FramesInTotal |
電話機が受信した LLDP フレームの合計数 |
LLDP TLVDiscardedTotal |
破棄された LLDP TLV の総数。 |
LLDP TLVUnrecognizedTotal |
電話機で認識されなかった LLDP TLV の総数。 |
CDP ネイバー デバイス ID(CDP Neighbor Device ID) |
CDP が検出した、このポートに接続されているデバイスの ID |
CDP ネイバー IP アドレス(CDP Neighbor IP Address) |
CDP プロトコルで検出されたネイバー デバイスの IP アドレス |
CDP ネイバー ポート(CDP Neighbor Port) |
CDP プロトコルで検出された、電話機が接続されているネイバー デバイスのポート。 |
LLDP ネイバー デバイス ID(LLDP Neighbor Device ID) |
LLDP で検出された、このポートに接続されているデバイスの ID。 |
LLDP ネイバー IP アドレス(LLDP Neighbor IP Address) |
LLDP プロトコルで検出されたネイバー デバイスの IP アドレス。 |
LLDP ネイバー ポート(LLDP Neighbor Port) |
LLDP プロトコルで検出された、電話機が接続されているネイバー デバイスのポート。 |
ポート情報(Port Information) |
速度と二重化モード。 |
電話機の Web ページにある次のデバイス ログのハイパーリンクには、電話機のモニタとトラブルシューティングに役立つ情報が表示されます。 デバイス ログの領域にアクセスするには、電話機の Web ページへのアクセスの説明に従って、電話機の Web ページにアクセスします。
[コンソール ログ(Console Logs)]:個々のログ ファイルへのハイパーリンクが含まれています。 コンソール ログ ファイルには、電話機が受信したデバッグ メッセージとエラー メッセージが含まれます。
[コア ダンプ(Core Dumps)]:個々のダンプ ファイルへのハイパーリンクが含まれています。 コア ダンプ ファイルには、電話のクラッシュ時のデータが含まれています。
[ステータス メッセージ(Status Messages)]:電話機に最後に電源が投入されてから電話機が生成したステータス メッセージの中で最近のものを最大 10 件表示します。 電話機の [ステータス メッセージ(Status Messages)] 画面にも、この情報が表示されます。 [ステータス メッセージ(Status Messages)] 画面の表示に、表示される可能性のあるステータス メッセージの説明を示します。
[デバッグの表示(Debug Display)]:トラブルシューティングのサポートを依頼する際に、Cisco TAC に有用なデバッグ メッセージを提供します。
Cisco IP Phone は、同時に最大で 3 つのデバイスとの間で情報をストリーミングできます。 電話機は、コール中、または音声やデータの送受信サービスの作動中に、情報をストリーミングします。
電話機の Web ページにある [ストリームの統計(Streaming Statistics)] 領域には、ストリームに関する情報が表示されます。
[ストリームの統計(Streaming Statistics)] 領域を表示するには、電話機の Web ページにアクセスし、次に [ストリーム(Stream)] ハイパーリンクをクリックします。
次の表に、[ストリームの統計(Streaming Statistics)] 領域の項目を示します。
項目 |
説明 |
||
---|---|---|---|
リモート アドレス(Remote Address) |
ストリームの宛先の IP アドレスおよび UDP ポート。 |
||
ローカル アドレス(Local Address) |
電話機の IP アドレスおよび UPD ポート。 |
||
開始時刻(Start Time) |
Cisco Unified Communications Manager が電話機にパケットの送信開始を要求した時間を示す内部タイム スタンプ。 |
||
ストリーム ステータス(Stream Status) |
ストリーミングがアクティブかどうかを示します。 |
||
ホスト名(Host Name) |
電話機の MAC アドレスに基づいて電話機に自動的に割り当てられる一意の固定された名前。 |
||
送信パケット(Sender Packets) |
この接続の開始以降に電話機が送信した RTP データ パケットの総数。 接続が受信専用モードに設定されている場合、値は 0 です。 |
||
送信オクテット(Sender Octets) |
この接続の開始以降に電話が RTP データ パケットで送信したペイロード オクテットの総数。 接続が受信専用モードに設定されている場合、値は 0 です。 |
||
送信コーデック(Sender Codec) |
送信ストリームに対応する音声符号化のタイプ。 |
||
送信した送信レポート(Sender Reports Sent) (注を参照) |
RTCP 送信レポートが送信された回数。 |
||
送信した送信レポート時間(Sender Report Time Sent) (注を参照) |
最後に RTCP 送信レポートが送信された時間を示す内部タイム スタンプ。 |
||
受信喪失パケット(Rcvr Lost Packets) |
この接続でのデータの受信を開始してから失われた RTP データ パケットの総数。 予期されたパケット数から実際に受信されたパケット数を差し引いた値として定義されます。受信パケット数には、遅延または重複パケットも含まれます。 接続が送信専用モードに設定されていた場合、値は 0 として表示されます。 |
||
平均ジッター(Avg Jitter) |
RTP データ パケットの内部到着時間の平均偏差の推定値(ミリ秒単位)。 接続が送信専用モードに設定されていた場合、値は 0 として表示されます。 |
||
受信コーデック(Rcvr Codec) |
受信ストリームに使用された音声符号化のタイプ。 |
||
送信した受信レポート(Rcvr Reports Sent) (注を参照) |
RTCP 受信レポートが送信された回数。 |
||
送信した受信レポート時間(Rcvr Report Time Sent) (注を参照) |
RTCP 受信レポートが送信された時間を示す内部タイム スタンプ。 |
||
受信パケット(Rcvr Packets) |
この接続でのデータ受信開始以降に電話機が受信信した RTP データ パケットの総数。 マルチキャスト コールの場合は、さまざまな送信元から受信したパケットが含まれます。 接続が送信専用モードに設定されていた場合、値は 0 として表示されます。 |
||
受信オクテット(Rcvr Octets) |
この接続でのデータ受信開始以降にデバイスが RTP データ パケットで受信したペイロード オクテットの総数。 マルチキャスト コールの場合は、さまざまな送信元から受信したパケットが含まれます。 接続が送信専用モードに設定されていた場合、値は 0 として表示されます。 |
||
累積フレーム損失率(Cumulative Conceal Ratio) |
隠蔽フレームの総数を、音声ストリームの開始以降に受信された音声フレームの総数で割った値。 |
||
直近フレーム損失率(Interval Conceal Ratio) |
アクティブな音声の直前の 3 秒間の音声フレームに対する隠蔽フレームの比率。 音声アクティビティ検出(VAD)を使用している場合、3 秒間のアクティブな音声を蓄積するには、より長い間隔が必要になることがあります。 |
||
最大フレーム損失率(Max Conceal Ratio) |
音声ストリームの開始以降、最も高い間隔の損失率。 |
||
MOS LQK |
リスニング品質(LQK)の平均オピニオン評点(MOS)を客観的に評価するスコアで、5(優良)~ 1(不良)でランク付けされます。 このスコアは、音声ストリームの先行 8 秒間でのフレーム損失に起因する音声隠蔽イベントに基づいています。 詳細については、音声品質のモニタリングを参照してください。
|
||
平均 MOS LQK(Avg MOS LQK) |
音声ストリーム全体で測定された平均 MOS LQK スコア。 |
||
最小 MOS LQK(Min MOS LQK) |
音声ストリームの開始以降に測定された最も低い MOS LQK スコア。 |
||
最大 MOS LQK(Max MOS LQK) |
音声ストリームの開始以降に測定されたベースライン MOS LQK スコアまたは最も高い MOS LQK スコア。 これらのコーデックは、フレーム損失なしの通常の条件で次の最大 MOS LQK スコアを提供します。 |
||
MOS LQK のバージョン |
MOS LQK スコアを計算するために使用されるシスコ独自のアルゴリズムのバージョン。 |
||
フレーム損失発生秒数(Conceal Secs) |
音声ストリームの開始以降、隠蔽イベント(フレーム損失)があった秒数([深刻なフレーム損失発生秒数(Severely Conceal Secs)] の値を含む)。 |
||
深刻なフレーム損失発生秒数(Severely Conceal Secs) |
音声ストリームの開始以降、5 % を超える隠蔽イベント(フレーム損失)があった秒数。 |
||
遅延 (注を参照) |
ネットワーク遅延の推定値(ミリ秒単位)。 ラウンドトリップ遅延の実行中の平均値を表します。これは、RTCP 受信レポート ブロックの受信時に測定されます。 |
||
最大ジッター(Max Jitter) |
瞬時ジッターの最大値(ミリ秒単位)。 |
||
送信サイズ(Sender Size) |
送信ストリームの RTP パケット サイズ(ミリ秒単位)。 |
||
受信した送信レポート(Sender Reports Received) (注を参照) |
RTCP 送信レポートが受信された回数。 |
||
受信した送信レポート時間(Sender Report Time Received) (注を参照) |
RTCP 送信レポートが最後に受信された時間。 |
||
受信サイズ(Rcvr Size) |
受信ストリームの RTP パケット サイズ(ミリ秒単位)。 |
||
受信削除(Rcvr Discarded) |
ネットワークから受信されたが、ジッター バッファから廃棄された RPT パケット。 |
||
受信した受信レポート(Rcvr Reports Received) (注を参照) |
RTCP 受信レポートが受信された回数。 |
||
受信した受信レポート時間(Rcvr Report Time Received) (注を参照) |
RTCP 受信レポートが最後に受信された時間。 |
||
音声品質メトリック |
|||
累積フレーム損失率(Cumulative Conceal Ratio) |
隠蔽フレームの総数を、音声ストリームの開始以降に受信された音声フレームの総数で割った値。 |
||
直近フレーム損失率(Interval Conceal Ratio) |
アクティブな音声に先行する 3 秒間の間隔における、音声フレームに対する隠蔽フレームの比率。 音声アクティビティ検出(VAD)を使用している場合、3 秒間のアクティブな音声を蓄積するには、より長い間隔が必要になることがあります。 |
||
最大フレーム損失率(Max Conceal Ratio) |
音声ストリームの開始以降、最も高い間隔の損失率。 |
||
フレーム損失発生秒数(Conceal Secs) |
音声ストリームの開始以降、隠蔽イベント(フレーム損失)があった秒数([深刻なフレーム損失発生秒数(Severely Conceal Secs)] の値を含む)。 |
||
深刻なフレーム損失発生秒数(Severely Conceal Secs) |
音声ストリームの開始以降、5 % を超える隠蔽イベント(フレーム損失)があった秒数。 |
(注) |
RTP 制御プロトコルが無効になっている場合、このフィールドのデータは生成されないため、0 が表示されます。 |
目次
- 電話システムの監視
- 電話システムの監視の概要
- Cisco IP Phone のステータス
- [モデル情報(Model Information)] ウィンドウの表示
- [ステータス(Status)] メニューの表示
- [ステータス メッセージ(Status Messages)] ウィンドウの表示
- ステータス メッセージ フィールド
- [ネットワーク統計(Network Statistics)] ウィンドウの表示
- [ネットワーク統計(Network Statistics)] フィールド
- [コール統計(Call Statistics)] ウィンドウの表示
- コール統計のフィールド
- [セキュリティ設定(Security Configuration)] ウィンドウの表示
- [セキュリティ設定(Security Configuration)] のフィールド
- Cisco IP Phone Web ページ
- 電話機の Web ページへのアクセス
- デバイス情報
- ネットワークのセットアップ
- ネットワーク統計
- [イーサネット情報(Ethernet Information)] Web ページ
- [アクセス領域(Access Area)] と [ネットワーク領域(Network Area)] の Web ページ
- デバイス ログ
- ストリームの統計
電話システムの監視の概要
Cisco IP Phone のステータス
ここでは、Cisco IP Phone 7821、7841、および 7861 のモデル情報、ステータス メッセージ、およびネットワーク統計を表示する方法について説明します。
[モデル情報(Model Information)]:電話機のハードウェアとソフトウェアに関する情報を表示します。
[ステータス(Status)] メニュー:ステータス メッセージ、ネットワーク統計、および現在のコールに関する統計を表示する画面にアクセスできます。
これらの画面に表示される情報は、電話機の操作のモニタやトラブルシューティングに役立てることができます。
また、これらの情報の大半およびその他の関連情報は、電話機の Web ページからリモートで取得することもできます。
Cisco Unified IP Phone 7821、7841、および 7861 のトラブルシューティングの詳細については、トラブルシューティングを参照してください。
[モデル情報(Model Information)] ウィンドウの表示
[ステータス(Status)] メニューの表示
手順
ステップ 1 [ステータス(Status)] メニューを表示するには、アプリケーション を押します。 ステップ 2 を選択します。 ステップ 3 [ステータス(Status)] メニューを終了するには、[終了(Exit)] を押します。
[ステータス メッセージ(Status Messages)] ウィンドウの表示
手順
ステップ 1 [アプリケーション(Applications)] を押します。 ステップ 2 [管理者設定(Admin Settings)] を選択します。 ステップ 3 [ステータス(Status)] を選択します。 ステップ 4 [ステータス メッセージ(Status Messages)] を選択します。 ステップ 5 現在のステータス メッセージを削除するには、[リストのクリア(Clear List)] を押します。 ステップ 6 [ステータス メッセージ(Status Messages)] 画面を終了するには、[終了(Exit)] を押します。
ステータス メッセージ フィールド
次の表に、電話機の [ステータス メッセージ(Status Messages)] 画面に表示されるステータス メッセージを示します。
表 1 Cisco IP Phone のステータス メッセージ メッセージ
説明
考えられる状況と対処方法
CFG TFTP サイズ エラー(CFG TFTP Size Error)
電話機のファイル システムに対して、設定ファイルのサイズが大きすぎます。
電話機の電源をオフ/オンにします。
チェックサム エラー(Checksum Error)
ダウンロードしたソフトウェア ファイルが破損しています。
電話機のファームウェアの新しいコピーを入手し、それを TFTPPath ディレクトリに置きます。 ファイルをこのディレクトリにコピーできるのは、TFTP サーバ ソフトウェアがシャットダウンされているときだけです。それ以外の場合にコピーすると、ファイルが破損する可能性があります。
CTL と ITL がインストールされました(CTL and ITL installed)
電話機に Certificate Trust List(CTL)ファイルおよび証明書信頼リスト(ITL)ファイルがインストールされています。
なし。 このメッセージは情報を通知するだけです。 CTL ファイルと ITL ファイルのどちらも、過去にインストールされていません。
信頼リストの詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Security Guide』を参照してください。
CTL がインストールされました(CTL Installed)
証明書信頼リスト(CTL)ファイルが電話機にインストールされました。
なし。 このメッセージは情報を通知するだけです。 CTL ファイルは過去にインストールされていません。
CTL ファイルの詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Security Guide』を参照してください。
CTL の更新失敗(CTL update failed)
電話機で証明書信頼リスト(CTL)ファイルを更新できませんでした。
TFTP サーバの CTL ファイルに問題があります。
詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Security Guide』を参照してください。
DHCP タイムアウト(DHCP timeout)
DHCP サーバが応答しませんでした。
ネットワーク ビジー:このエラーは、ネットワーク負荷が軽減されると、自動的に解決します。
DHCP サーバと電話機との間にネットワーク接続がない:ネットワーク接続を確認してください。
DHCP サーバがダウンしている:DHCP サーバの設定を確認してください。
エラーが続く:スタティック IP アドレスを割り当てることを検討してください。
DNS タイムアウト(DNS timeout)
DNS サーバが応答しませんでした。
ネットワークがビジーになっている:このエラーは、ネットワーク負荷が軽減されると、自動的に解決します。
DNS サーバと電話機との間にネットワーク接続がない:ネットワーク接続を確認してください。
DNS サーバがダウンしている:DNS サーバの設定を確認してください。
DNS 不明ホスト(DNS unknown host)
DNS が TFTP サーバまたは Cisco Unified Communications Manager の名前を解決できませんでした。
TFTP サーバまたは Cisco Unified Communications Manager のホスト名が DNS に正しく設定されていることを確認してください。
ホスト名ではなく、IP アドレスを使用することを検討してください。
IP が重複しています(Duplicate IP)
別のデバイスが、電話機に割り当てられた IP アドレスを使用中です。
電話機にスタティック IP アドレスが割り当てられている場合は、重複する IP アドレスを割り当てていないことを確認してください。
DHCP を使用している場合は、DHCP サーバの設定を確認してください。
CTL および ITL ファイルを削除中(Erasing CTL and ITL files)
CTL および ITL ファイルを削除中です。
なし。 このメッセージは情報を通知するだけです。
CTL ファイルおよび ITL ファイルの詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Security Guide』を参照してください。
ロケールの更新エラー(Error update locale)
1 つ以上のローカリゼーション ファイルが TFTPPath ディレクトリで見つからなかったか、または有効ではありませんでした。 ロケールは変更されませんでした。
Cisco Unified Communications Operating System の管理ページから、次のファイルが [TFTP ファイルの管理(TFTP File Management)] のサブディレクトリに存在することを確認してください。
ファイルが見つかりません <Cfg ファイル>(File not found <Cfg File>)
TFTP サーバで、名前ベースのデフォルトの設定ファイルが見つかりませんでした。
電話機の設定ファイルは、電話機が Cisco Unified Communications Manager データベースに追加されたときに作成されます。 電話機が Cisco Unified Communications Manager データベースに存在しない場合、TFTP サーバは「CFG ファイルが見つかりません(CFG File Not Found)」という応答を生成します。
「ファイルが見つかりません <CTLFile.tlv>(File Not Found <CTLFile.tlv>)」
Cisco Unified Communications Manager クラスタがセキュア モードでない場合にこのメッセージが電話機に表示されます。
影響はありません。引き続き電話機は Cisco Unified Communications Manager に登録できます。
IP アドレス解放(IP address released)
電話機は、IP アドレスを解放するように設定されます。
電話機は、電源をオフ/オンにするか、または DHCP アドレスをリセットするまで、アイドル状態のままです。
ITL がインストールされました(ITL installed)
電話機に ITL ファイルがインストールされています。
なし。 このメッセージは情報を通知するだけです。 ITL ファイルは過去にインストールされていません。
ITL ファイルの詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Security Guide』を参照してください。
拒否された HC のロード(Load rejected HC)
ダウンロードされたアプリケーションには、電話機のハードウェアとの互換性がありません。
この電話機でのハードウェア変更をサポートしていないバージョンのソフトウェアをインストールしようとすると発生します。
電話機に割り当てられたロード ID を確認します(Cisco Unified Communications Manager で
を選択します)。 電話機に表示されたロードを再入力します。デフォルト ルータがありません(No default router)
DHCP またはスタティック設定でデフォルト ルータが指定されていませんでした。
電話機にスタティック IP アドレスが割り当てられている場合は、デフォルト ルータが設定されていることを確認してください。
DHCP を使用している場合は、DHCP サーバがデフォルト ルータを提供していません。 DHCP サーバの設定を確認してください。
DNS サーバ IP がありません(No DNS server IP)
名前は指定されていましたが、DHCP またはスタティック IP 設定で DNS サーバのアドレスが指定されていませんでした。
電話機にスタティック IP アドレスが割り当てられている場合は、DNS サーバが設定されていることを確認してください。
DHCP を使用している場合は、DHCP サーバが DNS サーバを提供していません。 DHCP サーバの設定を確認してください。
信頼リストがインストールされていません(No Trust List installed)
CTL ファイルまたは ITL ファイルが電話機にインストールされていません。
信頼ファイルが Cisco Unified Communications Manager で設定されていません。Cisco Unified Communications Manager はデフォルトではセキュリティをサポートしません。
信頼リストの詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Security Guide』を参照してください。
「CUCM 要求による再起動(Restart requested by CUCM)」
Cisco Unified Communications Manager(CUCM)からの要求に基づいて電話機が再起動します。
Cisco Unified Communications Manager で電話機の設定変更が行われ、変更を有効にするために [適用(Apply)] ボタンが押された可能性があります。
TFTP アクセス エラー(TFTP access error)
TFTP サーバが、存在しないディレクトリを指定しています。
DHCP を使用している場合は、DHCP サーバが正しい TFTP サーバを指定していることを確認してください。
スタティック IP アドレスを使用している場合は、TFTP サーバの設定を確認してください。
TFTP エラー(TFTP error)
電話機が TFTP サーバから提供されたエラー コードを認識しません。
Cisco TAC に連絡してください。
TFTP タイムアウト(TFTP timeout)
TFTP サーバが応答しませんでした。
ネットワークがビジーになっている:このエラーは、ネットワーク負荷が軽減されると、自動的に解決します。
TFTP サーバと電話機との間にネットワーク接続がない:ネットワーク接続を確認してください。
TFTP サーバがダウンしている:TFTP サーバの設定を確認してください。
タイムアウト(Timed Out)
サプリカントが 802.1X トランザクションを実行しようとしましたが、オーセンティケータが存在しないためにタイムアウトになりました。
通常は、802.1X がスイッチに設定されていない場合に認証がタイムアウトします。
信頼リストの更新に失敗しました(Trust List update failed)
CTL ファイルおよび ITL ファイルの更新に失敗しました。
電話機は CTL ファイルおよび ITL ファイルをインストールしていますが、新しい CTL ファイルおよび ITL ファイルの更新に失敗しました。
失敗の理由として次が考えられます。
- ネットワークの障害が発生した。
- TFTP サーバがダウンしていた。
- CTL ファイルの署名に使用された新しいセキュリティ トークン、および、ITL ファイルの署名に使用された TFTP 証明書が導入されたが、電話機の現在の CTL ファイルおよび ITL ファイルには使用できない。
- 内部的な電話障害が発生した。
解決策として次が考えられます。
- ネットワーク接続を確認します。
- TFTP サーバがアクティブで、正常に機能しているかどうかを確認する。
- Transactional Vsam Services(TVS)サーバが Cisco Unified Communications Manager でサポートされている場合は、TVS サーバがアクティブで、正常に機能しているかどうかを確認する。
- セキュリティ トークンおよび TFTP サーバが有効かどうかを確認する。
上述の解決策がすべて失敗した場合は、手動で CTL ファイルおよび ITL ファイルを削除し、電話機をリセットする。
信頼リストが更新されました(Trust List updated)
CTL ファイル、ITL ファイル、またはその両方が更新されます。
なし。 このメッセージは情報を通知するだけです。
信頼リストの詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Security Guide』を参照してください。
バージョン エラー(Version error)
電話機のロード ファイルの名前が不正です。
電話機のロード ファイルが正しい名前であることを確認してください。
XmlDefault.cnf.xml(または電話機のデバイス名に対応した .cnf.xml)
設定ファイルの名前。
なし。 このメッセージは、電話機の設定ファイル名を示します。
[ネットワーク統計(Network Statistics)] ウィンドウの表示
手順
ステップ 1 [アプリケーション(Applications)] を押します。 ステップ 2 [管理者設定(Admin Settings)] を選択します。 ステップ 3 [ステータス(Status)] を選択します。 ステップ 4 を選択します。 ステップ 5 [Rx Frames]、[Tx Frames]、および [Rx Broadcasts] の統計を 0 にリセットするには、[クリア(Clear)] を押します。 ステップ 6 [ネットワーク統計(Network Statistics)] 画面を終了するには、[戻る(Back)] を押します。
[ネットワーク統計(Network Statistics)] フィールド
次の表では、[ネットワーク統計(Network Statistics)] 画面の情報について説明します。
表 2 [ネットワーク統計(Network Statistics)] フィールド 項目
説明
Tx フレーム(Tx Frames)
電話機が送信したパケットの数。
Tx Broadcasts
電話機が送信したブロードキャスト パケットの数。
Tx Unicast
電話機が送信したユニキャスト パケットの総数。
Rx フレーム(Rx Frames)
電話機が受信したパケットの数。
Rx Broadcasts
電話機が受信したブロードキャスト パケットの数。
Rx unicast
電話機が受信したユニキャスト パケットの総数。
ネイバー デバイス ID(Neighbor Device ID)
CDP プロトコルで検出された、このポートに接続されているデバイスの ID。
[リスタートの原因(Restart Cause)]:次のいずれかの値になります。
電話機が最後にリセットされた原因。
Port 1
PC ポートのリンクの状態と接続(たとえば、Auto 100 Mb Full-Duplex は、PC ポートがリンク アップ状態で、全二重の 100 Mbps 接続を自動ネゴシエーションしたことを意味します)。
Port 2
ネットワーク ポートのリンク状態と接続。
IPv4
DHCP ステータスに関する情報。 これには、次の状態があります。
[コール統計(Call Statistics)] ウィンドウの表示
手順電話機の [コールの統計(Call Statistics)] 画面にアクセスすると、最新のコールのカウンタ、統計、および音声品質メトリックを表示できます。
(注)
また Web ブラウザを使用して [ストリームの統計(Streaming Statistics)] Web ページにアクセスすることにより、リモートでコール統計情報を表示することもできます。 この Web ページには、電話機では表示できない追加の RTCP 統計が含まれています。
単一のコールが複数の音声ストリームを使用する場合がありますが、最後の音声ストリームに関するデータだけがキャプチャされます。 音声ストリームは、2 つのエンドポイント間のパケット ストリームです。 一方のエンドポイントが保留になると、コールが引き続き接続されている場合でも、音声ストリームは停止します。 コールが再開されると、新しい音声パケット ストリームが開始され、以前のコール データは新しいコール データによって上書きされます。
[コール統計(Call Statistics)] 画面に音声ストリームに関する最新情報を表示するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 [アプリケーション(Applications)] を押します。 ステップ 2 [管理者設定(Admin Settings)] を選択します。 ステップ 3 [ステータス(Status)] を選択します。 ステップ 4 [コール統計(Call Statistics)] を選択します。 ステップ 5 [コール統計(Call Statistics)] 画面を終了するには、[終了(Exit)] を押します。
コール統計のフィールド
次の表に、[コール統計(Call Statistics)] 画面の項目を示します。
表 3 Cisco IP Phone の [コール統計(Call Statistics)] の項目 項目
説明
受信コーデック(Rcvr Codec)
受信された音声ストリームのタイプ(RTP ストリーミング オーディオの送信元コーデック)。G.729、G.722、G.711 mu-law、G.711 A-law、iLBC。
送信コーデック(Sender Codec)
送信された音声ストリームのタイプ(RTP ストリーミング オーディオの送信元コーデック)。G.729、G.722、G.711 mu-law、G.711 A-law、iLBC。
受信サイズ(Rcvr Size)
受信中の音声ストリーム(RTP ストリーミング オーディオ)の音声パケット サイズ(ミリ秒)。
送信サイズ(Sender Size)
送信中の音声ストリームの音声パケット サイズ(ミリ秒)。
受信パケット(Rcvr Packets)
音声ストリームが開始されてから受信された RTP 音声パケットの数。
(注) コールが保留されていた可能性があるため、この数値は、必ずしもコールが開始されてから受信された RTP 音声パケットの数と同じであるとは限りません。
送信パケット(Sender Packets)
音声ストリームが開始されてから送信された RTP 音声パケットの数。
(注) コールが保留されていた可能性があるため、この数値は、必ずしもコールが開始されてから送信された RTP 音声パケットの数と同じであるとは限りません。
平均ジッター(Avg Jitter)
受信中の音声ストリームが開始されてから測定された、RTP パケット ジッターの推定平均値(パケットがネットワークを経由する際の動的な遅延)(ミリ秒単位)。
最大ジッター(Max Jitter)
受信中の音声ストリームが開始されてから測定された最大ジッター(ミリ秒単位)。
受信削除(Rcvr Discarded)
受信中の音声ストリームで廃棄された RTP パケットの数(不良パケット、過度の遅延などによる)。
(注) シスコ ゲートウェイが生成したペイロード タイプ 19 のコンフォート ノイズ パケットはこのカウンタを増分するため、電話機はこれらのパケットを破棄します。
受信喪失パケット(Rcvr Lost Packets)
失われた RTP パケット(転送中に喪失)。
音声品質メトリック(Voice Quality Metrics)
MOS LQK
リスニング品質(LQK)の平均オピニオン評点(MOS)を客観的に評価するスコアで、5(優良)~ 1(不良)でランク付けされます。 このスコアは、音声ストリームの先行 8 秒間でのフレーム損失に起因する音声隠蔽イベントに基づいています。
(注) MOS LQK スコアは、Cisco IP Phone が使用するコーデックのタイプに基づいて変化する可能性があります。
平均 MOS LQK(Avg MOS LQK)
音声ストリーム全体で測定された平均 MOS LQK スコア。
最小 MOS LQK(Min MOS LQK)
音声ストリームの開始以降に測定された最も低い MOS LQK スコア。
最大 MOS LQK(Max MOS LQK)
音声ストリームの開始以降に測定されたベースライン MOS LQK スコアまたは最も高い MOS LQK スコア。
これらのコーデックは、フレーム損失なしの通常の条件で次の最大 MOS LQK スコアを提供します。
MOS LQK のバージョン
MOS LQK スコアを計算するために使用されるシスコ独自のアルゴリズムのバージョン。
累積フレーム損失率(Cumulative Conceal Ratio)
隠蔽フレームの総数を、音声ストリームの開始以降に受信された音声フレームの総数で割った値。
直近フレーム損失率(Interval Conceal Ratio)
アクティブな音声に先行する 3 秒間の間隔における、音声フレームに対する隠蔽フレームの比率。 音声アクティビティ検出(VAD)を使用する場合は、アクティブな音声を 3 秒集めるために、もっと長い間隔が必要になる可能性があります。
最大フレーム損失率(Max Conceal Ratio)
音声ストリームの開始以降、最も高い間隔の損失率。
フレーム損失発生秒数(Conceal Secs)
音声ストリームの開始以降、隠蔽イベント(フレーム損失)があった秒数([深刻なフレーム損失発生秒数(Severely Conceal Secs)] の値を含む)。
深刻なフレーム損失発生秒数(Severely Conceal Secs)
音声ストリームの開始以降、5 % を超える隠蔽イベント(フレーム損失)があった秒数。
遅延
ネットワーク遅延の推定値(ミリ秒単位)。 ラウンドトリップ遅延の実行中の平均値を表します。これは、RTCP 受信レポート ブロックの受信時に測定されます。
[セキュリティ設定(Security Configuration)] ウィンドウの表示
手順
ステップ 1 [アプリケーション(Applications)] を押します。 ステップ 2 [管理者設定(Admin Settings)] を選択します。 ステップ 3 [セキュリティ(Security)] を選択します。 ステップ 4 終了するには、[終了(Exit)] を押します。
[セキュリティ設定(Security Configuration)] のフィールド
[セキュリティ設定(Security Configuration)] 画面には、次の項目が表示されます。
表 4 セキュリティ設定項目 項目
説明
セキュリティ モード(Security Mode)
電話機に設定されているセキュリティ モードを表示します。
LSC
ローカルで有効な証明書(LSC)(セキュリティ機能に使用される)が電話機にインストールされているかどうかを示します。
信頼リスト(Trust List)
[信頼リスト(Trust List)] は、[CTL 署名(CTL Signature)] および [Call Manager/TFTP サーバ(Call Manager/TFTP Server)] のサブメニューが表示される、トップレベルのメニューです。
802.1X 認証(802.1x Authentication)
電話機に対して 802.1X 認証を有効にできます。
Cisco IP Phone Web ページ
Cisco IP Phone には、それぞれ Web ページがあります。この Web ページで、電話機に関する次のような情報を表示できます。
[デバイス情報(Device Information)]:電話機のデバイスの設定および関連情報を表示します。
[ネットワークのセットアップ情報(Network Setup Information)]:ネットワークのセットアップ情報とその他の電話機の設定情報を表示します。
[ネットワーク統計情報(Network statistics)]:ネットワーク トラフィックに関する情報を提供するハイパーリンクを表示します。
[デバイス ログ(Device Logs)]:トラブルシューティングに利用できる情報を提供する次のハイパーリンクを表示します。
[ストリームの統計(Streaming Statistics)]:[音声とビデオの統計(Audio and Video statistics)]、[ストリーム 1(Stream 1)]、[ストリーム 2(Stream 2)]、[ストリーム 3(Stream 3)]、[ストリーム 4(Stream 4)]、[ストリーム 5(Stream 5)]、および [ストリーム 6(Stream 6)] ハイパーリンクを含み、さまざまなストリームの統計情報が表示されます。
ここでは、電話機の Web ページから取得可能な情報について説明します。 この情報は、電話機の操作のリモート モニタやトラブルシューティングに役立てることができます。
また、この情報の多くは、電話機から直接取得することもできます。 詳細については、[モデル情報(Model Information)] ウィンドウの表示を参照してください。
関連タスク
電話機の Web ページへのアクセス
手順Cisco IP Phone の Web ページにアクセスするには、次の手順を実行します。
(注)
Web ページにアクセスできない場合は、デフォルトでアクセスが無効になっている可能性があります。 詳細については、xref を参照してください。
ステップ 1 次の方法のいずれかを使用して、Cisco IP Phone の IP アドレスを入手します。 ステップ 2 Web ブラウザを開いて、次の URL を入力します。ここで、IP_address は Cisco IP Phone の IP アドレスです。 http://<IP_address> または https://<IP_address>(Cisco IP Phone がサポートするプロトコルによって異なる)
デバイス情報
電話機の Web ページの [デバイス情報(Device Information)] エリアには、電話機のデバイス設定と関連情報が表示されます。 次の表に、これらの項目を示します。
(注)
次の表にリストしている一部の項目は、すべての電話機モデルに適用されません。
[デバイス情報(Device Information)] 領域を表示するには、電話機の Web ページへのアクセスの説明に従って、電話機の Web ページにアクセスしてから、[デバイス情報(Device Information)] ハイパーリンクをクリックします。
表 5 [デバイス情報(Device Information)] 領域の項目 項目
説明
MAC Address
電話機のメディア アクセス コントロール(MAC)アドレス。
ホスト名(Host Name)
電話機の MAC アドレスに基づいて電話機に自動的に割り当てられる一意の固定された名前。
電話番号(Phone DN)
電話機に割り当てられている電話番号。
Version
電話機で作動しているファームウェアの ID。
ハードウェアのリビジョン(Hardware Revision)
電話機のハードウェアのリビジョン値。
シリアル番号(Serial Number)
電話機の固有のシリアル番号。
モデル番号(Model Number)
電話機のモデル番号。
メッセージ受信(Message Waiting)
この電話機のプライマリ回線で受信したボイス メッセージがあるかどうかを示します。
UDI
電話機に関する次の Cisco Unique Device Identifier(UDI)情報を表示します。
時刻(Time)
電話機が属する日時グループの時間。 この情報は、Cisco Unified Communications Manager から取得されます。
タイムゾーン(Time Zone)
電話機が属する日時グループのタイム ゾーン。 この情報は、Cisco Unified Communications Manager から取得されます。
日付(Date)
電話機が属する日時グループの日付。 この情報は、Cisco Unified Communications Manager から取得されます。
ネットワークのセットアップ
電話機の Web ページにある [ネットワークのセットアップ(Network Setup)] エリアには、ネットワークの設定情報と電話機のその他の設定に関する情報が表示されます。 次の表に、これらの項目を示します。
これらの項目の多くは、Cisco IP Phone の [ネットワークのセットアップ(Network Setup)] メニューで表示し、設定できます。
[ネットワークのセットアップ(Network Setup)] 領域を表示するには、電話機の Web ページにアクセスし、次に [ネットワークのセットアップ(Network Setup)] ハイパーリンクをクリックします。
表 6 [ネットワークのセットアップ(Network Setup)] 領域の項目 項目
説明
DHCP サーバ(DHCP Server)
電話機の IP アドレス取得元となる Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)サーバの IP アドレス。
BOOTP サーバ(BOOTP Server)
電話機が設定をブートストラップ プロトコル(BootP)サーバから取得するかどうかを示します。
MAC Address
電話機のメディア アクセス コントロール(MAC)アドレス。
ホスト名(Host Name)
DHCP サーバが電話機に割り当てたホスト名。
ドメイン名(Domain Name)
電話機が所属するドメイン ネーム システム(DNS)ドメインの名前。
IP アドレス(IP Address)
電話機のインターネット プロトコル(IP)アドレス。
サブネット マスク(Subnet Mask)
電話機で使用されるサブネット マスク。
TFTP サーバ 1(TFTP Server 1)
電話機で使用される、プライマリの Trivial File Transfer Protocol(TFTP)サーバ。
TFTP サーバ 2(TFTP Server 2)
電話機で使用される、バックアップの Trivial File Transfer Protocol(TFTP)サーバ。
デフォルト ルータ 1(Default Router 1)
電話機で使用される、デフォルト ルータ。
DNS サーバ 1 ~ 3(DNS Server 1–3)
電話機で使用されるプライマリ DNS サーバ([DNS サーバ 1(DNS Server 1)])およびオプションのバックアップ DNS サーバ([DNS サーバ 2(DNS Server 2)] ~ [DNS サーバ 3(DNS Server 3)])。
接続先 VLAN ID(Operational VLAN ID)
電話機が所属する、Cisco Catalyst スイッチに設定された接続先 Virtual Local Area Networks (VLAN)。
管理 VLAN ID(Admin. VLAN ID)
電話機がメンバーになっている補助 VLAN。
CUCM サーバ 1(CUCM Server 1)~CUCM サーバ 5(CUCM Server 5)
電話機を登録可能な Cisco Unified Communications Manager サーバのホスト名または IP アドレス(優先度順)。 限定された Cisco Unified Communications Manager 機能を提供できる SRST ルータが使用可能な場合、項目にそのルータの IP アドレスが表示されることもあります。
使用可能なサーバについては、この項目に Cisco Unified Communications Manager サーバの IP アドレスと、次の状態のいずれかが表示されます。
- [アクティブ(Active)]:電話機が現在コール処理サービスを受けている Cisco Unified Communications Manager サーバです。
- [スタンバイ(Standby)]:現在のサーバがダウンした場合に、電話機が切り替える先の Cisco Unified Communications Manager サーバ。
- [空白(Blank)]:この Cisco Unified Communications Manager サーバへの接続は現在ありません。
項目には、Survivable Remote Site Telephony(SRST)指定も含めることができます。これは、限定された Cisco Unified Communications Manager 機能を提供できる SRST ルータを特定します。 このルータは、他のすべての Cisco Unified Communications Manager サーバが到達不能になった場合に、コールの処理を引き継ぎます。 SRST Cisco Unified Communications Manager は、アクティブであっても、常にサーバのリストの最後尾に表示されます。 SRST ルータ アドレスは、[Cisco Unified CM の設定(Cisco Unified Communications Manager Configuration)] ウィンドウの [デバイス プール(Device Pool)] セクションで設定します。
情報 URL(Information URL)
電話機に表示されるヘルプ テキストの URL。
ディレクトリ URL(Directories URL)
電話機でディレクトリ情報の取得元となるサーバの URL。
メッセージ URL(Messages URL)
電話機でメッセージ サービスの取得元となるサーバの URL。
サービス URL(Services URL)
電話機が Cisco IP Phone サービスを取得するサーバの URL。
DHCP を使う(DHCP Enabled)
電話機が DHCP を使用するかどうかを示します。
DHCP アドレス解放(DHCP Address Released)
電話機の [ネットワークの設定(Network Configuration)] メニューの [DHCP アドレス解放(DHCP Address Released)] オプションの設定を示します。
代替 TFTP(Alternate TFTP)
電話機が代替 TFTP サーバを使用しているかどうかを示します。
アイドル URL(Idle URL)
電話機が [URL のアイドル時間(Idle URL Time)] フィールドで指定された時間にわたって使用されず、メニューが開かれていない場合に表示される URL。
URL のアイドル時間(Idle URL Time)
電話機がアイドル状態で、いかなるメニューも開かれない時間(秒数)であり、この時間の経過後、[アイドル URL(Idle URL)] で指定した XML サービスがアクティブになります。
プロキシ サーバの URL(Proxy Server URL)
電話機の HTTP クライアントの代わりにローカル以外のホスト アドレスに HTTP 要求を送信し、ローカル以外のホストから電話機の HTTP クライアントへの応答を提供するプロキシ サーバの URL。
認証 URL(Authentication URL)
電話機の Web サーバに発行された要求を検証するために、電話機が使用する URL。
SW ポートのセットアップ(SW Port Setup)
スイッチ ポートの速度とデュプレックス。次のいずれかになります。
PC ポートのセットアップ(PC Port Setup)
スイッチ ポートの速度とデュプレックス。次のいずれかになります。
TFTP サーバ 2(TFTP Server 2)
プライマリ TFTP サーバが使用不能になった場合に、電話機が使用するバックアップ TFTP サーバ。
ユーザ ロケール(User Locale)
電話機のユーザに関連付けられているユーザ ロケール。 言語、フォント、日付と時刻の形式、および英数字キーボードのテキスト情報など、ユーザをサポートするための一連の詳細情報を示します。
ネットワーク ロケール(Network Locale)
電話機のユーザに関連付けられているネットワーク ロケール。 電話機が使用するトーンと断続周期の定義など、特定の場所にある電話機をサポートするための一連の詳細情報を示します。
ヘッドセットを使う(Headset Enabled)
電話機のヘッドセット ボタンが有効になっているかどうかを示します。
ユーザ ロケール バージョン(User Locale Version)
電話機にロードされたユーザ ロケールのバージョン。
ネットワーク ロケール バージョン(Network Locale Version)
電話機にロードされたネットワーク ロケールのバージョン。
PC ポートを無効にする(PC Port Disabled)
電話機の PC ポートが有効になっているか無効になっているかを示します。
スピーカーを使う(Speaker Enabled)
電話機のスピーカーフォンが有効になっているかどうかを示します。
GARP を使う(GARP Enabled)
電話機が Gratuitous ARP 応答から MAC アドレスを取得するかどうかを示します。
ボイス VLAN を使う(Voice VLAN Enabled)
電話機が、PC ポートに接続されたデバイスに、ボイス VLAN へのアクセスを許可するかどうかを示します。
通話制御の DSCP(DSCP for Call Control)
コール制御シグナリングの DSCP IP 分類。
設定の DSCP(DSCP for Configuration)
電話機の設定転送の DSCP IP 分類。
サービスの DSCP(DSCP for Services)
電話機ベースのサービスの DSCP IP 分類。
セキュリティ モード(Security Mode)
電話機に設定されているセキュリティ モード。
Web アクセス可能(Web Access Enabled)
電話機の Web アクセスが有効([はい(Yes)])か無効([いいえ(No)])かを示します。
PC ポートへのスパン(Span to PC Port)
ネットワーク ポートで送受信されるパケットをアクセス ポートに転送するかどうかを表示します。
PC VLAN
PC に送信されたパケットから 802.1P/Q タグを識別し、削除する VLAN。
PC ポートの CDP(CDP on PC Port)
PC ポートで CDP がサポートされているかどうかを示します(デフォルトでは有効)。
Cisco Unified Communications Manager で CDP が無効になっている場合は、PC ポートで CDP を無効にすると CVTA が動作しなくなることを示す警告が表示されます。
PC ポートとスイッチ ポートの CDP に関する現在の値は、[設定(Settings)] メニューに表示されます。
SW ポートの CDP(CDP on SW Port)
スイッチ ポートで CDP がサポートされているかどうかを示します(デフォルトでは有効)。
電話機、電力ネゴシエーション、QoS 管理、および 802.1x セキュリティに VLAN を割り当てる場合は、スイッチ ポートで CDP を有効にします。
電話機を Cisco スイッチに接続した場合は、スイッチ ポートで CDP を有効にします。
CDP が Cisco Unified Communications Manager で無効になっているときは、電話機を Cisco スイッチ以外のスイッチに接続した場合に限り、スイッチ ポートで CDP を無効にする必要があることを示す警告が表示されます。
PC ポートとスイッチ ポートの CDP に関する現在の値は、[設定(Settings)] メニューに表示されます。
LLDP-MED:SW ポート(LLDP-MED: SW Port)
スイッチ ポートで Link Layer Discovery Protocol Media Endpoint Discovery(LLDP-MED)が有効になっているかどうかを示します。
LLDP:PC ポート(LLDP: PC Port)
リンク層検出プロトコル(LLDP)が PC ポートで有効かどうかを示します。
LLDP 電源優先度(LLDP Power Priority)
電話機の電源優先度をスイッチにアドバタイズし、スイッチが電力を適切に電話機に供給できるようにします。 次の設定があります。
LLDP アセット ID
在庫管理のため電話機に割り当てられているアセット ID を識別します。
ネットワーク統計
電話機の Web ページにある次のネットワーク統計ハイパーリンクには、電話機のネットワーク トラフィックに関する情報が表示されます。
[イーサネット情報(Ethernet Information)]:イーサネット トラフィックに関する情報を表示します。
[アクセス(Access)] 領域:電話機の PC ポートとの間で送受信されるネットワーク トラフィックに関する情報を表示します。
[ネットワーク(Network)] 領域:電話機のネットワーク ポートとの間で送受信されるネットワーク トラフィックに関する情報を表示します。
ネットワーク統計領域を表示するには、電話機の Web ページにアクセスして、[イーサネット情報(Ethernet Information)]、[アクセス(Access)]、または [ネットワーク(Network)] ハイパーリンクをクリックします。
関連タスク
[イーサネット情報(Ethernet Information)] Web ページ
次の表では、[イーサネット情報(Ethernet Information)] Web ページの内容について説明しています。
表 7 [イーサネット情報(Ethernet Information)] の項目 項目
説明
Tx フレーム(Tx Frames)
電話機が送信するパケットの総数。
Tx ブロードキャスト(Tx broadcast)
電話機が送信するブロードキャスト パケットの総数。
Tx マルチキャスト(Tx multicast)
電話機が送信するマルチキャスト パケットの総数。
Tx ユニキャスト(Tx unicast)
電話機が送信するユニキャスト パケットの総数。
Rx フレーム(Rx Frames)
電話機が受信したパケットの総数。
Rx ブロードキャスト(Rx broadcast)
電話機が受信するブロードキャスト パケットの総数。
Rx マルチキャスト(Rx multicast)
電話機が受信するマルチキャスト パケットの総数。
Rx ユニキャスト(Rx unicast)
電話機が受信するユニキャスト パケットの総数。
Rx PacketNoDes
ダイレクト メモリ アクセス(DMA)記述子がないため廃棄されたパケットの総数。
[アクセス領域(Access Area)] と [ネットワーク領域(Network Area)] の Web ページ
次の表で、[アクセス領域(Access Area)] および [ネットワーク領域(Network Area)] の Web ページの情報を説明します。
表 8 [アクセス領域(Access Area)] および [ネットワーク領域(Network Area)] の項目 項目
説明
Rx totalPkt
電話機が受信したパケットの合計数
Rx crcErr
CRC が失敗した、受信されたパケットの合計数
Rx alignErr
フレーム チェック シーケンス(FCS)が無効であり、長さが 64 ~ 1522 バイトの受信されたパケットの合計数
Rx マルチキャスト(Rx multicast)
電話機が受信したマルチキャスト パケットの合計数
Rx ブロードキャスト(Rx broadcast)
電話機が受信したブロードキャスト パケットの合計数
Rx ユニキャスト(Rx unicast)
電話機が受信したユニキャスト パケットの合計数
Rx shortErr
サイズが 64 バイトより小さい、受信された FCS エラー パケットまたは Align エラー パケットの合計数
Rx shortGood
サイズが 64 バイトより小さい、受信された有効なパケットの合計数
Rx longGood
サイズが 1522 バイトより大きい、受信された有効なパケットの合計数
Rx longErr
サイズが 1522 バイトより大きい、受信された FCS エラー パケットまたは Align エラー パケットの合計数
Rx size64
無効なパケットを含め、サイズが 0 ~ 64 バイトまでの受信されたパケットの合計数
Rx size65to127
無効なパケットを含め、サイズが 65 ~ 127 バイトまでの受信されたパケットの合計数
Rx size128to255
無効なパケットを含め、サイズが 128 ~ 255 バイトまでの受信されたパケットの合計数
Rx size256to511
無効なパケットを含め、サイズが 256 ~ 511 バイトまでの受信されたパケットの合計数
Rx size512to1023
無効なパケットを含め、サイズが 512 ~ 1023 バイトまでの受信されたパケットの合計数
Rx size1024to1518
無効なパケットを含め、サイズが 1024 ~ 1518 バイトまでの受信されたパケットの合計数
Rx tokenDrop
リソース不足(FIFO オーバーフローなど)が原因でドロップされたパケットの合計数
Tx excessDefer
メディアが使用中であることが原因で送信が遅延したパケットの合計数
Tx lateCollision
パケット転送の開始後 512 ビット時間過ぎてから衝突が起こった回数
Tx totalGoodPkt
電話機が受信した有効なパケット(マルチキャスト、ブロードキャスト、およびユニキャスト)の合計数
Tx Collisions
パケットの送信中に生じた衝突の合計回数
Tx excessLength
パケット送信が 16 回試行されたために送信されなかったパケットの合計数
Tx ブロードキャスト(Tx broadcast)
電話機が送信したブロードキャスト パケットの合計数
Tx マルチキャスト(Tx multicast)
電話機が送信したマルチキャスト パケットの合計数
LLDP FramesOutTotal
電話機から送信された LLDP フレームの合計数
LLDP AgeoutsTotal
キャッシュ内でタイムアウトになった LLDP フレームの合計数
LLDP FramesDiscardedTotal
必須 TLV のいずれかについて、欠落している、順序に誤りがある、または範囲を超える文字列長が含まれているために廃棄された LLDP フレームの合計数
LLDP FramesInErrorsTotal
検出可能なエラーが 1 つ以上含まれる状態で受信された LLDP フレームの合計数
LLDP FramesInTotal
電話機が受信した LLDP フレームの合計数
LLDP TLVDiscardedTotal
破棄された LLDP TLV の総数。
LLDP TLVUnrecognizedTotal
電話機で認識されなかった LLDP TLV の総数。
CDP ネイバー デバイス ID(CDP Neighbor Device ID)
CDP が検出した、このポートに接続されているデバイスの ID
CDP ネイバー IP アドレス(CDP Neighbor IP Address)
CDP プロトコルで検出されたネイバー デバイスの IP アドレス
CDP ネイバー ポート(CDP Neighbor Port)
CDP プロトコルで検出された、電話機が接続されているネイバー デバイスのポート。
LLDP ネイバー デバイス ID(LLDP Neighbor Device ID)
LLDP で検出された、このポートに接続されているデバイスの ID。
LLDP ネイバー IP アドレス(LLDP Neighbor IP Address)
LLDP プロトコルで検出されたネイバー デバイスの IP アドレス。
LLDP ネイバー ポート(LLDP Neighbor Port)
LLDP プロトコルで検出された、電話機が接続されているネイバー デバイスのポート。
ポート情報(Port Information)
速度と二重化モード。
デバイス ログ
電話機の Web ページにある次のデバイス ログのハイパーリンクには、電話機のモニタとトラブルシューティングに役立つ情報が表示されます。 デバイス ログの領域にアクセスするには、電話機の Web ページへのアクセスの説明に従って、電話機の Web ページにアクセスします。
[コンソール ログ(Console Logs)]:個々のログ ファイルへのハイパーリンクが含まれています。 コンソール ログ ファイルには、電話機が受信したデバッグ メッセージとエラー メッセージが含まれます。
[コア ダンプ(Core Dumps)]:個々のダンプ ファイルへのハイパーリンクが含まれています。 コア ダンプ ファイルには、電話のクラッシュ時のデータが含まれています。
[ステータス メッセージ(Status Messages)]:電話機に最後に電源が投入されてから電話機が生成したステータス メッセージの中で最近のものを最大 10 件表示します。 電話機の [ステータス メッセージ(Status Messages)] 画面にも、この情報が表示されます。 [ステータス メッセージ(Status Messages)] 画面の表示に、表示される可能性のあるステータス メッセージの説明を示します。
[デバッグの表示(Debug Display)]:トラブルシューティングのサポートを依頼する際に、Cisco TAC に有用なデバッグ メッセージを提供します。
ストリームの統計
Cisco IP Phone は、同時に最大で 3 つのデバイスとの間で情報をストリーミングできます。 電話機は、コール中、または音声やデータの送受信サービスの作動中に、情報をストリーミングします。
電話機の Web ページにある [ストリームの統計(Streaming Statistics)] 領域には、ストリームに関する情報が表示されます。
[ストリームの統計(Streaming Statistics)] 領域を表示するには、電話機の Web ページにアクセスし、次に [ストリーム(Stream)] ハイパーリンクをクリックします。
次の表に、[ストリームの統計(Streaming Statistics)] 領域の項目を示します。
表 9 [ストリームの統計(Streaming Statistics)] 領域の項目 項目
説明
リモート アドレス(Remote Address)
ストリームの宛先の IP アドレスおよび UDP ポート。
ローカル アドレス(Local Address)
電話機の IP アドレスおよび UPD ポート。
開始時刻(Start Time)
Cisco Unified Communications Manager が電話機にパケットの送信開始を要求した時間を示す内部タイム スタンプ。
ストリーム ステータス(Stream Status)
ストリーミングがアクティブかどうかを示します。
ホスト名(Host Name)
電話機の MAC アドレスに基づいて電話機に自動的に割り当てられる一意の固定された名前。
送信パケット(Sender Packets)
この接続の開始以降に電話機が送信した RTP データ パケットの総数。 接続が受信専用モードに設定されている場合、値は 0 です。
送信オクテット(Sender Octets)
この接続の開始以降に電話が RTP データ パケットで送信したペイロード オクテットの総数。 接続が受信専用モードに設定されている場合、値は 0 です。
送信コーデック(Sender Codec)
送信ストリームに対応する音声符号化のタイプ。
送信した送信レポート(Sender Reports Sent)
(注を参照)
RTCP 送信レポートが送信された回数。
送信した送信レポート時間(Sender Report Time Sent)
(注を参照)
最後に RTCP 送信レポートが送信された時間を示す内部タイム スタンプ。
受信喪失パケット(Rcvr Lost Packets)
この接続でのデータの受信を開始してから失われた RTP データ パケットの総数。 予期されたパケット数から実際に受信されたパケット数を差し引いた値として定義されます。受信パケット数には、遅延または重複パケットも含まれます。 接続が送信専用モードに設定されていた場合、値は 0 として表示されます。
平均ジッター(Avg Jitter)
RTP データ パケットの内部到着時間の平均偏差の推定値(ミリ秒単位)。 接続が送信専用モードに設定されていた場合、値は 0 として表示されます。
受信コーデック(Rcvr Codec)
受信ストリームに使用された音声符号化のタイプ。
送信した受信レポート(Rcvr Reports Sent)
(注を参照)
RTCP 受信レポートが送信された回数。
送信した受信レポート時間(Rcvr Report Time Sent)
(注を参照)
RTCP 受信レポートが送信された時間を示す内部タイム スタンプ。
受信パケット(Rcvr Packets)
この接続でのデータ受信開始以降に電話機が受信信した RTP データ パケットの総数。 マルチキャスト コールの場合は、さまざまな送信元から受信したパケットが含まれます。 接続が送信専用モードに設定されていた場合、値は 0 として表示されます。
受信オクテット(Rcvr Octets)
この接続でのデータ受信開始以降にデバイスが RTP データ パケットで受信したペイロード オクテットの総数。 マルチキャスト コールの場合は、さまざまな送信元から受信したパケットが含まれます。 接続が送信専用モードに設定されていた場合、値は 0 として表示されます。
累積フレーム損失率(Cumulative Conceal Ratio)
隠蔽フレームの総数を、音声ストリームの開始以降に受信された音声フレームの総数で割った値。
直近フレーム損失率(Interval Conceal Ratio)
アクティブな音声の直前の 3 秒間の音声フレームに対する隠蔽フレームの比率。 音声アクティビティ検出(VAD)を使用している場合、3 秒間のアクティブな音声を蓄積するには、より長い間隔が必要になることがあります。
最大フレーム損失率(Max Conceal Ratio)
音声ストリームの開始以降、最も高い間隔の損失率。
MOS LQK
リスニング品質(LQK)の平均オピニオン評点(MOS)を客観的に評価するスコアで、5(優良)~ 1(不良)でランク付けされます。 このスコアは、音声ストリームの先行 8 秒間でのフレーム損失に起因する音声隠蔽イベントに基づいています。 詳細については、音声品質のモニタリングを参照してください。
(注) MOS LQK スコアは、Cisco IP Phone が使用するコーデック タイプに基づいて変化する可能性があります。
平均 MOS LQK(Avg MOS LQK)
音声ストリーム全体で測定された平均 MOS LQK スコア。
最小 MOS LQK(Min MOS LQK)
音声ストリームの開始以降に測定された最も低い MOS LQK スコア。
最大 MOS LQK(Max MOS LQK)
音声ストリームの開始以降に測定されたベースライン MOS LQK スコアまたは最も高い MOS LQK スコア。
これらのコーデックは、フレーム損失なしの通常の条件で次の最大 MOS LQK スコアを提供します。
MOS LQK のバージョン
MOS LQK スコアを計算するために使用されるシスコ独自のアルゴリズムのバージョン。
フレーム損失発生秒数(Conceal Secs)
音声ストリームの開始以降、隠蔽イベント(フレーム損失)があった秒数([深刻なフレーム損失発生秒数(Severely Conceal Secs)] の値を含む)。
深刻なフレーム損失発生秒数(Severely Conceal Secs)
音声ストリームの開始以降、5 % を超える隠蔽イベント(フレーム損失)があった秒数。
遅延
(注を参照)
ネットワーク遅延の推定値(ミリ秒単位)。 ラウンドトリップ遅延の実行中の平均値を表します。これは、RTCP 受信レポート ブロックの受信時に測定されます。
最大ジッター(Max Jitter)
瞬時ジッターの最大値(ミリ秒単位)。
送信サイズ(Sender Size)
送信ストリームの RTP パケット サイズ(ミリ秒単位)。
受信した送信レポート(Sender Reports Received)
(注を参照)
RTCP 送信レポートが受信された回数。
受信した送信レポート時間(Sender Report Time Received)
(注を参照)
RTCP 送信レポートが最後に受信された時間。
受信サイズ(Rcvr Size)
受信ストリームの RTP パケット サイズ(ミリ秒単位)。
受信削除(Rcvr Discarded)
ネットワークから受信されたが、ジッター バッファから廃棄された RPT パケット。
受信した受信レポート(Rcvr Reports Received)
(注を参照)
RTCP 受信レポートが受信された回数。
受信した受信レポート時間(Rcvr Report Time Received)
(注を参照)
RTCP 受信レポートが最後に受信された時間。
音声品質メトリック
累積フレーム損失率(Cumulative Conceal Ratio)
隠蔽フレームの総数を、音声ストリームの開始以降に受信された音声フレームの総数で割った値。
直近フレーム損失率(Interval Conceal Ratio)
アクティブな音声に先行する 3 秒間の間隔における、音声フレームに対する隠蔽フレームの比率。 音声アクティビティ検出(VAD)を使用している場合、3 秒間のアクティブな音声を蓄積するには、より長い間隔が必要になることがあります。
最大フレーム損失率(Max Conceal Ratio)
音声ストリームの開始以降、最も高い間隔の損失率。
フレーム損失発生秒数(Conceal Secs)
音声ストリームの開始以降、隠蔽イベント(フレーム損失)があった秒数([深刻なフレーム損失発生秒数(Severely Conceal Secs)] の値を含む)。
深刻なフレーム損失発生秒数(Severely Conceal Secs)
音声ストリームの開始以降、5 % を超える隠蔽イベント(フレーム損失)があった秒数。
(注)
RTP 制御プロトコルが無効になっている場合、このフィールドのデータは生成されないため、0 が表示されます。