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目次
新しい IP テレフォニー システムを導入するときは、システム管理者とネットワーク管理者がいくつかの初期設定作業を実施して、ネットワークを IP テレフォニー サービス用に準備する必要があります。 Cisco IP テレフォニー ネットワークおよびそのセットアップと設定のチェックリストについては、『Cisco Unified Communications Manager System Guide』の「System Configuration Overview」の章を参照してください。
電話機がネットワークでエンドポイントとして正常に動作するためには、ネットワークが次の要件を満たしている必要があります。
(注) |
電話機がCisco Unified Communications Managerから日時を表示する。 電話機に表示される時間は、Cisco Unified Communications Managerの時間と 10 秒以内の誤差がある場合があります。 |
ステップ 1 | 次の要件を満たすように VoIP ネットワークを設定します。 |
ステップ 2 | (任意)次の要件を満たすように Voice over Wireless LAN(VoWLAN)を設定します。 |
Cisco IP Phone は、コールの処理に Cisco Unified Communications Manager を必要とします。 Cisco Unified Communications Manager を正しくセットアップして、電話機を管理し、コールを適切にルーティングおよび処理するには、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』または Cisco Unified Communications Manager Administration の状況依存ヘルプを参照してください。
Cisco IP Phone を設置する前に、電話機を Cisco Unified Communications Manager データベースに追加する方法を選択しておく必要があります。
電話機を設置する前に自動登録を有効にしておくと、次のことが可能になります。
事前に電話機から MAC アドレスを収集することなく、電話機を追加する。
Cisco IP Phone を IP テレフォニー ネットワークに物理的に接続したときに、その電話機を Cisco Unified Communications Manager データベースに自動的に追加する。 自動登録中に、Cisco Unified Communications Manager は連続する電話番号の中から次に使用可能なものを電話機に割り当てます。
電話機を Cisco Unified Communications Manager データベースにすばやく登録し、電話番号などの設定を Cisco Unified Communications Manager から変更する。
自動登録された電話機を新しい場所に移動し、電話番号を変更しないまま別のデバイス プールに割り当てる。
自動登録は、ネットワークに追加する電話機が 100 台未満の場合に使用することを推奨します。 100 台を超える電話機をネットワークに追加するには、一括管理ツール(BAT)を使用します。
自動登録は、デフォルトでは無効になっています。 自動登録を使用しない場合(たとえば特定の電話番号を電話に割り当てるなど)、または、『Cisco Unified Communications Manager Security Guide』に説明されているように、Cisco Unified Communications Manager による安全な接続を使用する場合。 自動登録の有効化については、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』の「Enabling Autoregistration」を参照してください。 Cisco CTL クライアントを通じてクラスタを混合モードに設定すると、自動登録は自動的に無効になります。 Cisco CTL クライアントを通じてクラスタを非セキュア モードに設定すると、自動登録は自動的には有効になりません。
自動登録と TAPS(Tool for AutoRegistered Phones Support)を使用すると、MAC アドレスを最初に電話機から収集しなくても、電話機を追加することができます。
TAPS は、一括管理ツール(BAT)と連携して、Cisco Unified Communications Manager データベースにダミー MAC アドレスを使用して追加された一連の電話機をアップデートします。 TAPS を使用して、MAC アドレスを更新し、 デバイス向けに事前定義された設定をダウンロードします。
自動登録と TAPS は、ネットワークに追加する電話機が 100 台未満の場合に使用することを推奨します。 100 台を超える電話機をネットワークに追加するには、一括管理ツール(BAT)を使用します。
TAPS を利用するには、管理者またはエンド ユーザが TAPS の電話番号をダイヤルして、音声プロンプトに従います。 このプロセスが完了した後、電話機には電話番号とその他の設定値が含まれており、電話機は正しい MAC アドレスを使用して Cisco Unified Communications Manager の管理ページで更新されます。
ネットワークに Cisco IP Phone を接続する前に、自動登録が Cisco Unified Communications Manager の管理ページで有効になっていて、正しく設定されていることを確認します。 自動登録の有効化と設定については、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』を参照してください。
TAPS が機能するためには、Cisco Unified Communications Manager の管理ページで自動登録を有効にする必要があります。ステップ 1 | Cisco Unified Communications Manager の管理で、 をクリックします。 |
ステップ 2 | 必要なサーバを選択し、[自動登録(Autoregister)] チェックボックスを選択します。 |
ステップ 3 | [保存(Save)] をクリックします。 |
電話機がネットワークに接続されると、電話機の起動プロセスが開始され、電話機が Cisco Unified Communications Manager に登録されます。 電話機の設置を完了するには、DHCP サービスを有効にするかどうかに応じて、電話機上でネットワーク設定値を設定します。
自動登録を使用した場合は、電話機をユーザに関連付ける、ボタン テーブルや電話番号を変更するなど、電話機の特定の設定情報をアップデートする必要があります。
(注) |
外部デバイスを使用する前に、外部デバイスを参照してください。 |
ステップ 1 |
電話機の電源を次の中から選択します。
詳細については、電話機の所要電力を参照してください。 |
ステップ 2 |
ハンドセットをハンドセット ポートに接続します。 ワイドバンド対応ハンドセットは、Cisco IP Phone で使用するために特別に設計されたものです。 ハンドセットは、着信コールやボイス メッセージがあることを通知する、ライト ストリップを備えています。 |
ステップ 3 | ヘッドセットをヘッドセット ポートに接続します。 ヘッドセットは設置の際に接続しなくても、後から追加できます。 詳細については、ヘッドセットを参照してください。 |
ステップ 4 | ワイヤレス ヘッドセットの接続 ワイヤレス ヘッドセットは設置の際に接続しなくても、後から追加できます。 詳細については、ワイヤレス ヘッドセットのマニュアルを参照してください。 |
ステップ 5 | ストレート イーサネット ケーブルを使用して、スイッチを Cisco IP Phone の 10/100 SW (Cisco IP Phone 7841 の 10/100/1000 SW)というラベルの付いたネットワーク ポートに接続します。 Cisco IP Phone には、イーサネット ケーブルが 1 箱に 1 本添付されています。 10 Mbps 接続にはカテゴリ 3、5、5e のいずれかのケーブルを使用し、100 Mbps 接続にはカテゴリ 5 または 5e のケーブル、1000 Mbps 接続の場合はカテゴリ 5e のケーブルを使用してください。 詳細については、ネットワーク ポートとコンピュータ ポートのピン割り当てを参照してください。 |
ステップ 6 |
ストレート イーサネット ケーブルを使用して、デスクトップ コンピュータなど、他のネットワーク デバイスを Cisco IP Phone のコンピュータ ポートに接続します。 別のネットワーク デバイスは、ここで接続しなくても後で接続できます。 10 Mbps 接続にはカテゴリ 3、5、5e のいずれかのケーブル、100 Mbps 接続にはカテゴリ 5 または 5e のケーブル、1000 Mbps 接続の場合はカテゴリ 5e のケーブルを使用できます。 詳細については、ネットワーク ポートとコンピュータ ポートのピン割り当て のガイドラインを参照してください。 |
ステップ 7 | 電話機が机の上にある場合は、フット スタンドを調節します。 詳細については、フット スタンドの接続を参照してください。 電話機が壁に取り付けられている場合は、受話器が受け台から滑り落ちないようにハンドセットの受け台を調整する必要があります。 詳細については、次を参照してください。受話器受け台の調整 |
ステップ 8 | 電話機の起動プロセスをモニタします。 この手順によって、プライマリおよびセカンダリのディレクトリ番号と、ディレクトリ番号に関連付けられた機能が電話機に追加され、電話機が正しく設定されていることが確認できます。 |
ステップ 9 |
電話上でネットワーク設定値を設定する場合、DHCP を使用するか、手動で IP アドレスを入力して、電話機の IP アドレスを設定します。 ネットワーク設定の設定およびネットワークのセットアップを参照してください。 |
ステップ 10 |
最新のファームウェア イメージに電話機をアップグレードしてください。 ワイヤレス接続の品質と帯域幅によっては、WLAN インターフェイスを通じたファームウェアのアップグレードは、有線インターフェイスより時間がかかることがあります。 一部のアップグレードでは完了までに 1 時間を超える場合があります。 |
ステップ 11 |
Cisco IP Phone を使用してコールを発信し、電話機と機能が正常に動作することを確認します。 『Cisco IP Phone 7821, 7841, and 7861 User Guide for Cisco Unified Communications Manager (SIP)』を参照してください。 |
ステップ 12 | ケーブル ロックで電話機を固定します。 詳細については、電話機をケーブル ロックで固定を参照してください。 |
ステップ 13 | エンド ユーザに対して、電話機の使用方法および電話機のオプションの設定方法を通知します。 この手順では、ユーザが十分な情報を得て、Cisco IP Phone を有効に活用できるようにします。 |
電話機には設定可能な数多くのネットワーク設定値が用意されています。電話機をユーザが使用できる状態にするには、これらの設定値の修正が必要になる場合もあります。 電話機のメニューを使用して、これらの設定値にアクセスし、その一部を変更することができます。
[ネットワークのセットアップ(Network Setup)]:さまざまなネットワーク設定を表示、設定できるオプションがあります。
[セキュリティのセットアップ(Security Setup)]:さまざまなセキュリティ設定を表示および設定するためのオプションを提供します。
[ネットワークのセットアップ(Network Setup)] メニューにあるオプション設定値を変更するには、オプションのロックを編集のために解除しておく必要があります。
電話機で表示専用になっている設定値をCisco Unified CM の管理で設定します。
設定メニューを表示するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 | [アプリケーション(Applications)] を押します。 | ||
ステップ 2 | [管理者設定(Admin Settings)] を選択します。 | ||
ステップ 3 |
[ネットワークのセットアップ(Network Setup)] または [セキュリティのセットアップ(Security Setup)] を選択します。
|
||
ステップ 4 | 必要な場合はユーザ ID とパスワードを入力し、[ログイン(Sign-In)] をクリックします。 | ||
ステップ 5 | 次のいずれかの操作を実行して、目的のメニューを表示します。 | ||
ステップ 6 | サブメニューを表示するには、ステップ 5 を繰り返します。 | ||
ステップ 7 | メニューを終了するには、[終了(Exit)] または U ターン型の矢印 を押します。 |
[管理者設定(Admin Settings)] 電話スクリーンでパスワードを入力しない限り、電話機の管理者オプションを変更できないよう、電話機にパスワードを適用できます。
オプション設定値を編集するときは、次のガイドラインに従ってください。
編集するフィールドを強調表示するには、ナビゲーション パッドの矢印を使用します。次にナビゲーション パッドの [選択(Select)] を押すとフィールドがアクティブになります。 フィールドがアクティブになったら、値を入力できます。
数値と文字を入力するには、キーパッド上のキーを使用します。
キーパッドを使用して文字を入力するには、対応する数値キーを使用します。 キーを 1 回または何回か押して、個々の文字を表示します。 たとえば、[2] を 1 回押して「a」を、すばやく 2 回押して「b」を、すばやく 3 回押して「c」を表示します。 一時停止した後、カーソルは自動的に進み、次の文字を入力できます。
変更内容を保存しない場合は、[保存(Save)] を押す前に、[キャンセル(Cancel)] を押します。
(IP アドレスなどに含まれる)ピリオドを入力するには、キーパッドの * を押します。
(注) |
Cisco IP Phone では、必要に応じて、いくつかの方法でオプション設定値をリセットまたは復元することができます。 |
|
ステップ 1 | [DHCP を使う(DHCP Enabled)] オプションを [いいえ(No)] に設定します。 |
ステップ 2 | [ドメイン名(Domain Name)] オプションまでスクロールし、[選択(Select)] を押して、新しいドメイン名を入力します。 |
ステップ 3 | [適用(Apply)] を押します。 |
ステップ 1 | [管理 VLAN ID(Admin VLAN ID)] オプションまでスクロールし、 [選択(Select)] を押して、新しい管理 VLAN ID の設定を入力します。 |
ステップ 2 | [適用(Apply)] を押します。 |
ステップ 1 | [管理 VLAN ID] オプションが設定されていることを確認します。 |
ステップ 2 | [PC VLAN(PC VLAN)] オプションまでスクロールし、[選択(Select)] を押して、新しい PC VLAN 設定値を入力します。 |
ステップ 3 | [適用(Apply)] を押します。 |
ステップ 1 | [ネットワークの設定(Network Configuration)] のオプションのロックを解除します。 |
ステップ 2 | [SWポート設定(SW Port Configuration)] オプションまでスクロールし、[選択(Select)] を押します。 |
ステップ 3 | 目的の設定値までスクロールし、[選択(Select)] を押します。 |
ステップ 1 | [ネットワークの設定(Network Configuration)] のオプションのロックを解除します。 |
ステップ 2 | [PCポート設定(PC Port Configuration)] オプションまでスクロールし、[選択(Select)] を押します。 |
ステップ 3 | 目的の設定値までスクロールし、[選択(Select)] を押します。 |
ステップ 1 | [DHCPを使う(DHCP Enabled)] オプションまでスクロールします。 |
ステップ 2 | DHCP を無効にするには、[いいえ(No)] を押し、DHCP を有効にするには、[はい(Yes)] を押します。 |
ステップ 1 | [DHCP を使う(DHCP Enabled)] オプションを [いいえ(No)] に設定します。 |
ステップ 2 | [IP アドレス(IP Address)] オプションまでスクロールし、[選択(Select)] を押して、新しい IP アドレスを入力します。 |
ステップ 3 | [適用(Apply)] を押します。 |
ステップ 1 | [DHCP を使う(DHCP Enabled)] オプションを [いいえ(No)] に設定します。 |
ステップ 2 | [サブネット マスク(Subnet Mask)] オプションまでスクロールし、[選択(Select)] を押して、新しいサブネット マスクを入力します。 |
ステップ 3 | [適用(Apply)] を押します。 |
ステップ 1 | [DHCP を使う(DHCP Enabled)] オプションを [いいえ(No)] に設定します。 |
ステップ 2 | 適切な [デフォルト ルータ(Default Router)] オプションまでスクロールし、[選択(Select)] を押して、新しいルータの IP アドレスを入力します。 |
ステップ 3 | [適用(Apply)] を押します。 |
ステップ 1 | [代替 TFTP(Alternate TFTP)] オプションにスクロールします。 |
ステップ 2 | 電話機で代替 TFTP サーバを使用する場合は、[はい(Yes)] を押します。 |
ステップ 3 | 電話機で代替 TFTP サーバを使用しない場合は、[いいえ(No)] を押します。 |
Cisco IP Phone が電源に接続されると、起動診断プロセスが自動的に実行されます。
ステップ 1 | Power over Ethernet を使用する場合は、LAN ケーブルをネットワーク ポートに差し込みます。 |
ステップ 2 |
電源キューブを使用する場合は、キューブを電話機に接続し、キューブを電源コンセントに差し込みます。 起動時のさまざまな段階で、電話機がハードウェアをチェックする間、ボタンがオレンジ色に点滅し、続いて緑色に点滅します。 |
ユーザが IP フォンの Cisco IP Phone サービスにアクセスできるように設定することができます。 また、さまざまな電話のサービスにボタンを割り当てることも可能です。 これらのサービスは、テキストと画像によるインタラクティブ コンテンツを電話機に表示するための XML アプリケーションとシスコ署名付き Java MIDlet を含んでいます。 IP フォンは各サービスを個別のアプリケーションとして管理します。 サービスの例としては、映画の上映時刻、株式相場、天気予報などがあります。
ユーザがサービスにアクセスできるようにするには、前もって次の作業が必要です。
詳細については、Cisco Unified Communications Manager『Administration Guide』の 「Cisco Unified IP Phone Services Configuration」の章とCisco Unified Communications Manager『System Guide』の「Cisco Unified IP Phone Services」の章を参照してください。
(注) |
ユーザ用に Cisco エクステンション モビリティを設定するには、Cisco Unified Communications Manager『Features and Services Guide』の「Cisco Extension Mobility」の章を参照してください。 |
サービスを設定する前に、設定するサイトの URL アドレスをすべて入手し、ユーザが社内 IP テレフォニー ネットワークからこれらのサイトにアクセスできるかどうかを確認してください。 このアクティビティは、シスコが提供するデフォルト サービスには適用されません。
ステップ 1 | Cisco Unified CM の管理で、 を選択します。 |
ステップ 2 |
ユーザがCisco Unified Communications セルフ ケア ポータルにアクセスでき、そこから設定済みのサービスを選択して登録できることを確認します。 エンド ユーザに提供する必要がある情報については、セルフ ケア ポータルの管理を参照してください。 |
目次
- Cisco IP Phone の設置
- ネットワーク設定の確認
- 電話機の自動登録を有効にする
- Cisco IP Phone の設置
- セット アップ メニューからの電話の設定
- 電話機パスワードの適用
- 電話機からのテキストとメニューの入力
- ネットワーク設定の設定
- [ドメイン名(Domain Name)] フィールドの設定
- [管理 VLAN ID(Admin VLAN ID)] フィールドの設定
- [PC VLAN] フィールドの設定
- [SW ポート設定(SW Port Configuration)] フィールドの設定
- [PC ポート設定(PC Port Configuration)] フィールドの設定
- [DHCPを使う(DHCP Enabled)] フィールドの設定
- [IP アドレス(IP Address)] フィールドの設定
- [サブネット マスク(Subnet Mask)] フィールドの設定
- [デフォルト ルータ(Default Router)] フィールドの設定
- [DNS サーバ(DNS Server)] フィールドの設定
- [代替 TFTP(Alternate TFTP)] フィールドの設定
- [TFTP サーバ 1(TFTP Server 1)] フィールドの設定
- [TFTP サーバ 2(TFTP Server 2)] フィールドの設定
- 電話機起動の確認
- ユーザの電話サービスの設定
- ネットワーク設定の確認
- 電話機の自動登録を有効にする
- Cisco IP Phone の設置
- セット アップ メニューからの電話の設定
- ネットワーク設定の設定
- 電話機起動の確認
- ユーザの電話サービスの設定
ネットワーク設定の確認
手順新しい IP テレフォニー システムを導入するときは、システム管理者とネットワーク管理者がいくつかの初期設定作業を実施して、ネットワークを IP テレフォニー サービス用に準備する必要があります。 Cisco IP テレフォニー ネットワークおよびそのセットアップと設定のチェックリストについては、『Cisco Unified Communications Manager System Guide』の「System Configuration Overview」の章を参照してください。
電話機がネットワークでエンドポイントとして正常に動作するためには、ネットワークが次の要件を満たしている必要があります。
(注)
電話機がCisco Unified Communications Managerから日時を表示する。 電話機に表示される時間は、Cisco Unified Communications Managerの時間と 10 秒以内の誤差がある場合があります。
ステップ 1 次の要件を満たすように VoIP ネットワークを設定します。 ステップ 2 (任意)次の要件を満たすように Voice over Wireless LAN(VoWLAN)を設定します。
電話機の自動登録を有効にする
手順Cisco IP Phone は、コールの処理に Cisco Unified Communications Manager を必要とします。 Cisco Unified Communications Manager を正しくセットアップして、電話機を管理し、コールを適切にルーティングおよび処理するには、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』または Cisco Unified Communications Manager Administration の状況依存ヘルプを参照してください。
Cisco IP Phone を設置する前に、電話機を Cisco Unified Communications Manager データベースに追加する方法を選択しておく必要があります。
電話機を設置する前に自動登録を有効にしておくと、次のことが可能になります。
事前に電話機から MAC アドレスを収集することなく、電話機を追加する。
Cisco IP Phone を IP テレフォニー ネットワークに物理的に接続したときに、その電話機を Cisco Unified Communications Manager データベースに自動的に追加する。 自動登録中に、Cisco Unified Communications Manager は連続する電話番号の中から次に使用可能なものを電話機に割り当てます。
電話機を Cisco Unified Communications Manager データベースにすばやく登録し、電話番号などの設定を Cisco Unified Communications Manager から変更する。
自動登録された電話機を新しい場所に移動し、電話番号を変更しないまま別のデバイス プールに割り当てる。
自動登録は、ネットワークに追加する電話機が 100 台未満の場合に使用することを推奨します。 100 台を超える電話機をネットワークに追加するには、一括管理ツール(BAT)を使用します。
自動登録は、デフォルトでは無効になっています。 自動登録を使用しない場合(たとえば特定の電話番号を電話に割り当てるなど)、または、『Cisco Unified Communications Manager Security Guide』に説明されているように、Cisco Unified Communications Manager による安全な接続を使用する場合。 自動登録の有効化については、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』の「Enabling Autoregistration」を参照してください。 Cisco CTL クライアントを通じてクラスタを混合モードに設定すると、自動登録は自動的に無効になります。 Cisco CTL クライアントを通じてクラスタを非セキュア モードに設定すると、自動登録は自動的には有効になりません。
自動登録と TAPS(Tool for AutoRegistered Phones Support)を使用すると、MAC アドレスを最初に電話機から収集しなくても、電話機を追加することができます。
TAPS は、一括管理ツール(BAT)と連携して、Cisco Unified Communications Manager データベースにダミー MAC アドレスを使用して追加された一連の電話機をアップデートします。 TAPS を使用して、MAC アドレスを更新し、 デバイス向けに事前定義された設定をダウンロードします。
自動登録と TAPS は、ネットワークに追加する電話機が 100 台未満の場合に使用することを推奨します。 100 台を超える電話機をネットワークに追加するには、一括管理ツール(BAT)を使用します。
TAPS を利用するには、管理者またはエンド ユーザが TAPS の電話番号をダイヤルして、音声プロンプトに従います。 このプロセスが完了した後、電話機には電話番号とその他の設定値が含まれており、電話機は正しい MAC アドレスを使用して Cisco Unified Communications Manager の管理ページで更新されます。
ネットワークに Cisco IP Phone を接続する前に、自動登録が Cisco Unified Communications Manager の管理ページで有効になっていて、正しく設定されていることを確認します。 自動登録の有効化と設定については、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』を参照してください。
TAPS が機能するためには、Cisco Unified Communications Manager の管理ページで自動登録を有効にする必要があります。
ステップ 1 Cisco Unified Communications Manager の管理で、 をクリックします。 ステップ 2 必要なサーバを選択し、[自動登録(Autoregister)] チェックボックスを選択します。 ステップ 3 [保存(Save)] をクリックします。
関連情報
Cisco IP Phone の設置
手順電話機がネットワークに接続されると、電話機の起動プロセスが開始され、電話機が Cisco Unified Communications Manager に登録されます。 電話機の設置を完了するには、DHCP サービスを有効にするかどうかに応じて、電話機上でネットワーク設定値を設定します。
自動登録を使用した場合は、電話機をユーザに関連付ける、ボタン テーブルや電話番号を変更するなど、電話機の特定の設定情報をアップデートする必要があります。
(注)
外部デバイスを使用する前に、外部デバイスを参照してください。
ステップ 1 電話機の電源を次の中から選択します。 詳細については、電話機の所要電力を参照してください。
ステップ 2 ハンドセットをハンドセット ポートに接続します。 ワイドバンド対応ハンドセットは、Cisco IP Phone で使用するために特別に設計されたものです。 ハンドセットは、着信コールやボイス メッセージがあることを通知する、ライト ストリップを備えています。
ステップ 3 ヘッドセットをヘッドセット ポートに接続します。 ヘッドセットは設置の際に接続しなくても、後から追加できます。 詳細については、ヘッドセットを参照してください。 ステップ 4 ワイヤレス ヘッドセットの接続 ワイヤレス ヘッドセットは設置の際に接続しなくても、後から追加できます。 詳細については、ワイヤレス ヘッドセットのマニュアルを参照してください。 ステップ 5 ストレート イーサネット ケーブルを使用して、スイッチを Cisco IP Phone の 10/100 SW (Cisco IP Phone 7841 の 10/100/1000 SW)というラベルの付いたネットワーク ポートに接続します。 Cisco IP Phone には、イーサネット ケーブルが 1 箱に 1 本添付されています。 10 Mbps 接続にはカテゴリ 3、5、5e のいずれかのケーブルを使用し、100 Mbps 接続にはカテゴリ 5 または 5e のケーブル、1000 Mbps 接続の場合はカテゴリ 5e のケーブルを使用してください。 詳細については、ネットワーク ポートとコンピュータ ポートのピン割り当てを参照してください。 ステップ 6 ストレート イーサネット ケーブルを使用して、デスクトップ コンピュータなど、他のネットワーク デバイスを Cisco IP Phone のコンピュータ ポートに接続します。 別のネットワーク デバイスは、ここで接続しなくても後で接続できます。 10 Mbps 接続にはカテゴリ 3、5、5e のいずれかのケーブル、100 Mbps 接続にはカテゴリ 5 または 5e のケーブル、1000 Mbps 接続の場合はカテゴリ 5e のケーブルを使用できます。 詳細については、ネットワーク ポートとコンピュータ ポートのピン割り当て のガイドラインを参照してください。
ステップ 7 電話機が机の上にある場合は、フット スタンドを調節します。 詳細については、フット スタンドの接続を参照してください。 電話機が壁に取り付けられている場合は、受話器が受け台から滑り落ちないようにハンドセットの受け台を調整する必要があります。 詳細については、次を参照してください。受話器受け台の調整 ステップ 8 電話機の起動プロセスをモニタします。 この手順によって、プライマリおよびセカンダリのディレクトリ番号と、ディレクトリ番号に関連付けられた機能が電話機に追加され、電話機が正しく設定されていることが確認できます。 ステップ 9 電話上でネットワーク設定値を設定する場合、DHCP を使用するか、手動で IP アドレスを入力して、電話機の IP アドレスを設定します。 ネットワーク設定の設定およびネットワークのセットアップを参照してください。
ステップ 10 最新のファームウェア イメージに電話機をアップグレードしてください。 ワイヤレス接続の品質と帯域幅によっては、WLAN インターフェイスを通じたファームウェアのアップグレードは、有線インターフェイスより時間がかかることがあります。 一部のアップグレードでは完了までに 1 時間を超える場合があります。
ステップ 11 Cisco IP Phone を使用してコールを発信し、電話機と機能が正常に動作することを確認します。 『Cisco IP Phone 7821, 7841, and 7861 User Guide for Cisco Unified Communications Manager (SIP)』を参照してください。
ステップ 12 ケーブル ロックで電話機を固定します。 詳細については、電話機をケーブル ロックで固定を参照してください。 ステップ 13 エンド ユーザに対して、電話機の使用方法および電話機のオプションの設定方法を通知します。 この手順では、ユーザが十分な情報を得て、Cisco IP Phone を有効に活用できるようにします。
セット アップ メニューからの電話の設定
手順電話機には設定可能な数多くのネットワーク設定値が用意されています。電話機をユーザが使用できる状態にするには、これらの設定値の修正が必要になる場合もあります。 電話機のメニューを使用して、これらの設定値にアクセスし、その一部を変更することができます。
[ネットワークのセットアップ(Network Setup)]:さまざまなネットワーク設定を表示、設定できるオプションがあります。
[セキュリティのセットアップ(Security Setup)]:さまざまなセキュリティ設定を表示および設定するためのオプションを提供します。
[ネットワークのセットアップ(Network Setup)] メニューにあるオプション設定値を変更するには、オプションのロックを編集のために解除しておく必要があります。
電話機で表示専用になっている設定値をCisco Unified CM の管理で設定します。
設定メニューを表示するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 [アプリケーション(Applications)] を押します。 ステップ 2 [管理者設定(Admin Settings)] を選択します。 ステップ 3 [ネットワークのセットアップ(Network Setup)] または [セキュリティのセットアップ(Security Setup)] を選択します。
(注) [設定のリセット(Reset Settings)] メニューの詳細については、メンテナンスを参照してください。
ステップ 4 必要な場合はユーザ ID とパスワードを入力し、[ログイン(Sign-In)] をクリックします。 ステップ 5 次のいずれかの操作を実行して、目的のメニューを表示します。 ステップ 6 サブメニューを表示するには、ステップ 5 を繰り返します。 ステップ 7 メニューを終了するには、[終了(Exit)] または U ターン型の矢印 を押します。
電話機パスワードの適用
電話機からのテキストとメニューの入力
オプション設定値を編集するときは、次のガイドラインに従ってください。
編集するフィールドを強調表示するには、ナビゲーション パッドの矢印を使用します。次にナビゲーション パッドの [選択(Select)] を押すとフィールドがアクティブになります。 フィールドがアクティブになったら、値を入力できます。
数値と文字を入力するには、キーパッド上のキーを使用します。
キーパッドを使用して文字を入力するには、対応する数値キーを使用します。 キーを 1 回または何回か押して、個々の文字を表示します。 たとえば、[2] を 1 回押して「a」を、すばやく 2 回押して「b」を、すばやく 3 回押して「c」を表示します。 一時停止した後、カーソルは自動的に進み、次の文字を入力できます。
変更内容を保存しない場合は、[保存(Save)] を押す前に、[キャンセル(Cancel)] を押します。
(IP アドレスなどに含まれる)ピリオドを入力するには、キーパッドの * を押します。
(注)
Cisco IP Phone では、必要に応じて、いくつかの方法でオプション設定値をリセットまたは復元することができます。
関連タスク
関連資料
ネットワーク設定の設定
関連タスク
関連資料
[TFTP サーバ 1(TFTP Server 1)] フィールドの設定
手順
[TFTP サーバ 2(TFTP Server 2)] フィールドの設定
手順
電話機起動の確認
手順
ステップ 1 Power over Ethernet を使用する場合は、LAN ケーブルをネットワーク ポートに差し込みます。 ステップ 2 電源キューブを使用する場合は、キューブを電話機に接続し、キューブを電源コンセントに差し込みます。 起動時のさまざまな段階で、電話機がハードウェアをチェックする間、ボタンがオレンジ色に点滅し、続いて緑色に点滅します。
関連情報
ユーザの電話サービスの設定
手順ユーザが IP フォンの Cisco IP Phone サービスにアクセスできるように設定することができます。 また、さまざまな電話のサービスにボタンを割り当てることも可能です。 これらのサービスは、テキストと画像によるインタラクティブ コンテンツを電話機に表示するための XML アプリケーションとシスコ署名付き Java MIDlet を含んでいます。 IP フォンは各サービスを個別のアプリケーションとして管理します。 サービスの例としては、映画の上映時刻、株式相場、天気予報などがあります。
ユーザがサービスにアクセスできるようにするには、前もって次の作業が必要です。
- Cisco Unified CM の管理 を使用して、デフォルトで提供されないサービスを設定する必要があります。
- ユーザがCisco Unified Communications セルフ ケア ポータルを使用してサービスを登録する必要があります。 この Web ベース アプリケーションは、IP フォンのアプリケーションをエンド ユーザが設定するための限定的なグラフィカル ユーザ インターフェイス(GUI)を提供します。 ただし、エンタープライズ登録として設定するサービスにユーザは登録できません。
詳細については、Cisco Unified Communications Manager『Administration Guide』の 「Cisco Unified IP Phone Services Configuration」の章とCisco Unified Communications Manager『System Guide』の「Cisco Unified IP Phone Services」の章を参照してください。
(注)
ユーザ用に Cisco エクステンション モビリティを設定するには、Cisco Unified Communications Manager『Features and Services Guide』の「Cisco Extension Mobility」の章を参照してください。
サービスを設定する前に、設定するサイトの URL アドレスをすべて入手し、ユーザが社内 IP テレフォニー ネットワークからこれらのサイトにアクセスできるかどうかを確認してください。 このアクティビティは、シスコが提供するデフォルト サービスには適用されません。
ステップ 1 Cisco Unified CM の管理で、 を選択します。 ステップ 2 ユーザがCisco Unified Communications セルフ ケア ポータルにアクセスでき、そこから設定済みのサービスを選択して登録できることを確認します。 エンド ユーザに提供する必要がある情報については、セルフ ケア ポータルの管理を参照してください。