ラックマウント サーバ ハードウェア管理

ラックマウント サーバー管理

Cisco UCS Manager を使用して、Cisco UCS ドメインに統合されているすべてのラックマウント サーバーを管理およびモニターすることができます。電力制限を除くすべての管理およびモニターリング機能がラックマウント サーバーでサポートされます。電源状態の変更など一部のラックマウント サーバー管理タスクは、サーバーとサービス プロファイルの両方から行うことができます。残りの管理タスクは、サーバー上でのみ実行できます。

Cisco UCS Manager は、検出された各ラックマウント サーバーに関する情報、エラー、および障害を提供します。


ヒント


サポートされる Cisco UCS ラックマウント サーバーと Cisco UCS Manager との統合方法については、ご使用の Cisco UCS Manager のリリースに応じた Cisco UCS C シリーズ サーバー統合ガイドまたは Cisco UCS S シリーズ サーバー統合ガイドを参照してください。


ラックマウント サーバーの削除および解放に関するガイドライン

Cisco UCS Manager を使ってラックマウント サーバーを削除するか解放するかを決定する場合は、次のガイドラインを考慮してください。

ラックマウント サーバーの解放

解放は、ラックマウント サーバーが物理的に存在し接続されているが、一時的に設定から削除する必要がある場合に実行します。解放されたラックマウント サーバーは最終的に再稼働することが予測されるので、サーバーの情報部分は、将来の使用に備え、Cisco UCS Manager によって保持されます。

ラックマウント サーバーの削除

削除は、ラックマウント サーバーをファブリック エクステンダから接続解除して、システムから物理的に削除する(取り外す)場合に実行します。ラックマウント サーバーが物理的に存在し、ファブリック エクステンダに接続しているときは、Cisco UCS Manager から削除できません。ラックマウント サーバーの接続を解除した後、その設定を Cisco UCS Manager から削除できます。

削除時、管理インターフェイスは接続解除され、すべてのエントリがデータベースから削除されます。サーバーは検出時に割り当てられたすべてのサーバー プールから自動的に削除されます。


(注)  


自動的に削除されるのは、検出時に自動的にサーバー プールに追加されたサーバーのみです。サーバー プールに手動で追加したサーバーは手動で削除する必要があります。


削除したラックマウント サーバーを再び設定に追加する場合は、再接続して再度検出する必要があります。Cisco UCS Manager に再導入したサーバーは新規サーバーとみなされ、詳細なディスカバリ プロセスが実施されます。このため、Cisco UCS Manager によって以前とは異なる新しい ID がサーバーに割り当てられることがあります。

予期しないサーバー電力変更を回避するための推奨事項

サーバーがサービス プロファイルに関連付けられていない場合は、サーバーの物理的な [Power] または [Reset] ボタンなど、サーバーの電源状態を変更するために使用可能な手段をすべて使用できます。

サーバーがサービス プロファイルに関連付けられているか、サービス プロファイルに割り当てられている場合は、サーバーの電源状態の変更は次の方法でのみ行う必要があります。

  • Cisco UCS Manager GUI で、サーバーに関連付けられたサーバーまたはサービス プロファイルの [General] タブに移動し、[Actions] 領域で [Boot Server] または [Shutdown Server] を選択します。

  • Cisco UCS Manager CLI で、サーバー、またはサーバーに関連付けられたサービス プロファイルに対して power up または power down コマンドを使用します。


重要


電源がオフになっている関連サーバーには、次のオプションのいずれも使用しないでください。

  • GUI の [Reset]

  • cycle cycle-immediate または CLI のreset hard-reset-immediate

  • サーバーの物理的な [Power] または [Reset] ボタン


現在電源がオフになっているサーバーに対して、リセットまたはサイクルを実施するか、サーバーの物理的な [Power] ボタンを使用すると、サーバーの実際の電力状態がサービス プロファイルで必要とされる電源状態の設定と同期しなくなる可能性があります。サーバーと Cisco UCS Manager 間の通信が中断したり、サービス プロファイルの設定が変更されると、Cisco UCS Manager によって、必要とされる電源の状態がサービス プロファイルからサーバーに適用される場合があり、この結果予期しない電力変化が発生する可能性があります。

電源の同期に関する問題は、次に示すように予期しないサーバーの再起動につながる可能性があります。

サービス プロファイルで必要とされる電源状態

現在のサーバーの電源状態

通信が中断された後のサーバーの電源状態

アップ

電源オフ

[電源オン(Powered On)]

ダウン

電源オン

電源オン

(注)  

 

実行中のサーバーは、サービス プロファイルに必要とされる電源状態に関係なくシャットダウンされません。

ラックマウント サーバーのブート

始める前に

ラックマウント サーバーとサービス プロファイルを関連付けます。

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

UCS-A# scope org org-name

指定した組織の組織モードを開始します。ルート組織モードを開始するには、[org-name] / を入力します。

ステップ 2

UCS-A /org # scope service-profile profile-name

指定したサービス プロファイルで組織サービス プロファイル モードを開始します。

ステップ 3

UCS-A /org/service-profile # power up

サービス プロファイルに関連付けられたラックマウント サーバーをブートします。

ステップ 4

UCS-A /org/service-profile # commit-buffer

トランザクションをシステムの設定にコミットします。

次の例は、ServProf34 という名前のサービス プロファイルに関連付けられたラックマウント サーバーをブートし、トランザクションをコミットします。

UCS-A# scope org /
UCS-A /org* # scope service-profile ServProf34
UCS-A /org/service-profile # power up
UCS-A /org/service-profile* # commit-buffer
UCS-A /org/service-profile #

ラックマウント サーバーのシャットダウン

この手順を使用して、インストールされているオペレーティング システムとともにサーバをシャットダウンした場合、Cisco UCS Manager により、この OS のグレースフル シャットダウン シーケンスがトリガーされます。

始める前に

ラックマウント サーバーとサービス プロファイルを関連付けます。

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

UCS-A# scope org org-name

指定した組織の組織モードを開始します。ルート組織モードを開始するには、org-name/ と入力します。

ステップ 2

UCS-A /org # scope service-profile profile-name

指定したサービス プロファイルで組織サービス プロファイル モードを開始します。

ステップ 3

UCS-A /org/service-profile # power down

サービス プロファイルに関連付けられたラックマウント サーバーをシャットダウンします。

ステップ 4

UCS-A /org/service-profile # commit-buffer

トランザクションをシステムの設定にコミットします。

次に、ServProf34 という名前のサービス プロファイルに関連付けられたラックマウント サーバーをシャットダウンし、トランザクションをコミットする例を示します。

UCS-A# scope org /
UCS-A /org # scope service-profile ServProf34
UCS-A /org/service-profile # power down
UCS-A /org/service-profile* # commit-buffer
UCS-A /org/service-profile #

ラックマウント サーバーの出荷時のデフォルト設定へのリセット

ラックマウント サーバーを出荷時の設定にリセットできるようになりました。デフォルトでは、出荷時へのリセット操作は、ストレージ ドライブおよび flexflash ドライブなどのストレージに影響しません。これはデータの損失を防止するためです。ただし、これらのデバイスを既知の状態にリセットすることもできます。


Important


ストレージ デバイスをリセットすると、データが失われる可能性があります。


サーバーを出荷時のデフォルト設定にリセットする必要がある場合には、次の手順を実行します。

Procedure

  Command or Action Purpose

Step 1

UCS-A# scope server server-num

指定したラックマウント サーバーでサーバー モードを開始します。

Step 2

UCS-A /server # reset factory-default [delete-flexflash-storage | delete-storage [create-initial-storage-volumes] ]

サーバー設定の工場出荷時の初期状態へのリセットは、次のコマンド オプションを使用して行います。

  • factory-default :ストレージを削除せずに、サーバーを工場出荷時の初期状態にリセットします。

  • delete-flexflash-storage :サーバーを工場出荷時の初期状態にリセットして、FlexFlash ストレージを削除します。

  • delete-storage :サーバーを工場出荷時の初期状態にリセットして、すべてのストレージを削除します。

  • create-initial-storage-volumes :サーバーを工場出荷時の初期状態にリセットし、すべてのストレージを削除して、すべてのディスクを初期状態に設定します。

    Important

     

    ストレージ プロファイルを使用する場合は、create-initial-storage-volumes コマンド オプションを使用しないようにしてください。ストレージ プロファイルを使用しているときに初期ボリュームを作成すると、設定エラーが発生する可能性があります。

Step 3

UCS-A /server # commit-buffer

トランザクションをシステムの設定にコミットします。

Example

次に、ストレージを削除せずに、サーバーを工場出荷時の初期状態にリセットして、トランザクションをコミットする例を示します。

UCS-A# scope server 2
UCS-A /server # reset factory-default
UCS-A /server* # commit-buffer
UCS-A /server #

 

次に、サーバーを工場出荷時の初期状態にリセットし、FlexFlash ストレージを削除して、トランザクションをコミットする例を示します。

UCS-A# scope server 2
UCS-A /server # reset factory-default delete-flexflash-storage
UCS-A /server* # commit-buffer


次に、サーバーを工場出荷時の初期状態にリセットし、すべてのストレージを削除して、トランザクションをコミットする例を示します。

UCS-A# scope server 2
UCS-A /server # reset factory-default delete-storage
UCS-A /server* # commit-buffer

次に、サーバーを工場出荷時の初期状態にリセットし、すべてのストレージを削除し、すべてのディスクを初期状態に設定して、トランザクションをコミットする例を示します。

UCS-A# scope server 2
UCS-A /server # reset factory-default delete-storage create-initial-storage-volumes
UCS-A /server* # commit-buffer

永続メモリ スクラブの実行

Cisco UCS Manager では、次の方法のいずれかを使用して永続メモリをスクラブできます。

  • サービス プロファイルおよびスクラブ ポリシーと選択した永続メモリ スクラブとの関連付け解除

  • 選択した永続メモリ スクラブでサーバを工場出荷時のデフォルトにリセットする

  • ゴールの削除

ラックマウント サーバーの電源再投入

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

UCS-A# scope server server-num

指定したラックマウント サーバーでサーバー モードを開始します。

ステップ 2

UCS-A /server # cycle {cycle-immediate | cycle-wait}

ラックマウント サーバーの電源を再投入します。

ラックマウント サーバーの電源再投入をただちに開始するには、 cycle-immediate キーワードを使用します。保留中のすべての管理操作が完了した後に電源再投入が開始されるようスケジュールするには、 cycle-wait キーワードを使用します。

ステップ 3

UCS-A# commit-buffer

トランザクションをシステムの設定にコミットします。

次に、ラックマウント サーバー 2 の電源をただちに再投入し、トランザクションをコミットする例を示します。

UCS-A#  scope server 2
UCS-A /server # cycle cycle-immediate
UCS-A /server* # commit-buffer
UCS-A /server # 

ラックマウント サーバーのハード リセットの実行

サーバをリセットすると、Cisco UCS Manager により、リセット ライン上にパルスが送信されます。オペレーティング システムのグレースフル シャットダウンを選択することができます。オペレーティング システムでグレースフル シャットダウンがサポートされていない場合、サーバ電源の再投入が行われます。サーバをリセットする前に Cisco UCS Manager にすべての管理操作を完了させるオプションの場合、それらの操作がサーバのリセット前に完了する保証はありません。


(注)  


電源切断状態からサーバをブートする場合は、[リセット(Reset)] を使用しないでください。

この手順を使用して電源投入を続けると、サーバの望ましい電源状態が実際の電源状態と同期しなくなり、サーバが後で予期せずシャットダウンすることがあります。選択したサーバを電源切断状態から安全にリブートするには、[キャンセル(Cancel)] をクリックし、[ブート サーバ(Boot Server)] アクションを選択します。


手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

UCS-A# scope server server-num

指定したラックマウント サーバーでサーバー モードを開始します。

ステップ 2

UCS-A /server # reset {hard-reset-immediate | hard-reset-wait}

ラックマウント サーバーのハード リセットを実行します。

ラックマウント サーバーのハード リセットをただちに開始するには、hard-reset-immediate キーワードを使用します。保留中のすべての管理操作が完了した後にハード リセットが開始されるようスケジュールするには、hard-reset-wait キーワードを使用します。

ステップ 3

UCS-A /server # commit-buffer

トランザクションをシステムの設定にコミットします。

次に、ラックマウント サーバー 2 のハード リセットをただちに実行し、トランザクションをコミットする例を示します。

UCS-A#  scope server 2
UCS-A /server # reset hard-reset-immediate
UCS-A /server* # commit-buffer
UCS-A /server # 

ラックマウント サーバーの認識

サーバ、およびそのサーバのエンドポイントすべてを再検出するには、次の手順を実行します。たとえば、サーバがディスカバリ状態など、予期していなかった状態から抜け出せなくなっている場合に、この手順を使用します。

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

UCS-A# acknowledge server server-num

指定されたラックマウント サーバーを認識します。

ステップ 2

UCS-A# commit-buffer

トランザクションをシステムの設定にコミットします。

次の例では、ラックマウント サーバー 2 を認識し、トランザクションをコミットします。

UCS-A#  acknowledge server 2
UCS-A* # commit-buffer
UCS-A # 

ラックマウント サーバーの解放

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

UCS-A# decommission server server-num

指定されたラックマウント サーバーを解放します。

ステップ 2

UCS-A# commit-buffer

トランザクションをシステムの設定にコミットします。

次の例では、ラックマウント サーバー 2 を解放し、トランザクションをコミットします。

UCS-A# decommission server 2
UCS-A* # commit-buffer
UCS-A # 

ラックマウント サーバの再稼動

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

UCS-A# recommission server server-num

指定したラックマウント サーバーを再稼働します。

ステップ 2

UCS-A# commit-buffer

トランザクションをシステムの設定にコミットします。

次の例では、ラックマウント サーバー 2 を再稼働し、トランザクションをコミットします。

UCS-A# recommission server 2
UCS-A* # commit-buffer
UCS-A # 

ラックマウント サーバーの番号付け直し

始める前に

サーバ間で ID を交換する場合は、まず両方のサーバを解放し、サーバ解放 FSM が完了するのを待ってから、番号の再設定手順に進みます。

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

UCS-A# show server inventory

サーバーに関する情報を表示します。

ステップ 2

サーバー インベントリに以下が含まれていないことを確認してください。

  • 番号を付け直すラックマウント サーバー

  • 使用する番号を持つラックマウント サーバー

これらのラックマウント サーバーのいずれかがサーバー インベントリにリストされている場合は、これらのサーバーをデコミッションします。続行前に、デコミッション FSM が完了し、ラックマウント サーバーがサーバー インベントリにリストされなくなるまで待機する必要があります。これには数分かかる場合があります。

どのサーバーがデコミッションされたかを確認するには、show server decommissioned コマンドを発行します。

ステップ 3

UCS-A# recommission server vendor-name model-name serial-numnew-id

指定したラックマウント サーバーをリコミッションし、番号を付け直します。

ステップ 4

UCS-A# commit-buffer

トランザクションをシステムの設定にコミットします。

次の例では、ID 2 のラックマウント サーバーをデコミッションし、ID を 3 に変更し、そのサーバーをリコミッションし、トランザクションをコミットします。

UCS-A# show server inventory

Server  Equipped PID Equipped VID Equipped Serial (SN) Slot Status      Ackd Memory (MB) Ackd Cores
------- ------------ ------------ -------------------- ---------------- ---------------- ----------
1/1     UCSB-B200-M4 V01          FCH1532718P          Equipped         131072           16
1/2     UCSB-B200-M4 V01          FCH153271DF          Equipped         131072           16
1/3     UCSB-B200-M4 V01          FCH153271DL          Equipped         114688           16
1/4     UCSB-B200-M4 V01                               Empty
1/5                                                    Empty
1/6                                                    Empty
1/7     N20-B6730-1  V01          JAF1432CFDH          Equipped         65536            16
1/8                                                    Empty
1       R200-1120402W V01          QCI1414A02J          N/A             49152            12
2       R210-2121605W V01          QCI1442AHFX          N/A             24576            8
4       UCSC-BSE-SFF-C200 V01      QCI1514A0J7          N/A             8192             8

UCS-A# decommission server 2
UCS-A*# commit-buffer
UCS-A# show server decommissioned

Vendor            Model         Serial (SN) Server
----------------- ----------    ----------- ------
Cisco Systems Inc R210-2121605W QCI1442AHFX 2

UCS-A# recommission chassis "Cisco Systems Inc" "R210-2121605W" QCI1442AHFX 3
UCS-A* # commit-buffer
UCS-A # show server inventory

Server  Equipped PID Equipped VID Equipped Serial (SN) Slot Status      Ackd Memory (MB) Ackd Cores
------- ------------ ------------ -------------------- ---------------- ---------------- ----------
1/1     UCSB-B200-M4 V01          FCH1532718P          Equipped         131072           16
1/2     UCSB-B200-M4 V01          FCH153271DF          Equipped         131072           16
1/3     UCSB-B200-M4 V01          FCH153271DL          Equipped         114688           16
1/4     UCSB-B200-M4 V01                               Empty
1/5                                                    Empty
1/6                                                    Empty
1/7     N20-B6730-1  V01          JAF1432CFDH          Equipped         65536            16
1/8                                                    Empty
1       R200-1120402W V01          QCI1414A02J          N/A             49152            12
3       R210-2121605W V01          QCI1442AHFX          N/A             24576            8
4       UCSC-BSE-SFF-C200 V01      QCI1514A0J7          N/A             8192             8

ラックマウント サーバーの削除

始める前に

次の手順を実行する前に、ラックマウント サーバとファブリック エクステンダを接続している CIMC LOM ケーブルを物理的に外します。ハイ アベイラビリティ構成の場合は、両方のケーブルを外します。

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

UCS-A# remove server server-num

指定したラックマウント サーバーを削除します。

ステップ 2

UCS-A# commit-buffer

トランザクションをシステムの設定にコミットします。

次に、ラックマウント サーバー 4 を削除し、トランザクションをコミットする例を示します。

UCS-A#  remove server 4
UCS-A* # commit-buffer
UCS-A # 

次のタスク

ラックマウント サーバを物理的に再接続する場合、Cisco UCS Managerに再検出させるために、サーバの確認応答を再び行う必要があります。

詳細については、「ラックマウント サーバーの認識」を参照してください。

ラックマウント サーバーのロケータ LED の電源投入

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

UCS-A# scope server server-num

指定したラックマウント サーバーでサーバー モードを開始します。

ステップ 2

UCS-A /server # enable locator-led

ラックマウント サーバーのロケータ LED の電源を投入します。

ステップ 3

UCS-A /server # commit-buffer

トランザクションをシステムの設定にコミットします。

次に、ラックマウント サーバー 2 のロケータ LED の電源を投入し、トランザクションをコミットする例を示します。

UCS-A# scope server 2
UCS-A /server # enable  locator-led
UCS-A /server* # commit-buffer
UCS-A /server # 

ラックマウント サーバーのロケータ LED の電源切断

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

UCS-A# scope server server-num

指定したラックマウント サーバーでサーバー モードを開始します。

ステップ 2

UCS-A /server # disable locator-led

ラックマウント サーバーのロケータ LED の電源を切断します。

ステップ 3

UCS-A /server # commit-buffer

トランザクションをシステムの設定にコミットします。

次に、ラックマウント サーバー 2 のロケータ LED の電源を切断し、トランザクションをコミットする例を示します。

UCS-A# scope server 2
UCS-A /server # disable  locator-led
UCS-A /server* # commit-buffer
UCS-A /server # 

ラックマウント サーバーの CMOS のリセット

サーバのトラブルシューティングに CMOS のリセットが必要になることがあります。CMOS のリセットは、通常のサーバメンテナンスには含まれません。

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

UCS-A# scope server server-num

ラックマウント サーバーでサーバー モードを開始します。

ステップ 2

UCS-A /server # reset-cmos

ラックマウント サーバーの CMOS をリセットします。

ステップ 3

UCS-A /server # commit-buffer

トランザクションをシステムの設定にコミットします。

次に、ラックマウント サーバー 2 の CMOS をリセットし、トランザクションをコミットする例を示します。

UCS-A# scope server 2
UCS-A /server # reset-cmos
UCS-A /server* # commit-buffer
UCS-A /server #  

ラックマウント サーバーの CIMC のリセット

ファームウェアで、サーバのトラブルシューティングに CIMC のリセットが必要になることがあります。CIMC のリセットは、通常のサーバメンテナンスには含まれません。CIMC をリセットすると、CIMC はブレード サーバの管理コントローラを再起動します。

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

UCS-A# scope server server-num

指定したラックマウント サーバーでサーバー モードを開始します。

ステップ 2

UCS-A /server # scope CIMC

サーバー CIMC モードを開始します。

ステップ 3

UCS-A /server/CIMC # reset

ラックマウント サーバーの CIMC をリセットします。

ステップ 4

UCS-A /server/CIMC # commit-buffer

トランザクションをシステムの設定にコミットします。

次に、ラックマウント サーバー 2 の CIMC をリセットし、トランザクションをコミットする例を示します。

UCS-A# scope server 2
UCS-A /server # scope CIMC
UCS-A /server/cimc # reset
UCS-A /server/cimc* # commit-buffer
UCS-A /server/cimc #  

ラックマウント サーバーの TPM のクリア

TPM のサポートが含まれている Cisco UCS M4 ブレード サーバーおよびラックマウント サーバーでのみ、TPM をクリアできます。


注意    


TPM のクリアは危険性のある操作です。OS が起動を停止することがあります。また、データを損失する可能性もあります。


始める前に

TPM が有効である必要があります。

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

UCS-A# scope server server-num

ラックマウント サーバーでサーバー モードを開始します。

ステップ 2

UCS-A# /server # scope tpm tpm-ID

指定された TPM の org TPM モードを開始します。

ステップ 3

UCS-A# /server/tpm # set adminaction clear-config

TPM のクリアを指定します。

ステップ 4

UCS-A# /server/tpm # commit-buffer

トランザクションをシステムの設定にコミットします。

次に、ラックマウント サーバーの TPM をクリアする方法の例を示します。


UCS-A# scope server 3
UCS-A# /server # scope tpm 1
UCS-A# /server/tpm # set adminaction clear-config
UCS-A# /server/tpm* # commit-buffer



ラックマウント サーバーのステータスの表示

手順

コマンドまたはアクション 目的

UCS-A# show server status

Cisco UCS ドメイン内にあるすべてのサーバーのステータスを表示します。

次に、Cisco UCS ドメイン 内にあるすべてのサーバーのステータスを表示する例を示します。番号が 1 および 2 のサーバーは、ラックマウント サーバーであるため、表にスロットが示されていません。

Server Slot  Status    Availability  Overall Status  Discovery
--------------------------------------------------------------------
1/1          Equipped  Unavailable   Ok              Complete  
1/2          Equipped  Unavailable   Ok              Complete  
1/3          Equipped  Unavailable   Ok              Complete  
1/4          Empty     Unavailable   Ok              Complete  
1/5          Equipped  Unavailable   Ok              Complete  
1/6          Equipped  Unavailable   Ok              Complete  
1/7          Empty     Unavailable   Ok              Complete  
1/8          Empty     Unavailable   Ok              Complete
1            Equipped  Unavailable   Ok              Complete 
2            Equipped  Unavailable   Ok              Complete 

ラックマウント サーバーからの NMI の発行

システムの無応答状態が続き、Cisco UCS Managerによって IMC から BIOS またはオペレーティング システムに NMI(マスク不能割り込み)を発行する必要がある場合には、次の手順を実行します。このアクションにより、サーバにインストールされているオペレーティング システム応じて、コア ダンプまたはスタック トレースが作成されます。

Procedure

  Command or Action Purpose

Step 1

UCS-A# scope server [chassis-num/server-num | dynamic-uuid]

指定したサーバのサーバ モードを開始します。

Step 2

UCS-A /chassis/server # diagnostic-interrupt

Step 3

UCS-A /chassis/server* # commit-buffer

保留中のすべてのトランザクションをコミットします。

Example

次に、シャーシ 2 のサーバー 4 から NMI を送信し、トランザクションをコミットする例を示します。

UCS-A# scope server 2/4
UCS-A /chassis/server # diagnostic-interrupt
UCS-A /chassis/server* # commit-buffer
UCS-A /chassis/server # 

Power Transition Log の表示

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

UCS-A# scope server server-num

ラックマウント サーバーでサーバー モードを開始します。

ステップ 2

UCS-A# /chassis/server # show power-transition-log

指定したサーバーの computeRebootLog インスタンスを表示します。

次に、サーバー 3 の Power Transition Log を表示する例を示します。


UCS-A# scope server 3
UCS-A# /chassis/server # show power-transition-log
Last 5 server reboots (Newest first):
 
Pwr Change Source              	Last pwr transition timestamp
------------------------------ 	-----------------------------
UCSM TURNUP                    	2016-10-28T09:35:04.498
HOST PWR TRANSITION            	2016-10-27T17:06:56.157
UCSM TURNUP                    	2016-10-27T17:06:24.734
UCSM ASSOCIATE                 	2016-10-27T17:06:24.068
UCSM SERVER DISCOVER          	2016-10-27T16:56:56.153