この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章は、次の項で構成されています。
このタスクは、Cisco Technical Assistance Center(TAC)から要求された場合に実行します。このユーティリティは、TAC が技術上の問題をトラブルシューティングおよび解決する際に役立つ設定情報、ログ、および診断データが含まれる要約レポートを作成します。
ファームウェアまたは BIOS の更新が進行中の場合は、それらのタスクが完了するまで、テクニカル サポート データをエクスポートしないでください。
次に、テクニカル サポート データ ファイルを作成し、そのファイルを TFTP サーバに転送する例を示します。
Server# scope cimc Server /cimc # scope tech-support Server /cimc/tech-support # set remote-ip 192.0.20.41 Server /cimc/tech-support* # set remote-protocol tftp Server /cimc/tech-support *# set remote-path /user/user1/default.tar.gz Server /cimc/tech-support *# commit Server /cimc/tech-support # start Tech Support upload started. Server /cimc/tech-support # show detail Tech Support: Server Address: 192.0.20.41 Path: default.tar.gz Protocol: tftp Username: Password: ******* Progress (%): 5 Status: Collecting Server /cimc/tech-support #
生成されたレポート ファイルを Cisco TAC に提供します。
現在実行されているファームウェアで問題が発生した場合など、非常に珍しいケースですが、サーバのトラブルシューティング時に、Cisco IMC の再起動が必要になることがあります。この手順は、通常のサーバ メンテナンスには含まれません。Cisco IMC を再起動した後にログオフすると、Cisco IMC は数分間使用できません。
(注) | サーバが電源投入時自己診断テスト(POST)を実行しているとき、または Extensible Firmware Interface(EFI)シェルを操作しているときに Cisco IMC を再起動すると、サーバの電源は、Cisco IMC の再起動が完了するまでオフになります。 |
コマンドまたはアクション | 目的 |
---|
次に、Cisco IMC を再起動する例を示します。
Server# scope cimc Server /cimc # reboot
非常に珍しいケースですが、サーバのトラブルシューティング時に、サーバの BIOS CMOS メモリのクリアが必要になることがあります。この手順は、通常のサーバ メンテナンスには含まれません。
コマンドまたはアクション | 目的 |
---|
次に、BIOS CMOS メモリをクリアする例を示します。
Server# scope bios Server /bios # clear-cmos This operation will clear the BIOS CMOS. Note: Server should be in powered off state to clear CMOS. Continue?[y|n] y Server /bios #
(注) | この手順は、一部のサーバ モデルでは使用できません。 |
破損した BIOS のリカバリには、この手順の他に 3 種類の方法が存在します。
コマンドまたはアクション | 目的 |
---|
次に、破損した BIOS を回復する例を示します。
Server# scope bios Server /bios # recover This operation will automatically power on the server to perform BIOS FW recovery. Continue?[y|N]y
電源を再投入するか、サーバをリセットします。
現在実行されているファームウェアで問題が発生した場合など、非常に珍しいケースですが、サーバのトラブルシューティング時に、Cisco IMC の出荷時の初期状態へのリセットが必要になることがあります。これを行うと、ユーザが設定可能なすべての設定がリセットされます。
この手順は、通常のサーバ メンテナンスには含まれません。Cisco IMC をリセットした後は、ログオフしてから再びログインする必要があります。また、接続が失われ、ネットワーク設定を再び指定する必要がある場合もあります。
バージョン 1.5(1) からバージョン 1.5(2) にアップグレードすると、Cisco IMC インターフェイスのホスト名はそのまま保持されます。ただし、バージョン 1.5(2) にアップグレードした後、工場出荷時の状態にリセットすると、ホスト名は CXXX-YYYYYY という形式に変更されます。(XXX はモデル番号、YYYYYY はサーバのシリアル番号)。
バージョン 1.5(2) からバージョン 1.5(1) にダウングレードすると、ホスト名はそのまま保持されます。ただし、工場出荷時の状態にリセットすると、ホスト名は ucs-cxx-mx という形式に変更されます。
(注) | Cisco IMC 1.5(x)、2.0、および 2.0(3) バージョンを工場出荷時の初期状態にリセットすると、Shared LOM モードがデフォルトで設定されます。C3160 サーバの場合、Cisco IMC を工場出荷時の初期状態にリセットすると、Dedicated モードが Full デュプレックスに設定され、速度はデフォルトで 100 Mbps になります。 |
コマンドまたはアクション | 目的 |
---|
次に、Cisco IMC を出荷時デフォルトにリセットする例を示します。
Server# scope cimc Server /cimc # factory-default This operation will reset the CIMC configuration to factory default. All your configuration will be lost. Continue?[y|N]
Cisco IMC 設定のエクスポートとインポート
(注) | セキュリティ上の理由から、この操作でユーザ アカウントやサーバ証明書をエクスポートしないでください。 |
ファームウェアまたは BIOS の更新が進行中の場合は、それらのタスクが完了するまで、Cisco IMC 設定をエクスポートしないでください。
バックアップ リモート サーバの IP アドレスを取得します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | Server# scope cimc |
Cisco IMC コマンド モードを開始します。 | ||
ステップ 2 | Server /cimc # scope import-export |
import-export コマンド モードを開始します。 | ||
ステップ 3 | Server /cimc/import-export # export-configprotocolip-addresspath-and-filename |
| ||
ステップ 4 | ユーザ名、パスワード、およびパス フレーズを入力します。 | エクスポートするファイルのユーザ名、パスワード、およびパスフレーズを設定します。バックアップ操作を開始します。 |
エクスポート操作が正常に完了したかどうかを確認するには、show detail コマンドを使用します。操作を中止するには、CTRL+C を入力します。
次に、Cisco IMC コンフィギュレーションをバックアップする例を示します。
Server# scope cimc Server /cimc # scope import-export Server /cimc/import-export # export-config tftp 192.0.2.34 /ucs/backups/cimc5.xml Username:pynj Password:**** Passphrase:*** Export config started. Please check the status using "show detail". Server /cimc/import-export # show detail Import Export: Operation: EXPORT Status: COMPLETED Error Code: 100 (No Error) Diagnostic Message: NONE Server /cimc/import-export #
Cisco IMC 設定のバックアップを実行するには、システム設定のスナップショットを作成し、生成された Cisco IMC 設定ファイルをネットワーク上の場所にエクスポートします。エクスポート操作で保存されるのは、管理プレーンからの情報だけです。サーバ上のデータはバックアップされません。ユーザ アカウントやサーバ証明書など、機密情報の設定はエクスポートされません。
エクスポートされた Cisco IMC 設定ファイルは、同じシステムで復元したり、別の Cisco IMC システムにインポートしたりできます。ただし、インポートするシステムのソフトウェアのバージョンとエクスポートするシステムのソフトウェアのバージョンが同じであるか、両者の設定に互換性があることが前提となります。設定ファイルを設定テンプレートとして他のシステムにインポートする場合は、IP アドレスやホスト名などシステム固有の設定を変更する必要があります。インポート操作によって情報が変更されるのは、管理プレーンだけです。
Cisco IMC 設定ファイルは XML テキスト ファイルで、その構造と要素は Cisco IMC コマンド モードに対応しています。
エクスポートまたはインポート操作を実行する場合は、次のガイドラインを考慮してください。
エクスポートまたはインポートは、システムがアップ状態で、稼働しているときに実行できます。エクスポート操作によるサーバまたはネットワーク トラフィックへの影響はありませんが、インポート操作によって IP アドレスなどが変更されると、トラフィックが中断されたりサーバがリブートされたりすることがあります。
エクスポートとインポートを同時に実行することはできません。
次の機能でインポートまたはエクスポート操作を実行できます。
(注) | セキュリティ上の理由から、この操作でユーザ アカウントやサーバ証明書をエクスポートしないでください。 |
ファームウェアまたは BIOS の更新が進行中の場合は、それらのタスクが完了するまで、Cisco IMC 設定をエクスポートしないでください。
バックアップ リモート サーバの IP アドレスを取得します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | Server# scope cimc |
Cisco IMC コマンド モードを開始します。 | ||
ステップ 2 | Server /cimc # scope import-export |
import-export コマンド モードを開始します。 | ||
ステップ 3 | Server /cimc/import-export # export-configprotocolip-addresspath-and-filename |
| ||
ステップ 4 | ユーザ名、パスワード、およびパス フレーズを入力します。 | エクスポートするファイルのユーザ名、パスワード、およびパスフレーズを設定します。バックアップ操作を開始します。 |
エクスポート操作が正常に完了したかどうかを確認するには、show detail コマンドを使用します。操作を中止するには、CTRL+C を入力します。
次に、Cisco IMC コンフィギュレーションをバックアップする例を示します。
Server# scope cimc Server /cimc # scope import-export Server /cimc/import-export # export-config tftp 192.0.2.34 /ucs/backups/cimc5.xml Username:pynj Password:**** Passphrase:*** Export config started. Please check the status using "show detail". Server /cimc/import-export # show detail Import Export: Operation: EXPORT Status: COMPLETED Error Code: 100 (No Error) Diagnostic Message: NONE Server /cimc/import-export #
ファームウェアまたは BIOS の更新が進行中の場合は、それらのタスクが完了するまで、Cisco IMC 設定をインポートしないでください。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | Server# scopecimc |
Cisco IMC コマンド モードを開始します。 | ||
ステップ 2 | Server /cimc # scopeimport-export |
import-export コマンド モードを開始します。 | ||
ステップ 3 | Server /cimc/import-export # import-configprotocolip-addresspath-and-filename |
| ||
ステップ 4 | ユーザ名、パスワード、およびパス フレーズを入力します。 | インポートするファイルのユーザ名、パスワード、およびパスフレーズを設定します。インポート操作を開始します。 |
インポート操作が正常に完了したかどうかを確認するには、show detail コマンドを使用します。操作を中止するには、CTRL+C を入力します。
次に、Cisco IMC コンフィギュレーションをインポートする例を示します。
Server# scope cimc Server /cimc # scope import-export Server /cimc/import-export # import-config tftp 192.0.2.34 /ucs/backups/cimc5.xml Username:pynj Password:**** Passphrase:*** Import config started. Please check the status using "show detail". Server /cimc/import-export # show detail Import Export: Operation: Import Status: COMPLETED Error Code: 100 (No Error) Diagnostic Message: NONE Server /cimc/import-export #
コマンドまたはアクション | 目的 |
---|
次に、Cisco IMC バナーを追加する例を示します。
Server # scope chassis Server /chassis # upload-banner Please paste your custom banner here, when finished, press enter and CTRL+D. hello world This will terminate all open SSH session to take an immediate action. Do you wish to continue? [y/N] yy Server /chassis # show-banner hello world Server /chassis #
コマンドまたはアクション | 目的 |
---|
次に、Cisco IMC バナーを追加する例を示します。
Server # scope chassis Server /chassis # upload-banner Please paste your custom banner here, when finished, press enter and CTRL+D. hello world This will terminate all open SSH session to take an immediate action. Do you wish to continue? [y/N] yy Server /chassis # show-banner hello world Server /chassis #
コマンドまたはアクション | 目的 |
---|
次に、Cisco IMC バナーを削除する例を示します。
Server # scope chassis Server /chassis # delete-banner This will terminate all open SSH session to take an immediate action. Do you wish to continue? [y/N] yy Server /chassis # show-banner Server /chassis #