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目次
この章は、次の内容で構成されています。
Cisco UCS E-Series Servers(E シリーズ サーバ)は、次世代の Cisco UCS Express サーバです。 E シリーズ サーバは、サイズ効率、重量効率、電力効率に優れたブレード サーバのファミリであり、Generation 2 Cisco Integrated Services Router(ISR G2)に収容されます。 これらのサーバは、オペレーティング システム(Microsoft Windows や Linux など)上でベアメタルとして、あるいはハイパーバイザ(VMware vSphere Hypervisor™、Microsoft Hyper-V、Citrix XenServer など)上で仮想マシンとして導入される、ブランチオフィス アプリケーション向けの汎用コンピューティング プラットフォームを提供します。
次の図に、ハイパーバイザを使用した E シリーズ サーバの導入例を示します。
1 |
クライアント デバイス |
4 |
E シリーズ サーバ上にホストされた仮想マシン(ハイパーバイザが E シリーズ サーバ上で動作している場合のみ) |
2 |
E シリーズ サーバ 管理コンソール |
5 |
エンタープライズ ストレージ デバイス |
3 |
ハイパーバイザまたはベアメタルのオペレーティング システムを実行している E シリーズ サーバが搭載された Cisco ISR G2 ルータ |
E シリーズ サーバは、Cisco 2900 シリーズまたは 3900 シリーズ ISR G2 に搭載されます。 次の E シリーズ サーバがサポートされています。
次の表に、E シリーズ サーバ に関するハードウェア情報を示します。
機能 |
UCS-E140S シングルワイド E シリーズ サーバ |
UCS-E140D および UCS-E160D ダブルワイド E シリーズ サーバ |
UCS-E140DP および UCS-E160DP ダブルワイド E シリーズ サーバ(PCIe 搭載) |
---|---|---|---|
フォーム ファクタ |
シングルワイド SM |
ダブルワイド SM |
ダブルワイド SM |
CPU |
Intel Xeon™ E3-1105C |
Intel Xeon™ E5-2428L および E5-2418L |
Intel Xeon™ E5-2428L および E5-2418L |
CPU コア |
4 コア |
4 コアおよび 6 コア |
4 コアおよび 6 コア |
DIMM スロット |
2 つのスロット |
3 つのスロット |
3 つのスロット |
RAM |
8 ~ 16 GB DDR3 1333MHz VLP UDIMM 1.5 V、4 GB、および 8 GB をサポート |
8 ~ 48 GB DDR3 1333 MHz RDIMM 1.35 V、4 GB、8 GB、および 16 GB をサポート |
8 ~ 48 GB DDR3 1333 MHz RDIMM 1.35 V、4 GB、8 GB、および 16 GB |
RAID |
RAID 0 および RAID 1 |
RAID 0、RAID 1、および RAID 5 |
RAID 0 および RAID 1 |
Storage Type |
SATA、SAS、SSD、および SED |
SATA、SAS、SSD、および SED |
SATA、SAS、SSD、および SED |
HDD |
SAS 10K RPM、SATA 7200 RPM、および SAS SSD ドライブ1 2 台のドライブをサポート |
SAS 10K RPM、SATA 7200 RPM、および SAS SSD ドライブ1 3 台のドライブをサポート |
SAS 10K RPM、SATA 7200 RPM、および SAS SSD ドライブ1 2 台のドライブをサポート |
ストレージ容量 |
200 GB ~ 2 TB |
200 GB ~ 3 TB |
200 GB ~ 2 TB |
内部ネットワーク インターフェイス |
2 ギガビット イーサネット インターフェイス |
2 ギガビット イーサネット インターフェイス |
2 ギガビット イーサネット インターフェイス |
外部インターフェイス |
1 USB コネクタ 1 RJ-45 ギガビット イーサネット コネクタ 1 管理ポート 1 KVM ポート(VGA、1 USB、1 シリアル DB9 をサポート) |
2 USB コネクタ 2 RJ-45 ギガビット イーサネット コネクタ 1 管理ポート 1 VGA ポート 1 シリアル DB9 |
2 USB コネクタ 2 RJ-45 ギガビット イーサネット コネクタ 1 管理ポート 1 VGA ポート 1 シリアル DB9 |
ルータ プラットフォーム |
2911、2921、2951、3925、3925e、3945、3945e、4400 |
2921、29512、3925、3925e、3945、3945e、4400 |
2921, 29512、3925、3925e、3945、3945e、4400 |
ルータ プラットフォームあたりの E シリーズ サーバ の最大数 |
2900 ISR G2—1 E シリーズ サーバ 2951 ISR G2—2 E シリーズ サーバ 3925 ISR G2—2 E シリーズ サーバ 3945 ISR G2—4 E シリーズ サーバ |
2900 ISR G2—1 E シリーズ サーバ 3900 ISR G2—1 E シリーズ サーバ |
2900 ISR G2—1 E シリーズ サーバ 3900 ISR G2—1 E シリーズ サーバ |
E シリーズ サーバには、3 つの主要なソフトウェア システムが必要です。
次の図は、ソフトウェアと E シリーズ サーバの関係を示しています。
Cisco Integrated Management Controller(CIMC)は、マザーボードに組み込まれている独立した管理モジュールです。 専用の ARM ベースのプロセッサが(メイン サーバ CPU から独立して)CIMC ファームウェアを実行します。 システムには、現行バージョンの CIMC ファームウェアが付属しています。 CIMC ファームウェアは更新可能ですが、初期インストールは必要ありません。
CIMC は、E シリーズ サーバ用の管理サービスです。 Web ベースの GUI または SSH ベースの CLI を使用して、サーバにアクセスし、サーバを設定、管理、モニタできます。
BIOS は、システム内のハードウェアを初期化し、ブート可能なデバイスを検出し、それらを指定された順序でブートします。 オペレーティング システムを起動したり、オペレーティング システムが使用するハードウェアを設定したりします。 使いやすい BIOS 管理機能により、ハードウェアを操作したり、使用したりできます。 他にも BIOS では、システムを設定したり、ファームウェアを管理したり、BIOS エラー レポートを作成したりすることもできます。
システムには、現行バージョンの BIOS ファームウェアが付属しています。 BIOS ファームウェアは更新可能ですが、初期インストールは必要ありません。
メイン サーバ CPU は、オペレーティング システム(Microsoft Windows や Linux など)上またはハイパーバイザ上で動作します。 Microsoft Windows Server または VMware vSphere Hypervisor™ が事前にインストールされた状態で E シリーズ サーバを購入することも、自分でプラットフォームをインストールすることもできます。
次のプラットフォームが E シリーズ サーバ上でテスト済みです。
次の表に、E シリーズ サーバ で使用される管理インターフェイスを示します。
管理インターフェイス |
説明 |
---|---|
Cisco IOS CLI |
ホスト ルータと E シリーズ サーバ を設定します。 |
CIMC GUI |
E シリーズ サーバ のアクセス、設定、管理、およびモニタに使用される Web ベースの GUI。 |
CIMC CLI |
E シリーズ サーバ のアクセス、設定、管理、およびモニタに使用される SSH ベースの CLI。 |
SNMP |
サーバ設定およびステータスを表示し、Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)を通じて障害およびアラート情報を送信します。 |
E シリーズ サーバ は次のオプションで提供されます。
(注) |
このオプションを購入すると、Microsoft Windows Server ライセンスが事前にアクティベートされます。 |
(注) |
プレインストールされた VMware vSphere Hypervisor™ のデフォルト ユーザ名は root です。これは変更できません。デフォルト パスワードは password です。 ログイン後に、パスワードを変更することを推奨します。 |
次の図に、E シリーズ サーバ のオプションを示します。
次の図は、オペレーティング システムまたはハイパーバイザが事前にインストールされていないオプション 1 - E シリーズ サーバの基本的なワークフローを示しています。
次の手順は、オプション 1 ハードウェア(オペレーティング システムまたはハイパーバイザが事前にインストールされていない E シリーズ サーバ)のみを購入した場合に、実行する必要があるタスクの参照情報です。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | E シリーズ サーバをルータにインストールします。 |
「E シリーズ サーバのルータへのインストール」を参照してください。 |
ステップ 2 | CIMC アクセス用の CIMC IP アドレスを設定します。 | 「CIMC アクセスの設定」を参照してください。 |
ステップ 3 | CIMC にアクセスします。 | 「CIMC へのアクセス」を参照してください。 |
ステップ 4 | RAID を設定し、ディスク ドライブをブート可能にします。 | 「RAID の管理」を参照してください。 |
ステップ 5 | オペレーティング システムをインストールし、必要に応じてドライバをインストールします。 | 「オペレーティング システムのインストール」を参照してください。 |
ステップ 6 | ルータと E シリーズ サーバ間の内部接続を設定します。 | ルータを経由するトラフィックにするかどうかを応じて、次のいずれかを実行します。
|
次の手順は、Microsoft Windows Server が事前にインストールされているオプション 2 — E シリーズ サーバを購入した場合に実行する必要があるタスクの参照情報です。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | E シリーズ サーバをルータにインストールします。 |
「E シリーズ サーバのルータへのインストール」を参照してください。 |
ステップ 2 | CIMC アクセス用の CIMC IP アドレスを設定します。 | 「CIMC アクセスの設定」を参照してください。 |
ステップ 3 | ルータと E シリーズ サーバ間の内部接続を設定します。 | ルータを経由するトラフィックにするかどうかを応じて、次のいずれかを実行します。
|
ステップ 4 | CIMC にアクセスし、CIMC から Microsoft Windows Server にアクセスします。 | 「CIMC へのアクセス」を参照してください。 |
次の手順は、VMware vSphere Hypervisor™ が事前にインストールされているオプション 3 — E シリーズ サーバを購入した場合に実行する必要があるタスクの参照情報です。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | E シリーズ サーバをルータにインストールします。 |
「E シリーズ サーバのルータへのインストール」を参照してください。 |
ステップ 2 | CIMC アクセス用の CIMC IP アドレスを設定します。 | 「CIMC アクセスの設定」を参照してください。 |
ステップ 3 | ルータと E シリーズ サーバ間の内部接続を設定します。 | ルータを経由するトラフィックにするかどうかを応じて、次のいずれかを実行します。
|
ステップ 4 | CIMC にアクセスし、CIMC から VMware vSphere Hypervisor™ にアクセスします。 | 「CIMC へのアクセス」を参照してください。 |
次に、このガイドで使用される共通用語をまとめます。
用語 |
説明 |
---|---|
CIMC |
Cisco Integrated Management Controller CIMC は E シリーズ サーバ の管理サービスです。 CIMC はサーバ内で動作します。 CIMC を使用して別のサーバへのアクセス、設定、管理、およびモニタを行えます。 |
CLI |
コマンドライン インターフェイス。 |
IMC |
Integrated Management Controller. IMC は Cisco IOS コマンドによって CIMC を設定するときに使用されます。 |
BMC |
ボード管理コントローラ。 |
LOM |
オンボード LAN 共有 LOM インターフェイスは CIMC アクセスを設定するために使用されます。 |
RAID |
Redundant Array of Inexpensive Disks RAID は E シリーズ サーバ データ ファイルを保存するために使用されます。 |