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目次
この章は、次の内容で構成されています。
Cisco UCS Director のチャージバック モジュールによって、仮想インフラストラクチャのコストを詳細に把握することができます。 また、コスト モデルを定義して、部署内や組織内のポリシーに割り当てることができます。 リソースのコストを正確に計算するため、仮想マシン(VM)の測定データを頻繁に収集します。
チャージバック モジュールは、アプリケーション コンテナ内にある物理サーバでのみサポートされます。
以下に、チャージバック モジュールの機能を示します。
柔軟性:組織の要件に基づいて、固定費、ワンタイム コスト、割り当てコスト、使用コスト、およびこれらすべての組み合わせを提供します。
再利用可能なコスト モデル:標準化されたコスト モデルまたはテンプレートを使用して VM にコスト モデルを割り当てます。 これらのテンプレートは、新しい環境にコスト モデルを迅速に適用するために使用します。
レポート作成:仮想インフラストラクチャのコストとリソースの使用状況のさまざまな概要レポートと比較レポートを生成します。 これらのレポートは、PDF、CSV、XLS の各形式にエクスポートすることができ、Web ブラウザで表示できます。
上位 5 件のレポート:VM のコスト、CPU、メモリ、ストレージ、およびネットワークのコストが高い上位 5 位までの組織またはグループのレポートをモニタします。
ダッシュボード:組み込みダッシュボードと広範な視覚的ウィジェットのセットを使用して、リアルタイムで VM 測定情報とチャージバックをモニタし、分析します。
リソース全体のアカウンティングはチャージバック モジュールによって処理されます。 チャージバックに加えて、個別のグループまたは組織を予算ポリシーに関連付ける必要があります。予算ポリシーでは、予算の監視と予算超過を有効または無効にできます。
このタスクを完了するには、アプライアンスにログインする必要があります。
コスト モデルを使用して、仮想リソースの CPU、RAM、ストレージなどのユニット レベルのコストを定義します。 これらのコストは、仮想インフラストラクチャ内の VM のチャージバック計算に使用されます。 コスト モデルは、線形モデルでコストの定義を提供し、コストはユニット レベルで定義できます。
VM の特定のリソースのコストは、その VM に割り当てられているユニット数に基づいて計算されます。 たとえば、1 GB の RAM のコストをコスト モデル内で定義し、そのユニット コストを使用して特定の VM のための RAM のコストを算出します。
1 回限りのプロビジョニング コスト、アクティブ/非アクティブな VM のコスト、プロビジョニング済み、予約済み、または使用済みの CPU、メモリなどのリソースのコストを定義できます。 これらのコストを使用して、使用量に基づいて VM のコストを計算します。
(注) |
コスト モデルを VDC またはアプリケーション コンテナにマッピングできます。 コスト モデルをアプリケーション コンテナにマッピングする方法の詳細については、『Cisco UCS Director Application Container Guide』を参照してください。 |
このタスクを完了するには、アプライアンスにログインする必要があります。
ステップ 1 | メニュー バーで、 を選択します。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ステップ 2 | [コストモデル] タブを選択します。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ステップ 3 | [追加](+)をクリックします。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ステップ 4 |
[コストモデルの追加(Add Cost Model)] ダイアログボックスで、次のフィールドに値を入力します。
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ステップ 5 | [追加] をクリックします。 |
新しく作成したコスト モデルを割り当てるよう、既存の VDC を追加または編集することができます。 既存の VDC を編集したり、新しい VDC を作成したりして、これらの VDC に対して 1 つのコスト モデルを割り当てることができます。
コスト モデルが VDC に割り当てられると、その VDC 内のすべての VM は、高度なコスト モデルに基づいてチャージされます。 標準タイプのコスト モデルを持つ VDC 内のすべての VM は、引き続き標準のコスト モデルに従ってチャージされます。
このタスクを完了するには、アプライアンスにログインする必要があります。
ステップ 1 | メニュー バーで、 を選択します。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ステップ 2 | [VDC] タブを選択します。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ステップ 3 | コスト モデルに追加する VDC を選択します。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ステップ 4 | [追加](+)をクリックします。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ステップ 5 | [vDCの追加(Add vDC)] ダイアログボックスで、アカウント タイプを選択してから [送信(Submit)] をクリックします。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ステップ 6 |
[VDCの追加] ダイアログボックスで、次のフィールドに値を入力します。
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ステップ 7 | [追加] をクリックします。 |
このタスクを完了するには、アプライアンスにログインする必要があります。
ステップ 1 | メニュー バーで、 を選択します。 |
ステップ 2 | [VDC] タブを選択します。 |
ステップ 3 | コスト モデルに追加する VDC を選択します。 |
ステップ 4 | [カテゴリの管理] をクリックします。 |
ステップ 5 | 編集するカテゴリを選択します。 |
ステップ 6 | [編集] をクリックします。 |
ステップ 7 | [アプリケーションカテゴリの編集] ダイアログボックスで、ドロップダウン リストから [コストモデル] および [ポリシーの導入] を選択します。 |
ステップ 8 | [保存] をクリックします。 |
パッケージ ベースのコスト モデルでは、システム リソースのコストを個別の定義としてではなく、パッケージとして定義することができます。 要件に基づいて、さまざまなパッケージを選択できます。 このタイプのコスト モデルは、非線形モデルに適しています。
(注) |
Cisco UCS Director は、CPU メモリ(サーバ)パッケージの定義をサポートしています。 |
このタイプのコスト モデルでは、定義は、利用可能なリソース パッケージに基づいています。 モデルの形式は以下のとおりです。
C – M:X
C は CPU コア数です。
M はメモリ(GB)です。
X は C と M の月間コストの組み合わせです。
たとえば、2-4:200 のエントリを持つパッケージは、CPU コアが 2、メモリが 4 GB、およびこのパッケージの月間コストが 200 ドルであることを意味します。
次の形式を使用して、複数のパッケージを定義できます:C1-M1:X1,C2-M2:X2,......,CN-MN:XN
たとえば、次のようにします:1-1:50,1-2:70,1-4:90,2-4:150,2-6:170,2-8:190,4-8:350,4-12:380,4-16:400 最初のエントリ 1-1:50 は、コア CPU が 1、メモリが 1 GB で、月間コストが 50 ドルのパッケージです。
(注) |
これらのエントリは、コスト パッケージの要件に合わせて随時に編集できます。 |
このタスクを完了するには、アプライアンスにログインする必要があります。
ステップ 1 | メニュー バーで、 を選択します。 | ||
ステップ 2 | [コストモデル] タブを選択します。 | ||
ステップ 3 | 新しいコスト モデルを作成するには、[追加](+)をクリックします。 | ||
ステップ 4 | [コストモデルタイプ] フィールドの下で、[詳細] オプションを選択します。 | ||
ステップ 5 |
[高度なコストモデル] フィールドに、次に示すスクリプトを貼り付けます。 /********************************/ var CPU_MEMORY_COST = 1-2:81,1-4:95,1-8:109,2-4:162,2-6:176,2-8:189,2-16:378,4-12:352,4-16:378; /********************************/ /* 上記のようにコスト パッケージを定義します。 コスト パッケージは次の形式で指定できます: C-M:X。 C は CPU コアの数です。 M はメモリ(GB)です。 X は C および M を組み合わせた月次コストです。 たとえば 2-4: 162 は、CPU コアの数 = 2、メモリ = 4 GB、このパッケージのコストは 1 ヵ月あたり 162 ドルであることを示します。 */ /* 複数のパッケージを定義するときは、次の形式で定義します:C1-M1:X1,C2-M2:X2, ...........,CN-MN:XN 標準パッケージは、スクリプトの先頭で CPU_MEMORY_COST 変数を使用して定義されています。 コスト パッケージ要件に合わせてこの変数を編集できます。 */ /* 参考:使用するストレージ コストはストレージ階層コスト モデル定義に基づいています。 */ /* 以下のスクリプトは編集しないでください */ computeChargeback(data); function computeChargeback(data) { var map = chargeBackAPI.getCPUMemCostModelMap(CPU_MEMORY_COST); var cpuCores = data.getVmMeter().getCpuCores(); var memory = data.getVmMeter().getAllocMemGB(); var serverCost = chargeBackAPI.getCostForItem(map,cpuCores, memory); serverCost = serverCost / (24 * 30); var storageTierCost = chargeBackAPI.getStorageCostForItem(data.getVmMeter().getVmId()); var storageGB = (data.getVmMeter().getCommittedDiskGB()) + (data.getVmMeter().getUncommittedDiskGB()); var committedDiskGBCost = (data.getVmMeter().getCommittedDiskGB()) * storageTierCost; var unCommittedDiskGBCost = (data.getVmMeter().getUncommittedDiskGB()) * storageTierCost; var storageCost = (storageGB * storageTierCost) / (24 * 30); var totalVMCost = serverCost + storageCost; var cb = data.getCbSummary(); cb.setCpuCores(cpuCores); cb.setMemory(memory); cb.setServerCost(serverCost); cb.setCommittedDiskGB(data.getVmMeter().getCommittedDiskGB()); cb.setCommittedDiskGBCost(committedDiskGBCost); cb.setUncommittedDiskGB(data.getVmMeter().getUncommittedDiskGB()); cb.setUncommittedDiskGBCost(unCommittedDiskGBCost); cb.setTotalCost(totalVMCost); } /********************************/ |
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ステップ 6 |
[追加] をクリックします。
|
階層形式のストレージに関して複数のコストを定義するためにストレージ階層コスト モデルを使用できます。 現在のストレージ タイプには、ローカル、NFS、SAN、NAS などがあります。 各ストレージ タイプのコストは異なる可能性があり、ストレージ使用コストの計算にこの差異を組み込むことができます。
このモデルを使用して異なる階層に異なるコストを定義した後、これらの階層に既存のデータストアを割り当てることができます。 この階層コスト モデルを使用して、コスト面で類似するデータストア タイプをグループ化できます。
各階層にコストを割り当てる必要があります。 このコストは、1 ヵ月 1 GB あたりです。 たとえば、$0.5 を階層に割り当てると、この階層内のすべてのデータストアは、1 ヵ月 1 GB あたり $0.5 課金されます。 デフォルトでは、4 階層がすでに作成されているので、それらにコストを割り当てる必要があります。
このタスクを完了するには、アプライアンスにログインする必要があります。
ステップ 1 | メニュー バーで、 を選択します。 |
ステップ 2 | [ストレージ階層のコストモデル] タブを選択します。 |
ステップ 3 | 編集する階層を選択します。 |
ステップ 4 | [編集] をクリックします。 |
ステップ 5 | [ディスク コスト(GB)/月] フィールドを編集します。 |
ステップ 6 | [送信] をクリックします。 |
データストアを階層に割り当てることにより、その階層に定義されたコストを使用して、そのデータストア内のストレージのコストを計算できます。
データストア内の VM に対するチャージバックを計算するとき、データストアを割り当てた階層によってコストが決定されます。 データストアが階層に割り当てられていない場合、そのデータストアのストレージ コストは高度な(スクリプト ベースの)コスト モデルを使用するときには考慮されません。
フォームによってリソースのコストを定義する標準のコスト モデルを使用する場合は、階層のコストが割り当て済みであり、その階層に対してデータストアが割り当て済みである場合にのみ、ストレージ階層のコストが考慮されます。 ただし、階層がデータストアに割り当てられていない場合、そのデータストアの下の VM のストレージ コストはコスト モデル フォームのストレージ コスト エントリから取得されます。
(注) |
階層へのデータストアの割り当ては、標準のコスト モデルのみに適用されます。 |
このタスクを完了するには、アプライアンスにログインする必要があります。
ステップ 1 | メニュー バーで、 の順に選択します。 |
ステップ 2 | 左側のパネルからクラウド アカウントを選択します。 |
ステップ 3 |
[データストアの容量レポート] タブを選択します。 現在、階層に基づくコストは VMware クラウド アカウントでのみサポートされています。 |
ステップ 4 | 階層を割り当てるデータストアを選択します。 |
ステップ 5 | [階層の割り当て] をクリックします。[ストレージ階層] ダイアログボックスが表示されます。 |
ステップ 6 | ドロップダウン リストから階層を選択します。 |
ステップ 7 | [送信] をクリックします。 |
チャージバックは、使用中および未使用のリソースに対して組織が支払う金額に関する情報を提供します。 この機能を使用して、リソースの消費量とコストを最適化できます。 システム リソース アカウンティングは、毎月の使用量をベースにすることができます。 CPU やメモリの使用率といったリソースが監視および計測されます。
チャージバック レポートはコスト モデルのタイプに基づいています。 チャージバックは、表形式のレポート、サマリー、グラフィカル レポートおよびウィジェットの形式で計算および表示されます。
以下に、利用可能なレポート タイプを示します。
グループまたは特定の仮想データセンター(VDC)用にこれらのレポートを生成できます。 これらのレポートには、仮想リソースと物理サーバに関する情報が含まれています。
このタスクを完了するには、アプライアンスにログインする必要があります。
ステップ 1 | メニュー バーで、 の順に選択します。 |
ステップ 2 | 左側のパネルからグループを選択します。 |
ステップ 3 | [今月のサマリー(Current Month Summary)] タブを選択して、このグループに属するすべての VM と物理サーバの今月のチャージバックの詳細を確認します。 |
このタスクを完了するには、アプライアンスにログインする必要があります。
ステップ 1 | メニュー バーで、 の順に選択します。 |
ステップ 2 | 左側のパネルからグループを選択します。 |
ステップ 3 | [前月のサマリー(Previous Month Summary)] タブを選択して、このグループに属するすべての VM と物理サーバの前月のチャージバックの詳細を確認します。 |
このタスクを完了するには、アプライアンスにログインする必要があります。
ステップ 1 | メニュー バーで、 の順に選択します。 |
ステップ 2 | 左側のパネルから、グループまたは仮想データセンター(VDC)を選択します。 |
ステップ 3 | [リソースアカウンティング] タブを選択します。 |
このタスクを完了するには、アプライアンスにログインする必要があります。
ステップ 1 | メニュー バーで、 の順に選択します。 |
ステップ 2 | 左側のパネルから、グループまたは仮想データセンター(VDC)を選択します。 |
ステップ 3 | [リソースアカウンティングの詳細] タブを選択して、各 VM リソースの使用率の詳細を表示します。 |
このタスクを完了するには、アプライアンスにログインする必要があります。
ステップ 1 | メニュー バーで、 の順に選択します。 |
ステップ 2 | 左側のパネルから、グループまたは仮想データセンター(VDC)を選択します。 |
ステップ 3 | [チャージバック] タブを選択します。 |
このタスクを完了するには、アプライアンスにログインする必要があります。
ステップ 1 | メニュー バーで、 の順に選択します。 |
ステップ 2 | [リソースアカウンティング] タブを選択します。 |
ステップ 3 | ツールバーの右側にある [レポートのエクスポート] アイコンをクリックして、[レポートのエクスポート] ダイアログボックスを表示します。 |
ステップ 4 | ドロップダウン リストから [PDF]、[CSV]、または [XLS] のいずれかの形式を選択します。 |
ステップ 5 | [レポートの生成] をクリックします。 |
このタスクを完了するには、アプライアンスにログインする必要があります。
ステップ 1 | メニュー バーで、 の順に選択します。 |
ステップ 2 | [リソースアカウンティングの詳細] タブを選択します。 |
ステップ 3 | ツールバーの右側で、[レポートのエクスポート] アイコンをクリックします。 [レポートのエクスポート] ダイアログボックスが表示されます。 |
ステップ 4 | ドロップダウン リストから [PDF]、[CSV]、または [XLS] のいずれかの形式を選択します。 |
ステップ 5 | [レポートの生成] をクリックします。 |
このタスクを完了するには、アプライアンスにログインする必要があります。
ステップ 1 | メニュー バーで、 の順に選択します。 |
ステップ 2 | [チャージバック] タブを選択します。 |
ステップ 3 | ツールバーの右側で、[レポートのエクスポート] アイコンをクリックします。 [レポートのエクスポート] ダイアログボックスが表示されます。 |
ステップ 4 | ドロップダウン リストから [PDF]、[CSV]、または [XLS] のいずれかの形式を選択します。 |
ステップ 5 | [レポートの生成] をクリックします。 |
変更管理データベース(CMDB)内の変更レコードを使用して、システムの変更を追跡および管理できます。 通常、これらのレコードは、VM、サービス リクエスト、グループなどのあらゆるリソースに対するイベント タイプ(ADD、DELETE、および MODIFY)を示します。
変更レコードは、リソース タイプ(VM)に関する情報(リソース名、変更タイプ、変更時刻、説明など)を表示します。 VM のサイズ変更の場合、サイズ変更された VM のリソースに関する情報と、サイズ変更前とサイズ変更後のリソースの値に関する情報が示されます。
VM のサイズが変更された場合、変更が記録され、[レコードの変更] タブに表示されます。
このタスクを完了するには、アプライアンスにログインする必要があります。
ステップ 1 | メニュー バーで、 の順に選択します。 |
ステップ 2 | [レコードの変更] タブを選択します。 |
VM の総コストの計算には次のものが含まれます。
総コスト = アクティブな VM のコストまたは非アクティブな VM のコスト+一括での支払いのコスト+CPU のコスト+メモリ コスト+ディスク コスト+CPU 予約コスト+メモリ予約コスト+CPU 使用コスト+CPU コアのコスト+メモリ使用コスト+受信ネットワーク使用コスト+転送ネットワーク使用コスト+アプリケーション コスト
物理サーバの総コストの計算には次のものが含まれます。
総コスト = 一括での支払いのコスト + CPU コスト + メモリ コスト + メモリ使用コスト + コミット済みディスクコスト + CPU コア コスト + フル ブレード コスト + ハーフ ブレード コスト。
VM のコスト計算は 1 時間単位でのみ実行されます。 各リソースのコストはコスト モデルで定義されている値に基づいて計算されます。 コスト計算は次のコストに基づいています。
コスト | コストの説明 |
---|---|
アクティブな VM のコスト |
アクティブな VM のコストのコスト モデルで定義されている値。 |
非アクティブな VM のコスト |
非アクティブな VM のコストのコスト モデルで定義されている値。 |
一括での支払いのコスト |
一括での支払いのコストのコスト モデルで定義されている値。 |
CPU コスト |
CPU 使用量(プロビジョニング済み) x プロビジョニング済み CPU コストのコスト モデルで定義されているコスト。 CPU のチャージ ユニットは GHz です。 |
メモリ コスト |
メモリ使用量(プロビジョニング済み) x プロビジョニング済みメモリ コストのコスト モデルで定義されているコスト。 メモリのチャージ ユニットは GB です。 |
ディスク コスト |
コミット済みストレージ x コスト モデルで定義されているコミット済みストレージ コスト + コミットされていないストレージ x コスト モデルで定義されているコミットされていないストレージのコスト ストレージのチャージ ユニットは GB です。 |
CPU 予約コスト |
予約済み CPU x 予約済み CPU コストのコスト モデルで定義されているコスト。1 |
メモリ予約コスト |
予約済みメモリ x 予約済みメモリ コストのコスト モデルで定義されているコスト。2 |
CPU 使用コスト |
使用済み CPU x 使用済み CPU コストのコスト モデルで定義されているコスト。1 |
CPU コア コスト |
使用済み CPU コア x CPU コア コストのコスト モデルで定義されているコスト。 CPU のチャージ ユニットはコアです。 |
メモリ使用コスト |
使用済みメモリ x 使用済みメモリ コストのコスト モデルで定義されているコスト。2 |
受信ネットワーク使用コスト |
受信ネットワーク使用率(KB)/(1024.0 x 1024.0) x 受信済みネットワーク データのコストのコスト モデルで定義されているコスト。 ネットワークのチャージ ユニットは GB です。 |
転送ネットワーク使用コスト |
転送ネットワーク使用率(KB)/(1024.0 x 1024.0) x 転送済みネットワーク データのコストのコスト モデルで定義されているコスト。5 |
アプリケーション コスト |
アクティブな VM 時間 x アクティブな VM アプリケーション コストのカタログで定義されているコスト+非アクティブな VM 時間 x 非アクティブな VM アプリケーション コストのカタログで定義されているコスト。 |
完全長ブレードのコスト |
1 時間あたりの完全長ブレード サーバのコスト。 このコストは、物理サーバのみに適用されます。 これは、アプリケーション コンテナの一部である物理サーバに対してのみ適用されます。 |
ハーフ長ブレードのコスト |
1 時間あたりのハーフ長ブレード サーバのコスト。 このコストは、物理サーバのみに適用されます。 これは、アプリケーション コンテナの一部である物理サーバに対してのみ適用されます。 |
目次
- チャージバック モジュールの使用方法
- チャージバック機能について
- 予算ポリシー
- 予算ポリシーの設定
- コスト モデル
- コスト モデルの作成
- VDC を編集してコスト モデルを含める
- VDC へのコスト モデルの追加
- VDC を編集してコスト モデルに含める
- パッケージ ベースのコスト モデル
- パッケージ ベースのコスト モデルの作成
- ストレージ階層コスト モデル
- 階層へのコストの割り当て
- 階層へのデータストアの割り当てについて
- 階層へデータストアの割り当て
- チャージバック レポート
- 今月のサマリーの表示
- 前月のサマリーの表示
- 月間リソース アカウンティング情報の表示
- VM レベルのリソース アカウンティングの詳細の表示
- VM レベルのチャージバックの詳細の表示
- 月間リソース アカウンティングの詳細のエクスポート
- VM レベルのリソース アカウンティングの詳細のエクスポート
- VM レベルのチャージバックの詳細のエクスポート
- 変更レコードについて
- 変更レコードへのアクセス
- チャージバックの計算
この章は、次の内容で構成されています。
- チャージバック機能について
- 予算ポリシー
- コスト モデル
- VDC を編集してコスト モデルを含める
- パッケージ ベースのコスト モデル
- ストレージ階層コスト モデル
- 階層へのデータストアの割り当てについて
- チャージバック レポート
- 変更レコードについて
- チャージバックの計算
チャージバック機能について
Cisco UCS Director のチャージバック モジュールによって、仮想インフラストラクチャのコストを詳細に把握することができます。 また、コスト モデルを定義して、部署内や組織内のポリシーに割り当てることができます。 リソースのコストを正確に計算するため、仮想マシン(VM)の測定データを頻繁に収集します。
注目:チャージバック モジュールは、アプリケーション コンテナ内にある物理サーバでのみサポートされます。
以下に、チャージバック モジュールの機能を示します。
柔軟性:組織の要件に基づいて、固定費、ワンタイム コスト、割り当てコスト、使用コスト、およびこれらすべての組み合わせを提供します。
再利用可能なコスト モデル:標準化されたコスト モデルまたはテンプレートを使用して VM にコスト モデルを割り当てます。 これらのテンプレートは、新しい環境にコスト モデルを迅速に適用するために使用します。
レポート作成:仮想インフラストラクチャのコストとリソースの使用状況のさまざまな概要レポートと比較レポートを生成します。 これらのレポートは、PDF、CSV、XLS の各形式にエクスポートすることができ、Web ブラウザで表示できます。
上位 5 件のレポート:VM のコスト、CPU、メモリ、ストレージ、およびネットワークのコストが高い上位 5 位までの組織またはグループのレポートをモニタします。
ダッシュボード:組み込みダッシュボードと広範な視覚的ウィジェットのセットを使用して、リアルタイムで VM 測定情報とチャージバックをモニタし、分析します。
予算ポリシー
リソース全体のアカウンティングはチャージバック モジュールによって処理されます。 チャージバックに加えて、個別のグループまたは組織を予算ポリシーに関連付ける必要があります。予算ポリシーでは、予算の監視と予算超過を有効または無効にできます。
コスト モデル
コスト モデルを使用して、仮想リソースの CPU、RAM、ストレージなどのユニット レベルのコストを定義します。 これらのコストは、仮想インフラストラクチャ内の VM のチャージバック計算に使用されます。 コスト モデルは、線形モデルでコストの定義を提供し、コストはユニット レベルで定義できます。
VM の特定のリソースのコストは、その VM に割り当てられているユニット数に基づいて計算されます。 たとえば、1 GB の RAM のコストをコスト モデル内で定義し、そのユニット コストを使用して特定の VM のための RAM のコストを算出します。
1 回限りのプロビジョニング コスト、アクティブ/非アクティブな VM のコスト、プロビジョニング済み、予約済み、または使用済みの CPU、メモリなどのリソースのコストを定義できます。 これらのコストを使用して、使用量に基づいて VM のコストを計算します。
(注)
コスト モデルを VDC またはアプリケーション コンテナにマッピングできます。 コスト モデルをアプリケーション コンテナにマッピングする方法の詳細については、『Cisco UCS Director Application Container Guide』を参照してください。
コスト モデルの作成
手順
ステップ 1 メニュー バーで、 を選択します。 ステップ 2 [コストモデル] タブを選択します。 ステップ 3 [追加](+)をクリックします。 ステップ 4 [コストモデルの追加(Add Cost Model)] ダイアログボックスで、次のフィールドに値を入力します。
名称 説明 [コストモデル名] フィールド
コスト モデルの名前。
[コストモデルの説明] フィールド
コスト モデルの説明。
[コストモデルタイプ] ドロップダウン リスト
コスト モデルのタイプを選択します。
[標準] は線形コスト モデルを示します。 [詳細] はパッケージまたはスクリプトに基づくコスト モデルを示します。 [詳細] コスト モデルの説明と使用方法については、13-6 ページの「パッケージ ベースのコスト モデル」の項を参照してください。 該当する場合は [HyperV] も選択できます。
[請求期間(Charge Duration)] ドロップダウンリスト
VM リソースのコストを定義する頻度を選択します。 次のいずれかのオプションを使用できます。
仮想マシンのコスト パラメータ
固定コスト(通貨:USD) [一括での支払いのコスト] フィールド
VM のプロビジョニングの 1 回限りの固定コスト。
VM コスト(通貨:USD) [アクティブなVMのコスト] フィールド
アクティブ状態の VM の時間あたりのコスト。
[非アクティブなVMのコスト] フィールド 非アクティブ状態の VM の時間あたりのコスト。
CPU コスト
[CPUチャージユニット] ドロップダウン リスト
CPU のチャージ単位(GHz またはコア)を選択します。
[プロビジョニング済みCPUのコスト] フィールド
1 時間あたり、CPU チャージ単位あたりのプロビジョニングされた CPU のコスト。 VM に対してプロビジョニングされた CPU の額が考慮されます。
(注) CPU チャージ単位が GHz の場合はコストです。
[使用済みCPUコスト] フィールドに値を入力する場合は、このフィールドは空白にしてください。
[予約済みCPUコスト] フィールド
1 時間あたり、GHz あたりの予約 CPU のコスト。
VM に対して実際に予約された CPU の額(プロビジョニングされた CPU のコスト計算を含む)が考慮されます。 予約 CPU の追加コスト(プロビジョニング コスト以外)がある場合は、ここに入力します。 たとえば、プロビジョニング コストが 1 ドルで、予約コストが 1.4 ドルの場合、追加の予約額を指定する必要があります。 この例ではこれは 1.4 ドル – 1 ドル = 0.4 ドルです。
(注) CPU チャージ単位が GHz の場合はコストです。
[使用済みCPUコスト] フィールドに値を入力する場合は、このフィールドは空白にしてください。
[使用済みCPUコスト] フィールド
1 時間あたり、GHz あたりの使用 CPU のコスト。 コストは実際の CPU 使用量に基づいています。
このコストでは、プロビジョニング コストと予約コストは考慮されません。 [使用済みCPUコスト] フィールドに値を入力する場合は、プロビジョニング コストと予約コストのフィールドは空白のままにしておきます。
(注) CPU チャージ単位が GHz の場合はコストです。
メモリ コスト
[プロビジョニング済みメモリのコスト] フィールド
1 時間あたり、GB あたりのプロビジョニングされたメモリのコスト。
[予約済みメモリコスト] フィールド
1 時間あたり、GB あたりの予約されたメモリのコスト。
[使用済みメモリコスト] フィールド
1 時間あたり、GB あたりの使用メモリのコスト。
ネットワーク コスト
[受信済みネットワークデータのコスト] フィールド
1 時間あたり、GB あたりの受信データのコスト。
[転送済みネットワークデータのコスト] フィールド
1 時間あたり、GB あたりの送信データのコスト。
ストレージ コスト
[コミット済みストレージコスト] フィールド
1 時間あたり、GB あたりのコミットされたストレージのコスト。
[コミットされていないストレージのコスト] フィールド
1 時間あたり、GB あたりのコミットされていないストレージのコスト。 未使用だがプロビジョニングされているストレージは、コミットされていないストレージとして定義されます。
物理サーバのコスト パラメータ
固定コスト(通貨:USD) [一括での支払いのコスト] フィールド
サーバのプロビジョニングの 1 回限りの固定コスト。
CPU コスト
[CPUチャージユニット] ドロップダウン リスト
CPU のチャージ単位(GHz またはコア)を選択します。
[プロビジョニング済みCPUのコスト] フィールド
1 時間あたり、CPU チャージ単位あたりのプロビジョニングされた CPU のコスト。 サーバに対してプロビジョニングされた CPU の額が考慮されます。
(注) CPU チャージ単位が GHz の場合はコストです。
[使用済みCPUコスト] フィールドに値を入力する場合は、このフィールドは空白にしてください。
メモリ コスト
[プロビジョニング済みメモリのコスト] フィールド
1 時間あたり、GB あたりのプロビジョニングされたメモリのコスト。
[使用済みメモリコスト] フィールド
1 時間あたり、GB あたりの使用メモリのコスト。
ストレージ コスト
[コミット済みストレージコスト] フィールド
1 時間あたり、GB あたりのコミットされたストレージのコスト。
ブレード コスト(通貨:USD)
[完全長ブレードのコスト(Full Length Blade Cost)] フィールド
1 時間あたりの完全長ブレード サーバのコスト。
(注) このフィールドは、HyperV がコスト モデル タイプとして選択されている場合は表示されません。
[ハーフ長ブレードのコスト(Half Length Blade Cost)] フィールド
1 時間あたりのハーフ長ブレード サーバのコスト。
(注) このフィールドは、HyperV がコスト モデル タイプとして選択されている場合は表示されません。
ステップ 5 [追加] をクリックします。
VDC を編集してコスト モデルを含める
新しく作成したコスト モデルを割り当てるよう、既存の VDC を追加または編集することができます。 既存の VDC を編集したり、新しい VDC を作成したりして、これらの VDC に対して 1 つのコスト モデルを割り当てることができます。
コスト モデルが VDC に割り当てられると、その VDC 内のすべての VM は、高度なコスト モデルに基づいてチャージされます。 標準タイプのコスト モデルを持つ VDC 内のすべての VM は、引き続き標準のコスト モデルに従ってチャージされます。
VDC へのコスト モデルの追加
手順
ステップ 1 メニュー バーで、 を選択します。 ステップ 2 [VDC] タブを選択します。 ステップ 3 コスト モデルに追加する VDC を選択します。 ステップ 4 [追加](+)をクリックします。 ステップ 5 [vDCの追加(Add vDC)] ダイアログボックスで、アカウント タイプを選択してから [送信(Submit)] をクリックします。 ステップ 6 [VDCの追加] ダイアログボックスで、次のフィールドに値を入力します。
名称
説明
[VDC名] フィールド
VDC の名前。
[ロック済みのvDC] チェックボックス
今後の導入で VDC を使用できないようにするには、このチェックボックスをオンにします。 この VDC 内の既存の VM に対するアクションは無効になります。 今後の導入で VDC を使用できるようにするには、このチェックボックスをオフにします。
[vDCの説明] フィールド
VDC 固有の説明。
[グループ] ドロップダウン リスト
VDC の設定対象グループを選択します。
[クラウド名] ドロップダウン リスト
VDC の設定対象クラウドを選択します。
承認者と連絡先
[第1承認者のユーザ名] フィールド
第 1 レベルでサービス リクエストを承認する必要があるユーザ。
[選択(Select)] をクリックして、該当するユーザのチェック ボックスをオンにします。 複数のユーザを選択できます。
[第2承認担当者のユーザ名] フィールド
第 2 レベルでサービス リクエストを承認する必要があるユーザ。
[選択(Select)] をクリックして、該当するユーザのチェック ボックスをオンにします。 複数のユーザを選択できます。
[すべてのユーザからの承認が必要(Approval Required from all users)] チェック ボックス
第 1 レベルおよび第 2 レベルの承認担当者として選択されたすべてのユーザからの承認を必要とする場合は、このチェック ボックスをオンにします。
[承認依頼通知の数(Number of Approval Requests Reminders)] フィールド
サービス リクエストを承認するよう通知する電子メールを承認担当者に送信する回数。
デフォルトでは、サービス リクエストが承認または拒否されるまで、24 時間ごとに 1 回通知電子メールを送信します。
[通知間隔(時間)(Reminder Interval (Hours))] フィールド
承認担当者に通知電子メールを送信する時間間隔。
デフォルトでは、24 時間ごとに 1 回通知電子メールを送信します。
[プロバイダーのサポート用電子メールアドレス] フィールド
連絡先またはユーザの電子メール アドレス。 この VDC を使用した VM のプロビジョニングに関する通知を受信するユーザ。
[電子メールアドレスへの通知をコピー] フィールド
この VDC に関する通知をコピーする 2 番目の連絡先の電子メール。
ポリシー
[システムポリシー] ドロップダウン リスト
VDC に適用できるシステム ポリシーを選択します。
[コンピューティングポリシー] ドロップダウン リスト
VDC に適用できるコンピューティング ポリシーを選択します。
[ネットワークポリシー] ドロップダウン リスト
VDC に適用できるネットワーク ポリシーを選択します。
[ストレージポリシー] ドロップダウン リスト
VDC に適用できるストレージ ポリシーを選択します。
[コストモデル] ドロップダウン リスト
VDC に適用できるコスト モデルを選択します。
[サービスリクエストサマリーと電子メールページへのコストの表示を無効化] チェックボックス
この VDC の SR サマリーと電子メール ページでのコストの表示を無効にするには、このチェックボックスをオンにします。
[ユーザアクションポリシー] ドロップダウン リスト
VM のプロビジョニング後にオーケストレーション ワークフローの実行に使用するポリシーを選択します。 選択されたワークフローは、VDC 内の VM に対するアクション ボタンとして表示されます。
エンド ユーザ セルフサービス ポリシー
[VMの電力管理] チェックボックス
この VDC に属している VM に対してすべての VM 電源管理アクションを実行できるようにするには、このチェックボックスをオンにします。
(注) エンド ユーザ セルフサービス ポリシーには、VM のサイズ変更、VM スナップショット管理、VM の削除、VM ディスク管理、VM ネットワーク管理が含まれます。 詳細については、仮想データセンターの追加を参照してください。
ステップ 7 [追加] をクリックします。
パッケージ ベースのコスト モデル
パッケージ ベースのコスト モデルでは、システム リソースのコストを個別の定義としてではなく、パッケージとして定義することができます。 要件に基づいて、さまざまなパッケージを選択できます。 このタイプのコスト モデルは、非線形モデルに適しています。
(注)
Cisco UCS Director は、CPU メモリ(サーバ)パッケージの定義をサポートしています。
このタイプのコスト モデルでは、定義は、利用可能なリソース パッケージに基づいています。 モデルの形式は以下のとおりです。
C – M:X
C は CPU コア数です。
M はメモリ(GB)です。
X は C と M の月間コストの組み合わせです。
たとえば、2-4:200 のエントリを持つパッケージは、CPU コアが 2、メモリが 4 GB、およびこのパッケージの月間コストが 200 ドルであることを意味します。
次の形式を使用して、複数のパッケージを定義できます:C1-M1:X1,C2-M2:X2,......,CN-MN:XN
たとえば、次のようにします:1-1:50,1-2:70,1-4:90,2-4:150,2-6:170,2-8:190,4-8:350,4-12:380,4-16:400 最初のエントリ 1-1:50 は、コア CPU が 1、メモリが 1 GB で、月間コストが 50 ドルのパッケージです。
(注)
これらのエントリは、コスト パッケージの要件に合わせて随時に編集できます。
パッケージ ベースのコスト モデルの作成
手順
ステップ 1 メニュー バーで、 を選択します。 ステップ 2 [コストモデル] タブを選択します。 ステップ 3 新しいコスト モデルを作成するには、[追加](+)をクリックします。 ステップ 4 [コストモデルタイプ] フィールドの下で、[詳細] オプションを選択します。 ステップ 5 [高度なコストモデル] フィールドに、次に示すスクリプトを貼り付けます。 /********************************/
var CPU_MEMORY_COST =
1-2:81,1-4:95,1-8:109,2-4:162,2-6:176,2-8:189,2-16:378,4-12:352,4-16:378;
/********************************/
/* 上記のようにコスト パッケージを定義します。
コスト パッケージは次の形式で指定できます:
C-M:X。
C は CPU コアの数です。
M はメモリ(GB)です。
X は C および M を組み合わせた月次コストです。
たとえば 2-4: 162 は、CPU コアの数 = 2、メモリ = 4 GB、このパッケージのコストは 1 ヵ月あたり 162 ドルであることを示します。 */
/* 複数のパッケージを定義するときは、次の形式で定義します:C1-M1:X1,C2-M2:X2, ...........,CN-MN:XN
標準パッケージは、スクリプトの先頭で CPU_MEMORY_COST 変数を使用して定義されています。
コスト パッケージ要件に合わせてこの変数を編集できます。 */
/* 参考:使用するストレージ コストはストレージ階層コスト モデル定義に基づいています。 */
/* 以下のスクリプトは編集しないでください */
computeChargeback(data); function computeChargeback(data) { var map = chargeBackAPI.getCPUMemCostModelMap(CPU_MEMORY_COST); var cpuCores = data.getVmMeter().getCpuCores(); var memory = data.getVmMeter().getAllocMemGB(); var serverCost = chargeBackAPI.getCostForItem(map,cpuCores, memory); serverCost = serverCost / (24 * 30); var storageTierCost = chargeBackAPI.getStorageCostForItem(data.getVmMeter().getVmId()); var storageGB = (data.getVmMeter().getCommittedDiskGB()) + (data.getVmMeter().getUncommittedDiskGB()); var committedDiskGBCost = (data.getVmMeter().getCommittedDiskGB()) * storageTierCost; var unCommittedDiskGBCost = (data.getVmMeter().getUncommittedDiskGB()) * storageTierCost; var storageCost = (storageGB * storageTierCost) / (24 * 30); var totalVMCost = serverCost + storageCost; var cb = data.getCbSummary(); cb.setCpuCores(cpuCores); cb.setMemory(memory); cb.setServerCost(serverCost); cb.setCommittedDiskGB(data.getVmMeter().getCommittedDiskGB()); cb.setCommittedDiskGBCost(committedDiskGBCost); cb.setUncommittedDiskGB(data.getVmMeter().getUncommittedDiskGB()); cb.setUncommittedDiskGBCost(unCommittedDiskGBCost); cb.setTotalCost(totalVMCost); }/********************************/
ステップ 6 [追加] をクリックします。
(注) コスト モデルが定義されている場合は、このコスト モデルに基づいて VM のチャージバックを開始するために VDC にコスト モデルを割り当てます。
ストレージ階層コスト モデル
階層形式のストレージに関して複数のコストを定義するためにストレージ階層コスト モデルを使用できます。 現在のストレージ タイプには、ローカル、NFS、SAN、NAS などがあります。 各ストレージ タイプのコストは異なる可能性があり、ストレージ使用コストの計算にこの差異を組み込むことができます。
このモデルを使用して異なる階層に異なるコストを定義した後、これらの階層に既存のデータストアを割り当てることができます。 この階層コスト モデルを使用して、コスト面で類似するデータストア タイプをグループ化できます。
各階層にコストを割り当てる必要があります。 このコストは、1 ヵ月 1 GB あたりです。 たとえば、$0.5 を階層に割り当てると、この階層内のすべてのデータストアは、1 ヵ月 1 GB あたり $0.5 課金されます。 デフォルトでは、4 階層がすでに作成されているので、それらにコストを割り当てる必要があります。
階層へのデータストアの割り当てについて
データストアを階層に割り当てることにより、その階層に定義されたコストを使用して、そのデータストア内のストレージのコストを計算できます。
データストア内の VM に対するチャージバックを計算するとき、データストアを割り当てた階層によってコストが決定されます。 データストアが階層に割り当てられていない場合、そのデータストアのストレージ コストは高度な(スクリプト ベースの)コスト モデルを使用するときには考慮されません。
フォームによってリソースのコストを定義する標準のコスト モデルを使用する場合は、階層のコストが割り当て済みであり、その階層に対してデータストアが割り当て済みである場合にのみ、ストレージ階層のコストが考慮されます。 ただし、階層がデータストアに割り当てられていない場合、そのデータストアの下の VM のストレージ コストはコスト モデル フォームのストレージ コスト エントリから取得されます。
(注)
階層へのデータストアの割り当ては、標準のコスト モデルのみに適用されます。
チャージバック レポート
チャージバックは、使用中および未使用のリソースに対して組織が支払う金額に関する情報を提供します。 この機能を使用して、リソースの消費量とコストを最適化できます。 システム リソース アカウンティングは、毎月の使用量をベースにすることができます。 CPU やメモリの使用率といったリソースが監視および計測されます。
チャージバック レポートはコスト モデルのタイプに基づいています。 チャージバックは、表形式のレポート、サマリー、グラフィカル レポートおよびウィジェットの形式で計算および表示されます。
以下に、利用可能なレポート タイプを示します。
重要:グループまたは特定の仮想データセンター(VDC)用にこれらのレポートを生成できます。 これらのレポートには、仮想リソースと物理サーバに関する情報が含まれています。
変更レコードについて
変更管理データベース(CMDB)内の変更レコードを使用して、システムの変更を追跡および管理できます。 通常、これらのレコードは、VM、サービス リクエスト、グループなどのあらゆるリソースに対するイベント タイプ(ADD、DELETE、および MODIFY)を示します。
変更レコードは、リソース タイプ(VM)に関する情報(リソース名、変更タイプ、変更時刻、説明など)を表示します。 VM のサイズ変更の場合、サイズ変更された VM のリソースに関する情報と、サイズ変更前とサイズ変更後のリソースの値に関する情報が示されます。
VM のサイズが変更された場合、変更が記録され、[レコードの変更] タブに表示されます。
チャージバックの計算
VM の総コストの計算には次のものが含まれます。
総コスト = アクティブな VM のコストまたは非アクティブな VM のコスト+一括での支払いのコスト+CPU のコスト+メモリ コスト+ディスク コスト+CPU 予約コスト+メモリ予約コスト+CPU 使用コスト+CPU コアのコスト+メモリ使用コスト+受信ネットワーク使用コスト+転送ネットワーク使用コスト+アプリケーション コスト
物理サーバの総コストの計算には次のものが含まれます。
総コスト = 一括での支払いのコスト + CPU コスト + メモリ コスト + メモリ使用コスト + コミット済みディスクコスト + CPU コア コスト + フル ブレード コスト + ハーフ ブレード コスト。
VM のコスト計算は 1 時間単位でのみ実行されます。 各リソースのコストはコスト モデルで定義されている値に基づいて計算されます。 コスト計算は次のコストに基づいています。
コスト コストの説明 アクティブな VM のコスト
アクティブな VM のコストのコスト モデルで定義されている値。
非アクティブな VM のコスト
非アクティブな VM のコストのコスト モデルで定義されている値。
一括での支払いのコスト
一括での支払いのコストのコスト モデルで定義されている値。
CPU コスト
CPU 使用量(プロビジョニング済み) x プロビジョニング済み CPU コストのコスト モデルで定義されているコスト。 CPU のチャージ ユニットは GHz です。
メモリ コスト
メモリ使用量(プロビジョニング済み) x プロビジョニング済みメモリ コストのコスト モデルで定義されているコスト。 メモリのチャージ ユニットは GB です。
ディスク コスト
コミット済みストレージ x コスト モデルで定義されているコミット済みストレージ コスト + コミットされていないストレージ x コスト モデルで定義されているコミットされていないストレージのコスト ストレージのチャージ ユニットは GB です。
CPU 予約コスト
予約済み CPU x 予約済み CPU コストのコスト モデルで定義されているコスト。1
メモリ予約コスト
予約済みメモリ x 予約済みメモリ コストのコスト モデルで定義されているコスト。2
CPU 使用コスト
使用済み CPU x 使用済み CPU コストのコスト モデルで定義されているコスト。1
CPU コア コスト
使用済み CPU コア x CPU コア コストのコスト モデルで定義されているコスト。 CPU のチャージ ユニットはコアです。
メモリ使用コスト
使用済みメモリ x 使用済みメモリ コストのコスト モデルで定義されているコスト。2
受信ネットワーク使用コスト
受信ネットワーク使用率(KB)/(1024.0 x 1024.0) x 受信済みネットワーク データのコストのコスト モデルで定義されているコスト。 ネットワークのチャージ ユニットは GB です。
転送ネットワーク使用コスト
転送ネットワーク使用率(KB)/(1024.0 x 1024.0) x 転送済みネットワーク データのコストのコスト モデルで定義されているコスト。5
アプリケーション コスト
アクティブな VM 時間 x アクティブな VM アプリケーション コストのカタログで定義されているコスト+非アクティブな VM 時間 x 非アクティブな VM アプリケーション コストのカタログで定義されているコスト。
完全長ブレードのコスト
1 時間あたりの完全長ブレード サーバのコスト。 このコストは、物理サーバのみに適用されます。
これは、アプリケーション コンテナの一部である物理サーバに対してのみ適用されます。
ハーフ長ブレードのコスト
1 時間あたりのハーフ長ブレード サーバのコスト。 このコストは、物理サーバのみに適用されます。
これは、アプリケーション コンテナの一部である物理サーバに対してのみ適用されます。