この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、サーバの設置方法について説明します。この章の内容は次のとおりです。
(注) サーバの設置、操作、または保守を行う前に、『Regulatory Compliance and Safety Information for Cisco UCS C-Series Servers』を参照して重要な安全情報を確認してください。
警告 安全上の重要事項
「危険」の意味です。人身事故を予防するための注意事項が記述されています。機器の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してください。各警告の最後に記載されているステートメント番号を基に、装置に付属の安全についての警告を参照してください。
ステートメント 1071
警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。ステートメント 1030
ヒント サーバの輸送が必要となる場合に備えて、輸送用の箱は保管しておいてください。
(注) シャーシは厳密に検査したうえで出荷されています。輸送中の破損や内容品の不足がある場合には、ただちにカスタマー サービス担当者に連絡してください。
ステップ 1 段ボール箱からサーバを取り出します。梱包材はすべて保管しておいてください。
ステップ 2 カスタマー サービス担当者から提供された機器リストおよび図 2-1 と、梱包品の内容を照合します。すべての品目が揃っていることを確認してください。
ステップ 3 破損の有無を調べ、内容品の間違いや破損がある場合には、カスタマー サービス担当者に連絡してください。次の情報を用意しておきます。
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警告 システムの過熱を防ぐため、最大推奨周囲温度の 35° C (95° F) を超えるエリアで操作しないでください。
ステートメント 1047
警告 いつでも装置の電源を切断できるように、プラグおよびソケットにすぐ手が届く状態にしておいてください。
ステートメント 1019
警告 この製品は、設置する建物にショート(過電流)保護機構が備わっていることを前提に設計されています。この保護装置の定格が 250 V、15 A 以下であることを確認します。
ステートメント 1005
警告 装置は地域および国の電気規則に従って設置する必要があります。
ステートメント 1074
•サーバを設置する前に、設置場所の構成を計画し、設置環境を整えます。設置場所を計画する際に推奨される作業については、『 Cisco UCS Site Preparation Guide 』を参照してください。
•サーバの周囲に、保守作業および適切な通気のための十分なスペースがあることを確認します。サーバ内では前面から背面へ空気が流れます。
•空調が、 付録 A「技術仕様」 に記載された温度要件に適合していることを確認します。
•キャビネットまたはラックが、「ラックに関する要件」に記載された要件に適合していることを確認します。
•設置場所の電力が 付録 A「技術仕様」 に記載されている電力要件を満たしていることを確認します。電力障害から保護するために、無停電電源装置(UPS)を使用できます。
ここでは、標準的なオープン ラックに関する要件を示します。この要件は、周囲温度が 0 ~ 35 °C(32 ~ 95 °F)の範囲にあることを前提とします。
•標準 19 インチ(48.3 cm)幅 4 支柱ラック、ANSI/EIA-310-D-1992 のセクション 1 に準拠した英国ユニバーサル ピッチに適合するマウント支柱付き。
•付属のスライド レールを使用する場合、ラック支柱の穴は正方形か丸形になります。
•サーバあたりの縦方向の最小ラック スペースは、1 ラック ユニット(RU)、つまり 1.75 インチ(4.45 cm)である必要があります。
•前面と背面のラック支柱の間隔は、次に示すようにシスコのスライド レールに合わせる必要があります。
–旧式レール(R200-1032RAIL)の場合は 27 ~ 37 インチ(68.6 ~ 94.0 cm)
–新式レール(R2XX-G31032RAIL)の場合は 23.5 ~ 36 インチ(59.7 ~ 91.4 cm)
ヒント Cisco R シリーズ ラックおよび RP シリーズ PDU は、シスコ製品を使って最適なパフォーマンスを実現できるように設計されており、シスコから入手可能です。
シスコが供給しているスライド レールの設置では特に必要な工具はありませんが、メジャーと水準器を使用すると取り付け中スライド レールを水平に保つのに便利です。
このコンポーネントに関して認定されているサポート対象の部品番号は、時間の経過とともに変更されることがあります。交換可能なコンポーネントの最新リストについては、次の URL を参照し、『 Technical Specifications 』までスクロールしてください。
http://www.cisco.com/en/US/products/ps10493/products_data_sheets_list.html
ここでは、ラックにサーバを取り付ける方法について説明します。
警告 ラックへのユニットの設置や、ラック内のユニットの保守作業を行う場合は、負傷事故を防ぐため、システムが安定した状態で置かれていることを十分に確認してください。安全を確保するために、次のガイドラインを守ってください。
ラックに設置する装置が 1 台だけの場合は、ラックの一番下に取り付けます。
ラックに複数の装置を設置する場合は、最も重い装置を一番下に設置して、下から順番に取り付けます。
ラックにスタビライザが付いている場合は、スタビライザを取り付けてから、ラックに装置を設置したり、ラック内の装置を保守したりしてください。
ステートメント 1006
スライド レールとサーバをラックに取り付けるには、次の手順に従います。
ステップ 1 スライド レールを次のようにラックに取り付けます。
ヒント スライド レールとサーバを水平に保てるよう、取り付け作業は 2 人で行ってください。スライド レールおよびサーバが水平かどうかはメジャーと水準器を使って確かめるか、ラックの支柱の穴の数を数えて確認できます。
a. 長さ調整ブラケット(品目 4)を使用し、ラックの支柱内側のスライド レール部品をラック後方までの長さに合わせます(図 2-2 を参照)。
b. スライド レール部品の取り付けペグ(品目 6)と固定クリップ(品目 5)がラックの前側後側の支柱の目的の穴にはまるまで、長さ調整ブラケットを押し込みます。
ラックに #10-32 のラック支柱の穴がある場合は、取り付けペグをそれらの穴の位置に合わせてから、バネ仕掛けのペグを圧縮して内側の #10-32 ベグを露出させます。
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(注) ラック支柱の穴を通る取り付けペグは、丸形または正方形の #12-24 の穴、または圧縮時に #10-32 の穴に適合するように設計されています(図 2-3 を参照)。ラックに #10-32 のラック支柱の穴がある場合は、取り付けペグをそれらの穴の位置に合わせてから、バネ仕掛けのペグを圧縮して内側の #10-32 ベグを露出させます。
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c. 所定の位置に収まって留まるまで、各部品の内側のスライド レールをラック前方へ引き出します。
d. 2 つ目のスライド レール部品を、ラックの反対側に取り付けます。2 つのスライド レール部品が水平で同じ高さになっていることを確かめます。
e. 所定の位置に収まって留まるまで、各部品の内側のスライド レールをラック前方へ引き出します。
ヒント 取り付け後の安定性を向上させるために、スライド レール付属の #2 プラス ネジを使用することもできます。これらのネジは各部品の前面取り付けブラケットに使用できますが、必須ではありません。
ステップ 2 取り付けブラケットを次のようにサーバに取り付けます。
a. 取り付けブラケット(品目 3)をサーバの側面にセットし、鍵状の穴とサーバのペグ(品目 2)の位置を合わせます。ブラケットのプラスチック製の取り付けリリース クリップ(品目 5)が、サーバ前方を向くようにします。図 2-4を参照してください。
b. 固定クリップがサーバ ペグにカチッとはまるまで、取り付けブラケットをサーバ後方へ押します。
c. 残りの取り付けブラケットをサーバの反対側に取り付けます。
ヒント 取り付け後の安定性を向上させるために、スライド レール付属の #1 プラス ネジを使用することもできます。必須ではありませんが、サーバの両側にこれらのネジ 2 本を取り付けて、取り付けブラケットをサーバの両側に完全に固定することができます。
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ステップ 3 サーバを次のようにスライド レールに装着します。
a. サーバ側面にある取り付けブラケットを、空のスライド レールの前側に合わせます。
b. 内部の停止位置に収まるまで、サーバをスライド レールに押し込みます。
c. 各取り付けブラケットのプラスチック製取り付けリリース クリップを、サーバ後方に向かって押し(図 2-4 の品目 4 を参照)、前方フランジがラック支柱に当たるまでサーバをラックに押し続けます。
ステップ 4 (オプションの)ケーブル マネジメント アーム(CMA)をスライド レールの後ろ側に取り付けます。
(注) 次の手順に書かれている方向は、サーバ前方から見た向きです。
a. CMA 長さ調節スライダ(品目 2)の右端にあるプラスチック クリップを、スライダ レール内側のプラスチック固定フランジに留まるまで、右側のスライダ レール(品目 1)後方にスライドします。図 2-5を参照してください。
b. CMA 長さ調節スライダ(品目 2)の左端が左側のスライダ レール部品(品目 3)の後方に揃うまで伸ばします。
c. 一番内側の CMA 取り付けクリップ(品目 4)を、左側のスライド レール(品目 3)の後方へスライドし、サーバに付いている取り付けブラケットにある CMA フランジにはめ込みます。
d. CMA 長さ調節スライダの左端にある 2 穴スロット ブラケット(品目 5)を、左側のスライド レールに取り付けます。2 穴スロット ブラケットをスライド レール内側の 2 つのペグに合わせます。
e. 一番外側の CMA 取り付けクリップ(品目 6)を、左側のスライド レールにある CMA フランジに留めます。
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ステップ 5 「サーバの接続と電源投入(スタンドアロン モード)」に進みます。
(注) ここでは、サーバをスタンドアロン モードで使用する場合のサーバの電源投入方法、IP アドレスの割り当て方法、サーバ管理への接続方法について説明します。サーバを UCS 統合で使用する場合は、固有のケーブル接続および設定が必要です。「Cisco UCS 統合に適した設置方法」を参照してください。
(注) このサーバにはあらかじめ Shared LOM というデフォルトの NIC モードが設定されています。デフォルトの NIC 冗長化は active-active で、DHCP はイネーブルです。Shared LOM モードでは、2 つの 1 Gb イーサネット ポートが Cisco Integrated Management Interface(CIMC)にアクセスできます。CIMC へのアクセスに 10/100 管理ポートまたはシスコのネットワーク アダプタ カードのポートを使用する場合は、まずサーバに接続し、次の手順のステップ 3 の説明に従って NIC モードを変更する必要があります。このステップでは、NIC 冗長化を変更し、スタティック IP 設定を設定することもできます。
ステップ 1 電源コードをサーバの各電源装置に接続し、次に接地された AC 電源コンセントにコードを接続します。電源仕様については、「電力仕様」を参照してください。
最初のブート中、サーバがスタンバイ電源でブートするまでに約 2 分かかります。
前面パネルの電源ステータス LED で電源ステータスを確認できます(図 1-1 または図 1-2 を参照)。
•オフ:サーバに電力は供給されていません。電源コードの接続と施設の電源を確認してください。
•緑の点滅:サーバはスタンバイ電源モードです。サービス プロセッサと一部のマザーボード機能にだけ電力が供給されています。
•緑の点灯:サーバは主電源モードです。すべてのサーバ コンポーネントに電力が供給されています。
(注) サーバはブートアップ時に、サーバに取り付けられている各 USB デバイスに対して 1 度ビープ音を鳴らします。外部の USB デバイスが取り付けられていない場合でも、仮想フロッピーディスク、CD/DVD ドライブ、キーボード、またはマウスなどの各仮想 USB デバイスに対して短いビープ音が鳴ります。BIOS 電源投入時自己診断テスト(POST)時に USB デバイスをホットプラグまたはホットアンプラグした場合、または、BIOS セットアップ ユーティリティや EFI シェルにアクセスしている間にもビープ音が鳴ります。
ステップ 2 付属の KVM ケーブルを使用して、キーボートと VGA モニタを前面パネルのコンソール コネクタに接続します(図 1-1 または図 1-2 を参照)。
(注) または、背面パネルの VGA および USB ポートを使用することもできます。ただし、前面パネル コンソール コネクタの VGA と背面パネルの VGA は同時に使用できません。1 つの VGA コネクタに接続している場合に、反対側のコネクタにビデオ デバイスを接続すると、最初の VGA コネクタがディセーブルになります。最初の VGA コネクタを再びアクティブにするには、サーバをリブートするしかありません。
ステップ 3 NIC モードと NIC 冗長化を設定し、DHCP をイネーブルにするか、スタティック ネットワーク設定を設定するかを選択します。
a. 電源ボタンを押して、サーバをブートします。 F8 の押下を求めるプロンプトが表示されるのを待ちます。
b. ブートアップ時に、F8 を押して BIOS CIMC 構成ユーティリティを開きます。
c. サーバ管理用の CIMC へのアクセスに使用するために選択したポートに応じて NIC モードを設定します(ポートの識別については、図 1-3 を参照してください)。
–[Dedicated]:CIMC へのアクセスに 10/100 管理ポートを使用します。NIC 冗長化と IP 設定を選択する必要があります。
–[Shared LOM](デフォルト):CIMC へのアクセスに 2 つの 1 Gb イーサネット ポートを使用します。これは工場出荷時設定で、NIC 冗長化は Active-active、DHCP はイネーブルに設定されています。
–[Cisco Card]:取り付けられたシスコ ネットワーク アダプタ カードのポートが、CIMC へのアクセスに使用されます。NIC 冗長化と IP 設定を選択する必要があります。
(注) Cisco Card NIC モードは現在、PCIe スロット 6 に取り付けられている Cisco UCS P81E 仮想インターフェイス カード(N2XX-ACPCI01)でのみサポートされています(図 3-22 を参照)。「Cisco UCS P81E 仮想インターフェイス カード(N2XX-ACPCI01)の特記事項」も参照してください。
d. 必要に応じて NIC 冗長化を変更するには、このユーティリティを使用します。このサーバでは、次の 3 つの NIC 冗長化設定を行うことができます。
–[None]:イーサネット ポートは個別に動作し、問題が発生した場合にフェールオーバーを行いません。
–[Active-standby]:アクティブなイーサネット ポートに障害が発生した場合、スタンバイ ポートにトラフィックがフェールオーバーします。
[Active-active]:すべてのイーサネット ポートが同時に使用されます。詳細については、「NIC モードおよび NIC 冗長化の設定」を参照してください。Active-active 設定では、モード 5 またはバランス TLB(ロード バランシングを発信する適応型)を使用します。これは特別なスイッチのサポートを必要としないチャネル ボンディングです。発信トラフィックは、各スレーブの現在の負荷を実行(速度に関連して計算される)配信されます。着信トラフィックは現在のスレーブによって受信されます。受信のスレーブで障害が発生すると、別のスレーブは、失敗した受信のスレーブに MAC アドレスを引き継ぎます。
e. ダイナミック ネットワーク設定用に DHCP をイネーブルにするか、スタティック ネットワーク設定を開始するかを選択します。
(注) DHCP をイネーブルにするには、DHCP サーバにこのサーバの MAC アドレスの範囲をあらかじめ設定しておく必要があります。MAC アドレスはサーバ背面のラベルに印字されています。このサーバでは、CIMC に 6 つの MAC アドレスが割り当てられています。ラベルに印字されている MAC アドレスは、6 つの連続 MAC アドレスのうち最初のものです。
f. 任意:このユーティリティを使用して、VLAN 設定とデフォルトの CIMC ユーザ パスワードの設定を行います。
(注) 設定の変更は約 45 秒後に有効になります。次の手順のサーバの再起動は、F5 を押して更新し、新しい設定が表示されてから行います。
(注) DHCP のイネーブル化を選択した場合、動的に割り当てられた IP アドレスと MAC アドレスがブートアップ時にコンソール画面に表示されます。
ステップ 4 サーバ管理用の CIMC に接続します。ステップ 3 の NIC モードの設定で選択したポートを使用して、イーサネット ケーブルを LAN からサーバに接続します。Active-active および Active-passive の NIC 冗長化設定では、2 つのポートに接続する必要があります。
ステップ 5 ブラウザと CIMC の IP アドレスを使用して CIMC セットアップ ユーティリティに接続します。IP アドレスは、ステップ 3 で行った設定に基づいています(スタティック アドレスまたは DHCP サーバによって割り当てられたアドレス)。
(注) サーバのデフォルトのユーザ名は admin、 デフォルト パスワードは password です。
ステップ 6 サーバを管理するには、これらのインターフェイスの使用手順について『 Cisco UCS C-Series Rack-Mount Server Configuration Guide 』または『 Cisco UCS C-Series Rack-Mount Server CLI Configuration Guide 』を参照してください。これらのマニュアルへのリンクは、次の URL の C シリーズ マニュアル ロードマップ内にあります。
http://www.cisco.com/go/unifiedcomputing/c-series-doc
ハードウェア コンポーネントの取り付けまたは交換を行うには、「サーバの保守」を参照してください。
このサーバには、次のような選択可能な NIC モード設定があります。
•[Dedicated]:CIMC へのアクセスに 10/100 専用管理ポートを使用します。NIC 冗長化と IP 設定を選択する必要があります。
•[Shared LOM](デフォルト):CIMC へのアクセスに 2 つの 1 Gb イーサネット ポートを使用します。これは工場出荷時設定で、NIC 冗長化は Active-active、DHCP はイネーブルに設定されています。
•[Cisco Card]:取り付けられたシスコ ネットワーク アダプタ カードのポートが、CIMC へのアクセスに使用されます。NIC 冗長化と IP 設定を選択する必要があります。
(注) Cisco Card NIC モードは現在、PCIe スロット 6 に取り付けられている Cisco UCS P81E 仮想インターフェイス カード(N2XX-ACPCI01)でのみサポートされています(図 3-22 を参照)。「Cisco UCS P81E 仮想インターフェイス カード(N2XX-ACPCI01)の特記事項」も参照してください。
このサーバには、次のような選択可能な NIC 冗長化設定があります。
•[None]:イーサネット ポートは個別に動作し、問題が発生した場合にフェールオーバーを行いません。
•[Active-standby]:アクティブなイーサネット ポートに障害が発生した場合、スタンバイ ポートにトラフィックがフェールオーバーします。
•[Active-active]:すべてのイーサネット ポートが同時に使用されます。
Active-active 設定では、モード 5 またはバランス TLB(ロード バランシングを発信する適応型)を使用します。これは特別なスイッチのサポートを必要としないチャネル ボンディングです。発信トラフィックは、各スレーブの現在の負荷を実行(速度に関連して計算される)配信されます。着信トラフィックは現在のスレーブによって受信されます。受信のスレーブで障害が発生すると、別のスレーブは、失敗した受信のスレーブに MAC アドレスを引き継ぎます。
ここでは、システム BIOS について説明します。この項の内容は次のとおりです。
サーバには、シスコが提供し、承認しているファームウェアが使用されています。シスコは、各ファームウェア イメージと共にリリース ノートを提供しています。ファームウェアを更新するには、いくつかの方法があります。
• ファームウェア レベル 1.2 以降を実行するシステムの場合の推奨方法 :Cisco Host Upgrade Utility を使用して、CIMC、BIOS、LOM、LSI ストレージ コントローラ、および Cisco UCS P81E VIC ファームウェアを同時に互換性のあるレベルにアップグレードします。
ファームウェア レベルについては、下記のマニュアル ロードマップ リンクにある『 Cisco Host Upgrade Utility Quick Reference Guide 』を参照してください。
(注) Cisco Host Upgrade Utility を使用するには、システム ファームウェアがレベル 1.2 以降である必要があります。ファームウェアがレベル 1.2 よりも前のレベルである場合は、次の方法で BIOS および CIMC ファームウェアを個別に更新する必要があります。
•EFI インターフェイスを使用して BIOS をアップグレードするか、Windows または Linux プラットフォームからアップグレードします。
『 Cisco UCS C-Series Rack-Mount Server BIOS Upgrade Guide 』を参照してください。
•CIMC GUI インターフェイスを使用して CIMC ファームウェアをアップグレードします。
『 Cisco UCS C-Series Rack-Mount Servers Configuration Guide 』を参照してください。
•CIMC CLI インターフェイスを使用して CIMC ファームウェアをアップグレードします。
『 Cisco UCS C-Series Rack-Mount Servers CLI Configuration Guide 』を参照してください。
サーバの BIOS 設定を変更する手順は次のとおりです。詳しい手順は、BIOS 画面にも表示されます。
ステップ 1 ブート中にメッセージが表示されたら、F2 キーを押して BIOS Setup ユーティリティに切り替えます。
(注) このユーティリティの [Main] ページに、現在の BIOS のバージョンとビルドが表示されます。
ステップ 2 矢印キーを使って、BIOS メニュー ページを選択します。
ステップ 3 矢印キーを使って、変更するフィールドを反転表示にします。
ステップ 4 Enter キーを押して変更するフィールドを選択し、そのフィールドの値を変更します。
ステップ 5 Exit メニュー画面が表示されるまで右矢印キーを押します。
ステップ 6 Exit メニュー画面の指示に従って変更内容を保存し、セットアップ ユーティリティを終了します(または、F10 キーを押します)。Esc キーを押すと、変更内容を保存せずにユーティリティを終了できます。
マザーボード ジャンパは、CMOS バッテリに隣接しています(図 2-6 を参照)。ここでは、次の内容について説明します。
•「BIOS リカバリ ジャンパ J1E5 を使用した破損した BIOS のリカバリ」
•「ジャンパ J45 を使用した CIMC 管理パスワードのクリア」
•「ジャンパ J1E4 を使用した BIOS 管理パスワードのクリア」
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このジャンパは、CMOS バッテリに隣接しています(図 2-6 を参照)。このジャンパを使用すると、システムがハングアップしたときに、サーバを強制的に新しい BIOS にフラッシュすることができます。たとえば、BIOS 更新後にシステムがハングアップした場合、強制的にサーバで新しいファームウェアを検索する手順は、以下のとおりです。
ステップ 1 BIOS 更新パッケージをダウンロードし、一時的な場所に保存して展開します。
ステップ 2 展開した UEFI フォルダ内のファイルを、USB メモリのルート ディレクトリにコピーします。
ステップ 3 「サーバのシャットダウンおよび電源オフ」の説明に従ってサーバの電源をオフにします。
ステップ 5 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、背面パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。
ステップ 6 「サーバ上部カバーの取り外しおよび取り付け」 に示すように、上部カバーを取り外します。
ステップ 7 J1E5 ヘッダーのピン 2 と 3 にショート ジャンパを移動します(図 2-6 を参照)。
ステップ 8 上部カバーと AC 電源コードをもう一度サーバに取り付けます。サーバの電源がスタンバイ電源モードになり、前面パネルの電源 LED がオレンジ色に点灯します。
ステップ 9 USB メモリをサーバの USB ポートに接続します。
ステップ 10 前面パネルの 電源 ボタンを押して、サーバを主電源モードに戻します。電源 LED が緑色になれば、サーバは主電源モードです。
(注) リカバリを完了するには、サーバ全体が再起動して主電源モードになるようにする必要があります。これは、ホスト CPU が実行されていないと J1E5 ジャンパの状態を判別できないからです。サーバは自動的に UEFI シェルへブートし、USB メモリから BIOS を更新します。
ステップ 11 サーバの BIOS 更新が完了するのを待ってから、USB メモリをサーバから取り外します。
ステップ 12 電源 ボタンを押し、サーバをシャットダウンしてスタンバイ電源モードにし、電流が流れないようにするために AC 電源コードを抜きます。
ステップ 14 ショート ジャンパをヘッダー ピン 2 および 3 からデフォルト位置のピン 1 および 2 に戻します。
(注) ジャンパを移動しないと、サーバの電源を入れ直すたびに新しい BIOS のリカバリが強制的に行われます。
ステップ 15 上部カバーを交換し、ラックのサーバを交換し、電源コードおよびその他のケーブルを交換したら、 電源 ボタンを押してサーバの電源をオンにします。
ここでは、ユーザが設定したパスワードを忘れてわからなくなったときに、CIMC 管理パスワードをクリアしてデフォルトに戻す方法を説明します。
ステップ 1 「サーバのシャットダウンおよび電源オフ」の説明に従ってサーバの電源をオフにします。
ステップ 3 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、背面パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。
ステップ 4 「サーバ上部カバーの取り外しおよび取り付け」 に示すように、上部カバーを取り外します。
ステップ 5 J45 ヘッダーのピン 2 と 3 にショート ジャンパを移動します(図 2-6 を参照)。
ステップ 6 上部カバーと AC 電源コードをもう一度サーバに取り付けます。サーバの電源がスタンバイ電源モードになり、前面パネルの電源 LED がオレンジ色に点灯します。
ステップ 7 前面パネルの 電源 ボタンを押して、サーバを主電源モードに戻します。電源 LED が緑色になれば、サーバは主電源モードです。
(注) パスワードのリセットを完了するには、サーバ全体が再起動して主電源モードになるようにする必要があります。これは、ホスト CPU が実行されていないと J45 ジャンパの状態を判別できないからです。これでパスワードはクリアされます。
ステップ 8 電源 ボタンを押し、サーバをシャットダウンしてスタンバイ電源モードにし、電流が流れないようにするために AC 電源コードを抜きます。
ステップ 10 ヘッダー ピンからショート ジャンパを取り外します。
(注) ジャンパを取り外さないと、サーバの電源を入れ直すたびにパスワードがクリアされます。
ステップ 11 上部カバーを交換し、ラックのサーバを交換し、電源コードおよびその他のケーブルを交換したら、 電源 ボタンを押してサーバの電源をオンにします。
このジャンパを使用して、システムがハングアップしたときにサーバの CMOS 設定をクリアできます。たとえば、設定が正しくないためにサーバがハング アップしてブートしなくなった場合に、このジャンパを使って設定を無効化し、デフォルト設定を使って再起動できます。
ステップ 1 「サーバのシャットダウンおよび電源オフ」の説明に従ってサーバの電源をオフにします。
ステップ 3 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、背面パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。
ステップ 4 「サーバ上部カバーの取り外しおよび取り付け」 に示すように、上部カバーを取り外します。
ステップ 5 J1E6 ヘッダーのピン 2 と 3 にショート ジャンパを移動します(図 2-6 を参照)。
ステップ 6 上部カバーと AC 電源コードをもう一度サーバに取り付けます。サーバの電源がスタンバイ電源モードになり、前面パネルの電源 LED がオレンジ色に点灯します。
ステップ 7 前面パネルの 電源 ボタンを押して、サーバを主電源モードに戻します。電源 LED が緑色になれば、サーバは主電源モードです。
(注) リセットを完了するには、サービス プロセッサだけでなく、サーバ全体がリブートして主電源モードになるようにする必要があります。これは、ホスト CPU が実行されていないと J1E6 ジャンパの状態を判別できないからです。
ステップ 8 電源 ボタンを押し、サーバをシャットダウンしてスタンバイ電源モードにし、電流が流れないようにするために AC 電源コードを抜きます。
ステップ 10 J1E6 ヘッダー ピンからショート ジャンパを取り外します。
(注) J1E6 ジャンパを取り外さないと、サーバの電源を入れ直すたびに CMOS 設定がデフォルト状態にリセットされます。
ステップ 11 上部カバーを交換し、ラックのサーバを交換し、電源コードおよびその他のケーブルを交換したら、 電源 ボタンを押してサーバの電源をオンにします。
ここでは、ユーザが設定したパスワードを忘れてわからなくなったときに、BIOS 管理パスワードをクリアしてデフォルトに戻す方法を説明します。
ステップ 1 「サーバのシャットダウンおよび電源オフ」の説明に従ってサーバの電源をオフにします。
ステップ 3 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、背面パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。
ステップ 4 「サーバ上部カバーの取り外しおよび取り付け」 に示すように、上部カバーを取り外します。
ステップ 5 J1E4 ヘッダーのピン 2 と 3 にショート ジャンパを移動します(図 2-6 を参照)。
ステップ 6 上部カバーと AC 電源コードをもう一度サーバに取り付けます。サーバの電源がスタンバイ電源モードになり、前面パネルの電源 LED がオレンジ色に点灯します。
ステップ 7 前面パネルの 電源 ボタンを押して、サーバを主電源モードに戻します。電源 LED が緑色になれば、サーバは主電源モードです。
(注) パスワードのリセットを完了するには、サーバ全体が再起動して主電源モードになるようにする必要があります。これは、ホスト CPU が実行されていないとジャンパの状態を判別できないからです。これでパスワードはクリアされます。
ステップ 8 電源 ボタンを押し、サーバをシャットダウンしてスタンバイ電源モードにし、電流が流れないようにするために AC 電源コードを抜きます。
ステップ 10 ヘッダー ピンからショート ジャンパを取り外します。
(注) ジャンパを取り外さないと、サーバの電源を入れ直すたびにパスワードがクリアされます。
ステップ 11 上部カバーを再度取り付け、サーバをラックに元どおりに配置し、電源コードおよびその他のケーブルを再度接続したら、 電源 ボタンを押してサーバの電源をオンにします。