IE 9300 高耐久性シリーズ スイッチのアップグレードガイド

はじめに

このマニュアルでは、IE 9300 高耐久性シリーズ スイッチのアップグレード方法について説明します。

要件

このマニュアルについての特定な要件はありません。

使用されるコンポーネント

このマニュアルには、IE 9300 高耐久性シリーズ スイッチのソフトウェアおよびハードウェアのバージョンに関する情報が記載されています。


(注)  


他のシスコプラットフォームでこれらの機能の有効化に使用されるコマンドについては、該当するコンフィギュレーション ガイドを参照してください。


このマニュアルの情報は、特定のラボ環境に置かれたデバイスに基づいて作成されました。このマニュアルで使用されるデバイスはすべて、初期設定(デフォルト)の状態から作業が開始されています。本稼働中のネットワークでは、各コマンドによって起こる可能性がある影響を十分確認してください。

背景説明

このマニュアルでは、バンドルモードまたはインストールモードのいずれかを使用する IE 9300 高耐久性シリーズ スイッチの新旧のアップグレード手順について説明します。

ソフトウェア インストール モードの概要

バンドルモード

バンドルモードは、スイッチが従来の方法で Cisco IOS® を実行していることを示す別名です。Cisco IOS の実行に必要なものがすべて含まれている .bin ファイルを起動します。従来の Cisco IOS と同様に、ブートステートメントでロードする .bin ファイルを指すことで、起動時にそのファイルがロードされます。

Switch#show boot
---------------------------
Switch 1
---------------------------
Current Boot Variables:
BOOT variable = flash:ie9k_iosxe.17.12.02.SPA.bin;
Boot Variables on next reload:
BOOT variable does not exist
Manual Boot = no
Enable Break = no
Boot Mode = DEVICE
iPXE Timeout = 0

このブートステートメントは、boot system コマンドを使用して設定する必要があります。次回のリロード後、スイッチは 17.12.02 ではなく 17.12.03 で起動します。

Switch#configure terminal
Enter configuration commands, one per line.  End with CNTL/Z.
Switch(config)#no boot system
Switch(config)#boot system flash:ie9k_iosxe.17.12.03.SPA.bin
Switch(config)#end
Switch#show run | i boot
boot system switch all flash:ie9k_iosxe.17.12.03.SPA.bin
Switch#show boot
---------------------------
Switch 1
---------------------------
Current Boot Variables:
BOOT variable = flash:ie9k_iosxe.17.12.03.SPA.bin;
Boot Variables on next reload:
BOOT variable does not exist
Manual Boot = yes
Enable Break = no
Boot Mode = DEVICE
iPXE Timeout = 0

(注)  


スイッチがスタックされている場合、アクティブなスイッチで設定された boot system コマンドは、スタックのすべてのメンバーに自動的に適用されます。上記の例では、show run | i boot により「boot system switch all」と表示されます。これは、スタックのすべてのスイッチに適用できることを意味します。


インストールモード

インストールモードは、新しい、実行を推奨されているモードです。このモードでは、.bin ファイルがより小さな .pkg ファイルに分割されます。これらのファイルは、互いに独立した状態でメモリにロードされるため、起動が高速になり、メモリの使用効率が向上します。software.cisco.com からダウンロードされた .bin ファイルには、必要なすべての .pkg ファイルが含まれています。


(注)  


.bin ファイルは .zip ファイルのようなものと考えてください。.bin ファイルを展開して .pkg ファイルを取得できます必要な .pkg ファイルを示すために使用される構成ファイルもあります。このプロセスは、インストールモードで起動するときに使用されます。


  1. ブートステートメントを調べて、ロードする構成ファイル(通常は packages.conf)を決定します。

  2. 構成ファイルが開き、ロードする .pkg ファイルを選別するために使用されます。

  3. .pkg ファイルがロードされ、Cisco IOS がブートプロセスを完了します。

  • .conf ファイルはポインタとして使用される単なるテキストファイルであり、CLI で開いて確認できます。次に示す packages.conf ファイルの例は、IOS バージョン 17.12.03 をロードするように設定されています。


(注)  


この操作は自動的に行われます。このファイルを直接編集する必要はありません。とはいえ、リロードを実行する前に、.conf ファイルが指しているパッケージファイルを確認して、正しいファイルを指していることを確認できます。


Switch#more packages.conf
#! /usr/binos/bin/packages_conf.sh
<..snip..>
boot   rp 0 0   rp_boot ie9k-rpboot.17.12.03.SPA.pkg
iso   rp 0 0   rp_base ie9k-rpbase.17.12.03.SPA.pkg
iso   rp 0 0   rp_daemons ie9k-rpbase.17.12.03.SPA.pkg
iso   rp 0 0   rp_iosd ie9k-rpbase.17.12.03.SPA.pkg
iso   rp 0 0   rp_security ie9k-rpbase.17.12.03.SPA.pkg
iso   rp 0 0   rp_webui ie9k-webui.17.12.03.SPA.pkg
iso   rp 0 0   srdriver ie9k-srdriver.17.12.03.SPA.pkg
iso   fp 0 0   fp ie9k-rpbase.17.12.03.SPA.pkg
iso   cc 0 0   cc ie9k-rpbase.17.12.03.SPA.pkg
iso   cc 0 0   cc_srdriver ie9k-srdriver.17.12.03.SPA.pkg
#
# -start- superpackage .pkginfo
#
# pkginfo: Name: rp_super
# pkginfo: BuildTime: 2023-12-07_18.25
# pkginfo: ReleaseDate: Fri-08-Dec-23-02:07
# pkginfo: .BuildArch: arm64
# pkginfo: BootArchitecture: arm64
# pkginfo: .BootArch: arm64
# pkginfo: RouteProcessor: ie9k
# pkginfo: Platform: IE9K
# pkginfo: User: mcpre
# pkginfo: PackageName: universalk9
# pkginfo: Build: 17.12.03
# pkginfo: .SupportedBoards: ie9k
# pkginfo: .InstallModel: 
# pkginfo: .PackageRole: rp_super
# pkginfo: .RestartRole: rp_super
# pkginfo: .UnifiedPlatformList: condor,sonic,clarke_lite,clarke_adv
# pkginfo: CardTypes: 
# pkginfo: .CardTypes: 
# pkginfo: .BuildPath: /nobackup/mcpre/s2c-build-ws/binos/linkfarm/ie9k_universalk9-stage/img/rp_super_universalk9
# pkginfo: .Version: 17.12.03.0.1264.1702002330..IOSXE
# pkginfo: .InstallVersion: 1.0.0
# pkginfo: .InstallCapCommitSupport: yes
# pkginfo: .PKGUID: 11f3b996a6be59e1e4c1b5303df410901527196c
#
# -end- superpackage .pkginfo

インストールモードでアップグレードを実行する場合、プロセスは常に同じです。

  1. 新しい .bin ファイルをスイッチにコピーします。

  2. .pkg ファイルを .bin ファイルから抽出します。

  3. .conf ファイルを更新し、デバイスを新しいバージョンにリロードします。

ほとんどの場合、これらの手順はすべて 1 つのコマンドで実行できます。


(注)  


デフォルトでは、すべての IE-9300 シリーズ スイッチはインストールモードで出荷されます。


スイッチが現在動作しているモードを確認するには、show version コマンドを使用します。

<../snip>
cisco IE-9320-22S2C4X (ARM64) processor with 587715K/3071K bytes of memory.
Processor board ID FDO2713JK6Z
4 Virtual Ethernet interfaces
48 Gigabit Ethernet interfaces
8 Ten Gigabit Ethernet interfaces
2048K bytes of non-volatile configuration memory.
4013980K bytes of physical memory.
523264K bytes of Crash Files at crashinfo:.
523264K bytes of Crash Files at crashinfo-2:.
2650112K bytes of Flash at flash:.
2650112K bytes of Flash at flash-2:.
3883008K bytes of SD Flash at sdflash:.
3883008K bytes of SD Flash at sdflash-2:.
Base Ethernet MAC Address          : 90:eb:50:31:2c:00
Motherboard Assembly Number        : 73-102471-08
Motherboard Serial Number          : FDO271204UJ
Model Revision Number              : 08
Motherboard Revision Number        : 02
Model Number                       : IE-9320-22S2C4X
System Serial Number               : FDO2713JK6Z
Switch Ports Model              SW Version        SW Image              Mode   
------ ----- -----              ----------        ----------            ----   
*    1 29    IE-9320-22S2C4X    17.12.01          IE9K_IOSXE            INSTALL
     2 29    IE-9320-22S2C4X    17.12.01          IE9K_IOSXE            INSTALL

アップグレード方法

自動アップグレード

始める前に


(注)  


これは、スイッチがスタックされている場合にのみ適用されます。


アクティブなスイッチがインストールモードで実行されている場合は、自動アップグレードを使用することが最善です。これにより、アクティブなスイッチは、スタンバイスイッチにロードされているイメージに関係なく、スタンバイスイッチをアップグレードできます(バンドル/インストール/その他)。ただし、プロセスを開始するには、スタンバイを有効なイメージで起動する必要があります。自動アップグレードでは、スイッチが rommon から回復されません。

手順


ステップ 1

スイッチが不一致を検出したときに、スタンバイスイッチが自動的アップグレードされるようにするには、次のコマンドを有効にします。

software auto-upgrade enable

ステップ 2

または、アップグレードを手動で実行することもできます。

install autoupgrade

インストールモード

次のセクションでは、install コマンドの使用について説明します。

プロセスの概要

前述のように、アップグレードは 4 つの部分で構成されるプロセスです。ただし、手順 2 ~ 4 のコマンドは少しわかりにくいため、各コマンドの機能を次に示します。

インストールモードのコマンド

制約事項

ブートステートメントは、インストールモードでは常に packages.conf である必要があります。アップグレードの途中でブートステートメントを別の .conf ファイルに変更しようとすると、アップグレードが失敗する可能性があります。すでに ADD コマンドを実行している場合は、追加したパッケージをアクティブ化するか、最初からやり直す必要があります。ブートステートメントを非アクティブなパッケージに変更しないでください。

まとめ

スイッチをバンドルモードからインストールモードに移行する場合は、まずブートステートメントを packages.conf に変更してから、.binファイルを add する必要があります。つまり、新しい .bin ファイルを TFTP または USB または SD カードからフラッシュにコピーしなくてはならないことを意味します。十分な容量がないことが原因でスイッチへのファイルのコピーに問題が発生した場合は、このドキュメントのクリーンアップのセクションを参照して、不要なファイルを消去してください。

  • これらのコマンドでアップグレードは完了するので、他の手順を実行する必要はありません。ただし、アップグレードを 1 つの手順だけで完了しないことにする場合は、個々の手順に分割できます。

    configure terminal
    no boot system
    boot system flash:packages.conf
    end
    write
    install add file flash:<new .bin file> activate commit

(注)  


初めてバンドルモードからインストールモードに移行する場合、唯一のオプションは 1 ステップインストールです。つまり、install add file flash:<new .bin file> activate commit を使用してアップグレードします。

個別の手順でインストールを実行することを選択した場合、以下のエラーがスローされます。

install_add: Adding IMG
 [1] Switch 1 FAILED: Booted in bundle mode. For Bundle-to-Install mode conversion, please use one-shot CLI - install add file <> activate commit


(注)  


スイッチがスタックされている場合、アクティブなスイッチで設定された boot system コマンドは、スタックのすべてのメンバーに自動的に適用されます。


Install Add
  • アップグレードを最初に開始した時点で、使用可能なバージョンは現在のものだけです。

    Switch#show install summary  
    [ Switch 1 ] Installed Package(s) Information:
    State (St): I - Inactive, U - Activated & Uncommitted,
                C - Activated & Committed, D - Deactivated & Uncommitted
    --------------------------------------------------------------------------------
    Type  St   Filename/Version
    --------------------------------------------------------------------------------
    IMG   C    17.12.01.0.286 
    --------------------------------------------------------------------------------
    Auto abort timer: inactive
    --------------------------------------------------------------------------------
    
  • 開始するには、使用するバージョンのリストに新しいバージョンを追加する必要があります。

    install add file flash:ie9k_iosxe.17.12.03.SPA.bin
  • 追加されると、フラッシュ内の .pkg ファイルが表示され、17.12.03 が非アクティブなバージョンとして示されます。

    Switch#dir | include .pkg
    55345   -rw-        540016640   Dec 8 2023 02:37:41 +00:00  ie9k-rpbase.17.13.01.SPA.pkg
    55349   -rw-         14827520   Dec 8 2023 02:36:20 +00:00  ie9k-webui.17.13.01.SPA.pkg
    55346   -rw-          4841472   Dec 8 2023 02:36:17 +00:00  ie9k-srdriver.17.13.01.SPA.pkg
    55328   -rw-         63996816  Apr 24 2024 05:15:28 +00:00  ie9k-rpboot.17.12.03.SPA.pkg
    55331   -rw-        513676280  May 28 2024 06:06:17 +00:00  ie9k-rpbase.17.12.03.SPA.pkg
    55333   -rw-         14345208  May 28 2024 06:04:52 +00:00  ie9k-webui.17.12.03.SPA.pkg
    55332   -rw-          4637692  May 28 2024 06:04:49 +00:00  ie9k-srdriver.17.12.03.SPA.pkg
    55322   -rw-         57870972   Jan 1 2000 10:22:03 +00:00  ie9k-rpboot.17.13.01.SPA.pkg
    Switch#show install inactive
    [ R0 R1 ] Inactive Package(s) Information:
    State (St): I - Inactive, U - Activated & Uncommitted,
                C - Activated & Committed, D - Deactivated & Uncommitted
    --------------------------------------------------------------------------------
    Type  St   Filename/Version
    --------------------------------------------------------------------------------
    IMG   I    17.12.03.0.1264 <-- Installed but still Inactive (I)
Install Activate
  • 次の手順では、新しいバージョンをアクティブ化します。これは、スイッチをリロードし、新しいバージョンをロードすることを意味します。この操作により、新しい .pkg ファイルを指すように .conf ファイルが編集されます。

    install activate
  • デバイスをリロードする前に、リロードするかどうかの確認を求められます。

    Switch#show install summary
    [ R0 R1 ] Installed Package(s) Information:
    State (St): I - Inactive, U - Activated & Uncommitted,
                C - Activated & Committed, D - Deactivated & Uncommitted
    --------------------------------------------------------------------------------
    Type  St   Filename/Version
    --------------------------------------------------------------------------------
    IMG   U    17.12.03.0.1264
    
    --------------------------------------------------------------------------------
    Auto abort timer: active on install_activate, time before rollback - 01:52:08   <--- when this hits zero, the device reloads back to original version.
    --------------------------------------------------------------------------------
    Switch#show install uncommitted
    [ R0 R1 ] Uncommitted Package(s) Information:
    State (St): I - Inactive, U - Activated & Uncommitted,
                C - Activated & Committed, D - Deactivated & Uncommitted
    --------------------------------------------------------------------------------
    Type  St   Filename/Version
    --------------------------------------------------------------------------------
    IMG   U    17.12.03.0.1264

    上の表は、バージョン 17.12.03 がアクティブ化されているものの、まだ確定されていないことを示しています。


    (注)  


    install activate は、ロールバックタイマーと呼ばれるタイマーをバックグラウンドで開始します。デフォルトは 120 分です。アップグレードは、タイマーが期限切れになる前に確定する必要があります。


Install Commit
  • ロールバックタイマーを停止し、アップグレードプロセスを終了するには、新しいバージョンを確定する必要があります。

    install commit
  • これはアップグレードプロセスの最後の手順であり、新しいバージョンがアクティブな確定済みバージョンとして表示されるようになります。

    Switch#show install summary
    [ R0 R1 ] Installed Package(s) Information:
    State (St): I - Inactive, U - Activated & Uncommitted,
                C - Activated & Committed, D - Deactivated & Uncommitted
    --------------------------------------------------------------------------------
    Type  St   Filename/Version
    --------------------------------------------------------------------------------
    IMG   C    17.12.03.0.1264  <--- Now Active and Committed
    
    --------------------------------------------------------------------------------
    Auto abort timer: inactive
    --------------------------------------------------------------------------------
Install Abort

activate コマンドを実行した後、確定する前に、新しいバージョンに問題があると判断した場合は、アップグレードを中止できます。中止すると、デバイスがもう一度リロードされ、以前のバージョンに戻ります。

install abort
Prompt Level

install コマンドの末尾で prompt-level を none に設定することができ、そのように設定すると、質問に対して yes/no を問われることがなくなります(通常はアップグレードの commit コマンドの最後に、リロードするかどうか尋ねられます)。prompt-levelnone に設定すると、スイッチはリロードの準備が整い次第すぐにリロードします。

install add file flash:ie9k_iosxe.17.12.03.SPA.bin activate commit prompt-level none
Auto Abort Timer
  • アップグレードに時間がかかりすぎると、スイッチは何らかの問題が発生したと見なし、アップグレードを中止します。デフォルトのタイマーは 120 分ですが、必要に応じて手動でタイマーを停止できます。

    install auto-abort-timer stop
  • アクティブ化手順を実行するときに、ロールバックタイマーを設定できます。

    Switch#install activate auto-abort-timer ?
      <30-1200>  Number of minutes the abort-timer is set for

スイッチのアップグレードが問題なく正常に行われた場合。

バンドルモード

このセクションでは、(.pkg ファイルではなく).bin ファイルを指すブートステートメントを使用した従来のソフトウェアアップグレード方法について説明します。


警告


スイッチをバンドルモードにアップグレードする場合は、.bin をスタック内のすべてのスイッチにコピーしていることを確認してください。


Cisco IOS ファイルをロードした後に必要な操作は、ブートステートメントを変更してリロードすることだけです。

configure terminal
no boot system
boot system flash:<new filename>
end
write
reload

V-Mismatch


(注)  


これは、スイッチがスタックされている場合にのみ適用されます。


V-mismatch の表示は、スイッチで実行されているソフトウェアがアクティブになっているものと異なることを意味します。インストールモードの場合、自動アップグレードでこれを解決するオプションがあります。バンドルモードの場合、これを解決するにはいくらか手間がかかります。

Switch#show switch
Switch/Stack Mac Address : f8b7.e206.4900 - Local Mac Address
Mac persistency wait time: Indefinite
                                             H/W   Current
Switch#   Role    Mac Address     Priority Version  State
-------------------------------------------------------------------------------------
 1       Member   701f.5300.fa00     15     V01     V-Mismatch  <---Indicates a version mismatch
*2       Active   f8b7.e206.4900     14     V01     Ready
  • オプション #1. 一致しないスイッチをスタックから削除し、正しいバージョンにアップグレードしてから、スタックに再度追加します。

  • オプション #2. 一致しないスイッチのブートステートメントは変更できません。それでも、コンソールへのアクセスが可能で、スイッチ rommom にアクセスできる場合は、正しいバージョンを手動でブートできます。


    注意    


    スイッチを回復できることを確認するため、上記の操作を試みる前に、スイッチへのコンソールアクセスが可能であることを確認してください。


オプション #2. の手順

  1. スイッチをスタックし、V-Mismatch 状態で起動します。

  2. スイッチから不要な古いイメージを削除します(flash: ファイルシステムは、不一致であってもアクセスできます)。

  3. 希望する新しい .bin ファイルをフラッシュにコピーします。

  4. このスイッチの電源だけを再投入します(イメージが削除され、スイッチが rommon にドロップされるため、起動に失敗します)。

  5. フラッシュにコピーした新しいイメージを(コンソールから)手動で起動します。

  6. 正しいイメージで起動すると、設定がアクティブから同期されます。

Switch#dir ?
  /all             List all files
  /recursive       List files recursively
  all-filesystems  List files on all filesystems
  cns:             Directory or file name
  crashinfo-1:     Directory or file name
  crashinfo-2:     Directory or file name
  crashinfo:       Directory or file name
  flash-1:         Directory or file name   <----Flash for switch #1
  flash-2:         Directory or file name   <----Flash for switch #2
  flash:           Directory or file name
  • rommon が開始されたら、次のコマンドを使用します。

    switch: boot flash:ie9k_iosxe.17.12.03.SPA.bin <-- Image you copied that Active is running
  • オプション #3. 最初の 2 つのオプションでは、通常、スタックを停止することなく、一致しないスイッチを回復できます。ただし、これが新しい展開である場合、またはスタック全体をリロードしても問題ない場合は、一致しないスイッチから残りのスイッチにファイルをコピーし、(新しいスイッチを残りのスイッチに一致させるのではなく)残りのスイッチを新しいスイッチに一致させるオプションがあります。このオプションは、新しい展開で、物理アクセスがない場合に役立ちます。すべての操作を Telnet から実行できるためです。同期後に、すべてを適切なバージョンにアップグレードできます。

Rommon からの回復

有効なイメージがない rommon でスタックした場合は、SD-Flash または USB を使用してデバイスを起動するオプションがあります。


(注)  


このオプションにはコンソールアクセスが必要です。


  • オプション #1:次のコマンドを使用して SD カードから直接起動できます。

    boot sdflash:ie9k_iosxe.17.12.03.SPA.bin
  • オプション #2:次のコマンドを使用して USB から直接起動できます。

    boot usbflash1:ie9k_iosxe.17.12.03.SPA.bin

(注)  


rommon リカバリの詳細については、次のリンクを参照してください。recover_from_corrupt_or_missing_file_image_or_in_rommon_mode [英語]