レイヤ 2 プロトコルトンネリングを設定するための前提条件
ここでは、レイヤ 2 プロトコルトンネリングを設定するための前提条件と考慮事項について説明します。
EtherChannel の自動作成を容易にするためにレイヤ 2 ポイントツーポイント トンネリングを設定するには、サービスプロバイダー(SP)エッジスイッチおよびカスタマーデバイスの両方を設定する必要があります。
The documentation set for this product strives to use bias-free language. For the purposes of this documentation set, bias-free is defined as language that does not imply discrimination based on age, disability, gender, racial identity, ethnic identity, sexual orientation, socioeconomic status, and intersectionality. Exceptions may be present in the documentation due to language that is hardcoded in the user interfaces of the product software, language used based on RFP documentation, or language that is used by a referenced third-party product. Learn more about how Cisco is using Inclusive Language.
ここでは、レイヤ 2 プロトコルトンネリングを設定するための前提条件と考慮事項について説明します。
EtherChannel の自動作成を容易にするためにレイヤ 2 ポイントツーポイント トンネリングを設定するには、サービスプロバイダー(SP)エッジスイッチおよびカスタマーデバイスの両方を設定する必要があります。
ここでは、レイヤ 2 プロトコルトンネリングについて説明します。
サービスプロバイダー ネットワークを越えて接続されている、さまざまなサイトに散在するカスタマーは、さまざまなレイヤ 2 プロトコルを使用してトポロジをスケールし、すべてのリモート サイトおよびローカル サイトを含める必要があります。STP を適切に動作させる必要があり、サービスプロバイダー ネットワークを越えたローカル サイトおよびすべてのリモート サイトを含む、適切なスパニングツリーをすべての VLAN で構築する必要があります。Cisco Discovery Protocol(CDP)では、隣接するシスコ デバイスをローカル サイトおよびリモート サイトから検出する必要があります。VLAN トランキング プロトコル(VTP)では、カスタマー ネットワークのすべてのサイトで矛盾しないVLAN 設定を提供する必要があります。
プロトコルトンネリングが有効である場合、サービス プロバイダ ネットワークのインバウンド側エッジデバイスでは、特殊 MAC アドレスでレイヤ 2 プロトコルパケットがカプセル化され、サービス プロバイダ ネットワークに送信されます。ネットワークのコアデバイスでは、このパケットが処理されずに通常のパケットとして転送されます。CDP、STP、VTP のレイヤ 2 プロトコル データ ユニット(PDU)は、サービス プロバイダ ネットワークをまたがり、サービス プロバイダ ネットワークのアウトバウンド側のカスタマーデバイスに配信されます。同一パケットは同じ VLAN のすべてのカスタマー ポートで受信され、次のような結果になります。
それぞれのカスタマー サイトのユーザは STP を適切に実行でき、すべての VLAN では(ローカル サイトだけではなく)すべてのサイトからのパラメータに基づいて、正しいスパニングツリーが構築されます。
CDP では、サービスプロバイダー ネットワークによって接続されているその他のシスコ デバイスに関する情報が検出されて表示されます。
VTP ではカスタマーネットワーク全体で一貫した VLAN 設定が提供され、サービスプロバイダーを通してすべてのデバイスに伝播されます。
レイヤ 2 プロトコル トンネリングは個別に使用できます。レイヤ 2 プロトコル トンネリングでは、IEEE 802.1Q トンネリングを向上させることができます。IEEE 802.1Q トンネリングポートでプロトコルトンネリングが有効になっていない場合、サービス プロバイダ ネットワークの受信側のリモートデバイスでは PDU が受信されず、STP、CDP、VTP を適切に実行できません。プロトコルのトンネリングが有効である場合、それぞれのカスタマー ネットワークのレイヤ 2 プロトコルは、サービスプロバイダー ネットワーク内で動作しているものから完全に区別されます。IEEE 802.1Q トンネリングでサービス プロバイダ ネットワークを通してトラフィックを送信する、さまざまなサイトのカスタマーデバイスでは、カスタマー VLAN が完全に認識されます。IEEE 802.1Q トンネリングを使用しない場合は、アクセスポートでカスタマーデバイスに接続し、サービスプロバイダーのアクセスポートでトンネリングを有効にすることで、レイヤ 2 プロトコルトンネリングを有効にできます。
たとえば、次の図(レイヤ 2 プロトコルトンネリング)では、カスタマー X の 4 つのスイッチが同じ VLAN 上にあり、サービス プロバイダ ネットワークを通して互いに接続されています。ネットワークで PDU がトンネルされない場合、ネットワークの向こう側のスイッチでは、STP、CDP、VTP を適切に実行できません。たとえば、カスタマー X のサイト 1 内のスイッチ上の VLAN に対する STP は、サイト 2 のカスタマー X のスイッチに基づくコンバージェンスパラメータを考慮せずに、サイト 1 のスイッチ上にスパニングツリーを構築します。これにより、「適切なコンバージェンスを含まないレイヤ 2 ネットワーク トポロジ」の図に示されているようなトポロジになる可能性があります。
サービスプロバイダー ネットワークのエッジデバイスで、カスタマーに接続されているポートにおいて、レイヤ 2 プロトコル トンネリングを(プロトコルごとに)イネーブルにできます。カスタマーデバイスに接続されているサービスプロバイダー エッジ デバイスでは、トンネリング処理が実行されます。エッジ デバイス トンネル ポートは、カスタマーの IEEE 802.1Q トランクポートに接続されます。エッジ デバイス アクセス ポートは、カスタマーアクセスポートに接続されます。カスタマーデバイスに接続されているエッジデバイスでは、トンネリング処理が実行されます。
レイヤ 2 プロトコルトンネリングは、アクセスポート、トンネルポート、またはトランクポートとして設定されたポート上でイネーブルにできます。switchport mode dynamic auto モード(デフォルトモード)または switchport mode dynamic desirable モードに設定されているポートでは、レイヤ 2 プロトコルトンネリングをイネーブルにできません。
デバイスでは、CDP、STP、VTP のレイヤ 2 プロトコルトンネリングがサポートされます。ポイントツーポイント ネットワーク トポロジのエミュレートの場合は、PAgP、LACP、UDLD のプロトコルもサポートされます。
(注) |
PAgP、LACP、UDLD プロトコル トンネリングでは、ポイントツーポイント トポロジのエミュレートだけが目的です。設定を間違えたことによりトンネリング パケットが多くのポートに送信されると、ネットワーク障害が発生する可能性があります。 |
レイヤ 2 プロトコルがイネーブルになっているポート経由でサービスプロバイダーのインバウンドエッジデバイスに入ったレイヤ 2 PDU が、トランクポートからサービスプロバイダー ネットワークに出て行くとき、デバイスでは、カスタマー PDU 宛先 MAC アドレスが、周知のシスコ固有のマルチキャストアドレス(01-00-0c-cd-cd-d0)で上書きされます。IEEE 802.1Q トンネリングがイネーブルである場合、パケットにはタグが二重に付きます。このうち外部タグはカスタマーのメトロ タグ、内部タグはカスタマーの VLAN タグです。コアデバイスでは内部タグが無視され、同じメトロ VLAN のすべてのトランクポートにパケットが転送されます。アウトバウンド側のエッジデバイスでは、適切なレイヤ 2 プロトコル情報および MAC アドレス情報が復元され、同じメトロ VLAN のすべてのトンネルポートまたはすべてのアクセスポートにパケットが転送されます。このため、レイヤ 2 PDU はそのまま残り、サービスプロバイダー インフラストラクチャを越えてカスタマー ネットワークの反対側に配信されます。
「レイヤ 2 プロトコルトンネリングの概要」のレイヤ 2 プロトコルトンネリングの図を参照してください(それぞれアクセス VLAN 30、40 のカスタマー X とカスタマー Y)。非対称リンクにより、サイト 1 のカスタマーは、サービスプロバイダー ネットワークのエッジ スイッチに接続されています。サイト 1 のカスタマー Y からスイッチ B に発信されたレイヤ 2 PDU(たとえば BPDU)は、周知の MAC アドレスが宛先 MAC アドレスになっている二重タグ パケットとしてインフラストラクチャに転送されます。この二重タグ パケットには、40 というメトロ VLAN タグ、および VLAN 100 などの内部 VLAN タグが付いています。二重タグ パケットがスイッチ D に入ると、外部 VLAN タグ 40 が外されて周知の MAC アドレスがそれぞれのレイヤ 2 プロトコル MAC アドレスで置き換わり、パケットは、VLAN 100 の 1 重タグ フレームとしてサイト 2 のカスタマー Y に送信されます。
カスタマー スイッチのアクセス ポートまたはトランク ポートに接続されているエッジ スイッチのアクセス ポートでも、レイヤ 2 プロトコル トンネリングをイネーブルにできます。この場合は、カプセル化プロセスとカプセル開放プロセスが、前の段落で説明したものと同じですが、パケットはサービスプロバイダー ネットワークで二重タグになりません。カスタマー固有のアクセス VLAN タグの 1 重タグになります。
スイッチスタックでは、レイヤ 2 プロトコルトンネリング設定はすべてのスタックメンバーに配信されます。ローカルポート上で入力パケットを受信する各スタックメンバーは、パケットをカプセル化またはカプセル化解除して、該当する宛先ポートに転送します。単一のスイッチ上では、レイヤ 2 プロトコル トンネリング処理された入力トラフィックは、レイヤ 2 プロトコル トンネリングがイネーブルになっている同一 VLAN 上のすべてのローカル ポートに送信されます。スタックでは、レイヤ 2 プロトコル トンネリングの設定が行われたポートで受信したパケットを、スタック内のレイヤ 2 プロトコル トンネリングが設定され、同じ VLAN 内にあるすべてのポートに配信します。レイヤ 2 プロトコルトンネリング設定は、すべてアクティブスイッチにより取り扱われ、すべてのスタックでメンバースイッチに配信されます。
サービスプロバイダー ネットワークでは、レイヤ 2 プロトコル トンネリングを使用し、ポイントツーポイント ネットワーク トポロジをエミュレートして、EtherChannel の作成を向上させることができます。サービスプロバイダー スイッチでプロトコル トンネリング(PAgP または LACP)をイネーブルにすると、リモート カスタマー スイッチでは PDU が受信され、EtherChannel の自動作成をネゴシエーションできるようになります。
たとえば、次の図(EtherChannels のレイヤ 2 プロトコルトンネリング)では、カスタマー A の 2 つのスイッチが同じ VLAN 上にあり、サービス プロバイダ ネットワークを介して接続されています。ネットワークで PDU がトンネリングされると、ネットワークの向こう側のスイッチでは、専用回線を必要とせずに、EtherChannel の自動作成をネゴシエーションできます。
トランクポートでレイヤ 2 プロトコルトンネリングを設定する場合は、サービス プロバイダ エッジ デバイスの両方のトランクポートに異なるネイティブ VLAN を設定する必要があります。ループを回避するには、一方のトランクポートのネイティブ VLAN をもう一方のトランクポートの許可された VLAN リストに含めないでください。
次の表に、レイヤ 2 プロトコル トンネリングのデフォルト設定を記載します。
機能 |
デフォルト設定 |
---|---|
レイヤ 2 プロトコル トンネリング |
ディセーブル |
シャットダウンしきい値 |
未設定。 |
ドロップしきい値 |
未設定。 |
CoS 値 |
インターフェイスで CoS 値が設定されている場合は、その値がレイヤ 2 プロトコル トンネリングの BPDU CoS 値を設定するために使用されます。インターフェイス レベルで CoS 値が設定されてない場合は、L2 プロトコル トンネリング BPDU の CoS マーキングのデフォルト値は 5 になります。これはデータ トラフィックに適用されません。 |
次の項では、レイヤ 2 プロトコルトンネルの設定方法について説明します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードを有効にします。 パスワードを入力します(要求された場合)。 |
||||
ステップ 2 |
configure terminal 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||||
ステップ 3 |
interface interface-id 例:
|
IP Phone に接続するインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||||
ステップ 4 |
次のいずれかを使用します。
例:
|
IEEE 802.1Q トンネルポートまたはトランクポートとしてインターフェイスを設定します。 |
||||
ステップ 5 |
l2protocol-tunnel[cdp | lldp | point-to-point | stp | vtp] 例:
|
目的のプロトコルに対してプロトコル トンネリングをイネーブルにします。キーワードを入力しない場合、トンネリングは、4 つのすべてのレイヤ 2 プロトコルでイネーブルになります。
|
||||
ステップ 6 |
l2protocol-tunnel shutdown-threshold[ packet_second_rate_value | cdp|lldp point-to-point |stp | vtp] 例:
|
(任意)1 秒間にカプセル化可能なパケット数を表すしきい値を設定します。設定したしきい値を超えると、インターフェイスは無効になります。プロトコル オプションを指定しない場合、しきい値は、それぞれのトンネリングされたレイヤ 2 プロトコル タイプに適用されます。指定できる範囲は 1 ~ 4096 です。デフォルトでは、しきい値は設定されません。
|
||||
ステップ 7 |
l2protocol-tunnel drop-threshold[ packet_second_rate_value | cdp|lldp | point-to-point|stp | vtp] 例:
|
(任意)1 秒間にカプセル化可能なパケット数を表すしきい値を設定します。設定したしきい値を超えると、インターフェイスによってパケットがドロップされます。プロトコル オプションを指定しない場合、しきい値は、それぞれのトンネリングされたレイヤ 2 プロトコル タイプに適用されます。指定できる範囲は 1 ~ 4096 です。デフォルトでは、しきい値は設定されません。
|
||||
ステップ 8 |
exit 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。 |
||||
ステップ 9 |
errdisable recovery cause l2ptguard 例:
|
(任意)インターフェイスが再び有効になって再試行できるように、レイヤ 2 最大レート エラーからの復旧メカニズムを設定します。errdisable recovery はデフォルトでディセーブルになっています。イネーブルにした場合、デフォルトの間隔は 300 秒です。 |
||||
ステップ 10 |
l2protocol-tunnel cos value 例:
|
(任意)トンネリングされたすべてのレイヤ 2 PDU に対して CoS 値を設定します。範囲は 0 ~ 7 です。デフォルトは、インターフェイスのデフォルト CoS 値です。設定されていない場合、デフォルトは 5 です。 |
||||
ステップ 11 |
spanning-tree bpdufilter enable 例:
|
スパニングツリーの BPDU フィルタを挿入します。
|
||||
ステップ 12 |
end 例:
|
特権 EXEC モードに戻ります。 |
||||
ステップ 13 |
show l2protocol 例:
|
デバイスのレイヤ 2 トンネルポートを表示します(設定されているプロトコル、しきい値、カウンタを含む)。 |
||||
ステップ 14 |
copy running-config startup-config 例:
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。 |
EtherChannel の場合は、SP(サービスプロバイダー)エッジデバイスおよびカスタマーデバイスをレイヤ 2 プロトコルトンネリング用に設定する必要があります。ここでは、SP エッジデバイスの設定方法とカスタマーデバイスの設定方法について説明します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードを有効にします。 パスワードを入力します(要求された場合)。 |
||||
ステップ 2 |
configure terminal 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||||
ステップ 3 |
interface interface-id 例:
|
IP Phone に接続するインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||||
ステップ 4 |
switchport trunk native vlan vlan-id 例:
|
ネイティブ VLAN を設定します。
|
||||
ステップ 5 |
switchport trunk allowed vlan vlan-id list 例:
|
許可 VLAN のリストを指定します。
|
||||
ステップ 6 |
次のいずれかを使用します。
例:
または
|
IEEE 802.1Q トンネルポートまたはトランクポートとしてインターフェイスを設定します。 |
||||
ステップ 7 |
l2protocol-tunnel point-to-point[pagp |lacp |udld] 例:
|
(任意)目的のプロトコルに関するポイントツーポイント プロトコル トンネリングを有効にします。キーワードを入力しない場合、トンネリングは、3 つすべてのプロトコルで有効になります。
|
||||
ステップ 8 |
l2protocol-tunnel shutdown-threshold [point-to-point [pagp | lacp | udld]] value 例:
|
(任意)1 秒間にカプセル化可能なパケット数を表すしきい値を設定します。設定したしきい値を超えると、インターフェイスは無効になります。プロトコル オプションを指定しない場合、しきい値は、それぞれのトンネリングされたレイヤ 2 プロトコル タイプに適用されます。指定できる範囲は 1 ~ 4096 です。デフォルトでは、しきい値は設定されません。
|
||||
ステップ 9 |
l2protocol-tunnel drop-threshold [point-to-point [pagp | lacp | udld]] value 例:
|
(任意)1 秒間にカプセル化可能なパケット数を表すしきい値を設定します。設定したしきい値を超えると、インターフェイスによってパケットがドロップされます。プロトコル オプションを指定しない場合、しきい値は、それぞれのトンネリングされたレイヤ 2 プロトコル タイプに適用されます。指定できる範囲は 1 ~ 4096 です。デフォルトでは、しきい値は設定されません。
|
||||
ステップ 10 |
no cdp enable 例:
|
インターフェイス上で CDP を無効にします。 |
||||
ステップ 11 |
spanning-tree bpdu filter enable 例:
|
インターフェイス上で BPDU フィルタリングをイネーブルにします。 |
||||
ステップ 12 |
exit 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。 |
||||
ステップ 13 |
errdisable recovery cause l2ptguard 例:
|
(任意)インターフェイスが再び有効になって再試行できるように、レイヤ 2 最大レート エラーからの復旧メカニズムを設定します。errdisable recovery はデフォルトでディセーブルになっています。イネーブルにした場合、デフォルトの間隔は 300 秒です。 |
||||
ステップ 14 |
l2protocol-tunnel cos value 例:
|
(任意)トンネリングされたすべてのレイヤ 2 PDU に対して CoS 値を設定します。範囲は 0 ~ 7 です。デフォルトは、インターフェイスのデフォルト CoS 値です。設定されていない場合、デフォルトは 5 です。 |
||||
ステップ 15 |
end 例:
|
特権 EXEC モードに戻ります。 |
||||
ステップ 16 |
show l2protocol 例:
|
デバイスのレイヤ 2 トンネルポートを表示します(設定されているプロトコル、しきい値、カウンタを含む)。 |
||||
ステップ 17 |
copy running-config startup-config 例:
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。 |
EtherChannel の場合は、サービス プロバイダー エッジ デバイスおよびカスタマーデバイスをレイヤ 2 プロトコルトンネリング用に設定する必要があります。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードを有効にします。 パスワードを入力します(要求された場合)。 |
||
ステップ 2 |
configure terminal 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 3 |
interface interface-id 例:
|
IP Phone に接続するインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 4 |
switchport trunk encapsulation dot1q 例:
|
トランキング カプセル化形式を IEEE 802.1Q に設定します。 |
||
ステップ 5 |
switchport mode trunk 例:
|
インターフェイスでトランキングをイネーブルにします。 |
||
ステップ 6 |
udld port 例:
|
インターフェイス上で UDLD を通常モードでイネーブルにします。 |
||
ステップ 7 |
channel-group channel-group-number mode desirable 例:
|
チャネル グループにインターフェイスを割り当て、PAgP モードに desirable を指定します。 |
||
ステップ 8 |
exit 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。 |
||
ステップ 9 |
interface port-channel port-channel number 例:
|
ポートチャネル インターフェイス モードを開始します。 |
||
ステップ 10 |
shutdown 例:
|
インターフェイスをシャットダウンします。 |
||
ステップ 11 |
no shutdown 例:
|
インターフェイスをイネーブルにします。 |
||
ステップ 12 |
end 例:
|
特権 EXEC モードに戻ります。 |
||
ステップ 13 |
show l2protocol 例:
|
デバイスのレイヤ 2 トンネルポートを表示します(設定されているプロトコル、しきい値、カウンタを含む)。 |
||
ステップ 14 |
copy running-config startup-config 例:
|
(任意)コンフィギュレーション ファイルに設定を保存します。
|
ここでは、レイヤ 2 プロトコル トンネリングのさまざまな設定例を示します。
以下の例では、CDP、STP、VTP のレイヤ 2 プロトコル トンネリングを設定し、設定を確認する方法を示します。
Device(config)# interface gigabitethernet1/0/11
Device(config-if)# l2protocol-tunnel cdp
Device(config-if)# l2protocol-tunnel stp
Device(config-if)# l2protocol-tunnel vtp
Device(config-if)# l2protocol-tunnel shutdown-threshold 1500
Device(config-if)# l2protocol-tunnel drop-threshold 1000
Device(config-if)# exit
Device(config)# l2protocol-tunnel cos 7
Device(config)# end
Device# show l2protocol
COS for Encapsulated Packets: 7
Port Protocol Shutdown Drop Encapsulation Decapsulation Drop
Threshold Threshold Counter Counter Counter
------- -------- --------- --------- ------------- ------------- -------------
Gi0/11 cdp 1500 1000 2288 2282 0
stp 1500 1000 116 13 0
vtp 1500 1000 3 67 0
pagp ---- ---- 0 0 0
lacp ---- ---- 0 0 0
udld ---- ---- 0 0 0
以下は、サービス プロバイダーのエッジ スイッチ 1 およびエッジ スイッチ 2 を設定する方法の例です。VLAN 17、18、19、20 はアクセス VLAN、ファスト イーサネット インターフェイス 1 および 2 は PAgP および UDLD がイネーブルになっているポイントツーポイント トンネル ポート、ドロップしきい値は 1000、ファスト イーサネット インターフェイス 3 はトランク ポートです。
サービスプロバイダー エッジ スイッチ 1 の設定は次のとおりです。
Device(config)# interface gigabitethernet1/0/1
Device(config-if)# switchport access vlan 17
Device(config-if)# switchport mode dot1q-tunnel
Device(config-if)# l2protocol-tunnel point-to-point pagp
Device(config-if)# l2protocol-tunnel point-to-point udld
Device(config-if)# l2protocol-tunnel drop-threshold point-to-point pagp 1000
Device(config-if)# exit
Device(config)# interface gigabitethernet1/0/2
Device(config-if)# switchport access vlan 18
Device(config-if)# switchport mode dot1q-tunnel
Device(config-if)# l2protocol-tunnel point-to-point pagp
Device(config-if)# l2protocol-tunnel point-to-point udld
Device(config-if)# l2protocol-tunnel drop-threshold point-to-point pagp 1000
Device(config-if)# exit
Device(config)# interface gigabitethernet1/0/3
Device(config-if)# switchport trunk encapsulation isl
Device(config-if)# switchport mode trunk
サービスプロバイダー エッジ スイッチ 2 の設定は次のとおりです。
Device(config)# interface gigabitethernet1/0/1
Device(config-if)# switchport access vlan 19
Device(config-if)# switchport mode dot1q-tunnel
Device(config-if)# l2protocol-tunnel point-to-point pagp
Device(config-if)# l2protocol-tunnel point-to-point udld
Device(config-if)# l2protocol-tunnel drop-threshold point-to-point pagp 1000
Device(config-if)# exit
Device(config)# interface gigabitethernet1/0/2
Device(config-if)# switchport access vlan 20
Device(config-if)# switchport mode dot1q-tunnel
Device(config-if)# l2protocol-tunnel point-to-point pagp
Device(config-if)# l2protocol-tunnel point-to-point udld
Device(config-if)# l2protocol-tunnel drop-threshold point-to-point pagp 1000
Device(config-if)# exit
Device(config)# interface gigabitethernet1/0/3
Device(config-if)# switchport trunk encapsulation isl
Device(config-if)# switchport mode trunk
次は、サイト 1 のカスタマー スイッチを設定する方法の例です。ファスト イーサネット インターフェイス 1、2、3、4 は IEEE 802.1Q トランキング用に設定されており、UDLD はイネーブル、EtherChannel グループ 1 はイネーブル、ポート チャネルはシャットダウンされた後でイネーブルになり EtherChannel 設定がアクティブになります。
Device(config)# interface gigabitethernet1/0/1
Device(config-if)# switchport trunk encapsulation dot1q
Device(config-if)# switchport mode trunk
Device(config-if)# udld enable
Device(config-if)# channel-group 1 mode desirable
Device(config-if)# exit
Device(config)# interface gigabitethernet1/0/2
Device(config-if)# switchport trunk encapsulation dot1q
Device(config-if)# switchport mode trunk
Device(config-if)# udld enable
Device(config-if)# channel-group 1 mode desirable
Device(config-if)# exit
Device(config)# interface gigabitethernet1/0/3
Device(config-if)# switchport trunk encapsulation dot1q
Device(config-if)# switchport mode trunk
Device(config-if)# udld enable
Device(config-if)# channel-group 1 mode desirable
Device(config-if)# exit
Device(config)# interface gigabitethernet1/0/4
Device(config-if)# switchport trunk encapsulation dot1q
Device(config-if)# switchport mode trunk
Device(config-if)# udld enable
Device(config-if)# channel-group 1 mode desirable
Device(config-if)# exit
Device(config)# interface port-channel 1
Device(config-if)# shutdown
Device(config-if)# no shutdown
Device(config-if)# exit
次の表では、トンネリング ステータスをモニタするために使用するコマンドについて説明します。
コマンド |
目的 |
---|---|
clear l2protocol-tunnel counters |
レイヤ 2 プロトコル トンネリング ポートのプロトコル カウンタをクリアします。 |
show dot1q-tunnel |
デバイスの IEEE 802.1Q トンネルポートを表示します。 |
show dot1q-tunnel interface interface-id |
特定のインターフェイスがトンネル ポートであるかどうかを確認します。 |
show l2protocol-tunnel |
レイヤ 2 プロトコル トンネリング ポートに関する情報を表示します。 |
show errdisable recovery |
レイヤ 2 プロトコル トンネル エラーディセーブル ステートの回復タイマーがイネーブルかどうかを確認します。 |
show l2protocol-tunnel interface interface-id |
特定のレイヤ 2 プロトコル トンネリング ポートに関する情報を表示します。 |
show l2protocol-tunnel summary |
レイヤ 2 プロトコルのサマリー情報だけを表示します。 |
show vlan dot1q tag native |
デバイスのネイティブ VLAN タギングのステータスを表示します。 |
次の表に、このモジュールで説明する機能のリリースおよび関連情報を示します。
これらの機能は、特に明記されていない限り、導入されたリリース以降のすべてのリリースで使用できます。
リリース |
機能 |
機能情報 |
---|---|---|
Cisco IOS XE Gibraltar 16.12.1 |
レイヤ 2 プロトコル トンネリング |
レイヤ 2 プロトコルを使用すると、すべてのリモートサイトとローカルサイトを含むようにトポロジを拡張できます。 |
Cisco Feature Navigator を使用すると、プラットフォームおよびソフトウェアイメージのサポート情報を検索できます。Cisco Feature Navigator には、http://www.cisco.com/go/cfn [英語] からアクセスします。