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この章の内容は、次のとおりです。
一部のアプリケーションには、ネットワーク内の Cisco Nexus シリーズ スイッチ間で整合性のある設定が必要です。たとえば、バーチャル ポート チャネル(vPC)を使用する場合は、同じ設定にする必要があります。コンフィギュレーションが一致しない場合、エラーやコンフィギュレーション エラーが生じる可能性があります。その結果、サービスが中断することがあります。
設定の同期(config-sync)機能では、1 つのスイッチ プロファイルを設定し、設定を自動的にピア スイッチに同期させることができます。スイッチ プロファイルには次の利点があります。
スイッチ プロファイル機能には、次のコンフィギュレーション モードがあります。
コンフィギュレーション同期化モード(config-sync)では、マスターとして使用するローカル スイッチ上で config sync コマンドを使用して、スイッチ プロファイルを作成できます。プロファイルを作成後、同期するピア スイッチで config sync コマンドを入力できます。
スイッチ プロファイル モードを使用すると、後でピア スイッチと同期化するスイッチ プロファイルにサポートされているコンフィギュレーション コマンドを追加できます。スイッチ プロファイル モードで入力したコマンドは、commit コマンドを入力するまでバッファに格納されます。
以前のリリースからアップグレードする場合、import コマンドを入力して、サポートされている実行コンフィギュレーション コマンドをスイッチ プロファイルにコピーすることができます。import コマンドを入力すると、スイッチ プロファイル モード(config-sync-sp)は、スイッチ プロファイル インポート モード(config-sync-sp-import)に変わります。スイッチ プロファイル インポート モードでは、実行コンフィギュレーションから既存のスイッチ コンフィギュレーションをインポートし、スイッチ プロファイルに含めるコマンドを指定できます。
異なるトポロジで、スイッチ プロファイルに含まれる異なるコマンドが必要になるため、import コマンド モードでは、特定のトポロジに合うようにインポートされた一連のコマンドを変更できます。たとえば、デュアルホーム接続ファブリック エクステンダ(FEX)トポロジでは、大部分のコンフィギュレーションを同期化させる必要があります。他の vPC トポロジでは、同期化を必要とするコンフィギュレーションは、かなり小さいコマンド セットです。
インポート プロセスを完了し、スイッチ プロファイルにコンフィギュレーションを移動するには、commit コマンドを入力する必要があります。インポート プロセス中のコンフィギュレーション変更はサポートされていません。そのため、commit コマンドを入力する前に新しいコマンドを追加した場合、スイッチ プロファイルは保存されていない状態であり、スイッチはスイッチ プロファイル インポート モードのままになります。追加したコマンドを削除するか、インポートを中断することができます。プロセスを中断すると、保存されていないコンフィギュレーションは失われます。インポートを完了したら、新しいコマンドをスイッチ プロファイルに追加できます。
次の 2 種類のコンフィギュレーション検証チェックを使用して、2 種類のスイッチ プロファイル エラーを識別できます。
スイッチ プロファイルに含まれるコンフィギュレーションが上書きされる可能性を減らすためには、相互排除(mutex)でスイッチ プロファイル コマンドをローカル スイッチに存在するコマンドとピア スイッチのコマンドに照合してチェックします。スイッチ プロファイルに含まれるコマンドは、そのスイッチ プロファイルの外部またはピア スイッチでは設定できません。この要件により、既存のコマンドが意図せずに上書きされる可能性が減少します。
ピア スイッチに到達可能である場合、mutex チェックは、共通プロセスの一環として両方のスイッチで行われます。それ以外の場合は、mutex チェックはローカルで実行されます。設定端末から行われるコンフィギュレーション変更は、ローカル スイッチのみに反映されます。
mutex チェックがエラーを識別すると、mutex の障害として報告され、手動で修正する必要があります。
相互排除ポリシーには、次の例外が適用されます。
インターフェイス設定:ポート チャネル インターフェイスは、スイッチ プロファイル モードまたはグローバル コンフィギュレーション モードで設定が済んでいる必要があります。
(注) | 一部のポート チャネル サブコマンドは、スイッチ プロファイル モードで設定できません。ただしこれらのコマンドは、ポート チャネルがスイッチ プロファイル モードで作成、設定されている場合でも、グローバル コンフィギュレーション モードからであれば設定することができます。 たとえば、次のコマンドはグローバル コンフィギュレーション モードでのみ設定可能です。 switchport private-vlan association trunk primary-vlan secondary-vlan |
shutdown/no shutdown
System QoS
マージ チェックは、コンフィギュレーションを受信する側のピア スイッチで実行されます。マージ チェックは、受信したコンフィギュレーションが、受信側のスイッチにすでに存在するスイッチ プロファイル コンフィギュレーションと競合しないようにします。マージ チェックは、マージ プロセスまたはコミット プロセス中に実行されます。エラーはマージ エラーとして報告され、手動で修正する必要があります。
1 つまたは両方のスイッチがリロードされ、コンフィギュレーションが初めて同期化される際には、マージ チェックによって、両方のスイッチのスイッチ プロファイル コンフィギュレーションが同じであることが検証されます。スイッチ プロファイルの相違はマージ エラーとして報告され、手動で修正する必要があります。
以前のリリースにダウングレードすると、以前のリリースではサポートされていない既存のスイッチ プロファイルを削除するように要求されます。
以前のリリースからアップグレードする場合、スイッチ プロファイルに一部の実行コンフィギュレーション コマンドを移動することを選択できます。import コマンドを使用すると、関連するスイッチ プロファイル コマンドをインポートできます。バッファされた(コミットされていない)コンフィギュレーションが存在する場合でもアップグレードを実行できますが、コミットされていないコンフィギュレーションは失われます。
スイッチ プロファイルに含まれるスイッチの 1 つで In Service Software Upgrade(ISSU)を実行しても、コンフィギュレーションを同期化することはできません。これは、ピアに到達できないためです。
スイッチ プロファイルには次の前提条件があります。
スイッチ プロファイルには次の注意事項と制約事項があります。
mgmt0 インターフェイスを使用してのみ設定同期化をイネーブルにできます。
設定の同期は、mgmt 0 インターフェイスを使用して実行され、管理 SVI を使用して実行できません。
同じスイッチ プロファイル名で同期されたピアを設定する必要があります。
スイッチ プロファイル設定で使用可能なコマンドを、設定スイッチ プロファイル(config-sync-sp)モードで設定できます。
サポートされているスイッチ プロファイル コマンドは、仮想ポート チャネル(vPC)コマンドに関連します。Fiber Channel over Ethernet(FCoE)のコマンドはサポートされません。
1 つのスイッチ プロファイル セッションを一度に進行できます。別のセッションの開始を試みると失敗します。
スイッチ プロファイル セッションの進行中は、コンフィギュレーション端末モードから実行されたサポートされているコマンドの変更はブロックされます。スイッチ プロファイル セッションが進行しているときは、コンフィギュレーション端末モードからサポートされていないコマンドの変更を行わないでください。
commit コマンドを入力し、ピア スイッチに到達可能である場合、設定は、両方のピア スイッチに適用されるか、いずれのスイッチにも適用されません。コミットの障害が発生した場合、コマンドは、スイッチ プロファイル バッファに残ります。その場合、必要な修正をし、コミットを再試行します。
シスコでは、インターフェイス コンフィギュレーションが設定同期機能を使用して同期される、すべての Generic Expansion Module(GEM)モジュールおよび Cisco Nexus ファブリック エクステンダ モジュールで事前プロビジョニングをイネーブルにすることを推奨します。ファブリック エクステンダが 1 台のスイッチでオンラインでない可能性があり、その設定が変更され、他のスイッチで同期される、Cisco Nexus ファブリック エクステンダ アクティブ/アクティブ トポロジでは、次の注意事項に従ってください。このシナリオでは、事前プロビジョニングをイネーブルにしない場合、コミットに失敗し、設定が両方のスイッチでロール バックされます。
いったんスイッチ プロファイル モードで設定したポート チャネルを、グローバル コンフィギュレーション(config terminal)モードで設定することはできません。
(注) | 一部のポート チャネル サブコマンドは、スイッチ プロファイル モードで設定できません。ただしこれらのコマンドは、ポート チャネルがスイッチ プロファイル モードで作成、設定されている場合でも、グローバル コンフィギュレーション モードからであれば設定することができます。 たとえば、次のコマンドはグローバル コンフィギュレーション モードでのみ設定可能です。 switchport private-vlan association trunk primary-vlan secondary-vlan |
shutdown および no shutdown は、グローバル コンフィギュレーション モードとスイッチ プロファイル モードのどちらでも設定できます。
ポート チャネルをグローバル コンフィギュレーション モードで作成した場合は、メンバー インターフェイスを含むチャネル グループも、グローバル コンフィギュレーション モードを使用して作成する必要があります。
スイッチ プロファイル モードで設定されたポート チャネルには、スイッチ プロファイルの内部と外部どちらからもメンバーにすることができます。
メンバー インターフェイスをスイッチ プロファイルにインポートする場合は、メンバー インターフェイスを含むポート チャネルがスイッチ プロファイル内にも存在する必要があります。
vPC ピア リンクの障害後の設定の同期化:ピア リンクに障害が発生したときに両方のスイッチが動作している場合、セカンダリ スイッチが vPC ポートをシャットダウンします。ファブリック エクステンダ A/A トポロジでは、A/A ファブリック エクステンダがセカンダリ スイッチから切断されます。プライマリ スイッチでスイッチ プロファイルを使用して設定が変更された場合、A/A ファブリック エクステンダが事前にプロビジョニングされていない限り、設定はセカンダリ スイッチで受け入れられません。設定の同期機能を使用する場合、すべての A/A ファブリック エクステンダを事前プロビジョニングすることを推奨します。
mgmt0 インターフェイスの接続が失われた後の設定の同期化:mgmt0 インターフェイスの接続が失われ、設定変更が必要な場合は、スイッチ プロファイルを使用して、両方のスイッチの設定変更を適用します。mgmt0 インターフェイスへの接続が復元されると、両方のスイッチが自動的に同期されます。
設定変更を 1 台のスイッチだけで実行する場合、マージは、mgmt0 インターフェイスが起動し、設定が他のスイッチに適用されると実行されます。
ISSU が 1 台のスイッチで実行され、設定変更がピア スイッチで行われる場合の設定の同期化:vPC トポロジでは、ピア スイッチの設定変更は、ISSU が他のスイッチで実行される場合は許可されません。vPC のないトポロジでは、設定変更は許可され、アップグレードが完了すると、ISSU を実行しているスイッチは新しい設定を同期します。
スイッチ プロファイルは作成および設定できます。コンフィギュレーション同期モード(config-sync)で、switch-profile name コマンドを入力します。
スイッチ プロファイルは、各スイッチで同じ名前を使用して作成する必要があります。また、スイッチは互いにピアとして設定する必要があります。同じアクティブなスイッチ プロファイルが設定されたスイッチ間で接続が確立されると、スイッチ プロファイルが同期化されます。
次に、スイッチ プロファイルを設定し、スイッチ プロファイルのステータスを表示する例を示します。
switch# configuration terminal switch(config)# cfs ipv4 distribute switch(config-sync)# switch-profile abc switch(config-sync-sp)# sync-peers destination 10.1.1.1 switch(config-sync-sp)# show switch-profile abc status Start-time: 15801 usecs after Mon Aug 23 06:21:08 2010 End-time: 6480 usecs after Mon Aug 23 06:21:13 2010 Profile-Revision: 1 Session-type: Initial-Exchange Peer-triggered: Yes Profile-status: Sync Success Local information: ---------------- Status: Commit Success Error(s): Peer information: ---------------- IP-address: 10.1.1.1 Sync-status: In Sync. Status: Commit Success Error(s): switch(config-sync-sp)# exit switch#
スイッチ プロファイル コンフィギュレーション モードで sync-peers destination destination IP コマンドを入力し、スイッチ プロファイルにスイッチを追加します。
スイッチを追加する場合は、次の注意事項に従ってください。
ローカル スイッチでスイッチ プロファイルを作成した後、同期に含まれる 2 番目のスイッチを追加する必要があります。
スイッチ プロファイルのコマンドを変更するには、変更されたコマンドをスイッチ プロファイルに追加し、commit コマンドを入力してコマンドを適用し、ピア スイッチが到達可能な場合にスイッチ プロファイルを同期します。
スイッチ プロファイル コマンドを追加または変更するときは、次の注意事項に従ってください。
ローカルおよびピア スイッチでスイッチ プロファイルを設定したら、スイッチ プロファイルにサポートされているコマンドを追加し、コミットする必要があります。コマンドは、commit コマンドを入力するまでスイッチ プロファイル バッファに追加されます。commit コマンドは次を行います。
次に、スイッチ プロファイルを作成し、ピア スイッチを設定し、スイッチ プロファイルにコマンドを追加する例を示します。
switch# configuration terminal switch(config)# cfs ipv4 distribute switch(config-sync)# switch-profile abc switch(config-sync-sp)# sync-peers destination 10.1.1.1 switch(config-sync-sp)# interface port-channel100 switch(config-sync-sp-if)# speed 1000 switch(config-sync-sp-if)# interface Ethernet1/1 switch(config-sync-sp-if)# speed 1000 switch(config-sync-sp-if)# channel-group 100 switch(config-sync-sp)# verify switch(config-sync-sp)# commit switch(config-sync-sp)# exit switch#
次に、定義されたスイッチ プロファイルがある既存のコンフィギュレーションの例を示します。2 番目の例は、スイッチ プロファイルに変更されたコマンドを追加することによって、スイッチ プロファイル コマンドを変更する方法を示します。
switch# show running-config switch-profile abc interface Ethernet1/1 switchport mode trunk switchport trunk allowed vlan 1-10 switch# config sync switch(config-sync)# switch-profile abc switch(config-sync-sp)# interface Ethernet1/1 switch(config-sync-sp-if)# switchport trunk allowed vlan 5-10 switch(config-sync-sp-if)# commit switch# show running-config switch-profile abc interface Ethernet1/1 switchport mode trunk switchport trunk allowed vlan 5-10
インポートするコマンドのセットに基づいてスイッチ プロファイルをインポートできます。コンフィギュレーション ターミナル モードを使用して、次のことを実行できます。
選択したコマンドをスイッチ プロファイルに追加する。
インターフェイスに指定された、サポートされているコマンドを追加する。
サポートされているシステムレベル コマンドを追加する。
サポートされるシステムレベル コマンドを追加する(物理インターフェイス コマンドを除く)。
スイッチ プロファイルにコマンドをインポートする場合、スイッチプロファイル バッファが空である必要があります。
新しいコマンドがインポート中に追加されると、スイッチ プロファイルが保存されていないままになり、スイッチはスイッチ プロファイル インポート モードのままになります。abort コマンドを入力してインポートを停止します。スイッチ プロファイルのインポートの詳細については、「スイッチ プロファイル インポート モード」の項を参照してください。
次に、sp というスイッチ プロファイルに、イーサネット インターフェイス コマンドを除く、サポートされるシステムレベル コマンドをインポートする例を示します。
switch(config-vlan)# conf sync switch(config-sync)# switch-profile sp Switch-Profile started, Profile ID is 1 switch(config-sync-sp)# show switch-profile buffer switch-profile : sp ---------------------------------------------------------- Seq-no Command ---------------------------------------------------------- switch(config-sync-sp)# import running-config exclude interface ethernet switch(config-sync-sp-import)# switch(config-sync-sp-import)# show switch-profile buffer switch-profile : sp ---------------------------------------------------------- Seq-no Command ---------------------------------------------------------- 3 vlan 100-299 4 vlan 300 4.1 state suspend 5 vlan 301-345 6 interface port-channel100 6.1 spanning-tree port type network 7 interface port-channel105 switch(config-sync-sp-import)#
2 スイッチ vPC トポロジで設定をインポートできます。
(注) | 次の手順の詳細については、この章の該当する項を参照してください。 |
スイッチ プロファイル モードで verify コマンドを入力し、スイッチ プロファイルに含まれるコマンドを確認できます。
スイッチ プロファイルを変更するためにピア スイッチを分離できます。このプロセスは、設定の同期をブロックする場合、または設定をデバッグするときに使用できます。
ピア スイッチを分離するには、スイッチ プロファイルからスイッチを削除し、スイッチ プロファイルにピア スイッチを追加する必要があります。
一時的にピア スイッチを分離するには、次の手順を実行します。
all-config または local-config オプションを選択してスイッチ プロファイルを削除できます。
スイッチ プロファイルからスイッチを削除できます。
コマンドまたはアクション | 目的 |
---|
次に、sp という名前のサービス プロファイルのスイッチ プロファイル バッファの表示例を示します。
switch# configure sync Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z. switch(config-sync)# switch-profile sp Switch-Profile started, Profile ID is 1 switch(config-sync-sp)# show switch-profile sp buffer ---------------------------------------------------------- Seq-no Command ---------------------------------------------------------- 1 vlan 101 1.1 ip igmp snooping querier 10.101.1.1 2 mac address-table static 0000.0000.0001 vlan 101 drop 3 interface Ethernet1/2 3.1 switchport mode trunk 3.2 switchport trunk allowed vlan 101 switch(config-sync-sp)# buffer-move 3 1 switch(config-sync-sp)# show switch-profile sp buffer ---------------------------------------------------------- Seq-no Command ---------------------------------------------------------- 1 interface Ethernet1/2 1.1 switchport mode trunk 1.2 switchport trunk allowed vlan 101 2 vlan 101 2.1 ip igmp snooping querier 10.101.1.1 3 mac address-table static 0000.0000.0001 vlan 101 drop switch(config-sync-sp)#
スイッチ プロファイルを使用してピア スイッチで新しい設定をコミット中に Cisco Nexus シリーズ スイッチがリブートする場合、リロード後にピア スイッチを同期するには、次の手順を実行します。
次の show コマンドは、スイッチ プロファイルに関する情報を表示します。
コマンド | 目的 |
---|---|
show switch-profile name | スイッチ プロファイル中のコマンドを表示します。 |
show switch-profile name buffer | スイッチ プロファイル中のコミットされていないコマンド、移動されたコマンド、削除されたコマンドを表示します。 |
show switch-profile name peer IP-address | ピア スイッチの同期ステータスが表示されます。 |
show switch-profile name session-history | 最後の 20 のスイッチ プロファイル セッションのステータスを表示します。 |
show switch-profile name status | ピア スイッチのコンフィギュレーション同期ステータスを表示します。 |
show running-config expand-port-profile | ポート プロファイルについての詳細が表示されます。 |
show running-config exclude-provision | オフラインで事前プロビジョニングされた非表示のインターフェイスの設定を表示します。 |
show running-config switch-profile | ローカル スイッチのスイッチ プロファイルの実行コンフィギュレーションを表示します。 |
show startup-config switch-profile | ローカル スイッチのスイッチ プロファイルのスタートアップ コンフィギュレーションを表示します。 |
これらのコマンドの出力フィールドの詳細については、ご使用のプラットフォームの、システム管理コマンドのリファレンスを参照してください。
スイッチ プロファイルの設定例
次に、ローカルおよびピア スイッチで正常にスイッチ プロファイル設定を作成する例を示します。これには QoS ポリシー(vPC ピアリンクおよびスイッチ プロファイル中の vPC)の設定が含まれます。
次に、ローカルとピア スイッチ間の同期ステータスを確認する例を示します。
switch(config-sync)# show switch-profile switch-profile status Start-time: 804935 usecs after Mon Aug 23 06:41:10 2010 End-time: 956631 usecs after Mon Aug 23 06:41:20 2010 Profile-Revision: 2 Session-type: Commit Peer-triggered: No Profile-status: Sync Success Local information: ---------------- Status: Commit Success Error(s): Peer information: ---------------- IP-address: 10.1.1.1 Sync-status: In Sync. Status: Commit Success Error(s): switch(config-sync)#
次に、ローカル スイッチでスイッチ プロファイルの実行コンフィギュレーションを表示する例を示します。
switch# configure sync
switch(config-sync)# show running-config switch-profile
switch-profile sp
sync-peers destination 10.1.1.1
class-map type qos match-all c1
match cos 2
class-map type qos match-all c2
match cos 5
policy-map type qos p1
class c1
set qos-group 2
class c2
set qos-group 3
system qos
service-policy type qos input p1
vlan 2-50
interface port-channel10
switchport mode trunk
vpc 1
switchport trunk allowed vlan 1,10-50
interface port-channel100
switchport mode trunk
vpc peer-link
switch(config-sync)#
次に、2 台のピア スイッチの同期ステータスを表示する例を示します。
switch1# show switch-profile sp status Start-time: 491815 usecs after Thu Aug 12 11:54:51 2010 End-time: 449475 usecs after Thu Aug 12 11:54:58 2010 Profile-Revision: 1 Session-type: Initial-Exchange Peer-triggered: No Profile-status: Sync Success Local information: ---------------- Status: Commit Success Error(s): Peer information: ---------------- IP-address: 10.193.194.52 Sync-status: In Sync. Status: Commit Success Error(s): switch1# switch2# show switch-profile sp status Start-time: 503194 usecs after Thu Aug 12 11:54:51 2010 End-time: 532989 usecs after Thu Aug 12 11:54:58 2010 Profile-Revision: 1 Session-type: Initial-Exchange Peer-triggered: Yes Profile-status: Sync Success Local information: ---------------- Status: Commit Success Error(s): Peer information: ---------------- IP-address: 10.193.194.51 Sync-status: In Sync. Status: Commit Success Error(s): switch2#
次に、ローカル スイッチおよびピア スイッチで正常に確認とコミットを設定する例を示します。
switch1# configure sync Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z. switch1(config-sync)# switch-profile sp Switch-Profile started, Profile ID is 1 switch1(config-sync-sp)# interface ethernet1/1 switch1(config-sync-sp-if)# description foo switch1(config-sync-sp-if)# verify Verification Successful switch1(config-sync-sp)# commit Commit Successful switch1(config-sync)# show running-config switch-profile switch-profile sp sync-peers destination 10.193.194.52 interface Ethernet1/1 description foo switch1(config-sync)# show switch-profile sp status Start-time: 171513 usecs after Wed Aug 11 17:51:28 2010 End-time: 676451 usecs after Wed Aug 11 17:51:43 2010 Profile-Revision: 3 Session-type: Commit Peer-triggered: No Profile-status: Sync Success Local information: ---------------- Status: Commit Success Error(s): Peer information: ---------------- IP-address: 10.193.194.52 Sync-status: In Sync. Status: Commit Success Error(s): switch1(config-sync)# switch2# show running-config switch-profile switch-profile sp sync-peers destination 10.193.194.51 interface Ethernet1/1 description foo switch2# show switch-profile sp status Start-time: 265716 usecs after Wed Aug 11 16:51:28 2010 End-time: 734702 usecs after Wed Aug 11 16:51:43 2010 Profile-Revision: 3 Session-type: Commit Peer-triggered: Yes Profile-status: Sync Success Local information: ---------------- Status: Commit Success Error(s): Peer information: ---------------- IP-address: 10.193.194.51 Sync-status: In Sync. Status: Commit Success Error(s): switch2#
次に、ピア スイッチにおけるスイッチ プロファイルの同期の成功例を示します。
switch# show switch-profile abc peer switch# show switch-profile sp peer 10.193.194.52 Peer-sync-status : In Sync. Peer-status : Commit Success Peer-error(s) : switch1#
次に、到達不能ステータスのピアを使用した、ピア スイッチでのスイッチ プロファイルの同期の失敗例を示します。
switch# show switch-profile sp peer 10.193.194.52 Peer-sync-status : Not yet merged. pending-merge:1 received_merge:0 Peer-status : Peer not reachable Peer-error(s) : switch#
次に、スイッチ プロファイル バッファの設定、バッファ移動、バッファ削除を設定する例を示します。
switch# configure sync Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z. switch(config-sync)# switch-profile sp Switch-Profile started, Profile ID is 1 switch(config-sync-sp)# vlan 101 switch(config-sync-sp-vlan)# ip igmp snooping querier 10.101.1.1 switch(config-sync-sp-vlan)# exit switch(config-sync-sp)# mac address-table static 0000.0000.0001 vlan 101 drop switch(config-sync-sp)# interface ethernet1/2 switch(config-sync-sp-if)# switchport mode trunk switch(config-sync-sp-if)# switchport trunk allowed vlan 101 switch(config-sync-sp-if)# exit switch(config-sync-sp)# show switch-profile sp buffer ---------------------------------------------------------- Seq-no Command ---------------------------------------------------------- 1 vlan 101 1.1 ip igmp snooping querier 10.101.1.1 2 mac address-table static 0000.0000.0001 vlan 101 drop 3 interface Ethernet1/2 3.1 switchport mode trunk 3.2 switchport trunk allowed vlan 101 switch(config-sync-sp)# buffer-move 3 1 switch(config-sync-sp)# show switch-profile sp buffer ---------------------------------------------------------- Seq-no Command ---------------------------------------------------------- 1 interface Ethernet1/2 1.1 switchport mode trunk 1.2 switchport trunk allowed vlan 101 2 vlan 101 2.1 ip igmp snooping querier 10.101.1.1 3 mac address-table static 0000.0000.0001 vlan 101 drop switch(config-sync-sp)# buffer-delete 1 switch(config-sync-sp)# show switch-profile sp buffer ---------------------------------------------------------- Seq-no Command ---------------------------------------------------------- 2 vlan 101 2.1 ip igmp snooping querier 10.101.1.1 3 mac address-table static 0000.0000.0001 vlan 101 drop switch(config-sync-sp)# buffer-delete all switch(config-sync-sp)# show switch-profile sp buffer switch(config-sync-sp)#
次に、インターフェイス コンフィギュレーションをインポートする例を示します。
switch# show running-config interface ethernet1/3 !Command: show running-config interface Ethernet1/3 !Time: Wed Aug 11 18:12:44 2010 version 5.0(2)N1(1) interface Ethernet1/3 switchport mode trunk switchport trunk allowed vlan 1-100 switch# configure sync Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z. switch(config-sync)# switch-profile sp Switch-Profile started, Profile ID is 1 switch(config-sync-sp)# import interface Ethernet1/3 switch(config-sync-sp-import)# show switch-profile sp buffer ---------------------------------------------------------- Seq-no Command ---------------------------------------------------------- 1 interface Ethernet1/3 1.1 switchport mode trunk 1.2 switchport trunk allowed vlan 1-100 switch(config-sync-sp-import)# verify Verification Successful switch(config-sync-sp-import)# commit Commit Successful switch(config-sync)#
次に、実行コンフィギュレーションでサポートされるコマンドをインポートする例を示します。
switch(config-sync)# switch-profile sp Switch-Profile started, Profile ID is 1 switch(config-sync-sp)# import running-config switch(config-sync-sp-import)# show switch-profile sp buffer ---------------------------------------------------------- Seq-no Command ---------------------------------------------------------- 1 logging event link-status default 2 vlan 1 3 port-profile type ethernet pp1 3.1 bandwidth 5000 3.2 bandwidth inherit 3.3 speed 10000 3.4 state enabled 4 interface port-channel3 4.1 switchport mode trunk 4.2 vpc peer-link 4.3 spanning-tree port type network 5 interface port-channel30 5.1 switchport mode trunk 5.2 vpc 30 5.3 switchport trunk allowed vlan 2-10 6 interface port-channel31 6.1 switchport mode trunk 6.2 vpc 31 6.3 switchport trunk allowed vlan 11-20 7 interface port-channel101 7.1 switchport mode fex-fabric 7.2 fex associate 101 8 interface port-channel102 8.1 switchport mode fex-fabric 8.2 vpc 102 8.3 fex associate 102 9 interface port-channel103 9.1 switchport mode fex-fabric 9.2 vpc 103 9.3 fex associate 103 10 interface Ethernet1/1 11 interface Ethernet1/2 12 interface Ethernet1/3 13 interface Ethernet1/4 13.1 switchport mode trunk 13.2 channel-group 3 14 interface Ethernet1/5 14.1 switchport mode trunk 14.2 channel-group 3 15 interface Ethernet1/6 15.1 switchport mode trunk 15.2 channel-group 3 16 interface Ethernet1/7 16.1 switchport mode trunk 16.2 channel-group 3 17 interface Ethernet1/8 18 interface Ethernet1/9 18.1 switchport mode trunk 18.2 switchport trunk allowed vlan 11-20 18.3 channel-group 31 mode active 19 interface Ethernet1/10 19.1 switchport mode trunk 19.2 switchport trunk allowed vlan 11-20 19.3 channel-group 31 mode active 20 interface Ethernet1/11 21 interface Ethernet1/12 ... 45 interface Ethernet2/4 45.1 fex associate 101 45.2 switchport mode fex-fabric 45.3 channel-group 101 46 interface Ethernet2/5 46.1 fex associate 101 46.2 switchport mode fex-fabric 46.3 channel-group 101 47 interface Ethernet2/6 47.1 fex associate 101 47.2 switchport mode fex-fabric 47.3 channel-group 101 48 interface Ethernet2/7 48.1 fex associate 101 48.2 switchport mode fex-fabric 48.3 channel-group 101 49 interface Ethernet2/8 49.1 fex associate 101 ... 89 interface Ethernet100/1/32 90 interface Ethernet100/1/33 91 interface Ethernet100/1/34 92 interface Ethernet100/1/35 93 interface Ethernet100/1/36 ... 105 interface Ethernet100/1/48 switch(config-sync-sp-import)#
次に、選択したサポートされているコマンドをインポートする例を示します。最初に、インポートしようとしているコンフィギュレーションを識別するため、ポート プロファイルの実行コンフィギュレーションを表示します。
switch# show running-config port-profile !Command: show running-config port-profile !Time: Thu Aug 12 12:09:11 2010 version 5.0(2)N1(1) port-profile type ethernet pp1 bandwidth 5000 bandwidth inherit speed 10000 state enabled switch# switch# configure sync Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z. switch(config-sync)# switch-profile sp Switch-Profile started, Profile ID is 1 switch(config-sync-sp)# import switch(config-sync-sp-import)# port-profile type ethernet pp1 switch(config-sync-sp-import-if)# bandwidth 5000 switch(config-sync-sp-import-if)# bandwidth inherit switch(config-sync-sp-import-if)# speed 10000 switch(config-sync-sp-import-if)# state enabled switch(config-sync-sp-import-if)# show switch-profile sp buffer ---------------------------------------------------------- Seq-no Command ---------------------------------------------------------- 1 port-profile type ethernet pp1 1.1 bandwidth 5000 1.2 bandwidth inherit 1.3 speed 10000 1.4 state enabled switch(config-sync-sp-import-if)# verify Verification Successful switch(config-sync-sp-import)# commit Commit Successful switch(config-sync)# show running-config switch-profile switch-profile sp sync-peers destination 10.193.194.52 port-profile type ethernet pp1 bandwidth 5000 bandwidth inherit speed 10000 state enabled switch(config-sync)#
import コマンドを使用したサンプル移行
次に、ファブリック エクステンダ A-A トポロジで Cisco NX-OS Release 5.0(2)N1(1) に移行するために使用するタスクを示します。タスクの詳細については、この章の該当する項を参照してください。
ステップ 1 | 設定が両方のスイッチで同じであることを確認します。 |
ステップ 2 | 両方のスイッチで、同じ名前を持つスイッチ プロファイルを設定します。 |
ステップ 3 | 両方のスイッチで import running config コマンドを入力します。 |
ステップ 4 | switch-profilenamebuffer コマンドを入力し、すべての設定が両方のスイッチで正しくインポートされていることを確認します。 |
ステップ 5 | バッファを編集して不要な設定を削除します。
詳細については、スイッチ プロファイル バッファの設定、バッファ移動、およびバッファの削除を参照してください。 |
ステップ 6 | 両方のスイッチで commit コマンドを入力します。 |
ステップ 7 | 両方のスイッチでピア スイッチを設定するには、sync-peers destinationIP-address コマンドを入力します。 |
ステップ 8 | 両方のスイッチが同期されていることを確認するには、switch-profilenamestatus コマンドを入力します。 |
次に、ファブリック エクステンダのストレート型トポロジで Cisco NX-OS Release 5.0(2)N1(1) に移行するために使用するタスクを示します。タスクの詳細については、この章の該当する項を参照してください。
ステップ 1 | vPC ポートチャネルの設定が、両方のスイッチで同じであることを確認します。 |
ステップ 2 | 両方のスイッチで、同じ名前を持つスイッチ プロファイルを設定します。 |
ステップ 3 | 両方のスイッチのすべての vPC ポートチャネルについて、import interface port-channelx-y, port-channelz コマンドを入力します。 |
ステップ 4 | show switch-profile name buffer コマンドを入力し、すべての設定が両方のスイッチで正しくインポートされていることを確認します。 |
ステップ 5 |
バッファを編集して不要な設定を削除します。
詳細については、スイッチ プロファイル バッファの設定、バッファ移動、およびバッファの削除を参照してください。 |
ステップ 6 | 両方のスイッチで commit コマンドを入力します。 |
ステップ 7 | 両方のスイッチでピア スイッチを設定するには、sync-peers destinationIP-address コマンドを入力します。 |
ステップ 8 | 両方のスイッチが同期されていることを確認するには、show switch-profilenamestatus コマンドを入力します。 |