この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章の内容は、次のとおりです。
ロールバック機能を使用すると、Cisco NX-OS のコンフィギュレーションのスナップショットまたはユーザ チェックポイントを使用して、スイッチをリロードしなくても、いつでもそのコンフィギュレーションをスイッチに再適用できます。権限のある管理者であれば、チェックポイントで設定されている機能について専門的な知識がなくても、ロールバック機能を使用して、そのチェックポイント コンフィギュレーションを適用できます。
いつでも、現在の実行コンフィギュレーションのチェックポイント コピーを作成できます。Cisco NX-OS はこのチェックポイントを ASCII ファイルとして保存するので、将来、そのファイルを使用して、実行コンフィギュレーションをチェックポイント コンフィギュレーションにロールバックできます。複数のチェックポイントを作成すると、実行コンフィギュレーションのさまざまなバージョンを保存できます。
実行コンフィギュレーションをロールバックするとき、atomic ロールバックを発生させることができます。atomic ロールバックでは、エラーが発生しなかった場合に限り、ロールバックを実行します。
ロールバックに関する設定時の注意事項および制約事項は、次のとおりです。
作成できるチェックポイント コピーの最大数は 10 です。
あるスイッチのチェックポイント ファイルを別のスイッチに適用することはできません。
チェックポイント ファイル名の長さは、最大 75 文字です。
チェックポイントのファイル名の先頭を system にすることはできません。
Cisco NX-OS Release 5.0(2)N1(1) 以降は、チェックポイントのファイル名の先頭を auto にできます。
Cisco NX-OS Release 5.0(2)N1(1) 以降は、チェックポイントのファイル名を summary、または summary の何らかの省略形にすることもできます。
FCoE をイネーブルにすると、チェック ポイントおよび設定のロール バックの機能はディセーブルになります。
チェックポイント、ロールバック、または実行コンフィギュレーションからスタートアップ コンフィギュレーションへのコピーを同時に実行できるのは、1 ユーザだけです。
write erase および reload コマンドを入力すると、チェック ポイントが削除されます。clear checkpoint database コマンドを使用すると、すべてのチェックポイント ファイルを削除できます。
ブートフラッシュでチェックポイントを作成した場合、ロールバックの実行前は実行システム コンフィギュレーションとの違いは実行できず、「変更なし」と報告されます。
チェック ポイントはスイッチに対してローカルです。
checkpoint および checkpointcheckpoint_name コマンドを使用して作成されたチェックポイントは、すべてのスイッチの 1 つのスイッチオーバーに対して存在します。
ブートフラッシュ時のファイルへのロールバックは、checkpointcheckpoint_name コマンドを使用して作成されたファイルでのみサポートされます。他の ASCII タイプのファイルではサポートされません。
チェックポイントの名前は一意にする必要があります。以前に保存したチェックポイントを同じ名前で上書きすることはできません。
チェックポイントではポスト アップグレードまたはダウングレードはサポートされていません。
Cisco NX-OS コマンドは Cisco IOS コマンドと異なる場合があります。
1 台のスイッチで作成できるコンフィギュレーションの最大チェックポイント数は 10 です。
チェックポイント名またはファイルにロールバックを実装できます。ロールバックを実装する前に、現在のコンフィギュレーションまたは保存されているコンフィギュレーションを参照しているソースと宛先のチェックポイント間の差異を表示できます。
(注) | atomic ロールバック中に設定を変更すると、ロールバックは失敗します。 |
チェックポイント ファイルを作成し、次に、ユーザ チェックポイント名への atomic ロール バックを実装する例を以下に示します。
switch# checkpoint stable switch# rollback running-config checkpoint stable atomic
ロールバックの設定を確認するには、次のコマンドを使用します。
コマンド | 目的 |
---|---|
show checkpoint name [ all] | チェックポイント名の内容を表示します。 |
show checkpoint all [user | system] | 現行のスイッチ内のすべてのチェックポイントの内容を表示します。表示されるチェックポイントを、ユーザまたはシステムで生成されるチェックポイントに限定できます。 |
show checkpoint summary [user | system] | 現在のスイッチ内のすべてのチェックポイントのリストを表示します。表示されるチェックポイントを、ユーザまたはシステムで生成されるチェックポイントに限定できます。 |
show diff rollback-patch {checkpoint src-cp-name | running-config | startup-config | file source-file} {checkpoint dest-cp-name | running-config | startup-config | file dest-file} | ソースと宛先のチェックポイント間の差異を表示します。 |
show rollback log [exec | verify] | ロールバック ログの内容を表示します。 |
(注) | すべてのチェックポイント ファイルを削除するには、clear checkpoint database コマンドを使用します。 |