この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章の内容は、次のとおりです。
RMON は、各種のネットワーク エージェントおよびコンソール システムがネットワーク モニタリング データを交換できるようにするための、Internet Engineering Task Force(IETF)標準モニタリング仕様です。Cisco NX-OS は、Cisco Nexus デバイスをモニタリングするための RMON アラーム、イベント、およびログをサポートします。
RMON アラームは、指定された期間、特定の管理情報ベース(MIB)オブジェクトをモニタリングし、指定されたしきい値でアラームを発生させ、別のしきい値でアラームをリセットします。アラームと RMON イベントを組み合わせて使用し、RMON アラームが発生したときにログ エントリまたは SNMP 通知を生成できます。
Cisco Nexus デバイスでは RMON はデフォルトでディセーブルに設定されており、イベントまたはアラームは設定されていません。RMON アラームおよびイベントを設定するには、CLI または SNMP 互換ネットワーク管理ステーションを使用します。
SNMP INTEGER タイプの解決を行う任意の MIB オブジェクトにアラームを設定できます。指定されたオブジェクトは、標準のドット付き表記(たとえば、1.3.6.1.2.1.2.2.1.17 は ifOutOctets.17 を表します)の既存の SNMP MIB オブジェクトでなければなりません。
アラームを作成する場合、次のパラメータを指定します。
モニタリングする MIB オブジェクト
サンプリング間隔:MIB オブジェクトのサンプル値を収集するのに Cisco Nexus デバイスが使用する間隔
サンプル タイプ:絶対サンプルでは、MIB オブジェクト値の現在のスナップショットを使用します。デルタ サンプルは連続した 2 つのサンプルを使用し、これらの差を計算します。
上限しきい値:Cisco Nexus デバイスが上限アラームを発生させる、または下限アラームをリセットするときの値
下限しきい値:Cisco Nexus デバイスが下限アラームを発生させる、または上限アラームをリセットするときの値
イベント:アラーム(上限または下限)の発生時に Cisco Nexus デバイスが実行するアクション
(注) | hcalarms オプションを使用して、アラームを 64 ビットの整数の MIB オブジェクトに設定します。 |
たとえば、エラー カウンタ MIB オブジェクトにデルタ タイプ上限アラームを設定できます。エラー カウンタ デルタがこの値を超えた場合、SNMP 通知を送信し、上限アラーム イベントを記録するイベントを発生させることができます。この上限アラームは、エラー カウンタのデルタ サンプルが下限しきい値を下回るまで再度発生しません。
(注) | 下限しきい値には、上限しきい値よりも小さな値を指定してください。 |
特定のイベントを各 RMON アラームにアソシエートさせることができます。RMON は次のイベント タイプをサポートします。
SNMP 通知:関連したアラームが発生したときに、SNMP risingAlarm または fallingAlarm 通知を送信します。
ログ:関連したアラームが発生した場合、RMON ログ テーブルにエントリを追加します。
両方:関連したアラームが発生した場合、SNMP 通知を送信し、RMON ログ テーブルにエントリを追加します。
下限アラームおよび上限アラームに異なるイベントを指定できます。
RMON には、次の注意事項および制限事項があります。
RMON の設定情報を確認するには、次のコマンドを使用します。
コマンド |
目的 |
---|---|
show rmon alarms |
RMON アラームに関する情報を表示します。 |
show rmon events |
RMON イベントに関する情報を表示します。 |
show rmon hcalarms |
RMON 高容量アラームに関する情報を表示します。 |
show rmon logs |
RMON ログに関する情報を表示します。 |
次の表に、RMON パラメータのデフォルト設定を示します。
パラメータ |
デフォルト |
---|---|
アラーム |
未設定 |
イベント |
未設定 |
任意の整数の SNMP MIB オブジェクトに RMON アラームを設定できます。
次のパラメータを任意で指定することもできます。
SNMP ユーザが設定され、SNMP 通知がイネーブルであることを確認します。
SNMP ユーザが設定され、SNMP 通知がイネーブルであることを確認します。
次に、RMON アラームを設定する例を示します。
switch# configure terminal
switch(config)# rmon alarm 1 1.3.6.1.2.1.2.2.1.17.83886080 5 delta rising-threshold 5 1 falling-threshold 0 owner test
switch(config)# exit
switch# show rmon alarms
Alarm 1 is active, owned by test
Monitors 1.3.6.1.2.1.2.2.1.17.83886080 every 5 second(s)
Taking delta samples, last value was 0
Rising threshold is 5, assigned to event 1
Falling threshold is 0, assigned to event 0
On startup enable rising or falling alarm
RMON アラームとアソシエートするよう RMON イベントを設定できます。複数の RMON アラームで同じイベントを再利用できます。
SNMP ユーザが設定され、SNMP 通知がイネーブルであることを確認します。
SNMP ユーザが設定され、SNMP 通知がイネーブルであることを確認します。