Cisco Application Centric Infrastructure（ACI）では、アプリケーションのキーの一部としてサービスを扱います。必要とされるすべてのサービスが、Cisco Application Policy Infrastructure Controller（APIC）から ACI ファブリックでインスタンス化されるサービス グラフとして扱われます)。アプリケーションに対してサービスを定義し、サービス グラフはアプリケーションが必要とする一連のネットワークまたはサービス機能を識別します。

Cisco ACI Virtual Edge リリース 1.2(1) 以降、レイヤ 4 ～レイヤ 7 のサービス グラフが Cisco ACI Virtual Edge でサポートされます。

Cisco ACI Virtual Edge のレイヤ 4 ～レイヤ 7 のサービス グラフの設定に関する詳細は、『 Cisco APIC Layer 4 to Layer 7 Services Deployment Guide』を参照してください。ただし、最初にこの章の次のセクションにある注意事項に従い、制限事項を理解する必要があります。

『Cisco APIC Layer 4 to Layer 7 ServicesDeployment Guide』の手順に従う場合、VMware 分散型仮想スイッチ（DVS） VMM ドメイン上にサービスを設定する代わりに、スイッチング モードとして AVE を持つ Cisco ACI Virtual Edge VMM ドメイン上にサービスを設定してください。

Cisco ACI Virtual Edge のレイヤ 4 からレイヤ 7 のサービス グラフを設定する準備をする場合は、このセクションのガイドラインに従ってください。

• レイヤ 4 からレイヤ 7 サービスは、初期リリースではルーテッド モードでのみサポートされています。透過モードはサポートされていません。

• HA のペアの両方のサービス VM を同じCisco ACI Virtual Edge の後ろにデプロイしないでください。

  配備後に HA ペアの両方のサービス VM が同じ Cisco ACI Virtual Edge の後ろで終わらないようにするには、VM ホスト類似性ルールを作成します。これにより、HA ペアの各サービス VM が異なるホスト上で動作することが可能になります。

  VM ホスト アフィニティルールを作成するときは、[Type] として、[Virtual Machines to Hosts] を選択し、[Must run on hosts in group] を選択します。VM ホスト アフィニティ ルールの作成の詳細については、対応する vSphere バージョンの Vmware のドキュメントを参照してください。

• 非サービス VM をサービス EPG に手動で関連付けしてはいけません。単一のホスト上の任意の時点で、各サービス EPG の 1 つのエンドポイントのみがサポートされます。

• Cisco ACI Virtual Edge　にデプロイされたサービス VM インタフェースにはタグを付けません。 Cisco ACI Virtual Edge　はトランク ポート グループをサポートしていません。

• Cisco ACI Virtual Edge は、仮想 MAC ベースのサービス VM のデプロイをサポートしていません。

  Cisco ACI Virtual Edge でサポートされているサービス VM デプロイ モードは、スタンドアロンおよび HA モード (アクティブ/スタンバイ) です。

• Cisco ACI Virtual Edge は、サービス VM の vMotion をサポートします。

  （注）	Vmware 環境でのサービス VM の vMotion のサポートについては、対応するベンダーのドキュメントを参照してください。vMotion のサポートはベンダー固有のものであり、特定のガイドラインと制限事項があります。

• Cisco ACI Virtual Edge では、サービス グラフ ベースのデプロイメントのみがサポートされています。

• Cisco ACI Virtual Edge は、ルート ピアリング、トランキング ポート、および無作為モードをサポートしていません。

• サービス VM の管理インターフェイスと HA インターフェイスが VDS/vSwitch 上にあることを確認します。

• Cisco ACI Virtual Edge VMM ドメインを構成する場合は、VLAN プールをドメインに関連付けることが必須です。

  サービス VM は VLAN カプセル化モードで Cisco ACI Virtual Edge VMM ドメインにデプロイされるため、VLAN プールをドメインに関連付ける必要があります。VLAN プールの内部範囲と外部範囲の両方を設定します。詳細については、このガイドの 混合モードのカプセル化 章を参照してください。

• Compute VM (プロバイダーとコンシューマー) は、VXLAN または VLAN カプセル化モードを使用して Cisco ACI Virtual Edge VMMドメインに展開できます。

  どちらのモードでも VM の計算をサポートするには、混在モードのカプセル化を使用して Cisco ACI Virtual Edge VMM ドメインを構成します。詳細については、このガイドの 混合モードのカプセル化 章を参照してください。

Cisco ACI Virtual Edge のためのサービス グラフ導入は、次のサービス デバイスに限定されます。

• Cisco 適応型セキュリティ仮想アプライアンス（ASAv）1 ファイアウォール バージョン 9.9(1)

  （注）	Cisco ACI Virtual Edge VMM ドメインで ASAv を展開する前に、externalIf と internalIf のモニタリングを有効にします。CLI でモニタリングを有効にするには、ASAv で monitor-interface externalIf と monitor-interface internalIf コマンドを使用します。

• F5 ネットワーク BIG-IP ロード バランサ (アンマネージド モード) バージョン 13.1.0.3

• Citrix NetScaler VPX (アンマネージド モード) バージョン 11.0 ビルド 70.16

Cisco ACI Virtual Edge は次の展開をサポートしています。

• ルーテッド モードの ASAv

• F5 ネットワーク BIG-IP ロード バランサ (アンマネージド モード)

  • ワンアーム モード

  • ツーアーム モード

• スタンドアロンおよび HA モード (アクティブ/スタンバイ)

• 1 ノードおよび 2 ノードの展開

Cisco ASAv、Citrix NetScaler、F5 BIG-IP ADC ブリッジ ドメインを設定するときは、次の場合を除き、一般的な設定を行うようにブリッジ ドメインを設定します。