SPAN 機能の設定について
Cisco ACI Virtual Edge は、ローカル SPAN およびカプセル化リモート SPAN(ERSPAN)を、含むスイッチド ポート アナライザ(SPAN)をサポートします。
SPAN セッションの送信元または宛先として、Cisco ACI Virtual Edge 内部または外部のインターフェイス アップリンクを使用することはできません。Cisco ACI Virtual Edge は DVS あたり 64 の SPAN セッション(ローカル SPAN および ERSPAN)をサポートします。送信元は最大 4 つの SPAN セッションのメンバーになることが可能です。
SPAN を設定する際の注意事項
Cisco ACI Virtual Edge でローカル SPAN セッションを設定する場合は、次の注意事項に従ってください。
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セッションあたり 1 つの vLeaf のみ有することができます。
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セッションはクライアント エンド ポイント(CEP)によって定義されます。宛先としての EPG はサポートされていません。
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宛先 CEP が定義された場合にセッションが vLeaf 上で展開されます。
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通常のトラフィックは宛先 CEP を行き来することはできません。
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無差別モードが有効になっている別の EPG は、LSPAN 宛先 CEP に作成される必要があります。
ERSPAN を設定する際の注意事項
Cisco ACI Virtual Edge で ERSPAN セッションを設定する場合は、次の注意事項に従ってください。
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セッションは、その他のオプション パラメータの IP アドレスに基づいて定義されます。
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セッションは複数の vLeaf に展開できます。
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セッションは送信元 CEP またはエンドポイント グループ(EPG)が定義されている場合に vLeaf に展開されます。
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ERSPAN セッションの宛先は常に overlay-1 (infraVRF [virtual routing and forwarding]) である必要があります。宛先が Cisco ACI Virtual Edge の背後の VM である場合、インフラ EPG で前面に出します。
ERSPAN 宛先は常にリモートである必要があります。Cisco ACI Virtual Edge から同じ Cisco ACI Virtual Edge の背後でホストされる宛先への ERSPAN はサポートされません。
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ERSPAN 宛先が VM の場合、VMotion がそこで無効になっていることを確認します。ERSPAN 宛先 VM が何らかの理由で別のホストに移動された場合、それに応じてスタティック CEP が設定されていることを確認します。セクション のステップ 21 ~ 24 を参照してください。
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宛先の IP アドレスは、DHCP(DHCP 中にオプション 61 が必要)またはスタティック設定を使用して取得できます。IP アドレスが overlay-1 (infra VRF) の他の VTEP と同じサブネット内にあることを確認してください。
(注)
VM およびデバイスのすべてのオペレーティング システムは、DHCP オプション 61 をサポートします。その場合、スタティック IPアドレスをインフラ VLAN で使用します。インフラ VLAN で IP がリースされた DHCP IP と競合する可能性があるため、ERSPAN の IP アドレスを慎重に選択します。
UCS B シリーズ サーバでの SPAN または ERSPAN の設定の注意事項
Cisco ACI Virtual Edge の SPAN または ERSPAN を設定し、Cisco ACI Virtual Edge ホストを UCS B シリーズ サーバで実行する場合、ファブリック インターコネクトに接続するインターフェイスに、MAC ピニングを持つポート チャネル(PC)インターフェイス ポリシー グループを設定する必要があります。これは、仮想送信元(vsource)と仮想宛先(vdestination)グループが PC ポリシー グループでのみ指定されているためです。