IPv6 トンネル コマンド

この章は、次の項で構成されています。

interface tunnel

インターフェイス コンフィギュレーション(トンネル)モードを開始するには、グローバル コンフィギュレーション モードで interface tunnel コマンドを使用します。

構文

interface tunnel number

パラメータ

  • number:トンネル番号を指定します。

コマンド モード

グローバル コンフィギュレーション モード

次の例では、インターフェイス コンフィギュレーション(トンネル)モードを開始しています。

switchxxxxxx(config)# interface tunnel 1
switchxxxxxx(config-if)# tunnel source auto
switchxxxxxx(config-if)# exit

tunnel destination

手動のトンネル インターフェイスの宛先 IPv4 アドレスを指定するには、インターフェイス(トンネル)コンフィギュレーション モードで tunnel destination コマンドを使用します。宛先 IPv4 アドレスを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。

構文

tunnel destination {host-name | ip-address}

no tunnel destination

パラメータ

  • host-name:リモート ホストの DNS 名。

  • ip-address:リモート ホストの IPv4 アドレス。

デフォルト設定

トンネル インターフェイス宛先は指定されていません。

コマンド モード

インターフェイス(トンネル)コンフィギュレーション モード

使用上のガイドライン

2 つのトンネルに、発信元アドレスと宛先アドレスが正確に同一である同一カプセル化モードを使用するように設定することはできません。

次の例では、手動 IPv6 トンネルのトンネル宛先アドレスを設定する方法について説明します。

switchxxxxxx(config)# interface vlan 1
switchxxxxxx(config-if)# ip address 10.0.0.1 255.255.255.0
switchxxxxxx(config-if)# exit
switchxxxxxx(config)# interface tunnel1
switchxxxxxx(config-if)# ipv6 address 3ffe:b00:c18:1::3/127
switchxxxxxx(config-if)# tunnel source vlan1
switchxxxxxx(config-if)# tunnel destination 192.168.30.1
switchxxxxxx(config-if)# tunnel mode ipv6ip
switchxxxxxx(config-if)# exit

tunnel isatap solicitation-interval

非要請ルータ要請メッセージ間の時間間隔を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで tunnel isatap solicitation-interval コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

構文

tunnel isatap solicitation-interval seconds

no tunnel isatap solicitation-interval

パラメータ

  • seconds:ISATAP ルータ要請メッセージ間の時間間隔を秒単位で指定します。(範囲:10 ~ 3600)。

デフォルト設定

ISATAP ルータ要請メッセージ間のデフォルトの時間間隔は 10 秒です。

コマンド モード

グローバル コンフィギュレーション モード

使用上のガイドライン

このコマンドは、ISATAP ルータを検出するために送信する非要請ルータ要請メッセージ間の間隔を決定します。

次の例では、ISATAP ルータ要請メッセージ間の時間間隔を 30 秒に設定しています。

switchxxxxxx(config)# tunnel isatap solicitation-interval 30

tunnel isatap robustness

デバイスが送信するルータ要請更新メッセージの数を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで tunnel isatap robustness コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

構文

tunnel isatap robustness number

no tunnel isatap robustness

パラメータ

  • number:デバイスが送信するルータ要請更新メッセージの数を指定します。(範囲:1 ~ 20)。

デフォルト設定

デバイスが送信するルータ要請更新メッセージのデフォルトの数は 3 です。

コマンド モード

グローバル コンフィギュレーション モード

使用上のガイドライン

ルータ要請間隔(アクティブな ISATAP ルータがある場合)は、ISATAP ルータから受信した最小ルータ有効期間を(堅牢性 + 1)で除算した値です。

次の例では、デバイスが送信するルータ要請更新メッセージの数を 5 に設定しています。

switchxxxxxx(config)# tunnel isatap robustness 5

tunnel isatap router

特定の自動トンネルルータドメイン名を表すグローバル文字列を設定するには、インターフェイス(トンネル)コンフィギュレーション モードで tunnel isatap router コマンドを使用します。このルータ名を削除し、デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

構文

tunnel isatap router router-name

no tunnel isatap router

パラメータ

  • router-name:ルータのドメイン名を指定します。

デフォルト設定

自動トンネルルータのデフォルトのドメイン名は ISATAP です。

コマンド モード

インターフェイス(トンネル)コンフィギュレーション モード

使用上のガイドライン

このコマンドは、ホストが IPv4 DNS プロシージャで自動トンネルルータルックアップに使用する文字列を決定します。デフォルトでは、文字列 ISATAP が、対応する自動トンネルタイプに使用されます。

自動トンネルルータ名を表すことができる文字列は、トンネルごとに 1 つだけです。そのため、このコマンドを使用すると既存のエントリが上書きされます。

空の文字列は、自動ルックアップが適用されないことを意味します。

次に、グローバル文字列 ISATAP2 を自動トンネルルータドメイン名として設定する例を示します。

switchxxxxxx(config)# interface tunnel 1
switchxxxxxx(config-if)# tunnel isatap router ISATAP2
switchxxxxxx(config-if)# exit

tunnel mode ipv6ip

静的 IPv6 トンネルインターフェイスを設定するには、インターフェイス(トンネル)コンフィギュレーション モードで tunnel mode ipv6ip コマンドを使用します。IPv6 トンネルインターフェイスを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。

構文

tunnel mode ipv6ip [6to4 | isatap]

no tunnel mode ipv6ip

パラメータ

  • 6to4:(オプション)6to4 アドレスを使用した IPv6 自動トンネリングモードを指定します。

  • isatap:(オプション)IPv4 ネットワーク内の IPv6 ノード(ホストおよびルータ)を接続するために IPv6 自動トンネリングモードを ISATAP として指定します。

デフォルト設定

IPv6 トンネルインターフェイスは設定されていません。

コマンド モード

インターフェイス(トンネル)コンフィギュレーション モード

使用上のガイドライン

IPv6 トンネリングは、IPv4 ルーティング インフラストラクチャでの送信のために、IPv4 パケット内に IPv6 パケットをカプセル化することで実現されます。

tunnel mode ipv6ip コマンドによって IPv6 インターフェイスが IPv6 トンネルとして設定され、tunnel source コマンドによってローカル IPv4 が定義されると、そのインターフェイスがトンネルで自動的に有効になります。

IPv6 トンネルモードが変更されると、そのトンネル上の IPv6 インターフェイスが再度有効になります。これにより、トンネル上の静的 IPv6 設定(グローバル IPv6 アドレス、トンネル経由の静的 IPv6 ルートなど)が削除されます。

トンネルが IPv6 トンネルでなくなるか、トンネルローカル IPv4 アドレスが削除され、新しい IPv4 を選択できない場合、IPv6 トンネル上の IPv6 インターフェイスは無効になります。

手動設定したトンネル

キーワードを指定せずにこのコマンドを使用すると、IPv6 設定トンネルが指定されます。この場合、トンネルエンドポイントは、tunnel source コマンドと tunnel destination コマンドによって手動で設定された 2 つの一意の IPv4 アドレスによって決定されます。手動トンネルでグローバルユニキャスト IPv6 を設定する場合は、ipv6 address eui-64 コマンドのみを使用できます。任意の正しいグローバル 64 ビット IPv6 プレフィックスを設定できます。

トンネルのインターフェイス識別子は 0:0:WWXX:YYZZ であり、WWXX:YYZZ はトンネルのローカル IPv4 アドレスです(RFC 4213)。

6to4 トンネル

6to4 キーワードを指定してこのコマンドを使用すると、手動で設定された一意の IPv4 アドレスによってローカル トンネル エンドポイントのみが決定される自動 6to4 トンネリングを指定できます。

6to4 トンネルの作成中に、スイッチが、6to4 トンネル上に次のものを自動的に作成します。

  • IPv6 インターフェイス

  • ユニキャストグローバル IPv6 アドレス 2002:WWXX:YYZZ::WWXX:YYZZ/64。ここで、WWXX:YYZZ は 32 ビットのローカルトンネル IPv4 アドレスです(RFC 3056)。

  • オンリンクルート 2002::/16

グローバルユニキャスト IPv6 アドレスは、6to4 トンネルでは手動で設定できません。

一意の IPv4 アドレスが、6to4 アドレスプレフィックスにおけるネットワーク層アドレスとして使用されます。ユニキャストグローバル 64 ビット 6to4 IPv6 プレフィックス(RFC 3056)2002:WWXX:YYZZ:SSI::/64(SSI は 16 ビットのサイトサブネット識別子)は、スイッチ上のネイティブ IPv6 インバンドインターフェイスにおけるユニキャストグローバル 6to4 IPv6 アドレスの定義に使用できます。

ISATAP トンネル

isatap キーワードを指定してこのコマンドを使用すると、自動 ISATAP トンネルが指定されます。ISATAP トンネルを使用すると、ネットワーク境界内での IPv6 パケットの転送が可能になります。ISATAP トンネルでは、サイト内の個々の IPv4/IPv6 デュアルスタックホストが、IPv4 インフラストラクチャを使用して IPv6 ネットワークに接続できます。

ISATAP IPv6 アドレスには、任意のユニキャスト/48 プレフィックスを先頭部分として使用できます。最後の 64 ビットはインターフェイス識別子です。この内、上位 32 ビットは固定パターン 0000:5EFE であり、下位 32 ビットにはトンネルエンドポイント IPv4 アドレスが格納されます。

ISATAP トンネルでグローバルユニキャスト IPv6 を設定する場合は、ipv6 address eui-64 コマンドのみを使用できます。

例 1:次に、ISATAP トンネルを設定する例を示します。

switchxxxxxx(config)# interface vlan 1
switchxxxxxx(config-if)# ip address 1.1.1.1 255.255.255.0
switchxxxxxx(config-if)# exit
switchxxxxxx(config)# interface vlan 1
switchxxxxxx(config-if)# tunnel mode ipv6ip isatap
switchxxxxxx(config-if)# tunnel source 1.1.1.1
switchxxxxxx(config-if)# ipv6 address 3ffe:b00:c18:1::/64 eui-64
switchxxxxxx(config-if)# exit

例 2:次に、手動 IPv6 トンネルを設定する例を示します。この例では、トンネルインターフェイス 1 にグローバル IPv6 アドレスが手動で設定されます。トンネルの送信元と接続先も手動で設定されます。

switchxxxxxx(config)# interface tunnel 1
switchxxxxxx(config-if)# tunnel source vlan 1
switchxxxxxx(config-if)# tunnel destination 192.168.30.1
switchxxxxxx(config-if)# tunnel mode ipv6ip
switchxxxxxx(config-if)# exit

例 3:次に、6to4 トンネルを設定する例を示します。

switchxxxxxx(config)# interface vlan 100
switchxxxxxx(config-if)# ip address 192.168.99.1 255.255.255.0
switchxxxxxx(config-if)# exit
switchxxxxxx(config)# interface tunnel 1
switchxxxxxx(config-if)# tunnel source vlan 100
switchxxxxxx(config-if)# tunnel mode ipv6ip 6to4
switchxxxxxx(config-if)# exit
switchxxxxxx(config)# interface vlan 101
switchxxxxxx(config-if)# ipv6 address 2002:c0a8:6301:1::/64 eui-64
switchxxxxxx(config-if)# exit
switchxxxxxx(config)# interface vlan 102
switchxxxxxx(config-if)# ipv6 address 2002:c0a8:6301:2::/64 eui-64
switchxxxxxx(config-if)# exit

tunnel source

トンネルインターフェイスのローカル(発信元)IPv4 アドレスを設定するには、インターフェイス(トンネル)コンフィギュレーション モードで tunnel source コマンドを使用します。トンネルローカルアドレスを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。

構文

tunnel source {auto | ipv4-address | interface-id}

no tunnel source

パラメータ

  • auto:システムの最小 IPv4 アドレスが、ローカル IPv4 アドレス(ローカル トンネル エンドポイントの IPv4 アドレス)として使用されます。

  • ip4-address:ローカル IPv4 アドレス(ローカル トンネル エンドポイントの IPv4 アドレス)として使用する IPv4 アドレスを指定します。

  • interface-id:最小 IPv4 アドレスがローカル IPv4 アドレス(ローカル トンネル エンドポイントの IPv4 アドレス)として使用されるインターフェイス。

デフォルト

送信元アドレスは定義されていません。

コマンド モード

インターフェイス(トンネル)コンフィギュレーション モード

使用上のガイドライン

auto または interface-id オプションを一度設定すると、選択された IPv4 は、定義されるまでトンネルローカル IPv4 アドレスとして使用されます。新しい IPv4 インターフェイスは、次の場合にのみ選択されます。

  • 再起動の後。

  • 使用されている IPv4 がスイッチ設定から削除された。

  • トンネルモードが変更された。

トンネルローカル IPv4 アドレスが変更されると、トンネル上の IPv6 インターフェイスが再度有効になります。これにより、トンネル上の静的 IPv6 設定(グローバル IPv6 アドレス、トンネル経由の静的 IPv6 ルートなど)が削除されます。

auto オプションが設定されている場合、OOB で定義された IP アドレスは、最小 IPv4 アドレスを選択するときに対象になりません。

ip4-address オプションが設定されている場合、OOB で定義されている IPv4 アドレスは設定できません。

interface-id オプションが設定されている場合、OOB を設定できません。

switchxxxxxx(config)# interface tunnel 1
switchxxxxxx(config-if)# tunnel source 120.12.3.4
switchxxxxxx(config-if)# exit

show ipv6 tunnel

IPv6 トンネルに関する情報を表示するには、ユーザ EXEC モードで show ipv6 tunnel コマンドを使用します。

構文

show ipv6 tunnel [all]

パラメータ

  • all:(オプション)スイッチは、トンネルのすべてのパラメータを表示します。このキーワードを設定しない場合、そのタイプに対応するトンネル パラメータのみが表示されます。

コマンド モード

ユーザ EXEC モード

例 1。次に、all キーワードを設定していない場合に、ISATAP トンネルに関する情報を表示する例を示します。

switchxxxxxx# show ipv6 tunnel
Tunnel 1
  Tunnel type                      : Manual
  Tunnel status                    : UP
  Tunnel Local address type        : VLAN 100
  Tunnel Local Ipv4 address        : 192.1.3.4
  Tunnel Remote Ipv4 address       : 192.3.4.5
Tunnel 2
  Tunnel type                      : ISATAP
  Tunnel status                    : UP
  Tunnel Local address type        : auto
  Tunnel Local Ipv4 address        : 192.1.3.4
  Router DNS name                  : ISATAP
  Router IPv4 addresses
    1.1.1.1          Detected
    100.1.1.1        Detected
    14.1.100.1       Not Detected
  Router Solicitation interval     : 10 seconds
Robustness : 2
Tunnel 3
  Tunnel type                      : 6to4
  Tunnel status                    : UP
  Tunnel Local address type        : auto
  Tunnel Local Ipv4 address        : 192.1.3.4

例 2。次の例では、all キーワードが設定されている場合の情報を表示します。

switchxxxxxx# show ipv6 tunnel all
Tunnel 1
  Tunnel type                      : Manual
  Tunnel status                    : UP
  Tunnel Local address type        : VLAN 100
  Tunnel Local Ipv4 address        : 192.1.3.4
  Manual parameters
    Tunnel Remote Ipv4 address     : 192.3.4.5
  ISATAP Parameters
    Router DNS name                : ISATAP
    Router Solicitation interval   : 10 seconds
 Robustness : 2
Tunnel 2
  Tunnel type                      : Manual
  Tunnel status                    : DOWN
  Tunnel Local address type        : auto
  Manual parameters
    Tunnel Remote Ipv4 address     : 0.0.0.0
  ISATAP Parameters
    Tunnel Local Ipv4 address      : 0.0.0.0
    Router DNS name                : ISATAP
    Router Solicitation interval   : 10 seconds
Robustness : 2
Tunnel 3
  Tunnel type                      : ISATAP
  Tunnel status                    : UP
  Tunnel Local address type        : auto
  Manual parameters
    Tunnel Remote Ipv4 address     : 0.0.0.0
  ISATAP Parameters
    Tunnel Local Ipv4 address      : 192.1.3.4
    Router DNS name                : ISATAP
    Router IPv4 addresses
      1.1.1.1          Detected
      100.1.1.1        Detected
      14.1.100.1       Not Detected
    Router Solicitation interval   : 10 seconds
 Robustness : 2