この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この付録では、Catalyst 6500シリーズ モジュールのケーブルおよびコネクタの仕様を紹介します。具体的な内容は次のとおりです。
RJ-21データ バス(DB-21)コネクタは、イーサネット、ファスト イーサネット、または電話回線を、カテゴリ3、カテゴリ5、カテゴリ5e、あるいはカテゴリ6のUTPまたはFTPを使用して、パンチダウン ブロックまたはパッチ パネルに接続します(図 B-1を参照)。
(注) 48ポート10/100BASE-Tスイッチング モジュールには、カテゴリ3のRJ-21 Telcoコネクタおよびケーブルは使用しないでください。カテゴリ3のRJ-21コネクタおよびケーブルを使用すると、ネットワークでキャリア検知エラーが発生します。モジュールのコネクタは、カテゴリ5、カテゴリ5e、またはカテゴリ6のコネクタおよびケーブルに適合する形状になっているため、カテゴリ5、カテゴリ5e、またはカテゴリ6のRJ-21コネクタとケーブルを使用する必要があります。
表 B-1 に、RJ-21コネクタの出力信号を示します。受信信号および送信信号には極性があります。各信号ペアの一方のピンが陽極(+)の信号を伝送し、もう一方のピンが陰極(-)の信号を伝送します。
(注) 表 B-1に、RJ-21コネクタの出力信号を示します。これはモジュールに接続するケーブルのピン割り当てを示すものではありません。
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ピン番号 |
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ピン番号 |
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表 B-2 に、24ポートWS-X6624-FXSアナログ インターフェイス モジュールのRJ-21コネクタのピン割り当てを示します。
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RJ-45コネクタは、カテゴリ3、カテゴリ5、カテゴリ5e、またはカテゴリ6のFTPまたはUTPケーブルを、外部ネットワークからモジュールのインターフェイス コネクタに接続するために使用します(図 B-2を参照)。 表 B-3 に、10/100BASE-Tクロス ケーブル(MDI-X)のコネクタのピン割り当てと信号名を示します。図 B-3は、10/100BASE-Tクロス ケーブルの概略図です。 表 B-4 に、1000BASE-Tクロス ケーブル(MDI-X)のコネクタのピン割り当てと信号名を示します。図 B-4は、1000BASE-Tクロス ケーブルの概略図です。
IP Phoneのインライン パワーでは、カテゴリ5、カテゴリ5e、またはカテゴリ6のケーブルのコネクタ ピン1、2、3、および6を使用して、スイッチから電力(6.3 W)が搬送されます。この方式による電力供給は、イーサネット信号伝送に使用されるものと同じペア線でIP Phone電源が伝送されるので、 ファントム パワー と呼ばれる場合もあります。IP Phone電圧はイーサネット信号とは完全にトランスペアレントであり、イーサネット信号の動作を妨げることはありません。
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図 B-3 ツイストペア10/100Base-Tクロス ケーブルの概略図
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図 B-4 ツイストペア1000Base-Tクロス ケーブルの概略図
Catalyst 6500シリーズ スイッチに付属のアクセサリ キットには、コンソール ポートにコンソール(端末エミュレーション ソフトウェアが稼働しているASCII端末またはPC)またはモデムを接続するために必要なケーブルおよびアダプタが入っています。アクセサリ キットには、次のものが含まれています。
• RJ-45/DB-9メス型DTEアダプタ(ラベルの表示は[Terminal])
• RJ-45/DB-25メス型DTEアダプタ(ラベルの表示は[Terminal])
• RJ-45/DB-25オス型DCEアダプタ(ラベルの表示は[Modem])
これらのケーブルおよびアダプタは、Cisco 2500シリーズ ルータおよびその他のシスコ製品に付属しているものと同じです。
(注) コンソール ポート モード スイッチを押すには、ボールペンの先など、細く尖ったものを使用してください。このスイッチはinの位置に合わせた状態で出荷されます。
スーパバイザ エンジンの前面パネルにあるコンソール ポート モード スイッチを使用すると、次のように、コンソール ポートに端末またはモデムを接続できます。
• モード1 ― スイッチが in の位置。このモードは、RJ-45/RJ-45ロールオーバー ケーブルとDTEアダプタ(ラベルの表示は[Terminal])を使用してコンソール ポートに端末を接続する場合に使用します。
RJ-45/RJ-45ロールオーバー ケーブルとDCEアダプタ(ラベルの表示は[Modem])でコンソール ポートにモデムを接続する場合も、このモードを使用できます。
「コンソール ポート モード1の信号およびピン割り当て」を参照してください。
• モード2 ― スイッチがoutの位置。このモードは、Catalyst 5000ファミリーSupervisor Engine IIIのコンソール ケーブルおよび端末接続に適したアダプタでコンソール ポートに端末を接続する場合に使用します(ケーブルおよびアダプタは別途必要です)。
「コンソール ポート モード2の信号およびピン割り当て」を参照してください。
ケーブルの両端を比較すると、ロールオーバー ケーブルを識別できます。ケーブルの両端を、タブを裏側にして両手で並べて持ったときに、左のプラグの外側にあるピンに接続されたワイヤと、右のプラグの外側にあるピンに接続されたワイヤとが、同じ色になります(図 B-5を参照)。シスコシステムズから購入したケーブルの場合、一方のコネクタではピン1が白で、もう一方のコネクタではピン8が白です(ロールオーバー ケーブルは、ピン1とピン8、ピン2とピン7、ピン3とピン6、ピン4とピン5が反転しています)。
ここでは、モード1(コンソール ポート モード スイッチが in の位置)のコンソール ポートについて、信号およびピン割り当てを示します。
端末エミュレーション ソフトウェアが稼働しているPCにコンソール ポートを接続するには、RJ-45/RJ-45ロールオーバー ケーブルおよびRJ-45/DB-9メス型DTEアダプタ(ラベルの表示は[Terminal])を使用します。 表 B-5 に、非同期シリアル コンソール ポート、RJ-45/RJ-45ロールオーバー ケーブル、RJ-45/DB-9メス型DTEアダプタのピン割り当てを示します。
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コンソール ポートに端末を接続するには、RJ-45/RJ-45ロールオーバー ケーブルおよびRJ-45/DB-25メス型DTEアダプタ(ラベルの表示は[Terminal])を使用します。 表 B-6 に、非同期シリアル コンソール ポート、RJ-45/RJ-45ロールオーバー ケーブル、RJ-45/DB-25メス型DTEアダプタのピン割り当てを示します。
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装置 |
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コンソール ポートにモデムを接続するには、RJ-45/RJ-45ロールオーバー ケーブルおよびRJ-45/DB-25オス型DCEアダプタ(ラベルの表示は[Modem])を使用します。 表 B-7 に、非同期シリアルAUXポート、RJ-45/RJ-45ロールオーバー ケーブル、RJ-45/DB-25オス型DCEアダプタのピン割り当てを示します。
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モデム アダプタ |
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ここでは、モード2(コンソール ポート モード スイッチが out の位置)のコンソール ポートについて、信号およびピン割り当てを示します。 表 B-8 を参照してください。
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1(RTS)4 |
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ここでは、SCおよびMT-RJ光ファイバ コネクタについて説明します。
警告 接続されていない光ファイバ ケーブルやコネクタからは目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光を凝視したり、光機器を使用して直視したりしないでください。
SCシングルモード(ファイバ)コネクタを使用して、光ファイバ モジュール ポートを外部ネットワークに接続します。(図 B-6を参照)。
常に、コネクタを完全にソケットに挿入するようにします。これが特に重要なのは、長距離(1.24マイル[2 km])か、または大幅な減衰の可能性があるネットワークにモジュールを接続する場合です。リンクLEDが点灯しない場合、ネットワーク ケーブルのプラグをはずし、モジュールのソケットにしっかり挿し直してみてください。プラグの前面プレート(光ファイバ開口部の周囲)に塵や油が堆積して減衰が著しくなると、光パワーのレベルが減少してスレッシュホールド レベルを下回り、リンクを形成できない可能性があります。
光ファイバ コネクタのクリーニング方法については、「光ファイバ コネクタのクリーニング」を参照してください。
警告 接続されていない光ファイバ ケーブルやコネクタからは目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光を凝視したり、光機器を使用して直視したりしないでください。
MT-RJ型コネクタは、ポート密度を増加させるために光ファイバ モジュールで使用します(図 B-7を参照)。
MT-RJケーブルをモジュールに接続する際は、コネクタ プラグをソケットにしっかりと押し込むようにしてください。プラグの上部エッジを、ソケット前面の上部エッジとかみ合わせる必要があります。カチッと音が聞こえる場合もありますが、聞こえない場合もあります。プラグを軽く引っ張ってみると、ソケットに固定されたかどうか確認できます。プラグをソケットから切り離すときは、プラグ上部の突起部分を押し(ラッチをはずし)ます。ラッチがはずれる音が聞こえるはずです。注意してプラグをソケットから引き抜きます。
常に、コネクタを完全にソケットに挿入するようにします。これが特に重要なのは、長距離(1.24マイル[2 km])か、または大幅な減衰の可能性があるネットワークにモジュールを接続する場合です。リンクLEDが点灯しない場合、ネットワーク ケーブルのプラグをはずし、モジュールのソケットにしっかり挿し直してみてください。プラグの前面プレート(光ファイバ開口部の周囲)に塵や油が堆積して減衰が著しくなると、光パワーのレベルが減少してスレッシュホールド レベルを下回り、リンクを形成できない可能性があります。
光ファイバ コネクタのクリーニング方法については、「光ファイバ コネクタのクリーニング」を参照してください。
光ファイバ ケーブルをモジュールから切り離す際は、コネクタ本体をつかみます。コネクタのジャケット スリーブをつかまないようにしてください。スリーブをつかんで作業していると、時間が経つにつれてMT-RJコネクタ内の光ファイバ ケーブル終端の完全性が損なわれます。
Supervisor Engine 720アップリンク ポートに搭載のSmall Form-factor Pluggable(SFP)トランシーバ モジュールは、SFPベンダーによってMT-RJコネクタまたはLCコネクタを使用します。図 B-8にLCコネクタを示します。
光ファイバ コネクタのクリーニング方法は、「光ファイバ コネクタのクリーニング」に記載されています。
光ファイバ ケーブルをモジュールから取りはずす際は、コネクタ本体をつかみます。コネクタのジャケット スリーブをつかまないようにしてください。スリーブをつかんで作業していると、時間が経つにつれてMT-RJコネクタ内の光ファイバ ケーブル終端の完全性が損なわれます。
光ファイバ コネクタは、2本の光ファイバを接続するために使用します。これらのコネクタを通信システムで使用する場合、正しく接続することが極めて重要です。
光ファイバ コネクタは、電気コネクタやマイクロ波コネクタとは異なります。光ファイバ システムでは、光は極めて狭い光ファイバ コアを通じて伝送されます。光ファイバ コアは多くの場合、MMF(マルチモード光ファイバ)では直径62.5ミクロン以下、SMF(シングルモード光ファイバ)では直径8.3~10ミクロンなので、塵の粒子その他がファイバ コアの表面に付着すると、2つのコアが接するコネクタ インターフェイスのパフォーマンスが低下する可能性があります。コネクタは正確に整列させ、コネクタ インターフェイスに絶対に異物が入らないようにする必要があります。
光ファイバ コネクタをクリーニングするには、CLETOPカセット クリーナ(SCコネクタにはタイプA、MT-RJコネクタにはタイプB)を使用し、マニュアルに従って作業します。CLETOPカセット クリーナが使用できない場合は、以下の手順に従います。
ステップ 1 コネクタのフェルールと端面を、アルコール パッドでていねいに拭きます。パッドを端面全体に接触させるようにします。5秒待って表面を乾かしてから、同じ作業を繰り返します。
ステップ 2 缶入りでオイルフリーの乾燥圧縮空気を吹き付けて、コネクタを乾燥させます。
ステップ 3 ルーペまたは検査用の顕微鏡を使用して、フェルールを検査します。異物を発見した場合は、クリーニング手順を繰り返します。
システム内部に使用されたコネクタはメーカーによりクリーニングされ、正しい方法でアダプタに接続されています。クリーニング済みのコネクタを使用し、上記の指示に従い、以下の注意事項を守れば、システムはエラー無しに動作するはずです。
• コネクタはレンズ ティッシュを使ってクリーニングしてから、アダプタに接続します。純アルコールを使って汚れを取り除いてください。
• コネクタ アダプタの内部はクリーニングしないでください。
• 光ファイバ コネクタをアダプタに接続する際は、無理に押し込んだり、急いで作業したりしないでください。
• シャーシをクリーニングしている間は、コネクタ アダプタを保護して、内部の汚染を防止してください。
• コネクタを使用しないときはコネクタとアダプタを保護し、アダプタ内部やコネクタ表面が汚れないようにしてください。
(注) 表面に汚れや曇りがある場合は、アルコール パッドのきれいな面を使用して作業を繰り返してください。