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この章では、Catalyst 6000シリーズ スイッチ、Catalyst 6500シリーズ スイッチ、スーパバイザ エンジン、およびスイッチング モジュールについて説明します。具体的な内容は、次のとおりです。
• 「イーサネットおよびファスト イーサネット スイッチング モジュール」
• 「FlexWANモジュール(WS-X6182-2PA)」
• 「マルチレイヤ スイッチ モジュール(WS-X6302-MSM)」
• 「ファイアウォール サービス モジュール(WS-SVC-FWM-1-K9)」
• 「IPSec VPNアクセラレーション サービス モジュール(WS-SVC-IPSEC-1)」
• 「コンテンツ スイッチング モジュール(WS-X6066-SLB-APC)」
Catalyst 6000シリーズ スイッチには、次の2つのシャーシがあります。
これらの高性能モジュール型フレームベース スイッチは、キャンパス バックボーン環境とサーバ集中環境の両方で、高密度のファスト イーサネットおよびギガビット イーサネットをサポートします。Catalyst 6006およびCatalyst 6009スイッチには、32 Gbpsのスイッチング容量があります。両方のプラットフォームで、同じスーパバイザ エンジン、スイッチング モジュール、およびソフトウェアを共用できます。また、スーパバイザ エンジン、電源装置、およびポート インターフェイスは冗長構成が可能です。
ATM LAN Emulation(LANE;LANエミュレーション)およびMultiprotocol over ATM(MPOA)のサポートは、ATMデュアルPHY OC-12 LANE/MPOAモジュールで提供されます。
(注) スーパバイザ エンジンとモジュールの特定の組み合わせは、ご使用のシャーシでサポートされない場合があります。サポートされていないモジュールとスーパバイザ エンジンに関する具体的な情報については、システムで稼働するソフトウェア バージョンのリリース ノートを参照してください。
(注) このマニュアルでは、特に記載されていないかぎり、「スーパバイザ エンジン」はSupervisor Engine I、Supervisor Engine II、およびSupervisor Engine 720を表します。
(注) アップリンク ポートはスタンバイ モードの冗長スーパバイザ エンジンで完全に機能します。
Catalyst 6000シリーズ スイッチは、次のハードウェアをサポートします。
• 2つのギガビット インターフェイス アップリンクを備えたスーパバイザ エンジン、および省略可能な冗長スーパバイザ エンジン
(注) Catalyst 6006およびCatalyst 6009スイッチは、Supervisor Engine 720をサポートしていません。
1つのシャーシに搭載する2つのスーパバイザ エンジンは、完全に同一でなければなりません。Catalyst 6000シリーズ スイッチの冗長スーパバイザ エンジンは、次の3つのいずれかに構成できます。
–Multilayer Switch Feature Card(MSFC;マルチレイヤ フィーチャ カード)とPolicy Feature Card(PFC;ポリシー フィーチャ カード)が搭載されていない2つのスーパバイザ エンジン
–PFCドータカードがそれぞれ1枚搭載された2つのスーパバイザ エンジン
–MSFCおよびPFCドータカードがそれぞれ1枚ずつ搭載された2つのスーパバイザ エンジン
• 任意の組み合わせの追加スイッチング モジュール(イーサネット、ファスト イーサネット、ギガビット イーサネット、およびATM)
–Catalyst 6006の場合は、5つの追加スイッチング モジュール
–Catalyst 6009の場合は、8つの追加スイッチング モジュール
(注) スイッチ ファブリック モジュールは、Catalyst 6000シリーズ スイッチではサポートされません。
Catalyst 6500シリーズ スイッチには、次の5つのシャーシがあります。
Catalyst 6506、Catalyst 6509、Catalyst 6509-NEB、およびCatalyst 6513スイッチは、32~256 Gbpsまで拡張可能なバックプレーン アーキテクチャをサポートしています。Catalyst 6503スイッチのバックプレーン アーキテクチャは、32 Gbpsのみです。
Catalyst 6500シリーズ スイッチは、次のハードウェアをサポートします。
• 2つのギガビット インターフェイス アップリンクを備えたスーパバイザ エンジン、および省略可能な冗長スーパバイザ エンジン
(注) Supervisor Engine 720にも10/100/1000 Mbpsアップリンク ポートが1つあります。
1つのシャーシに搭載する2つのスーパバイザ エンジンは、完全に同一でなければなりません。Catalyst 6500シリーズ スイッチの冗長スーパバイザ エンジンは、次の3つのいずれかに構成できます。
–MSFCとPFCが搭載されていない2つのスーパバイザ エンジン
–PFCドータカードがそれぞれ1枚搭載された2つのスーパバイザ エンジン
–MSFCおよびPFCドータカードがそれぞれ1枚ずつ搭載された2つのスーパバイザ エンジン
(注) Catalyst 6513スイッチでは、Supervisor Engine IIまたはSupervisor Engine 720のどちらかが必要です。
–Catalyst 6503スイッチの場合は、2つの追加スイッチング モジュール
–Catalyst 6506スイッチの場合は、5つの追加スイッチング モジュール
–Catalyst 6509およびCatalyst 6509-NEBスイッチの場合は、8つの追加スイッチング モジュール
–Catalyst 6513スイッチの場合は、12の追加スイッチング モジュール
(注) スーパバイザ エンジンとモジュールの特定の組み合わせは、ご使用のシャーシでサポートされない場合があります。サポートされていないモジュールとスーパバイザ エンジンに関する具体的な情報については、システムで稼働するソフトウェア バージョンのリリース ノートを参照してください。
(注) Supervisor Engine 720の場合は、高速ファン トレイを取り付け、さらに2500 W以上の電源装置を取り付ける必要があります。
• スイッチ ファブリック モジュール(WS-C6500-SFMまたはWS-X6500-SFM2)
–スイッチ ファブリック モジュールをサポートするのはSupervisor Engine IIだけです。
–Supervisor Engine 720は、スイッチ ファブリック モジュールをサポートしません。
–WS-C6500-SFMまたはWS-X6500-SFM2スイッチ ファブリック モジュールは、Catalyst 6506、Catalyst 6509、およびCatalyst 6509-NEBスイッチのスロット5に搭載できます。冗長スイッチ ファブリック モジュールはスロット6に搭載できます。
–Catalyst 6513スイッチのスロット7に搭載できるのは、WS-X6500-SFM2スイッチ ファブリック モジュールのみです。冗長WS-X6500-SFM2スイッチ ファブリック モジュールはスロット8に搭載できます。
(注) 冗長性を確保するために、冗長スイッチ ファブリック モジュールを1台搭載できます。最初に搭載したモジュールはプライマリ モジュールとして機能します。2つのスイッチ ファブリック モジュールを同時に搭載した場合は、スロット5またはスロット7に搭載されたモジュールがプライマリ モジュールとして、スロット6またはスロット8に搭載されたモジュールがバックアップとして機能します。スロット5またはスロット7のモジュールをリセットすると、スロット6またはスロット8のモジュールがプライマリ モジュールとなります。
• 同一のCatalyst 6506、Catalyst 6509、またはCatalyst 6509-NEBシャーシにおける、SFM(WS-C6500-SFM)とSFM2(WS-X6500-SFM2)の併用。
表 1-1 に、Catalyst 6500シリーズ スイッチの主な機能の一部を示します。
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スイッチでサポートされる機能の詳細については、『 Catalyst 6500 Series Switch Software Configuration Guide 』または『 Catalyst 6500 Series IOS Switch Software Configuration Guide 』を参照してください。 |
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• コア スイッチング ロジック用のアップグレード可能なモジュール型フィーチャ モジュール • GBICをサポートするモジュール型ギガビット イーサネット ポート×21 |
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• ホットスワップ対応のスーパバイザ エンジン×2をサポート • 冗長スーパバイザ エンジンおよびスイッチング モジュールに対応する高速スイッチオーバー • 完全冗長構成の負荷分散型AC入力電源装置またはDC入力電源装置×2をサポート • ホットスワップ可能なファン アセンブリ。高速ファン トレイも使用可能4 |
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モジュール(冗長スーパバイザ エンジンがある場合はスーパバイザ エンジンも含む)およびファンは、システム電源を切ったり、他のソフトウェアやインターフェイスをシャットダウンしたりしなくても交換できます。 |
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• スーパバイザ エンジンのEEPROM5コンポーネントには、モジュールのシリアル番号、部品番号、コントローラ タイプ、ハードウェア リビジョン、設定情報など、モジュール固有の情報が保管されます。 • デフォルトのシステム ソフトウェア用の128 MB DRAM(Supervisor Engine IA)、128 MB DRAM(Supervisor Engine II)、または256 MB DRAM(Supervisor Engine IIU) • 16 MB(Supervisor Engine I)、32 MB(Supervisor Engine II)、または64 MB(Supervisor Engine 720)フラッシュ メモリがソフトウェア イメージを格納して実行します。 • PCフラッシュ ― オプションのフラッシュPCカード、CompactFrashカード、またはMicroDrive用にスロットが1つまたは2つ用意されています。この追加メモリを使用して、ソフトウェア イメージやコンフィギュレーション ファイルを保存および実行するか、I/Oデバイスとして使用します。 • フラッシュ ファイル システム ― フラッシュ メモリにはファイル システムが組み込まれています。各種コマンド( cd 、 pwd 、 dir 、および delete など)を使用して、このファイル システムを管理できます。ファイル システムには、次のデバイスが含まれます。 |
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ここでは、Supervisor Engine I、Supervisor Engine II、およびSupervisor Engine 720の機能について説明します。具体的な内容は次のとおりです。
• 「LED」
(注) Catalyst 6513スイッチでは、Supervisor Engine IIまたはSupervisor Engine 720のどちらかが必要です。
スーパバイザ エンジンの構成を、 表 1-2 に示します。
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• Supervisor Engine IA、デュアル1000BASE-X GBICアップリンク、PFCおよびMSFC2ドータカード |
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• Supervisor Engine IA、デュアル1000BASE-X GBICアップリンク、PFCおよびMSFCドータカード |
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• Supervisor Engine II、デュアル1000BASE-X GBICアップリンク、ファブリック対応、PFC2およびMSFC2、スーパバイザ エンジンで128 MB、MSFC2で128 MBをサポート |
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• Supervisor Engine II、デュアル1000BASE-X GBICアップリンク、ファブリック対応、PFC2およびMSFC2、スーパバイザ エンジンで256 MB、MSFC2で256 MBをサポート |
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• Supervisor Engine II、デュアル1000BASE-X GBICアップリンク、ファブリック対応、PFC2をサポート |
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Supervisor Engine 7207 |
• イーサネット アップリンク ポート×2:ポート1はギガビットSmall Form-factor Pluggable(SFP)モジュールをサポート、ポート2はギガビットSFPまたは10/100/1000 Mbps RJ-45で設定可能 • CompactFlash Type IIスロット×2(DISK 0およびDISK 1) • 6スロットおよび9スロット シャーシではスロット5または6に、13スロット シャーシではスロット7または8に搭載 • Policy Feature Card 3A(PFC3A) • 64 MBブートフラッシュ デバイスおよび512 MB DRAM搭載のMultilayer Switch Feature Card 3(MSFC3) |
6.Catalyst 6513スイッチは、Supervisor Engine Iをサポートしていません。 7.スーパバイザ エンジンとモジュールの特定の組み合わせは、ご使用のシャーシでサポートされない場合があります。サポートされていないモジュールとスーパバイザ エンジンに関する具体的な情報については、システムで稼働するソフトウェア バージョンのリリース ノートを参照してください。 |
図 1-1にSupervisor Engine Iの前面パネル、図 1-2にSupervisor Engine IIの前面パネル、図 1-3 にSupervisor Engine 720の前面パネルの構成要素を示します。
図 1-1 Supervisor Engine Iの前面パネルの構成要素
図 1-2 Supervisor Engine IIの前面パネルの構成要素
図 1-3 Supervisor Engine 720の前面パネルの構成要素
スーパバイザ エンジンの前面パネルのLEDから、スーパバイザ エンジン、モジュール、電源装置、およびファン アセンブリの状態がわかります。 表 1-3 に、各LEDの表示および意味を示します。
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SYSTEM8 |
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スイッチが動作している場合、スイッチ負荷メータは、バックプレーンを通過するトラフィックの現在の負荷をおおよその割合で示します。 |
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(注) リセット ボタンを押すには、ボールペンの先など、細く尖ったものを使用してください。
コンソール ポートは、(コンソール端末を使用して)ローカルに、または(モデムを使用して)リモートから、スイッチにアクセスすることができます。コンソール ポートは、ハードウェア フロー制御およびRJ-45コネクタを使用する、EIA/TIA-232非同期シリアル ポートです。
(注) EIA/TIA-232およびEIA/TIA-449は、RS-232およびRS-449推奨標準規格とされていましたが、現在はEIA(米国電子工業会)およびTIA(米国電気通信工業会)により標準規格として承認されています。
コンソール ポートについての詳細は、「コンソール ポートへの接続 --スーパバイザ エンジンのみ」を参照してください。
コンソール ポート モード スイッチを使用すると、Catalyst 5000ファミリーSupervisor Engine IIIのコンソール ケーブル、あるいはCatalyst 6000シリーズまたはCatalyst 6500シリーズ スイッチに付属しているコンソール ケーブルおよびアダプタを使用して、スーパバイザ エンジンに端末を接続できます。
(注) スイッチに付属しているケーブルおよびアダプタは、Cisco 2500シリーズ ルータ(およびその他のシスコ製品)で使用しているものと同じです。
また、スイッチに付属しているケーブルとアダプタを使用してコンソール ポートにモデムを接続することもできます。
(注) コンソール ポート モード スイッチを押すには、ボールペンの先など、細く尖ったものを使用してください。
コンソール ポート モード スイッチは、次のように使用します。
• モード1 ― スイッチが in の位置(出荷時のデフォルト)。このモードは、スイッチに付属しているコンソール ケーブルおよびData Terminal Equipment(DTE;データ端末装置)アダプタ([Terminal]のラベル)を使用して、コンソール ポートに端末を接続する場合に使用します。
スイッチに付属のコンソール ケーブルとData Communication Equipment(DCE;データ通信装置)アダプタ([Modem]のラベル)を使用して、コンソール ポートにモデムを接続する場合もこのモードにします。
• モード2 ― スイッチが out の位置。このモードは、Catalyst 5000ファミリーSupervisor Engine IIIのコンソール ケーブル(別売)を使用してコンソール ポートに端末を接続する場合に使用します。
コンソール ポートの詳しい使用方法については、「コンソール ポートへの接続 --スーパバイザ エンジンのみ」を参照してください。
フラッシュPCカード(PCMCIA)スロットには、追加のフラッシュ メモリとして、フラッシュPCカードを搭載できます。このフラッシュ メモリは、ソフトウェア イメージの保存および実行に使用したり、I/Oデバイスとして機能させることができます。
(注) このマニュアルでは、「PCMCIAカード」の代わりに「フラッシュPCカード」という用語を使用します。
フラッシュPCカードの詳しい使用方法については、「フラッシュPCカードの使用法」を参照してください。
Supervisor Engine 720には2つのPCMCIAスロットがあります。DSIK 0と表示されているスロットは、CompactFlashカードのみをサポートします。CompactFlashカードは、容量が64 MB、128 MB、および256 MBのものがあります。DISK 1と表示されているスロットでは、CompactFlashカードまたは 1 GB MicroDriveをサポートします。
スーパバイザ エンジンには、ギガビット イーサネット ポートが2つあり、銅線、SX(短波)、LX/LH(長波/長距離)、およびZX(超長距離)、およびCoarse Wave Division Multiplexer(CWDM) GBIC(ギガビット インターフェイス コンバータ)を任意の組み合わせで使用できます。2つの1000BASE-Xギガビット イーサネット ポートの動作モードは、全二重モードのみです。
(注) スーパバイザ エンジンを2つ使用する冗長構成の場合、冗長(スタンバイ)スーパバイザ エンジンのアップリンク ポートはアクティブで、シャーシの他のポートと同様、通常のトラフィックに使用できます。
各ポートの詳細については、「アップリンク ポートへの接続 -- スーパバイザ エンジンのみ」を参照してください。
Supervisor Engine 720には2つのアップリンク ポートがあります。PORT 1と表示されているポートでは、SFPモジュールを搭載しておく必要があります。このポートは1 Gbpsで動作します。PORT 2の表示のあるポートには2つのコネクタがあり、SFP 1 Gbpsポート コネクタまたは10/100/1000BASE-T RJ-45コネクタのいずれかです。
(注) この章では、特に明記しないかぎり、Catalyst 6500 シリーズ モジュールとは、Catalyst 6000シリーズ スイッチ シャーシ(Catalyst 6006およびCatalyst 6009スイッチ)、Catalyst 6500 シリーズ スイッチ シャーシ(Catalyst 6503、Catalyst 6506、Catalyst 6509、Catalyst 6509-NEB、およびCatalyst 6513スイッチ)のいずれにも搭載可能なモジュールを指します。
(注) スーパバイザ エンジンとモジュールの特定の組み合わせは、ご使用のシャーシでサポートされない場合があります。サポートされていないモジュールとスーパバイザ エンジンに関する具体的な情報については、システムで稼働するソフトウェア バージョンのリリース ノートを参照してください。
ここでは、Catalyst 6500シリーズのイーサネットおよびファスト イーサネット スイッチング モジュールについて説明します。
• 「24ポート10BASE-FLイーサネット スイッチング モジュール(WS-X6024-10FL-MT)」
• 「48ポート10/100/1000BASE-Tイーサネット スイッチング モジュール(WS-X6148-GE-TX)」
• 「48ポート10/100/1000BASE-Tイーサネット スイッチング モジュール(WS-X6148V-GE-TX)」
• 「48ポート10/100BASE-Tイーサネット スイッチング モジュール(WS-X6148-RJ21V)」
• 「48ポート10/100BASE-Tイーサネット スイッチング モジュール(WS-X6148-RJ45V)」
• 「24ポート100BASE-FXイーサネット スイッチング モジュール(WS-X6224-100FX-MT)」
• 「48ポート10/100BASE-Tイーサネット スイッチング モジュール(WS-X6248-RJ45)」
• 「48ポート10/100BASE-Tイーサネット スイッチング モジュール(WS-X6248-TEL)」
• 「48ポート10/100BASE-Tイーサネット スイッチング モジュール(WS-X6248A-TEL)」
• 「24ポート100BASE-FXイーサネット スイッチング モジュール(WS-X6324-100FX-MM)」
• 「24ポート100BASE-FXイーサネット スイッチング モジュール(WS-X6324-100FX-SM)」
• 「48ポート10/100BASE-Tイーサネット スイッチング モジュール(WS-X6348-RJ21V)」
• 「48ポート10/100BASE-Tイーサネット スイッチング モジュール(WS-X6348-RJ-45)」
• 「48ポート10/100BASE-Tイーサネット スイッチング モジュール(WS-X6348-RJ45V)」
• 「24ポート100BASE-FXファブリック対応イーサネット スイッチング モジュール(WS-X6524-100FX-MM)」
• 「48ポート10/100/1000BASE-Tイーサネット スイッチング モジュール(WS-X6548-GE-TX)」
• 「48ポート10/100/1000BASE-Tイーサネット スイッチング モジュール(WS-X6548V-GE-TX)」
• 「48ポート10/100BASE-Tファブリック対応イーサネット スイッチング モジュール(WS-X6548-RJ-21)」
• 「48ポート10/100BASE-Tファブリック対応イーサネット スイッチング モジュール(WS-X6548-RJ-45)」
表 1-4 に、イーサネットおよびファスト イーサネット スイッチング モジュールの特性を示します。
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パワー 11 |
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オプション2 |
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オプション12 |
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オプション2 |
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12.オプションでInline Power Field Upgrade Module(WS-F6K-VPWR=)をサポートします。 |
24ポート10BASE-FLスイッチング モジュール(WS-X6024-10FL-MT)には、全二重または半二重の10 Mbpsスイッチング ポートが24個あります(図 1-4を参照)。このモジュールには、MMF(マルチモード光ファイバ)ケーブル接続用にMT-RJコネクタが24個あります。
このモジュールのQoSポート アーキテクチャ(RX/TX)は、 1q4t/2q2t です。
(注) このモジュールは、クラス1レーザー製品です。レーザーの取り扱いに関する注意事項は、『Regulatory Compliance and Safety Information for the Catalyst 6500 Series Switches』を参照してください。
図 1-4 24ポート10BASE-FLイーサネット スイッチング モジュール(WS-X6024-10FL-MT)
前面パネルのSTATUSおよびLINK LEDに、モジュールおよび各ポート接続に関するステータス情報が表示されます。各LEDについては、表 1-6を参照してください。
48ポート10/100/1000BASE-Tスイッチング モジュール(WS-X6148-GE-TX)には、全二重または半二重の10/100/1000 Mbps自動検知式スイッチング ポートが48個あります(図 1-5を参照)。このモジュールには、カテゴリ3、カテゴリ5、カテゴリ5e、またはカテゴリ6のUTPケーブルを使用できるRJ-45コネクタが48個あります。このモジュールは、インライン パワー ドータカードでアップグレードしてIP Phoneをサポートできます。
図 1-5 48ポート10/100/1000BASE-Tイーサネット スイッチング モジュール(WS-X6516-GE-TX)
前面パネルのSTATUSおよびLINK LEDに、モジュールおよび各ポート接続に関するステータス情報が表示されます。各LEDについては、表 1-6を参照してください。
48ポート10/100/1000BASE-Tスイッチング モジュール(WS-X6148V-GE-TX)には、全二重または半二重の10/100/1000 Mbps自動検知式スイッチング ポートが48個あります(図 1-6を参照)。このモジュールには、カテゴリ3、カテゴリ5、カテゴリ5e、またはカテゴリ6のUTPケーブルを使用できるRJ-45コネクタが48個あります。製品番号内の「V」は、モジュールがインライン パワー ドータカードを搭載していることを示します。音声ドータカードを取り付けると、モジュールは各ポート上でIP Phone機能を提供します。
• インライン パワー ― 最大328フィート(100 m)の標準カテゴリ5、カテゴリ5e、またはカテゴリ6 UTPケーブルを通じて、スイッチからIP Phoneに48 VDCを供給します。インライン パワーでは、ケーブルの4ペアのうちペア2および3(ピン1、2、3、6)を使用して、スイッチから電力(6.3 W)が搬送されます。この方式による電力供給は、イーサネット信号伝送に使用されるものと同じ2ペアで電源信号が伝送されるので、 ファントム パワー と呼ばれる場合もあります。電源信号はイーサネット信号とは完全にトランスペアレントであり、イーサネット信号の動作を妨げることはありません。
• 電話機の検出 ― IP Phoneが接続されると自動的に検出し、電話機にインライン パワーを供給します。
• AUX VLAN ― スイッチとIP Phoneの間で標準ベースのVLANタギング メカニズムとしてIEEE 802.1Qを使用し、IP Phoneの自動VLAN設定機能を提供します。
このモジュールのQoSポート アーキテクチャ(RX/TX)は、 1q4t/2q2t です。
図 1-6 48ポート10/100/1000BASE-Tイーサネット スイッチング モジュール(WS-X6148V-GE-TX)
前面パネルのSTATUSおよびLINK LEDに、モジュールおよび各ポート接続に関するステータス情報が表示されます。各LEDについては、表 1-6を参照してください。
48ポート10/100BASE-Tスイッチング モジュール(WS-X6148-RJ21V)には、全二重または半二重の10/100 Mbps自動検知式スイッチング ポートが48個あります(図 1-7を参照)。このモジュールには、カテゴリ3、カテゴリ5、カテゴリ5e、またはカテゴリ6のUTPケーブルを使用できるRJ-21コネクタが4個(コネクタあたり12ポート)あります。製品番号内の「V」は、モジュールがインライン パワー ドータカード(WS-F6K-VPWR)を搭載していることを示します。WS-F6K-VPWRドータカードを取り付けると、モジュールは各ポート上でIP Phone機能を提供します。
• インライン パワー ― 最大328フィート(100 m)の標準カテゴリ5、カテゴリ5e、またはカテゴリ6 UTPケーブルを通じて、スイッチからIP Phoneに48 VDCを供給します。インライン パワーでは、ケーブルの4ペアのうちペア2および3(ピン1、2、3、6)を使用して、スイッチから電力(6.3 W)が搬送されます。この方式による電力供給は、イーサネット信号伝送に使用されるものと同じ2ペアで電源信号が伝送されるので、 ファントム パワー と呼ばれる場合もあります。電源信号はイーサネット信号とは完全にトランスペアレントであり、イーサネット信号の動作を妨げることはありません。
• 電話機の検出 ― IP Phoneが接続されると自動的に検出し、電話機にインライン パワーを供給します。
• AUX VLAN ― スイッチとIP Phoneの間で標準ベースのVLANタギング メカニズムとしてIEEE 802.1Qを使用し、IP Phoneの自動VLAN設定機能を提供します。
このモジュールのQoSポート アーキテクチャ(RX/TX)は、 1q4t/2q2t です。
図 1-7 48ポート10/100BASE-Tイーサネット スイッチング モジュール(WS-X6148-RJ21V)
前面パネルのSTATUS、PHONE、およびポートLEDに、モジュールおよび各ポート接続に関するステータス情報が表示されます。各LEDについては、表 1-6を参照してください。
48ポート10/100BASE-Tスイッチング モジュール(WS-X6148-RJ45V)には、全二重または半二重の10/100 Mbps自動検知式スイッチング ポートが48個あります(図 1-8を参照)。このモジュールには、カテゴリ3、カテゴリ5、カテゴリ5e、またはカテゴリ6のUTPケーブルを使用できるRJ-45コネクタが48個あります。製品番号内の「V」は、モジュールがインライン パワー ドータカード(WS-F6K-VPWR)を搭載していることを示します。WS-F6K-VPWRドータカードを取り付けると、モジュールは各ポート上でIP Phone機能を提供します。
• インライン パワー ― 最大328フィート(100 m)の標準カテゴリ5、カテゴリ5e、またはカテゴリ6 UTPケーブルを通じて、スイッチからIP Phoneに48 VDCを供給します。インライン パワーでは、ケーブルの4ペアのうちペア2および3(ピン1、2、3、6)を使用して、スイッチから電力(6.3 W)が搬送されます。この方式による電力供給は、イーサネット信号伝送に使用されるものと同じ2ペアで電源信号が伝送されるので、 ファントム パワー と呼ばれる場合もあります。電源信号はイーサネット信号とは完全にトランスペアレントであり、イーサネット信号の動作を妨げることはありません。
• 電話機の検出 ― IP Phoneが接続されると自動的に検出し、電話機にインライン パワーを供給します。
• AUX VLAN ― スイッチとIP Phoneの間で標準ベースのVLANタギング メカニズムとしてIEEE 802.1Qを使用し、IP Phoneの自動VLAN設定機能を提供します。
このモジュールのQoSポート アーキテクチャ(RX/TX)は、 1q4t/2q2t です。
図 1-8 48ポート10/100BASE-Tイーサネット スイッチング モジュール(WS-X6148-RJ45V)
前面パネルのSTATUS、PHONE、およびポートLEDに、モジュールおよび各ポート接続に関するステータス情報が表示されます。各LEDについては、表 1-6を参照してください。
24ポート100BASE-FXイーサネット スイッチング モジュール
(WS-X6224-100FX-MT)には、全二重または半二重の100 Mbpsスイッチング ポートが24個あります(図 1-9を参照)。各ポートは、MMF光ケーブル接続用のMT-RJ光コネクタを備えています。
(注) このモジュールは、クラス1レーザー製品です。レーザーの取り扱いに関する注意事項は、『Regulatory Compliance and Safety Information for the Catalyst 6500 Series Switches』を参照してください。
このモジュールのQoSポート アーキテクチャ(RX/TX)は、 1q4t/2q2t です。
図 1-9 24ポート100BASE-FXイーサネット スイッチング モジュール(WS-X6224-100FX-MT)
前面パネルのSTATUSおよびポートLEDに、モジュールおよび各ポート接続に関するステータス情報が表示されます。各LEDについては、表 1-6を参照してください。
48ポート10/100BASE-Tイーサネット スイッチング モジュール(WS-X6248-RJ45)には、全二重または半二重の10/100 Mbps自動検知式スイッチング ポートが48個あります(図 1-10図 1-10を参照)。この48のポートは、カテゴリ3、カテゴリ5、カテゴリ5e、あるいはカテゴリ6のUTPまたはFTPケーブル用のRJ-45コネクタを備えています。
このモジュールのQoSポート アーキテクチャ(RX/TX)は、 1q4t/2q2t です。
図 1-10 48ポート10/100BASE-Tイーサネット スイッチング モジュール(WS-X6248-RJ45)
前面パネルのLEDに、モジュールおよび各ポート接続に関するステータス情報が表示されます。各LEDについては、表 1-6を参照してください。
48ポート10/100BASE-Tイーサネット スイッチング モジュール(WS-X6248-TEL)には、全二重または半二重の10/100 Mbps自動検知式スイッチング ポートが48個あります(図 1-10図 1-11を参照)。4個のRJ-21コネクタ(コネクタあたり12ポート)は、カテゴリ3、カテゴリ5、カテゴリ5e、あるいはカテゴリ6のUTPまたはFTPケーブルを使用してネットワークに接続できます。
このモジュールのQoSポート アーキテクチャ(RX/TX)は、 1q4t/2q2t です。
図 1-11 48ポート10/100BASE-Tイーサネット スイッチング モジュール(WS-X6248-TEL)
前面パネルのSTATUSおよびポートLEDに、モジュールおよび各ポート接続に関するステータス情報が表示されます。各LEDについては、表 1-6を参照してください。
48ポート10/100BASE-Tイーサネット スイッチング モジュール
(WS-X6248A-TEL)図 1-10には、全二重または半二重の10/100 Mbps自動検知式スイッチング ポートが48個あります(図 1-12を参照)。WS-X6248A-TELイーサネット モジュールは、WS-X6248-TELイーサネット モジュールより大きなバッファを備えています。4個のRJ-21コネクタ(コネクタあたり12ポート)は、カテゴリ3、カテゴリ5、カテゴリ5e、あるいはカテゴリ6のUTPまたはFTPケーブルを使用してネットワークに接続できます。
このモジュールのQoSポート アーキテクチャ(RX/TX)は、 1q4t/2q2t です。
図 1-12 48ポート10/100BASE-Tイーサネット スイッチング モジュール(WS-X6248A-TEL)
前面パネルのSTATUSおよびポートLEDに、モジュールおよび各ポート接続に関するステータス情報が表示されます。各LEDについては、表 1-6を参照してください。
24ポート100BASE-FXスイッチング モジュール(WS-X6324-100FX-MM)には、全二重または半二重の100 Mbpsスイッチング ポートが24個あります(図 1-13を参照)。このモジュールには、MMFケーブル接続用にMT-RJコネクタが24個あります。
(注) このモジュールは、クラス1レーザー製品です。レーザーの取り扱いに関する注意事項は、『Regulatory Compliance and Safety Information for the Catalyst 6500 Series Switches』を参照してください。
このモジュールのQoSポート アーキテクチャ(RX/TX)は、 1q4t/2q2t です。
図 1-13 24ポート100BASE-FXイーサネット スイッチング モジュール(WS-X6324-100FX-MM)
前面パネルのSTATUSおよびLINK LEDに、モジュールおよび各ポート接続に関するステータス情報が表示されます。各LEDについては、表 1-6を参照してください。
24ポート100BASE-FXイーサネット スイッチング モジュール
(WS-X6324-100FX-SM)には、全二重または半二重の100 Mbpsスイッチング ポートが24個あります(図 1-14を参照)。このモジュールには、SMF(シングルモード光ファイバ)ケーブル接続用にMT-RJコネクタが24個あります。
(注) このモジュールは、クラス1レーザー製品です。レーザーの取り扱いに関する注意事項は、『Regulatory Compliance and Safety Information for the Catalyst 6500 Series Switches』を参照してください。
このモジュールのQoSポート アーキテクチャ(RX/TX)は、 1q4t/2q2t です。
図 1-14 24ポート100BASE-FXイーサネット スイッチング モジュール(WS-X6324-100FX-SM)
前面パネルのSTATUSおよびLINK LEDに、モジュールおよび各ポート接続に関するステータス情報が表示されます。各LEDについては、表 1-6を参照してください。
48ポート10/100BASE-Tスイッチング モジュール(WS-X6348-RJ21V)には、全二重または半二重の10/100 Mbps自動検知式スイッチング ポートが48個あります(図 1-15を参照)。このモジュールには、カテゴリ3、カテゴリ5、カテゴリ5e、またはカテゴリ6のUTPケーブルを使用できるRJ-21コネクタが4個(コネクタあたり12ポート)あります。製品番号内の「V」は、モジュールがインライン パワー ドータカード(WS-F6K-VPWR)を搭載していることを示します。WS-F6K-VPWRドータカードを取り付けると、モジュールは各ポート上でIP Phone機能を提供します。
• インライン パワー ― 最大328フィート(100 m)の標準カテゴリ5、カテゴリ5e、またはカテゴリ6 UTPケーブルを通じて、スイッチからIP Phoneに48 VDCを供給します。インライン パワーでは、ケーブルの4ペアのうちペア2および3(ピン1、2、3、6)を使用して、スイッチから電力(6.3 W)が搬送されます。この方式による電力供給は、イーサネット信号伝送に使用されるものと同じ2ペアで電源信号が伝送されるので、 ファントム パワー と呼ばれる場合もあります。電源信号はイーサネット信号とは完全にトランスペアレントであり、イーサネット信号の動作を妨げることはありません。
• 電話機の検出 ― IP Phoneが接続されると自動的に検出し、電話機にインライン パワーを供給します。
• AUX VLAN ― スイッチとIP Phoneの間で標準ベースのVLANタギング メカニズムとしてIEEE 802.1Qを使用し、IP Phoneの自動VLAN設定機能を提供します。
このモジュールのQoSポート アーキテクチャ(RX/TX)は、 1q4t/2q2t です。
図 1-15 48ポート10/100BASE-Tイーサネット スイッチング モジュール(WS-X6348-RJ21V)
前面パネルのSTATUS、PHONE、およびLINK LEDに、モジュールおよび各ポート接続に関するステータス情報が表示されます。各LEDについては、表 1-6を参照してください。
48ポート10/100BASE-Tスイッチング モジュール(WS-X6348-RJ-45)には、全二重または半二重の10/100 Mbps自動検知式スイッチング ポートが48個あります(図 1-16を参照)。このモジュールには、カテゴリ3、カテゴリ5、カテゴリ5e、あるいはカテゴリ6のUTPまたはFTPケーブルを接続できるRJ-45コネクタが48個あります。このモジュールは、インライン パワー ドータカードでアップグレードしてIP Phoneをサポートできます。
このモジュールのQoSポート アーキテクチャ(RX/TX)は、 1q4t/2q2t です。
図 1-16 48ポート10/100BASE-Tイーサネット スイッチング モジュール(WS-X6348-RJ-45)
前面パネルのSTATUS、PHONE、およびポートLEDに、モジュールおよび各ポート接続に関するステータス情報が表示されます。各LEDについては、表 1-6を参照してください。
48ポート10/100BASE-Tスイッチング モジュール(WS-X6348-RJ45V)には、全二重または半二重の10/100 Mbps自動検知式スイッチング ポートが48個あります(図 1-17を参照)。このモジュールには、カテゴリ3、カテゴリ5、カテゴリ5e、あるいはカテゴリ6のUTPまたはFTPケーブルを使用できるRJ-45コネクタが48個あります。製品番号内の「V」は、モジュールがインライン パワー ドータカード(WS-F6K-VPWR)を搭載していることを示します。WS-F6K-VPWRドータカードを取り付けると、モジュールは各ポート上でIP Phone機能を提供します。
• インライン パワー ― 最大328フィート(100 m)の標準カテゴリ5、カテゴリ5e、またはカテゴリ6 UTPケーブルを通じて、スイッチからIP Phoneに48 VDCを供給します。インライン パワーでは、ケーブルの4ペアのうちペア2および3(ピン1、2、3、6)を使用して、スイッチから電力(6.3 W)が搬送されます。この方式による電力供給は、イーサネット信号伝送に使用されるものと同じ2ペアで電源信号が伝送されるので、 ファントム パワー と呼ばれる場合もあります。電源信号はイーサネット信号とは完全にトランスペアレントであり、イーサネット信号の動作を妨げることはありません。
• 電話機の検出 ― IP Phoneが接続されると自動的に検出し、電話機にインライン パワーを供給します。
• AUX VLAN ― スイッチとIP Phoneの間で標準ベースのVLANタギング メカニズムとしてIEEE 802.1Qを使用し、IP Phoneの自動VLAN設定機能を提供します。
このモジュールのQoSポート アーキテクチャ(RX/TX)は、 1q4t/2q2t です。
図 1-17 48ポート10/100BASE-Tイーサネット スイッチング モジュール(WS-X6348-RJ45V)
前面パネルのSTATUS、PHONE、およびポートLEDに、モジュールおよび各ポート接続に関するステータス情報が表示されます。各LEDについては、表 1-6を参照してください。
24ポート100BASE-FXスイッチング モジュール(WS-X6524-100FX-MM)には、全二重または半二重の100 Mbpsスイッチング ポートが24個あります(図 1-18を参照)。各ポートは、MMFケーブル用のMT-RJコネクタを備えています。WS-X6524-100FX-MMモジュールには、ポートあたり1 MBのパケット バッファおよび1つのファブリック チャネル インターフェイスがあります。スイッチング モジュールにDistributed Forwarding Card(DFC)(WS-F6K-DFC)を追加して、分散転送をサポートするようにアップグレードすることができます。
(注) このモジュールは、クラス1レーザー製品です。レーザーの取り扱いに関する注意事項は、『Regulatory Compliance and Safety Information for the Catalyst 6500 Series Switches』を参照してください。
このモジュールのQoSポート アーキテクチャ(RX/TX)は、 1p1q0t/1p3q1t です。
図 1-18 24ポート100BASE-FXファブリック対応イーサネット スイッチング モジュール(WS-X6524-100FX-MM)
前面パネルのSTATUSおよびLINK LEDに、モジュールおよび各ポート接続に関するステータス情報が表示されます。各LEDについては、表 1-6を参照してください。
48ポート10/100/1000BASE-Tスイッチング モジュール(WS-X6548-GE-TX)には、全二重または半二重の10/100/1000 Mbps自動検知式スイッチング ポートが48個あります(図 1-19を参照)。このモジュールには、カテゴリ3、カテゴリ5、カテゴリ5e、またはカテゴリ6のUTPケーブルを使用できるRJ-45コネクタが48個あります。このモジュールは、インライン パワー ドータカードでアップグレードしてIP Phoneをサポートできます。
図 1-19 48ポート10/100/1000BASE-Tイーサネット スイッチング モジュール(WS-X6548-GE-TX)
前面パネルのSTATUSおよびLINK LEDに、モジュールおよび各ポート接続に関するステータス情報が表示されます。各LEDについては、表 1-6を参照してください。
48ポート10/100/1000BASE-Tスイッチング モジュール(WS-X6548V-GE-TX)には、全二重または半二重の10/100/1000 Mbps自動検知式スイッチング ポートが48個あります(図 1-20を参照)。このモジュールには、カテゴリ3、カテゴリ5、カテゴリ5e、またはカテゴリ6のUTPケーブルを使用できるRJ-45コネクタが48個あります。製品番号内の「V」は、モジュールがインライン パワー ドータカードを搭載していることを示します。音声ドータカードを取り付けると、モジュールは各ポート上でIP Phone機能を提供します。
• インライン パワー ― 最大328フィート(100 m)の標準カテゴリ5、カテゴリ5e、またはカテゴリ6 UTPケーブルを通じて、スイッチからIP Phoneに48 VDCを供給します。インライン パワーでは、ケーブルの4ペアのうちペア2および3(ピン1、2、3、6)を使用して、スイッチから電力(6.3 W)が搬送されます。この方式による電力供給は、イーサネット信号伝送に使用されるものと同じ2ペアで電源信号が伝送されるので、 ファントム パワー と呼ばれる場合もあります。電源信号はイーサネット信号とは完全にトランスペアレントであり、イーサネット信号の動作を妨げることはありません。
• 電話機の検出 ― IP Phoneが接続されると自動的に検出し、電話機にインライン パワーを供給します。
• AUX VLAN ― スイッチとIP Phoneの間で標準ベースのVLANタギング メカニズムとしてIEEE 802.1Qを使用し、IP Phoneの自動VLAN設定機能を提供します。
このモジュールのQoSポート アーキテクチャ(RX/TX)は、 1q4t/2q2t です。
図 1-20 48ポート10/100/1000BASE-Tイーサネット スイッチング モジュール(WS-X6548V-GE-TX)
前面パネルのSTATUSおよびLINK LEDに、モジュールおよび各ポート接続に関するステータス情報が表示されます。各LEDについては、表 1-6を参照してください。
48ポート10/100BASE-Tスイッチング モジュール(WS-X6548-RJ-21)には、全二重または半二重の10/100 Mbpsスイッチング ポートが48個あります(図 1-21を参照)。このモジュールには、カテゴリ5、カテゴリ5e、またはカテゴリ6ケーブル用のRJ-21コネクタが4個(コネクタあたり12ポート)あります。WS-X6548-RJ-21モジュールには、ポートあたり1 MBのパケット バッファおよび1つのファブリック チャネル インターフェイスがあります。スイッチング モジュールにDFC(WS-F6K-DFC)を追加して、分散転送をサポートするようにアップグレードすることができます。WS-X6548-RJ-21モジュールは、MDI/MDIXを自動的に切り替えます。モジュールはストレート、クロスどちらのケーブルでも使用でき、ケーブルの種類を自動的に検知して適応します。
このモジュールのQoSポート アーキテクチャ(RX/TX)は、 1p1q0t/1p3q1t です。
図 1-21 48ポート10/100BASE-Tファブリック対応イーサネット スイッチング モジュール(WS-X6548-RJ-21)
前面パネルのSTATUSおよびポートLEDに、モジュールおよび各ポート接続に関するステータス情報が表示されます。各LEDについては、表 1-6を参照してください。
48ポート10/100BASE-Tスイッチング モジュール(WS-X6548-RJ-45)には、全二重または半二重の10/100 Mbpsスイッチング ポートが48個あります(図 1-22を参照)。各ポートは、カテゴリ5ケーブル用のRJ-45コネクタを備えています。WS-X6548-RJ-45モジュールには、ポートあたり1 MBのパケット バッファおよび1つのファブリック チャネル インターフェイスがあります。スイッチング モジュールにDFC(WS-F6K-DFC)を追加して、分散転送をサポートするようにアップグレードすることができます。WS-X6548-RJ-45モジュールは、MDI/MDIXを自動的に切り替えます。モジュールはストレート、クロスどちらのケーブルでも使用でき、ケーブルの種類を自動的に検知して適応します。
このモジュールのQoSポート アーキテクチャ(RX/TX)は、 1p1q0t/1p3q1t です。
図 1-22 48ポート10/100BASE-Tファブリック対応イーサネット スイッチング モジュール(WS-X6548-RJ-45)
前面パネルのSTATUSおよびポートLEDに、モジュールおよび各ポート接続に関するステータス情報が表示されます。各LEDについては、表 1-6を参照してください。
ここでは、次のギガビット イーサネット スイッチング モジュールについて説明します。
• 「16ポート ギガビット イーサネット スイッチング モジュール(WS-X6316-GE-TX)」
• 「8ポート ギガビット イーサネット スイッチング モジュール(WS-X6408-GBIC)」
• 「8ポート ギガビット イーサネット スイッチング モジュール(WS-X6408A-GBIC)」
• 「16ポート ギガビット イーサネット スイッチング モジュール(WS-X6416-GBIC)」
• 「16ポート ギガビット イーサネット スイッチング モジュール(WS-X6416-GE-MT)」
• 「1ポート10ギガビット イーサネット モジュール(WS-X6501-10GEX4)」
• 「1ポート10ギガビット イーサネット ベース モジュール(WS-X6502-10GE)」
• 「16ポート ギガビット イーサネット スイッチング モジュール(WS-X6516-GBIC)」
• 「16ポート ギガビット イーサネット スイッチング モジュール(WS-X6516A-GBIC)」
• 「16ポート10/100/1000BASE-Tギガビット イーサネット スイッチング モジュール(WS-X6516-GE-TX)」
• 「16ポート ギガビット イーサネット スイッチング モジュール(WS-X6816-GBIC)」
LEDインジケータについては、「イーサネット モジュールのLED」を参照してください。
表 1-5 に、ギガビット イーサネット スイッチング モジュールの特性を示します。
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中央集中型。オプションのDFCにより分散転送をサポート13 |
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中央集中型。オプションのDFCにより分散転送をサポート1 |
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中央集中型。オプションのDFCにより分散転送をサポート1 |
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中央集中型。オプションのDFCにより分散転送をサポート1 |
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中央集中型。オプションのDFCにより分散転送をサポート1 |
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スイッチ ファブリック14(デュアル チャネル) |
一体型DFCによる分散転送1 |
(注) これらのモジュールはクラス1レーザー製品です。レーザーの取り扱いに関する注意事項は、『Regulatory Compliance and Safety Information for the Catalyst 6500 Series Switches』を参照してください。
16ポート ギガビット イーサネット スイッチング モジュール
(WS-X6316-GE-TX)には、全二重スイッチング ギガビット イーサネット ポートが16個あります(図 1-23を参照)。各ポートは、カテゴリ5 UTP用のRJ-45コネクタを備えています。WS-X6316-GE-TXモジュールには拡張QoS機能があります。
このモジュールのQoSポート アーキテクチャ(RX/TX)は、 1p1q4t/1p2q2t です。
図 1-23 16ポート ギガビット イーサネット スイッチング モジュール(WS-X6316-GE-TX)
前面パネルのSTATUSおよびLINK LEDに、モジュールおよび各ポート接続に関するステータス情報が表示されます。各LEDについては、表 1-6を参照してください。
8ポート ギガビット イーサネット スイッチング モジュール(WS-X6408-GBIC)には、全二重のスイッチング ギガビット イーサネット ポートが8個あります。これらのポートには、1000BASE-SX、LX/LH、ZX、銅線、またはCWDMのGBICを任意の組み合わせで搭載することができます(図 1-24を参照)。
(注) CWDM GBICはCWDM Passive Optical Systemと共に使用します。CWDM Passive Optical Systemの詳細については、『Installation Note for the CWDM Passive Optical System』を参照してください。
このモジュールのQoSポート アーキテクチャ(RX/TX)は、 1q4t/2q2t です。
図 1-24 8ポート ギガビット イーサネット スイッチング モジュール(WS-X6408-GBIC)
前面パネルのSTATUSおよびLINK LEDに、モジュールおよび各ポート接続に関するステータス情報が表示されます。各LEDについては、表 1-6を参照してください。
8ポート ギガビット イーサネット スイッチング モジュール(WS-X6408A-GBIC)には、全二重のスイッチング ギガビット イーサネット ポートが8個あります。これらのポートには、1000BASE-SX、LX/LH、ZX、銅線、またはCWDMのGBICを任意の組み合わせで搭載することができます(図 1-25を参照)。
WS-X6408A-GBICモジュールには拡張QoS機能があります。
(注) CWDM GBICはCWDM Passive Optical Systemと共に使用します。CWDM Passive Optical Systemの詳細については、『Installation Note for the CWDM Passive Optical System』を参照してください。
このモジュールのQoSポート アーキテクチャ(RX/TX)は、 1p1q4t/1p2q2t です。
図 1-25 8ポート ギガビット イーサネット スイッチング モジュール(WS-X6408A-GBIC)
前面パネルのSTATUSおよびLINK LEDに、モジュールおよび各ポート接続に関するステータス情報が表示されます。各LEDについては、表 1-6を参照してください。
16ポート ギガビット イーサネット スイッチング モジュール(WS-X6416-GBIC)には、全二重スイッチング ギガビット イーサネット ポートが16個あります。これらのポートには、1000BASE-SX、LX/LH、ZX、銅線、またはCWDMのGBICを任意の組み合わせで搭載できます(図 1-26を参照)。WS-X6416-GBICモジュールには拡張QoS機能があります。
(注) CWDM GBICはCWDM Passive Optical Systemと共に使用します。CWDM Passive Optical Systemの詳細については、『Installation Note for the CWDM Passive Optical System』を参照してください。
このモジュールのQoSポート アーキテクチャ(RX/TX)は、 1p1q4t/1p2q2t です。
図 1-26 16ポート ギガビット イーサネット スイッチング モジュール(WS-X6416-GBIC)
前面パネルのSTATUSおよびLINK LEDに、モジュールおよび各ポート接続に関するステータス情報が表示されます。各LEDについては、表 1-6を参照してください。
16ポート ギガビット イーサネット スイッチング モジュール
(WS-X6416-GE-MT)には、1000 Mbpsの全二重スイッチング ポートが16個あります(図 1-27を参照)。このモジュールには、MMFケーブル接続用にMT-RJコネクタが16個あります。WS-X6416-GE-MTモジュールには拡張QoS機能があります。
このモジュールのQoSポート アーキテクチャ(RX/TX)は、 1p1q4t/1p2q2t です。
図 1-27 16ポート ギガビット イーサネット スイッチング モジュール(WS-X6416-GE-MT)
前面パネルのSTATUSおよびLINK LEDに、モジュールおよび各ポート接続に関するステータス情報が表示されます。各LEDについては、表 1-6を参照してください。
1ポート10ギガビット イーサネット スイッチング モジュール
(WS-X6501-10GEX4)は、前面パネル上にSCコネクタを介して接続できる10ギガビット イーサネット ポートを1つ備えています(図 1-28を参照)。
WS-X6501-10GEX4モジュールには、ファブリック チャネル インターフェイスが1つあります。スイッチング モジュールにオプションのDFC(WS-F6K-DFC)を取り付けて、分散転送をサポートするようにアップグレードできます。
図 1-28 1ポート10ギガビット イーサネット モジュール(WS-X6501-10GEX4)
前面パネルのSTATUSおよびLINK LEDに、モジュールおよび各ポート接続に関するステータス情報が表示されます。各LEDについては、表 1-6を参照してください。
1ポート10ギガビット イーサネット スイッチング モジュール(WS-X6502-10GE)は、10ギガビット イーサネット ベース モジュール(WS-X6502-10GE)およびOptical Interface Module(OIM)で構成されています(図 1-29を参照)。次のOIMが、現在使用可能です。
• WS-G6483 10GBASE-ERシリアル1550 nm超長距離OIM
• WS-G6488 10GBASE-LRシリアル1310 nm長距離OIM
WS-G6483 OIMには、SCコネクタを介して接続する1550 nm 10ギガビット イーサネット ポートが1つ装備されています。WS-G6488 OIMには、SCコネクタを介して接続する1310 nm 10ギガビット イーサネット ポートが1つ装備されています。スイッチング モジュールにDFC(WS-F6K-DFC)を追加して、分散転送をサポートするようにアップグレードすることができます。OIMの光仕様については、表 2-8および表 2-9を参照してください。
このモジュールのQoSポート アーキテクチャ(RX/TX)は、 1p1q8t/1p2q1t です。
図 1-29 WS-G6488 OIMが搭載された1ポート10ギガビット イーサネット ベース モジュール(WS-X6502-10GE)
前面パネルのLEDに、モジュールおよび各ポート接続に関するステータス情報が表示されます。各LEDについては、表 1-6を参照してください。
16ポート ギガビット イーサネット スイッチング モジュール(WS-X6516-GBIC)には、全二重スイッチング ギガビット イーサネット ポートが16個あります。これらのポートには、1000BASE-SX、LX/LH、ZX、銅線、またはCWDMのGBICを任意の組み合わせで搭載できます(図 1-30を参照)。
(注) CWDM GBICはCWDM Passive Optical Systemと共に使用します。CWDM Passive Optical Systemの詳細については、『Installation Note for the CWDM Passive Optical System』を参照してください。
WS-X6516-GBICモジュールには拡張QoS機能があります。このモジュールのQoSポート アーキテクチャ(RX/TX)は、 1p1q4t/1p2q2t です。
WS-X6516-GBICモジュールにはファブリック チャネル インターフェイスが1つあります。スイッチング モジュールにオプションのDFC(WS-F6K-DFC)を取り付けて、分散転送をサポートするようにアップグレードできます。
図 1-30 16ポート ギガビット イーサネット スイッチング モジュール(WS-X6516-GBIC)
前面パネルのSTATUSおよびLINK LEDに、モジュールおよび各ポート接続に関するステータス情報が表示されます。各LEDについては、表 1-6を参照してください。
16ポート ギガビット イーサネット スイッチング モジュール
(WS-X6516A-GBIC)には、全二重スイッチング ギガビット イーサネット ポートが16個あります。これらのポートには、1000BASE-SX、LX/LH、ZX、銅線、またはCWDMのGBICを任意の組み合わせで搭載できます(図 1-31を参照)。
(注) CWDM GBICはCWDM Passive Optical Systemと共に使用します。CWDM Passive Optical Systemの詳細については、『Installation Note for the CWDM Passive Optical System』を参照してください。
WS-X6516A -GBICモジュールには拡張QoS機能があります。このモジュールのQoSポート アーキテクチャ(RX/TX)は、 1p1q4t/1p2q2t です。モジュールには、ポート バッファあたり1 MBあります。
WS-X6516A-GBICモジュールにはファブリック チャネル インターフェイスが1つあります。スイッチング モジュールにオプションのDFC(WS-F6K-DFC)を取り付けて、分散転送をサポートするようにアップグレードできます。
図 1-31 16ポート ギガビット イーサネット スイッチング モジュール(WS-X6516A-GBIC)
前面パネルのSTATUSおよびLINK LEDに、モジュールおよび各ポート接続に関するステータス情報が表示されます。各LEDについては、表 1-6を参照してください。
16ポート ギガビット イーサネット スイッチング モジュール
(WS-X6516-GE-TX)には、スイッチング10/100/1000BASE-Tギガビット イーサネット ポートが16個あります(図 1-32を参照)。各ポートは、カテゴリ5 UTP用のRJ-45コネクタを備えています。WS-X6516-GE-TXモジュールには、ファブリック チャネル インターフェイスが1つあります。スイッチング モジュールにオプションのDFC(WS-F6K-DFC)を取り付けて、分散転送をサポートするようにアップグレードできます。
このモジュールのQoSポート アーキテクチャ(RX/TX)は、 1p1q4t/1p2q2t です。
図 1-32 16ポート10/100/1000BASE-Tギガビット イーサネット スイッチング モジュール(WS-X6516-GE-TX)
前面パネルのLEDに、モジュールおよび各ポート接続に関するステータス情報が表示されます。各LEDについては、表 1-6を参照してください。
16ポート ギガビット イーサネット スイッチング モジュール(WS-X6816-GBIC)には、全二重スイッチング ギガビット イーサネット ポートが16個あります。これらのポートには、1000BASE-SX、LX/LH、ZX、銅線、またはCWDMのGBICを任意の組み合わせで搭載できます(図 1-33を参照)。
(注) CWDM GBICはCWDM Passive Optical Systemと共に使用します。CWDM Passive Optical Systemの詳細については、『Installation Note for the CWDM Passive Optical System』を参照してください。
WS-X6816-GBICは拡張QoS機能を持つファブリック依存モジュールです。このモジュールのQoSポート アーキテクチャ(RX/TX)は、 1p1q4t/1p2q2t です。
WS-X6816-GBICモジュールには、取り付けに関して次の制限があります。
• WS-X6816-GBICにはSupervisor Engine IIまたはSupervisor Engine 720が必要です。
(注) WS-X6816-GBICは、Supervisor Engine 720で動作するにはDFC3Aドータカードを搭載している必要があります。
• WS-X6816-GBICモジュールが搭載されている場合、スイッチ ファブリック モジュールをCatalyst 6500シリーズ スイッチ シャーシに搭載する必要があります。
• WS-X6816-GBICは、Catalyst 6506スイッチではスロット2~6に搭載可能です。
• WS-X6816-GBICは、Catalyst 6509およびCatalyst 6509-NEBスイッチでは、スロット2~9に搭載可能です。
• WS-X6816-GBICは、Catalyst 6513スイッチではスロット9~13にのみ搭載可能であり、スロット2~8には搭載できません。
図 1-33 16ポート ギガビット イーサネット スイッチング モジュール(WS-X6816-GBIC)
前面パネルのSTATUSおよびLINK LEDに、モジュールおよび各ポート接続に関するステータス情報が表示されます。各LEDについては、表 1-6を参照してください。
イーサネットおよびギガビット イーサネット モジュールの前面パネルのLEDについては、 表 1-6 を参照してください。
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モジュールのリセット中。スイッチの電源を入れた直後の状態、または正常な初期化シーケンス中にホットスワップ方式でモジュールが搭載された状態。 過熱状態が発生(環境モニタ中にメジャー温度スレッシュホールドを超過)。 初期リセット時にモジュールがコードおよび設定情報を正常にダウンロードできなかった場合、LEDはレッドのままで、モジュールはオンラインにならない。 |
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CLI(コマンドライン インターフェイス)コマンドによってモジュールまたはポートがディセーブルになっている、またはモジュールの初期化中15。 |
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• 「1ポートOC-12 ATMモジュール(WS-X6101-OC12-MMF)」
• 「1ポートOC-12 ATMモジュール(WS-X6101-OC12-SMF)」
(注) これらのモジュールはクラス1レーザー製品です。レーザーの取り扱いに関する注意事項は、『Regulatory Compliance and Safety Information for the Catalyst 6500 Series Switches』を参照してください。
1ポートATMモジュール(WS-X6101-OC12-MMF)により、2つのマルチモードSC光ファイバ コネクタを使用して、ATMネットワークとスイッチの間に直接接続とスタンバイ接続を1つずつ行うことが可能です(図 1-34を参照)。
コンソール ポートは、(コンソール端末を使用して)ローカルに、または(モデムを使用して)リモートから、スイッチにアクセスすることができます。コンソール ポートは、ハードウェア フロー制御およびRJ-45コネクタを使用する、EIA/TIA-232非同期シリアル ポートです。
コンソール ポート モード スイッチを使用すると、端末またはモデムをコンソール ポートに接続できます。
(注) コンソール ポート モード スイッチを押すには、ボールペンの先など、細く尖ったものを使用してください。
コンソール ポート モード スイッチは、次のように使用します。
• モード1 ― スイッチが in の位置(出荷時のデフォルト)。このモードは、コンソール ケーブルおよびDTEアダプタを使用してコンソール ポートに端末を接続する場合に使用します。コンソール ポートにモデムを接続する場合にも、このモードを使用できます。
• モード2 ― スイッチが out の位置。このモードは、Catalyst 5000ファミリーSupervisor Engine IIIのコンソール ケーブル(別売)を使用してコンソール ポートに端末を接続する場合に使用します。
図 1-34 ATM OC-12モジュール(MMF)(WS-X6101-OC12-MMF)
前面パネルのLEDに、モジュールおよび各ポート接続に関するステータス情報が表示されます。各LEDについては、表 1-7を参照してください。
1ポートATMモジュール(WS-X6101-OC12-SMF)により、2つのシングルモードSC光ファイバ コネクタを使用して、ATMネットワークとスイッチの間に直接接続とスタンバイ接続を1つずつ行うことが可能です(図 1-35を参照)。
コンソール ポートは、(コンソール端末を使用して)ローカルに、または(モデムを使用して)リモートから、スイッチにアクセスすることができます。コンソール ポートは、ハードウェア フロー制御およびRJ-45コネクタを使用する、EIA/TIA-232非同期シリアル ポートです。
コンソール ポート モード スイッチを使用すると、端末またはモデムをコンソール ポートに接続できます。
(注) コンソール ポート モード スイッチを押すには、ボールペンの先など、細く尖ったものを使用してください。
コンソール ポート モード スイッチは、次のように使用します。
• モード1 ― スイッチが in の位置(出荷時のデフォルト)。このモードは、コンソール ケーブルおよびDTEアダプタを使用してコンソール ポートに端末を接続する場合に使用します。コンソール ポートにモデムを接続する場合にも、このモードを使用できます。
• モード2 ― スイッチが out の位置。このモードは、Catalyst 5000ファミリーSupervisor Engine IIIのコンソール ケーブル(別売)を使用してコンソール ポートに端末を接続する場合に使用します。
図 1-35 ATM OC-12モジュール(SMF)(WS-X6101-OC12-SMF)
前面パネルのLEDに、モジュールおよび各ポート接続に関するステータス情報が表示されます。各LEDについては、表 1-7を参照してください。
ATMモジュール前面パネルのLEDについては、 表 1-7 を参照してください。
FlexWANモジュール(WS-X6182-2PA)は、MSFCとPFCが取り付けられたスーパバイザ エンジンを備えたスイッチに搭載します(図 1-36を参照)。MSFCとFlexWANモジュールを共に使用すると、シリアルRS-232からOC-3までの速度のフル インターネット ルート接続でマルチプロトコル ルーティングをサポートできます。FlexWANモジュールにはCisco 7200/7500 WANポート アダプタを最大2個取り付けることができます。このアダプタによって、WAN統合、複数のWANセグメントにわたる、QoSおよびトラフィック管理機能の拡張が可能です。FlexWANモジュールは、ATMおよびPacket-Over-SONET(POS)のOC-3リンクとチャネライズド、マルチチャネル、およびクリア チャネルのポート アダプタをサポートします。 表 1-8 に、サポートされるアダプタを示します。
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MSFCおよびPFCの詳細については、『 Catalyst 6500 Series Switch Software Configuration Guide 』を参照してください。
(注) このマニュアルでは、特に注意書きがないかぎり、MSFCはMSFCとMSFC2の両方を表し、PFCはPFCとPFC2の両方を表します。
(注) FlexWANモジュールを使用するには、MSFCおよびPFCを装備したスーパバイザ エンジンが必要です。FlexWANモジュールの設定は、MSFCを通じて行います。
FlexWANモジュールの前面パネルのSTATUS LED(図 1-36を参照)には、FlexWANモジュールの状態が表示されます。 表 1-9 に、各LEDの表示と意味を示します。
FlexWANモジュールのハードウェアとソフトウェアの要件、およびポート アダプタの取り付けと設定については、『 Catalyst 6000 Family FlexWAN Module Installation and Configuration Note 』を参照してください。
図 1-36 FlexWANモジュール(WS-X6182-2PA)前面パネル
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Multilayer Switch Module(MSM;マルチレイヤ スイッチ モジュール)
(WS-X6302-MSM)は、スイッチのイーサネット インターフェイスに、マルチプロトコル ルーティングを提供します。MSMで使用可能なCisco IOS機能は、次のとおりです。
–VLAN間におけるワイヤ スピードのIP、IPマルチキャスト、およびIPXのルーティング
–IPネットワーク プレフィクス、IPユニキャスト/マルチキャスト アドレス、IPXネットワーク番号、およびMACアドレスを最大64 Kエントリまでサポート
–他のシスコ ルータに定義されているForwarding Information Base(FIB;転送情報ベース)および隣接データベースのサポート
–同等コスト パス間における宛先または宛先/送信元に基づいた負荷分散
–IPルーティング プロトコル: Internet Group Management Protocol(IGMP)、Enhanced Interior Gateway Routing Protocol(EIGRP)、Open Shortest Path First(OSPF)、Routing Information Protocol(RIP)、およびRIP-2
–IPマルチキャスト ルーティング プロトコル:Protocol Independent Multicast(PIM)(Sparse[疎]モードおよびdense[密]モード)およびDistance Vector Multicast Routing Protocol(DVMRP)
–Cisco Group Multicast Protocol(CGMP)サーバ サポート
–Gateway Discovery Protocol(GDP)
–Internet Control Message Protocol(ICMP)Router Discovery Protocol(IRDP)
–Integrated Routing and Bridging(IRB)
–標準Domain Naming System(DNS;ドメイン ネーミング システム)サポート
–Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)およびBoot Protocol(BOOTP)のリレー
MSMの前面パネルの構成要素を図 1-37に示し、 表 1-10 で説明します。
図 1-37 マルチレイヤ スイッチ モジュール(WS-X6302-MSM)
STATUS LEDは、初期化およびスーパバイザ エンジンとのダイアログの結果を示します。 表 1-10 に、LEDの表示と意味を示します。
スーパバイザ エンジンのLEDについての詳細は、『 Catalyst 6500 Series Switch Installation Guide 』を参照してください。
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コンソール ポート モード スイッチを使用すると、Catalyst 5000ファミリーSupervisor Engine IIIのコンソール ケーブル、またはスイッチに付属しているコンソール ケーブルおよびアダプタを使用して、MSMに端末を接続することができます。また、スイッチに付属しているケーブルとアダプタを使用してコンソール ポートにモデムを接続することもできます。
(注) コンソール ポート モード スイッチを押すには、ゼムクリップなど細く尖ったものを使用してください。
コンソール ポート モード スイッチは、次のように使用します。
• モード1 ― スイッチが in の位置(出荷時のデフォルト)。このモードは、スイッチに付属しているコンソール ケーブルおよびDTEアダプタ([Terminal]のラベル)を使用して、コンソール ポートに端末を接続する場合に使用します。
付属のコンソール ケーブルとDCEアダプタ([Modem]のラベル)を使用して、コンソール ポートにモデムを接続する場合もこのモードにします。
• モード2 ― スイッチが out の位置。このモードは、Catalyst 5000ファミリーSupervisor Engine IIIのコンソール ケーブル(付属外)を使用してコンソール ポートに端末を接続する場合に使用します。
Network Analysis Module(NAM;ネットワーク解析モジュール)は、Remote Monitoring(RMON)、RMON2、およびその他のManagement Information Base(MIB)を使用して、Catalyst 6000シリーズおよびCatalyst 6500シリーズ スイッチのネットワーク トラフィックのモニタと解析を行います。イーサネットVLANに対してNAMが提供するRMONサポートは、スーパバイザ エンジンが提供するRMONサポートの拡張版です。Switched Port Analyzer(SPAN;スイッチド ポート アナライザ)はネットワーク トラフィックを選択して、それをNAMに振り向けます。TrafficDirectorなどのIETFに準拠したRMONアプリケーションを使用すると、リンク特性の解析、容量計画または部門別会計のためのパケット レイヤ解析、差別化サービスの配置とポリシー、デバッグのためのフィルタ/キャプチャ パケット解析を行うことができます。
(注) スーパバイザ エンジンとモジュールの特殊な組み合わせは、ご使用のシャーシでサポートされない場合があります。サポートされていないモジュールとスーパバイザ エンジンに関する具体的な情報については、システムで稼働するソフトウェア バージョンのリリース ノートを参照してください。
NAM(WS-SVC-NAM-1)は、スイッチ内の統合ネットワーク モニタリング サービスを提供します。NAMは、リアルタイムのトラフィック解析、パフォーマンスのモニタリング、およびトラブル シューティング用のネットワーク トラフィック統計情報を収集します。
NAMは、RMON、スイッチド ネットワーク用のRMON拡張機能(SMON)、その他のMIBを使用して、Catalyst 6500シリーズ スイッチのネットワーク トラフィックをモニタし、解析します。NAMは、次のRMONグループをサポートしています。
NAMはまた、個々のイーサネットVLANをモニタできます。これはスーパバイザ エンジンが提供する基本的なRMONサポートの拡張として機能します。
IETFに適合する他の任意のRMONアプリケーションを使用して、リンク、ホスト、プロトコル、および応答時間の統計情報にアクセスし、容量計画、部門別会計、およびリアルタイム アプリケーション プロトコルのモニタリングが可能です。さらに、フィルタとキャプチャ バッファを使用して、ネットワークのトラブルシューティングが可能です。
NAMは、次のうちの1つまたは両方から、イーサネットVLANのトラフィックを解析できます。
• イーサネット、ファスト イーサネット、ギガビット イーサネット、トランク ポート、あるいはFast EtherChannel SPANまたはRSPANソース ポート
SPANおよびRSPANの詳細については、『 Catalyst 6500 Series Software Configuration Guide 』の「SPANとRSPANの設定」を参照してください。
(注) Cisco IOSソフトウェアは、現在RSPANをサポートしていません。
• Netflow Data Export(NDE; Netflowデータ エクスポート)
NDEの詳細については、『 Catalyst 6500 Series Software Configuration Guide 』を参照してください。
NAM-1モジュールは、512 MBのRAMと96 MBのキャプチャ バッファを備えています。
NAMモジュール前面パネルのSTATUS LED(図 1-38を参照)には、NAMモジュールの状態が表示されます。 表 1-11 に、各LEDの表示と意味を示します。
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SHUTDOWNボタンは、NAMを手動でシャットダウンするために使用します。NAMの損傷を防ぐために、NAMの電源を遮断する前にシャットダウン プロセスを実行する必要があります。NAMがCLIまたはNAMシャットダウン コマンドに応答しない場合は、SHUTDOWNボタンを使用してシャットダウンすることができます。
NAMモジュールのハードウェアとソフトウェアの要件、およびポート アダプタの取り付けと設定については、『 Catalyst 6500 Series Network Analysis Module Installation and Configuration Note 』を参照してください。
NAM(WS-SVC-NAM-2)は、スイッチ内の統合ネットワーク モニタリング サービスを提供します(図 1-39を参照)。NAMは、リアルタイムのトラフィック解析、パフォーマンスのモニタリング、およびトラブル シューティング用のネットワーク トラフィック統計情報を収集します。
NAMは、RMON、SMON、その他のMIBを使用して、Catalyst 6500シリーズ スイッチのネットワーク トラフィックをモニタし、解析します。NAMは、次のRMONグループをサポートしています。
NAMはまた、個々のイーサネットVLANをモニタできます。これはスーパバイザ エンジンが提供する基本的なRMONサポートの拡張として機能します。
IETFに適合する他の任意のRMONアプリケーションを使用して、リンク、ホスト、プロトコル、および応答時間の統計情報にアクセスし、容量計画、部門別会計、およびリアルタイム アプリケーション プロトコルのモニタリングが可能です。さらに、フィルタとキャプチャ バッファを使用して、ネットワークのトラブルシューティングが可能です。
NAMは、次のうちの1つまたは両方から、イーサネットVLANのトラフィックを解析できます。
• イーサネット、ファスト イーサネット、ギガビット イーサネット、トランク ポート、あるいはFast EtherChannel SPANまたはRSPANソース ポート
SPANおよびRSPANの詳細については、『 Catalyst 6500 Series Software Configuration Guide 』の「SPANとRSPANの設定」を参照してください。
(注) Cisco IOSソフトウェアは、現在RSPANをサポートしていません。
NDEの詳細については、『 Catalyst 6500 Series Software Configuration Guide 』を参照してください。
NAM-2モジュールは、1GBのRAMと128MBのキャプチャ バッファを備えています。
NAMモジュール前面パネルのSTATUS LED(図 1-39を参照)には、NAMモジュールの状態が表示されます。 表 1-12 に、各LEDの表示と意味を示します。
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SHUTDOWNボタンは、NAMを手動でシャットダウンするために使用します。NAMの損傷を防ぐために、NAMの電源を遮断する前にシャットダウン プロセスを実行する必要があります。NAMがCLIまたはNAMシャットダウン コマンドに応答しない場合は、SHUTDOWNボタンを使用してシャットダウンすることができます。
NAMモジュールのハードウェアとソフトウェアの要件、およびポート アダプタの取り付けと設定については、『 Catalyst 6500 Series Network Analysis Module Installation and Configuration Note 』を参照してください。
ファイアウォール サービス モジュール(WS-SVC-FFWM-1-K9)は、インターネットなどの外部ネットワーク上のユーザによる無断アクセスから、内部ネットワークを保護します。
(注) スーパバイザ エンジンとモジュールの特殊な組み合わせは、ご使用のシャーシでサポートされない場合があります。サポートされていないモジュールとスーパバイザ エンジンに関する具体的な情報については、システムで稼働するソフトウェア バージョンのリリース ノートを参照してください。
(注) 内部とは、ファイアウォールによって保護されたネットワーク、またはネットワーク リソースを指します。外部とは、ファイアウォールによって保護されていないネットワークを指します。
ファイアウォール サービス モジュールには、次の機能があります。
• モジュールの多重化 ― 1つのCatalyst 6500シリーズ シャーシ内で複数のファイアウォール サービス モジュールをサポートします。
• インターフェイス設定 ― 通常のIOS CLIから実行します。
• URLフィルタリングの強化 ― モジュールは、Websense Windows NTまたはUNIXベースのサーバ上に定義されたポリシーによって、外部へのURL要求をチェックします。サーバがURL要求を業務目的に合わないWebサイトの17項目の特徴リストと突き合わせ、サーバからの応答に応じて、モジュールは接続を許可または拒否します。
• セキュリティ ― Cisco Firewallは、ステートフル インスペクション ファイアウォールからコンテンツ フィルタリング機能まで、ネットワーク環境を将来の攻撃から守るのに役立つ最新のセキュリティ テクノロジーを提供します。もう1つのセキュリティ機能は、ASA(アダプティブ セキュリティ アルゴリズム)です。これはファイアウォールが管理するネットワークの間に、ファイアウォールで保護されたエリアを確保します。
ステートフルでコネクション型のASAは、送信元および宛先アドレス、TCPシーケンス番号(予測不可能)、ポート番号、および追加的なTCPフラグに基づいてセッション フローを生成します。セキュリティ ポリシーを接続テーブルの各エントリに適用することによって、内向きおよび外向きのトラフィックをすべて管理できます。
• パフォーマンス ― 最大6ギガビットのスループットによって、ファイアウォールは極めて過酷なネットワーク環境下でも防護機能を発揮できます。
• 信頼性 ― Cisco Firewallは、ファイアウォール サービス モジュール内で統合ステートフル フェールオーバー機能を使用することで、オペレーション クリティカルなネットワーク環境に、適応力の高いセキュリティ サービスを提供します。障害が発生すると、ネットワーク トラフィックは自動的にホットスタンバイ モジュールに転送されます。この際、並列接続が維持され、プライマリ モジュールとスタンバイ モジュール間で自動的に状態の同期がとられます。
• Network Address Translation(NAT;ネットワーク アドレス変換)とPort Address Translation(PAT;ポート アドレス変換) ― Cisco FirewallはNATおよびPATサービスを提供することで、内部ネットワークのIPアドレスを隠蔽するとともに、内部ネットワーク用のネットワーク アドレス空間を拡張します。
• DoS攻撃による攻撃の防止 ― Cisco Firewallは、ネットワークを停止させる可能性のあるアクセスの試みからファイアウォールとネットワークを保護します。
• スケーラビリティ ― 1つのCatalyst 6500シャーシは、最大2つのモジュールをサポートします。
次のPIXファイアウォール機能は、このモジュールではサポートされていません。
• Virtual Private Network(VPN;仮想私設網)(モジュールは、管理目的でのみIPSec VPNをサポートします。)
ファイアウォール サービス モジュール前面パネルのSTATUS LED(図 1-40を参照)には、モジュールの状態が表示されます。 表 1-13 に、各LEDの表示と意味を示します。
図 1-40 ファイアウォール サービス モジュール(WS-SVC-FWM-1-K9)
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SHUTDOWNボタンは、ファイアウォール サービス モジュールを手動でシャットダウンするために使用します。損傷を防ぐため、電源を遮断する前にファイアウォール サービス モジュールのシャットダウン プロセスを実行する必要があります。ファイアウォール サービス モジュールがCLIまたはNAMシャットダウン コマンドに応答しない場合は、SHUTDOWNボタンを使用してシャットダウンすることができます。
ファイアウォール サービス モジュールの詳細については、『 Catalyst 6500 Series Firewall Services Module Installation and Configuration Note 』を参照してください。
IPSec VPNアクセラレーション サービス モジュールは、ギガビット イーサネットIPSec暗号モジュールであり、Catalyst 6500シリーズ スイッチに搭載できます(図 1-41を参照)。VPNモジュールは、VLANを使用することによって、
bump-in-the-wire(BITW)IPSecの実装を実現します。
(注) BITWはIPSecの実装の1つであり、送信時にはIPスタックが出力パケットの処理を終えた後に処理を開始し、受信時にはIPスタックがパケットを受け取る前に処理を完了します。
(注) スーパバイザ エンジンとモジュールの特殊な組み合わせは、ご使用のシャーシでサポートされない場合があります。サポートされていないモジュールとスーパバイザ エンジンに関する具体的な情報については、システムで稼働するソフトウェア バージョンのリリース ノートを参照してください。
図 1-41 IPSec VPNアクセラレーション サービス モジュール(WS-SVC-IPSEC-1)
VPNモジュールを使用したVPNの設定は、Cisco IOSソフトウェアが稼働するルータ上でのVPNの設定に似ています。VPNモジュールでVPNを設定する場合、クリプトマップを(インターフェイスVLANを使用して)VLANに適用します。Cisco IOSソフトウェアが稼働するルータ上でVPNを設定する場合は、インターフェイスを個別に設定します。
(注) VPNモジュールを使う場合でもクリプトマップを各インターフェイスに適用しますが、可能なインターフェイスは「インターフェイスVLAN」に限定されます。
シスコ ルータ上でVPNを設定した場合、パケットはIPアドレスに対応するルーテッド インターフェイスに転送されます。そのインターフェイスがクリプトマップ適用済みの場合、ソフトウェアは、クリプトマップが指定するAccess Control List(ACL;アクセス制御リスト)上にそのパケットが存在するかどうかチェックします。マッチすればパケットは変換(暗号化)され、適切なIPSecピアに転送されます。マッチしなければ、パケットは clear (非暗号化)状態で転送されます。
VPNモジュールを設定した場合、シスコ ルータの場合と同じ暗号化動作を実行します。VPNモジュールによるVPNの実装は一般に、インターフェイスVLANの使用、および設定時の注意事項のうちVPNモジュールに固有な一部のものを除いて、シスコ ルータの場合と同じです。
(注) Cisco IOS IPSecの暗号化機能およびポリシーの詳細については、『Cisco IOS Security Configuration Guide』Release 12.2の「IPセキュリティと暗号化」を参照してください。
Catalyst 6500シリーズ スイッチ上にVPNモジュールを設定する場合、インターネットとやり取りするパケットは、すべてVPNモジュールを経由することになります。VPNモジュールには、ローカルの(信頼性のある)LANに転送する前に、パケットを認証する様々なポリシーが用意されています。VPNモジュールは、他のCatalyst 6500シリーズ モジュール上の複数のファスト イーサネットまたはギガビット イーサネット ポートを使用して、WANルータ経由でインターネットに接続できます。WANルータからの受信パケットは、IPSec処理のため、VPNモジュールを経由します。
ローカルLAN側では、LANポート間のトラフィックは、複数のファスト イーサネットあるいはギガビット イーサネット ポートでルーティングまたはブリッジングされます。ローカルのLANトラフィックは暗号化または暗号解除されないので、VPNモジュールを経由しません。
VPNモジュールは、ルーティング情報や経路を保持したり、パケットのMACヘッダを変更したりすることはありません(あるVLANから他のVLANへ転送する際のVLAN IDを除く)。
IPSec VPNアクセラレーション サービス モジュール前面パネルのSTATUS LEDには、モジュールの状態が表示されます。 表 1-14 に、各LEDの表示と意味を示します。
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IPSec VPNアクセラレーション サービス モジュールの詳細については、『 IPSec VPN Acceleration Services Module Installation and Configuration Note 』を参照してください。
Intrusion Detection System Module(IDSM; 侵入検知システム モジュール)は、Cisco Secure Intrusion Detection System(Cisco Secure IDS)の一部であり、Cisco Secure Policy Manager(Cisco Secure PM)によって管理されます(図 1-42を参照)。Cisco Secure PMは、分散ネットワーク全体のセキュリティを管理するためのグラフィカル インターフェイスを提供します。IDSMは、ネットワークパケットのリアルタイム モニタリングなどのネットワーク センシングを実行します。これはパケットのキャプチャおよび解析を含みます。
(注) スーパバイザ エンジンとモジュールの特殊な組み合わせは、ご使用のシャーシでサポートされない場合があります。サポートされていないモジュールとスーパバイザ エンジンに関する具体的な情報については、システムで稼働するソフトウェア バージョンのリリース ノートを参照してください。
IDSMはネットワーク パケットをキャプチャして再構成し、このデータを侵入の代表例を示す一連の基準と照合します。ネットワーク トラフィックは、スイッチ内のセキュリティVACLに基づいてIDSMにコピーされるか、スイッチのSPANポート機能を経由してIDSMに転送されます。どちらの方法でも、スイッチ ポートとVLAN上の指定したタイプのトラフィック、またはトラフィック タイプの検査が可能です。
IDSMはネットワーク パケットのデータ部分またはヘッダ部分を検査することによって、悪用パターンを探します。コンテンツ ベースの攻撃はデータ部分から仕掛けられ、コンテキスト ベースの攻撃はヘッダ部分から仕掛けられます。
攻撃を検知すると、IDSMはアラームを発行します。IDSMが発行するアラームは、Catalyst 6500シリーズ スイッチ バックプレーンを通じてCisco Secure PMに送られてログが取られ、またGUI(グラフィカル ユーザ インターフェイス)上に表示されます。アラーム関連の通信は、Cisco Secure IDS通信サービス プロトコルによって処理されます。これは、IDSMからCisco Secure PMにアラームを伝送する専用プロトコルです。
IDSMの前面パネルには、STATUS LED、HD(ハード ドライブ)LED、SHUTDOWNボタン、およびPCMCIAスロットがあります(図 1-42を参照)。
表 1-15 に、STATUS LEDが示すIDSMの状態を示します。
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SHUTDOWNボタンは、IDSMを手動でシャットダウンするために使用します。損傷を防ぐため、適切にモジュールのシャットダウンを行う必要があります。スイッチング モジュールを正しくシャットダウンするには、Catalyst 6500シリーズ スイッチのコンソールからIDSMセッションを開き、 shutdown コマンドを実行します。IDSMが shutdown コマンドに応答しない場合は、SHUTDOWNボタンを押してIDSMを手動でシャットダウンします。
SHUTDOWNボタンを押してIDSMの電源を切るには、ゼムクリップなど、細く尖ったものを使用してください。シャットダウン処理には、数分間かかることがあります。
コンテンツ スイッチング モジュール(WS-X6066-SLB-APC)は、レイヤ4~7の情報パケットに基づいて、ネットワーク デバイスとサーバ ファーム(ネットワーク サーバのグループ)との間で高性能セッションを実現します(図 1-43を参照)。このモジュールを使用すると、サーバのグループ(実サーバ)を単一のサーバ インスタンス(仮想サーバ)として表し、サーバへのトラフィックを均衡化させ、各サーバへのトラフィックを制限することができます。
(注) スーパバイザ エンジンとモジュールの特殊な組み合わせは、ご使用のシャーシでサポートされない場合があります。サポートされていないモジュールとスーパバイザ エンジンに関する具体的な情報については、システムで稼働するソフトウェア バージョンのリリース ノートを参照してください。
図 1-43 コンテンツ スイッチング モジュール(WS-X6066-SLB-APC)
STATUS LEDには、コンテンツ スイッチング モジュールの状態が表示されます( 表 1-16 を参照)。
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ここでは、次のスイッチ ファブリック モジュールについて説明します。
• 「スイッチ ファブリック モジュール(WS-C6500-SFM)」
• 「スイッチ ファブリック モジュール2(WS-X6500-SFM2)」
(注) 同一のCatalyst 6506、Catalyst 6509、またはCatalyst 6509-NEBシャーシにおける、スイッチ ファブリック モジュール(WS-C6500-SFM)とスイッチ ファブリック モジュール2(WS-X6500-SFM2)の併用。
スイッチ ファブリック モジュールは、Supervisor Engine IIでしか動作しません。Supervisor Engine IAやSupervisor Engine 702ではサポートされていません。
スイッチ ファブリック モジュール(WS-C6500-SFM)には、Supervisor Engine IIが必要です。また、Catalyst 6506、Catalyst 6509、またはCatalyst 6509-NEBスイッチのスロット5またはスロット6のどちらかに搭載する必要があります(図 1-44を参照)。スイッチ ファブリック モジュールは、Catalyst 6513スイッチまたはCatalyst 6503スイッチには搭載できません。
冗長性を確保するために、スイッチ ファブリック モジュールをもう1つ搭載できます。最初に搭載したスイッチ ファブリック モジュールがプライマリ モジュールとして機能します。2つのモジュールを同時に搭載した場合は、スロット5のモジュールがプライマリ モジュールとして、スロット6のモジュールがバックアップ モジュールとして機能します。スロット5に搭載したスイッチ ファブリック モジュールをリセットすると、スロット6のモジュールがプライマリになります。
図 1-44 スイッチ ファブリック モジュール(WS-C6500-SFM)
前面パネルの2つのLEDは、モジュールのステータス情報およびモジュールがアクティブであるかどうかを示します。STATUS LEDの機能については、表 1-6を参照してください。ACTIVE LEDは、スイッチ ファブリック モジュールが動作可能かつアクティブな場合はグリーン、モジュールがスタンバイ モードの場合はオレンジです。
スイッチ ファブリック モジュールの前面パネルには、2行×20文字のLCDディスプレイがあります。このディスプレイによって、モジュールの入出力ポートのトラフィックおよびローカル バスのトラフィックをモニタできます。このディスプレイにはシステム情報も表示されます。
2種類のプッシュ ボタン スイッチでLCDディスプレイを操作します。
スイッチ ファブリック モジュール2(WS-X6500-SFM2)は、任意のCatalyst 6500シリーズ スイッチに搭載できます(図 1-45を参照)。スイッチ ファブリック モジュール2には、Supervisor Engine IIが必要です。また、Catalyst 6506、Catalyst 6509、またはCatalyst 6509-NEBスイッチのスロット5またはスロット6、Catalyst 6513スイッチのスロット7またはスロット8のいずれかに搭載する必要があります。
(注) スイッチ ファブリック モジュール2は、Catalyst 6503スイッチには搭載できません。
冗長性を確保するために、スイッチ ファブリック モジュール2をもう1つ搭載できます。最初に搭載したスイッチ ファブリック モジュール2がプライマリ モジュールとして機能します。2つのモジュールを同時に搭載した場合は、スロット5またはスロット7のモジュールがプライマリ モジュールとして、スロット6またはスロット8のモジュールがスタンバイとして機能します。スロット5またはスロット7に搭載したスイッチ ファブリック モジュール2をリセットすると、スロット6またはスロット8のモジュールがプライマリになります。
図 1-45 スイッチ ファブリック モジュール2(WS-X6500-SFM2)
前面パネルの2つのLEDは、モジュールのステータス情報およびモジュールがアクティブであるかどうかを示します。STATUS LEDの機能については、表 1-6を参照してください。ACTIVE LEDは、スイッチ ファブリック モジュールが動作可能かつアクティブな場合はグリーン、モジュールがスタンバイ モードの場合はオレンジです。
スイッチ ファブリック モジュール2の前面パネルには、2行×20文字のLCDディスプレイがあります。このディスプレイによって、モジュールの入出力ポートのトラフィックおよびローカル バスのトラフィックをモニタできます。このディスプレイにはシステム情報も表示されます。
2種類のプッシュ ボタン スイッチでLCDディスプレイを操作します。
• 「コミュニケーション メディア モジュール(WS-SVC-CMM)」
• 「8ポートT1/E1 PSTNインターフェイス モジュール(WS-X6608-T1/E1)」
• 「24ポートFXSアナログ インターフェイス モジュール(WS-X6624-FXS)」
(注) スーパバイザ エンジンとモジュールの特殊な組み合わせは、ご使用のシャーシでサポートされない場合があります。サポートされていないモジュールとスーパバイザ エンジンに関する具体的な情報については、システムで稼働するソフトウェア バージョンのリリース ノートを参照してください。
Catalyst 6500シリーズ コミュニケーション メディア モジュールは、Voice over IP(VoIP)ネットワーク内で単一または複数のCisco CallManagerをサポートします(図 1-46を参照)。コミュニケーション メディア モジュールはメディア ゲートウェイとして機能し、MGCPを使用してCisco CallManagerと通信します。Cisco CallManagerは、メディア ゲートウェイ コントローラ(Call Agent)として機能します。
コミュニケーション メディア モジュールのベース モジュールには、最大3つのインターフェイス モジュールを搭載できます。コミュニケーション メディア モジュールには、6ポートのT1インターフェイス モジュールか、6ポートのE1インターフェイス モジュールを搭載できます。使用するインターフェイス モジュールは同じタイプ(すべてT1モジュールか、すべてE1モジュール)にする必要があり、インターフェイス モジュールのタイプを混在させることはできません。
6ポートのT1/E1インターフェイス モジュールは、オンボードのDigital Signal Processor(DSP;デジタル信号プロセッサ)リソースを備えており、T1 Channel Associated Signaling(CAS)やT1/E1 ISDNのPrimary Rate Interface(PRI;1次群速度インターフェイス)を経由して、インターフェイスをPSTN(公衆交換電話網)やPrivate Branch exchange(PBX;構内交換機)に接続することができます。インターフェイス モジュール上のDSPリソースは、エコー キャンセル、トランスコーディング、ファックス リレー、トーンの検出と発信、およびジッタ バッファを提供します。
コミュニケーション メディア モジュールが提供するのは、レイヤ2転送のみです。パケットをレイヤ3で転送する必要がある場合は、デフォルト ゲートウェイに転送します。
コミュニケーション メディア モジュールはギガビット イーサネット バックプレーン インターフェイスを備えており、IPアドレスとMACアドレスをそれぞれ1つ持つことが可能です。
(注) コミュニケーション メディア モジュールには、スタティックIPアドレスが必要です。DHCPサーバによるIPアドレスの取得は、サポートしていません。CLIからinterface GigabitEthernet1/0コマンドを使用して、コミュニケーション メディア モジュールのギガビット イーサネット バックプレーン インターフェイスにIPアドレスを割り当てることができます。
(注) Catalyst 6500シリーズ スイッチを使用したVoIPネットワークの概要については、『Catalyst 6500 Series Switch Software Configuration Guide』の「VoIP ネットワークの設定」を参照してください(URLは、以下のとおり)。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/lan/cat6000/sw_7_4/confg_gd/voicecfg.htm
図 1-46 コミュニケーション メディア モジュール(WS-SVC-CMM)
表 1-17 に、コミュニケーション メディア モジュールのインターフェイス モジュールがサポートする機能を示します。
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ライン コード ― HDB318、AMI |
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T1-PRI |
E1-PRI |
16. B8ZS = Binary 8-Zero Substitution 17. AMI = Alternate Mark Inversion 18. HDB3 = High-Density Bipolar with Three zeros 20. ESF = Extended Super Framing 21. CRC = Cyclic Redundancy Check(巡回冗長検査) |
詳細については、『 Catalyst 6500 Series and Cisco 7600 Series Communication Media Module Installation and Verification Note 』を参照してください。
前面パネルのLEDは、コミュニケーション メディア モジュールの状態を示します。 表 1-18 に、各LEDの表示および意味を示します。
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–モジュールの温度が限界を超過25。 |
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• モジュールはハードウェアを初期化中か、スーパバイザ エンジンと通信中。 • 電源投入時にField Programmable Gate Array(FPGA)をダウンロードできなかった場合、モジュールは初期化を継続し、スーパバイザ エンジンによってモジュール オンライン ステータスを付与されるが、LEDはオレンジのまま。 • スーパバイザ エンジンがモジュール オンライン ステータスを付与しない場合、LEDはオレンジのまま。この問題は、スーパバイザ エンジンがモジュールに実施する外部ループバック テストの失敗を検出することによって起こる可能性がある。 |
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25.モジュール上の4つのセンサーの温度を表示するには、show environment temperature modコマンドを実行します。 |
図 1-47と図 1-48に、6ポートT1およびE1インターフェイス モジュールの前面パネルを示します。
前面パネルのLEDは、T1およびE1インターフェイスの状態を示します。 表 1-19 に、各LEDの表示および意味を示します。
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8ポートT1/E1 PSTNインターフェイス モジュール(WS-X6608-T1/E1)は、PSTNへのデジタルT1/E1接続、またはトランスコーディングと会議をサポートできる高密度の8ポートT1/E1 VoIPモジュールです(図 1-49を参照)。このモジュールは、IPアドレスを1つ必要とし、Cisco CallManagerのドメインに登録され、Cisco CallManagerによって管理されます。
モジュール ソフトウェアは、TFTPサーバからダウンロードできます。ダウンロードするソフトウェアによって、ポートがT1/E1インターフェイスとして機能するか、トランスコーディングと会議をサポートするかが決まります。トランスコーディングと会議の機能は次のとおりです。
–モジュールごとに128チャネル、各ポート16チャネルの全二重トランスコーディング(G.711と低ビットレートCODEC[G.723.1など]との間のトランスコーディングの場合)
–各モジュール64チャネル、各ポート8チャネルの全二重トランスコーディング(G723.1からG.729のような低ビットレートCODEC間のトランスコーディングの場合)
–G.711、G.723.1、およびG.729AのCODECの任意の組み合わせ
–32チャネルの会議ポート(各ポート4会議)。単一ポートの最大会議サイズは、参加者16人です。6人の参加者が同時にアクティブ(トーキング)状態になり、残りの参加者はアイドル(リスニング)状態になります。
–トランスコーディングと会議の機能。使用中のあらゆるトランスコーディング ポートに対して、使用可能な会議ポートは1つ少なくなります。また、その反対も同様です。
(注) このモジュールのインターフェイスの設定については、『Catalyst 6500 Series Switch Software Configuration Guide』の「VoIPネットワークの設定」を参照してください。このインターフェイスがCisco CallManagerと連携するように設定する手順については、『Cisco CallManager Administration Guide』を参照してください。
8ポート T1/E1 PSTNインターフェイス モジュールが起動されると、さまざまなハードウェア コンポーネントが初期化され、スーパバイザ エンジンとの通信が行われます。
8ポートT1/E1 PSTNインターフェイス モジュールには、モジュール全体のSTATUS LEDと、モジュール上の8つのポートそれぞれに対応するLINK LEDが1つずつあります(図 1-49を参照)。
図 1-49 8ポートT1/E1 PSTNインターフェイス モジュール(WS-X6608-T1/E1)
STATUS LEDには、モジュールの状態が表示されます。 表 1-20 に各LEDの表示と意味を示します。
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モジュールに電力が供給されていない。電力不足のためモジュールがオフになっている(モジュールは show module ステータス フィールドに power-deny としてリストされる)。 |
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24ポートFXSアナログ インターフェイス モジュール(WS-X6624-FXS)インターフェイスは、標準的なアナログ電話機またはFaxに直接接続され、リング電圧とダイヤルトーンを提供します。また、このモジュールはCentral Office(CO;セントラル オフィス)またはPBXをエミュレートして、アナログ電話機またはFax機にサービスを提供します。FXSモジュールを通じて接続された電話機またはFax機は、通常のCO回線またはPBX回線に接続された場合と同じように動作します。
24ポートFXSアナログ インターフェイス モジュールの前面パネルには、モジュール全体のSTATUS LEDが1個と各ポート用のLINK LEDが24個あります(図 1-50を参照)。
警告 ポートの上にある適格性を示す記号に×印が付いている場合は、EU規格に準拠する公衆網にこのポートを接続しないでください。このタイプの公衆網にポートを接続すると、ルータの重大な障害または損傷の原因となることがあります。
(注) シャーシにWS-X6624-FXSアナログ インターフェイス モジュールを搭載するときは、そのシャーシにシステム アース ケーブルを接続する必要があります。システム アース ケーブルの取り付け手順については、『Catalyst 6000 Series Switch Installation Guide』または『Catalyst 6500 Series Switch Installation Guide』を参照してください。
図 1-50 24ポートFXSアナログ インターフェイス モジュール(WS-X6624-FXS)
24ポートFXSアナログ インターフェイス モジュールを起動すると、さまざまなハードウェア コンポーネントが初期化され、スーパバイザ エンジンとの通信が行われます。
STATUS LEDとポートLEDには、モジュールおよび各ポートの状態が表示されます。 表 1-21 に、各LEDの表示および意味を示します。
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スーパバイザ エンジンによってモジュールがディセーブルになっている。 |
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モジュールに電力が供給されていない。電力不足のためモジュールがオフになっている(モジュールは show module ステータス フィールドに power-deny としてリストされる)。 |
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モジュールまたはポートはCLI26によってディセーブルになっている。 |
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スイッチ上の各ポート(または各インターフェイス)は、数種類のアドレスで表されます。物理インターフェイス アドレスは、シャーシにおけるインターフェイス コネクタの実際の位置(スロットおよびポート)を表します。システム ソフトウェアは、物理アドレスを使用してスイッチ内の動作を制御し、ステータス情報を表示します。これらの物理的なスロットおよびポート アドレスは、ネットワーク上の他の装置では使用されません。つまり物理アドレスは、個々のスイッチとその内部コンポーネントおよびソフトウェアに固有のものです。詳細は、「物理インターフェイス アドレス」を参照してください。
(注) Cisco IOSソフトウェアが稼働しているCatalyst 6500シリーズ スイッチのポート アドレスについては、『Catalyst 6500 Series Switch Cisco IOS Software Configuration Guide』を参照してください。
MACアドレスは、ネットワークに接続する各ポートまたは各装置に必須の標準化されたデータ リンク レイヤ アドレスです。ネットワーク上の他の装置は、このアドレスを使用して、ネットワーク上で特定のポートの位置を確認し、ルーティング テーブルとデータ構造の作成および更新を行います。スイッチは独自の方法(MACアドレスを参照)を使用して、インターフェイスのMACアドレスの割り当ておよび制御を行います。
物理ポート アドレスは、スイッチの背面にある各モジュール ポートの実際の物理的な位置を示します(図 1-51を参照)(6スロット、9スロット、および13スロットのシャーシで共通のポート番号形式が適用されます)。このアドレスは、 slot / port number という形式の2つの部分から構成される番号です。最初の数字はモジュールが搭載されているスロットを示します。モジュール スロットは、上から下へ1から順に番号が付いています。次の数字は、モジュールの物理的なポート番号です。ポート番号は常に1から始まり、左から右へ順に番号が付けられます。追加ポートの番号(n/1、n/2、以下同様)は、モジュール上のポート数によって決まります。
図 1-51 Catalyst 6009およびCatalyst 6509スイッチのポート アドレスの例
インターフェイス ポートのアドレスは、他のモジュールの取り付けや取り外しが行われても変化しません。ただし、モジュールを他のスロットに移すと、アドレスの最初の数字が新しいスロットの番号に変わります。たとえば、スロット2の48ポート10/100BASE-Tスイッチング モジュールでは、左端のポートのアドレスが2/1、右端のポートのアドレスが2/48となります。48ポート10/100BASE-Tスイッチング モジュールをスロット2から取り外してスロット4に取り付けると、同じポートのアドレスがそれぞれ4/1~4/48になります。
スーパバイザ エンジンは、2つのインターフェイスをサポートするため、 n /1~ n /2です(ポート1とポート2)。スイッチング モジュールは n /1~ n / N にアドレス指定されます。
モジュール ポートは、スイッチ上のスロットおよびポートの位置を実際に確認することによって識別できます。また、ソフトウェア コマンドを使用すると、スイッチの特定のインターフェイスについて、またはすべてのインターフェイスについての情報を調べることができます。すべてのインターフェイスについての情報を表示する場合は、パラメータを指定せずに show port コマンドを使用します。特定のインターフェイスについての情報を表示する場合は、 show port コマンドを使用し、 show port [ mod_num/port_num ]の形式で、モジュール(スロット)番号とポート番号を指定します。
ネットワーク インターフェイスの接続部分(ポート)には、それぞれ一意のMACアドレスが必須です。各インターフェイスのMACアドレスは、インターフェイス回路上に直接組み込まれているコンポーネント上のElectrically Erasable Programmable Read-Only Memory(EEPROM;電気的消去再書き込み可能ROM)に保存されます。スイッチのシステム コードは、システム内の各インターフェイスのEEPROMを読み取り、MACアドレスを認識してから、適切なハードウェアおよびデータ構造を初期化します。スパニングツリー内の各VLANには、他と重複しないMACアドレスが1つずつあります。スイッチは、このアドレス割り当て方式を利用して、各インターフェイスの状態( 接続中 か 切断中か )を識別します。モジュールのホットスワップを行うと、MACアドレスもモジュールに応じて変わります。
スイッチの電源を入れた状態で、冗長スーパバイザ エンジンおよびスイッチング モジュールの取り外しおよび取り付けを行うことができます。この機能を ホットスワップ といいます。
スイッチの電源をオンにし、スイッチが稼働している状態でスイッチング モジュールの取り外しおよび取り付けを行うと、スイッチにより次の処理が実行されます。
3. 新しく取り付けられたスイッチング モジュールの初期設定が行われ、取り外されたモジュールが管理上のシャットダウン ステートに設定されます。
4. スイッチング モジュール上の設定済みインターフェイスが、取り外されたときのステートに戻ります。新しく取り付けられたインターフェイスは、起動時に搭載されていた(未設定の)インターフェイスであるかのように、管理上のシャットダウン ステートに設定されます。同タイプのスイッチング モジュールと交換した場合には、前に取り付けられていたスイッチング モジュールと同数のポートがオンラインに設定されています。
新しいインターフェイスについては、診断テストが実行されます。テストが問題なく終了すると、スイッチは正常な動作を開始します。新しいスイッチング モジュールに異常がある場合、スイッチは通常の動作を再開しますが、新しいインターフェイスはディセーブルのままになります。
診断テストが異常終了し、スイッチがクラッシュした場合には、新しいスイッチング モジュールのバスに問題があると考えられるので、そのモジュールを取り外す必要があります。
スーパバイザ エンジンを2台搭載している場合は、ホットスワップ機能により、システムの電源を切らなくても、一方のスーパバイザ エンジンを取り外して交換することができます。
電源管理および環境モニタの詳細は、『 Catalyst 6500 Series Switch Software Configuration Guide 』または『 Catalyst 6500 Series Switch Cisco IOS Software Configuration Guide 』を参照してください。