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この章の内容は、次のとおりです。
ポート チャネルは、個別インターフェイスを 1 つのグループに集約して、帯域幅と冗長性の向上を実現します。これらの集約された各物理インターフェイス間でトラフィックのロード バランシングも行います。ポート チャネルの物理インターフェイスが少なくとも 1 つ動作していれば、そのポート チャネルは動作しています。
ポート チャネルは、互換性のあるインターフェイスをバンドルすることによって作成します。スタティック ポート チャネルのほか、Link Aggregation Control Protocol(LACP)を実行するポート チャネルを設定して稼働させることができます。
変更した設定をポート チャネルに適用すると、そのポート チャネルのメンバ インターフェイスにもそれぞれ変更が適用されます。たとえば、スパニングツリー プロトコル(STP)のパラメータをポート チャネルに設定すると、Cisco NX-OS ソフトウェアでは、これらのパラメータがポート チャネルの各インターフェイスに適用されます。
関連するプロトコルを使用せず、スタティック ポート チャネルを使用すれば、設定を簡略化できます。IEEE 802.3ad に規定されている Link Aggregation Control Protocol(LACP)を使用すると、ポート チャネルをより効率的に使用することができます。LACP を使用すると、リンクによってプロトコル パケットが渡されます。
Cisco NX-OS は、ポート チャネルを使用することにより、広い帯域幅、冗長性、チャネル全体のロード バランシングを実現しています。
ポートを 1 つのスタティック ポート チャネルに集約するか、またはリンク集約制御プロトコル(LACP)をイネーブルにできます。LACP によるポート チャネルを設定する手順は、スタティック ポート チャネルの場合とは若干異なります。ポート チャネル設定の制約事項については、プラットフォームの『Verified Scalability』マニュアルを参照してください。ロード バランシングの詳細については、ポート チャネルを使ったロード バランシングを参照してください。
(注) |
Cisco NX-OS は、ポート チャネルに対するポート集約プロトコル(PAgP)をサポートしていません。 |
ポート チャネルは、個々のリンクを 1 つのチャネル グループにバンドルしたもので、それによりいくつかの物理リンクの帯域幅を集約した単一の論理リンクが作成されます。ポート チャネル内のメンバー ポートに障害が発生すると、障害が発生したリンクで伝送されていたトラフィックはポート チャネル内のその他のメンバー ポートに切り替わります。
各ポートにはポート チャネルが 1 つだけあります。ポート チャネル内のすべてのポートには互換性が必要です。つまり、回線速度が同じであり、かつ全二重モードで動作する必要があります。スタティック ポート チャネルを LACP なしで稼働すると、個々のリンクがすべて on チャネル モードで動作します。このモードを変更するには、LACP をイネーブルにする必要があります。
(注) |
チャネル モードを、on から active、または on から passive に変更することはできません。 |
ポート チャネル インターフェイスを作成することで、ポート チャネルを直接作成することができます。またチャネル グループを作成して個々のポートを 1 つに集約することもできます。インターフェイスをチャネル グループに関連付ける際、ポート チャネルがなければ、Cisco NX-OSでは対応するポート チャネルが自動的に作成されます。最初にポート チャネルを作成することもできます。その場合、Cisco NX-OS では、ポート チャネルと同じチャネル数で空のチャネル グループが作成され、デフォルトの設定が適用されます。
(注) |
少なくともメンバ ポートの 1 つがアップしており、かつそのポートのチャネルが有効であれば、ポート チャネルは動作上アップ状態にあります。メンバ ポートがすべてダウンしていれば、ポート チャネルはダウンしています。 |
ポート チャネル グループにインターフェイスを追加すると、Cisco NX-OS では、そのインターフェイスとチャネル グループとの互換性が確保されるように、特定のインターフェイス属性のチェックが行われます。また Cisco NX-OS では、インターフェイスがポート チャネル集約に加えられることを許可する場合にも、事前にそのインターフェイスに関するさまざまな動作属性のチェックが行われます。
互換性チェックの対象となる動作属性は次のとおりです。
ポート モード
アクセス VLAN
トランク ネイティブ VLAN
許可 VLAN リスト
速度
802.3x フロー制御設定
MTU
ブロードキャスト/ユニキャスト/マルチキャスト ストーム制御設定
プライオリティ フロー制御
タグなし CoS
Cisco NX-OS で使用される互換性チェックの全リストを表示する場合は、show port-channel compatibility-parameters コマンドを使用します。
チャネル モード セットを on に設定したインターフェイスだけをスタティック ポート チャネルに追加できます。また LACP を実行するポート チャネルには、チャネル モードが active または passive に設定されたインターフェイスだけを追加することもできますこれらのアトリビュートは個別のメンバ ポートに設定できます。
インターフェイスがポート チャネルに追加されると、次の各パラメータはそのポート チャネルに関する値に置き換えられます。
インターフェイスがポート チャネルに追加されても、次に示すインターフェイス パラメータは影響を受けません。
channel-group force コマンドを使用して、ポートをチャネル グループへ強制的に追加できるようにした場合、パラメータは次のように処理されます。
Cisco NX-OS では、フレーム内のアドレスから生成されたバイナリ パターンの一部を数値に圧縮変換し、それを基にチャネル内のリンクを 1 つ選択することによって、ポート チャネルを構成するすべての動作中インターフェイス間でトラフィックのロード バランシングが行われます。ポート チャネルはデフォルトでロード バランシングを備えています。
次のいずれかの方法(詳細については次の表を参照)を使用してポート チャネル全体をロード バランシングするようにスイッチを設定できます。
宛先 MAC アドレス
送信元 MAC アドレス
送信元および宛先 MAC アドレス
宛先 IP アドレス
送信元 IP アドレス
送信元および宛先 IP アドレス
宛先 TCP/UDP ポート番号
送信元 TCP/UDP ポート番号
送信元および宛先 TCP/UDP ポート番号
設定 |
レイヤ 2 基準 |
レイヤ 3 基準 |
レイヤ 4 基準 |
---|---|---|---|
宛先 MAC |
宛先 MAC |
宛先 MAC |
宛先 MAC |
送信元 MAC |
送信元 MAC |
送信元 MAC |
送信元 MAC |
送信元/宛先 MAC |
送信元/宛先 MAC |
送信元/宛先 MAC |
送信元/宛先 MAC |
Destination IP |
宛先 MAC |
宛先 MAC、宛先 IP |
宛先 MAC、宛先 IP |
Source IP |
送信元 MAC |
送信元 MAC、送信元 IP |
送信元 MAC、送信元 IP |
送信元/宛先 IP |
送信元/宛先 MAC |
送信元/宛先 MAC、送信元/宛先 IP |
送信元/宛先 MAC、送信元/宛先 IP |
宛先 TCP/UDP ポート |
宛先 MAC |
宛先 MAC、宛先 IP |
宛先 MAC、宛先 IP、宛先ポート |
送信元 TCP/UDP ポート |
送信元 MAC |
送信元 MAC、送信元 IP |
送信元 MAC、送信元 IP、送信元ポート |
送信元および宛先 TCP/UDP ポート |
送信元/宛先 MAC |
送信元/宛先 MAC、送信元/宛先 IP |
送信元/宛先 MAC、送信元/宛先 IP、送信元/宛先ポート |
使用している設定で最も多様なバランス基準を提供するオプションを使用してください。たとえば、ポート チャネルのトラフィックが 1 つの MAC アドレスにだけ送られ、ポート チャネルでのロード バランシングの基準としてその宛先 MAC アドレスが使用されている場合、ポート チャネルでは常にそのポート チャネル内の同じリンクが選択されます。したがって、送信元アドレスまたは IP アドレスを使用すると、結果的により優れたロード バランシングが行われることになります。
(注) |
ハードウェア マルチキャスト hw-hash コマンドは、Cisco Nexus 3000 シリーズ スイッチおよび Cisco Nexus 3100 シリーズ スイッチではサポートされません。これらのスイッチではこのコマンドを設定しないことを推奨します。デフォルトでは、Cisco Nexus 3000 シリーズ スイッチおよび Cisco Nexus 3100 シリーズ スイッチは、マルチキャスト トラフィックをハッシュします。 |
(注) |
ハードウェア マルチキャスト hw-hash コマンドは、Cisco Nexus 3500 シリーズ スイッチではサポートされません。これらのスイッチではこのコマンドを設定しないことを推奨します。 |
データセンターで使用される物理リンクの数が急増すると、障害物理リンクの数も増加する可能性があります。ポート チャネルまたは等コスト マルチパス(ECMP)グループのメンバー間でのフローのロード バランシングに使用される静的ハッシュ システムでは、各フローがリンクにハッシュされます。あるリンクで障害が発生すると、残りの現用リンク間ですべてのフローが再ハッシュされます。リンクへのフローのこの再ハッシュにより、障害リンクにハッシュされなかったフローであっても一部のパケットが間違った順序で配信されます。
この再ハッシュは、リンクがポート チャネルまたは等コスト マルチパス(ECMP)グループに追加された場合にも発生します。すべてのフローが、リンクの新しい番号全体にわたって再ハッシュされ、その結果として、一部のパケットが間違った順序で配信されます。復元力のあるハッシュは、ユニキャスト トラフィックだけをサポートします。
Cisco Nexus 3100 シリーズ スイッチの復元力のあるハッシュ システムは、フローを物理ポートにマッピングします。リンクに障害が発生すると、障害リンクに割り当てられているフローは、現用リンク間で均等に再分配されます。現用リンクを通過する既存のフローは再ハッシュされず、それらのパケットは間違った順序で配信されません。
復元力のあるハッシュは、ECMP グループによってのみ、またポート チャネル インターフェイスでのみサポートされます。リンクがポート チャネルまたは ECMP グループに追加されると、既存のリンクにハッシュされるフローの一部が、既存のすべてのリンクにではなく、新しいリンクに再ハッシュされます。
復元力のあるハッシュは、IPv4 および IPv6 ユニキャスト トラフィックをサポートしますが、IPv4 マルチキャスト トラフィックはサポートしません。
Network Virtualization using Generic Routing Encapsulatoin(NVGRE)を使用してネットワークを仮想化し、拡張することによって、分散データセンター間でレイヤ 2 およびレイヤ 3 トポロジが作成されるようにすることができます。NVGRE はカプセル化とトンネリングを使用します。NVGRE エンドポイントは、物理ネットワークと仮想ネットワークの間のインターフェイスとして機能するネットワーク デバイスです。
データ フレームは、NVGRE エンドポイントで、GRE トンネリングを使用してカプセル化またはカプセル化解除されます。エンドポイントは、テナント ネットワーク ID(TNI)から各データ フレームの宛先アドレスを取得します。GRE ヘッダーの Key フィールドは、24 ビットの TNI を保持します。各 TNI は、特定のテナントのサブネット アドレスを表します。
Cisco NX-OS Release 6.0(2)U2(1) は、中継 NVGRE トラフィックのハッシュをサポートします。NVGRE トラフィックがポート チャネルまたは等コスト マルチパス(ECMP)経由で転送される際に GRE ヘッダーに存在する GRE Key フィールドがハッシュ計算に含まれるようにスイッチを設定できます。
ポート チャネル上のトラフィックを効果的にモニタするには、ポート チャネルに接続された各インターフェイスがフォワードとリバースの両方のトラフィック フローを受信することが不可欠です。通常、フォワードとリバースのトラフィック フローが同じ物理インターフェイスを使用する保証はありません。ただし、ポート チャネルで対称ハッシュを有効にすると、双方向トラフィックが同じ物理インターフェイスを使用するように強制され、ポート チャネルの各物理インターフェイスが効果的に一連のフローにマッピングされます。
Cisco NX-OS Release 6.0(2)U2(3) で対称ハッシュが導入されました。対称ハッシュが有効になっている場合、ハッシュに使用されるパラメータ(送信元と宛先の IP アドレスなど)は、ハッシュ アルゴリズムに入る前に標準化されます。このプロセスにより、パラメータがリバースされる(フォワード トラフィックの送信元がリバース トラフィックの宛先になる)場合にハッシュ出力が同じになることが保証されます。このため、同じインターフェイスが選択されます。
対称ハッシュは、Cisco Nexus 3100 シリーズ スイッチでのみサポートされます。
対称ハッシュをサポートするのは、次のロードバランシング アルゴリズムのみです。
(注) |
LACP 機能を設定して使用にする場合は、あらかじめ LACP 機能をイネーブルにしておく必要があります。 |
次の図は、個々のリンクを個別リンクとして機能させるだけでなく LACP ポート チャネルおよびチャネル グループに組み込む方法を示したものです。
LACP を使用すると、スタティック ポート チャネルの場合と同じように、最大 16 個のインターフェイスを 1 つのチャネル グループにバンドルすることができます。
(注) |
ポート チャネルを削除すると、関連付けられたチャネル グループも Cisco NX-OS によって自動的に削除されます。すべてのメンバ インターフェイスは以前の設定に戻ります。 |
LACP 設定が 1 つでも存在する限り、LACP をディセーブルにはできません。
LACP では次のパラメータが使用されます。
LACP システム プライオリティ:LACP を稼働している各システムは、LACP システム プライオリティ値を持っています。このパラメータのデフォルト値である 32768 をそのまま使用するか、1 ~ 65535 の範囲で値を設定できます。LACP は、このシステム プライオリティと MAC アドレスを組み合わせてシステム ID を生成します。また、システム プライオリティを他のデバイスとのネゴシエーションにも使用します。システム プライオリティ値が大きいほど、プライオリティは低くなります。
(注) |
LACP システム ID は、LACP システム プライオリティ値と MAC アドレスを組み合わせたものです。 |
LACP ポート プライオリティ:LACP を使用するように設定された各ポートには、LACP ポート プライオリティが割り当てられます。デフォルト値である 32768 をそのまま使用するか、1 ~ 65535 の範囲で値を設定できます。LACP では、ポート プライオリティおよびポート番号によりポート ID が構成されます。また、互換性のあるポートのうち一部を束ねることができない場合に、どのポートをスタンバイ モードにし、どのポートをアクティブ モードにするかを決定するのに、ポート プライオリティを使用します。LACP では、ポート プライオリティ値が大きいほど、プライオリティは低くなります。指定ポートが、より低い LACP プライオリティを持ち、ホット スタンバイ リンクではなくアクティブ リンクとして選択される可能性が最も高くなるように、ポート プライオリティを設定できます。
LACP 管理キー:LACP は、LACP を使用するように設定された各ポート上のチャネル グループ番号に等しい管理キー値を自動的に設定します。管理キーにより、他のポートとともに集約されるポートの機能が定義されます。他のポートとともに集約されるポートの機能は、次の要因によって決まります。
ポート チャネルの個別インターフェイスは、チャネル モードで設定します。プロトコルを使用せずにスタティック ポート チャネルを稼働すると、そのチャネル モードは常に on に設定されます。デバイス上で LACP をグローバルにイネーブルにした後、各チャネルの LACP をイネーブルにします。それには、各インターフェイスのチャネル モードを active または passive に設定します。LACP チャネル グループを構成する個々のリンクについて、どちらかのチャネル モードを設定できます。
(注) |
active または passive のチャネル モードで、個々のインターフェイスを設定するには、まず、LACP をグローバルにイネーブルにする必要があります。 |
次の図は、チャネル モードをまとめたものです。
チャネル モード |
説明 |
---|---|
passive |
ポートをパッシブなネゴシエーション状態にする LACP モード。この状態では、ポートは受信した LACP パケットに応答はしますが、LACP ネゴシエーションを開始することはありません。 |
active |
ポートをアクティブ ネゴシエーション ステートにする LACP モード。この場合ポートでは LACP パケットを送信することにより、他のポートとのネゴシエーションが開始されます。 |
on |
すべてのスタティック ポート チャネル(つまり LACP を稼働していないポート チャネル)は、このモードのままになります。LACP をイネーブルにする前にチャネル モードを active または passive に変更しようとすると、デバイスがエラー メッセージを返します。 チャネルで LACP をイネーブルにするには、そのチャネルのインターフェイスでチャネル モードを active または passive に設定します。LACP は、on 状態のインターフェイスとネゴシエートする場合、LACP パケットを受信しないため、そのインターフェイスと個別のリンクを形成します。つまり、LACP チャネル グループには参加しません。 |
passive と active のどちらのモードでも、ポート速度やトランキング ステートなどの基準に基づいてポート チャネルを構成可能かどうかを判定するため、LACP によるポート間のネゴシエーションが行われます。passive モードは、リモート システム、つまり、パートナーが、LACP をサポートしているかどうかが不明な場合に便利です。
次の例に示したとおり、ポートは、異なる LACP モードであっても、それらのモード間で互換性があれば、LACP ポート チャネルを構成することができます。
ポート チャネルを使用すると、リンク障害やロード バランシング動作に伴って、データ トラフィックが動的に再配信される場合があります。LACP では、マーカー プロトコルを使用して、こうした再配信によってフレームが重複したり順序が変わったりしないようにします。Cisco NX-OS は、マーカー レスポンダだけをサポートしています。
次の表は、LACP がイネーブルのポート チャネルとスタティック ポート チャネルとの主な相違点をまとめたものです。設定の最大制限値の詳細については、デバイスの『Verified Scalability』マニュアルを参照してください。
構成 |
LACP がイネーブルのポート チャネル |
スタティック ポート チャネル |
---|---|---|
適用されるプロトコル |
グローバルにイネーブル化 |
なし。 |
リンクのチャネル モード |
次のいずれか。 |
on モードのみ |
ポート チャネルは、同様のポートを集約し、単一の管理可能なインターフェイスの帯域幅を増加させます。最小リンクおよび MaxBundle 機能の導入により、LACP ポート チャネル動作を改善し、単一の管理可能なインターフェイスの帯域幅を増加させます。
LACP ポート チャネルの MinLink 機能は次の処理を実行します。
LACP ポート チャネルにリンクし、バンドルする必要があるポート チャネル インターフェイスの最小数を設定します。
低帯域幅の LACP ポート チャネルがアクティブにならないようにします。
少数のアクティブ メンバ ポートだけが必要な最小帯域幅を提供する場合、LACP ポート チャネルが非アクティブになります。
LACP MaxBundle は、LACP ポート チャネルで許可されるバンドル ポートの最大数を定義します。LACP MaxBundle 機能では、次の処理が行われます。
LACP ポート チャネルのバンドル ポート数の上限を定義します。
バンドル ポートがより少ない場合のホット スタンバイ ポートを可能にします(たとえば、5 つのポートを含む LACP ポート チャネルにおいて、ホット スタンバイ ポートとしてそれらのポートの 2 つを指定できます)。
(注) |
最小リンクおよび maxbundle 機能は、LACP ポート チャネルだけで動作します。ただし、デバイスでは非 LACP ポート チャネルでこの機能を設定できますが、機能は動作しません。 |
チャネル グループを作成する前にポート チャネルを作成します。Cisco NX-OS は、対応するチャネル グループを自動的に作成します。
(注) |
LACP ベースのポート チャネルを使用する場合は、LACP をイネーブルにする必要があります。 |
次の例は、ポート チャネルの作成方法を示しています。
switch# configure terminal switch (config)# interface port-channel 1
新規のチャネル グループ、または他のポートがすでに属しているチャネル グループにポートを追加できます。ポート チャネルがない場合は、Cisco NX-OS によってこのチャネル グループに関連付けられたポート チャネルが作成されます。
(注) |
LACP ベースのポート チャネルを使用する場合は、LACP をイネーブルにする必要があります。 |
次に、イーサネット インターフェイス 1/4 をチャネル グループ 1 に追加する例を示します。
switch# configure terminal switch (config)# interface ethernet 1/4 switch(config-if)# switchport mode trunk switch(config-if)# channel-group 1
デバイス全体に適用されるポート チャネル用のロードバランシング アルゴリズムを設定できます。
(注) |
LACP ベースのポート チャネルを使用する場合は、LACP をイネーブルにする必要があります。 |
次の例は、ポート チャネルに対して送信元 IP によるロード バランシングを設定する方法を示したものです。
switch# configure terminal switch (config)# port-channel load-balance ethernet source-ip
次に、ポート チャネルの対称ハッシュを設定する例を示します。
switch# configure terminal switch (config)# port-channel load-balance ethernet source-dest-ip-only symmetric
LACP はデフォルトではディセーブルです。LACP の設定を開始するには、LACP をイネーブルにする必要があります。LACP 設定が 1 つでも存在する限り、LACP をディセーブルにはできません。
LACP は、LAN ポート グループの機能を動的に学習し、残りの LAN ポートに通知します。LACP では、適合する複数のイーサネット リンクが検出されると、これらのリンクが 1 つのポート チャネルにグループ化されます。次に、ポート チャネルは単一ブリッジ ポートとしてスパニングツリーに追加されます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | switch(config)# feature lacp |
スイッチ上で LACP をイネーブルにします。 |
ステップ 3 | switch(config)# show feature |
(任意) イネーブルにされた機能を表示します。 |
次に、LACP をイネーブルにする例を示します。
switch# configure terminal
switch(config)# feature lacp
LACP ポート チャネルのそれぞれのリンクのチャネル モードを active または passive に設定できます。このチャネル コンフィギュレーション モードを使用すると、リンクは LACP で動作可能になります。
関連するプロトコルを使用せずにポート チャネルを設定すると、リンク両端のすべてのインターフェイスでは on チャネル モードが維持されます。
LACP 機能がイネーブルになっていることを確認します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal | グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | switch(config)# interfacetypeslot/port |
設定するインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 | switch(config-if)# channel-group channel-number [force] [mode {on | active | passive}] |
ポート チャネルのリンクのポート モードを指定します。LACP をイネーブルにしたら、各リンクまたはチャネル全体を active または passive に設定します。 force:LAN ポートをチャネル グループに強制的に追加することを指定します。 mode:インターフェイスのポート チャネル モードを指定します。 active:これを指定すると、LACP をイネーブルにした時点で、指定したインターフェイス上で LACP がイネーブルになります。インターフェイスはアクティブ ネゴシエーション ステートになります。この場合ポートでは、LACP パケットを送信することにより、他のポートとのネゴシエーションが開始されます。 on:(デフォルト モード)これを指定すると、LACP を実行していないすべてのポート チャネルに対して、このモードが維持されます。 passive:LACP 装置が検出された場合に限り、LACP をイネーブルにします。インターフェイスはパッシブ ネゴシエーション ステートになります。この場合ポートでは、受信した LACP パケットへの応答は行われますが、LACP ネゴシエーションは開始されません。 関連するプロトコルを使用せずにポート チャネルを実行する場合、チャネル モードは常に on です。 |
ステップ 4 | switch(config-if)# no channel-groupnumbermode |
指定インターフェイスのポート モードを on に戻します |
次に、チャネル グループ 5 のイーサネット インターフェイス 1/4 で、LACP がイネーブルなインターフェイスを active ポート チャネル モードに設定する例を示します。
switch# configure terminal switch (config)# interface ethernet 1/4 switch(config-if)# channel-group 5 mode active
MinLink 機能は、LACP ポート チャネルだけで動作します。デバイスでは非 LACP ポート チャネルでこの機能を設定できますが、機能は動作しません。
LACP ポート チャネルの両側(つまり、両方のスイッチ)で LACP MinLink 機能を設定することを推奨します。ポート チャネルの片側だけで lacp min-links コマンドを設定すると、リンク フラッピングが発生する可能性があります。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal | グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 2 | switch(config)# interface port-channelnumber | 設定するインターフェイスを指定します。 |
||
ステップ 3 | switch(config-if)# [no] lacp min-linksnumber | 最小リンクの数を設定します。
この機能をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。 |
||
ステップ 4 | switch(config)# show running-config interface port-channelnumber | (任意) インターフェイスのポート チャネル設定を表示します。 |
次に、全体として up とラベル付けされたバンドルに対してアップしている必要があるリンクの最小数を設定する例を示します。
switch#configure terminal switch(config)#interface port-channel 3 switch(config-if)#lacp min-links 3 switch(config)#show running-config interface port-channel 3
LACP の maxbundle 機能を設定できます。最小リンクと maxbundles は LACP でのみ動作します。ただし、非 LACP ポート チャネルに対してこれらの機能の CLI コマンドを入力できますが、これらのコマンドは動作不能です。
(注) |
デフォルトのポートチャネル max-bundle 設定を復元するには、no lacp max-bundle コマンドを使用します。
|
適切なポートチャネル インターフェイスであることを確認します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 2 | interface port-channelnumber 例: switch(config)# interface port-channel 3 switch(config-if)# |
設定するインターフェイスを選択します。 |
||
ステップ 3 | lacp max-bundlenumber 例: switch(config-if)# lacp max-bundle <number> |
ポート チャネルで許可されるアクティブなバンドル LACP ポートの最大数を設定します。 ポート チャネルの max-bundle のデフォルト値は 16 です。指定できる範囲は 1 ~ 32 です。
|
||
ステップ 4 | show running-config interface port-channel<number> 例: switch(config-if)# show running-config interface port-channel 3 |
(オプション)インターフェイスのポート チャネル設定を表示します。 |
次に、アクティブなバンドル LACP ポートの最大数を設定する例を示します。
switch# configure terminal switch# interface port-channel 3 switch (config-if)# lacp max-bundle 3 switch (config-if)# show running-config interface port-channel 3
LACP タイマー レートを変更することにより、LACP タイムアウトの時間を変更することができます。lacp rate コマンドを使用すれば、LACP がサポートされているインターフェイスに LACP 制御パケットを送信する際のレートを設定できます。タイムアウト レートは、デフォルトのレート(30 秒)から高速レート(1 秒)に変更することができます。このコマンドは、LACP がイネーブルになっているインターフェイスでのみサポートされます。
LACP 機能がイネーブルになっていることを確認します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal | グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 2 | switch(config)# interfacetypeslot/port |
設定するインターフェイスを指定します。インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。
|
||
ステップ 3 | switch(config-if)# lacp rate fast |
LACP がサポートされているインターフェイスに LACP 制御パケットを送信する際のレートとして高速レート(1 秒)を設定します。 |
次の例は、イーサネット インターフェイス 1/4 に対して LACP 高速レートを設定する方法を示したものです。
switch# configure terminal switch(config)# interface ethernet 1/4 switch(config-if)# lacp rate fast
次の例は、イーサネット インターフェイス 1/4 の LACP レートをデフォルトのレート(30 秒)に戻す方法を示したものです。
switch# configure terminal switch(config)# interface ethernet 1/4 switch(config-if)# no lacp rate fast
LACP システム ID は、LACP システム プライオリティ値と MAC アドレスを組み合わせたものです。
LACP 機能がイネーブルになっていることを確認します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | switch(config)# lacp system-prioritypriority |
LACP で使用するシステム プライオリティを設定します。指定できる範囲は 1 ~ 65535 で、値が大きいほどプライオリティは低くなります。デフォルト値は 32768 です。 |
ステップ 3 | switch# show lacp system-identifier |
(任意) LACP システム識別子を表示します。 |
次に、LACP システム プライオリティを 2500 に設定する例を示します。
switch# configure terminal
switch(config)# lacp system-priority 2500
LACP ポート チャネルの各リンクに対して、ポート プライオリティの設定を行うことができます。
LACP 機能がイネーブルになっていることを確認します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal | グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | switch(config)# interfacetypeslot/port |
設定するインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 | switch(config-if)# lacp port-prioritypriority |
LACP で使用するポート プライオリティを設定します。指定できる範囲は 1 ~ 65535 で、値が大きいほどプライオリティは低くなります。デフォルト値は 32768 です。 |
次に、イーサネット インターフェイス 1/4 の LACP ポート プライオリティを 40000 に設定する例を示します。
switch# configure terminal switch (config)# interface ethernet 1/4 switch(config-if)# lacp port priority 40000
次のコマンドを使用すると、ポート チャネルの設定情報を確認できます。
コマンド |
目的 |
---|---|
show interface port channelchennal-number | ポート チャネル インターフェイスのステータスを表示します。 |
show feature | イネーブルにされた機能を表示します。 |
show resource | システムで現在利用可能なリソースの数を表示します。 |
show lacp {counters | interfacetypeslot/port | neighbor | port-channel | system-identifier} | LACP 情報を表示します。 |
show port-channel compatibility-parameters | ポート チャネルに追加するためにメンバ ポート間で同じにするパラメータを表示します。 |
show port-channel database [interface port-channelchannel-number] | 1 つ以上のポート チャネル インターフェイスの集約状態を表示します。 |
show port-channel summary | ポート チャネル インターフェイスの概要を表示します。 |
show port-channel traffic | ポート チャネルのトラフィック統計情報を表示します。 |
show port-channel usage | 使用済みおよび未使用のチャネル番号の範囲を表示します。 |
show port-channel database | 現在実行中のポート チャネル機能に関する情報を表示します。 |
show port-channel load-balance | ポート チャネルによるロードバランシングについての情報を表示します。 |
ポート チャネル メンバシップ整合性チェッカを手動でトリガーして、ポート チャネル上のすべてのポートのハードウェア設定とソフトウェア設定を比較し、結果を表示することができます。ポート チャネル メンバシップ整合性チェッカを手動でトリガーして結果を表示するには、次のコマンドを特定のモードで使用します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# show consistency-checker membership port-channels | ポート チャネルのメンバー ポートに対するポート チャネル メンバーシップ整合性検査を開始して結果を表示します。 |
次に、ポート チャネル メンバーシップ整合性検査をトリガーして結果を表示する例を示します。
switch# show consistency-checker membership port-channels Checks: Trunk group and trunk membership table. Consistency Check: PASSED No Inconsistencies found for port-channel1111: Module:1, Unit:0 ['Ethernet1/4', 'Ethernet1/5', 'Ethernet1/6'] No Inconsistencies found for port-channel2211: Module:1, Unit:0 ['Ethernet1/7', 'Ethernet1/8', 'Ethernet1/9', 'Ethernet1/10'] No Inconsistencies found for port-channel3311: Module:1, Unit:0 ['Ethernet1/11', 'Ethernet1/12', 'Ethernet1/13', 'Ethernet1/14'] No Inconsistencies found for port-channel4095: Module:1, Unit:0 ['Ethernet1/33', 'Ethernet1/34', 'Ethernet1/35', 'Ethernet1/36', 'Ethernet1 /37', 'Ethernet1/38', 'Ethernet1/39', 'Ethernet1/40', 'Ethernet1/41', 'Ethernet1 /42', 'Ethernet1/43', 'Ethernet1/44', 'Ethernet1/45', 'Ethernet1/46', 'Ethernet1 /47', 'Ethernet1/48', 'Ethernet1/29', 'Ethernet1/30', 'Ethernet1/31', 'Ethernet1 /32']
(注) |
ポート チャネル内にポートが 1 つしかない場合などには、一部のトラフィック フローはハッシュの対象になりません。 |
show port-channel load-balance コマンドは、ユニキャスト トラフィック ハッシュのみをサポートします。マルチキャスト トラフィック ハッシュはサポートされません。
ロードバランシング発信ポート ID を表示する場合は、次のいずれかの操作を実行します。
コマンド |
目的 |
---|---|
switch# show port-channel load-balance forwarding-path interface port-channelport-channel-idvlan vlan-id dst-ipsrc-ipdst-macsrc-macl4-src-portport-id l4-dst-portport-idether-typeether-typeip-protoip-proto | 発信ポート ID を表示します。 |
次に、ロードバランシング発信ポート ID を表示する例を示します。
switch# show port-channel load-balance forwarding-path interface port-channel 10 vlan 1 dst-ip 1.225.225.225 src-ip 1.1.10.10 src-mac aa:bb:cc:dd:ee:ff l4-src-port 0 l4-dst-port 1 Missing params will be substituted by 0's. Load-balance Algorithm on switch: source-dest-port crc8_hash:204 Outgoing port id: Ethernet 1/1 Param(s) used to calculate load balance: dst-port: 0 src-port: 0 dst-ip: 1.225.225.225 src-ip: 1.1.10.10 dst-mac: 0000.0000.0000 src-mac: aabb.ccdd.eeff
機能名 |
リリース |
機能情報 |
---|---|---|
最小リンク |
5.0(3)U3(1) |
最小リンク機能の設定および使用に関する情報を追加しました。 |
7.0(3)I4(1) 以降、多くのインターフェイス コマンドを含むポート プロファイルを作成し、一定範囲のインターフェイスにそのポート プロファイルを適用できます。ポート プロファイルはそれぞれ特定のタイプのインターフェイスにだけ適用できます。次のインターフェイスから選択できます。
インターフェイス タイプにイーサネットまたはポート チャネルを選択する場合、ポート プロファイルはデフォルト モードになります。デフォルト モードはレイヤ 3 です。ポート プロファイルをレイヤ 2 モードに変更するには、switchport コマンドを入力します。
ポート プロファイルをインターフェイスまたはインターフェイスの範囲にアタッチするときにポート プロファイルを継承します。ポート プロファイルをインターフェイスまたはインターフェイスの範囲にアタッチ、または継承する場合、そのポート プロファイルのすべてのコマンドがインターフェイスに適用されます。また、ポート プロファイルには、別のポート プロファイルの設定を継承することができます。別のポート プロファイルを継承した場合、最初のポート プロファイルでは、それを継承した第 2 のポート プロファイルに含まれるすべてのコマンドは、最初のポート プロファイルとは競合していないものと見なされます。4 つのレベルの継承がサポートされています。任意の数のポート プロファイルで同じポート プロファイルを継承できます。
次の注意事項に従って、インターフェイスまたはインターフェイスの範囲で継承されたコマンドが適用されます。
競合が発生した場合は、インターフェイス モードで入力したコマンドがポート プロファイルのコマンドに優先します。しかし、ポート プロファイルはそのコマンドをポート プロファイルに保持します。
ポート プロファイルのコマンドは、port-profile コマンドがデフォルト コマンドで明示的に上書きされていない限り、インターフェイスのデフォルト コマンドに優先します。
一定範囲のインターフェイスが 2 つ目のポート プロファイルを継承すると、矛盾がある場合、最初のポート プロファイルのコマンドが 2 つ目のポート プロファイルのコマンドを無効にします。
ポート プロフィルをインターフェイスまたはインターフェイスの範囲に継承した後、インターフェイス コンフィギュレーション レベルで新しい値を入力して、個々の設定値を上書きできます。インターフェイス コンフィギュレーション レベルで個々の設定値を削除すると、インターフェイスではポート プロファイル内の値が再度使用されます。
ポート プロファイルに関連したデフォルト設定はありません。
指定するインターフェイス タイプにより、コマンドのサブセットが port-profile コンフィギュレーション モードで使用できます。
ポート プロファイル設定をインターフェイスに適用するには、そのポート プロファイルをイネーブルにする必要があります。ポート プロファイルをイネーブルにする前に、そのポート プロファイルを一定範囲のインターフェイスに設定し、継承できます。その後、指定されたインターフェイスで設定が実行されるように、そのポート プロファイルをイネーブルにします。
元のポート プロファイルに 1 つ以上のポート プロファイルを継承する場合、最後に継承されたポート プロファイルだけをイネーブルにする必要があります。こうすれば、その前までのポート プロファイルがイネーブルにされたと見なされます。
ポート プロファイルをインターフェイスの範囲から削除する場合、まずインターフェイスからコンフィギュレーションを取り消して、ポート プロファイル リンク自体を削除します。また、ポート プロファイルを削除すると、インターフェイス コンフィギュレーションが確認され、直接入力された interface コマンドで無効にされた port-profile コマンドをスキップするか、それらのコマンドをデフォルト値に戻します。
他のポート プロファイルにより継承されたポート プロファイルを削除する場合は、そのポート プロファイルを削除する前に継承を無効にする必要があります。
また、ポート プロファイルを元々適用していたインターフェイスのグループの中から、そのプロファイルを削除するインターフェイスを選択することもできます。たとえば、1 つのポート プロファイルを設定した後、10 個のインターフェイスに対してそのポート プロファイルを継承するよう設定した場合、その 10 個のうちいくつかのインターフェイスからのみポート プロファイルを削除することができます。ポート プロファイルは、適用されている残りのインターフェイスで引き続き動作します。
インターフェイス コンフィギュレーション モードを使用して指定したインターフェイスの範囲の特定のコンフィギュレーションを削除する場合、そのコンフィギュレーションもそのインターフェイスの範囲のポート プロファイルからのみ削除されます。たとえば、ポート プロファイル内にチャネル グループがあり、インターフェイス コンフィギュレーション モードでそのポート チャネルを削除する場合、指定したポート チャネルも同様にポート プロファイルから削除されます。
デバイスの場合と同様、オブジェクトをインターフェイスに適用せずに、そのオブジェクトのコンフィギュレーションをポート プロファイルに入力できます。たとえば、仮想ルーティングおよび転送(VRF)インスタンスをシステムに適用しなくても、設定できます。その VRF と関連するコンフィギュレーションをポート プロファイルから削除しても、システムに影響はありません。
インターフェイスまたはインターフェイスの範囲のポート プロファイルを継承し、特定の設定値を削除した後、その port-profile コンフィギュレーションは指定のインターフェイスでは動作しません。
ポート プロファイルを誤ったタイプのインターフェイスに適用しようとすると、システムによりエラーが返されます。
ポート プロファイルをイネーブル化、継承、または変更しようとすると、システムによりチェックポイントが作成されます。ポート プロファイル設定が正常に実行されなかった場合は、システムによりその前の設定までロール バックされ、エラーが返されます。ポート プロファイルは部分的にだけ適用されることはありません。
7.0(3)I4(1) 以降、いくつかの設定パラメータを一定範囲のインターフェイスに同時に適用できます。範囲内のすべてのインターフェイスが同じタイプである必要があります。また、1 つのポート プロファイルから別のポート プロファイルに設定を継承することもできます。システムは 4 つのレベルの継承をサポートしています。
デバイスにポート プロファイルを作成できます。各ポート プロファイルは、タイプにかかわらず、ネットワーク上で一意の名前を持つ必要があります。
(注) |
ポート プロファイル名には、次の文字のみを使用できます。 |
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | port-profile [type {ethernet | interface-vlan | port-channel}] name |
指定されたタイプのインターフェイスのポート プロファイルを作成して命名し、ポート プロファイル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 | exit |
ポート プロファイル コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 4 | show port-profile |
(任意) ポート プロファイル設定を表示します。 |
ステップ 5 | copy running-config startup-config |
(任意) 実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
switch# configure terminal switch(config)# port-profile type ethernet test switch(config-ppm)#
ポート プロファイル コンフィギュレーション モードを開始し、ポート プロファイルを修正できます。ポート プロファイルを修正するには、ポートプロファイル コンフィギュレーション モードを開始する必要があります。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | port-profile [type {ethernet | interface-vlan | port-channel}] name |
指定されたポート プロファイルのポート プロファイル コンフィギュレーション モードを開始し、プロファイルの設定を追加または削除します。 |
ステップ 3 | exit |
ポート プロファイル コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 4 | show port-profile |
(任意) ポート プロファイル設定を表示します。 |
ステップ 5 | copy running-config startup-config |
(任意) 実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
switch# configure terminal switch(config)# port-profile type ethernet test switch(config-ppm)# no shutdown switch(config-ppm)#
単独のインターフェイスまたはある範囲に属する複数のインターフェイスにポート プロファイルを割り当てることができます。すべてのインターフェイスが同じタイプである必要があります。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | interface [ethernetslot/port | interface-vlanvlan-id | port-channelnumber] |
インターフェイスの範囲を選択します。 |
ステップ 3 | inherit port-profilename |
指定したポート プロファイルを、選択したインターフェイスに割り当てます。 |
ステップ 4 | exit |
ポート プロファイル コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 5 | show port-profile |
(任意) ポート プロファイル設定を表示します。 |
ステップ 6 | copy running-config startup-config |
(任意) 実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
switch# configure terminal switch(config)# interface ethernet7/3-5, ethernet10/2, ethernet11/20-25 switch(config-if)# inherit port-profile adam switch(config-if)#
ポート プロファイル設定をインターフェイスに適用するには、そのポート プロファイルをイネーブルにする必要があります。ポート プロファイルをイネーブルにする前に、そのポート プロファイルを一定範囲のインターフェイスに設定し、継承できます。その後、指定されたインターフェイスで設定が実行されるように、そのポート プロファイルをイネーブルにします。
元のポート プロファイルに 1 つ以上のポート プロファイルを継承する場合、最後に継承されたポート プロファイルだけをイネーブルにする必要があります。こうすれば、その前までのポート プロファイルがイネーブルにされたと見なされます。
ポート プロファイルをイネーブルまたはディセーブルにするには、ポート プロファイル コンフィギュレーション モードを開始する必要があります。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | port-profile [type {ethernet | interface-vlan | port-channel}] name |
指定されたタイプのインターフェイスのポート プロファイルを作成して命名し、ポート プロファイル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 | state enabled |
そのポート プロファイルをイネーブルにします。 |
ステップ 4 | exit |
ポート プロファイル コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 5 | show port-profile |
(任意) ポート プロファイル設定を表示します。 |
ステップ 6 | copy running-config startup-config |
(任意) 実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
switch# configure terminal switch(config)# port-profile type ethernet test switch(config-ppm)# state enabled switch(config-ppm)#
ポート プロファイルを既存のポート プロファイルに継承できます。システムは 4 つのレベルの継承をサポートしています。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | port-profilename |
指定されたポート プロファイルに対して、ポート プロファイル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 | inherit port-profilename |
別のポート プロファイルを既存のポート プロファイルに継承します。元のポート プロファイルは、継承されたポート プロファイルのすべての設定を想定します。 |
ステップ 4 | exit |
ポート プロファイル コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 5 | show port-profile |
(任意) ポート プロファイル設定を表示します。 |
ステップ 6 | copy running-config startup-config |
(任意) 実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
switch# configure terminal switch(config)# port-profile test switch(config-ppm)# inherit port-profile adam switch(config-ppm)#
プロファイルを適用した一部またはすべてのインターフェイスから、ポート プロファイルを削除できます。この設定は、インターフェイス コンフィギュレーション モードで行います。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | interface [ethernetslot/port | interface-vlanvlan-id | port-channelnumber] |
インターフェイスの範囲を選択します。 |
ステップ 3 | no inherit port-profilename |
選択したインターフェイスへの指定したポート プロファイルの割り当てを解除します。 |
ステップ 4 | exit |
ポート プロファイル コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 5 | show port-profile |
(任意) ポート プロファイル設定を表示します。 |
ステップ 6 | copy running-config startup-config |
(任意) 実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
switch# configure terminal switch(config)# interface ethernet 7/3-5, 10/2, 11/20-25 switch(config-if)# no inherit port-profile adam switch(config-if)#
継承されたポート プロファイルを削除できます。この設定は、ポート プロファイル モードで行います。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | port-profilename |
指定されたポート プロファイルに対して、ポート プロファイル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 | no inherit port-profilename |
このポート プロファイルから継承されたポート プロファイルを削除します。 |
ステップ 4 | exit |
ポート プロファイル コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 5 | show port-profile |
(任意) ポート プロファイル設定を表示します。 |
ステップ 6 | copy running-config startup-config |
(任意) 実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
switch# configure terminal switch(config)# port-profile test switch(config-ppm)# no inherit port-profile adam switch(config-ppm)#