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この章の内容は、次のとおりです。
仮想ポート チャネル(vPC)を使用すると、物理的には 2 台の異なる Cisco Nexus デバイスまたは Cisco Nexus ファブリック エクステンダに接続されている複数のリンクを、第 3 のデバイスからは単一のポート チャネルとして認識されるようにすることができます(次の図を参照)。第 3 のデバイスには、スイッチやサーバなどあらゆるネットワーキング デバイスが該当します。Cisco Nexus ファブリック エクステンダに接続された Cisco Nexus デバイスを含むトポロジ内に vPC を設定できます。vPC では、マルチパス機能を使用することができます。この機能では、ノード間の複数のパラレル パスをイネーブルにし、さらには存在する代替パスでトラフィックのロード バランシングを行うことにより、冗長性が確保されます。
EtherChannel の設定は、次のいずれかを使用して行います。
vPC ピア リンク チャネルなど、vPC で EtherChannel を設定した場合、それぞれのスイッチでは 1 つの EtherChannel に最大 16 個のアクティブ リンクをまとめることができます。
![]() (注) |
vPC の機能を設定したり実行したりするには、まず vPC 機能をイネーブルにする必要があります。 |
vPC 機能をイネーブルにするためには、vPC 機能を実現する 2 つの vPC ピア スイッチの vPC ドメインにピアキープアライブ リンクおよびピアリンクを作成する必要があります。
vPC ピア リンクを作成する場合は、まず一方の Cisco Nexus デバイス上で、2 つ以上の Ethernet ポートを使用して EtherChannel を設定します。さらに他方のスイッチ上で、2 つ以上の Ethernet ポートを使用して別の EtherChannel を設定します。これら 2 つの EtherChannel を接続することにより、vPC ピア リンクが作成されます。
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vPC ピアリンク EtherChannel はトランクとして設定することが推奨されます。 |
vPC ドメインには、両方の vPC ピア デバイス、vPC ピアキープアライブ リンク、vPC ピア リンク、および vPC ドメイン内にあってダウンストリーム デバイスに接続されているすべての EtherChannel が含まれます。各 vPC ピア デバイスに設定できる vPC ドメイン ID は 1 つだけです。
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EtherChannel を使用する vPC デバイスはすべて、両方の vPC ピア デバイスに接続する必要があります。 |
vPC には次のような特長があります。
vPC で使用される用語は、次のとおりです。
vPC:vPC ピア デバイスとダウンストリーム デバイスの間の結合された EtherChannel。
vPC ピア デバイス:vPC ピア リンクと呼ばれる特殊な EtherChannel により接続されることで対をなす個々のデバイス。
vPC ピア リンク:vPC ピア デバイス間の状態を同期するために使用されるリンク。
vPC メンバ ポート:vPC に属するインターフェイス。
vPC ドメイン:両方の vPC ピア デバイス、vPC ピアキープアライブ リンク、vPC 内にあってダウンストリーム デバイスに接続されているすべてのポート チャネルが含まれるドメイン。また、このドメインは、vPC グローバル パラメータを割り当てるために使用する必要があるコンフィギュレーション モードに関連付けられています。vPC ドメイン ID は、両スイッチで同じであることが必要です。
vPC ピアキープアライブ リンク:ピアキープアライブ リンクでは、vPC ピア Cisco Nexus デバイスの稼働力のモニタリングが行われます。ピアキープアライブ リンクは、vPC ピア デバイス間での設定可能なキープアライブ メッセージの定期的な送信を行います。
vPCs ピアキープアライブ リンク上を移動するデータまたは同期トラフィックはありません。このリンクを流れるトラフィックは、送信元スイッチが稼働しており、vPC を実行していることを知らせるメッセージだけです。
vPC ドメインを作成するには、まず各 vPC ピア スイッチに対し、1 ~ 1000 の範囲にある値を使用して vPC ドメイン ID を作成する必要があります。この ID は、対象となるすべての vPC ピア デバイス上で同じであることが必要です。
EtherChannel および vPC ピア リンクは、LACP を使用するかまたはプロトコルなしのいずれかで設定できます。可能な場合、ピア リンクで LACP を使用することを推奨します。これは、LACP が EtherChannel の設定の不一致に対する設定チェックを提供するためです。
vPC ピア スイッチでは、設定した vPC ドメイン ID に基づいて、一意の vPC システム MAC アドレスが自動的に割り当てられます。各 vPC ドメインには一意の MAC アドレスがあり、vPC に関連する特定の処理の際に固有識別子として使用されます。ただしスイッチで vPC システム MAC アドレスが使用されるのは、LACP などリンク関連の処理に限ります。連続したネットワーク内の vPC ドメインはそれぞれ、一意のドメイン ID を使用して作成することが推奨されます。ただし、Cisco NX-OS ソフトウェアでアドレスを割り当てる代わりに、vPC ドメインに特定の MAC アドレスを設定することもできます。
vPC ピア スイッチでは、設定した vPC ドメイン ID に基づいて、一意の vPC システム MAC アドレスが自動的に割り当てられます。スイッチで vPC システム MAC アドレスが使用されるのは、LACP や BPDU などリンク関連の処理に限ります。vPC ドメインに特定の MAC アドレスを設定することもできます。
両方のピアに同じ vPC ドメイン ID を設定し、ドメイン ID をネットワークで一意にすることを推奨します。たとえば、2 つの異なる vPC(一方がアクセス スイッチ、もう一方が集約スイッチ)がある場合は、それぞれの vPC に固有のドメイン ID を割り当ててください。
vPC ドメインを作成すると、その vPC ドメインのシステム プライオリティが Cisco NX-OS ソフトウェアによって自動的に作成されます。vPC ドメインに特定のシステム プライオリティを手動で設定することもできます。
![]() (注) |
システム プライオリティを手動で設定する場合は、必ず両方の vPC ピア スイッチ上に同じプライオリティ値を割り当てるようにしてください。両側の vPC ピア スイッチに異なるシステム プライオリティ値が割り当てられている場合、vPC は稼働しません。 |
Cisco NX-OS ソフトウェアでは、vPC ピア間のピアキープアライブ リンクを使用して、設定可能なキープアライブ メッセージが定期的に送信されます。これらのメッセージを送信するためには、ピア スイッチ間にレイヤ 3 接続が必要です。ピアキープアライブ リンクがアップ状態で稼働していなければ、システムでは vPC ピア リンクをアップすることができません。
一方の vPC ピア スイッチに障害が発生すると、vPC ピア リンクのもう一方の側にある vPC ピア スイッチでは、ピアキープアライブ メッセージを受信しなくなることによってその障害を検知します。vPC ピアキープアライブ メッセージのデフォルトの時間間隔は 1 秒です。この時間間隔は、400 ミリ秒~ 10 秒の範囲で設定することができます。タイムアウト値は、3 ~ 20 秒の範囲内で設定可能で、デフォルトのタイムアウト値は 5 秒です。ピアキープアライブのステータスの確認は、ピアリンクがダウンした場合にのみ行われます。
vPC ピアキープアライブは、Cisco Nexus デバイス上の管理 VRF でもデフォルトの VRF でも伝送できます。管理 VRF を使用するようスイッチを設定した場合は、mgmt 0 インターフェイスの IP アドレスがキープアライブ メッセージの送信元および宛先となります。デフォルトの VRF を使用するようスイッチを設定した場合は、vPC キープアライブ メッセージの送信元アドレスおよび宛先アドレスとしての役割を果たす SVI を作成する必要があります。ピアキープアライブ メッセージに使用される送信元 IP アドレスと宛先 IP アドレスがどちらもネットワーク上で一意であり、かつそれらの IP アドレスがその vPC ピアキープアライブ リンクに関連付けられている VRF から到達可能であることを確認してください。
![]() (注) |
Cisco Nexus デバイスの vPC ピアキープアライブ リンクは、管理 VRF で mgmt 0 インターフェイスを使用して実行されるように設定することが推奨されます。デフォルトの VRF を設定する場合は、vPC ピアキープアライブ メッセージの伝送に vPC ピア リンクが使用されないようにしてください。 |
多くの設定パラメータおよび動作パラメータが、vPC 内のすべてのインターフェイスで同じでなければなりません。vPC 機能をイネーブルにし、さらに両方の vPC ピア スイッチ上でピア リンクを設定すると、シスコ ファブリック サービス(CFS)メッセージにより、ローカル vPC ピア スイッチに関する設定のコピーがリモート vPC ピア スイッチへ送信されます。これによりシステムでは、2 つのスイッチ間で重要な設定パラメータに違いがないかどうか判定が行われます。
vPC 内のすべてのインターフェイスで設定されている値を表示するには、show vpc consistency-parameters コマンドを入力します。表示される設定は、vPC ピア リンクおよび vPC の稼働を制限する可能性のある設定だけです。
vPC に関する互換性チェックのプロセスは、正規の EtherChannel に関する互換性チェックとは異なります。
vPC ポート チャネルのスイッチポート MAC 学習設定を検証するために、新しいタイプ 2 整合性検査が追加されました。CLI の show vpc consistency-check vPC <vpc no.> は、スイッチポート MAC 学習設定のローカル値とピア値を表示するように拡張されました。これはタイプ 2 チェックであるため、vPC は、ローカル値とピア値の間に不一致がある場合でも動作上アップ状態になりますが、この不一致は CLI 出力から表示できます。
switch# sh vpc consistency-parameters vpc 1112 Legend: Type 1 : vPC will be suspended in case of mismatch Name Type Local Value Peer Value ------------- ---- ---------------------- ----------------------- Shut Lan 1 No No STP Port Type 1 Default Default STP Port Guard 1 None None STP MST Simulate PVST 1 Default Default nve configuration 1 nve nve lag-id 1 [(fa0, [(fa0, 0-23-4-ee-be-64, 8458, 0-23-4-ee-be-64, 8458, 0, 0), (8000, 0, 0), (8000, f4-4e-5-84-5e-3c, 457, f4-4e-5-84-5e-3c, 457, 0, 0)] 0, 0)] mode 1 active active Speed 1 10 Gb/s 10 Gb/s Duplex 1 full full Port Mode 1 trunk trunk Native Vlan 1 1 1 MTU 1 1500 1500 Admin port mode 1 Switchport MAC Learn 2 Enable Disable> Newly added consistency parameter vPC card type 1 Empty Empty Allowed VLANs - 311-400 311-400 Local suspended VLANs - -
ここで説明する設定パラメータは、vPC ピア リンクの両側のスイッチ上で設定が同じであることが必要です。
![]() (注) |
ここで説明する動作パラメータおよび設定パラメータは、vPC 内のすべてのインターフェイスで一致している必要があります。 vPC 内のすべてのインターフェイスで設定されている値を表示するには、show vpc consistency-parameters コマンドを入力します。表示される設定は、vPC ピア リンクおよび vPC の稼働を制限する可能性のある設定だけです。 |
スイッチでは、vPC インターフェイス上でこれらのパラメータに関する互換性チェックが自動的に行われます。インターフェイス別のパラメータはインターフェイスごとに整合性を保っていることが必要であり、グローバル パラメータはグローバルに整合性を保っていることが必要です。
これらのうち、イネーブルでないパラメータや一方のスイッチでしか定義されていないパラメータは、vPC の整合性検査では無視されます。
![]() (注) |
どの vPC インターフェイスもサスペンド モードになっていないことを確認するには、show vpc brief コマンドおよび show vpc consistency-parameters コマンドを入力して、syslog メッセージをチェックします。 |
次に挙げるパラメータのいずれかが両方の vPC ピア スイッチ上で同じように設定されていないと、誤設定が原因でトラフィック フローに望ましくない動作が発生する可能性があります。
すべての設定パラメータについて互換性があることを確認するためにも、vPC の設定後は各 vPC ピア スイッチの設定を表示することが推奨されます。
タイプ 1 整合性検査が VLAN ごとに実行されます。この整合性検査に合格しない VLAN は、プライマリ スイッチおよびセカンダリ スイッチでダウン状態になりますが、その他の VLAN は影響を受けません。
両側の vPC ピア スイッチでリロードが実行され、かつ一方のスイッチのみリブートした場合、自動リカバリによってそのスイッチがプライマリ スイッチとして機能し、一定時間が経過した後に vPC リンクがアップ状態になります。このシナリオにおけるリロード遅延時間は、240 ~ 3600 秒の範囲で設定できます。
ピア リンクの障害に伴ってセカンダリ vPC スイッチ上の vPC がディセーブルになり、さらにプライマリ vPC スイッチで障害が発生するか、またはトラフィックが転送できなくなると、セカンダリ スイッチでは vPC が再イネーブル化されます。このシナリオの場合、vPC ではキープアライブが 3 回連続して検出されないのを待ってから vPC リンクが回復します。
vPC 自動リカバリ機能は、デフォルトではディセーブルです。
vPC ピア リンクは、vPC ピア デバイス間の状態を同期するために使用されるリンクです。
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vPC ピア リンクを設定する場合は、あらかじめピアキープアライブ リンクを設定しておく必要があります。設定しておかないと、ピア リンクは機能しません |
vPC ピアとして設定できるのは、対をなす 2 台のスイッチです。それぞれのスイッチは互いに、他方の vPC ピアに対してのみ vPC ピアとして機能します。vPC ピア スイッチには、他のスイッチへの非 vPC リンクを設定することもできます。
適正な設定を行うため、各スイッチに EtherChannel を設定し、さらに vPC ドメインを設定します。各スイッチの EtherChannel をピア リンクとして割り当てます。冗長性を確保できるよう、EtherChannel には少なくとも 2 つの専用ポートを設定することが推奨されます。これにより、vPC ピア リンクのインターフェイスの 1 つに障害が発生すると、スイッチは自動的にフォールバックし、そのピア リンクの別のインターフェイスが使用されます。
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EtherChannel はトランク モードで設定することが推奨されます。 |
多くの動作パラメータおよび設定パラメータは、vPC ピア リンクにより接続されている各スイッチ上で同じ値であることが必要です。各スイッチは管理プレーンから完全に独立しているため、重要なパラメータについてスイッチ同士に互換性があることを確認する必要があります。vPC ピア スイッチは、個別のコントロール プレーンを持ちます。vPC ピア リンクの設定が完了したら、各 vPC ピア スイッチの設定を表示し、それらの設定に互換性があることを確認してください。
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vPC ピア リンクによって接続されている 2 つのスイッチでは必ず、同一の動作パラメータおよび設定パラメータが設定されている必要があります。 |
vPC ピア リンクを設定する際、vPC ピア スイッチでは、接続されたスイッチの一方がプライマリ スイッチ、もう一方がセカンダリ スイッチとなるようにネゴシエーションが行われます。デフォルトの場合、Cisco NX-OS ソフトウェアでは、最小の MAC アドレスを基にプライマリ スイッチが選択されます。特定のフェールオーバー条件の下でのみ、このソフトウェアは各スイッチ(つまり、プライマリ スイッチとセカンダリ スイッチ)に対して別々の処理を行います。プライマリ スイッチに障害が発生した場合、システムが回復した時点でセカンダリ スイッチがプライマリ スイッチとして動作し、元々のプライマリ スイッチがセカンダリ スイッチとなります。
ただし、どちらの vPC スイッチをプライマリ スイッチにするか設定することもできます。一方の vPC スイッチをプライマリ スイッチにするためロール プライオリティを再設定する場合は、まずプライマリ vPC スイッチとセカンダリ vPC スイッチのそれぞれに対してロール プライオリティを適切な値に設定し、shutdown コマンドを入力して両スイッチの vPC ピア リンクである EtherChannel をシャットダウンした後、no shutdown コマンドを入力して両スイッチの EtherChannel を再度イネーブルにします。
ピア間では、vPC リンクを介して認識された MAC アドレスの同期も行われます。
設定情報は、Cisco Fabric Service over Ethernet(CFSoE)プロトコルを使用して vPC ピア リンクを転送されます。両方のスイッチで設定されているこれらの VLAN の MAC アドレスはすべて、vPC ピア スイッチ間で同期されています。この同期に、CFSoE が使用されます
vPC ピア リンクに障害が発生すると、ソフトウェアでは、両方のスイッチが稼働していることを確認するため、vPC ピア スイッチ間のリンクであるピアキープアライブ リンクを使用してリモート vPC ピア スイッチのステータス確認が行われます、vPC ピア スイッチが稼働している場合は、セカンダリ vPC スイッチにあるすべて vPC ポートがディセーブルになります。さらにデータは、EtherChannel において依然アクティブ状態にあるリンクに転送されます。
ソフトウェアは、ピアキープアライブ リンクを介してキープアライブ メッセージが返されない場合、vPC ピア スイッチに障害が発生したと認識します。
vPC ピア スイッチ間では、別途用意されたリンク(vPC ピアキープアライブ リンク)を使用して、設定可能なキープアライブ メッセージが送信されます。vPC ピアキープアライブ リンク上のキープアライブ メッセージにより、障害が vPC ピア リンク上でだけ発生したのか、vPC ピア スイッチ上で発生したのかが判断されます。キープアライブ メッセージは、ピア リンク内のすべてのリンクで障害が発生した場合にだけ使用されます。
vPC ドメイン ID と vPC ピア リンクを作成し終えたら、ダウンストリーム スイッチを各 vPC ピア スイッチに接続するための EtherChannel を作成します。つまり、ダウンストリーム スイッチ上に単一の EtherChannel を作成し、プライマリ vPC ピア スイッチにポートの半分を、セカンダリ ピア スイッチにポートの残り半分を使用します。
各 vPC ピア スイッチ上では、ダウンとリーム スイッチに接続された EtherChannel に同じ vPC 番号を割り当てます。vPC の作成時にトラフィックが中断されることはほとんどありません。設定を簡素化するため、各 EtherChannel に対してその EtherChannel と同じ番号の vPC ID 番号を割り当てることもできます(EtherChannel 10 に対しては vPC ID 10 を割り当てるなど)。
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vPC ピア スイッチからダウンストリーム スイッチに接続されている EtherChannel に割り当てる vPC 番号は、両方の vPC スイッチで同じでなければなりません。 |
Link Aggregation Control Protocol(LACP)では、vPC ドメインのシステム MAC アドレスに基づいて、その vPC に対する LACP Aggregation Group(LAG)ID が構成されます。
LACP は、ダウンストリーム スイッチからのチャネルも含め、すべての vPC EtherChannel 上で使用できます。vPC ピア スイッチの各 EtherChannel のインターフェイスに対しては、LACP をアクティブ モードで設定することが推奨されます。この設定により、スイッチ、単方向リンク、およびマルチホップ接続の間の互換性をより簡単に検出できるようになり、実行時の変更およびリンク障害に対してダイナミックな応答が可能になります。
vPC ピア リンクは、16 個の EtherChannel インターフェイスをサポートしています。
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システム プライオリティを手動で設定する場合は、必ず両方の vPC ピア スイッチ上に同じプライオリティ値を割り当てるようにしてください。vPC ピア スイッチ同士が異なるシステム プライオリティ値を持っていると、vPC は稼働しません。 |
vPC 機能の初回起動時には、STP は再コンバージェンスします。STP は、vPC ピア リンクを特殊なリンクとして扱い、常に vPC ピア リンクを STP のアクティブ トポロジに含めます。
すべての vPC ピア リンク インターフェイスを STP ネットワーク ポート タイプに設定して、すべての vPC リンク上で Bridge Assurance が自動的にイネーブルになるようにすることを推奨します。また、vPC ピア リンク上ではどの STP 拡張機能もイネーブルにしないことが推奨されます。
一連のパラメータは、vPC ピア リンクの両端の vPC ピア スイッチ上で設定を同じにする必要があります。
STP は分散型です。つまり、このプロトコルは、両端の vPC ピア スイッチ上で継続的に実行されます。ただし、セカンダリ vPC ピア スイッチ上の vPC インターフェイスの STP プロセスは、プライマリ スイッチとして選択されている vPC ピア スイッチ上での設定により制御されます。
プライマリ vPC スイッチでは、Cisco Fabric Services over Ethernet(CFSoE)を使用して、vPC セカンダリ ピア スイッチ上の STP 状態の同期化が行われます。
vPC ピア スイッチ間では、プライマリ スイッチとセカンダリ スイッチを設定して 2 つのスイッチを STP 用に調整する提案/ハンドシェイク合意が vPC マネージャによって実行されます。さらにプライマリ vPC ピア スイッチにより、プライマリ スイッチおよびセカンダリ スイッチの vPC インターフェイスに対する STP プロトコルの制御が行われます。
ブリッジ プロトコル データ ユニット(BPDU)では、代表ブリッジ ID フィールドの STP ブリッジ ID として、vPC に対して設定された MAC アドレスが使用されます。これら vPC インターフェイスの BPDU は vPC プライマリ スイッチにより送信されます。
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vPC ピア リンクの両側での設定を表示して、設定が同じであることを確認してください。vPC に関する情報を表示する場合は、show spanning-tree コマンドを使用します。 |
Cisco Fabric Services over Ethernet(CFSoE)は、vPC ピア デバイスのアクションを同期化するために使用する信頼性の高い状態転送メカニズムです。CFSoE は、vPC にリンクされている、STP、IGMP などの多くの機能のメッセージとパケットを伝送します。情報は、CFS/CFSoE プロトコル データ ユニット(PDU)に入れて伝送されます。
CFSoE は、vPC 機能をイネーブルにすると、デバイスによって自動的にイネーブルになります。何も設定する必要はありません。vPC の CFSoE 分散には、IP を介してまたは CFS リージョンに分散する機能は必要ありません。CFSoE 機能が vPC 上で正常に機能するために必要な設定は一切ありません。
show mac address-table コマンドを使用すれば、CFSoE が vPC ピア リンクのために同期する MAC アドレスを表示できます。
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no cfs eth distribute コマンドと no cfs distribute コマンドは入力しないでください。vPC 機能に対しては CFSoE をイネーブルにする必要があります。vPC がイネーブルの場合にこれらのコマンドのいずれかを入力すると、エラー メッセージが表示されます。 |
show cfs application コマンドを入力すると、出力に「Physical-eth」と表示されます。これは、CFSoE を使用しているアプリケーションを表します。
vPC 設定時の注意事項と制限事項は次のとおりです。
vPC は、異なるタイプの Cisco Nexus 3000 シリーズ スイッチ間ではサポートされません。
VPC ピアには、VXLAN 用に予約した同一の VLAN が必要です。ピアで予約した VLAN が異なると、VXLAN によって望ましくない動作が発生する可能性があります。
Release 7.0(3)I2(1) 以降では、CLI コマンドの sh vpc brief の出力に、Delay-restore status と Delay-restore SVI status の 2 つの追加のフィールドが表示されます。
vPC は、IPv6 では動作確認されていません。
vPC ピアリンクおよび vPC インターフェイスを設定する場合は、あらかじめ vPC 機能をイネーブルにしておく必要があります。
システムにおいて vPC ピア リンクを構成するためには、その前にピアキープアライブ リンクを設定しておく必要があります。
vPC ピアリンクは、少なくとも 2 つの 10 ギガビット イーサネット インターフェイスを使用して構成する必要があります。
両方のピアに同じ vPC ドメイン ID を設定し、ドメイン ID をネットワークで一意にすることを推奨します。たとえば、2 つの異なる vPC(1 つがアクセスで 1 つが集約)がある場合は、各 vPC には、一意のドメイン ID がある必要があります。
vPC に使用できるのは、ポート チャネルのみです。vPC は標準ポート チャネル(スイッチ間の vPC トポロジ)およびポート チャネル ホスト インターフェイス(ホスト インターフェイスの vPC トポロジ)で設定できます。
両側の vPC ピア スイッチを設定する必要があります。ただし vPC ピア デバイス間で設定が自動的に同期化されることはありません。
必要な設定パラメータが、vPC ピア リンクの両側で互換性を保っているかチェックしてください。
vPC の設定中に、最小限のトラフィックの中断が発生する可能性があります。
アクティブ モードのインターフェイスで LACP を使用して vPC のすべてのポート チャネルを設定する必要があります。
vPC の最初のメンバが起動すると、トラフィックが中断する可能性があります。
OSPF over vPC および BFD with OSPF は、Cisco Nexus 3000 および 3100 シリーズ スイッチでサポートされます。
SVI の制約:BFD セッションが仮想ポート チャネル(vPC)ピア リンクを使用して SVI 経由で行われる場合、BFD エコー機能はサポートされません。SVI 設定レベルで no bfd echo を使用して、vPC ピア ノード間で行われる SVI 経由のすべてのセッションに関して BFD エコー機能を無効にする必要があります。
ピアキープアライブに管理インターフェイスではなくレイヤ 3 リンクが使用されている場合、CPU キューがコントロール プレーン トラフィックと輻輳すると、vPC ピアキープアライブ パケットがドロップする可能性があります。CPU トラフィックには、ルーティング プロトコル、ARP、Glean、および IPMC ミス パケットが含まれます。ピアキープアライブ インターフェイスが管理インターフェイスではなくレイヤ 3 リンクである場合、vPC ピアキープアライブ パケットは、ロープライオリティ キューで CPU に送信されます。
vPC ピアキープアライブにレイヤ 3 リンクが使用されている場合は、次の ACL を設定して vPC ピアキープアライブを優先させます。
ip access-list copp-system-acl-routingproto2 30 permit udp any any eq 3200
ここで、「3200」は、キープアライブ パケットのデフォルトの UDP ポートです。デフォルト ポートが変更されている場合は、この ACL を、設定されている UDP ポートに一致させる必要があります。
vPC の設定情報を表示する場合は、次のコマンドを使用します。
コマンド |
目的 |
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---|---|---|---|
switch# show feature | vPC がイネーブルかどうかを表示します。 |
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switch# show port-channel capacity | 設定されている EtherChannel の数、およびスイッチ上でまだ使用可能な EtherChannel の数を表示します。 |
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switch# show running-config vpc | vPC の実行コンフィギュレーションの情報を表示します。 |
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switch# show vpc brief | vPC に関する簡単な情報を表示します。 |
||
switch# show vpc consistency-parameters | すべての vPC インターフェイス全体で一貫している必要があるパラメータのステータスを表示します。 |
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switch# show vpc peer-keepalive | ピアキープアライブ メッセージの情報を表示します。 |
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switch# show vpc role | ピア ステータス、ローカル スイッチのロール、vPC システムの MAC アドレスとシステム プライオリティ、およびローカル vPC スイッチの MAC アドレスとプライオリティを表示します。 |
||
switch# show vpc statistics | vPC に関する統計情報を表示します。
|
スイッチの出力の詳細については、使用する Cisco Nexus シリーズ スイッチのコマンド リファレンスを参照してください。
次に、グレースフル タイプ 1 整合性検査の現在のステータスを表示する例を示します。
switch# show vpc brief Legend: (*) - local vPC is down, forwarding via vPC peer-link vPC domain id : 10 Peer status : peer adjacency formed ok vPC keep-alive status : peer is alive Configuration consistency status: success Per-vlan consistency status : success Type-2 consistency status : success vPC role : secondary Number of vPCs configured : 34 Peer Gateway : Disabled Dual-active excluded VLANs : - Graceful Consistency Check : Enabled Auto-recovery status : Disabled Delay-restore status : Timer is off.(timeout = 30s) Delay-restore SVI status : Timer is off.(timeout = 10s) vPC Peer-link status --------------------------------------------------------------------- id Port Status Active vlans -- ---- ------ -------------------------------------------------- 1 Po1 up 1
グローバル タイプ 1 不整合が発生すると、セカンダリ スイッチの vPC はダウンします。次の例は、スパニングツリー モードでの不一致に伴って生じたこのタイプの不整合を示したものです。
次に、セカンダリ スイッチ上の一時停止された vPC VLAN のステータスを表示する例を示します。
switch(config)# show vpc Legend: (*) - local vPC is down, forwarding via vPC peer-link vPC domain id : 10 Peer status : peer adjacency formed ok vPC keep-alive status : peer is alive Configuration consistency status: failed Per-vlan consistency status : success Configuration consistency reason: vPC type-1 configuration incompatible - STP Mode inconsistent Type-2 consistency status : success vPC role : secondary Number of vPCs configured : 2 Peer Gateway : Disabled Dual-active excluded VLANs : - Graceful Consistency Check : Enabled vPC Peer-link status --------------------------------------------------------------------- id Port Status Active vlans -- ---- ------ -------------------------------------------------- 1 Po1 up 1-10 vPC status ---------------------------------------------------------------------------- id Port Status Consistency Reason Active vlans ------ ----------- ------ ----------- -------------------------- ----------- 20 Po20 down* failed Global compat check failed - 30 Po30 down* failed Global compat check failed -
次に、プライマリ スイッチ上の不整合ステータス(プライマリ vPC 上の VLAN は一時停止されていない)を表示する例を示します。
switch(config)# show vpc Legend: (*) - local vPC is down, forwarding via vPC peer-link vPC domain id : 10 Peer status : peer adjacency formed ok vPC keep-alive status : peer is alive Configuration consistency status: failed Per-vlan consistency status : success Configuration consistency reason: vPC type-1 configuration incompatible - STP Mo de inconsistent Type-2 consistency status : success vPC role : primary Number of vPCs configured : 2 Peer Gateway : Disabled Dual-active excluded VLANs : - Graceful Consistency Check : Enabled vPC Peer-link status --------------------------------------------------------------------- id Port Status Active vlans -- ---- ------ -------------------------------------------------- 1 Po1 up 1-10 vPC status ---------------------------------------------------------------------------- id Port Status Consistency Reason Active vlans ------ ----------- ------ ----------- -------------------------- ----------- 20 Po20 up failed Global compat check failed 1-10 30 Po30 up failed Global compat check failed 1-10
インターフェイス別タイプ 1 不整合が発生すると、セカンダリ スイッチの vPC ポートはダウンしますが、プライマリ スイッチの vPC ポートはアップ状態が維持されます。次の例は、スイッチポート モードでの不一致に伴って生じたこのタイプの不整合を示したものです。
次に、セカンダリ スイッチ上の一時停止された vPC VLAN のステータスを表示する例を示します。
switch(config-if)# show vpc brief Legend: (*) - local vPC is down, forwarding via vPC peer-link vPC domain id : 10 Peer status : peer adjacency formed ok vPC keep-alive status : peer is alive Configuration consistency status: success Per-vlan consistency status : success Type-2 consistency status : success vPC role : secondary Number of vPCs configured : 2 Peer Gateway : Disabled Dual-active excluded VLANs : - Graceful Consistency Check : Enabled Auto-recovery status : Disabled Delay-restore status : Timer is off.(timeout = 30s) Delay-restore SVI status : Timer is off.(timeout = 10s) vPC Peer-link status --------------------------------------------------------------------- id Port Status Active vlans -- ---- ------ -------------------------------------------------- 1 Po1 up 1 vPC status ---------------------------------------------------------------------------- id Port Status Consistency Reason Active vlans ------ ----------- ------ ----------- -------------------------- ----------- 20 Po20 up success success 1 30 Po30 down* failed Compatibility check failed - for port mode
次に、プライマリ スイッチ上の不整合ステータス(プライマリ vPC 上の VLAN は一時停止されていない)を表示する例を示します。
switch(config-if)# show vpc brief Legend: (*) - local vPC is down, forwarding via vPC peer-link vPC domain id : 10 Peer status : peer adjacency formed ok vPC keep-alive status : peer is alive Configuration consistency status: success Per-vlan consistency status : success Type-2 consistency status : success vPC role : primary Number of vPCs configured : 2 Peer Gateway : Disabled Dual-active excluded VLANs : - Graceful Consistency Check : Enabled Auto-recovery status : Disabled Delay-restore status : Timer is off.(timeout = 30s) Delay-restore SVI status : Timer is off.(timeout = 10s) vPC Peer-link status --------------------------------------------------------------------- id Port Status Active vlans -- ---- ------ -------------------------------------------------- 1 Po1 up 1 vPC status ---------------------------------------------------------------------------- id Port Status Consistency Reason Active vlans ------ ----------- ------ ----------- -------------------------- ----------- 20 Po20 up success success 1 30 Po30 up failed Compatibility check failed 1 for port mode
VLAN ごとの整合性ステータスまたは不整合のステータスを表示する場合は、show vpc consistency-parameters vlans コマンドを入力します。
次に、プライマリおよびセカンダリ スイッチ上の VLAN の整合ステータスを表示する例を示します。
switch(config-if)# show vpc brief Legend: (*) - local vPC is down, forwarding via vPC peer-link vPC domain id : 10 Peer status : peer adjacency formed ok vPC keep-alive status : peer is alive Configuration consistency status: success Per-vlan consistency status : success Type-2 consistency status : success vPC role : secondary Number of vPCs configured : 2 Peer Gateway : Disabled Dual-active excluded VLANs : - Graceful Consistency Check : Enabled Auto-recovery status : Disabled Delay-restore status : Timer is off.(timeout = 30s) Delay-restore SVI status : Timer is off.(timeout = 10s) vPC Peer-link status --------------------------------------------------------------------- id Port Status Active vlans -- ---- ------ -------------------------------------------------- 1 Po1 up 1-10 vPC status ---------------------------------------------------------------------------- id Port Status Consistency Reason Active vlans ------ ----------- ------ ----------- -------------------------- ----------- 20 Po20 up success success 1-10 30 Po30 up success success 1-10
no spanning-tree vlan 5 コマンドを入力すると、プライマリおよびセカンダリ VLAN で不整合が引き起こされます。
switch(config)# no spanning-tree vlan 5
次に、セカンダリ スイッチ上の VLAN ごとの整合ステータスを Failed として表示する例を示します。
switch(config)# show vpc brief Legend: (*) - local vPC is down, forwarding via vPC peer-link vPC domain id : 10 Peer status : peer adjacency formed ok vPC keep-alive status : peer is alive Configuration consistency status: success Per-vlan consistency status : failed Type-2 consistency status : success vPC role : secondary Number of vPCs configured : 2 Peer Gateway : Disabled Dual-active excluded VLANs : - Graceful Consistency Check : Enabled Auto-recovery status : Disabled Delay-restore status : Timer is off.(timeout = 30s) Delay-restore SVI status : Timer is off.(timeout = 10s) vPC Peer-link status --------------------------------------------------------------------- id Port Status Active vlans -- ---- ------ -------------------------------------------------- 1 Po1 up 1-4,6-10 vPC status ---------------------------------------------------------------------------- id Port Status Consistency Reason Active vlans ------ ----------- ------ ----------- -------------------------- ----------- 20 Po20 up success success 1-4,6-10 30 Po30 up success success 1-4,6-10
次に、プライマリ スイッチ上の VLAN ごとの整合ステータスを Failed として表示する例を示します。
switch(config)# show vpc brief Legend: (*) - local vPC is down, forwarding via vPC peer-link vPC domain id : 10 Peer status : peer adjacency formed ok vPC keep-alive status : peer is alive Configuration consistency status: success Per-vlan consistency status : failed Type-2 consistency status : success vPC role : primary Number of vPCs configured : 2 Peer Gateway : Disabled Dual-active excluded VLANs : - Graceful Consistency Check : Enabled Auto-recovery status : Disabled Delay-restore status : Timer is off.(timeout = 30s) Delay-restore SVI status : Timer is off.(timeout = 10s) vPC Peer-link status --------------------------------------------------------------------- id Port Status Active vlans -- ---- ------ -------------------------------------------------- 1 Po1 up 1-4,6-10 vPC status ---------------------------------------------------------------------------- id Port Status Consistency Reason Active vlans ------ ----------- ------ ----------- -------------------------- ----------- 20 Po20 up success success 1-4,6-10 30 Po30 up success success 1-4,6-10
次に、STP Disabled としての不整合の例を示します。
switch(config)# show vpc consistency-parameters vlans Name Type Reason Code Pass Vlans ------------- ---- ---------------------- ----------------------- STP Mode 1 success 0-4095 STP Disabled 1 vPC type-1 0-4,6-4095 configuration incompatible - STP is enabled or disabled on some or all vlans STP MST Region Name 1 success 0-4095 STP MST Region Revision 1 success 0-4095 STP MST Region Instance to 1 success 0-4095 VLAN Mapping STP Loopguard 1 success 0-4095 STP Bridge Assurance 1 success 0-4095 STP Port Type, Edge 1 success 0-4095 BPDUFilter, Edge BPDUGuard STP MST Simulate PVST 1 success 0-4095 Pass Vlans - 0-4,6-4095
次の表は、vPC パラメータのデフォルト設定をまとめたものです。
パラメータ |
デフォルト |
---|---|
vPC システム プライオリティ |
32667 |
vPC ピアキープアライブ メッセージ |
ディセーブル |
vPC ピアキープアライブ間隔 |
1 秒 |
vPC ピアキープアライブ タイムアウト |
5 秒 |
vPC ピアキープアライブ UDP ポート |
3200 |
vPC を設定して使用する場合は、事前に vPC 機能をイネーブルにしておく必要があります。
次の例は、vPC 機能をイネーブルにする方法を示します。
switch# configure terminal switch(config)# feature vpc
vPC 機能をディセーブルにできます。
![]() (注) |
vPC 機能をディセーブルにすると、Cisco Nexus デバイスがすべての vPC 設定をクリアします。 |
次の例は、vPC 機能をディセーブルにする方法を示します。
switch# configure terminal switch(config)# no feature vpc
両側の vPC ピア スイッチに対して、同じ vPC ドメイン ID を作成する必要があります。このドメイン ID を基に、vPC システムの MAC アドレスが自動的に構成されます。
vPC 機能をイネーブルにしていることを確認します。
vPC ピア リンクの両側に両方のスイッチを設定する必要があります。
次に、vPC ドメインを作成する例を示します。
switch# configure terminal switch(config)# vpc domain 5
キープアライブ メッセージを伝送するピアキープアライブ リンクの宛先 IP を設定できます。必要に応じて、キープアライブ メッセージのその他のパラメータも設定できます。
Cisco NX-OS ソフトウェアは、vPC ピア間でピアキープアライブ リンクを使用して、設定可能なキープアライブ メッセージを定期的に送信します。これらのメッセージを送信するには、ピア デバイス間にレイヤ 3 接続が必要です。ピアキープアライブ リンクが起動および動作していないと、システムは vPC ピア リンクを開始できません。
ピアキープアライブ メッセージに使用される送信元と宛先の IP アドレスの両方が、ネットワーク内で一意であることを確認してください。また、vPC ピアキープアライブ リンクに関連付けられている Virtual Routing and Forwarding(VRF)インスタンスから、これらの IP アドレスが到達可能であることを確認してください。
![]() (注) |
vPC ピアキープアライブ リンクを使用する際は、個別の VRF インスタンスを設定して、各 vPC ピア スイッチからその VRF インスタンスにレイヤ 3 ポートを接続することが推奨されます。ピア リンク自体を使用して vPC ピアキープアライブ メッセージを送信しないでください。 |
vPC 機能をイネーブルにしていることを確認します。
システムで vPC ピア リンクを形成できるようにするには、まず vPC ピアキープアライブ リンクを設定する必要があります。
vPC ピア リンクの両側に両方のスイッチを設定する必要があります。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 2 | switch(config)# vpc domaindomain-id |
スイッチ上に vPC ドメインが存在しない場合はそれを作成し、vpc-domain コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 3 | switch(config-vpc-domain)# peer-keepalive destinationipaddress [hold-timeoutsecs | intervalmsecs {timeoutsecs} | precedence {prec-value | network | internet | critical | flash-override | flash | immediate priority | routine} | tos {tos-value | max-reliability | max-throughput | min-delay | min-monetary-cost | normal} | tos-bytetos-byte-value} | sourceipaddress | vrf {name | management vpc-keepalive}] |
vPC ピアキープアライブ リンクのリモート エンドの IPv4 アドレスを設定します。
管理ポートと VRF がデフォルトです。 |
||
ステップ 4 | switch(config-vpc-domain)# vpc peer-keepalive destination ipaddress sourceipaddress |
(任意) vPC ピアキープアライブ リンクに対し、個別の VRF インスタンスを設定して、各 vPC ピア デバイスからその VRF にレイヤ 3 ポートを接続します。 |
||
ステップ 5 | switch# show vpc peer-keepalive |
(任意) キープアライブ メッセージのコンフィギュレーションに関する情報を表示します。 |
||
ステップ 6 | switch# copy running-config startup-config |
(任意) 実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
次の例は、vPC ピアキープアライブ リンクの宛先 IP アドレスを設定する方法を示したものです。
switch# configure terminal switch(config)# vpc domain 5 switch(config-vpc-domain)# peer-keepalive destination 10.10.10.42
次に、プライマリとセカンダリの vPC デバイス間でピア キープアライブ リンク接続を設定する例を示します。
switch(config)# vpc domain 100 switch(config-vpc-domain)# peer-keepalive destination 192.168.2.2 source 192.168.2.1 Note:--------:: Management VRF will be used as the default VRF ::-------- switch(config-vpc-domain)#
次の例は、vPC ピアキープアライブ リンクに対して、vpc_keepalive という名前の VRF インスタンスを別途設定する方法、およびその新しい VRF を検査する方法を示したものです。
vrf context vpc_keepalive interface Ethernet1/31 switchport access vlan 123 interface Vlan123 vrf member vpc_keepalive ip address 123.1.1.2/30 no shutdown vpc domain 1 peer-keepalive destination 123.1.1.1 source 123.1.1.2 vrf vpc_keepalive L3-NEXUS-2# show vpc peer-keepalive vPC keep-alive status : peer is alive --Peer is alive for : (154477) seconds, (908) msec --Send status : Success --Last send at : 2011.01.14 19:02:50 100 ms --Sent on interface : Vlan123 --Receive status : Success --Last receive at : 2011.01.14 19:02:50 103 ms --Received on interface : Vlan123 --Last update from peer : (0) seconds, (524) msec vPC Keep-alive parameters --Destination : 123.1.1.1 --Keepalive interval : 1000 msec --Keepalive timeout : 5 seconds --Keepalive hold timeout : 3 seconds --Keepalive vrf : vpc_keepalive --Keepalive udp port : 3200 --Keepalive tos : 192 The services provided by the switch , such as ping, ssh, telnet, radius, are VRF aware. The VRF name need to be configured or specified in order for the correct routing table to be used. L3-NEXUS-2# ping 123.1.1.1 vrf vpc_keepalive PING 123.1.1.1 (123.1.1.1): 56 data bytes 64 bytes from 123.1.1.1: icmp_seq=0 ttl=254 time=3.234 ms 64 bytes from 123.1.1.1: icmp_seq=1 ttl=254 time=4.931 ms 64 bytes from 123.1.1.1: icmp_seq=2 ttl=254 time=4.965 ms 64 bytes from 123.1.1.1: icmp_seq=3 ttl=254 time=4.971 ms 64 bytes from 123.1.1.1: icmp_seq=4 ttl=254 time=4.915 ms --- 123.1.1.1 ping statistics --- 5 packets transmitted, 5 packets received, 0.00% packet loss round-trip min/avg/max = 3.234/4.603/4.971 ms
vPC ピア リンクを作成する場合は、指定した vPC ドメインのピア リンクとする EtherChannel を各スイッチ上で指定します。冗長性を確保するため、トランク モードで vPC ピア リンクとして指定する EtherChannel を設定し、各 vPC ピア スイッチで個別のモジュールの 2 つのポートを使用することを推奨します。
vPC 機能をイネーブルにしていることを確認します。
vPC ピア リンクの両側に両方のスイッチを設定する必要があります
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | switch(config)# interface port-channelchannel-number |
このスイッチの vPC ピア リンクとして使用する EtherChannel を選択し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 | switch(config-if)# vpc peer-link |
選択した EtherChannel を vPC ピア リンクとして設定し、vpc-domain コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 | switch# show vpc brief |
(任意) vPC ピア リンクに関する情報など、各 vPC の情報を表示します。 |
ステップ 5 | switch# copy running-config startup-config |
(任意) 実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
次の例は、vPC ピア リンクを設定する方法を示します。
switch# configure terminal switch(config)# interface port-channel 20 switch(config-if)# vpc peer-link
両側の vPC ピア スイッチに vPC ピア リンクを設定した後に、すべての vPC インターフェイスで設定に整合性があるかどうかの検査を行います。
次の QoS パラメータは、タイプ 2 整合性検査をサポートします。
Network QoS:MTU および Pause
Input Queuing:Bandwidth および Absolute Priority
Output Queuing:Bandwidth および Absolute Priority
タイプ 2 の不一致の場合、vPC は停止しません。タイプ 1 の不一致が検出されると vPC は停止します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# show vpc consistency-parameters{global|interface port-channelchannel-number} |
すべての vPC インターフェイス全体で一貫している必要があるパラメータのステータスを表示します。 |
次の例は、すべての vPC インターフェイスの間で必須設定の互換性が保たれているかチェックする方法を示します。
switch# show vpc consistency-parameters global Legend: Type 1 : vPC will be suspended in case of mismatch Name Type Local Value Peer Value ------------- ---- ---------------------- ----------------------- QoS 2 ([], [], [], [], [], ([], [], [], [], [], []) []) Network QoS (MTU) 2 (1538, 0, 0, 0, 0, 0) (1538, 0, 0, 0, 0, 0) Network Qos (Pause) 2 (F, F, F, F, F, F) (1538, 0, 0, 0, 0, 0) Input Queuing (Bandwidth) 2 (100, 0, 0, 0, 0, 0) (100, 0, 0, 0, 0, 0) Input Queuing (Absolute 2 (F, F, F, F, F, F) (100, 0, 0, 0, 0, 0) Priority) Output Queuing (Bandwidth) 2 (100, 0, 0, 0, 0, 0) (100, 0, 0, 0, 0, 0) Output Queuing (Absolute 2 (F, F, F, F, F, F) (100, 0, 0, 0, 0, 0) Priority) STP Mode 1 Rapid-PVST Rapid-PVST STP Disabled 1 None None STP MST Region Name 1 "" "" STP MST Region Revision 1 0 0 STP MST Region Instance to 1 VLAN Mapping STP Loopguard 1 Disabled Disabled STP Bridge Assurance 1 Enabled Enabled STP Port Type, Edge 1 Normal, Disabled, Normal, Disabled, BPDUFilter, Edge BPDUGuard Disabled Disabled STP MST Simulate PVST 1 Enabled Enabled Allowed VLANs - 1,624 1 Local suspended VLANs - 624 - switch#
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | switch(config)# vpc domaindomain-id |
既存の vPC ドメインに対して vpc-domain コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 | switch(config-vpc-domain)# auto-recovery reload-delaydelay |
自動リカバリ機能をイネーブルにし、リロード遅延時間を設定します。デフォルトではディセーブルになっています。 |
次に、vPC ドメイン 10 の自動リカバリ機能をイネーブルにし、240 秒の遅延期間を設定する例を示します。
switch(config)# vpc domain 10 switch(config-vpc-domain)# auto-recovery reload-delay 240 Warning: Enables restoring of vPCs in a peer-detached state after reload, will wait for 240 seconds (by default) to determine if peer is un-reachable
次に、vPC ドメイン 10 の自動リカバリ機能のステータスを表示する例を示します。
switch(config-vpc-domain)# show running-config vpc
!Command: show running-config vpc
!Time: Tue Dec 7 02:38:44 2010
version 5.0(3)U2(1)
feature vpc
vpc domain 10
peer-keepalive destination 10.193.51.170
auto-recovery
ピアの隣接が形成され、VLAN インターフェイスがバックアップされるまで、vPC の再稼働を遅らせるように復元タイマーを設定できます。この機能により、vPC が再びトラフィックの受け渡しをしはじめる前にルーティング テーブルが収束できなかった場合のパケットのドロップを回避できます。
vPC 機能をイネーブルにしていることを確認します。
vPC ピア リンクの両端にあるそれぞれのスイッチで設定を行う必要があります。手順は次のとおりです。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | switch(config)# vpc domaindomain-id |
スイッチ上に vPC ドメインが存在しない場合はそれを作成し、vpc-domain コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 | switch(config-vpc-domain)# delay restoretime |
vPC が復元されるまでの遅延時間を設定します。 復元時間は、復元された vPC ピア デバイスが稼働するまで遅延時間(単位は秒)です。有効な範囲は 1 ~ 3600 です。デフォルトは 30 秒です。 |
ステップ 4 | switch# copy running-config startup-config |
(任意) 実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
次の例は、vPC リンクに対する復元遅延時間の設定方法を示したものです。
switch(config)# vpc domain 1 switch(config-vpc-domain)# delay restore 10 switch(config-vpc-domain)#
vPC ピア リンクが失われると、vPC セカンダリ スイッチによりその vPC メンバ ポートおよびスイッチ仮想インターフェイス(SVI)インターフェイスが一時停止します。また、vPC セカンダリ スイッチのすべての VLAN に対して、レイヤ 3 転送はすべてディセーブルになります。ただし、特定の SVI インターフェイスを一時停止の対象から除外することができます。
VLAN インターフェイスが設定済みであることを確認します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | switch(config)# vpc domaindomain-id |
スイッチ上に vPC ドメインが存在しない場合はそれを作成し、vpc-domain コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 | switch(config-vpc-domain))# dual-active exclude interface-vlanrange |
vPC ピアリンクが失われた場合でもアップ状態を維持する必要がある VLAN インターフェイスを指定します。 range:シャットダウンしないようにする VLAN インターフェイスの範囲を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
次の例は、vPC ピア リンクに障害が発生した場合でも vPC ピア スイッチの VLAN 10 に対してインターフェイスのアップ状態を維持する方法を示したものです。
switch# configure terminal switch(config)# vpc domain 5 switch(config-vpc-domain)# dual-active exclude interface-vlan 10 switch(config-vpc-domain)#
ping、ssh、telnet、radius などのスイッチ サービスは VRF 対応です。適切なルーティング テーブルを使用するためには、VRF 名を設定する必要があります。
VRF 名を指定することができます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# pingipaddress vrf vrf-name |
使用する Virtual Routing and Forwarding(VRF)名を指定します。VRF 名は、長さが最大 32 文字で、大文字と小文字は区別されます。 |
次に、vpc_keepalive という名前の VRF を指定する例を示します。
switch# ping 123.1.1.1 vrf vpc_keepalive PING 123.1.1.1 (123.1.1.1): 56 data bytes 64 bytes from 123.1.1.1: icmp_seq=0 ttl=254 time=3.234 ms 64 bytes from 123.1.1.1: icmp_seq=1 ttl=254 time=4.931 ms 64 bytes from 123.1.1.1: icmp_seq=2 ttl=254 time=4.965 ms 64 bytes from 123.1.1.1: icmp_seq=3 ttl=254 time=4.971 ms 64 bytes from 123.1.1.1: icmp_seq=4 ttl=254 time=4.915 ms --- 123.1.1.1 ping statistics --- 5 packets transmitted, 5 packets received, 0.00% packet loss round-trip min/avg/max = 3.234/4.603/4.971 ms
vPC 機能をイネーブルにしていることを確認します。
vPC ピア リンクの両端にあるそれぞれのスイッチで設定を行う必要があります。手順は次のとおりです。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 2 | switch(config)# interface port-channelchannel-number |
ダウンストリーム スイッチに接続するために vPC に入れるポート チャネルを選択し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。
|
||
ステップ 3 | switch(config-if)# vpcnumber |
選択したポート チャネルを vPC に配置してダウンストリーム スイッチに接続するように設定します。範囲は 1 ~ 4096 です。 vPC ピア スイッチからダウンストリーム スイッチに接続されているポート チャネルに割り当てる vPC 番号は、両方の vPC スイッチで同じでなければなりません。 |
||
ステップ 4 | switch# show vpc brief |
(任意) 各 vPC に関する情報を表示します。 |
||
ステップ 5 | switch# copy running-config startup-config |
(任意) 実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
次の例は、ダウンストリーム デバイスに接続されるポート チャネルを設定する方法を示します。
switch# configure terminal
switch(config)# interface port-channel 20
switch(config-if)# vpc 5
![]() (注) |
システム アドレスの設定は、オプションの設定手順です。 |
vPC 機能をイネーブルにしていることを確認します。
vPC ピア リンクの両側に両方のスイッチを設定する必要があります。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | switch(config)# vpc domaindomain-id |
スイッチ上にある既存の vPC ドメインを選択するか、または新規の vPC ドメインを作成して、vpc-domain コンフィギュレーション モードを開始します。domain-id のデフォルト値はありません。指定できる値の範囲は 1 ~ 1000 です。 |
ステップ 3 | switch(config-vpc-domain)# system-macmac-address |
指定した vPC ドメインに割り当てる MAC アドレスを aaaa.bbbb.cccc の形式で入力します。 |
ステップ 4 | switch# show vpc role |
(任意) vPC システムの MAC アドレスを表示します。 |
ステップ 5 | switch# copy running-config startup-config |
(任意) 実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
次の例は、vPC ドメインの MAC アドレスを設定する方法を示したものです。
switch# configure terminal
switch(config)# vpc domain 5
switch(config-if)# system-mac 23fb.4ab5.4c4e
vPC ドメインを作成すると、vPC システム プライオリティが自動的に作成されます。ただし、vPC ドメインのシステム プライオリティは手動で設定することもできます。
vPC 機能をイネーブルにしていることを確認します。
vPC ピア リンクの両側に両方のスイッチを設定する必要があります。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | switch(config)# vpc domaindomain-id |
スイッチ上にある既存の vPC ドメインを選択するか、または新規の vPC ドメインを作成して、vpc-domain コンフィギュレーション モードを開始します。domain-id のデフォルト値はありません。指定できる値の範囲は 1 ~ 1000 です。 |
ステップ 3 | switch(config-vpc-domain)# system-prioritypriority |
指定した vPC ドメインに割り当てるシステム プライオリティを入力します。指定できる値の範囲は、1 ~ 65535 です。デフォルト値は 32667 です。 |
ステップ 4 | switch# show vpc brief |
(任意) vPC ピア リンクに関する情報など、各 vPC の情報を表示します。 |
ステップ 5 | switch# copy running-config startup-config |
(任意) 実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
次の例は、vPC ピア リンクを設定する方法を示します。
switch# configure terminal
switch(config)# vpc domain 5
switch(config-if)# system-priority 4000
デフォルトの場合、Cisco NX-OS では、vPC ドメインおよび vPC ピア リンクの両側を設定した後、プライマリおよびセカンダリの vPC ピア スイッチが選択されます。ただし、vPC のプライマリ スイッチとして、特定の vPC ピア スイッチを選択することもできます。選択したら、プライマリ スイッチにする vPC ピア スイッチに、他の vPC ピア スイッチより小さいロール値を手動で設定します。
vPC はロールのプリエンプションをサポートしていません。プライマリ vPC ピア スイッチに障害が発生すると、セカンダリ vPC ピア スイッチが、vPC プライマリ デバイスの機能を引き継ぎます。ただし、以前のプライマリ vPC が再稼働しても、機能のロールは元に戻りません。
vPC 機能をイネーブルにしていることを確認します。
vPC ピア リンクの両側に両方のスイッチを設定する必要があります。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | switch(config)# vpc domaindomain-id |
スイッチ上にある既存の vPC ドメインを選択するか、または新規の vPC ドメインを作成して、vpc-domain コンフィギュレーション モードを開始します。domain-id のデフォルト値はありません。指定できる値の範囲は 1 ~ 1000 です。 |
ステップ 3 | switch(config-vpc-domain)# role prioritypriority |
vPC システム プライオリティとして使用するロール プライオリティを指定します。指定できる値の範囲は、1 ~ 65535 です。デフォルト値は 32667 です。 |
ステップ 4 | switch# show vpc brief |
(任意) vPC ピア リンクに関する情報など、各 vPC の情報を表示します。 |
ステップ 5 | switch# copy running-config startup-config |
(任意) 実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
次の例は、vPC ピア リンクを設定する方法を示します。
switch# configure terminal
switch(config)# vpc domain 5
switch(config-if)# role priority 4000