この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、ハードウェアの設定、コンソール ポートへの接続、スイッチの初期設定について説明します。
Andiamo 9500 スイッチにネットワーク接続できるようにサイトの準備をする場合は、インターフェイスの種類ごとに以下の点を検討します。
装置を設置する前に、その他の必要な外部装置やケーブルはすべて用意しておいてください。
このセクションでは、RS-232 コンソール ポートを PC に接続する方法について説明します。 コンソール ポートでは以下の機能が実行できます。
• ソフトウェア アップデートのダウンロード(イーサネット管理インターフェイス経由)、または接続された装置へのフラッシュ メモリ内のソフトウェア イメージの配信を管理する。
図2-1、図2-2、図2-4、図2-4 に、Cisco MDS 9500 シリーズ スーパバイザ -1 モジュール、Cisco MDS 9500 シリーズ スーパバイザ -2 モジュール、Cisco MDS 9200 シリーズ スーパバイザ モジュール、Cisco MDS 9100 シリーズ スーパバイザ モジュールのそれぞれのコンソール ポートと管理ポートを示しました。
図2-1 Cisco MDS 9500 シリーズ スーパバイザ -1 モジュール
|
|
|
図2-2 Cisco MDS 9500 シリーズ スーパバイザ -2 モジュール
|
|
|
図2-3 コンソール ケーブルと Cisco MDS 9200 シリーズ スイッチとの接続
|
|
|
図2-4 コンソール ケーブルと Cisco MDS 9100 シリーズ スイッチとの接続
|
|
|
コンソール ポートを PC のシリアル ポートに接続すると、Andiamo 9500 スイッチをローカル管理できるようになります。
(注) PC は VT100 端末エミュレーションに対応していなければなりません。 端末エミュレーション ソフトウェア(HyperTerminal Plus のような PC アプリケーションの場合が多い)を使用すると、セットアップや設定の際に Andiamo 9500 スイッチと PC 間で通信することができます。
コンソール ポートを PC に接続する手順は次のとおりです。
ステップ 1 次の管理ポートのデフォルト特性に合わせて、PC 端末エミュレーション ソフトウェアのボー レートと文字書式を設定します。
(注) Cisco 端末サーバ上で以下の各コマンドを発行すると EXEC モードに入ります。switch#
config tswitch(config)#
no flush-at-activation
exit
switch(config)# switch#
copy running-config startup-config
この設定にすると、異常停止の原因となる可能性があるランダム文字が MDS スイッチに受信されないようになります。
ステップ 2 PC の接続に応じて付属の RJ-45 - DB-9 メス アダプタまたは RJ-45 - DB-25 メス アダプタを選び、PC のシリアル ポートに接続します。
ステップ 3 付属のコンソール ケーブルの端(RJ-45 - RJ-45 のロールオーバー ケーブル)をコンソール ポートに接続します(図2-4を参照)。 コンソール ケーブルのもう一方の端を、PC のシリアル ポートの RJ-45 - DB-9(またはRJ-45 - DB-25)アダプタに接続します。
(注) スーパバイザ モジュールが複数ある Cisco MDS 9500 シリーズ スイッチを使用している場合は、アクティブ スーパバイザにコンソール ポートを接続します。 アクティブ スーパバイザとは、Active LED が緑色になっているモジュールのことです。
自動検知式の 10/100 イーサネット管理ポートは前面パネルの左側にあります(MGMT 10/100 というラベルが付いています)。コンソール ポートの右隣です(図2-1、図2-4、図2-4 を参照)。 このポートは、Cisco MDS 9000 ファミリー スイッチの帯域外管理に使います。
同じ MDS 9500 シリーズ スイッチに搭載されている両方のスーパバイザ モジュールの イーサネット管理ポートを接続してください。 デュアル スーパバイザの場合は、イーサネット接続が 2 つあっても、スイッチ 1 個に必要な管理 IP アドレスは 1 つだけです。
ヒント イーサネット接続が 2 つある場合、同じ LAN スイッチ上の異なるスロット内のポートに接続するか、2 つの異なる LAN スイッチに分けてください。
アクティブ スーパバイザ モジュールだけが LAN に接続されていて、かつシステム スイッチオーバー(ソフトウェアのアップグレードなど)を引き起こすイベントが発生した場合は、アクティブ スーパバイザがリブートしてスタンバイ スーパバイザがアクティブ スーパバイザになったあとは、イーサネットポート経由でスイッチを管理できなくなります。
10/100 イーサネット管理ポートを外部のハブとスイッチに接続するときは、RJ-45 モジュラ ケーブルを使用してください。
スーパバイザ -2 モジュールは、自動検知式 MGMT 10/100/1000 イーサネット ポート(ラベルは「MGMT 10/100/1000」)に対応していて、RJ-45 インターフェイスも付いています。 このポートを利用すると、Cisco Fabric Manager などから IP アドレス別にスイッチへのアクセスとスイッチの管理ができます。
MGMT 10/100/1000 イーサネットポートを イーサネット スイッチ ポートまたは イーサネット ハブに接続する場合は、UTP タイプでストレート配線式の RJ-45 モジュラ ケーブルを使用してください。
スイッチ セットアップ ユーティリティはスイッチの設定に便利です。 スイッチを設定する手順は次のとおりです。
ステップ 1 新規 Cisco MDS 9000 ファミリー スイッチの次の物理接続を確認します(図2-4 を参照)。
• コンピュータ端末(または端末サーバ)にコンソール ポートが物理的に接続されている。
• 10/100/1000 イーサネット管理ポート(mgmt0)が外部のハブ、スイッチ、ルータに接続されている。
お使いになっている製品のハードウェア インストレーション ガイドを参照してください。
ヒント あとで使用するためにホスト ID 情報を控えておいてください(たとえば、ライセンス機能をイネーブルにする場合など)。ホスト ID 情報は、スイッチに同梱されている Proof of Purchase 文書に記載されています。
ステップ 2 デフォルトのコンソール ポートのパラメータが、スイッチ コンソール ポートに接続されたコンピュータ端末(または端末サーバ)のパラメータと同じであることを確認します(「コンソール ポートと PC との接続」 を参照)。
ステップ 3 スイッチの電源をオンにします。 スイッチが自動的に起動します。
(注) スイッチが起動して loader>
または switch(boot)
プロンプトが表示される場合は、ストレージ ベンダーに連絡して技術的な支援を受けてください。
ステップ 4 admin ユーザ名に割り当てるパスワードを入力します。
ヒント パスワードが簡易な(短く、解読されやすい)場合、パスワードの設定が拒否されます。 必ず強力なパスワードを設定するようにしてください。パスワードでは大文字と小文字が区別されます。 『Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide』の「Configuring User Accounts」セクションに示した要件を満たすパスワードを設定しなければなりません。
(注) スイッチ セットアップ ユーティリティを初めて実行する場合は、自動的に起動します。 初めてではない場合は、システム プロンプトで setup と入力しなければなりません。
(注) 事前に設定された質問に応答したくない場合、または任意の質問の回答を省略したい場合は、[Enter] キーを押します。 デフォルトの回答が見つからない場合(たとえば、スイッチ名)、スイッチは以前の設定を使用して、次の質問に飛びます。
ステップ 5 yes と入力すると、セットアップ モードが開始されます。
スイッチ セットアップ ユーティリティに従って設定していけば、基本的な設定プロセスを完了できます。 プロンプトで [ Ctrl ] キーを押した状態で [ C ]キーを押すことにより、いつでも設定プロセスを終了できます。
ステップ 6 no と入力して(デフォルトは no)、追加アカウントが作成されないようにします。
ステップ 7 no と入力して(デフォルトは no)、読み取り専用の SNMP コミュニティ ストリングが設定されないようにします。
ステップ 8 no と入力して(デフォルトは no)、読み取り/書き込み用の SNMP コミュニティ ストリングが設定されないようにします。
(注) スイッチの名前は英数字 32 文字以内で指定してください。 デフォルトは switch です。
ステップ 10 yes と入力して(デフォルトは yes)、帯域外管理を設定します。
a. mgmt0 インターフェイスの IP アドレスを入力します。
b. xxx.xxx.xxx.xxx の書式で mgmt0 インターフェイスのネットマスクを入力します。
ステップ 11 yes と入力して(デフォルトは yes)、デフォルト ゲートウェイを設定します(推奨)。
a. デフォルト ゲートウェイの IP アドレスを入力します。
ステップ 12 no と入力して(デフォルトは no)、帯域内管理、スタティック ルート、デフォルト ネットワーク、DNS およびドメイン名などの高度な IP オプションを設定します。
ステップ 13 yes と入力して(デフォルトは yes)、Telnet サービスを有効にします。
ステップ 14 yes と入力して(デフォルトはno)、SSH サービスが有効にならないようにします。
ステップ 15 no と入力して(デフォルトは no)、NTP サーバが設定されないようにします。
ステップ 16 noshut と入力して(デフォルトは shut)、デフォルトのスイッチ ポート インターフェイスを noshut ステートに設定します。
ステップ 17 on と入力して(デフォルトは on)、スイッチ ポート トランク モードを設定します。
ステップ 18 deny と入力して(デフォルトは deny)、デフォルト ゾーン ポリシーを設定します。
デフォルト ゾーンのすべてのメンバーへのトラフィック フローを拒否します。
ステップ 19 yes と入力して(デフォルトは no)、フル ゾーン セット配信を有効にします(『 Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide 』を参照)。
新しい設定を参照します。ここまでに入力した設定を確認して修正します。
ステップ 20 設定に問題がなければ、no と入力します(デフォルトは no)。
ステップ 21 yes と入力すると(デフォルトは yes)、この設定が使用され、保存されます。
さらに細かくスイッチを設定する場合は、その前に、シャーシ内のすべてのモジュールが設計どおりに機能していることを確認する必要があります。 show module コマンドを入力して、いつでもモジュールのステータスを確認できます。 設置済みのハードウェアがすべて表示されます。
show module コマンドの出力例は、次のとおりです。
(注) 設置したハードウェアの一部が表示されない場合は、ストレージ ベンダーに連絡して支援を受けてください。