基本ポリシーの設定

ライセンスを設定し、ASDM ウィザードを使用してデフォルト設定に追加します。

(任意)IP アドレスの変更

デフォルトでは、次のインターフェイスから ASDM を起動できます。

  • イーサネット 1/2 ~イーサネット 1/8 または 1/10:192.168.1.1

  • 管理 1/1:192.168.45.1

デフォルトの IP アドレスを使用できない場合は、ASA CLI で管理 1/1 インターフェイスの IP アドレスを設定できます。

手順


ステップ 1

コンソールポートに接続し、グローバル コンフィギュレーション モードにアクセスします。「ASA CLI へのアクセス」を参照してください。

ステップ 2

選択した IP アドレスを使用してデフォルト設定を復元します。

configure factory-default [ip_address [mask]]

例:


ciscoasa(config)# configure factory-default 10.1.1.151 255.255.255.0
Based on the management IP address and mask, the DHCP address
pool size is reduced to 103 from the platform limit 256

WARNING: The boot system configuration will be cleared.
The first image found in disk0:/ will be used to boot the
system on the next reload.
Verify there is a valid image on disk0:/ or the system will
not boot.

Begin to apply factory-default configuration:
Clear all configuration
Executing command: interface management1/1
Executing command: nameif management
INFO: Security level for "management" set to 0 by default.
Executing command: ip address 10.1.1.151 255.255.255.0
Executing command: security-level 100
Executing command: no shutdown
Executing command: exit
Executing command: http server enable
Executing command: http 10.1.1.0 255.255.255.0 management
Executing command: dhcpd address 10.1.1.152-10.1.1.254 management
Executing command: dhcpd enable management
Executing command: logging asdm informational
Factory-default configuration is completed
ciscoasa(config)# 

ステップ 3

デフォルト コンフィギュレーションをフラッシュメモリに保存します。

write memory


ASDM へのログイン

ASDM を起動して、ASA を設定できるようにします。

手順


ステップ 1

ブラウザに次の URL のいずれかを入力します。

  • https://192.168.1.1 :内部インターフェイスの IP アドレス。内部スイッチポート(イーサネット 1/2 ~ 1/8 または 1/10)の内部アドレスに接続できます。

  • https://192.168.45.1 :管理 1/1 インターフェイスの IP アドレス。

(注)  

 

必ず https:// を指定してください。

[Cisco ASDM] Web ページが表示されます。ASA に証明書がインストールされていないために、ブラウザのセキュリティ警告が表示されることがありますが、これらの警告は無視して、Web ページにアクセスできます。

ステップ 2

[ASDMランチャーのインストール(Install ASDM Launcher)] をクリックします。

ステップ 3

画面の指示に従い、ASDM を起動します。

[Cisco ASDM-IDMランチャー(Cisco ASDM-IDM Launcher)] が表示されます。

ステップ 4

ユーザー名とパスワードのフィールドを空のままにして、[OK] をクリックします。

メイン ASDM ウィンドウが表示されます。


ライセンスの設定

Smart Software Manager でファイアウォールを登録します。

始める前に

ライセンスの取得に従ってファイアウォールのライセンスを取得します。

手順


ステップ 1

Smart Software Manager で、このデバイスを追加する仮想アカウントの登録トークンを要求してコピーします。

  1. [インベントリ(Inventory)] をクリックします。

  2. [一般(General)] タブで、[新しいトークン(New Token)] をクリックします。

  3. [登録トークンを作成(Create Registration Token)] ダイアログボックスで、以下の設定値を入力してから [トークンを作成(Create Token)] をクリックします。

    • 説明

    • [有効期限(Expire After)]:推奨値は 30 日です。

    • 最大使用回数(Max. Number of Uses)

    • [このトークンに登録された製品で輸出管理機能を許可する(Allow export-controlled functionality on the products registered with this token)]:輸出コンプライアンス フラグを有効にします。

    トークンはインベントリに追加されます。

  4. トークンの右側にある矢印アイコンをクリックして [トークン(Token)] ダイアログボックスを開き、トークン ID をクリップボードにコピーできるようにします。ASA の登録が必要なときに後の手順で使用するために、このトークンを準備しておきます。

    図 1. トークンの表示
    図 2. トークンのコピー

ステップ 2

ASDM で、[設定(Configuration)] > [デバイス管理(Device Management)] > [ライセンシング(Licensing)] > [スマートライセンシング(Smart Licensing)] の順に選択します。

ステップ 3

ライセンスと資格を設定します。

  1. [スマートライセンス設定の有効化(Enable Smart license configuration)] をオンにします。

  2. [機能階層(Feature Tier)] ドロップダウンリストから [Essentials] を選択します。

    使用できるのは Essentials 階層だけです。

  3. (任意) [コンテキスト(Context)] ライセンスの場合、コンテキストの数を入力します。

    2 コンテキストはライセンスなしで使用できます。コンテキストの最大数は、モデルによって異なります。

    • Cisco Secure Firewall 1210:5 コンテキスト

    • Cisco Secure Firewall 1220:10 コンテキスト

    たとえば、Firepower 1220 で最大 10 のコンテキストを使用するには、コンテキストの数として 8 を入力します。この値は、デフォルトの 2 に追加されます。

  4. [適用(Apply)] をクリックします。

  5. ツールバーの [保存(Save)] アイコンをクリックします。

ステップ 4

[登録(Register)] をクリックします。

ステップ 5

[IDトークン(ID Token)] フィールドの [Cisco Smart Software Manager] に登録トークンを入力します。

ステップ 6

[登録(Register)] をクリックします。

ライセンス ステータスが更新されると、ASDM によってページが更新されます。また、登録が失敗した場合などには、[モニタリング(Monitoring)] > [プロパティ(Properties)] > [スマートライセンス(Smart License)] の順に選択して、ライセンススタータスを確認できます。

ステップ 7

ASDM を終了し、再起動します。

ライセンスを変更する場合、更新された画面を表示するには ASDM を再起動する必要があります。


Startup Wizard による ASA の設定

ASDM を使用する際、基本機能および拡張機能の設定にウィザードを使用できます。Startup Wizard はデフォルト設定に基づいています。

  • 内部→外部トラフィックフロー

  • 内部から外部へのすべてのトラフィック用のインターフェイス PAT。

[Startup Wizard] では、手順を追って以下を設定できます。

  • イネーブル パスワード

  • インターフェイス(内部および外部のインターフェイス IP アドレスの設定やインターフェイスの有効化など)

  • スタティック ルート

  • DHCP サーバー

  • その他...

手順


ステップ 1

[Wizards] > [Startup Wizard] の順に選択し、[既存の設定の変更(Modify existing configuration)] オプション ボタンをクリックします。

ステップ 2

各ページで [次へ(Next)] をクリックして、必要な機能を設定します。

ステップ 3

その他のウィザードについては、ASDM の一般的な操作のコンフィギュレーション ガイドを参照してください。