ここでは、移行プロセスを実行するための前提条件について説明します。

Cisco Secure ACS to Cisco ISE Migration Tool は約 20 時間稼働して、10,000 個のデバイス、25,000 人のユーザ、100,000 個のホスト、100 個の ID グループ、420 個のダウンロード可能アクセス コントロール リスト（DACL）、320 個の許可プロファイル、6 個のデバイス階層、および 20 個のネットワーク デバイス グループ（NDG）を移行することができます。

移行ツールは、次の構成を移行するのに約 52 時間稼働する可能性があります。

• 4 個の LDAP
• 1,000 個の ID グループ
• 500 個のユーザ ID グループ
• 20 個のネットワーク デバイス ロケーション
• 100 個のネットワーク デバイス グループ
• 25 個のアクセス サービス
• 50 個の SSP
• 600 個のダウンロード可能アクセス コントロール リスト（DACL）
• 320 個の許可ルール
• 600 個の許可プロファイル（ポリシー セットの有無にかかわらず）
• 20 個のコマンド セットとシェル プロファイル（各コマンドには 100 個のコマンドが含まれています）
• 40 個のポリシー セット（最大ルール数によって制限されます）
• 20 個のカスタム ユーザ ディクショナリ
• 100,000 台のネットワーク デバイス
• 300,000 ユーザ
• 150,000 のホスト

Cisco Secure ACS から Cisco ISE へのポリシー サービスの移行中、次の点を確認してください。

• サービス選択ポリシー（SSP）に、Cisco Secure ACS リリース 5.5 以降で無効になっているか、またはモニタされている SSP ルールが含まれている場合、それらは Cisco ISE に移行されません。

• サービス選択ポリシー（SSP）に、Cisco Secure ACS リリース 5.5 以降で有効な SSP ルールが含まれている場合は、次のようになります。

  • デバイス管理サービスを要求している場合は、Cisco ISE に移行されません。（Cisco ISE はデバイス管理をサポートしていません）。

  • サービスを要求していて、そこにグループ マッピング ポリシーが含まれている場合、Cisco ISE に移行されません。Cisco ISE は、グループ マッピング ポリシーをサポートしません。

  • サービスを要求し、その ID ポリシーにルールが含まれ、それが RADIUS ID サーバになる場合、Cisco ISE に移行されません（Cisco ISE はこれとは異なり、認証に RADIUS ID サーバを使用します）。

  • サービスを要求し、そこに Cisco ISE でサポートされていない属性またはポリシー要素を使用するポリシーが含まれている場合、Cisco ISE に移行されません。

ルールを移行できない場合、データ整合性だけでなくセキュリティ面からも、ポリシー モデル全体を移行できません。ポリシーのギャップ分析レポートで問題のあるルールの詳細情報を表示できます。サポート対象外のルールを修正または削除しなかった場合、ポリシーは Cisco ISE へ移行されません。

一般に、Cisco Secure ACS リリース 5.5 以降から Cisco ISE リリース 2.4 にデータを移行する際は、次のルールを考慮する必要があります。

• 特殊文字は移行されない。

• enum 型の属性（RADIUS、VSA、ID、およびホスト）は、使用可能な値を持つ整数として移行される。

• （属性のデータ型に関係なく）すべてのエンドポイント属性は String データ型として移行される。

• RADIUS 属性および VSA の値をフィルタ処理して Cisco ISE ログに追加することはできない。