Cisco Secure Firewall Threat Defense Virtual の概要

Cisco Secure Firewall Threat Defense VirtualThreat Defense Virtual)は、シスコの次世代ファイアウォール機能を仮想化環境にもたらします。物理環境、仮想環境、クラウド環境全体を通して、またクラウド間で一貫性のあるセキュリティポリシーを実現し、ワークロードをサポートします。

今日の組織は、ネットワークセキュリティの必要を満たす上で、物理的ソリューションと仮想コントロールポイントの組み合わせに依存しています。ビジネスには、ブランチオフィス、企業データセンター、および各拠点間のすべてのポイントで一貫したポリシーを維持しつつ、さまざまな物理ファイアウォールと仮想ファイアウォールを幅広い環境に展開する柔軟な対応が必要です。データセンターの統合から、オフィスの移転、合併と買収、アプリケーションの需要がピークに達する時期に至るまで、シスコの仮想ファイアウォール ポートフォリオは、統一されたポリシーの利便性とあらゆる分野に展開できる柔軟性により、セキュリティ管理の簡素化を支援します。

Cisco Secure Firewall Threat Defense Virtual では、Snort IPS が導入されたシスコの実績のあるネットワークファイアウォール 、URL フィルタリング、およびマルウェア防御が融合されています。物理、プライベート、およびパブリッククラウド環境で一貫したセキュリティポリシーを使用して、脅威からの保護を簡素化します。ネットワークを詳細に可視化し、脅威の発生源とアクティビティをすばやく検出します。検出後、運用に影響が及ぶ前に攻撃を阻止します。

Secure Firewall Threat Defense Virtual は、人気のある仮想化ソリューションです。自動化されたリスクのランク付けと影響フラグを使用して脅威に優先順位を付け、即時の対応が必要なイベントにリソースを集中させます。ライセンスポータビリティにより、すべてのアプライアンスで一貫したポリシーと一元的な管理を維持しつつ、オンプレミスのプライベートクラウドからパブリッククラウドへと柔軟に移行できます。シスコ スマート ソフトウェア ライセンシングにより、仮想ファイアウォールのインスタンスを簡単に展開、管理、追跡できます。

Secure Firewall Threat Defense Virtual デバイスの管理方法

Secure Firewall Threat Defense Virtual を管理するには、2 つのオプションがあります。

Secure Firewall Management Center

多数のデバイスを管理している場合、または Threat Defense で許可される、より複雑な機能や設定を使用したい場合は、組み込みの Device Manager の代わりに Management Center を使用してデバイスを設定します。


重要


Device Manager Management Center の両方を使用して Threat Defense デバイスを管理することはできません。いったん Device Manager の統合管理を有効にすると、ローカル管理を無効にして、Management Center を使用するように管理を再設定しない限り、Management Center を使用して Threat Defense デバイスを管理することはできなくなります。一方、Threat Defense デバイスを Management Center に登録すると、Device Manager のオンボード管理サービスは無効になります。



注意    


現在、シスコには Device Manager の設定を Management Center に移行するオプションはありません。その逆も同様です。Threat Defense デバイス用に設定する管理のタイプを選択する際は、このことを考慮してください。


Secure Firewall Device Manager

Device Manager はオンボード統合マネージャです。

Device Manager は 一部の Threat Defense デバイスに搭載された Web ベースの設定インターフェイスです。Device Manager では、小規模ネットワークで最も一般的に使用されるソフトウェアの基本機能を設定できます。また、これは多くの Threat Defense デバイスを含む大規模なネットワークを制御するために強力な複数デバイスのマネージャを使用することがない、単一のデバイスまたは限られた数のデバイスを含むネットワークのために特に設計されています。


(注)  


Device Manager をサポートする Threat Defense デバイスのリストについては、「Cisco Secure Firewall Device Manager Configuration Guide」を参照してください。