電子メールゲートウェイへのアクセス

この章は、次の項で構成されています。

Web ベースのグラフィカル ユーザー インターフェイス(GUI)

Web ベースのグラフィカル ユーザー インターフェイス(GUI)とコマンドライン インターフェイス(CLI)の両方を使用して電子メールゲートウェイを管理できます。GUI には、システムの設定およびモニタに必要な機能のほとんどが含まれています。ただし、すべての CLI コマンドが GUI から使用できるわけではありません。一部の機能は CLI からのみ使用できます。

ブラウザ要件

Web ベースの UI にアクセスするには、ブラウザが JavaScript および Cookie をサポートしており、それらの受け入れが有効になっている必要があります。また、Cascading Style Sheet(CSS)を含む HTML ページをレンダリングできる必要があります。

表 1. サポートされるブラウザおよびリリース

ブラウザ

Windows 10 以降

MacOS 10.6 以降

Safari

最新の安定バージョン

Google Chrome

最新の安定バージョン

最新の安定バージョン

Mozilla Firefox

最新の安定バージョン

最新の安定バージョン

Microsoft Edge

最新の安定バージョン

最新の安定バージョン

  • Safari(最新の安定バージョン)

  • Firefox(最新の安定バージョン)

  • Google Chrome(最新の安定バージョン)

  • Microsoft Edge(最新の安定バージョン)

電子メールゲートウェイを変更する場合は、複数のブラウザウィンドウまたはタブを同時に使用しないでください。GUI セッションと CLI セッションを同時に使用しないてください。同時に使用すると、予期しない動作が発生し、サポート対象外になります。

インターフェイスの一部のボタンやリンクからは追加のウィンドウがオープンされるため、Web インターフェイスを使用するには、ブラウザのポップアップ ブロックの設定が必要な場合があります。

GUI へのアクセス

新規システムの GUI にアクセスするには、次の URL にアクセスします。

http://192.168.42.42/

ログイン ページが表示されたら、デフォルトのユーザ名とパスフレーズを使用してシステムにログインします。

関連項目

工場出荷時のデフォルト ユーザ名とパスフレーズ

  • ユーザ名:admin
  • パスフレーズ:ironport

新規(以前のリリースの AsyncOS からのアップグレードではなく)システムの場合は、システム セットアップ ウィザードへ自動的にリダイレクトされます。

初期システム セットアップ時に、インターフェイスの IP アドレスと、このインターフェイスの HTTP サービス、HTTPS サービス、またはその両方を実行するかどうかを選択します。インターフェイスの HTTP サービス、HTTPS サービス、またはその両方がイネーブルに設定されている場合は、サポートしている任意のブラウザを使用し、ブラウザのロケーション フィールド(「アドレス バー」)に URL として IP インターフェイスの IP アドレスまたはホスト名を入力して GUI を表示できます。

次に例を示します。

http://192.168.1.1 または

https://192.168.1.1 または

http://mail3.example.com または

https://mail3.example.com


(注)  


インターフェイスの HTTPS がイネーブルに設定されている(かつ HTTP 要求がセキュア サービスにリダイレクトされていない)場合は、必ず、「https://」というプレフィックスを使用して GUI にアクセスしてください。
関連項目

中央集中型の管理

クラスタが作成されている場合は、クラスタ内のマシンを参照して、クラスタ、グループ、マシン間での設定の作成、削除、コピー、および移動(つまり、clustermode コマンドおよび clusterset コマンドと同等の操作)を GUI 内から実行できます。

詳細については、GUI でのクラスタの管理を参照してください。

クラウド管理者 - Web インターフェイスアクセス

クラウド管理者は、電子メールゲートウェイの Web インターフェイスで使用可能な特定の機能および構成の設定へのアクセスを制限されます。

次の表に、クラウド管理者に対して制限された特定の機能と構成の設定の詳細を示します。

機能または構成の設定

電子メールゲートウェイのナビゲーションパス

パケットキャプチャの実行。

[ヘルプとサポート(Help and Support)] > [パケットキャプチャ(Packet Capture)]

電子メールゲートウェイへの FTP アクセスの設定

[ネットワーク(Network)] > [IPインターフェイス(IP Interfaces)]

ドメイン ネーム システム(DNS)設定値の構成

[ネットワーク(Network)] > [DNS]

TCP/IP トラフィック ルートの設定

[ネットワーク(Network)] > [ルーティング(Routing)]

無効にされた証明書のリストの更新

[ネットワーク(Network)] > [CRLソース(CRL Sources)]

アップグレードおよびアップデートをダウンロードするためのサーバ設定

[セキュリティサービス(Security Services)] > [サービスのアップデート(Service Updates)]

アラートの管理と設定

[システム管理(System Administration)] > [アラート(Alerts)]

電子メールゲートウェイのシャットダウンまたは再起動

[システム管理(System Administration)] > [シャットダウン/サスペンド(Shutdown/Suspend)]

アップグレードのダウンロードとインストール

[システム管理(System Administration)] > [システムアップグレード(System Upgrade)]

電子メールゲートウェイへのアクセスの設定

[システム管理(System Administration)] > [ネットワークアクセス(Network Access)]

電子メールゲートウェイの一般設定の編集

[システム管理(System Administration)] > [一般設定(General Settings)]

Web ベースのシステム セットアップ ウィザードを使用した基本設定の定義

[システム管理(System Administration)] > [システムセットアップウィザード(System Setup Wizard)]

電子メールゲートウェイの設定プロセスの完了

[システム管理(System Administration)] > [次の手順(Next Steps)]

How-To ウィジェットを使用したユーザ エクスペリエンスの強化

How-To は、電子メールゲートウェイで複雑なタスクを実行するためにウォークスルー形式でユーザにアプリ内アシスタンスを提供する、コンテキスト型ウィジェットです。このリリースでサポートされているウォークスルーのリストを表示するには、「ウォークスルーのリスト」を参照してください。

ウォークスルーは、電子メールゲートウェイの Web インターフェイスで How-To ウィジェットをクリックすることでアクセスできます。How-To ウィジェットは電子メールゲートウェイでデフォルトで有効化されています。How-To ウィジェットのコンテンツはクラウドで更新できます。

各ウォークスルーには、以下に分類されるように、特定の設定可能な値に対する推奨設定があります。

  • 保守的な設定 - 控え目な、過剰な制限を避けた設定

  • 中程度の設定 - 平均的な、合理的な制限の設定

  • 積極的な設定 - 強硬的な、積極的な制限の設定


(注)  


  • 現在の一連のウォークスルーを利用できるユーザは、管理者、クラウド管理者、オペレータに限定されています。

  • 電子メールゲートウェイの Web インターフェイスにアクセスするために Internet Explorer のバージョン 11 を使用している場合、How-To ウィジェットを表示できない場合があります。How-To ウィジェットを表示するには、Web インターフェイスの [システム管理(System Administration)] > [全般設定(General Settings)] ページに移動し、IE 互換性モードを上書きするオプションを有効化してください。


電子メールゲートウェイで How-To ウィジェットを無効化

電子メールゲートウェイで How-To ウィジェットを無効化するには、CLI で adminaccessconfig > how-tos サブコマンドを使用します。

例:電子メールゲートウェイでの How-To ウィジェットの無効化
mail.example.com> adminaccessconfig

Choose the operation you want to perform:

- BANNER - Configure login message (banner) for appliance administrator login.
- WELCOME - Configure welcome message (post login message) for appliance administrator login.
- IPACCESS - Configure IP-based access for appliance administrative interface.
- CSRF - Configure web UI Cross-Site Request Forgeries protection.
- XSS - Configure Cross-Site Scripting Attack protection.
- HOSTHEADER - Configure option to use host header in HTTP requests.
- TIMEOUT - Configure GUI and CLI session inactivity timeout.
- MAXHTTPHEADERFIELDSIZE - Configure maximum HTTP header Field size.
- HOW-TOS - Configure How-Tos feature.

[]> how-tos
How-Tos consists of a list of generic walkthroughs to assist the users in completing 
a particular task (for example, "enabling and configuring a service engine on the appliance").

Would you like to enable How-Tos? [Y]> no

構成時の設定の変更

設定の変更

電子メールの通常の動作を妨げることなく、設定を変更できます。

変更の確定またはキャンセル

ほとんどの設定変更は明示的に保存する必要があります。

変更の確定が保留になっている場合は、[変更を確定(Commit Changes)] ボタンがオレンジ色に変化します。

これらの変更をクリアまたは確定するには、[変更を確定(Commit Changes)] をクリックします。

コマンドライン インターフェイス(CLI)

コマンドライン インターフェイスには、SSH サービスがイネーブルに設定されている IP インターフェイスで SSH 経由か、またはシリアル ポートの端末エミュレーション ソフトウェア経由でアクセスできます。工場出荷時のデフォルトでは、SSH は管理ポートに設定されます。これらのサービスをディセーブルにするには、interfaceconfig コマンドを使用します。

CLI コマンドと規定の詳細については、『CLI Reference Guide for AsyncOS for Cisco Secure Email Gateway』を参照してください。


(注)  


CLI にアクセスするための工場出荷時のデフォルトのユーザ名とパスフレーズは、Web インターフェイスと同じです。工場出荷時のデフォルト ユーザ名とパスフレーズ を参照してください。

クラウド管理者 - CLI アクセス

クラウド管理者は、電子メールゲートウェイの設定に使用される特定の CLI コマンドへのアクセスを制限されます。

次の表に、クラウド管理者に対して制限された特定の CLI コマンドの詳細を示します。

CLI コマンド

説明

alertconfig

電子メール アラートを設定します。

clusterconfig

クラスタ関連の設定を実行します。

clustercheck

クラスタモードへの切り替えを確認するプロンプトが表示されます。

dnsconfig

DNS のセットアップを設定します。

dnshostprefs

IPv4/IPv6 DNS を設定します。

displayalerts

電子メールゲートウェイから送信された最後の n 個のアラートを表示します。

enginestatus

電子メールゲートウェイ上でイネーブルになっているすべてのエンジンのステータスと CPU 使用率を表示します。

etherconfig

イーサネットの設定値を設定します。

interfaceconfig

イーサネット IP アドレスを設定します。

loadconfig

コンフィギュレーション ファイルをロードします。

mailconfig

現在の設定を電子メール C シリーズ、M シリーズのアドレスに送信します。

packetcapture

ネットワーク経由で送受信されたパケットを傍受して表示します。

reboot

システムを再起動する。

repengstatus

レピュテーション エンジンのバージョン情報を要求します。

resetconfig

工場出荷時のデフォルト設定に戻します。

revert

以前のリリースに戻します。

rollbackconfig

以前に確定された設定の 1 つにロールバックします。

routeconfig

IP ルーティングテーブルを設定します。

saveconfig

設定をディスクに保存します。

setgateway

デフォルトゲートウェイ(ルータ)を設定します。

sethostname

マシンの名前を設定します。

showconfig

すべての設定値を表示します。

shutdown

システムをシャットダウンして電源を切ります。

systemsetup

最初のシステム設定。

tcpservices

プロセスによって開かれているファイルに関する情報を表示します。

tzupdate

タイムゾーンルールを更新します。

updateconfig

システム更新パラメータを設定します。

updatenow

すべてのコンポーネントを更新します。

upgrade

アップグレードをインストールします。

wipedata

ディスクのコアファイルを消去し、最後のコアダンプ操作のステータスを確認します