この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Cisco 7201 ルータをラック、一般的な卓上、または作業台に設置する方法、ケーブルの接続方法、およびルータの電源投入方法について説明します。
• 「ルータの設置」
• 「システムに付属していないポート アダプタ、USB フラッシュ メモリ モジュール、または SFP モジュールの取り付け」
• 「電源接続」
Cisco 7201 は、卓上に設置しても、ラックに搭載しても動作します。ラックマウント キットは標準装備として、出荷される Cisco 7201 ルータに付属しています。このキットには、19 インチ型装置ラックまたは 23 インチ装置ラックにルータを搭載する場合に必要なブラケット類が入っています。
Cisco 7201 ルータを設置する前に、設置場所での電源およびケーブル要件、ルータの設置に必要な機材、正常な動作を維持するために必要な設置場所での環境条件について検討する必要があります。ここでは、ルータの設置およびラック搭載の準備作業について順に説明します。
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表2-1 に、寸法および重量を示します。
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• 設置場所に供給される電力が、設置するルータに適していることを確認します。
Cisco 7201 シャーシは完全に組み立てられた状態で出荷されるため、組み立て作業は不要です。ただし、シャーシ、ラックマウント キット、ケーブル管理キット、および DC 電源モジュールを取り付けるため、次の工具や部品が必要です。
–0.63 インチ(16.002 mm)間隔の No. 10 ネジ穴が 2 つあるアース ラグ
–6 AWG マルチストランドの銅線を接続できるサイズの配線コンセント
–ロック ワッシャ付き小ネジ× 2 ― M5(メトリック)、0.031 インチ(0.08 mm)ピッチ、長さ 0.315 インチ(8 mm)。
–アース線× 1 ― 6 AWG、直径 0.162 インチ(4.115 mm)、約 0.108 インチ(2.743 mm)の絶縁体、ワイヤ全体の直径は約 0.27 インチ(6.858 mm)。ワイヤの長さは、ルータの位置および設置環境によって異なります。
• ラックマウント キットとケーブル管理キット(RCKMNT-7201)には、次の部品が含まれています。
–シャーシをラックに搭載するためのラックマウント ブラケット× 2
–シャーシにラックマウント ブラケットを固定するための 6-32 x 0.25 インチ ネジ× 4
–19 インチ ラックまたは 21 ~ 23 インチ ラックにラックマウント ブラケットを固定するための 10-32 または 12-24 ネジ× 4
–ラックマウント ブラケットにケーブル管理ブラケットを取り付けるための M4 x 20 mm ネジ× 1
• DC 電源モジュールを取り付ける場合は、次の部品が必要です。
–最大 15 pound force-inch(lbf in.)または 240 ounce force-inch(ozf in.)の力を生み出すプラス ヘッドのラチェット式ドライバ
–オプションの制御サイクル メカニズムを備えた Panduit 圧着工具
• トークンリング Multistation Access Unit(MSAU)
• ルータをネットワーク ポート、コンソール ポート、および補助ポートに接続するための適切なケーブル
• オプションの Cisco USB フラッシュ メモリ モジュールまたは Aladdin USB eToken Pro キー
ポート アダプタは、システムの稼働中に取り外しおよび交換を行っても電気的事故やシステムの故障を引き起こさない設計になっています。
ESD により、装置や電子回路が損傷を受けることがあります(静電破壊)。静電破壊は電子部品の取り扱いが不適切な場合に発生し、故障または間欠的なシステム障害をもたらします。各ポート アダプタには、金属製のフレームに固定されたプリント基板があります。EMI シールド、コネクタ、およびハンドルはフレームを構成する部品です。基板はフレームによって保護されていますが、ポート アダプタを取り扱うときは必ず静電気防止用ストラップを着用してください。フレームはハンドル部分と端だけを持つようにして、基板またはコネクタ ピンには触れないでください。
警告 システムの設置、操作、または保守を行う前に、『Regulatory Compliance and Safety Information for Cisco 7200 Series Routers』を参照してください。このマニュアルには、システムを扱う前に理解しておく必要がある安全に関する重要な情報が記載されています。
Cisco 7201 ルータの環境モニタ機能により、過電圧および過熱に起因するシステム障害および構成部品の故障を防止します。正常なシステム動作を維持し、不要なメンテナンスの手間を省くには、設置作業を行う 前に 、設置環境の条件を整えておく必要があります。設置後は、室温を 32 ~ 104°F(0 ~ 40°C)の範囲に保ち、シャーシ付近をできるだけ清潔な状態にしておく必要があります。
システムを正常に運用するには、Cisco 7201 ルータを適切な場所に設置し、装置ラックや配線クローゼットを適切に配置する必要があります。複数の装置を近づけて設置したり、換気が不十分であると、システムが過熱状態になります。また、装置を不適切に配置すると、シャーシ パネルに手が届きにくくなり、システムのメンテナンス作業が困難になります。設置中および稼働中の問題を防ぐために役立つ注意事項を次に示します。
装置ラックまたはワイヤリング クローゼットの位置およびレイアウトを検討するときには、ルータ内のエアフローを考慮する必要があります。Cisco 7201 ルータはシャーシ前面の吸気口から冷気を取り入れ、内部コンポーネントに循環させて、シャーシ背面の排気口から排気します図2-2 に、ルータ内のエアフローを示します。
システム ボード上の温度センサーは内部温度をモニタし、内部温度が指定されたしきい値に近づくと警告メッセージを送信します。内部の温度が指定されたしきい値を超えると、システム環境モニタがすべての内部電源をシャットダウンし、過熱による装置の損傷を防ぎます(温度のしきい値については、 環境モニタおよびレポート機能 を参照してください)。
ここでは、Cisco 7201 ルータを一般的な卓上または作業台、およびラックに設置する方法、I/0、ポート アダプタ、および電源コードの接続方法について説明します。ここで説明する内容は、次のとおりです。
• 「シャーシにラックマウント ブラケットおよびケーブル管理ブラケットを取り付ける方法」
ルータの設置場所を決めて、あらかじめ設置する部屋に運んでおきます。この作業がまだ実行していない場合は、「Cisco 7201 ルータの設置準備」および「設置環境の条件に関する注意事項」を参照してください。
作業台または卓上に Cisco 7201 ルータを設置する場合、設置面が清潔で安全な場所にあることを確認するとともに、次の注意事項を考慮してください。
• ルータの吸気口と排気口(ルータの前面と背面)に、3 インチ(7.62 cm)以上のスペースが必要です。
• ルータは床から離して設置してください(床にたまった埃が冷却ファンによってルータ内部に吸い込まれてしまいます。ルータ内部で埃が増えると過熱状態になり、コンポーネントの故障を招く可能性があります)。
• ポート アダプタ、SFP モジュール、USB モジュール、コンパクトフラッシュ ディスクなどのルータ部品を取り付けたり、交換できるように、またはネットワーク ケーブルや装置を操作できるように、ルータの前後に約 19 インチ(48.26 cm)のスペースを確保してください。
• ポート アダプタまたはサービス アダプタが搭載されていない場合は、ポート アダプタ ブランク パネルを取り付けます。
• ルータには十分な換気が必要です(換気が不十分な密閉型キャビネットには設置しないでください)。
• ケーブル管理ブラケットを取り付ける場合は、ケーブル管理ブラケットおよび M4 x 20mm ネジを 1 本箱から取り出して、手元に用意します。
• ルータ シャーシに適したシャーシ アース接続が必要です。
警告 この製品は設置する建物に回路短絡(過電流)保護機構が備わっていることを前提に設計されています。保護装置の定格が 120 VAC、20 A(米国)、240 VAC、10 A(その他の国)以下であることを確認してください。
Cisco 7201 ルータを作業台または卓上に設置する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 卓上または作業台、およびその周囲のゴミや埃を取り除きます。さらに、ルータのある場所から新しい設置場所の間に、障害物がないことを確認します。
ステップ 2 シャーシのポート アダプタ レバーがロック位置になっていることを確認します。
ステップ 3 シャーシの側面に手をかけシャーシを下から持ち上げます。けがを防止するため、急に向きを変えたり、動かしたりしないでください。
ステップ 5 ルータの吸気口と排気口に 3 インチ(7.62 cm)以上のスペースを確保し、他の装置の排気がシャーシに流れ込まないようにします。さらに、シャーシの前後に約 19 インチ(48.26 cm)のスペースが確保されていることを確認します。
卓上または作業台への一般的な設置手順は、以上で完了です。Cisco 7201 ルータの次の設置手順については、「シャーシのアース接続」を参照してください。
シャーシの前側または後ろ側に取り付けたブラケットで、シャーシを 2 本のラック支柱に搭載します。2 本の支柱またはマウント ストリップ(左右)の内側の間隔は、19 インチ(48.26 cm)以上必要です。
一部の装置ラックでは、マウント ストリップの 1 つに沿って電源ストリップがあります。図2-7 に、後ろ側の柱の 1 本に沿って電源ストリップがある 4 支柱装置ラックの例を示します。ラックにこの機構が装備されている場合、固定位置を検討する際にこのストリップの位置を考慮し、ポート アダプタ、SFP モジュール、USB モジュール、またはコンパクトフラッシュ ディスクをそれぞれのスロットからまっすぐ引き出せるようにしてください。
冷気の吸気口および排気口は、シャーシの前後にあります。このため、上下の間隔がほとんどない、またはまったくない状態で複数のルータを積み重ねることもできます。
設置を開始する前に、使用するラックのタイプ、およびシャーシの前方に搭載するのか、あるいは背面に搭載するのかを決定します。
(注) 後方取り付けの Cisco 7201 ルータにケーブル管理ブラケットを使用する場合は、別のラックマウント キットを購入して、シャーシ前面左側にラックマウント ブラケットを取り付け、そこにケーブル管理ブラケットを取り付ける必要があります。ケーブル管理ブラケットの取り付け手順については、「ケーブル管理ブラケットの取り付け」を参照してください。
ここでは、Cisco 7201 ルータの前後に、ラックマウント ブラケットおよびケーブル管理ブラケットを取り付ける方法について説明します。シャーシをラックに搭載する前に、シャーシの前方または後方の左右両側に、ラックマウント ブラケットを取り付ける必要があります。
ラックマウント ブラケットとケーブル管理ブラケットを取り付けるために必要な部品と工具については、「必要な工具および部品」を参照してください。
図2-3 シャーシ前面へのラックマウント ブラケットの取り付け
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シャーシをフラッシュ マウントするか、奥に引っ込んだ状態になるように取り付けるかを決定します。図2-3 に、前方ラックマウントの場合に取り付けるブラケットを示します。使用するブラケットの穴に応じて、ルータはラックから突き出た状態、または引っ込んだ状態になります。
前方取り付け方式で Cisco 7201 ルータをラックに搭載する場合は、次の手順でルータにラックマウント ブラケットおよびケーブル管理ブラケットを取り付けます。
ステップ 2 ラックマウント ブラケットを シャーシの側面に合わせます。ラックマウント ブラケットをルータに取り付ける場合に使用する穴に応じて、シャーシはラックに引っ込んだ状態、またはラックから突き出た状態になります。
ステップ 4 ルータの反対側に、ステップ 1 ~ 3 を繰り返します。
これで、Cisco 7201 ルータにラックマウント ブラケットを取り付ける手順は完了です。
ケーブル管理ブラケットを取り付ける場合は、「ケーブル管理ブラケットの取り付け」に進んでください。ケーブル管理ブラケットを取り付けない場合は、「シャーシをラックに搭載する手順」に進んでください。
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ステップ 1 ケーブル管理ブラケットを、Cisco 7201 ルータ左側のラックマウント ブラケットに合わせます。
ステップ 2 プラス ドライバ および M4 x 20 mm ネジを使用して、ネジをケーブル管理ブラケットに通して、締めます。
前方取り付け方式で、Cisco 7201 ルータにケーブル管理ブラケットを取り付ける手順は、以上で完了です。「シャーシをラックに搭載する手順」に進みます。
図2-5 シャーシ背面へのラックマウント ブラケットの取り付け
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後方取り付け方式で Cisco 7201 ルータをラックに搭載する場合は、次の手順でルータにラックマウント ブラケットおよびケーブル管理ブラケットを取り付けます。
ステップ 2 ラックマウント ブラケットを シャーシの側面に合わせます。使用するラックマウント ブラケットの穴に応じて、ルータはラックから引っ込んだ状態、または突き出た状態になります。
ステップ 4 ルータの反対側に、 ステップ 1 ~ 3 を繰り返します。
(注) 後方取り付けの Cisco 7201 ルータにケーブル管理ブラケットを使用する場合は、別のラックマウント キットを購入して、シャーシ前面左側にラックマウント ブラケットを取り付け、そこにケーブル管理ブラケットを取り付ける必要があります。ケーブル管理ブラケットの取り付け手順については、「ケーブル管理ブラケットの取り付け」を参照してください。
後方取り付け方式で、Cisco 7201 ルータにラックマウント ブラケットおよびケーブル管理ブラケットを取り付ける手順は、以上で完了です。「シャーシをラックに搭載する手順」に進みます。
シャーシにブラケットを取り付けたのち、付属の 4 本のネジを使用し、ラックの 2 本の支柱またはマウント ストリップにラックマウント ブラケットを固定する方法で、ルータをラックに搭載します。ブラケットはシャーシ全体の重量を支えるため、必ず 4 本のネジをすべて使用して、2 つのラックマウント ブラケットをラックの支柱に固定してください。図2-6および図2-7に、2 支柱装置ラックおよび 4 支柱装置ラックへの取り付け例を示します。
ルータを搭載する際には、真上および真下に設置する装置との間に、1 ~ 2 インチ(2.54 ~ 5.08 cm)以上の間隔を空けてください。
ステップ 1 シャーシのポート アダプタ レバーがロック位置になっていること、およびコンパクトフラッシュ ディスク、USB モジュール、および SFP モジュールが搭載されていることを確認します。
ステップ 2 ラックまでの通路に障害物がないことを確認します。ラックにホイールが付いている場合はブレーキをかけ、ホイールが付いていない場合は他の方法でラックが固定されていることを確認します。
ステップ 3 シャーシの前面を手前にします。シャーシを持ち上げ、ラックの場所まで運びます。けがを防止するため、急に向きを変えたり、動かしたりしないでください。
ステップ 4 シャーシをラックに入れ、(シャーシの前方または後方に取り付けた)ブラケットが装置ラック両側のマウント ストリップまたは支柱の位置に来るまで押し込みます。
2 支柱ラックに取り付ける場合は、「2 支柱ラックへの取り付け」に進みます。
4 支柱ラックに取り付ける場合は、「4 支柱ラックへの取り付け」に進みます。
(注) 内側に 19 インチ(48.26 cm)以上のスペースが必要です(2 本の支柱またはレールの内側の幅)。シャーシの高さは 1.73 インチ(4.39 cm)です。シャーシ内のエアフローは前面から背面に流れます。
図2-6 2 支柱ラックへの Cisco 7201 ルータの取り付け
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ステップ 1 ポート アダプタ レバーがロック位置になっていることを確認します。
ステップ 2 ラックのブレーキがロックされているか、ラックが安定していることを確認します。
ステップ 3 前面が手前になるようにルータを配置し、静かに持ち上げて、ラックに挿入します。けがを防止するため、急に向きを変えたり、動かしたりしないでください。
ステップ 4 シャーシをラックに入れ、ブラケットがラック両側のマウント ストリップまたは支柱の位置に来るまで押し込みます。
ステップ 5 ブラケットを支柱またはマウント ストリップにぴったり付けたまま、ブラケットの穴をラックまたはマウント ストリップの穴に合わせます。
ステップ 6 各ブラケットに 10-32 または 12-24 ネジを 2 本通して、ラックに固定します。
シャーシをラックに搭載する手順は、以上で完了です。「シャーシのアース接続」に進んで、設置作業を続けてください。
(注) 内側に 19 インチ(48.26 cm)以上のスペースが必要です(2 本の支柱またはレールの内側の幅)。シャーシの高さは 1.73 インチ(4.39 cm)です。シャーシ内のエアフローは前面から背面に流れます。
図2-7 4 支柱ラックへの Cisco 7201 ルータの取り付け
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ステップ 1 ポート アダプタ レバーがロック位置になっていることを確認します。
ステップ 2 ラックのブレーキがロックされているか、ラックが安定していることを確認します。
ステップ 3 前面が手前になるようにルータを配置し、静かに持ち上げて、ラックに挿入します。けがを防止するため、急に向きを変えたり、動かしたりしないでください。
ステップ 4 シャーシをラックに入れ、ブラケットがラック両側のマウント ストリップまたは支柱の位置に来るまで押し込みます。
ステップ 5 ブラケットを支柱またはマウント ストリップにぴったり付けたまま、ブラケットの穴をラックまたはマウント ストリップの穴に合わせます。
ステップ 6 各ブラケットに 10-32 または 12-24 ネジを 2 本通して、ラックに固定します。
シャーシをラックに搭載する手順は、以上で完了です。「シャーシのアース接続」に進んで、設置作業を続けてください。
警告 この機器にはアースが必要です。絶対にアース導体を破損させたり、アース線が正しく取り付けられていない装置を稼働させたりしないでください。アースが適切かどうかがはっきりしない場合には、電気検査機関または電気技術者に確認してください。
ルータに電源を接続する前、またはルータの電源をオンにする前に、ルータ シャーシに適切なアース接続を行う必要があります。各 Cisco 7201 ルータ シャーシには、シャーシ アース コネクタが付いています(図2-8 を参照)。
適切なシャーシ アース接続を行うためには、次の部品および工具が必要です。
• アース ラグ× 1 ― 2 本の M5 アース ネジとともに、シャーシに付属しています。
• アース線× 1 ― 6 AWG、直径 0.162 インチ(4.115 mm)のマルチストランド銅線、約 0.108 インチ(2.743 mm)の絶縁体、ワイヤ全体の直径は約 0.27 インチ(6.858 mm)。ワイヤの長さは、ルータの位置および設置環境によって異なります。これらのアース線は、別途、ケーブル ベンダーから入手してください。
• アース ラグのワイヤ レセプタクルの直径に適したサイズのペンチ
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ルータのシャーシ アース コネクタにアース ラグを取り付ける手順は、次のとおりです。
ステップ 1 ワイヤ ストリッパを使用し、6 AWG のワイヤの一端を 0.75 インチ(19.05 mm)ほどむき出しにします。
ステップ 2 6 AWG ワイヤをアース ラグのワイヤ レセプタクルに差し込みます。
ステップ 3 圧着工具を使用し、ワイヤ レセプタクルを慎重に圧着させます。これは、アース線を確実に接続するために不可欠な作業です。
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ステップ 4 アース線が電源モジュールの上にかからないようにするために、アース線が左側になるようにアース ラグを取り付けます。図2-9 を参照してください。
図2-10 シャーシ アース コネクタにアース ラグを取り付ける手順
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ステップ 5 ルータ シャーシの背面にあるシャーシ アース コネクタを確認します。
ステップ 6 アース ラグの穴に 2 本のネジを差し込みます。
ステップ 7 No.2 プラス ドライバを使用し、アース ラグがシャーシに密着するまで、ネジを慎重に締めます。締めすぎないように注意してください。
ステップ 8 アース線の反対側を、設置場所の適切なアース ポイントに接続し、十分なシャーシ アースを確保します。
システムに付属していないポート アダプタの取り付け方法については、「ポート アダプタまたはサービス アダプタの取り外しおよび取り付け」を参照してください。ポート アダプタのすべてのオンライン マニュアルへのリンクについては、『Cisco 7201 Port Adapter Documentation Roadmap』も参照してください。
システムに付属していない USB フラッシュ メモリ モジュールの取り付け方法については、「USB フラッシュ メモリ モジュールまたは USB Token Pro Key の取り外しおよび取り付け」を参照してください。
システムに付属していない SFP モジュールの取り付け方法については、「SFP モジュールの取り外しおよび取り付け」を参照してください。
Cisco 7201 ルータに搭載された各ポート アダプタの接続手順については、各ポート アダプタのコンフィギュレーション ノートを参照してください。たとえば、PA-POS-OC3 ポート アダプタに光ファイバ ケーブルを接続している場合は、次の URL にある『PA-POS-OC3 Packet OC-3 Port Adapter Installation and Configuration guide』を参照してください
(http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/7206/port_adp/sonet_pa/paposoc3/index.htm)。ポート アダプタのマニュアルは Cisco Documentation DVD にも収録されています。
ここでは、ネイティブ ギガビット イーサネット ポート、ファスト イーサネット管理ポート、コンソール ポート、および補助ポート用の I/O(入力/出力)接続機器について説明します。
警告 ポート [Ethernet]、[10BaseT]、[Token Ring]、[Console]、および [AUX] は Safety Extra-Low Voltage(SELV; 安全特別低電圧)回路です。SELV 回路を SELV 以外の回路に接続しないでください。BRI(基本インターフェイス)回路は Telephone Network Voltage(TNV; 電話網電圧)と同様に処理されるため、SELV 回路を TNV 回路に接続しないでください。
(注) コンソール ケーブル キットの製品番号は ACS-2500ASYN です。
Cisco 7201 ルータには、コンソール端末接続用の Data Communications Equipment(DCE; データ通信装置)モード コンソール ポート、およびルータにモデムまたはその他の DCE 装置(CSU/DSU [チャネル サービス ユニット/データ サービス ユニット] またはその他のルータ)を接続するための Data Terminal Equipment(DTE; データ端末装置)モード補助ポートが装備されています。
(注) コンソール ポートと補助ポートはともに非同期シリアル ポートです。したがって、これらのポートに接続する装置は、非同期伝送が可能でなければなりません(非同期は、シリアル装置の最も一般的なタイプです。たとえば、モデムのほとんどは非同期装置です)。
Cisco 7201 ルータでは、補助ポートとコンソール ポートに RJ-45 ポートを使用します。
RJ-45 コネクタのコンソール ポートと補助ポートのピン割り当てについては、 付録 A「仕様」 を参照してください。
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1.シスコの Female Data Terminal Equipment(FDTE; メス型データ端末装置)アダプタには、[Terminal] と記載されています。 |
RJ-45 ケーブルで端末とモデムを Cisco 7201 ルータに接続する場合に使用する RJ-45/DB-25 アダプタのピン割り当ての一覧については、 表2-2 を参照してください。ロールオーバー ケーブルまたはストレート ケーブルが使用できます。
ケーブルの 2 つのモジュラの端を比べると、ロールオーバー ケーブルを識別することができます。ケーブルの背面のタブを並べて持つと、左プラグの外側にあるピンに接続するワイヤが、右プラグの外側にあるピンと同じ色になっています。シスコのケーブルでは、一方のコネクタにあるピン 1 ともう一方のコネクタにあるピン 8 が白色になっています(ロールオーバー ケーブルは、ピン 1 と 8、2 と 7、3 と 6、4 と 5 が逆になっています)(図2-11 を参照)。
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Cisco 7201 ルータには、出荷時にロールオーバー ケーブルが 1 本付属しています。端末またはモデムとの接続には、RJ-45/DB-25 アダプタが必要です。DB-25/DB-9 アダプタも必要な場合があります。端末およびモデムを Cisco 7201 ルータに接続するために使用できるケーブルとアダプタの構成については、 表2-3 を参照してください。
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FDTE 3 |
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MMOD 4 |
どちらのポートも、非同期シリアル ポートとして設定されています。図2-12 に、RJ-45 コンソールおよび補助ポート接続を示します。
図2-12 コンソールおよび補助ポートの RJ-45 コネクタ
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ステップ 1 コンソール ポートに端末を接続する前に、ルータのコンソール ポートに合わせ、9600 ボー、8 データ ビット、パリティなし、1 ストップ ビット(9600 8N1)として、端末を設定してください。
ステップ 2 正常なルータ動作の確立後に、端末を切り離すこともできます。
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ファスト イーサネット管理ポートをデフォルト モード(speed-auto および duplex-auto)で使用している場合、ポートは auto-MDI/MDI-X モードで動作します。Auto-MDI/MDI-X 機能により、ポートには自動的に正しい信号接続が施されます。クロスケーブルまたはストレート ケーブルが自動検知され、このケーブルに合わせてポートが調整されます。
ただし、CLI(コマンドライン インターフェイス)コマンドを使用してファスト イーサネット管理ポートが固定速度(10 または 100 Mbps)に設定されている場合は、ポートが強制的に MDI モードになります。
Cisco 7201 ルータには 4 つのネイティブ ギガビット イーサネット インターフェイスと 6 つの物理ギガビット イーサネット ポート、4 つの SFP ポート(光)、および 2 つの RJ-45 ポート(銅)が装備されています。一般的なギガビット イーサネット インターフェイスでは、RJ-45 ポートまたは SFP ポートを同時に使用できません。
SFP ポートは、LC タイプ二重ポート形式の 1000 Mbps 光インターフェイスで、1000BASE-X 規格に適合する IEEE 802.3z インターフェイスをサポートします(図2-16 を参照)。
警告 光ファイバケーブルが接続されていない場合、ポートの開口部から目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光にあたらないように、開口部をのぞきこまないでください。
図2-14 に、ギガビット イーサネット オプティカル ポートに表示されているクラス 1 の警告ラベルを示します。
図2-16 に、MMF(マルチモード光ファイバ)または SMF(シングルモード光ファイバ)ケーブルのデュプレックス LC タイプ コネクタを示します。シンプレックス コネクタの場合は、送信(TX)用に 1 本と受信(RX)用に 1 本、計 2 本のケーブルが必要です。デュプレックス コネクタの場合は、TX と RX 両方のコネクタの付いたケーブルが 1 本だけ必要です。Cisco 7201 ルータの SFP ポートには、シンプレックスとデュプレックスのいずれかのタイプのコネクタを使用できます。
付録 A「仕様」 に、ギガビット イーサネット SFP ポートに取り付ける SFP モジュールのケーブル配線仕様および設定情報を示します。
この Cisco 7201 では以下の SFP モジュールがサポートされています。
• 1000BASE-SX SFP モジュール ― SFP-GE-S=(1000BASE-SX SFP モジュール)は、最大 1804 フィート(550 m)の通常 MMF リンク距離で動作します。
• 1000BASE-LX/LH SFP モジュール ― SFP-GE-L=(1000BASE-LX/LH SFP モジュール)は、最大 32,808 フィート(10,000 m)の通常 SMF リンク距離で動作します。
• 1000BASE-ZX SFP モジュール ― SFP-GE-Z=(1000BASE-ZX SFP モジュール)は、最大 43 マイル(70 km)の通常 SMF リンク距離で動作します。プレミアム SMF または分散シフト型 SMF を使用すれば、最大 100 km のリンク距離まで対応可能です。SFP モジュールは 23 dB のオプティカル リンク バジェットを提供します。正確なリンク距離は、ファイバの質、スプライスの数、コネクタなどの複数の要因によって異なります。
より距離の短い SMF を使用する場合、レシーバーの過負荷を防ぐために、インライン光減衰器をリンク内に挿入しなければならない場合があります。光ファイバ ケーブルの距離が 25 km 未満のときは、常に 5 dB または 10 dB のインライン光減衰器をリンクの両端にある光ファイバ ケーブル プラントと SFP-GE-Z= の受信ポートの間に挿入する必要があります。
• 1000 BASET SFP モジュール ― SFP-GE-T(1000BASET 銅製 SFP モジュール)は既存の銅線ネットワーク インフラストラクチャを介して、ハイエンド ワークステーションとの間に、およびワイヤリング クローゼット間に、全二重ギガビット イーサネット接続を実現します。SFP-GE-T の最大ケーブル長は 328 フィート(100 m)です。
Cisco 7201 ルータとともに発注した SFP モジュールは、システムに取り付けられた状態で出荷されます。別途、市販の光ファイバ ケーブルが必要です。
図2-15 オプティカル SFP モジュールおよび銅製 SFP モジュール
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オプティカル SFP モジュールは、4 つのオプティカル ギガビット イーサネット ポート(0/0 ~ 0/3)のいずれにも搭載できます。一方、銅製 SFP モジュールを搭載できるのは、オプティカル ギガビット イーサネット ポート 0/2 および 0/3 のみです。
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(注) 機器にケーブルを取り付ける前に、光ファイバ接続部をきれいにしておいてください。詳細については、「光ファイバ接続部のクリーニング」を参照してください。
ステップ 1 ポート 0/0 および 0/1 で SFP オプティカル ポートと RJ-45 ポートのいずれかが使用されていることを確認します。選択できるのは 1 つのペアのみです。
ステップ 2 ケーブルを装着できるように、SFP モジュールからプラグを取り外します。光ファイバ ケーブルを取り外した場合は、あとで使用できるようにプラグを保管しておきます。
警告 接続されていない光ファイバケーブルやコネクタからは目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光を直視したり、光学機器を使用して直接見たりしないでください。
ステップ 3 SFP モジュールへの適切な光ファイバ ケーブルの直接接続ほとんどのデバイスには、シンプレックス コネクタとデュプレックス コネクタのいずれかを使用できます(図2-16 に、SFP ポート 0/1 にデュプレックス コネクタを取り付けた SFP モジュールを示します)。
• シンプレックス コネクタの場合は、送信(TX)用に 1 本と受信(RX)用に 1 本、計 2 本のケーブルが必要です。
• デュプレックス コネクタの場合は、TX と RX 両方のコネクタの付いたケーブルが 1 本だけ必要です。
モード調整パッチ コードを SFP-GE-L=(SFP モジュール)と併用することにより、SFP モジュールのシングルモード レーザー光源とマルチモード光ファイバ ケーブルの間で信頼性の高いレーザー伝送が可能になります。
シングルモード光ファイバ上で動作するように設計されている未調整レーザー光源をマルチモード光ファイバ ケーブルに直接接続すると、Differential Mode Delay(DMD; ディファレンシャル モード遅延)の影響により、光ファイバ ケーブルのモード帯域幅が劣化することがあります。
この劣化により、信頼性のある伝送を保証できるリンク距離(トランスミッタとレシーバー間の距離)が短くなります。DMD の影響は、レーザー光源のラウンチ特性を調整することによって避けられます。この調整を行うには、モード調整パッチコードの使用が有効です。
モード調整パッチコードは、コネクタ ハードウェアで終端する一対の光ファイバで構成された光ファイバケーブル アセンブリです。具体的には、モード調整パッチ コードは、中心から外れてグレーデッド インデックス型マルチモード光ファイバに固定結合されたシングルモード光ファイバ(図2-17 のオフセットを参照)で構成されています。図2-17 に、モード調整パッチ コード アセンブリを示します。
図2-17 SFP モジュールのモード調整パッチ コード アセンブリ
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モード調整パッチコード アセンブリは、トランスミッタに接続されるシングルモードおよびマルチモード間のオフセット ラウンチ光ファイバ、およびレシーバーに接続される従来型のグレーデッド インデックス型マルチモード光ファイバという、2 本の光ファイバからなります。プラグ間のパッチ コードを使用することにより、マルチモードの 1000BASE-LX および 1000BASE-LH リンクの電力バジェットが最大になります。
モード調整パッチ コードは、IEEE の規格に準拠している必要があります。IEEE では、特定タイプの光ファイバ ケーブルのコアがリンク距離に対して適正ではないことを確認しています。この問題を解決するには、モード調整パッチコードを使用して、中心から正確なオフセットをとった位置からレーザー光を送出する必要があります。モード調整パッチ コードの出力では、SFP-GE-L= は、IEEE 802.3z の 1000BASE-LX 規格に適合します。
(注) 機器にケーブルを取り付ける前に、光ファイバ接続部をきれいにしておいてください。詳細については、「光ファイバ接続部のクリーニング」を参照してください。
ステップ 1 まだ光ファイバ コネクタをクリーニングしたことがなく、モード調整パッチ コードが使用中の場合は、機器にケーブル接続する前に光ファイバ コネクタをクリーニングすることを強く推奨します。詳細については、「光ファイバ接続部のクリーニング」を参照してください。
ステップ 2 SFP モジュールにモード調整パッチ コードを接続します(図2-17 を参照)。
ステップ 3 モード調整パッチ コードのネットワーク側を、建物のケーブル プラント内の該当する 1000BASEX 機器に接続します。
パッチ コードの一端の TX および RX ポートを、他端の RX および TX ポートに(それぞれ)接続します。TX を RX に、RX を TX に接続します。
(注) ギガビット イーサネット インターフェイスの設定方法およびトラブルシューティング方法については、第 3 章「ルータの起動および設定」および「ネイティブ ギガビット イーサネット インターフェイスの設定」を参照してください。
RJ-45 ポートは、1000BASETX および 1000BASET 仕様に適合する IEEE 802.u(ファスト イーサネット)および 802.3ab(ギガビット イーサネット)ツイストペア インターフェイスをサポートします。
(注) RJ-45 ポート GE/00 および GE/01 は常に MDI モードに設定されています。
また、標準のストレート ケーブル、および RJ-45 コネクタ付きクロス カテゴリ 5 Unshielded Twisted-Pair(UTP; シールドなしツイストペア)ケーブルをサポートします。カテゴリ 5 UTP ケーブルについては、市販品をご利用ください。
ギガビット イーサネット RJ-45 ポートの仕様については、 付録 A「仕様」 を参照してください。
セントラル オフィス環境で GR-1089-Core の R4-11 要件に準拠させるには、10/100/1000 ギガビット イーサネット RJ-45 ポートで、両端がアースされたシールド ケーブルを使用する必要があります。顧客宅に設置する場合は、この要件を満たす必要はありません。
図2-18 RJ-45 ポートおよび銅製 SFP RJ-45 ギガビット イーサネット ポートのケーブル接続
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ステップ 1 ギガビット イーサネット SFP オプティカル ポート 0/0 および 0/1 を使用していない場合は、ギガビット イーサネット RJ-45 ポート 0/0 および 0/1 にギガビット イーサネット RJ-45 ケーブルを装着します。
ステップ 2 銅製 SFP モジュールのギガビット イーサネット ポート 0/2 および 0/3 に、ギガビット イーサネット RJ-45 ケーブルを装着します。
警告 感電する危険性があるので、SELV 回路を TNV 回路に接続しないでください。LAN ポートには SELV 回路が使用されており、WAN ポートには TNV 回路が使用されています。LAN ポートおよび WAN ポートではともに RJ-45 コネクタが使用されている場合もあるので、ケーブルを接続するときは、十分注意してください。
図2-19 ケーブル管理ブラケットにインターフェイス ケーブルを固定する手順
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ポート アダプタ インターフェイス ケーブルおよび I/O ケーブルをケーブル管理ブラケットに通して、固定します。
「電源接続」に進んで、設置作業を完了してください。
ここでは、AC 入力および DC 入力電源と Cisco 7201 ルータを接続する手順について説明します。
警告 機器の取り付けは、地域および国の電気規則に従って行わなければなりません。
警告 同じシャーシに AC 電源モジュールと DC 電源モジュールを混在させないでください。
警告 この装置には複数の電源コードが使用されている場合があります。すべてのコードを外して、装置の電源を切ってください。
警告 この製品は設置する建物に回路短絡(過電流)保護機構が備わっていることを前提に設計されています。保護装置の定格が 120 VAC、20 A(米国)、240 VAC、10 A(その他の国)以下であることを確認してください。
Cisco 7201 ルータの電源モジュール スロット 1 および電源モジュール スロット 2 には、同じタイプの電源モジュールが 2 つ搭載されています。電源モジュール スロット番号は、左側電源モジュールの場合は左に、右側電源モジュールの場合は右に示されています。図2-20 を参照してください。
図2-20 電源モジュール スロット 1 およびスロット 2
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警告 同じシャーシに AC 電源モジュールと DC 電源モジュールを混在させないでください。
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ステップ 1 ルータの前面で、電源スイッチがスタンバイ(|)の位置になっていることを確認します。
ステップ 3 一方の電源モジュールの AC コネクタに電源コードを差し込みます。
ステップ 4 ケーブル固定クリップを右にスライドさせて、電源コードをケーブル固定クリップで固定します。
ステップ 5 AC 電源コードを AC 電源に差し込みます。2 番めの AC 電源モジュールに上記手順を繰り返します。
ステップ 6 ルータ前面の電源スイッチをオン(○)にして、ルータに電源を入れます。
ルータに電力が供給されると、電源モジュール LED が点灯します。
(注) ルータの電源をオフにした場合、電源を再投入するには 30 秒以上経過してから行うようにしてください。
必要に応じて、Sinewave Output UPS(Uninterruptible Power Supply[UPS; 無停電電源装置])を使用します。Ferro-resonant タイプの UPS は使用しないでください。
AC 入力電源の接続手順は、以上で完了です。インストレーションの作業は以上で終了です。 第 3 章「ルータの起動および設定」 に進み、ルータを起動して基本設定を行ってください。
ここでは、DC 電源モジュールのアース線の取り付けおよび DC 入力電源リード線の取り付けについて説明します。
図2-22 電源モジュール スロット 1 およびスロット 2
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Cisco 7201 の電源モジュール スロット 1 および電源モジュール スロット 2 には、同じタイプの電源モジュールが 2 つ搭載されています。図2-22 を参照してください。電源モジュールのスロット番号はシャーシに記されています(左の電源モジュールの左側、および右の電源モジュールの右側)。
警告 同じシャーシに AC 電源モジュールと DC 電源モジュールを混在させないでください。
警告 装置を設置するか、または交換するときには、必ずアースを最初に接続し、最後に取り外します。
警告 シャーシにアース線や電源コードを取り付けたり、取り外す前に、DC 回路に電気が流れていないことを確認してください。すべての電源を確実に切断するには、配電盤上で DC 回路に対応している回路ブレーカーを OFF の位置に切り替え、回路ブレーカーのスイッチ ハンドルを OFF の位置のままテープで固定します。
警告 この機器にはアースが必要です。絶対にアース導体を破損させたり、アース線が正しく取り付けられていない装置を稼働させたりしないでください。アースが適切かどうかがはっきりしない場合には、電気検査機関または電気技術者に確認してください。
(注) 機器を確実にアース接続するには、アース接続手順に従い、6-AWG ワイヤに適した UL 規格端子および 2 本の M5 ネジを使用します。
• 最大 15 pound force-inch(lbf in.)または 240 ounce force-inch(ozf in.)の力を生み出す、プラス ヘッドのラチェット式ドライバ
DC 電源モジュールへの DC アース線の取り付けは、次の手順で行います。
出荷時のDC 電源モジュールには、モジュールのアース スタッドに、DC 電源モジュール用アース ラグ、スター ワッシャ、ナットが取り付けられています。
ステップ 1 DC 電源モジュールのアース スタッドの位置を確認します。
ステップ 2 アース スタッドからナット、アース ラグ、スター ワッシャ、および 2 番めのアース ラグ、スター ワッシャを取り外します。
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ステップ 3 アース線が絶縁されている場合は、ワイヤ ストリッパを使用して 18 ゲージ ワイヤまたは 16 ゲージ ワイヤ(電源モジュール コンダクタより小さくない場合)の皮膜を 0.5 インチ(12.7 mm)± 0.02 インチ(0.5 mm)除去します(図2-24 を参照)。
ステップ 4 アース ラグの開放端に 18 ゲージ ワイヤの露出部を通します。
ステップ 5 圧着工具を使用して、各アース線をアース ラグに圧着させます。
図2-25 アース ラグ、スター ワッシャ、ナットの取り付け
ステップ 6 アース ラグ、スター ワッシャ、およびナットを、次の順序でアース スタッドに取り付けます。
ステップ 8 アース線の他端を、設置場所の適切なアース点に接続します。
ステップ 9 2 番めの DC 電源モジュールに、ステップ 1 ~ 8 を繰り返します。
(注) DC 入力電源モジュールの導線の色分けは、設置場所の DC 電源の色分けによって異なります。DC 入力電源モジュールで使用する導線の色分けは、必ず DC 電源で使用されている導線の色分けと一致させてください。
警告 装置を設置するときには、必ずアースを最初に接続し、最後に取り外します。
警告 この製品は設置する建物に回路短絡(過電流)保護機構が備わっていることを前提に設計されています。保護装置の定格が 120 VAC、20 A(米国)、240 VAC、10 A(その他の国)以下であることを確認してください。
警告 以下の作業を行う前に、DC 回路に電気が流れていないことを確認します。
警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。
ステップ 1 ルータの前面で、電源スイッチがスタンバイ(|)の位置になっていることを確認します。
ステップ 2 回路ブレーカーのスイッチ ハンドルをオフの位置に動かし、オフの位置のままテープで固定します。
ステップ 3 電源モジュール LED が消灯していることを確認します。
ステップ 4 端子ブロック プラグの位置を確認して、取り外します。
ステップ 5 端子ブロック接続のプラス入力線とマイナス入力線の位置を識別します。A と B の両方の入力線の配線順序は、プラスとプラスおよびマイナスとマイナスが対応します。
電源モジュールの背面パネルで、A および B の入力線のプラスとマイナスの位置を確認します。図2-27 を参照してください。
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ステップ 6 18 ゲージ ワイヤ ストリッパを使用して、DC 入力電源に接続された 4 本の導線の被覆をそれぞれ 0.25 インチ(6.3 mm)± 0.02 インチ(0.5 mm)除去します。導線から 0.29 インチ(7.4 mm)を超える絶縁被覆を除去しないでください。推奨値を超える長さの被覆を除去すると、取り付けたあとに、端子ブロック プラグから導線がはみ出ることがあります。
警告 DC 入力電源に接続された導線の被覆が取れていると、感電する危険性があります。DC 入力電源導線の露出部分が端子ブロック プラグからはみ出していないことを確認してください。
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ステップ 7 4 本の DC 入力電源導線の中の 1 本の露出部を端子ブロック プラグに差し込みます(図2-29 を参照)。導線がはみ出ていないことを確認します。端子ブロックからはみ出ている導線は、絶縁されている必要があります。
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ステップ 8 ラチェット式ドライバを使用して、端子ブロック プラグの非脱落型ネジ(取り付けた導線の上)を 0.5 ~ 0.6 Nm(4.425 ~ 5.310 lbf in.)のトルクで締め付けます(図2-30 を参照)。
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ステップ 9 残りの 3 つの DC 電源導線にステップ 6 および 7 を繰り返します。図2-31 に、配線が完了した端子ブロック プラグを示します。
(注) 各 DC 電源モジュールには電源入力線を 2 本接続できますが、機能するのは 1 本のみです。電源モジュールごとに、電源入力線を 1 本のみ取り付けることもできます。たとえば、DC 電源入力線 A を電源モジュール スロット 1 の電源モジュールに接続し、DC 電源入力線 B を電源モジュール スロット 2 の電源モジュールに接続します。
図2-32 ブロック ヘッダーへの端子ブロック プラグの挿入
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ステップ 10 タイ ラップを使用してワイヤをラックに固定し、接触によって端子ブロック プラグからワイヤが引っ張られることのないようにします。タイ ラップで固定する際には、アース線にいくらかゆるみをもたせてください。
ステップ 11 DC 電源モジュール パネルの端子ブロック ヘッダーに端子ブロック プラグを装着します(図2-32 を参照)。
ステップ 12 2 番めの DC 電源モジュールにステップ 1 ~ 10 を繰り返します。
ステップ 13 回路ブレーカーのスイッチ ハンドルからテープを外し、ハンドルをオンの位置にします。
ステップ 14 ルータの前面で、電源スイッチをオン(O)の位置にして、ルータに電源を投入します。
ルータに電力が供給されると、電源モジュール LED が点灯します。
(注) ルータの電源をオフにした場合、電源を再投入するには 30 秒以上経過してから行うようにしてください。
DC 入力電源の接続手順は、以上で完了です。インストレーションの作業は以上で終了です。 第 3 章「ルータの起動および設定」 に進み、ルータを起動して基本設定を行ってください。