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マルチシェルフ システム シャーシの相互接続には、ファブリック ケーブルと呼ばれる光アレイ ケーブルを使用します。この章では、マルチシェルフ システムの各 Line Card Chassis(LCC)と Fabric Card Chassis(FCC)間のファブリック プレーンを物理的にケーブル接続する方法について説明します。この章の内容は次のとおりです。
• 「次の作業」
(注) この手順は、マルチシェルフ システムを新規に設置するためのものです。実トラフィックを伝送する Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシのアップグレードの詳細については、『Cisco CRS-1 Carrier Routing System Multishelf System Upgrade and Conversion Guide』を参照してください。
マルチシェルフ ファブリックのケーブル接続には、72 ファイバのファブリック ケーブルが必要です。このケーブル接続によって、光ファイバ バンドルを使用して実行するシャーシ間の通信が可能になります。ここでは、次の内容について説明します。
マルチシェルフ システムには、LCC に接続された回線間のデータ トラフィックをサポートするファブリック プレーンが 8 つあります。図5-1 に、ラインカードとファブリックの関係を示す簡単な図を表示します。
各ファブリック プレーンは、S1、S2、および S3 の番号が付いた 3 つのコンポーネントまたはステージに分割されます。データは LCC の S1 ステージに到着し、ファブリック ケーブルを通じて FCC の S2 ステージに渡されます。そして、再びファブリック ケーブルを通じて終点 LCC の S3 ステージに渡されます。図5-2 に、ラインカードとファブリックの関係を示す簡単な図を表示します。
各 LCC では、8 枚の S13 ファブリック カードが 8 つの ファブリック プレーンのそれぞれに対してステージ S1 と S3 を提供します。すべての入力トラフィックは入力 S13 カードの S1 コンポーネントに入り、ファブリック カードと S2 ファブリック コンポーネントを通って、S13 ファブリック カードの S3 コンポーネントから出ます。データ トラフィックは 1 枚のカードの S1 コンポーネントに入り、S2 コンポーネントを通って、同一カードの S3 コンポーネントから出ることが可能です。
S2 カードは、1 台、2 台、または 4 台の FCC に分散されます。ファブリック プレーンすべての S2 カードを 1 台の FCC に取り付けることができますが、FCC 間にプレーンを分散すれば、1 台の FCC で発生した障害によって 8 つすべてのプレーンのトラフィックが中断されることがなくなります。
図5-3 に、LCC の S13 ファブリック カードの位置、およびこれらのカードに付けられたコネクタのラベルを示します。ファブリック プレーンには 0 ~ 7 の番号が付き、それぞれがスロット番号 SM 0 ~ SM 7 に取り付けられています。各ファブリック カードには 3 つのコネクタがあり、A0、A1、および A2 のラベルが付いています。各ファブリック ケーブルは 3 つすべてのカード コネクタ、および FCC の 1 枚または複数枚の S2 カードに接続されます。
図5-4 に、FCC に取り付けられた 8 枚の S2 カード、およびこれらのカードに付けられたコネクタのラベルを示します。LCC のファブリック プレーンとは異なり、FCC スロットは特定のプレーン番号が事前に設定されていません。スロットのプレーン番号は、システム設定時に定義されます。この方法により柔軟性がもたらされて、FCC 間にファブリック プレーンが分散され、FCC 内の異なるパワー ゾーンにそのプレーンが分散されます。
S2 ファブリック コネクタは、Optical Interface Module(OIM)カード上にあり、FCC を介して対応する S2 ファブリック カードに接続されます。各 OIM カードには 9 つのコネクタがあり、J0 ~ J8 のラベルが付いています。このマニュアルの作成時点では、LCC の単一 S13 カードのファブリック ケーブルは、単一 S2 カードの連続するコネクタに接続する必要があります。たとえば、ラック 0 にあるプレーン 0 のコネクタ A0 ~ A2 は、単一 S2 カードのコネクタ J0 ~ J2 に接続する必要があります。ラック 1 にあるプレーン 0 のコネクタ A0 ~ A2 は、同一 S2 カードのコネクタ J3 ~ J5 に接続する必要があります。
図5-3 S13 カードのアダプタの番号付け(A0 ~ A2)
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表5-1 に、Cisco CRS-1 ファブリック ケーブルの製品 ID 番号を示します。 表5-1 に示されているケーブルは注文することができます。表示されている相互接続ケーブルは、規定の長さで、24 本単位で出荷されます。
表5-1 で、ケーブル名 LCC/M-FC-FBR-XX の意味は次のとおりです。
• LCC/M は、「ラインカード シャーシ/マルチシェルフ システム」です。
(注) 製品 ID 番号の末尾の = 記号は、予備品であるため、発注可能であることを示します。
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ファブリックのケーブル接続のプランニングには、複数のコンポーネントがあります。
• 「S2 ファブリック カードの取り付け場所とケーブル接続のプランニング」
次のセクションでは、S2 ファブリック カードの取り付け場所とファブリック ケーブル接続をプランニングするうえで知っておくべき内容について説明します。
次のルールと特性は、S2 OIM をマルチシェルフ システムに配置し、LCC の S13 カードに接続する場合の要件を定義します。
• 各 S2 ファブリック カードがサポートできるのは、1 つのプレーンだけです。2 台の LCC をサポートするのに、8 枚の S2 ファブリック カードが必要になります。
• マルチシェルフ システムが複数の FCC を使用する場合、S2 ファブリック カードが FCC 間で均一に分散されている必要があります。
• FCC 配電システムは、24 の S2 ファブリック カード スロットを複数のパワー ゾーンに分割します。同時に複数の障害が発生した場合には、1 つのゾーン内のすべてのカードが電力を失う可能性があります。マルチシェルフ システムを動作させるには、奇数番号のプレーンと偶数番号のプレーンが 1 つずつアクティブである必要があります。最大の耐障害性を実現するには、S2 ファブリック カードが複数のパワー ゾーンに分散されて、1 つのゾーンの障害によって、奇数番号または偶数番号のすべてのファブリック プレーンがディセーブルにされないようにする必要があります。パワー ゾーンの詳細については、次のマニュアルを参照してください。
–『 Cisco CRS-1 Carrier Routing System Multishelf System Description 』
–『 Cisco CRS-1 Carrier Routing System 16-Slot Line Card Chassis System Description 』
• ファブリック ケーブルの LCC 側では、ケーブルが接続されているスロットによってプレーン番号が決まります。各ファブリック ケーブルの反対側は、同じプレーン番号が指定された FCC S2 ファブリック カードに接続する必要があります。
• LCC のファブリック ケーブルを S2 ファブリック カードに接続する場合、各プレーンの 3 つのケーブル コネクタを各 S2 カード上の同一ポートに接続する必要があります。たとえば、ラック 0、プレーン 2 のコネクタが S2 カード上のコネクタ J0 ~ J2 に接続される場合、ラック 0 のすべてのファブリック ケーブルをそれぞれの S2 カード上のコネクタ J0 ~ J2 に接続する必要があります。
• S13 カードのコネクタの順番は、S2 カードのコネクタの順番に一致する必要があります。たとえば、ラック 1 の各コネクタが S2 コネクタ J3 ~ J5 に接続される場合、S13 カード コネクタ A0 は S2 コネクタ J3 に、S13 カード コネクタ A1 は S2 コネクタ J4 に、そして S13 カード コネクタ A2 は S2 コネクタ J5 に接続される必要があります。
• 今後のリリースではより多くの LCC がサポートされるようになり、各ファブリック プレーンでさらに S2 ファブリック カードが必要になります。アップグレードのあとに既存のアレイ ケーブルを再利用するには、新しい S2 ファブリック カードを取り付けるための隣接スロットを同一プレーンで確保しておくことを推奨します。
• より多くの LCC をサポートする今後のアップグレードでは、既存のカードを移動せずに新しい S2 ファブリック カードを追加できるように既存の S2 ファブリック カードを取り付けた場合、スイッチ動作に与える影響が軽減されます。
• FCC に障害が発生した場合、1 台構成の FCC システムは停止しますが、1 台の FCC が動作可能なかぎり、2 台構成または 4 台構成の FCC システムは動作します。
• S2 ファブリック カードとプレーンの取り付け場所を記録します。正しいケーブルをカードに接続するには、この情報が必要になります。設定スタッフがマルチシェルフ システムを正しく設定する場合にもこの情報が必要になります。
表5-2 に、1 台構成の FCC マルチシェルフを設置する場合に推奨される物理設定を示します。 表5-3 および 表5-4 に、2 台構成および 4 台構成の FCC マルチシェルフ システムに推奨される物理設定を示します。
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ケーブル接続に関する独自の計画表を作成するには、 表5-5 を使用してください。この表はそのまま使用できますが、異なる形式の表を使用してもかまいません。ケーブル接続を表に記入することで、今後のメンテナンスが容易になります。
ヒント 表の用語と同じ用語をラベルに使用する必要があります。
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S2 カードとケーブル接続の取り付け場所のプランニングを行ったら、次にケーブル配線のプランニングを行います。
『 Cisco CRS-1 Carrier Routing System Multishelf System Site Planning Guide 』を参照してケーブル配線をプランニングしてください。たとえば、ケーブル接続をプランニングし、ラベル付けして、頭上のケーブル トラフからケーブルの端が床に着く直前の位置に吊り下げる場合などに参考になります。接続するケーブルに応じて長さに多少の余裕を持たせてください。ファブリック カード シャーシのケーブル配線の場合は、約 0.9 m(3 フィート)分だけ余計に長くします。
図5-5 に、1 台構成の FCC マルチシェルフ システムのケーブル配線プランニングを示します。マルチシェルフ システムのケーブル接続プランニングをしっかり作成してからケーブル接続を開始してください。図5-5 の例は、モノレール システムの上部にケーブルを送り、次のガイドラインに従っています。
• ラインカード シャーシの上部ベイでは、ケーブルを下方向へ、シャーシの側面に向かって送り出してから、上方向へ向かって垂直トラフに送り出します。
• ラインカード シャーシの下部ベイでは、ケーブルを上方向へ、シャーシの側面に向かって送り出してから、上方向へ向かって垂直トラフに送り出します。
• ファブリック カード シャーシの上部ベイと下部ベイでは、ケーブルを上方向へ、側面に向かって送り出してから、上方向へ向かって垂直トラフに送り出します。
図5-5 ファブリック プレーンの相互接続が完了した Cisco CRS-1 マルチシェルフ システム
マルチシェルフ システムのケーブル接続の準備を行う場合は、次の点を考慮してください。
• 1 台構成の FCC システムで推奨されるプランでは、プレーンを 1、0、3、2、5、4、7、6 の順にケーブル接続します。S13 ファブリック カード(SM スロット)の空間に余裕がないため、この順番によりターン カラーの設置とケーブルのメンテナンスが容易になります。
• 任意の順序でプレーンを接続 できます 。たとえば、最初にプレーン 7 からプレーン 7 への接続を開始できます。
• S2 カードは前面から取り付け、ケーブル取り付けのために数 10 cm のスペースが必要です。
• 各ファブリック ケーブルの曲げ半径は、ターン カラーの弧以上にする必要があります。
• 接続を中央に向かって行うことで将来の拡張が簡単になります。
• 空間に余裕がない場合、「ターン カラーの取り付け」に示すように、ケーブル コネクタを OIM コネクタに挿入する 前 に、ターン カラーをファブリック ケーブルに取り付けます。
• OIM カード コネクタにファブリック ケーブル コネクタを取り付けるときに、ネジを手で締めます。3 つのコネクタを接続したあと、ターン カラーがまだ取り付けられていない場合には、ここでファブリック ケーブル コネクタに取り付けます。OIM カードに接続するすべてのファブリック ケーブル コネクタを取り付けたら、それぞれのターン カラーに付いているタイ ラップを使用してケーブルを順番に軽く束ねます。図5-5 に示すように、支持ブラケットと垂直トラフの上にケーブルを通すために、必要な場合には別のタイ ラップで固定します。
• ファブリック ケーブルには、2 本のネジで固定されているダスト カバーがあります。ファブリック カード コネクタには、留めたり外したりできる黄色のダスト カバーがあります。ダスト カバーを取り外すときは、埃がつく場所には置かないでください。取り外したダスト カバーは埃のない場所に保管します。
• タイ ラップがあらかじめ垂直トラフに取り付けられているものもあります。支持ブラケットにはスロットがあるため、タイ ラップでケーブルをブラケットに接続できます。図5-6 に、S13 カードに付けられたマジックテープを示します。
図5-6 ラインカード シャーシの S13 カード上のポート A0、A1、および A2 に取り付けられたファブリック ケーブルの拡大図
ケーブルの梱包を解いたらケーブルにラベル付けします。マジック ペンでケーブルに 1、2、3 などのマークを付けます。ラベル付け方式には一貫性を持たせます。ここでは、ラベル付け方式について説明します。
設置内容に最も適したラベル サイズを使用します。各ラベルには、ケーブルの 接続元 および 接続先ポート を書き込みます。たとえば、ラベルには次の情報を書き込みます。
• ベイは、列番号(たとえば、3)、または設置場所に適切な言葉を書き込みます。
• ラック # は、LCC または FCC のラック番号です。
• プレーン #/ポート # は、プレーンとポートの番号です(たとえば P3/A0 の場合、ファブリック プレーン 3 とコネクタ A0 です)。その他の説明は次のとおりです。
–8 つのファブリック プレーンの番号は 0 ~ 7 なので、0 ~ 7 はプレーン番号です。
–A0 ~ A2 は、ラインカード シャーシにある S13 カードのファブリック カードのポート番号に一致します。
–J0 ~ J7 は、ファブリック カード シャーシにある OIM のファブリック カードのポート番号に一致します。
したがって、図5-7 に示されたケーブル上のラベルは、次のように表示される可能性があります。
P4/FM14/J5(プレーン 4、スロット FM 14、ポート J5)
P4/SM4/A2(プレーン 4、スロット SM 4、ポート A2)
ラベル付け方式を使用することを推奨します。たとえば、Excel のスプレッドシートを使用する方式などです。 表5-6 に示すラベル付け方式の例では、次の表記法を使用します。
• 各ケーブルには、各側に 1 つずつ、最低 2 つのラベルがあります。ケーブルのラベルを 1 m(3.3 フィート)間隔で取り付けることを推奨します。
• ラベルの上部には、ラベルが取り付けられるケーブルの端、下部にはケーブルのもう一方の端の情報を記述します。
• ケーブルを接続するシャーシの側面を、左側/右側で示します。
• ポート番号は、 rack_name / slot_name / port_name です。
• イタリック体で示す指示は、ラベルを正しく貼り付けるのに役立ちます。これらはラベルの一部ではありません。
• 間隔をおいてラベルをケーブルに貼り付けます。ケーブルをコネクタに接続する場所から 2.5 インチ(6.4 cm)以内にはラベルを貼らないでください。この範囲内にラベルを貼ると、ラベルがターン カラーで隠れてしまいます。また、3.5 インチ(8.9 cm)を超えたところにラベルを貼ると、隣接するケーブルを取り付けたときにターン カラーでラベルが見えなくなります。図5-7 に、ラベルの取り付け位置の例を示します。図5-10 にターン カラーを示します。
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または FCC 側) |
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• 「予防措置」
• 「前提条件」
この章に記載されている手順のいずれかを実行する場合は、「安全に関する注意事項」に記述されているすべての予防措置を順守してください。マルチシェルフ システムのケーブル接続を開始する前に、次の注意事項も参照してください。
警告 光ファイバ ケーブルが接続されていない場合、ポートの開口部から目に見えないレーザー光線が放射されている可能性があります。レーザー光にあたらないように、開口部をのぞきこまないでください。
警告 作業中は、カードの静電破壊を防ぐため、必ず静電気防止用リスト ストラップを着用してください。感電する危険があるので、手や金属工具がバックプレーンに直接触れないようにしてください。
警告 電源に接続されている装置を扱う場合は、事前に指輪、ネックレス、腕時計などの装身具を外しておいてください。これらの金属が電源やアースに接触すると、金属が過熱して重度のやけどを負ったり、金属類が端子に焼き付くことがあります。
シャーシの電源が投入されると、レーザーの電源もオンになると考えてください。
レーザーの電源が確実にオフになっていないかぎり、光ケーブルの終端をのぞいたりしないでください。
S2 および S13 カードはクラス 1M です。他の光カードはクラス 1 です。
警告 分散ビームの場合は、特定の光学機器を使用して 100 mm 以内の距離でレーザー光を見ると目を損傷する可能性があります。平行ビームの場合、少し離れた距離で使用する特定の光学機器を使用してレーザー光を見ると目を損傷する可能性があります。
警告 レーザーが放射されています。光学機器でレーザー光を直視しないでください。クラス 1M レーザー製品です。
図5-8 ファブリック ケーブル コネクタを保護している銀色のダスト カバー
ケーブル接続の手順では、FCC、LCC、およびこれらのすべてのカードが、設置環境のガイドラインに従って設置され、適切な長さの相互接続ケーブルがすでに注文されて接続できる状態にあるものと仮定しています。
ファブリック ケーブルは、ファブリック カード シャーシとは別に出荷されます。このケーブルは、図5-9 に示すようにリール状に巻かれて出荷されます。この手順では、ファブリック ケーブルがすでに開封され、接続先シャーシの近くに置かれているか、または吊されているものと想定しています。
24 本のファブリック ケーブルを接続します。各ケーブルを接続する手順を次に示します。
ステップ 1 ケーブルがラベル付けされていることを確認します。
ステップ 2 ケーブルのどちらかの端を接続する前に光のテストを実施します(ケーブルのテストを参照)。光テストの実施後すぐにケーブルを接続しない場合は、ダスト カバーを元に戻します。
ステップ 3 ターン カラーを上に向けるか、下に向けるかを決めます。独自のケーブル接続のプランニングまたは「ファブリックのケーブル接続のプランニング」の推奨されるケーブル接続のプランニングを参照してください。
ステップ 4 コネクタを慎重に正しい向きに差し込みます(ファブリック カード コネクタとファブリック ケーブル コネクタには、誤挿入防止用のキーがついています)。
ステップ 5 コネクタのネジを締める前に、ターン カラーをはめ込みます(図5-10 およびターン カラーの取り付け参照)。
ステップ 7 最も近いガイドにマジックテープでケーブル バンドルを巻きつけます。ガイドにはケーブル管理ブラケットがあり、カードまたは垂直ケーブル トラフのスロットに取り付けられています。ガイドがない場合は、ケーブルをまとめて束ねます。
ステップ 8 ミッドシャーシまたは上部のケーブル管理ブラケットに、ケーブルをまとめてひっかけます。ケーブル バンドルをマジックテープで留め、プランに従ってモノレール システムの上部に送るか、下方向に送ります。
次の内容は、ファブリック ケーブル接続の設置または保守を行う場合に使用する可能性がある一般的なケーブル接続の手順です。
ターン カラーは、ストレインレリーフのためにファブリック ケーブルの曲げ半径を維持します。これにもマジックテープが付いていて、ケーブルの取り付け時にケーブルをまとめることができます。
• コネクタには誤挿入防止用のキーがついています。片側は平らですが、もう一方の側には角から斜めに切れ目があります。
• S13 カードのコネクタは右側が平らで、OIM のコネクタは左側が平らです。
• シャーシ内に適切に配線するためにケーブルを上に送るか下に送るかに合わせて、ターン カラーをいずれかの方向にはめ込みます。
• S13 側では、カード SM 0 ~ SM 3 へのケーブルは下に曲げられ、カード SM 4 ~ SM7 へのケーブルは上に曲げられます。
ステップ 1 マジックテープを剥がします(図5-10 を参照)。
ステップ 2 ケーブルが所定の位置にはまるまで、ケーブルをターン カラーに滑り込ませます。
ケーブルがファブリック カードに接続されているかどうかに関わらず、ターン カラーはケーブルに取り付けることができます。ケーブルが接続されていない場合は、接続する際にケーブル コネクタの方向を考えてください。すべてのファブリック カードとファブリック ケーブル コネクタには、誤挿入防止用のキーがついています。
ステップ 3 マジックテープを使ってケーブルを所定の場所に取り付けます。
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光ファイバ ケーブルの清掃については、『 Cisco CRS-1 Optical Cleaning Guide 』を参照してください。
ケーブルを確認して取り付けたあとは、ケーブルの光テストのためにケーブルの終端に人を配置します。光テストは、6 本の光ファイバで構成される 12 のグループで光が正しく通過するかどうかを調べる簡単なものです。ケーブルの再接続などの作業を回避するために、各ファブリック ケーブルで光テストを実施してからケーブルの接続を行ってください。
ファブリック ケーブルを、接続するシャーシの近くにケーブルのコネクタがくるように配置します。シャーシの位置が遠く離れている場合は、2 人で光テストを行ってください。
ステップ 1 ファブリック ケーブルの両端が接続されていないことを確認します。
ステップ 2 ケーブルの両端からネジ止めされている銀色のダスト カバーを取り外します(図5-8 参照)。
ステップ 3 ケーブルの一端で、ケーブル コネクタの各光ファイバにペンライトの光を送ります。もう一端で、各光ファイバを通って光が届いていることを確認します。 テスト中に光ファイバには触れないでください。
• 光がケーブルのすべての光ファイバを通過する場合には、ケーブルに問題はなく、接続可能です。
• 12 本のファイバの中で 1 本でも光が通過しないものがある場合は、ケーブルが不良です。ケーブルを交換する必要があります。
ステップ 4 光ファイバ コネクタに汚れがつかないように、ケーブルをすぐに接続するか、ケーブルのコネクタ カバーを元に戻してください。
(注) まとめて複数のケーブルの光テストを行い、各ケーブルをすぐに取り付けない場合には、コネクタにダスト カバーを再度取り付けておいてください。ダスト カバーをネジでしっかりと固定してください。ケーブルを取り付ける直前までダスト カバーは取り外さないでください。
マルチシェルフ システムのケーブル接続が完了したら、システムの使用法について『 Cisco IOS XR Getting Started Guide 』を参照してください。