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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。 あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Cisco CRS-1 キャリア ルーティング システム マルチシェルフ システムの概要と、システム コンポーネントの相互接続の要件について説明します。Cisco CRS-1 キャリア ルーティング システム マルチシェルフ システムは、Cisco CRS-1 マルチシェルフ システムまたは マルチシェルフ システム とも呼ばれます。
(注) このケーブリング ガイドは、マルチシェルフ システムを新たに設置する場合に使用します。Cisco CRS-1 マルチシェルフ システムの一部として Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシをアップグレードする場合は、『Cisco CRS-1 Carrier Routing System Multishelf System Upgrade and Conversion Guide』を参照してください。マルチシェルフ システムを Cisco Catalyst ベースのシステムから 22 ポート Shelf Controller Gigabit Ethernet(SCGE)システムに変換する場合も、このマニュアルを参照してください。
マルチシェルフ システムは、1 台、2 台、または 4 台の Fabric Card Chassis(FCC)で構成できます。1 台構成の FCC マルチシェルフ システムは、投資額を低く抑えられますが、1 つの FCC に障害が発生した場合にシステムをシャットダウンできないため、さらに耐障害性を提供するには 2 台または 4 台構成の FCC システムを使用します。
ヒント マルチシェルフ システムの概要については、『Cisco CRS-1 Carrier Routing System Multishelf System Description』を参照してください。
Cisco CRS-1 キャリア ルーティング システムは、常時稼働、これまでにない柔軟なサービス、そして、長期的なシステム利用を実現する業界初のキャリア ルーティング システムです。このキャリア ルーティング システムには、独自の自己回復機能と自己防衛機能を備えたオペレーティング システムである Cisco IOS XR ソフトウェアが採用されており、Line Card Chassis(LCC)1 台での 640 Gbps(ギガビット/秒)から Multishelf System(MSS; マルチシェルフ システム)の場合の最大 92 Tbps(テラビット/秒)まで、常時稼動したままシステム容量を拡張できるように設計されています。マルチシェルフ システムの設計では、2 ~ 72 台の LCC および 1 ~ 8 台の FCC(最大 92 Tbps の総合スイッチング容量)をサポートできます。
図1-1 に、1 台の FCC マルチシェルフ システムを示します。次の主要なコンポーネントが含まれます。
• Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシ× 2
• Cisco CRS-1 ファブリック カード シャーシ× 1
• 制御ネットワーク接続用の Cisco Catalyst 6509 スイッチ× 2 またはファブリック カード シャーシごとに 22 ポート SCGE カード× 2
(注) 現在のマルチシェルフ システムには、22 ポート SCGE カードが取り付けられています。この構成では、Cisco Catalyst スイッチと 2 ポート SCGE カードは必要ありません。Cisco Catalyst スイッチを使用している場合は、「Cisco Catalyst スイッチを使用した制御ネットワークのケーブル接続」を参照してください。FCC に 22 ポート SCGE カードを取り付けている場合は、「22 ポート SCGE カードを使用した制御ネットワークのケーブル接続」を参照してください。
図1-1 1 台構成の FCC マルチシェルフ システムの正面図
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Cisco Catalyst 6509 スイッチ(2 台推奨) 1 |
1.ファブリック カード シャーシに 22 ポート SCGE カードを取り付けている場合は、Cisco Catalyst スイッチは必要ありません。 |
図1-2 に、2 台構成の FCC マルチシェルフ システムを示します。次の主要なコンポーネントが含まれます。
• Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシ× 2
• Cisco CRS-1 ファブリック カード シャーシ× 2
• 制御ネットワーク接続用の Cisco Catalyst 6509 スイッチ× 2 またはファブリック カード シャーシごとに 22 ポート SCGE カード× 2
(注) 現在のマルチシェルフ システムには、22 ポート SCGE カードが取り付けられています。この構成では、Cisco Catalyst スイッチと 2 ポート SCGE カードは必要ありません。Cisco Catalyst スイッチを使用している場合は、「Cisco Catalyst スイッチを使用した制御ネットワークのケーブル接続」を参照してください。FCC に 22 ポート SCGE カードを取り付けている場合は、「22 ポート SCGE カードを使用した制御ネットワークのケーブル接続」を参照してください。
図1-2 2 台構成の FCC マルチシェルフ システムの正面図
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Cisco Catalyst 6509 スイッチ(2 台推奨) 2 |
2.ファブリック カード シャーシに 22 ポート SCGE カードを取り付けている場合は、Cisco Catalyst スイッチは必要ありません。 |
図1-3 に、4 台構成の FCC マルチシェルフ システムを示します。次の主要なコンポーネントが含まれます。
• Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシ× 2
• Cisco CRS-1 ファブリック カード シャーシ× 4
• 制御ネットワーク接続用の Cisco Catalyst 6509 スイッチ× 2 またはファブリック カード シャーシごとに 22 ポート SCGE カード× 2
(注) 現在のマルチシェルフ システムには、22 ポート SCGE カードが取り付けられています。この構成では、Cisco Catalyst スイッチと 2 ポート SCGE カードは必要ありません。Cisco Catalyst スイッチを使用している場合は、「Cisco Catalyst スイッチを使用した制御ネットワークのケーブル接続」を参照してください。FCC に 22 ポート SCGE カードを取り付けている場合は、「22 ポート SCGE カードを使用した制御ネットワークのケーブル接続」を参照してください。
図1-3 4 台構成の FCC マルチシェルフ システムの正面図
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Cisco Catalyst 6509 スイッチ(2 台推奨) 3 |
3.ファブリック カード シャーシに 22 ポート SCGE カードを取り付けている場合は、Cisco Catalyst スイッチは必要ありません。 |
マルチシェルフ システムのケーブル接続は次のグループに分割できます。マルチシェルフ システムは、次の適切な順序でケーブル接続する必要があります。
1. 「システム管理、アラーム、およびネットワーク クロックのケーブル接続」
2. 「Catalyst スイッチを使用した制御ネットワークのケーブル接続」
3. 「22 ポート SCGE カードを使用した制御ネットワークのケーブル接続」
「システム管理、アラーム、および ネットワーク クロックのケーブル接続」では、システム管理接続用のケーブル接続とオプションの外部アラーム機能について説明します。システム設定を開始する前に、最低 1 つの形式のシステム管理接続をケーブル接続する必要があります。
「Cisco Catalyst スイッチを使用した制御ネットワークのケーブル接続」では、制御ネットワーク用のケーブル接続について説明します。このケーブル接続によって、すべてのラックが同時にリンクされるので、DSC ラックがシステム内の他のラックを制御できるようになります。また、DSC は制御ネットワークを使用して、システム内の他のラックにソフトウェアをダウンロードし、ラック ステータスに関するメッセージを受信します。システムが動作可能な状態になる前に、制御ネットワークをケーブル接続する必要があります。
「22 ポート SCGE カードを使用した制御ネットワークのケーブル接続」では、制御ネットワーク用のケーブル接続について説明します。このケーブル接続によって、すべてのラックが同時にリンクされるので、Designated Shelf Controller(DSC)ラックがシステム内の他のラックを制御できるようになります。また、DSC は制御ネットワークを使用して、システム内の他のラックにソフトウェアをダウンロードし、ラック ステータスに関するメッセージを受信します。システムが動作可能な状態になる前に、制御ネットワークをケーブル接続する必要があります。
(注) マルチシェルフ システムの制御ネットワークには、Cisco Catalyst スイッチまたは 22 ポート SCGE カードを使用して設定します。各設定内容に応じた章を参照し、記載されている手順に従ってください。
「ファブリックのケーブル接続」では、LCC のファブリック コンポーネントと FCC のファブリック コンポーネント間のケーブル接続について説明します。ファブリックは、LCC のすべての Modular Services Card(MSC; モジュラ サービス カード)ポート間のルータ トラフィックに対するデータ接続を提供します。マルチシェルフ システムを介したデータ通信を実現するには、ファブリックのケーブル接続を完了している必要があります。
すべてのルータのデータ トラフィックは、Physical Layer Interface Module(PLIM)に接続された回線を介してマルチシェルフ システムに入力されます。PLIM カードとコネクタについては、PLIM のマニュアルやインストレーション ガイド( http://www.cisco.com )を参照してください。
マルチシェルフ システムを設置する場合、システムのケーブル接続用に十分な空間があること、仕様に適合した環境であること、マルチシェルフ システムを構成するのに最小限必要なシステム コンポーネントがあること、設置に必要な工具があり、シャーシ同士、Cisco Catalyst 6509 スイッチまたは 22 ポート SCGE カード、および電源を相互接続するために必要な適切なケーブルがあることが前提になります。これらの前提条件について、次のセクションで説明します。
• 「必要な工具」
(注) 前提条件として、すべてのケーブルを管理し、予備ケーブルを保管するのに適した設備があることも含まれます。
空間、電源、および環境の仕様については、次のオンライン マニュアルを参照してください。
• 『 Cisco CRS-1 Carrier Routing System Multishelf System Site Planning Guide 』
• 『 Cisco CRS-1 Carrier Routing System 16-Slot Line Card Chassis Site Planning Guide 』
このマニュアルでは、シャーシが最終的な位置に設置されているものと仮定しています。ただし、設置場所でファブリック カード シャーシとラインカード シャーシを背中合わせに配置する場合は、最初にシャーシ間で相互接続ケーブルを取り付けてから、1 つ以上のシャーシを必要な場所に移動します。
光ファイバ ケーブルがすでに接続されているシャーシを移動する場合には注意が必要です。次のガイドラインに従ってください。
• 各シャーシを所定の位置に設置するのに十分なケーブルの緩みを確保します。光ファイバ ケーブルの長さは 100 m(328 フィート)を超えないようにします。
マルチシェルフ システムのケーブル接続には次の工具が必要です。
• 2.5 mm アレン レンチ(OIM または S13 ファブリック カードのファブリック ケーブル コネクタ上のボルトを取り付けたり、外したりするため)
• マイナス ドライバ(中)(オプション、Small Form-Factor Pluggable[SFP; 着脱可能小型フォーム ファクタ]または Gigabit Interface Converter[GBIC; ギガビット インターフェイス コンバータ]トランシーバのベイル ラッチを開くため)
• ペン型フラッシュライト(光ファイバ ケーブルの送信テスト用)
表1-1 に示すケーブルは、マルチシェルフ システムを最初に設置する際に必要になります。
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LCC と 1 つ以上の FCC 間でファブリック カードを相互接続します。 ![]() |
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DSC RP カード RP0 および RP1 MGMT ETH ポートを Cisco Catalyst 6509 スイッチに接続します。 4 |
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DSC RP カード RP0 および RP1 MGMT ETH ポートを 22 ポート SCGE カードに接続します。 5 |
ケーブル接続が必要なマルチシェルフ システムの要素には次のものがあります。
• 1 台または 2 台の Cisco Catalyst 6509 スイッチ、あるいは 1 枚または 2 枚の 22 ポート SCGE カード
• 1 台、2 台、または 4 台のファブリック カード シャーシ
ケーブルを床上または床下に通すかは、エアーフローおよび結集したケーブルの特性を考慮し、ケーブル管理構造にマルチシェルフ システムを設置するのに十分な、またはそれ以上の合計許容能力があるかを検討して決めます。次のセクションでは、一部のケーブル配線のガイドラインを提供します。
• 「高床設置」
• 「ケーブル特性」
• 「ケーブル長」
ヒント コンポーネントの設置場所とケーブル配線のプランニングについては、『Cisco CRS-1 Carrier Routing System Multishelf System Site Planning Guide』を参照してください。
高床を使用した設置での配線経路を計画する場合は、設置に必要な各ケーブルのすべての特性を考慮してください。曲げ半径、またはケーブルの長さ制限を超えない範囲で、将来の拡張に備えて床下にケーブルを長めに取っておくことができます。
(注) ファブリックケーブルは、汎用および LSZH(low smoke zero halogen)のデュアル フレーム定格を伝送します。これらのケーブルは、室内の自由空間で LCC と FCC を接続するように設定されています。ファブリック ケーブルは、室内で配線する必要があります。ファブリック ケーブルは、床下、天井、または壁面を介して配線できません。
ケーブル配線を計画する場合は、ケーブルの長さ制限、電源ケーブルなどの一束のケーブルの結合した直径、1 組のケーブルの重量、ケーブルの曲げ半径など、各ケーブルの特性を考慮してください。設置場所でのケーブル インフラストラクチャの利用可能性、必要性に加えて、これらの考慮事項を検討してください。ケーブル インフラストラクチャには、オーバーヘッド ケーブル接続モノレールまたは J フック システム、およびスリーブ直径、ライザー直径、床間の距離、マルチシェルフ システムの要素間の距離などの構造が含まれます。
設置場所でのケーブル インフラストラクチャ、ライザー、およびラッキングを分析して、ケーブル管理システムで管理可能な容量で、マルチシェルフ システムのケーブル接続に必要な容量を収容できるかどうかを判断します。
(注) ファブリックケーブルは、汎用および LSZH(low smoke zero halogen)のデュアル フレーム定格を伝送します。これらのケーブルは、室内の自由空間で LCC と FCC を接続するように設定されています。ファブリック ケーブルは、室内で配線する必要があります。ファブリック ケーブルは、床下、天井、または壁面を介して配線できません。
光ファイバ ケーブルの長さ制限は 100 m(328 フィート)です。LCC、FCC、および Cisco Catalyst 6509 スイッチまたは 22 ポート SCGE カードの物理的な位置の計画を行う場合は、この距離を考慮してください。
ケーブルの許容曲げ半径を超えると、ケーブル内のグラスファイバが壊れたり、信号の減衰や損失が発生します。許容曲げ半径を超えてケーブルを曲げないでください。
図1-4 に、曲げ半径の測定方法を示します。この図では、円の半径は 1 インチ(2.54 cm)です。半径 1 インチの円にケーブルを巻きつけるように指定されている場合、そのケーブルの 曲げ半径 は 1 インチ(2.54 cm)となります。
このマニュアルで指定された曲げ半径、またはストレインレリーフ カラーによる曲げ半径を超えないようにしてください。
–図1-5 に、ラインカード シャーシにあるリスト ストラップのアース端子を示します。
–図1-6 に、ファブリック カード シャーシにあるリスト ストラップのアース端子を示します。
– 『Cisco CRS-1 Carrier Routing System 16-Slot Line Card Chassis Installation Guide 』と『 Cisco CRS-1 Carrier Routing System Fabric Card Chassis Installation Guide 』では、各シャーシのアース方法と電源の接続方法について説明します。
• 各ファブリック ケーブルの光テストが実施できるように、ケーブルの取り付けには十分な時間を取ってください。この光テストを行うことで、不良ケーブルによるケーブルの再接続作業が必要なくなり、結果として時間を節約できます。手順の詳細は、「ケーブルのテスト」を参照してください。
• 相互接続ケーブルを上方向または下方向のどちらに通すのかを決定してから、作業を開始してください。この決定により、ファブリック ケーブルのターン カラー(図5-10 を参照)の向きが決まります。たとえば、高床を通してケーブルを下方向に取り付ける場合は、弛んだケーブルを収容する位置を決めます。距離によるケーブル損失を発生させず、指定されている 1.25 インチ(3.18 cm)の曲げ半径を超えることなく、ケーブルを収容するにはどれぐらいの弛みを許容できるか検討します。
• ラインカード シャーシとファブリック カード シャーシの両方の背面には、下部カード ケージ(シャーシの中央)の上に 1 つのケーブル管理ブラケットと、上部カード ケージの上にオプションのブラケットがあります。管理の対象となるケーブルの数はあらかじめ決められているため、ここにあるケーブル管理ブラケットははめ込み式にはなっていません。必要に応じて、さらに安定させるためにケーブル バンドルをこれらのブラケットにくくりつけます。『 Cisco CRS-1 Carrier Routing System 16-Slot Line Card Chassis Installation Guide 』と『 Cisco CRS-1 Carrier Routing System Fabric Card Chassis Installation Guide 』の説明に従って、これらのブラケットを設置します。
図1-5 Cisco CRS-1 16 スロット ラインカード シャーシ(背面)のリスト ストラップの接地位置
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図1-6 Cisco CRS-1 ファブリック カード シャーシ(背面)のリスト ストラップの接地位置
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すべてのケーブルは注意して扱ってください。光ファイバ ケーブルは次のように特に注意して扱ってください。
• ケーブルの種類に指定されている許容曲げ半径を超えて光ファイバ ケーブルを曲げないでください。
• 光ファイバ ケーブルはガラス繊維製です。光ファイバ ケーブルを踏んだり、ケーブルを乱暴に扱ったりしないでください。ケーブルをひねったり、引っ張ったりしないでください。
• 光接続部をきれいに保つために、ケーブルを接続する直前までケーブルのダスト カバーを外さないでください。詳細については、『 Cisco CRS-1 Carrier Routing System Optical Cleaning Guide 』を参照してください。
• ケーブルを取り付けたあと、ケーブルのダスト カバーをすぐに埃のない場所に保管してください。
• 未使用のすべての接続部にはきれいなダスト カバーを取り付けてください。
• すべての光ケーブルの光テストを行ってからケーブルを取り付けてください。
• 設置場所での設置と管理がしやすいようにケーブル接続方式を考えます。たとえば、最も遠いケーブルから順に最も近いポートに接続していきます。シャーシの相互接続ケーブルのラベル付けを考慮したり、ケーブル接続の図を作成してシステムの設置時にケーブルが正しく接続できるようにします。ラックにラベルを付けます。ラックの取り付け順番を決める必要があるかを考慮します。各ケーブルの終端場所をラベル付けします。
次のセクションでは、次の安全に関する注意事項について説明します。
このマニュアルに記載されている作業を開始する前に、人身事故または機器の損傷を防ぐために、ここで説明する安全に関する注意事項を確認してください。
人身事故または機器の損傷を防ぐために、次の注意事項に従ってください。これらの注意事項は、危険な状況をすべて網羅しているとは限らないので、作業に際しては十分に注意してください。
(注) 表記法および 警告番号についてを確認してください。『Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco CRS-1 Carrier Routing System』に記載されている安全上の警告を確認してから、設置、設定、または設置したカードのトラブルシューティングを行ってください。システムに付属する小冊子を参照してください。
• 重くて持ち上げられない機器は、一人で持ち上げようとしないでください。
• 取り付け作業中および取り付け作業後は、作業領域を清潔に保ち、埃などがないようにしてください。レーザーを使用しているコンポーネントに埃やゴミが入らないようにしてください。
• 工具およびルータのコンポーネントが通行の妨げにならないようにしてください。
• カード、モジュール、またはその関連コンポーネントを扱う際には、たるみの多い衣服やアクセサリーなど、ルータに引っかかる恐れのあるものを身に着けないでください。
• シスコの機器は、その仕様や使用手順に従って使用することで安全に動作します。
• 取り付けは国および地域の電気規約に従う必要があります。米国では、National Fire Protection Association(NFPA)70 の「United States National Electrical Code」、カナダでは、Canadian Electrical Code の part I、「CSA C22.1」、その他の国については、国際電気標準会議(IEC)60364 の part 1 ~ part 7 に従ってください。
ESD(静電放電)により、装置や電子回路が損傷を受けることがあります(静電破壊)。静電破壊は電子部品の取り扱いが不適切な場合に発生し、故障または間欠的な障害をもたらします。ネットワーク機器またはそのコンポーネントを扱うときは、静電気防止用ストラップを使用することを推奨します。
• 静電気防止用リストまたはアンクル ストラップを肌に密着させて着用してください。接続コードの装置側をルータの ESD 接続ソケット、またはシャーシの塗装されていない金属部分に接続します。
• カードを取り扱うときは、必ずイジェクト レバー(ある場合)または金属製カード キャリアの端を持ってください。基板またはコネクタ ピンには手を触れないようにしてください。
• 取り外したカードは、基板側を上向きにして、静電気防止面に置くか、静電気防止用袋に入れてください。コンポーネントを返却する場合は、取り外したあと、ただちに静電気防止用袋に入れてください。
• モジュールと衣服が接触しないように注意してください。リスト ストラップは身体の静電気から基板を保護するだけです。衣服の静電気が、静電破壊の原因になることがあります。
• 『 Cisco CRS-1 Site Planning and Installation Guide 』に従ってカードがこれらのスロットに接続されている。